ベガルタ仙台もうだめぽ。。。PART4

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260ベガルタ再生1/16
京極:東北ハンドレッドの社長を、辞任する届を出しました。
 えー、これは、ベガルタのJ2に降格した責任をとって辞めるものです。

A:こんばんわ。TBCの大井健郎です。
2003年11月29日ベガルタ仙台は最終大分戦に引き分けJ2降格が決まりました。
清水前監督の「タフになれ」という号令の下、10位以上を目指したはずのベガルタ
ですが、結果は15位。
開幕三連勝を飾りながら第五節以降19試合連続で勝利無しという不名誉なJリーグ
記録を更新するなど、惨憺たる結果に終わりました。
この低迷の裏にはどんな問題が潜んでいるのか。
今夜はゲストに元ベガルタ仙台MFの山田隆裕さん、そしてニッカンスポーツ記者の広重
竜太郎さんをお迎えして30分にわたってベガルタ再生への道を探ります。

A:まず山田さん。
Y:はい。
A:山田さんは今年の7月までベガルタの選手でしたけれども、ちょっとこれ意地悪な
質問になるかもしれませんが…。
Y:ええ。
A:このJ2降格、意外だったのかそれともやっぱりだ、という印象なのか
を教えてください。
Y:いやまぁ、いろんな意見あったと思いますけどもね、あの、僕の中ではね、あの、
決して予想できなかった、あのぅ、出来事ではなかった、というかね。
うん、ま、僕の中ではそのぅ、んーま、ありえるだろうなっていう、うー、ま、あのぅ、
開幕当初からありましたね。
261ベガルタ再生2/16:03/12/09 15:11 ID:IcANL9aH
A:ほー、三連勝したときにもやや危機感みたいなものは既にあった?
Y:ん、そうですね。まぁそのぅ、先ほどおっしゃったようにその、中位、を目指す、
10位以上、を目指すってことでね、始めたんですけども、僕はね、あのぅ、シーズン
始まる前のね、いろんな取材で、いや僕は絶対に無理や、って言ったのを覚えてる
んですよ。
A:うーん。
Y:ま、絶対残留するってことを、あの、目的、目標に、あの、やらなかったら、
あの、大変なことになる、って言ったと思うんですよ、言ったの覚えているんですよ。
で、ある記者の方から、その、僕はもう現役引退した後ですけどもね、9月10月くらい
に、そういえばあのときこう言ってましたよねっていうのを言われたのを覚えていますね。
A:あー、そうすると山田さんの中では、まぁ、落ちるべくして落ちた、と。
Y:うん、そうですね。はい。
A:というような部分がある。その辺りもじっくりと後ほどうかがっていきたいと思います。
さぁ、そして広重さんは、もう3年ベガルタの取材を続けていますけれども、
東北ハンドレッドの京極昭社長は先ほど会見をお聞きいただきましたけれども、
引責辞任ということになりました。ま、組織によってはですね。トップの交代が、余り、
その、意味を持たない場合というのがありますけれども、この東北ハンドレッドに
関してはいかがでしょう?
H:そうですね。ま、今年に関しては、まー、フロントも、えー清水前監督も一体となって、
ま、中位以上という目標を掲げて、以上はですね、やっぱり、ま、残留争いっていう
ところまで、こう、もつれこんでしまったんです。えー、そこまでもつれこんでしまった
以上は、ま、例え残留してであっても、え、トップとして、ま、責任をとる必要はあったと
思うですよ。
で、ま、京極社長の場合は、ま、黒字に、ま、転換するとか、けっこう経営面では実績
を上げましたけれども、まぁ、清水さんと対立したりとか、そういうマイナス部分も
多かったので、そういう風通しがよくなるって意味ではすごく大事なことだと思いますね。
262ベガルタ再生3/16:03/12/09 15:13 ID:IcANL9aH
A:うーん。まー、そういった中、結果として、その落ちてしまったベガルタ仙台です
けれどもー、最終的に決まったのが、大分戦でした。
その大分戦直後のベルデニック監督と森保選手のインタビュー、お聞きください。

