【アマラオ退団】
「キング・オブ・トーキョー」東京FWアマラオ(37)が
今季限りでチームを去ることが18日、明らかになった。
前日17日にクラブに退団を申し入れ、練習前にはチームメートにも報告した。
クラブ側はシーズン終了まで静観の構えだが
今季リーグ戦23試合2得点の成績では引き留めはないとみられる。
本人は現役続行を希望も、他クラブからのオファーはなく、このまま引退する可能性もある。
22日の東京Vとの東京ダービーがホーム最終戦となる。
18日の練習前「キング・オブ・トーキョー」がチームメートの前で自らの去就について口を開いた。
次がホーム最終戦。「勝ってタイトルをとろう」。いつもは陽気なブラジル人が静かに語った。
17日夜、クラブに退団を申し入れた。優勝争いをしているこの時期の表明を迷ったが
「愛してくれたサポーターに見に来てもらいたいから」。
ファンを大切にするアマラオらしく、22日のホーム最終戦を前に決意を明らかにした。
(この稿つづく)
今季は右ひざ痛で出遅れ、リーグ戦23試合でわずか2得点。
年平均15得点を挙げてきたエースにとってつらい1年だった。
それでもチームは第1Sは4位、第2Sも優勝争いに加わっている。
「今年得点できず、納得していない。でも、今まで自分なりにチームのためにやってきた。
若い選手も育ち、今が若返りの時期。ここでの役目は終わった」と、退団の理由を説明した。
92年7月5日のJFLヤンマー(現C大阪)戦で初めて東京ガスのユニホームを着て以来
12シーズン東京一筋だった男が、去ることを決めた。
鈴木強化部長は「退団の希望は聞いた。まだ2試合あるし
終了後に話し合うが意志は固い」と渋い表情を見せた。
今後は日本での現役続行を望んでいるが、他クラブからのオファーはなく進路は未定だ。
監督も選手も複雑な表情だったが、今季前からアマラオとの優勝を
1つの目標としていただけに、残り2戦のモチベーションはさらに高まった。
MF石川は「驚いたけど、いい意味で1つになって優勝できれば」と話し
原監督も「契約には口出しできないけど、2試合やるだけ」と前向き。
ホーム最終戦となる22日の東京ダービーでチームが一丸となる。
(この稿終わり)