☆☆☆  今日の暴動・囲い込み  ☆☆☆

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900U-名無しさん
NO DIRECTION HOME 僕らがホームスタジアムを失った日

2006年3月25日。日産スタジアムでの、横浜F・マリノスホームゲーム。対浦和レッズ戦。
この日に起こった事を、現場に居合わせた多くの人の情報を集めまとめた。
これを読んだマリサポがどう判断するかは各自に委ねたい。

12時。横浜サポーターが横断幕を開門前に搬入できる「幕入れ」。
たくさんのダンマクでホーム側は早々に埋まり、広い掲示スペースが必要となる大きいダンマクを持つグループは、
事前にクラブから告知されていた通り、ホーム自由席のアウェー寄りに掲示した。
 やがてスタジアムゲートが開門する。まず年間チケットを所有するサポーター、
続いて一般チケットのサポーターが入場する。一般サポーターの入場と同時刻、
アウェー側のゲートも開門した。アウェーサポーターがダンマクを掲示できるのはこの時点からとなる。
この際、アウェーサポーターがダンマクの掲示を許可されているスペースは、
当然ながらスポンサー看板以外には何も存在していなかった。
 開門からしばらくして、ピッチではジュニアユース同士の試合が始まった。
天気も良く早々に埋まったゴール裏でのんびりと観戦するマリサポ。

まずアウェー側のダンマクで隠されたのは、「OUR HOME, OUR FIELD, NISSAN STADIUM」の
スタジアムスポンサー看板だった。気付いたマリサポが、警備を担当する横浜シミズ(以後シミスポ)の
人間にはがさせるよう指摘。シミスポからは「今、注意をしているので」と返答があった。
次に「赤き血のイレブン」と書かれたダンマクが、トリコロールのダンマクの上から貼られはじめる。
そこは、緩衝エリアをはさんで、浦和側のダンマク掲示は許可されていないエリアであった。
それを見たマリサポが現場へと向かい始める。
901U-名無しさん:2006/05/04(木) 19:50:09 ID:zuusbvF10
2Fの現場では、既に浦和サポと警備のシミスポ担当者がもめていた。到着したマリサポに浦和サポが向かってくる。
それを見たアウェー自由席から、柵を乗り越え続々と浦和サポが集まりだす。
もちろん途中にはゲートがあり警備担当者もいたが、全く用を為していない。

言い合いや小競り合いが10分ほど続いた。その間、シミスポは特に制止する訳でもなくその場に立ち尽くしていた。
しばらくして、禁煙のスタンドでタバコを吸う仕草を見せた1人の浦和サポ。
マリサポの1人がそのタバコを手から奪い払った。それをきっかけに乱闘が発生する。
いわば挑発に乗ってしまった格好である。数の差は明らかに浦和に分がある。

マリサポ側は乱闘に参戦する者もいたが、クラブフロントとの約束に従い仲間を止めようとする人間も多く、
殴られ床に頭を打ち意識を失う者、携帯を折られる者などが出た。この混乱に乗じ、
乱闘に参加していない浦和サポの一部が、マリサポの制止を無視し横浜のダンマクを下に落とした。
それを目の当たりにしたホームゴール裏からは大ブーイングが発生する。
乱闘は2〜3分ほど続いたろうか。ようやくシミスポにより双方が引き離され、にらみ合いの状態となる。

ここで、横浜、浦和のクラブフロントが現場に到着した。
浦和サポのリーダーが「横浜のアタマを呼べ、でなければ数と力で訴える」と要求する。
フロントを通じ、横浜のコールリーダーが呼び出される。
到着までの間、一触即発の雰囲気であったが、シミスポは特に何もするわけではなかった。
902U-名無しさん:2006/05/04(木) 19:51:33 ID:zuusbvF10
浦和サポのリーダーと、横浜のコールリーダー、そして浦和フロント、横浜フロントによる話し合いが始まる。

浦和側の要求は「レッズサポーターが座っている席なのだから、浦和のダンマクが貼られるのは当然だろう」の
一点張りであった。横浜側の言い分は「運営規定であらかじめ決まっているルールだから、
ここは横浜のダンマクスペースである」という主張である。話し合いは平行線をたどった。

この間、落とされたダンマクを拾いに女性サポーター達が1F席へと降りていった。
2F席の心無い浦和サポからツバが落とされた。落とされたダンマクには、タンがかけられていた。
悔しさに涙を流しながらも、回収したダンマクを再び2F席へと運び、貼られた浦和のダンマクやゲーフラを外して再びダンマクを途中まで貼りなおす。

30分ほどの話し合いの結果、横浜側が譲歩し、ダンマクを撤収することとなった。
シミスポから「フロントがOKを出したので、F・マリノスのダンマクは撤去してください」と指示が出る。
浦和側からは「剥がせ!剥がせ!」の大合唱。すぐには従わなかったマリサポも、
シミスポから「リーダー同士が決めたことなので従ってください」と繰り返し要求もあり、
「悔しいだろうけれど、今は下がって」という言葉にやむなく撤去を始める。その場では理由は説明されなかった。
903U-名無しさん:2006/05/04(木) 19:52:37 ID:zuusbvF10
横浜のダンマクが撤去されると、アウェースタンド全体から拍手が巻き起こる。
1人のマリサポが、相手側のリーダーに「広告看板を隠しているダンマクは撤去するのか?」と確認したところ「剥がす」と回答があった。
剥がしたダンマクをホーム側に貼りなおす。この際、まだ空席であった2Fの座席に貼った。(しかし、すぐに座席が満席となり、移動する羽目となる)ホーム側でコールリーダーから理由が説明される。
「悔しいが、みんなをケガさせたくなかった。応援の声が小さくなるのが嫌だった」ということだった。

撤去にあたりどちらのダンマクも貼られない緩衝エリアを作るのだと思っていた者もいたが、
横浜のダンマクが撤去された場所には浦和のダンマクが張り巡らされた。
納得できないマリサポ同士で言い争いが起こる。が、ほとんどは放心状態だった。

最初に乱闘のきっかけを作ったマリサポに対し、タバコを吸う仕草を見せた浦和サポから「謝罪しろ」との要求がされる。
当初は無視して構わないとのことだったが、執拗な要求に対して、双方のフロント、シミスポ立会いの下、スタジアム内の一室で話し合いがもたれることとなった。
相手側は「最初に手を出したのだから謝罪しろ」とひたすら言い張る。
しばらくの後、フロントの仲裁の元でお互い謝罪することとなった。最初に頭を下げるマリサポ。

その姿を携帯のカメラで撮影しようとする浦和サポを浦和フロントが「そこまでするな」と制止した。
そして、約束は守られず、その浦和サポが謝罪することは無かった。
心配して外で待っていたマリサポの仲間。部屋を出た直後、浦和サポは嬉々として「謝らせたぞ!」と走り去る。
口実とネタにされた悔しさ、情けなさ。

そして、試合終了まで、広告看板を隠したダンマクが撤去されることはなかった。
ハーフタイムに「やや見えるようにたくしあげられ」はしたけれども。
こうして僕らはホームスタジアムの空気を作れず、たくさんのものと、勝ち点3を失った。