◆昨日までの警察、明日からの警察◆

1871年（明治4年）、東京府に 邏卒（らそつ）3000人が設置されたことが近代警察の始まりとなった。
同年、司法省警保寮が創設されると、警察権は同省に一括され、東京府邏卒も同省へ移管された。

薩摩藩出身の川路利良は新時代にふさわしい警察制度研究のため渡欧し、フランスの警察に倣った
制度改革を建議した。司法省警保寮は内務省に移され、1874年（明治7年）に首都警察としての
東京警視庁が設立された。

以後の警察は、国家主導体制のもと、管轄する中央省庁の権限委任も多く行われたが、最終的に
内務省に警察権が委任され、内務省方の国家警察・国家直属の首都警察としての警視庁と、
各道府県知事が直接管理下に置く地方警察の体制に落ち着いた。

1933年（昭和8年）に大阪市の天六交差点で起きたゴーストップ事件（天六事件）にて、陸軍と
警察の大規模な対立が起こり、その後、現役軍人に対する行政措置は警察ではなく憲兵が行うことと
されるようになり、軍部が政軍関係を超えて次第に国家の主導権を持つきっかけのひとつとなった。

第二次世界大戦後は、連合国軍最高司令官総司令部（GHQ）により、それまでの中央集権的な
警察組織が廃止され、1948年（昭和23年）に旧警察法が定められる。旧法では、地方分権色の強い
国家地方警察と自治体警察の二本立ての運営で行われるが[2]、1954年（昭和29年）には現警察法に
改正され、国家行政組織の警察庁と地方組織の警視庁・道府県警察に統一されて今日に至っている。

日本の警察 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E8%AD%A6%E5%AF%9F

夫婦殺害容疑の警部補、「借金でパチンコ、飲食、性風俗・・・」
2013/01/08(火) 09:01:46.04 ID:???0
　
富山市で２０１０年４月、不動産会社役員夫妻が殺害された事件で、
富山県警警部補の加野猛容疑者（５４）が事件前後に重ねた借金について、
飲食やパチンコ、性風俗店などに使ったと供述していることが７日、県警への取材で分かった。

県警によると、加野容疑者は０３年ごろから同僚らとの飲食が増えた上、趣味のパチンコやイワナ釣り、
昆虫採集に掛かる費用がかさむようになった。

同年８月から信販会社のキャッシングを使うようになり、その後、
派遣型性風俗店の利用などで出費がさらに増え、
借金は数十万円に膨らんだ。０７年４月からは消費者金融に金を借り始め、借金は２００万円以上になった。

殺害事件後の１０年９月に加野容疑者が自殺未遂を図った後、
家族が借金をいったん返済したものの、その後、再び借金をしていたという。

http://news.livedoor.com/article/detail/7293047/　

供述調書を捏造、兵庫県警の警察官ら４人逮捕

　兵庫県警の警察官らが２０１１年、覚せい剤事件の捜査で供述調書を捏造（ねつぞう）したとして、
県警捜査２課は１２日、虚偽有印公文書作成の疑いで社署所属の警部補常深洋蔵（５２）＝同県三木市＝、
巡査部長松本和也（３３）＝神戸市北区＝両容疑者ら計３人を逮捕、１人を１３日に逮捕した。
逮捕者は計４人。常深容疑者は「おおむね間違いない」と供述している。

　ほかに逮捕されたのは職業不詳洪幸大（４２）＝住所不詳、別の詐欺事件で起訴＝ら２容疑者。
常深容疑者は洪容疑者から接待を繰り返し受けた見返りに捜査情報を漏らした疑いもあり、
県警は地方公務員法（守秘義務）違反容疑でも調べる方針。

スポニチ　http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/01/14/kiji/K20130114004974360.html

警察は、冤罪をなくせよ。

　
/// プロローグ 1 ///////////////

　”現職警官「裏金」内部告発”　仙波敏郎（著）
講談社2009年3月発行より

　プロローグ――三六年間の孤独な闘い

　　　全国警察組織三〇万人vs.一人

　二〇〇九年（平成二一年）三月三一目、私は満六〇歳の定年を迎え、四二年間の警察官人生に
ピリオドを打った。思えば、波乱に満ちた四二年間であった。
　傍目には、六〇歳のどこにでもいる男の、ありふれた定年退職であろう。しかし、私にとって
定年まで勤め上げることは、特別な意味を持つことであった。
　私は、所属する愛媛県警において、長年行われてきた組織的裏金づくりへの関与を拒否し、
完全に昇進の道を閉ざされ、さまざまな嫌がらせを受けながらも、その後も信念を貫き通してきた。