ベルデニック:私ここに来て二ヶ月たちます。チームとして成長しましたが、やはりその
 プレーのクオリティという意味では成長が足りなかった、と。
 今、非常にミスの多いサッカーをするチーム、J2に落ちたチームの監督を私はして
 いる、と。そういう意味ではチームのクオリティも私のクオリティも変わらないということ
 です。

森保:一年の、今までの積み重ねがこういう結果を招いたっていうことで、やっぱり自分
 たちが、やっぱ最初のときから、シーズン途中で、何をやってきたかとか、で、問題が
 起こったときに何を対処したか、っていうのは、やっぱり、しっかりと一人一人反省
 して、今後に生かしていかないといけないと思います。それはホントに選手もそうです
 けど、クラブ全体でそう、やっぱ、反省をしっかりとして、やっていかないと、いけない
 と思いますけど。

A:まー監督自身も、2ヶ月、9試合では如何ともしがたかったというところを率直に認め
ているところです。さらに森保選手に関しては、クラブ全体で、というコメントもあった
ようにフロントの対応にも疑問を呈していました。
ま、そのフロントの対応の一つに監督交代のタイミングというのが上げられると思い
ますが、あの、山田さん。あのタイミングに関しては、どうご覧になりましたか?
Y:ん、まぁよく聞かれるんですけどもね、もう、あのタイミングに関してはもう最悪
でしょうね。
A:うーん。
263ベガルタ再生4/16:03/12/09 15:14 ID:IcANL9aH
Y:うーん、僕、最初冗談かと思ってましたからね。はい。
A:鹿島戦でホントにいい形になりかけた…。
Y:うーん、あの、僕はその鹿島戦は見てないんですけど。一ついえるのはね。あの、
ま、あそこのタイミングっていうのがまず駄目だった理由の一つってのは、
普通プロの監督ってのは、あそこまでやらしてもらえないんですよ。
A:うん。
Y:で、しかも、その実際、もうちょっと前に代えるタイミングがあったときに、ま、
ここでもひとつ誤っている訳ですけどもね、そうしたときはね、絶対にああいうタイミング
で代えちゃ駄目だったんです。もう、あそこで決断を下さなかったときには、
もう最後まで清水さんでいくべきでしたね。今年は。うん。
A:その辺広重さんはどうご覧になってました?
H:そうですね。まぁ、あのー、選手からも、ま第一ステージ、ま9連敗で終わったとき
にはやっぱり清水さん代えた方がいいんじゃないかっていう声もあったんですけども、
あのー、第5節の、あの鹿島戦を終わって電撃解任になったときには、選手の反応って
のもぜんぜん違いましたね。やっぱりこの反応で、あ、このタイミングで代えるってのは、
やっぱり、かなり大きな間違いをフロントはしているっていうような声がかなり多かった
ですね。
A:んー、それは選手間の不協和音の引き金にもなった、解任?
H:そうですね。
A:んー。まー、あのー、最初は三連勝で始まって、ホントに私は、これでいけるのかな
という感じを受けたんですけれどもね。えー最終的にその清水監督は鹿島戦の引分け
までの20試合を、指揮をとりました。その戦術に関して、宮城教育大学教育学部
保健体育講座の池田コウイチ助教授に検証してもらっています。お聞きください。
264ベガルタ再生5/16:03/12/09 15:15 ID:IcANL9aH
池田助教授:清水監督時代の得点傾向を見ますと、相手コートでボールを奪った得点
 っていうのは余り少ないですね。うん。それよりも自陣で奪って繋いでいく。
 それからあの、サイド攻撃が凄い有効であると、皆さん思われていると思うんですが、
 サイド攻撃、特に相手のペナルティ(エリア)近くまでボールを運んでクロスを上げる、
 ま、いわゆる「抉る(えぐる)」っていうプレイですね、で点を取っているのは殆どないん
 ですね。あの、アーリークロスに近いボールで、点を、得点しているのが殆どですね。
 マルコス選手の場合、あの、ある程度、早い段階、アーリークロスでボールを上げても
 勝ってくれる、それを起点にポストプレイをすることができたと思うんですが、
 今シーズンは、マルコス選手が開幕から怪我で出ておりませんのでそれをなかなか
 変えることが、ちょっと難しかったんではないかなぁ、と思います。
 え、マルコス選手が出ていた2試合、8月、7月のヴェルディ戦、その後の柏戦に
 おいては、マルコス選手が全5得点のうち4得点に絡む活躍、それも、えー、フリー
 キック、から、クロスの、えー、得点からの、えー状況を作っていますから、マルコス
 選手がいるといないとでは大変な、あの、攻撃の幅が違ってきたんじゃないかなという
 ことが考えられます。
265ベガルタ再生6/16:03/12/09 15:16 ID:IcANL9aH
A:まぁ、お聞きいただいたとおり、マルコス、マルコス、という言葉が沢山でてきました
けれども、広重さん、やはり、清水監督自身も開幕前ナビスコカップの時点では、
マルコス中心のチーム、というのをイメージしていたんじゃないでしょうかねえ?
H:そうですね。ええ、もう2年間、マルコスを中心にする必殺パターンといえるぐらいの、
こう、チーム必勝法に仕上がっていたんですけれども、今年怪我に関しては、えーまー、
開幕前の怪我も全治1週間で、その1週間後復帰したときも、ま、再発でそんな重い
症状じゃなかったっていうのが、やはり清水監督ももうすぐ戻ってくるだろう、
もうすぐ戻ってくるだろうと思いつつ待ったけれども、やっぱり最終的にわずか
3試合くらいしか出られなかったっていうことが誤算だったと思うんですよ。
その後入ってきたキム選手に関しても同じタイプの選手ってことを期待してチームの
戦術ってものを基本的に変えずに期待をしたと思うんですけども、ま、岩本選手辺りは、
マルコスのタイプじゃなかったとキム選手は。もっと中央からのスルーとか、そういうパス
を受けてシュートってのが彼の好むプレーだってことを言ってたんですね。で、そういう
意味で、清水監督も気づいて鹿島戦辺りから少し守備的に戦うっていう意識を植え付け
てたんですけれども、ま、そのときは既に時遅し、という感じでしたね。
A:なるほど。山田さん、先ほど、開幕の時点でこれはJ2降格もあるんじゃないか、
という予想をされていたというお話でしたけれども、どうですか、そのマルコス選手が、
その開幕に出られなかったというところでそういうふうな感じを受けたのか、それとも、
それ以外の要素があったのか。
266ベガルタ再生7/16:03/12/09 15:17 ID:IcANL9aH
Y:うん、まぁ、確かにマルコスが欠けてたってのも要因の一つではあったんですけど
もね、まぁ、それ以外の部分でも沢山、そのぅ、要因はあったと思いますね。
まー、そのマルコスの事に関して言えば、確かにそのマルコス中心のチームを作って
いくっていうものを、確かに考えていたと思いますけども、じゃそのマルコスを抑えられ
たらどうするのと。じゃ、マルコスが怪我でいなくなったらどうすんの?といったときの、
要するに二つ目三つ目の、その攻撃のバリエーションってのがなかったですよね。
そういう練習もしてませんでしたし。
うん、ですから結局のところ、彼がいなくなったらどうするの?っていうことに対する対応
っていうものがね、チームとしてもできてなかったし、結局彼頼みっていう、その戦術を
取ってきたツケがね、こういうところに回ってきたと思いますよ。
A:なるほど。そして結局マルコスは、殆ど試合に出ることができなかったという状況で、
まぁ、清水監督も解任になったわけですけれども、その後のベルデニック戦術はどうだ
ったのか。この辺りも池田助教授に聞いてみます。

