【原点へ回帰だ〜再び4バック採用】
キャンプ終盤になって、ベルガー監督が原点回帰を決断した。
この日の午前中の練習で、これまで主に三上、サンドロ、三木の3バックだったDFラインの右にもう一人、倉本
を指名。4バックに変更してのトレーニングが始まった。選手の一人も「練習前はそういう話は聞いていなかった
」と話したように、突然のことだった。
ベルガー監督は就任当初は4バックを採用していたが、チーム最初の日本文理大との練習試合でうまくいかな
かったこともあり、それ以来一貫して3バックでのチームづくりを目指してきた。だが、26日のFC東京戦で空いた
スペースを簡単につかれて失点したこともあり、本来目指したやり方をもう一度テストすることを決めたようだ。
さらに、選手たちも完全に本気モードに突入させた。入念に指示を出し、やり方を確認した午前中の練習だけで
なく、30分1本で実施した午後の紅白戦でも、選手たちとは色の違うビブスを着け、ピッチ内に陣取った。幾度と
なくプレーを止め「もっと中に」「コンパクトに」「このラインを保て」などと身ぶりを交え、説明。試合の間中、監督
の大きな声がピッチに響いた。
最終日の蔚山現代戦では4バックでの戦いとなりそう。2次キャンプ最後に今後のチームの道筋を左右するメニ
ューが待ち受けている。