/////// 講談社発行 ///

　
/// プロローグ 2 /////////

　新聞やテレビなどでも大きく報道されたとおり、二〇〇五年一月に現職警察官として唯一の
裏金告発記行会見を開いてからは、組織の裏切り者として、私はいっそうの孤立を強いられる
ことになった。「鉄の結束」を誇る警察組織は、階級が上の者の命令が絶対である究極の
階級社会である。その警察組織の意に反することをしたばかりか、組織に損害をもたらした
異分子として、愛媛県響は私に「異常者」であり「不良警官」だとレッテルを貼って、懲戒免職に
追い込むために全力を尽くすことになった。そうすれば、私の告発がすべて嘘であったと
強弁できるからだ。
　以来、定年の日を迎えるまで、私は愛媛県警二八〇〇人対一人、いや、全国警察組織約三〇万人
対一人の孤独な闘いを続けることになった。

////// 税込価格1,575円 ///

　
/// プロローグ 3 /////////

　なぜ、定年まで勤め上げることにそこまでこだわる必要があったのか。それは、私がなにひとつ
「不正」に手を染めていないからだ。組織の挑発に乗って、怒りを爆発させて辞めるのは簡単だ。
しかし、それでは不正を働く幹部たちの思う壷でしかない。
　警察官としての職務を全うし、誰にも恥じることなく、市民の安全を守るために第一線の現場に
立ち続けてきた私に辞める理由などひとつもない。そもそも組織的な裏金づくりをやめていれば、
私が告発会見をする必要はなかった。本来、辞めるべきは職権を濫用し、不正に手を染めた
悪人たちであって、私ではない。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// プロローグ 4 ///////////////

　いくら幹部たちが私を辞めさせたいと思っても、正当な理由がなければ辞めさせることはできない。
愛媛県警が最後まで私を辞めさせることができないのであれば、それは、私が言ってきたことが
正しく、一警察官として果たすべき責務を全うしたからだと正々堂々と胸を張ることができる。
そのとき初めて、私の「正義」が満天下に証明されるのだ。
　だからこそ定年まで闘い続け、勤め上げることが重要だった。定年退職は、私にとって正義を
貫いたことの証、勲章のようなものだと思っている。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// プロローグ 5 /////////

　　これは組織的犯罪だ！

　私は、地元の高校土学業後、家庭の経済的な事情から大学進学をあきらめ、愛媛県警の
一警察官として一生を生きることを決めた。いわゆる「ノンキャリア」だ。
　二四歳のとき、同期採用組のトップクラスで巡査部長の昇任試験に合格し、勇んで新任地に
赴いた。ところが、そこで待っていたのはニセ領収書の作成という「任務」だった。
　裏金づくりの手口はいろいろあるが、警察に与えられた捜査協力費という公費を、こうした
ニセ領収書を作成して辻褄合わせをして裏金化するのがもっとも簡単な方法であり、典型的な
手口である。もちろん、これはれっきとした「犯罪」行為だ。摘発されれば、詐欺や横領になる
可能性がきわめて高い。

///// 2009/3/31発行 ///

群馬県警裏金告発警察官、大河原宗平さんは現在鹿児島県阿久根市の市役所職員ですが、職場の市役所職員達から連日嫌がらせや集団ストーカー行為を受けています。

全国的にいじめ問題が問題視されている中で、この様な陰湿な嫌がらせとストーカー行為を仕掛ける鹿児島県阿久根市市役所職員達に子供達のいじめ問題や自殺問題を語る資格があるのでしょうか？


参考ソース

阿久根市職員のストーカー犯罪
http://www.youtube.com/watch?feature=youtube_gdata_player&v=bA8scwnoc3U

つむじ風
http://hyouhei03.blogzine.jp/tumuzikaze/2013/01/post_7d74.html

鹿児島県阿久根市前市長 竹原信一氏のブログ
http://blog.livedoor.jp/jijihoutake/lite/archives/54324909.html

　
/// プロローグ 6 ////////////

　警察官の任務の大原則は、「自ら法を守り、法を犯す者に対しては不偏不党の精神で取り締まる」
ことである。警察学校に入学したとき、私は、「この大原則を守り通して仕事に取り組んでいこう」
と自分自身に誓った。それが私の警察官としての原点である。
　私は、即座にニセ領収書作成の依頼を断った。その後も、転勤する先々で同じような依頼を
受けたが、上司から「組織の敵」と罵られ、出世の道を閉ざされ、交番や駐在所を転々と
させられても頑として拒み続けた。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// プロローグ 7 //////////

　そのため、組織不適合者を指す「(得)（マルトク）」の烙印を押され、一六年間で署内異動も
含めて九回も異動させられることになった。同じ部署に長く置いたり、昇任させたりすれば、
裏金づくりの実態を詳しく知られてしまうことにもなる。それを上層部は恐れたのだ。
　ところで、たとえば警察署の署長などは、平均して一〜二年で転勤していく。しかし、私の場合とは
違って、彼らはそのつど、「餞別」といった形でごっそり裏金を手にしていくのであった。

