東京スタジアムへようこそ。
さて、ワールドカップも終わりました。今年の大会では、予選で調子が良かったアルゼンチンや、
前回優勝国でヨーロッパ選手権まで制していたフランスが1次リーグを突破できないという波乱がありました。
ヨーロッパ勢にとってみれば、シーズン終了から大会までの期間が短く、コンディション作りが苦しい大会でもありました。
ゲームの内容を振り返って見ると、ノースコアで終わることが少なかった大会だと思います。これは、専守防衛でよしとするような
チームは少なかったことが要因でしょう。バランスをとりながら、しかるべきタイミングでちゃんと攻撃する。
1試合目だからと引き分けを狙うチームはありませんでした。
何よりブラジルとドイツの決勝が、今のサッカーをもっともよく表していたと言えるでしょう。ドイツは中心選手のバラックが
出場停止になっているにもかかわらず、攻撃的にプレーしました。もし、ドイツが守ってカウンターだけを狙う戦術をとっていれば、
ブラジルも慎重に様子を見て、試合は動きの少ない、つまらないゲームになったかもしれません。ドイツのフェラー監督が、PK戦に
持ち込み優勝しようと狙ったのではなく、今持っている力を全部出しきって勝負しようと考えたことは素晴らしい選択だと思います。
3位になったトルコ、4位だった韓国も、どんな相手にも臆することなく攻撃を仕掛けていきました。守備の選手を削ってでも、
一層激しいアタックを続ける姿は、感動的でしたし、観客の熱狂を呼んだと思います。
96 :
:02/07/15 12:52 ID:vROw5XPO
試合を観戦したときの満足感は、そんな気持ちが前面に出ているゲームを見ることで生まれるのだと再確認しました。
戦う姿勢が技術レベルを忘れさせてくれるくらい伝わってくるというのが、プロスポーツの原点なのかもしれません。
FC東京も、その最後まで諦めない気持ちをベースに、シーズン再開後の戦いに臨みます。チーム全員がゴールを目指すからこそ、
試合を観に来てくれた人に満足感を与えることができるはずなのです。シュートシーンを増やして、
ワールドカップにも負けない熱狂をスタジアムに呼び、その中でプレーしたいと思っています。
さて、中断前はケガ人が続出しました。三浦、小林成、福田、佐藤、浅利、アマラオ、ケリー、ジャーンと
リーグ戦は本当に苦しい戦いを強いられました。
ですが、残りの選手が高いモチベーションをキープして、突然の起用にも期待に応えてくれました。その彼らの姿勢が
ナビスコカップにつながったと思います。災い転じて福となり、選手層は確実に厚くなってきています。
そして、そのナビスコカップの予選リーグを1位で通過したことで、チームは自信を取り戻し、
勢い込んで今日の試合を迎えることができました。
今シーズン、まだホームゲームでは負けていません。
今日も、この良き『伝統』が続くように頑張ります。どうか最後までご声援よろしくお願いいたします。