ハラヒロミスレッド16

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83038号
サカマガの先週号に出たインタビュー、UPします。長いので誤字や、読みにくい方もおられるでしょうが、ご勘弁を。

ヒロミ soccer magazine interview Vol.913 2003-03-19号 p34-35
1/5

(記者)---石垣島、御殿場と、キャンプはケガも少なかったようですね。
ヒロミ 洋一(土肥)が最後に腰を傷めて残念だったけど、みんな今年はほんとに元気。気候も良かったしね。
キャンプではコンディションの面と、今年やることの方向付けをしてきた。アマラオが去年は通年で頑張ってくれたけれども、
彼やケリーが壊れたらどうするんだっていうことを考えていかなくちゃならない。得点でいうと、彼らに次ぐのが宮沢、
石川、戸田になる。それと俺が注目しているのが、阿部だね。そういった日本人の力をもっと生かすにはどうしたらいいかという発想から2トップにした。
うちは点取れる選手が多いんですよ。規郎(鈴木)、憂太(馬場)、もちろん福田もいるし、近藤祐介も。
1トップはもったいない。攻撃のタレントを使いながら、破壊力をアップさせること、そしていかにバランスを取るかが課題かな。

---なおかつ、4バックでいく。
ヒロミ いきますね。1年間やってきたものがあるし、そこは変えたくない。プラス、左に浄(金沢)がきた。
バランスがよくなるなぁ、と思うのは・・・。去年を見ると、右からは石川、由紀(佐藤・現横浜FM)、加地がいたけれども、
左は守り専門の感もあった。クロスは少なかったよね。いま一番コンビがいいのは、浄と宮沢。その二人がからむとボールも
すごくきれいに動いていく。クロスも入る。後ろからのつなぎの意味では、
左の方がいい---それをチームの売りにしていきたい。尾亦が伸びてくれば浄をもうちょっと前(のポジション)でも使える。彼が加わったことで、バランスもよくなったし、オプションも広がった。
83138.1号:03/03/11 22:19 ID:aX/iucI7
2/5
---中盤はひし形のケースが多い。
ヒロミ まあ、黒板に書けばそうなるよね。あとは選手や組み合わせで変わってくる。石川は前に出て行くのが好きだから、宮沢は絞るカタチ。
このメンバー(土肥、DF右から加地、ジャーン、モニ、浄、中盤ひし形でサリ、右イシ、左宮沢、トップ下ケリー、2トップはアマ、阿部)なら、
2トップも左よりになるのかな。浄も(宮沢が絞って)前が空いているほうがいい。
二人のパス交換でこのスペースを突きたい。去年はここ、宮沢が行くしかなかったからね。

---両サイドバックとも上がっていくとなると、バランス的にはより高いレベルを目指すことになります。
ヒロミ まだ文丈(三浦)も完全じゃないし、彼が入ることがあればまた変わってくるね。あまり守備守備言うつもりは
ないけれど、攻めに行きながらバランスは取っておかないと。2トップにして、攻撃力が上がっていることは間違いないんだ。
あとはうまくいかない時の守備をどうするか。もう少し修正が必要かな。中盤に一人は、守備的な選手が要るかもしれない。

---2トップは縦の関係?
ヒロミ いや自由だね。戸田は阿部も止まってないタイプでしょう。アマラオが引いてきてクサビを受ける働きになっても、もう一方が常に動いている。そこからおのおのの個性が出していけるからね。
83238.2号:03/03/11 22:21 ID:aX/iucI7
3/5
---阿部は即戦力?
ヒロミ チームに合流したのは去年秋だし。小さいけれど、体強いし、反転速いし。シュートのパターンをたくさん持っている。
プレシーズン・マッチ(清水戦)でも、前を向きさえすれば、J1のDFを相手に、抜いてシュートまで持っていける。これからどれだけ伸びるんだろ・・・。