///// 講談社発行 ///

昨日までは軽率
今日からはもっと軽率？

★警官不祥事　過去最多　懲戒免職62人　逮捕者も最悪の93人

　２０１２年に懲戒免職処分を受けた警察官ら警察職員は前年より１７人多い６２人で、統計がある
００年以降、過去最多となったことが３１日、警察庁のまとめで分かった。逮捕者も最悪の９３人
（前年比２７人増）に上った。
　警察庁の担当者は「警察改革から１０年以上たち、危機感の薄い職員が増えたことが背景に
あるのではないか。悪質なものが多く、重い処分が増加傾向になった」と分析している。
　警察庁は昨年８月、不祥事の概要や再発防止策を全国で共有する制度の導入を柱とする対策をまとめ、
都道府県警に実行を指示。担当者は「さらに対策を強力、着実に推進する」としている。
　停職、減給、戒告を含めた懲戒処分者総数は４５８人（９１人増）で、８年ぶりに４００人を超えた。
停職も過去最悪の１２８人（４５人増）。減給は１７２人（４９人増）で戒告は９６人（２０人減）。
　業務に関する不祥事の増加が目立ち、前年より６９人多い１７５人。業務以外は３６人多い２７７人で、
監督責任は６人だった。
　理由別では、証拠の偽造や虚偽の公文書の作成などが６１人。強制わいせつや痴漢、セクハラや
不倫などの異性関係は１３９人、窃盗や詐欺、横領なども５５人いた。
　職員１０００人当たりの処分者数をみると、年代別では５０歳以上が２人、４０代が１・７人、
３０代が１・３人、３０歳未満が１・５人。階級別では警視が２・６人、警部が２・５人と警部補以下の
各階級より多く、中高年や幹部職員で処分者が目立った。
　都道府県警別の職員千人当たりの処分者数では、奈良が４・３人で最も多く、群馬が３・９人、
山梨が３・６人、高知が３・２人、北海道が３・１人と続いた。山形と宮崎は処分者がいなかった。

[ 2013年1月31日 10:11 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/01/31/kiji/K20130131005096740.html

　
/// プロローグ 8 ///////////////

　　　警察の捜査能力低下の背景

　前述のとおり二四歳で昇任試験に合格して以来、三六年間、私は巡査部長より上に昇任する
ことがなかった。巡査部長職としては日本の警察における史上最長記録である。
　警察という階級組織の中で、巡査部長は下から二番目の階級にすぎない。けれど私は、
「現場のお巡りさん」として定年を迎えたことを、このうえない誇りに思っている。
　警察の捜査能力の低下が言われて久しくなった。それも、ある意味いたしかたのないことだ。
裏金のみならず、警察の中では数々の犯罪行為が当然のように行われている。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// プロローグ 9 ////////////

昇任試験は不正だらけ。収賄やセクハラは日常茶飯事。冤罪や不祥事も多発している。その結果、
捜査能力は低下し、守れるはずの市民を守れないことにもなる。愛媛県警にかぎったことではなく、
全国の警察にいえることであろう。
　どうしてこんな情けないことになってしまったのか。いつの間にか、警察組織内部は、無能な
管理職、上の覚えをよくすることばかり考える「ヒラメ人間」だらけになってしまったからだ。
　裏金づくりの仕組みは、いつしか階級組織と密接に関わるシステムと化し、さらには裏で
人事考課とも深く関わるようになった。結果、裏金づくりに積極的に協力すれば、仕事の
できない者でも管理職に登用されていくようになった。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// プロローグ 10 //////////////

　その反面、協力を拒めば、どんなに有能な者でも潰されて辞めざるをえなくなるか、格差社会の
典型のような組織の中で“傍流”“下層”のつらさを味わい続けることになる。彼らは、いつ
なんどき裏切って、警察、とくに幹部たちが裏金によって暴利を貪っている事実を公にしないとも
かぎらない危険分子だからだ。
　組織を守るため、いや、自分たちの身を守るためには、警察組織の論理に染まらない者を
徹底的に排除する。それが警察という組織のもうひとつの顔なのだ。
　諸悪の根源は、税金を不正な手口で私する「裏金」にある。こともあろうに、犯罪を取り締まるべき
警察が犯罪組織になってしまっている。裏金づくりによって綱紀が乱れ、緊張感を失い、警察組織が
土台から腐っていっているのである。

//////////// 2009/3/31発行 ///

　
/// プロローグ 11 ////////////////

　　　史上初にして唯一の現職内部告発

　これまでにも匿名の告発や警察退職後の告発は各地であった。だが、現職警官の中で、実名で
裏金問題を内部告発したのは私か初めてだ。いまも、私一人しかいない。
　告発会見後、私は警察官の命ともいうべき拳銃を取り上げられ、鉄道警察隊から県警本部の
内勤に異動を命じられた。
　いずれも必然性がないどころか、あまりに露骨なやり方に、誰の目にも見せしめの報復人事だと
わかった。しかし、異動が不当人事だと認められるまで、ほとんど仕事を与えられない
「座敷牢生活」が五〇〇日も続いた。憤りを感じることもたびたびたった。私生活でも、
哀しみやつらさを幾度も味わった。
　それでも、この悪習をやめさせなければ、と思った。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// プロローグ 12 ///////////////

