△▲△モンテディオ山形Part50△▲△

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62U-名無しさん
実は今日、山形に来るということを私は昨日まで全然知らなくて、スケジュール担当のものから明日は山形ですと昨日いきなり聞いて、
「なんで、よりによって、こんな冬の山形に行かなくちゃならんのだ」とブルーな気持ちになり、
「だいたい、そもそも平日の6時なんて、だれもこれないんじゃないか?」
とぐちりながら、がらがらの会場なんじゃないかと悲観的な気持ちで会場に来たところ、
こんなにたくさんの人に、足の悪いところ集まっていただきありがとうございます。
63U-名無しさん:05/02/23 08:03:48 ID:T35q3a740
このまえ北朝鮮戦があったわけですけど、試合が終わってジーコに私は
「ジーコ、お前はおれをを殺す気か!」といいました。
北朝鮮戦に限らず、1次予選のオマーンやシンガポールもそうでした。わたしの寿命は縮まった。
オマーンに終了直前まで引き分け状態で、「ああ、もしこのままだとジーコをやめさせなければいけないのだろうか、どうしようか」
と心臓に負担をかけながら見ていて、でも、最後に久保が決めてくれてそんな悩みはまったく無意味なものとなった。勝ったからよしと。
アウェイシンガポール、まあ、5−0、6−0ぐらいで勝ってくれんのかな、まあさすがにシンガポールにアウェイとはいえ勝てなかったら、
これは言い訳できませんから、(ジーコはキャプテソ個人的には絶対的に信頼してるが)ジーコの処遇も考えなくてはいけないのかな、まあ、まず勝てないなんてありえないけどな、
とおもってみてたら、先制したと思ったら、逆に点入れられて、時間が刻一刻と迫る。川口は神がかりなスーパーセーブをしますが、それとおんなしぐらいだめなプレーをする。(苦笑)
ああ、どうしようと時間の経過とともに自分の寿命も縮まっていく、とおもったら、藤田が眼の覚めるようなシュートを決めてくれたわけですよ。ああ、よかった。悩みなんて無意味なものになりました。
そこで私悟ったんですよ、もう試合途中に悩むのは無意味に寿命を縮める行為行為だからやめようと。もう、結果良けりゃそれでいいではないか。
ジーコは選手たちに言うんですよね、こういう試合はかちゃいいんだ。もう、コンマ1-0で勝てばいいのだ、と。まあ、サッカーにはコンマ1点などというのはないですが、まあ、そういうものでは確かにあります。
64U-名無しさん:05/02/23 08:23:01 ID:T35q3a740
ジーコやめさせろとかいろいろ声がありまして、オマーン戦の後には、ジーコ解任要求デモ隊が来るとかきいて、
デモ隊なんてどんな凄いのが来るかと思ったら、なんか50人ぐらいの団体で、ちょっと拍子抜けしましたが、
ともかくわたしはジーコを信頼している。彼は監督してすばらしい資質を持っている。選手を絶対的に信頼して、選手たち自身に考えさせて決断させる。
これはとても大切なことだ。
みなさんもご存知アジアカップ。あれはすごかった。PK二人こっちがはずして、あっちがきめて、私知りませんよ、まともな試合でこういう状況になって逆転したなんていう例は。
だから、私ももうこれで終わったと思いました。そしたら、そのあと川口が奇跡的なセーブをしたんですよね。
その次の試合、2-3で負けた状態で、もうロスタイム、もうだめか、と思ったら、クロスに中澤が頭でいってシュート決めて延長に持ち込んで、そして最後にはかったんですよ。
あれは、すごいシュートですよ。FWと相手DFが足を出して交錯しようかというところに、頭で突っ込んでいくなんて。普通恐ろしくてそんなことできません。
でも、中澤だったからできたんです。あのとき中澤がいたからできたんです。
もう、ジーコはおそろしくつきのある人間というしかないですね。そういう人についていくと得をするので、みなさんもついていきましょう。
65U-名無しさん:05/02/23 08:27:20 ID:T35q3a740
先ほど携帯に電話があって、まあ、こういう出張してるのに電話がかかってくるというのは、
たいがいいい話ではありません。やっぱりいい話ではありませんでした。
川口が骨折。どういう状況でどう骨折したのか、そこまで詳しくはわかりませんでしたが、ともかくしばらく試合には出れないだろうと。
まあ、でも日本には楢崎もいますし、さして心配してませんよ。
66U-名無しさん:05/02/23 08:33:49 ID:T35q3a740
で、公演の本題に入る。