池田助教授:ベルデニック監督というのは、まぁ、あの皆さんもご存知だと思うんです
 が、日本にプレッシングサッカーを導入した方なんですね。しかし、ベガルタを指導し
 始めて最初はプレッシングサッカーをしていたんですが、ガンバ戦、それからジェフ
 戦は、ホントにあのー、自陣のディフェンスのラインの裏側のスペースを作らないと。
 引いて守るというサッカーを仕掛けました。で、それによって、相手にスペースを
 与えないでディフェンスすることができるんですが、やっぱり、クリアボールを攻撃に
 繋げることができる選手はFWとSHの4人くらいですから殆ど攻撃にならなかった
 訳ですね。
 ただ、あの、ま、これはベルデニック監督がまずディフェンスをしっかり、
 組織作るんだって、そういう姿勢はよく見られたゲームだったと思います。はい。
267ベガルタ再生7/16:03/12/09 15:20 ID:rYsZYUDv
A:まー、ベルデニック監督は、結局は2勝5敗2引き分けで残留を果たせなかったん
ですけれども。山田さん、ベルデニック監督、清水前監督とは非常に対照的でメンバー
をまったく固定しませんでした。これ、選手の立場からするとリーグ終盤になって選手を
入れ替えて、そしてポジションも変更する、混乱というのはないんでしょうか?
Y:いやね、混乱というのはね、ないと思いますよ。ただ、機能はしないと思います。
A:はぁ。
Y:あのー、本来ね。あのこれが本来の形なんですよ。やっぱり、いろいろ選手を試す、
いろんなポジションを試すってのは。今までその、なんせその清水さんがやってたときっ
ていうのは、その十何連敗してるときもね、なんせそのー、策を講じなさ過ぎましたよ。
あれだけ負けてるのにね、同じ選手で、その試合に臨むってこと自体がね、もう僕は
プロとして考えられなかった。で、これをベルデニックのようなね、こういう何かの状況
を打開するためにこういういろんな手を尽くすってことをね、その開幕当初からできて
いたら、又状況は変わっていたと思いますよ。
A:ということはやっぱり時期が悪かったということに。
Y:そうですね。はい。
A:そういうところに行き着いてしまうんですね。あの広重さん。ベルデニック監督の
契約期間というのも一つの問題として上げられるかと思うんですが。2005年までの
複数年。で選手は一年ごとで、とにかくJ1残留。同じJ1残留を、といっても少しそこに
温度差があったのかな、という気もしますが、その辺はまぁ、取材されていていかが
でしたか?
H:そうっすね。ま、フロントは、えぇ、ベルデニックという、すう、市原、名古屋で凄い実績
をあげた監督を連れてくるためには、沈みかかった船のキャプテンを任せる上で、
やっぱ、そういう複数年っていう、えぇまぁ、そういうフロントとしての、そういう熱意という
ものを見せなければ、ま、彼は来なかっただろう、という説明だったんですけれども、
ま、実際ピッチに立つ選手の立場からすれば、今年一年が勝負なわけです。
J2に落ちたら、やっぱその自分の生活ってのも大きく変わってくると思うんですね。
268ベガルタ再生8/16:03/12/09 15:22 ID:rYsZYUDv
H:そういう意味である主力選手とかも、これだけいろいろ試すってのはベルデニックがもう
2005年まで契約あって、将来のチーム作りってのを見越しているからじゃないかって
いう、そういう意味で選手ってのはどうしても、こう、一体感ってのが余り生まれなかった
っていうような雰囲気がありましたね。
269ベガルタ再生9/16:03/12/09 15:22 ID:rYsZYUDv
A:結局お話をまとめますと、清水監督のときには、メンバーを固定し過ぎたがために
今度その下にいる選手たち、控えの選手たちのモチベーションっていうものが中々
上がらずに一枚岩になれなかった。そしてベルデニック監督が来てからも、逆に複数
年契約等という問題等もありまして一枚岩になれないというJ1残留というところに向け
て、えー、チーム、フロントが一丸となれなかった部分というのが露呈しましたけれども。

