朝日新聞朝刊(11月15日付)東京版
『東京学芸大・FC東京・小金井市 サッカー指導者育成で連携』
東京学芸大(小金井市)とJリーグのFC東京、小金井市は来年4月、地域のサッカーの競
技力向上を支援するプロジェクトチーム「学芸大クラブ(仮称)」を創設する。指導者
の育成などを目指す。大学、クラブチーム、行政が手を携え、こうした事業に取り組む
のは全国的にも珍しい。
FC東京は来春、学芸大付属中学グラウンドを拠点にU-15チームを結成する。江東区にあ
るU-15チームに次いで、二つめだ。新チームの指導には学芸大の学生が、FC東京のスタ
ッフとともにあたる。FC東京の村林裕常務は「学芸大サッカー部のレベルは相当高い。
クラブチームの指導法や技術を学んでもらい、部員を通じて地域のスポーツクラブに還
元できたら」。
小金井市は、指導のノウハウを蓄積した学生を市主催のスポーツ教室などに招く。稲葉
孝彦市長は「交流の促進と、子どもたちの健全育成を期待したい」と話している。学芸
大は、この方式による指導者の育成を他の競技や文化活動にも広げる方針。市民が対象
の指導者育成プログラムにも取り組みたい考えだ。