【白】ざま強か国見【黒】3年目−2

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市船は、守備が強くて展開がワイドで速いが、カウンターサッカーではない。
あくまで全員守備、全員攻撃が徹底されていると捉えるべき。イメージはオランダ。
一人一人が上手くて速い。囲い込みが組織的。
石川と小宮山が絡んだ左サイドの攻撃は鋭い。右サイドは大久保が一人でするすると抜け出して来る
と、分厚い攻めが展開される。トップ下の高橋直は体の入れ方が上手く、トリッキーなプレーが特徴だが、
フィジカルが弱点。逆にファウルの誘い方が上手いとも言える。
FWはカレンがここぞと言うときに見せるドリブルは多分誰も止められないが、サイドに追い込んで自分で
シュートを打たせなければ、市船の選手も大抵間に合ってないので問題なし。原の中央突破は国見なら
普通に防げる。コーナーキックの時には、青木、増嶋のCB陣も上がってくるが、ヘディングの正確性に欠ける。

国見はアイルランドみたいに言われてるが、ドイツに近い。
止める蹴るの質で相手をじわじわと劣勢に追い込む。寄せの早さで相手を自由にさせない。
しかし、サイドバックの一対一の弱さは致命的かもしれない。中央の園田もフィードに難あり。
しかしそれを補って余りあるのが柴崎と兵頭の質の高い動きとサイドのオートマチックな連動性。
平山は高さもそうだが、ヘディング自体が上手い。従って、市船としては、彼に楽にヘディングする機会を
少なくすることを考えるべき。つまり、青木、増嶋が常に彼に鈴をつけておくこと、サイドの戦いで押されない
ことが肝要。

展開は、中盤の出足という面でやや勝る国見が6:4で攻勢となるだろうか。しかし、市船もそうやすやすと
わかりきった攻めの基点は作らせないだろう。レベルの高い潰しあいの中から、個人能力で図抜けたカレン
の自在な動きが国見の弱点ともいえるDF陣を混乱させることが出来るか。国見の圧力に市船の中盤が耐え
切れるか、そこが勝負の分かれ目と見る。