A:今日は、検証ベガルタ。再生への道、と題しまして、残念ながらJ2降格してしまった
ベガルタの再生への道を、二人のゲスト、元ベガルタ仙台の山田隆裕さん、
そしてニッカンスポーツの広重竜太郎記者をお迎えしてお送りしております。
さぁ、この後後半に入りますけれども、一つ大きな問題として怪我人が多かった、主力
が相次いで離脱してしまった。これが上げられると思います。
さきほどマルコスの怪我の話もありましたが、この後は怪我人問題を重点的にお話し
してもらおうと思います。
あのー、山田さん。今回、あのー高桑小村岩本シルビーニョ森保阿部ともう上げたら
切りがないくらいですね、故障者が続出してしまった訳ですけれども、
えーどうなんでしょう。中にいた人間として、これも必然だったんでしょうか。
Y:そうですね。プロとして長いシーズンを戦っていく上でね、怪我人っていうのは当然
出てくると思います。ただ、そのね、なぜこういう怪我人が多く出るのかと、なぜその
同じことを繰り返してしまうのかってところに問題があってね。いわゆるこれはもう
フィジカルコーチ始め、そのぅ、ま、後はメディカル関係ですね、の責任っていうのはね、
もう、あの、絶対今年は問われるべきだと思いますよ。
A:なるほど。ま、そこには根本的慢性的な問題があったのかなぁ、という感じも
いたしますが、先日の契約更改交渉の中でも渡辺晋選手会長がクラブにそういった
メディカル面の改善を求めていました。
270ベガルタ再生10/16:03/12/09 15:23 ID:rYsZYUDv
渡辺:ドクターに限らず、えー、やっぱり、現場の携わるスタッフとか、うん、こう全て
 ですね。ドクターを一人置いたから解決する問題かっていうと全くそうではないし…。
 まぁ、一言では…言い切れない。余りに問題が多すぎて。でー、そういう問題を全て
 整理をして、えー、11月の終わりに俺と森保さんの方で一度言ってあるし、えー、
 そのことに関して、関してというかそれを受けて今後どうしようかという、ま、話し合い
 にはなったんで、えー、変わることを、えー、願っています。