　愛媛県警では、捜査協力費のほかに、捜査費用、物品や食料の購入費、出張旅費など、ありと
あらゆる公費が裏金化されてきた。公費から少しずつ金を抜く形で、全体で大きな額にし、それを
組織のナンバーツー（主に各警察署の副署長クラス）が集約し、トップ、幹部に上納する。まさしく、
警察の強固なピラミッド型階級組織の仕組みを利用した巧妙なシステムができあかっていた。
もちろん、裏金づくりに貢献する者にも、「おこぼれ」と「昇進」という“アメ”が与えられる。
　現場の警察官たちは、膨大な量のニセ領収書のごく一部を書かされているだけだから、億単位の
裏金づくりに関与している自覚がない。「みんなもやっていることだし、一万円ぐらいならしようが
ないか」と思って、上役の命じるままに辻褄合わせのニセ領収書にサインをすることになる。
それが命取りになるとも知らずに。
　ニセ領収書を一度書いたら終わりだ。巨悪の片棒を担がせ、「おまえもやったろうが。同罪だ」と、
がんじがらめにして組織に取り込んでしまうのが上層部の狙いなのである。

/////////////// 講談社発行 ///

　
/// プロローグ 13 /////////////////

　ところで、中には疑問に思う人もいるかもしれない。下から二番目の階級である巡査部長のまま
定年を迎え、組織の中心からも遠ざけられてさまざまな任地を転々とし、最後は鉄道警察隊勤務
であった私が、まして、いっさい裏金づくりに関わっていないはずの私か、なぜ、このような
巧妙なシステムの詳細について知ることができたのか、と。
　それは、私が直接見たり、聞いたりしたケースも当然あるが、それと同時に、県警内にアンテナを
張りめぐらし、多くの警察官や職員から裏金に関する情報を直接入手してきたからだ。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// プロローグ 14 /////////////////

　愛媛県警内には、裏金の存在に疑問を感じながら声を上げられない人もいる。現場の警官には、
むしろそういう人のほうが多いといってもよい。だから、私がどこへ配属になっても、行った先で
親しくなった人の中から、「仙波さん、じつはこんなことがあった」「こんなことを命じられた」と
詳細に証言してくれる人が出てくることになる。私が裏金告発会見をしてからはなおさらのことで、
さまざまな角度から本当にたくさんの情報がもたらされた。
　本書に書き残すとんでもない裏金づくりの実態、愛媛県警の実態は、すべて私自身の見聞であり、
現場の警官たちの実体験である。

//////////// 仙波 敏郎 (著) ///

警察は組織的に不正を隠蔽している。

公安が潜んでる住所と部屋番号をUpしとけ。
見つけ次第、殺せ。

　
/// プロローグ 15 ////////////////

　　　「当たり前」を貫いた男

　裏金告発会見後、私の告発に対して「勇気がある」と褒めてくださる人に多く出会った。
ありがたいことではあるが、しかし、それは私の思いとは少々違う。評価していただけるのであれば、
ただの一度も裏金づくりに手を染めなかったという事実を評価してもらえれば、と思っている。
　世の多くの人が、組織の論理には勝てない、みんな裏金に手を染めているに違いない、と考えて
いると思う。事実、ほぼそのとおりの現実があった。しかし、日本の片隅に、高卒で警察官になり、
出世や私利私欲よりも当たり前の「正義」を当たり前に貫いた男が一人いたことを知ってほしいのだ。
特別な人間ではなく、権力もない人間でも、心に正義の火が灯っているかぎりできないことではない、
と思ってもらいたい。
　そうすれば、私自身、この三六年間の孤独な闘いにも一片の意味があったと信じることができる。

////////// 2009/3/31発行 ///

　
/// プロローグ 16 ///////////////

　そしてなにより、本書を通して多くの人が警察の腐敗の実態を知り、警察を監視するように
なってほしい。それは必ず、日本全体をよくすることにつながっていくはずだ。
　人間一人の力は小さくて、なにもできないかもしれないが、読者の方々が監視の目を光らせれば、
全国の警察には緊張が走るようになる。実際、私を含め元警察官たちによる一連の裏金告発後は、
マスコミと国民の監視の目が強まったことで、裏金の原資となってきた捜査協力費や旅費が
大きく減少してきている事実がある。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// プロローグ 17 /////////////

