明文化されたサッカーのルールにのみしたがって考えてみよう。
ルールブック上では単に「ゴールの枠をボール全体が越えたら得点」としか定められていない。
まあ当たり前か。
http://www.fifa.com/fifa/handbook/laws/2002/LOTG2002_E.pdf(これの10章)
ttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Apricot/4806/rule.html (ここに訳がある。転載はお断りだとさ)
たいして審判の役割はいろいろ書いてあるけど基本的には
「ルールどおりに試合を進める権限をもつ」の一点に集約されるといっていいかな。
で、実際に得点した場合だけど、このとき審判の判断は必ずしも要しない。
「ゴールの枠をボール全体が越え、それを審判が認定すれば得点」とかいった事はかかれていない。。
明文化されたルールに従えば、明白な事実としてインプレー中にゴールの中にボールが入ればそれは得点だ。
(ただ、ギリギリ入ったかどうかわからない場合は審判が判定せざるをえないが、当然このときには事実と違う
判断を下す可能性がある。でもそれがやむを得ないことは共通の理解をすでに得ている)
つまり本来、全く明確な得点であれば審判が見ていなかったとしても誤審の起こる余地は無い。
審判がゴールを認識しなくても少なくとも試合の当事者にとって明白な事実としてゴールの枠をボール全体が
越える瞬間があればそれはゴールとして扱うべき。それがもっとも単純で正統なルールの運用であると思う。
今回の場合、誰がどう見てもボールが入ってしまったのだから、ルール上そこで試合は終わり、
そのあとフィールド上であった出来事は試合とは無関係、としか言いようが無い。
本当の誤りは試合後にルールよりも審判の判断を尊重してしまった点にあるんだろね。
審判の権威云々とかいう意見もあるけど、ルールを無視しても優先すべきというのは
全くアンフェアな考えだと思う。