アベランジェ発言を受けて日本にワールドカップ、
しかし1990年当時の日本の状況。スタジアム、などの悲惨な数字が挙げられる。
JSL時代のはなし。放映権料1試合30万円、年間たったの1000万円
そして2004年、今の話。スタジアムの整備や、放映権料の比較
67U-名無しさん:05/02/23 08:54:12 ID:T35q3a740
物事を発展させていこうというとき、段階的にやっていく手法があります。しかし段階的にやっていっても埒が明かないことは、
JSL25年間でなーんにも発展しなかったことでわかりました。
幸いにも、当時日本はバブルで景気が良かった。だから強気に高いハードルをかしたんですよね。
もし不景気で、みんなどこも無理だといわれたらハードルを下げざるをえなくなる。
ところが、Jリーグに入りたいという企業が、景気も良かったからたくさんいた。ついていましたよ。だからハードルも下げなくてすんだ。
最初10チームを選ぶにあたって、8チームはすんなり決まりました、でものこり2チームをどうするか、
清水は弱かった。サッカー王国だけど、弱かった。だけど、清水のフロントが、企業名出しません、地域密着、清水の選手を集めます、
カズも武田も必ず取ります、だから清水を承認した。そしたらカズも武田も取らなかった。
で、のこり1チーム、どうするか、そのなかで鹿島はダントツでありえないチームだった。もう、いい加減あきらめて欲しかった。
私に鹿島の担当者が面会に来て、「鹿島のJ入りはなんパーセントぐらい、無理だというのですか?」というので100%ないといいたかったが、
それはあんまりだとおもったので、99.9%ないといったんですよね。そしたらじゃあ、その0.1%は、何をやればいいのですか?というんですよ。
もう、こっちとしては、ほんとあきらめて欲しかったので、もう無茶なこといっとくかと、観客席に屋根つきのサッカー専用スタジアムをつくるなら考えていいといいました。
そして数日後、また面会して欲しいと連絡が来まして、ああ、ついにあきらめてくれるのか、もうあきらめますと挨拶にくるのかと思ってたら、
15人ぐらいきまして、おいおいあきらめる割にはずいぶん沢山来るなと思ったら、「屋根つきサッカー専用スタジアムつくります」と。
わたし、ああ、うかつなことをいってしまったと。もうこういわれたら認めざるをえないですよ。で、そこで鹿島にJが始まったときにお願いしたのは、
「とにかくビリにならないでくれ。9位でいい。でも10位にだけはならないでくれ。ビリになられると、私が鹿島を実力が伴ってないのにむりやり選んだせいだと非難されるから。
とにかくビリにだけなるな」とったら、優勝ですよ。たいしたもんですねー
68U-名無しさん:05/02/23 08:55:47 ID:T35q3a740
この清水にしても鹿島にしても、なぜ私が選んだか、それはいい「前例」を作るという観点からです。
日本ではすぐ「前例がない」といって切り捨てられることが多々ありますが、逆に「前例」があればすんなり進む。
だから、「いい前例」を作る必要があった。そこで、地域性をだし・企業色を消すといった清水、屋根つきサッカー場の鹿島、これらがいい前例となることを期待して
えらびました。事実それらがいい前例となって、いまこうしてJリーグのチームがあり、これだけのスタジアムができたのです
69U-名無しさん:05/02/23 09:05:18 ID:T35q3a740
鹿島の暴走族の話