---戸田も先発最有力。
ヒロミ そうだね。例えば戸田を左(MF)に返しちゃう選択。守りに関しては去年のカタチの方がやりやすいのなら、
残り時間がすくなくてリードしている場面ではそれもあり得る。アマラオが疲れていたら、戸田を入れて、あのカタチ(4-5-1)にしてカウンター狙うのも手ではあるでしょう。
でも、いまは2トップにトライ中。この攻撃をいかにうまくやるか、うまくいかなかった場合の守備の約束事は
どうすれば良いかをみんなで探っているところです。
 去年は「ガンガンいけ!」としか言っていなかったからね。でも選手の中にあるその感覚を大事にしたい。
選手のいいところを信じて出していきたいね。川崎(F)相手にも、はまるとすごくいい流れを作れた。
もう3、4点取れるチャンスもあった。その代わり3点取られちゃった。 清水でも、最終的にはちょっと崩れてしまったけれど、いろいろ試したかったから。
修正点も見えてきた。例えば、宮沢はやはり絞ったほうが全体のバランスはいい。攻撃面だけ見ても、前に行き過ぎると、
宮沢が後ろを向くことになる。宮沢は前を向いてボールを持つことで、チームにいいリズムが出てくるから。
83338.3号:03/03/11 22:22 ID:aX/iucI7
4/5
---ケリーは低い位置からボールを貰いたいタイプ?
ヒロミ 去年は、ケリー自身が後ろを向いて受けるケースが多かった。今年は前にいる二人を活用して、ケリーの
力を、もっと敵に近いところで使いたい。例えばアマラオに入ったボールをケリーが前を向いて持つ。
これも実は、狙いの一つです。

---ケリーに代わる存在は?
ヒロミ 難しいかもしれないね。でも、意外性では憂太。祐介もできる。「右足のレドンド」梶山も本来はこの位置の選手。
若い選手ばかり?たとえば、喜名は去年、ケガと相談しながらプレーしてきて、今年はまだ本調子じゃない。
加賀見、文丈にしても、中堅組はこれから調子が上がってくるでしょ。いまはコンディションの違いで若手がきているね。彼らの経験は実戦では大きいよ。
 俺も、タイトルにからみたいよ、もちろん。ただ、うちのメンバーを見ると20台前半のチームでしょう。
彼ら同士をからませながら、どんどん力が付けばいいと思う。例えば、波に乗ってファースト優勝しちゃった・・・って
いうのも、これは大事。だけど、俺は、マンチェスター・Uやジュビロみたいなね、メンバーが長くやっている
チームにしていきたい気持ちがある。去年で方向性はできた。本当の積み上げは今年の練習、競争にかかっていると思う。
 移籍獲得の人数が少ない?去年から補強しているようなものだよ。その上、ポイント2ヶ所に人が来てくれた。
チームがもっと攻撃的に行くために、2トップを行かせるか、サイドバックをどう使うか、今年はそれに尽きる。
 まずはいってこい、取られたら帰ってこい。その基本は変わらない。
 FC東京は今年もガンガン行きます。去年セカンド(●1−6)だってね、相手としてはきっと「自分たちから
行かないとやられる」意識。だからガンガンきた。こっちもいった。あんなスコアになったけど、
面白かったもの。見ている人が、「やっぱいいね」と思えるゲーム。「東京はいいねぇ!どんな相手でもガンガン行くよね」って思えるチーム。
「ちょっとアウェーでも、行きすぎちゃうよね?」ま、それもいいの。
834 :03/03/11 22:24 ID:1bSGwCxT
保守
83538.4号:03/03/11 22:25 ID:aX/iucI7
5/5
Soccer Magazine記者コメント

ポイントはFW阿部と、左SBから攻撃の起点を作るDF金沢。今季積極的に取り組む、「ゴールへの経路」増大へのプロセスは、攻守のバランス取りと表裏一体となる。
そして、原監督が、「使っちゃうカモ」と期待しているのが、4人の十代選手。とりわけMF梶山は原監督いわく”最大の発見”。
「とにかくボールを取られないんだ。何人に囲まれてもスッスッとかわしてしまう」。「馬場はボランチより前ならどこでもいけるよ。」
「チャン(呉章銀)はサイドバックかフォワードっていう面白い使い方になった。そういう特徴なのよ。」
「規郎?(起用は)あるよ、ある。」昨年末に起用された鈴木も、流れを変える攻撃の”札”として
しっかり印象を残したようだ。昨年、FC東京が次々に起こした新顔ブレイク。今年の予備軍は彼らだ。

注:図説で、規郎はアマの位置でバックアップ、馬場はケリー、チャンは石川、梶山は、サリの位置でサリと文丈のバックアップ

以上です