　組織というものは巧妙だから、ほとぼりが冷めればまたいろいろな名目で裏金をつくろうと
するだろう。一枚でも割れた窓があれば、次々に周囲の窓が割られてしまうという「割れ窓理論」
のように、悪が蔓延ることになる。しかし、国民の目があれば、やりたくてもできなくなる。
徐々にではあっても、組織が浄化されていくことになる。
　あなたが「窓」を割らせないように目を光らせれば、裏金づくりに長けた人間ではなく、
心ある警察官が組織のしかるべき地位に就き、正しい方向へと導いていくことにもなるのだ。
　そうして警察が毅然とすれば、当然、他の官公庁も緊張感を持つようになる。裏金や不正経理が
表面化した各自治体も襟を正さざるをえなくなる。犯罪を試みる悪党たちも、「警察は厳しい。
悪いことをしたらすぐに捕まる」と感じることで、犯罪行為そのものに対する抑止力も高まるに
違いない。

/////////// 講談社発行 ///

　
/// プロローグ 18 //////////////////

　私個人がやってきたことは、定年退職で一つの区切りがついた。だが、これで終わりではない。
これからは市民の一人として、警察を監視していきたいと思っている。

　私は、警察を誰よりも愛している。市民のみなさんが笑顔で平和に暮らすために、貢献する
ことができるこの職業に誇りを抱いている。もう一度生まれ変わってもまた、現場の一警察官
として市民の方々といっしょに生きていきたいと思っている。
　だから、警察組織そのものにも、もう一度、市民に信頼される警察に生まれ変わってほしい。
心からそう願っている。

・・・・

////////// 税込価格1,575円 ///

　
/// 講談社2009年3月発行 ///////////

”現職警官「裏金」内部告発”
仙波 敏郎 (著) 　出版社: 講談社 (2009/3/31)
税込価格1,575円　単行本: 242ページ

ISBN-10: 4062153599
ISBN-13: 978-4062153591

内容説明
男はなぜ、全国警察27万人を敵に回したか億単位の裏金づくりの仕組みを現職警官の身で
内部告発! 組織の陰湿ないじめ、策略に立ち向かい、裁判で自身の正しさを証明した男が
最後にたどり着いた地平とは

http://www.amazon.co.jp/dp/4062153599
http://honto.jp/netstore/pd-book_03105030.html
http://books.rakuten.co.jp/rb/item/6024406/
http://www.bookservice.jp/ItemDetail?cmId=2852532

///////////// 絶賛発売中！///

★警察署でパワハラ３人がかり　　包丁を机に置き「かかってこい」、ボディーブロー、辞職強要など
　2012/11/07(水) 03:26:19.04 0

津軽地方の警察署に勤務する５１歳の男性警部など３人の警察官が、同じ警察署の男性巡査長にたたくなどの暴行を加えたり
辞職を強要したりするなどのいわゆるパワーハラスメントを繰り返していたとして、県警察本部は６日付けでこの３人を
減給や戒告の懲戒処分にしました。

懲戒処分を受けたのは、津軽地方にある警察署の警備課に勤務する５１歳の警部と、３３歳の巡査部長、それに、５７歳の警部補の３人です。
県警察本部の調べによりますと、警部ら３人は、ことし７月ごろから同じ警備課に勤務していた部下の３２歳の男性巡査長が
指示通りに仕事をしないなどの理由で、「仕事を辞めろ」などと暴言を吐いたり、巡査長をたたくなどの暴行を加えたりしていたということです。
県警察本部は男性巡査長から「上司から暴行などを受けている」と相談を受けて調査を進めた結果、この警部が巡査長の
腹部などを繰り返したたいたほか、包丁やナイフを巡査長の机に置いて「かかってこい」などと脅していたということです。
また、警部ら３人は、ことし７月から２か月間で、書類作成が遅いなどとして同じ巡査長に２１回にわたり「始末書」を書かせたほか、
７月には「辞職願い」も書かせていたということです。

３人はいずれもこうした行為を認めているということで、県警察本部はパワーハラスメントにあたると判断して警部と巡査部長を減給、
警部補を戒告のいずれも懲戒処分にしました。
また、この警察署の署長で、５６歳の警視を本部長注意としました。警察は巡査長が被害届けを出さないことから、刑事事件としての
捜査を行わず、巡査長のプライバシーに関わるとして、パワーハラスメントがあった警察署を明らかにしていません。
県警察本部の山本有一本部長は、「警察に対する県民の信頼を損ない深くおわびします。信頼を回復するため再発防止に全力で
努めていきます」とするコメントを出しています。

