J2 昇格して欲しいチームはどこ?★Part2★

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788予想屋 ◆pwj1EcB2
もう1パターン考えました。


最終節は全試合13:00キックオフ
だが、試合終了も同時になるとは限らない。ここがポイント。

まず、早々に試合を決めたのが大分。
今季、下位チームに滅法強いところをいかんなく発揮し、
90分で2−0で鳥栖を破り、山形と仙台の結果待ちとなる。
この時点で大分の勝ち点80、得失点差+25。

続く
789予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:05 ID:???
NHK-BSで2元中継の山形−川崎戦と京都−仙台戦はどちらも白熱した試合となる。
まず最初に試合が動いたのは西京極。
前半5分、ガチガチの仙台イレブンの隙を突き、
帝王熱田−黒部のホットラインから1点先制。
勝たなければ昇格の目がない(実際は負けても昇格の目はあるが)仙台は
この1点で逆に固さが取れ、その後は逆転得点王にかすかな望みをかける
黒部の猛攻撃をどうにかしのぎ、前半を0−1で折り返す。

続く
790予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:07 ID:5tfVDxAL
一方、天童の山形川崎戦の主審は北村。
中盤の激しい攻防の白熱した見ごたえのあるサッカーを繰り広げるが、
山形の激しいプレッシングサッカーを単なるラフプレイとみた北村大先生は
前半35分、浮氣に対してレッドカード。
10人対11人となった山形はその後守りを固め、前半は0−0で終了。

続く
791予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:08 ID:???
後半も一人少ない山形は守りを固め、カウンター狙いに徹するが、
少ないチャンスをモノにすることが出来ず、0−0のまま試合はすすみ、
そして後半終了直前の後半44分、なんとペナルティエリア内の密集状態で
山形DFのハンドの判定。
川崎のPKである。
西京極に行けなかった2,000人の仙台サポーターが集ったバックスタンドは
この判定に大いに沸く。
恩氏の恩返しならぬ北村の恩返しや!
そう、北村大先生は、前節の鳥栖戦まさかの逆転Vゴール負けを演出した審判であった。

続く
792予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:08 ID:???
終了間際に主審北村の迷ジャッジによって川崎に与えられたPK。
このPKが決まれば、仙台の逆転昇格の可能性が大きくなる、そんな重要なPKである。
当然、猛抗議する山形イレブン。
これに対し、イエローカード連発でコントロールしようとする北村。
山形ゴール前は大混乱となる。
この時、携帯にて他会場の状況をチェックしていた一人の仙台サポーターが歓声を上げる。
「仙台が京都に追いつきました。1−1です!!」

続く
793予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:09 ID:???
天童が北村の迷ジャッジによって大混乱に陥っている間、
西京極では後半、連夜の祝宴の影響からから徐々に運動量が落ちてきた京都に
仙台の猛攻撃が敢行されていたのだ。
そしてロスタイムに突入しようとしていたその時、
財前の放ったクロスがマルコスのスーパーダイビイングボレーを生み出し、
なんと終了間際の値千金の同点弾!!
Let's GO! 仙台コールをあきらめずに続けていた仙台サポーター達は
バックスタンドで狂喜乱舞。
2ちゃんねるの実況スレにはNHK-BSを見ていた2ちゃんねらーカニサポからの
「マルコスは神!」のカキコが踊る。

続く
794予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:21 ID:???
一方、大混乱の天童は、北村のイエローカード連発により、
途中出場の大島がイエローカード2枚により退場処分となっていた。
そしてペナルティキック。キッカーは盛田。
ゴール裏の山形サポもバックスタンドの仙台サポも、おまけの川崎サポも
固唾を飲んでこのPKを見守る中、盛田が蹴る。

続く
795予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:22 ID:???
だが、盛田の放ったPKは山形GK鈴木に見事に読まれ、ゴールならず!
さすがJ2ナンバー1キーパー鈴木克美!
ゴール裏山形サポからはまるで勝ったかのような大歓声が上がる。
そして直後に後半終了のホイッスル。
山形−川崎戦は延長突入である。

続く
796予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:25 ID:???
一方、西京極は天童よりも若干進行が早く、既に延長に突入していた。
この時点で仙台昇格の条件は、得失点差の関係により
・仙台Vゴール勝ち&山形引き分けか負け
・仙台引き分け&山形負け
の3通りのみとなる。
つまり、仙台がVゴール勝ちしても、山形がVゴール勝ちしてしまうと
得失点差により山形がJ1昇格となってしまうのである。
延長開始までの時間、バックスタンドからはカントリーロードの大合唱が
スタジアムに響く中、山形の延長の情報を聞いた仙台イレブンの表情は
さすがに厳しいものとなる。

