靖国参拝は違憲だろ。目を覚ませよ

このエントリーをはてなブックマークに追加
37芦部の憲法学を学べよ
>18
芦部信喜とは99年になくなった東京大学法学部教授です。
ギリシャ・ローマ以来法学においては、必ず各時代ごとに第一人者
とされる法学の権威が存在してきました。それが良いかいなかは
別の問題として法学がそのような主要な学者により引っ張られて
きたのはたしかです。日本においては、戦前より東京大学の教授ら
が学会の通説を形成してきました。芦部信喜は戦後の日本国憲法学
を作り上げた戦後憲法の大家です。現在第一線で活躍している諸先生
がたの大半が芦部先生の「お弟子さん」とされるかたです。
それと、現在の「法治国家」においては「法に基づく行政」が国家
作用の大原則とされますから、あらゆる行政活動は憲法以下の国内
法秩序に則ったものでなくてはなりません。なかでも最高法規とされ
る憲法は、いかなる場面においても遵守されねばならず、行政活動は
、司法府の判断たる判例に従う必要があります。そして戦後の憲法
訴訟における司法裁判所の判断をリードしてきたのが芦部信喜です。
戦後の憲法訴訟の学問的発展は芦部先生なくしては実現されなかった
といわれており、司法裁判所は彼の学説を採用し判断基準を形成して
きました。しかしながら、最高裁の憲法判断は現在においてもなお
学界の通説と比較し、日本国憲法の理念を体現したものとは言いがた
いといわれます。政教分離問題においても最高裁の採用した判断基準
は、行政の宗教的活動と関わり合いを緩やかに判断してしまっている
ゆえ、憲法の定める厳格な理念がなし崩しにされ、違憲の憲法現実
が放置される危険があるのです。