鹿島にアントラーズができる前、警察が人事異動で鹿島に行くとなるとみんな嫌がったんですよね。
犯罪列島24時とかあるじゃないですか、暴走族取締りとか。あれはほんと命がけで大変です。
鹿島は臨海工業地帯で立派な道路があって、暴走するにはもってこいの土地だったわけですけど、
アントラーズができて族が減ったと警察の人から感謝されたんですよね。それでいまや警官も鹿島に行くことをいやがらなくなったというんです。
それでスタジアムに行ってみて、鹿島コアサポーターのいるゴール裏に行ってみたら、ああ、たしかに暴走族が減ったわけだと納得しました。
かしまの熱い応援はあれが秘密なんですねー
ジュビロなんかで戦って、中山がキーパーからボールとってゴール決めて負けた試合、スタジアムに観客がなだれ込んだという事件がありましたが、
あの事件を聞いたとき正直私「絶対、あの暴走族たちだろうなー」とおもってしまったのですが、あとできいたら「エリートサラリーマン」だったそうで。
むしろ暴走族は必死になってそのなだれ込もうとしていたのを止めていたそうなんですよね。いやー、人は見かけによらんというか、見かけで判断しちゃいけないというか。
70U-名無しさん:05/02/23 09:06:57 ID:iW/VSvR+0
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             ,、―-、    .;.';:田 ;;;:┴...
   -、_      (_二ニ=っ,、;;;:.;.↑:.:..''口'
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71U-名無しさん:05/02/23 09:17:08 ID:T35q3a740
天井効果

なんだか気持ちのいい響きの言葉ですが、じつはあんまいい言葉じゃありません。
昔、中田はベルマーレにいましたが、湘南の中で中田はダントツで一番うまかった。
で、どうなるかというと、中田が天井になって、ほかの選手は中田をこすことはなく、中田もあがることはない、変わるとしても落ちるだけということです。
小野もそういうところがあった。
それが、中田も小野もヨーロッパに行くことによって、自分よりも高い天井を経験することによって、ますます上に上がったわけですよ。
稲本もいい例でしょう。稲本が模試ずっとガンバにいたら、いまの稲元には絶対なれなかったと断言してもいい。
イングランドに行って高い天井を経験してるから、いなもともうまくなっている。

2002ワールドカップのとき、予選リーグを勝ち抜いたとき、トルシエはここで目標はたっしたといった。
しかし韓国のヒディングは、まだここで終わったわけじゃないぞ、まだまだ俺たちにはこの先に達成すべき目標があるといって選手を鼓舞した。
この差がベスト16とベスト4の差だったと思ってます。

オリンピック予選で、中東のほうで、選手がばたばたと体調不良になってたおれて、大丈夫だったのは田島とか年寄り連中ばっかだったというはなしがありましたが、
わたしだったら、選手たちに「おーおー、無理すんな。日本に帰ってから頑張ればいいんだから、いまは無理しないでゆっくり休め」と行ってしまうとこですが、
あのとき山本監督は「点滴して1時間で治せ」と言ったそうです。やはり高い天井というのは必要なことなのです。
72U-名無しさん:05/02/23 09:28:48 ID:T35q3a740
ナベツネの話

アベランジェは「独裁者」でしたが、私も渡辺さんから独裁者と呼ばれました。
「空疎な理念を振り回す独裁者」と。
そしていま、こうしてプロ野球がJリーグの「空疎な理念」を追いかけてくれてるのです。
渡辺さんには感謝してますよ。渡辺さんのおかげで、あの論争が有名になって、結果的にその空疎な理念が世間に知ってもらえることになったのですから。
最近、表からは去ってしまったようで寂しい限りです。
73U-名無しさん:05/02/23 09:31:13 ID:T35q3a740
すれ汚し失礼しました。53さんの要点を補強する形で思い出して書いてみました。
キャプテンの話をきいて、そこに俺の言葉で再現してしまってるので、
実際にあった話の内容がごちゃごちゃになってたりしまして、かならずしも「キャプテン」の言葉ではないということに気をつけてください