A:もう「願っています」という言葉の重みがホントに伝わってきますけれども、あのう、
一番怪我が長引いたのは去年の四月、浦和戦で左膝の前十字靭帯断裂、この重傷
を負いました福永泰選手ですけれども、未だに膝の痛みに悩まされ続けているという
ことで、本人もかなり苦しんでいるようです。

福永:僕は去年四月に怪我して手術してるわけですから、それでなんで今こうやって
 サッカーできない状態なのかっていうことが、普通に考えたら、どう考えてもおかしい
 訳です。
 ま、いろいろありましたよ。ま、やっぱりこうなってることには理由がある訳で。
 んー、まあ、そこはいろいろ訴えてきましたけど、まぁ、こうやってね。
 こういう足の状態でクビになったっていうのは、ま、そういうことなんじゃないですか。
 グランド以外でエネルギーを多く使った一年半だったなあ、っていう気がしますよ。

A:まぁ、福永選手同様先日仙台から戦力外通告を受けた小村徳男選手も、今シーズン
終盤に入って怪我に悩まされました。34歳ベテランの小村選手はベガルタ仙台が
抱える慢性的な選手へのサポート体制の不備をこう指摘しています。
271ベガルタ再生11/16:03/12/09 15:24 ID:rYsZYUDv
小村:チームの体制というか、えー、ま、怪我人が出たときに、どういう対応をして、
 えー、リハビリをして、グランドレベルまで持って返るかってところの一連の流れ
 というか、そういうものが全く見えず、えー、個人個人が別々の方向に動いてて、ま、
 そういう連携の拙さが、あのー、怪我人が、えー、早く復帰できない、若しくは又、
 マルコスのように再発してしまう。
 実際、僕も怪我をして、で、まぁ、そこで復帰が、普通よりちょっと遅くなったってのも
 事実ありますし、一貫性がないというか、その、ある選手がどういう、今、状態なのか
 っていうのも、その、スタッフ全員が把握してないというか、それが監督にも伝わって
 ないとか、そういうこととかいろいろありまして、やっぱり選手とスタッフ間との間で、
 あの、やっぱりこう気持ちの部分で信頼関係がやっぱり失われていくと、やっぱり
 チーム全体に悪影響を及ぼしてしまうんじゃないかなぁ、というふうな。
 ま、僕が感じたんですけど。

