ガンバ大阪ユース Part3

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41エルゴラ
世間の「注目」はなくとも、確かに「星」は光っていた

 98年8月。大黒将志、二川孝広を擁したG大阪と、
阿部勇樹、佐藤勇人、佐藤寿人(限・広島)を擁する市原(当時)が
日本クラブユース選手権(U−18)の決勝で激突した。
二川の芸術的なスルーパスから児玉新が決めて先行したG大阪。
佐藤兄弟を中心に必死の反撃を見せる市原に対し、
72分には大黒が魅せる。縦方向き蹴り出されるFKに対し、
ラインを上げる市原。大黒はこれに呼応してバックステップを踏みながら弧を描くように動き出し、
マークを外すと同時に裏へ抜け出す。決定的な2点目だった。
一般的にはもちろん「サッカー界」においてもほとんど注目されていなかった大会だったが、
大会で輝いたキラ星のごときタレントたちの存在は
「クラブユースの躍進」を予見させてくれた。