そーす　NHK青森県のニュース
http://www.nhk.or.jp/lnews/aomori/6083288911.html?t=135222613416

　
/// たった一人の拒絶 1 ////////////

　”現職警官「裏金」内部告発”
　仙波敏郎（著） 講談社2009年3月発行より

・・・・

第一章　たった一人の拒絶

　　母子四人の貧しい生活

　一九四九年（昭和二四年）二月一四日、私は、愛媛県松山市に生まれた。
　父は銀行に勤めていたが、私か三歳のときに病気で亡くなった。兄は五識、弟は生まれてまだ
半年だった。
　母は、三人の息子を抱えて嫁ぎ先に残ったが、かなり苦労をしたらしい。居たたまれなくなる
たびに、母は私たち兄弟を連れて近くにある大きな他のほとりまで行った。四人で身を投げて
死のうと考えることもあったという。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// たった一人の拒絶 2 //////////

　そんなとき、泣き出すのはなぜか必ず私だったそうだ。自分では憶えていないのだが、
「お母ちゃん、帰ろう。ねえ帰ろうよ！」と言ってわーわー泣く。それで母はハッとわれに返り、
「死んだらいかん」と家に引き返す。何日かすると、また池に向かう。そんなことのくり返しだった。
　そのうちに、母の実家が見かねて私たちを近くに呼び寄せ、母に小さな雑貨屋を営ませた。
　田舎の雑貨屋は、いろいろなものを売る。豆腐も売っていた。卸業者が毎日、豆腐をつながったまま
持ってくる。それを水桶に入れ、包丁で切り分けて売るのだが、何丁か売れ残ることも多かった。
　売り切らなければ、赤字だ。夕方になると、友達と遊んでいる私が呼び戻され、残った豆腐を
竹籠に人れて売り歩くのが日課のようになっていた。

/////////// 講談社発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 3 ///////////

　二丁ぐらいなら少し歩けば売れてしまうが、七丁、八丁になるとそうはいかない。山道をずんずん
歩き、家を一軒一軒まわって「豆腐、いりませんか？」と声をかける。
　小学生の私は、遊びを中断してこの仕事をするのが嫌たった。だが、兄は家で洗濯物を取り込んで
たたんだり、風呂を沸かしたりして母親の役目をしてくれている。弟はまだ小さい。豆腐売りは
次男である私の役目なのだ。
　生活はとても苦しかった。わが家にかぎらず昔はどの家も貧しかっったが、母は“後家さん”である。
いまと違って当時は、「亭主に死なれたら女はおしまいだ」といわれていた。そんな境遇で、母は、
苦労に苦労を重ねて私たち兄弟を育ててくれた。
　だから、私たち兄弟には物欲がない。経済的に恵まれない状況で育ったので、「モノやカネが
ないのは当たり前」と思っているのである。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// たった一人の拒絶 4 /////////

　　　アメ玉一個に学んだ人間の弱さ

　小学校に入った頃、店で売っていた黒糖のアメ玉を、母に黙って食べたことがある。
　たった一個のアメ玉でも、わが家にとっては貴重な収入源だった。「おくれ」と言えばくれると
わかっていたが、子ども心に、そう言えば母を悲しませると思った。売り上げに影響するからだ。
　だから私は、こっそり壺の蓋を開け、アメ玉を一つ、そっと口に入れた。お母ちゃんにもらう
より、このほうがいい。
　私は変に気をつかい、姑息な手を使った。だが、母はそれをちゃんと見ていた。
　「ほしかったら言いなさい！　黙って食べたら盗みといっしょや。お母ちゃんは情けない」

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// たった一人の拒絶 5 ///////////

　それまで見たことのない怖い顔で、私を叱りつけた。叱りながら泣いていた。私も泣いた。
しゃくりあげながら、こう言うのが精いっぱいだった。
「お母ちゃん貧乏してるから……おくれって、言えなかった……」
　それから母は、懇々と私を諭した。
「どんなに貧しくても、入のものを盗ったりしたらいけない。絶対にいけないよ。お母ちゃんは
おまえたちに、よこしまなことは教えていない」
　この出来事は、六〇になったいまでも忘れることができない。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 6 //////////////

　私の中に、「理由はどうあれ、入のものを盗るのはいけないことなんだ」という意識がはっきり
植えつけられたのは、ふり返ればこのときだったと思う。
　難しいことではない。要は「悪いことはするな」ということだ。
　幼い頃に小さな盗みをし、親に「悪いことはするな」と教え諭された経験は、誰にでもあると思う。
けれど多くの人は、大人になるにつれてそのときの心の痛みを忘れてしまう。「悪いことはするな」
という、ごく当たり前の教えを忘れてしまうのだ。
　たとえば愛媛では、山へ行くとミカンがそこかしこに生っている。山歩きの途中で喉が渇くと、
「こんなにあるんだから、一つぐらいいいか」と、もぎとって食べる人も多い。とられた側も、
「道端のミカンの一つや二つ」と、気にもしない。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// たった一人の拒絶 7 ///////