続く
797予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:26 ID:???
延長に入った仙台は後半終了間際の勢いそのままに怒涛の攻撃を仕掛ける。
しかし、今年J2で大きく成長したワールドユース準優勝メンバー手島、辻本を
擁する京都DFはそう簡単にはシュートを打たさない。
延長前半は京都ゴール前で緊迫した攻防が続く。
そして徐々に仙台FW陣の運動量が落ちてきはじめた頃、
仙台ベンチに1本の情報が届いた。
「山形が負けたそうです」

続く
798予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:34 ID:???
後半終了間際のPKを魂のセーブで止めた山形であったが、
延長に入り、さすがに2人少ないというハンデが徐々に効いてきて
延長前半8分、川崎CKから盛田のヘッドが決まり、試合終了。
ついに山形はここで力尽きてしまったのであった。
ピッチに倒れこむ山形イレブン。
頭を抱え込むゴール裏山形サポ。
対照的に喜びを爆発させるバックスタンドの仙台サポーター。
サッカーには天国と地獄が同居していることをまざまざと見せつけていた。
この時点で山形の勝ち点80、得失点差+22。3位以下確定の瞬間であった。

続く
799予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:35 ID:???
山形破れる。この情報はすぐさまピッチ上の選手達にも伝えられた。
これで引き分けでもJ1昇格である。
仙台の選手達は、一気に引いて守備的な布陣となる。
自陣でボールを回し、京都FWが攻めてきたら大きくクリア。
W杯南米予選最終戦、ウルグアイ−アルゼンチン戦を彷彿とさせる試合展開で
延長後半はまったりとゲームが進行する。

続く
800予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:35 ID:???
京都サイドも、もはや無理な攻撃はしなくなっていた。
ホーム最終戦。負けは許されないが、既にJ1昇格もJ2優勝も決めている。
目の前の敵がどういう状況であれ、勝ちに行くのが本道とはいえ、
このまま試合が終わりさえすれば目の前の相手も共にJ1昇格である。
バックスタンドも今置かれている状況を充分理解し、
Let's GO! 仙台コールでもベガルタ仙台コールでもなく、電光石火でもなく
カントリーロードの大合唱である。
あと5分。このまま試合が終われば、念願のJ1昇格である。

続く
801予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 11:36 ID:???
仙台イレブンが完全守備固めの体制になったことにより、
ボール支配はほぼ京都となる。
必然、京都の攻撃時間が長くなってくるが、11人全員の守備により、
仙台のゴール前はまるでカテナチオのように固い守りとなっていた。
ここまで固い仙台のDFは今季シーズン通しても初めてなのではないかというくらい、
実によく集中していた。
そして、延長も残り1分。
再三の京都CKもことごとく仙台DFに弾かれる。
2回3回、なんど帝王熱田がCKを蹴ろうが、ゴールは絶対割らさない。
そういう気迫が仙台イレブンに満ち溢れていた。

続く
802予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 12:44 ID:???
そして、5回連続となるCK。蹴るのは熱田。
3本目あたりから熱田はいいかげんうんざりしながら、適当に蹴り始めていた。
すると、何を考えたのが、主審恩氏がそれまで見ていた立ち位置から
とことことニア側へ歩み寄って来るではないか。
適当に蹴る熱田。そのボールはコーナーに背中を向けて立っていた恩氏の頭を直撃!
恩氏の頭に当たったボールは思わぬ事態にボーゼンとするピッチ上の選手達を尻目に
仙台ゴールへ吸い込まれるように転がっていった…。


おんし〜おんし〜おんしおんしおんし〜
カードだ〜おんし〜

おんし〜おんし〜おんしおんしおんし〜
俺を崇めよ〜おんし〜

客目をそらし〜タオルで覆面〜

主役はお〜れ〜だ
おんし〜、おんしぃ〜

            恩氏マーチ(歌:麻原損師)

続く
803予想屋 ◆pwj1EcB2 :01/11/16 12:45 ID:???
なんと、J1昇格が転がり込んできたのは、
まっさきに死亡したと思われていた大分であった。
京都−仙台戦の結果を鳥栖スタジアムで待っていた
大分の選手、スタッフ、サポーター達のもとにこの情報が届く。

京都 勝ち点86 得失点差+33
大分 勝ち点80 得失点差+25
山形 勝ち点80 得失点差+22
仙台 勝ち点80 得失点差+20
新潟 勝ち点79 得失点差+33
大宮 勝ち点79 得失点差+30

なんと、2位から6位までの勝ち点差は1、
2位から4位までは得失点差にて勝負が決まるという
史上稀に見る僅差にひしめく大混戦。
J1昇格は京都と大分という結果に終わった。

恩氏の恩返し、大分編 完