JEFサポに問うPart115〜中西永輔、最後の戦い

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>>105も書いてるがトーチュウ(うちは東京新聞)にオシムとヨンスの
コラムがあったので、記事ウプしますね。
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2003Jリーグ 熱戦の主役たち「市原・オシム監督/FWチェ・ヨンス」

主力選手の一人は「このチームは大丈夫なんだろうかと思った」と振り
返る。第一ステージ優勝争いも大詰めにさしかかっていた7月20日のヤ
マハスタジアム。試合後、市原のロッカールームに不穏な空気が突如
漂った。

険しい表情で激しく言い争ったのは、大躍進を演出したオシム監督と同
ステージ優秀選手に選ばれるFWチェ・ヨンス。前年の王者岩谷互角以上
の戦いをみせる2-2のドローに持ち込んだ市原だったが、指揮官はロッ
カーでまず選手のミスを指摘し始めた。これにチェが反発。周囲が割っ
て入らなければ収まらないほどムードは険悪だったという。

厳格な規律の下、全員に過酷な練習と走るサッカーを課した旧ユーゴス
ラビア出身の知将と、「強くないチームで勝つのが私の仕事」「私が所
属したチームで優勝しなかったところはない」などの言葉から、その自
尊心と孤高ぶりをのぞかせる韓国代表FW。個性の全く異なる2人は、シ
ーズン当初から衝突を繰り返した。

ただ市原は崩壊に向かわなかった。2人の熱く冷たい関係はむしろ、周囲をいい意味で刺激した。21歳のMF佐藤は「ふつうの監督は外国人選
手を特別扱いしがちだけど、オシム監督にはそれがない。若手もベテラ
ンもないことが励みになった」と言う。かつて名古屋でプレーした控え
GK石川は同監督の人心掌握術にうなった。「ベンゲル監督は警告を受け
続けるストイコビッチにみんなの前で謝罪させた。オシム監督も中心選
手に厳しく接することで、チームの規律を保った」

>>157つづき

一方新人FW巻は、師と仰ぐチェに「時にはエゴイスティックに時には
チームのためにプレーし、結果を出す。技術はもちろん、あの精神力は
すごい」と共感を覚える。他チームの徹底マークを受けて戦った第二ス
テージ。パスの供給が減ったこともあり、チェの得点力は明らかに落ち
たが、第一ステージの12得点に5得点を積み上げた。年間3位への貢献
度は計り知れない。

チェは21日、市原を去る意向を表明。3年間で54得点(73試合)を挙
げたチームで最後となった練習を終えると、因縁の指揮官のところにあ
いさつに向かった。関係者によると、約30分間の会談は「それはトップ
プロ同士として見事な態度だった。」別れの場面は一転して和やかなム
ードだったという。

異質の2人のプロフェッショナルのタッグは今期限り。確執について問
われたチェは「監督にはカリスマがあったけど、おれも自分のスタイル
に自信があったからね。今年は楽しかったよ」とさわやかに言い残して
チームを去った。