　だが、アメ玉の一件があってから、私にはそれができなくなった。友達がミカンをもぎとって
食べるのを見て、「それはいかんだろ」と注意すると、「なにが悪いんだ」と、逆に私のほうが
おかしいように言われることもあった。
　人間は弱い生き物だ。目の前にミカンが一つだけ置いてあるときは、誰もそれを盗もうとは
思わない。けれど、たくさんあると「一つぐらいいいか」と、罪の意識もなくポケットに入れてしまう。
　裏金の根底にあるのも、同じような人間の弱さなのだろう。そして、そこに「出世」という
欲が絡んでくる。自分の意思を曲げ裏金づくりという”盗み”に協力し、上司に気に入られようと
媚びを売る――。そういう弱さが、私にはどうしても理解できない。
　幼い頃の。アメ玉事件”が、私にとってすべての原点になっているからである。

//////////// 講談社発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 8 //////////

　　　「弱い者いじめをするな」

　母がいつも言っていたのは、「弱い者いじめはするな」ということだった。
　当時、父親のいない子どもは、格好のいじめの対象にされた。私も、殴られたり蹴られたり、
学校で文房具を隠されたりした。兄も、顔を腫らして帰ってくることがよくあった。
母は、「自分たちがされて嫌なことを人にしてはいけない」と教えていたのである。
　私が神社の境内で殴られているのを近所の人が見て、「敏郎君、やられとるで」と言いに
くると、母は店のことも放り出してすぐ自転車で飛んできてくれた。
　「うちの息子になにをするか！」

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// たった一人の拒絶 9 ///////

　そんな姿を見ていると、「学校に行きたくない」とは、とても言えない。いじめに対抗する
手段は勉強しかない。兄弟三人とも、必死で勉強した。
　やがて私は、夏目漱石の『坊っちゃん』の舞台として知られる県立松山東高校に入学した。
古くは明治の軍人、秋山好古・真之兄弟や俳人の正岡子規が学び、ノーベル文学賞をとった
大江健三郎の母校でもある。県下きっての名門校に入れたことが誇らしかった。
　その頃、希望の高校に入学した子どものほとんどは、親に新しい自転車を買ってもらっていた。
私は貧しいからあきらめていたのだが、自転車の卸をしていた父方の親威が、
「東高に受かったんか。そいつはすごい。サラの自転車を一台やろう」
　と言ってくれた。わざわざ得意先の小売店まで行って、部品を組み立てて渡してくれた。

//////// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// たった一人の拒絶 10 //////////

　嬉しかった。「東高に受かってよかった」と、心の底から思った。
　東高に入って驚いたのは、いじめがないことだ。校風は文武両道。勉強さえぎちんとして
いれば、自分の責任でなにをしてもいいという自由な学校であった。
　私は空手道場に通い始め、同級生が他校の不良たちに殴られたりすると、いつも助っ人に
呼ばれて喧嘩をしていた。こちらからはけっして攻撃をしかけないが、問答無用で暴力を
ふるってくるやつには力で応戦する。いわゆるバンカラな生徒であった。
　勉強もがんばった。数学が好きだったので、「将来は中学校の数学の先生になって、いじめを
する生徒を厳しく指導してやろう」と、自分なりの展望も持っていた。

///////// 2009/3/31発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 11 ///////

　　　教師の夢を捨てて警察へ

　しかし結局、大学進学を断念し、卒業後、愛媛県警に入った。母に経済的な負担をかけるのが
心苦しかったからだ。親戚の者たちからも、「国立大学でも金はかかる。お袋が一人で苦労して
弟もおるのに、おまえはそれでいいんか」と言われた。当時、兄は少年自衛隊に入っていた。
弟は三人の中でいちばん成績がよかったので、親戚たちは、弟なら大学に進んでもいいだろうと
考えていたようだ。
　就職先に警察を選んだのは、近所に住む県警の警部からこんな話を聞かされたことが大きかった。
　「警察はのう、高卒でも実力があれば署長になれる。署長になったら家が建つぞ。もっと出世
すれば愛媛県警を牛耳れるんだぞ」

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

全世界創価学会員よ！
田浦本部横須賀桜山支部の偉大なる男子部
高橋裕之氏がグリーンジャンボ宝くじで1等・前後賞が当たるように
高橋直美と結婚成就と精神障害者年金1級受給と健康とご長寿と貯金残高100億円と警察刑事権力から護り抜く
祈りを毎日30分しっかりと高橋裕之氏に題目を送って行こうではありませんか！横須賀総県創価学会員は喜んで祈るに祈っていこうではありませんか！
また女子部は何が起きても疑うことなく高橋裕之氏について行きなさい
いいね！
そして鈴木ひでゆきは速やかに高橋裕之氏に土地を返還しなさい

