◆スタジアムに政治を持ち込む鬼畜は去れ レッズ本スレ920◆

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地球市民へ、発信続く 埼玉新聞編集委員室長 近田洋一
http://www.saitama-np.co.jp/main/rensai/mywcup/feature65.html
日本がトルコに敗れた日、私は友人にこんなメールを送った「僕は久しぶり
に深い孤独の中にいる」「日本が負けてよかった」。もちろん勝ってほし
かった。だが、今回はどこか違っていた。各紙に躍る「快進撃」「撃破」
「突入」の勇ましい見出し。いずれも戦争用語だ。それにあの「ニッポン・
コール」。戦争体験者の一人としてマレー進撃、シンガポール攻略の際の
ちょうちん行列と重なった。「日本人として誇りです」とマイクに向けて
答える戦争を知らない世代。小泉首相は例の表情で威厳をつけ「うん、
ニッポン、よくやった」。素直にその言葉を受け入れられなかった。

日本が負けたあたりからだろうか。W杯のすごさ、スポーツとしての
素晴らしさが真の表情を見せてきた。たとえ誤審とはっきりしても、
プロ野球のような乱闘騒ぎにはならない。忠誠を誓うのは国家ではなく
ルール。フェアな精神に静かに感動した。素晴らしいプレーに対しては
歓声、悲鳴、そして場内を包む称賛の大きな拍手。ファンも試合とともに
成長した。

とりわけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と在日韓国人による「ワン
コリアン」のイベントは印象深かった。米国が北朝鮮を「悪の枢軸国」と
名指しにし、政府も危機感をあおり立てている中で開かれた。

気になるのは日本政府。世界が一つになろうとしているとき、こぼれ玉を
押し込むかのように、時代錯誤の有事法案とこれに連動したマスコミ規制
法案の成立をうかがっている。W杯はきょうで終わる。だが、埼玉からの
地球市民としての発信は続く。