A:ま、あのー、取材をしていますと、福永選手、小村選手だけではなくて、
大勢の選手の口から中々サッカーに集中できる環境ではなかったというようなことを
耳にするんですけど。広重さん。これは具体的に言うとどういうことになるんでしょうか。
H:そうっすね。まー、あのー、仙台ってのは、スポーツが、ま、そういうできた歴史って
のが、なかなか無くて、土壌的にも、ま若干甘い部分があると思うんすよ。
で、まぁ、選手ってのはどうしてもそう、今までかかりつけの医者であったりそういった方
を信頼して、ま、仙台の場合だと、福永選手しかり、さいたまの病院とかに戻って手術、
診断を受けるケースってのが多かったんすけど、そんなときちょっとトレーナー陣の方
が帯同せずに福永選手とかかりつけのお医者さんが直接話して今後のリハビリを決め
てくとか、そういうちょっとトレーナー陣と選手とのコミュニケーション不足が凄いあった
っていうような話は聞いてんですね。
272ベガルタ再生12/16:03/12/09 15:25 ID:rYsZYUDv
A:ま、直接ドクターからトレーナーが話を聞いてリハビリメニューを作れば、選手は
余計なことを考えずにリハビリに取り組むことができた訳ですね。
H:そうですね。
A:んー、山田さん、この辺チームドクターがいないというところから、ま、始まっている
とは思うんですけれども、ホントに根の深い問題のようですね。
Y:そうですね。まー、そのー、大きかり小さかりやはり、怪我人が出たときにね。
やはりリハビリをしてその現場レベルまでにもってくるというのをね、ベガルタの場合は、
あの、殆どがね、あの、要するにマッサーですよね。マッサージ、をやる方が、
あのメニューを組んでやってたんですよ。今まで。
もう、それがありえないことですよね。だから僕は、自分は怪我したときなんかは、もう、
自分でやってましたからね。あの、その、あの、メニュー組んでもらわないで。
自分のことは自分が一番分かっていましたから。
でー、一番大事なのはね。いわゆるその怪我人が出たときに、その、どうやって現場
レベルまで持っていくのかっていうのも確かに大事なんすけども、もっと大事なことは、
やはりここまで怪我人を出さないためにどうするかっていうね。
あのー、やはりフィジカルコーチの、あの、選手の管理ですよ。
19歳も34歳も同じメニューでやってるわけですよ。うん、ありえないよ、こういうことは。
それだけやはりこうチームとしてやはり選手を大事に扱うっていうことに関して見通しが
全てにおいて甘かったな、と。うん、いう感じがしますね。
273ベガルタ再生13/16:03/12/09 15:26 ID:rYsZYUDv
A:あのー、中にグラウンド問題というのを上げる人もいますが、これは
いかがだったんでしょう。
Y:グラウンド?
A:グラウンドが固すぎるというようなお話も聞きましたが…。
Y:うーん。それはねぇ、もう、あのー、そこまではチームの責任じゃないっすよ。
もう、それはもう、仕方ないことでね。
うん、ま、それは怪我につながった原因とはね、僕は余り関係ないと思う。
A:うん、そうすると組織として、えー、選手を第一に考えてやっていこうという姿勢が
なかったと。
Y:んー、そうですね。
A:うぅん、非常にゆゆしき問題であるところですが。
えー、ま田中ゼネラルマネージャーが、12月1日に就任しました。
まー、あのー、このゼネラルマネージャーという役割はフロントとチームのパイプ役とも
言われていますが、どんな意気込みをもって就任されたのかインタビューです。
274ベガルタ再生14/16:03/12/09 15:27 ID:rYsZYUDv
田中:この地域のやはり、この熱いサポーター或いは地域の人の熱っていうのが
 サッカーに向けられているっていうことは僕自身も分かってましたし。

 このー、仙台のチームを何とかね、J1に又ホントの意味であのー、地域に愛される
 クラブにしなきゃいけないと。

 そうなっていくとここでは、その、下から育て上げるっていう、クラブのね、
 本来のクラブ。ん、皆さんがバックアップしていただきながら、で若い選手を育て上げ
 ていく。そして、トップのベガルタ仙台でプレイしてもらう。そこから日本代表チーム、
 それから、或いはこっから世界にはばたく選手が出ていってもいいんじゃないかと。
 夢を大きくもってね。


A:まー、非常に大きな夢そして理想を掲げてらっしゃいますけれども、ここまでの話
からすると、内情を知ったときに愕然とするんじゃないかなと、いうふうな心配も
あるんですが。山田さんいかがですか?

