>>230 あと一週間も続ければ、50回はできるようになるでしょう。そういうものです。
この訓練で狙っている効果は、視覚と足の感覚を調和させることなんです。
三次元的に五円玉の位置ちょうどに足先をコントロールできた結果、五円玉につま先が
触れることになるわけです。
ですから五円玉の動きは、水面を浮子(うき)がピョコピョコ動く程度が望ましいんです。
蹴り上げると縦方向の感覚が曖昧になるので、効果は減じてしまいます。
それよりも、親指と小指で交互に触るとか5円玉の高さを変えてみる、などという変化の方が、
サッカーの実戦に役立つ成果が得られるのかもしれません。
足首の固定については、徐々に、自然に意識しなくなります。
訓練をはじめたばかりで、まだ足先の感覚のデータベースが脳にできていない段階では、
当然足首は固定されます。それどころか、膝や腰の角度までかたくなります。これは
目標(五円玉)までの感覚(距離)を、脳ができるだけ一定に保とうとしているからです。
誤差を瞬時に修正できるだけのデータベースが構築されていないので、誤差を生じさせない
ようにしているんですね。
脳や筋肉はさぼりたがりの器官なので、データベースができあがってくれば、自然に足首や他の
部分はリラックスしてきます。
足首をルーズにして、五円玉との距離に誤差が生じても、脳は容易にそれを修正できる
ようになったからです。
最後に、昔のメモを見返して思い出したのですが、この訓練で効果が高かった人たちは、
スッスッスッと静かにリズムよく軽快に5円玉へ触れてました。
では、より一層の効果が上がることを祈っています。