Y:ま、さっき田中さんがおっしゃっていましたけれども、その、下部組織云々っていうね、
下から上がってくる選手、ま、そこを心配するのはGMの仕事じゃない。
GMというのはやはりね。いかに選手の立場で会社と戦えるか。
ま、そういう人がGMとして招かれるべきだし、いろんなビジョンを語ってましたけれども
ね、それを実現するために、これから彼が何をするかってのが問題でしょうね。
やはり。はい。
275ベガルタ再生15/16:03/12/09 15:28 ID:rYsZYUDv
A:んー。広重さんは?
H:そうですね。えー。まぁ、下部組織を充実させるってのは、ま、J1でもJ2でもどの
クラブでもはっきりして、これはやらなければならないことで、それと同時にこう、
トップチームの強化ってのも、これが一番大きな課題だと思うんですよ。
で、まー、J1復帰。長期的に目指すのか?という話もありますけど、やっぱJ1復帰
には1年。1年で目指すというそういうビジョンを選手に伝えないとやっぱり優秀な選手
ってのは2年以上J2にいるってのは中々、まー、考えにくいことなんで、そういう意味で
田中さんには、ま、1年で戻る、そういう、えー、手法というか、そういうことを、ま、
施して欲しいですね。

A:検証ベガルタ。再生への道、今日は特に怪我人問題にスポットを当ててお話を
うかがってきましたが、やはり、サッカーに集中できる環境、そして選手を第一に考えた
クラブ作り。是非J1にふさわしいクラブに早くなってもらいたいものですが。さあ、
1シーズンでなんとかJ1に上がってそして安定的な力を発揮して欲しい、ま、そういう
サポーターの願いがあると思いますが、広重さん。そのためには、何が必要でしょう?
H:そうですね。えー、戦力補強っていうのも凄い大事になってくると思います。
えー、今いる選手、若くて有望な選手を引き留めるのもそうだし、
来年、え、今年7人の選手を今のところ切って戦力外で通告している訳ですから、
その分の補充も凄い重要になってきますね。
で、まー、例えば佐藤選手とか、残留するっていうような方向性で今、話を進めてます
けども、それも今これだけのサポーターの熱き応援があって、ま、彼はここに残りたい
ということを思っているんですね。
ただ、そのクラブの内情ってえことに焦点を当てた場合ってのは、まだ、全然環境が
整っていない分が多いのでそういった面を整えないと、新たに外から来る選手からも、
こう、仙台というクラブが魅力的に写らないと思うので、ま、クラブの体質を変える、
ホント凄いチャンスだと思うので宿題に取り組んで欲しいですね。
276ベガルタ再生16/16:03/12/09 15:29 ID:rYsZYUDv
A:はい。そしてJ1にすぐに上がるということも大事ですけれども、まずしっかりとした
クラブの土台を築き上げる、これも必要なことになると思います。
山田さん。1年でJ1、J1、というふうに煽るばかりでもいけないのかなという感じ、
しますが、いかがですか。
Y:いや、やはりねぇ、あの、一日でも早くJ1に戻るべきだと思いますね。
えー、まあ、やはりチーム作りってのと平行してやっていくべきだと思います。うん。
A:両方が必要だということですね。そして、来シーズンはJ2での戦いになります。
非常に長丁場ですが、戦い方が又今シーズンとは大きく変わってくると思います
けれども、何かアドバイスがあるとしたら。
Y:そうですね。おっしゃるとおり長丁場です。えー、怪我人も出るでしょうし、調子の波
も来るでしょう。ま、そうしたときに打開していけるのが選手層の厚いチーム、というのが
やはり最後には残ると思いますんでね。選手層の厚さってのはね、やはり試合に出て
いる選手、出てない選手のレベルが、やはり、あのー、そう無いことを言います。
ですから来年に向けてね、あのー、新しい選手がどのくらいできるのか、後、今年試合
に出てなかった選手がどのぐらいレベルアップできるのか、ということが大きな鍵になる
と思いますね。
A:ま、選手層の厚いチーム、そして長丁場を戦いぬくには、やはり怪我人をなるべく
ださない、そして出た怪我人を早く復帰させる、そういうシステム作りが急務
と言えそうです。

A:検証ベガルタ。再生への道、まさにベガルタ、この短い期間になりますが、
J2開幕までにしっかりとクラブとして再生を果たして、そしてJ1の早期復帰。
これを祈りたいものです。今夜はJ2に降格してしまったベガルタを再生するという
目的で、ゲストに元ベガルタ仙台の山田隆裕さんそしてニッカンスポーツの広重竜太郎
記者をお迎えしてお送りしました。お二人どうもありがとうございました。
Y・H:ありがとうございました。