　
/// たった一人の拒絶 12 /////////

　実力さえあればトップになれる――。その言葉に心が動いた。署長になって家を建てれば、
お袋にも孝行できる。こうして私は、警察官になることを決意したのだった。
　警察学校に入学した直後の実力試験では最優等の成績をとった。だが、厳格すぎる規律や、
やる気のない同期生に嫌気がさし、「大学に入り直そうか」と考えたこともあった。
　「男がいっぺん決めたことを、おまえは途中で投げ出すのか」
　と、母から言われて思いとどまったが、その後は惰性に流れたまま卒業式を迎えた。
　卒業の日、優等賞の五人の中に私が入っていないことに、母はひどく落胆した。がっくり
肩を落としたその姿を見て、「もう一度、警察でがんばってみよう」と思い直した。
　次に入学した現任補修課程はトップの成績で卒業し、交番勤務を経験したのち、二四歳で
巡査部長の昇任試験に合格した私は、一九七三年八月、「主任心得（翌年四月に巡査部長に
昇任するまでのポスト）」として三島署（現・四国中央署）に配属された。

//////// 講談社発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 13 //////////

　　　ニセ領収書拒絶事件

　三島著に配属になってすぐ、署内の幹部会議があった。
　幹部会議に出るのは警察官としてのステイタスの象徴である。一〇〇人ほどの三島署員の中で、
この会議に出られるのは一五〜二〇人だった。私も出席し、主任（巡査部長）と同じ扱いを
受けて「部長」と呼ばれた。単純に喜んだ。
　だが、会議自体はつまらないものだった。署長や次長（当時の階級名称、現在は「副署長」）は
資料を棒読みし、ほかの連中は下を向いてノートをとるフリをしている。すべてにおいて
上意下達で、「なにか意見はないか」と聞かれても、全員、「ありません」。会議は一時間も
しないうちに終わった。

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/// たった一人の拒絶 14 //////////

「こんなんが会議かい」と失望していたところ、ふいに会計課長から声をかけられ、会計課室へ
呼び込まれた。
「このメモ、領収書に書き写してや」
　課長はそう言って、三人分の住所と氏名が書かれたメモと、白紙の領収書を差し出した。
　ああ、ついにきたか――。
　会計課長がなにを求めているかは、すぐにピンときた。交番勤務のときに、親しい先輩から
「ニセ領収書」のことを聞かされていたからだ。このときのために用意していた言葉を口にした。
「これはなんですか？」

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// たった一人の拒絶 15 ////////////

　課長の表悟が硬くなった。警察という組織では、金についての質問は禁句なのだ。
「なんですかって、おまえ、捜査費の領収書よ」
「私の名前とは違いますが」
「電話帳から抜いたんや。それでええんじゃが」
「それなら私文書偽造でしょうが」
「なにを言いよんの？　みなが書くもんだろうが」

/////////// 2009/3/31発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 16 /////////////////

　課長は、まさか私か拒否するとは思っていなかったのだろう。強い口調で「はよ、はよ」と
急きたてる。私は椅子に座ったまま、じっと動かずに答えた。
「私は、これは書けません」
　しかし課長は、いくら断っても「ええから、はよ書いてくれ」の一点張りである。
　押し問答がしばらく続くうち、人が入ってきた。
「あっ、もうええから」
　課長は慌てて領収書とメモを引っ込めた。私は、あとも見ずに会計課室を出た。

///////// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// たった一人の拒絶 17 ///////

　　　三島警察署長とのバトル

　そのあとすぐ、私は香川県善通寺市にある四国管区警察学校初級幹部科に入り、
一九七三年末に三島署に戻った。
　翌一九七四年三月、再び会計課長からニセ領収書を書くように指示された。
枚数は、前と同じ三枚だった。
「私、前にも断ったはずですが」
「全員が書くんじゃけん、きみだけ書かんわけにはいかんだろうが」
　カッとした私は、つい強い口調で言ってしまった。
「退職前の老いぼれが、前途ある者を犯罪に巻き込むな！」

//////// 講談社発行 ///

やりすぎ防犯パトロール、特定人物を尾行監視
3月19日19時7分配信 ツカサネット新聞

全国で展開されている防犯パトロール(民間団体などによる通称「安全安心パトロール」)は、
ニュースで報道されている聞こえのいい内容とは裏腹に、特定個人を尾行し監視するなど
悪辣な法律逸脱行動に及んでおり、憲法違反を含む数々の重大な問題を含んでいる。

安全安心パトロールの根拠にしている「精神規範」は、通称生活安全条例である。
これは、識者によると、1994年に警察法改正によって警察庁に生活安全局が
設置されてから特に制定が促進されている国家的施策。

事実、資料によると当初は市町村レベルで制定が図られ、それに続いて都道府県段階に
取り掛かって、2002年の大阪府を皮切りに、広島、滋賀、茨城と矢継ぎ早に制定され、
昨年2008年の奈良を最終として、09年3月現在で47都道府県のうち制定未定・討議中・不明の
4県(福島、長野、愛媛、佐賀)を除き、91％43都道府県がすでに制定を終えている。

この生活安全条例は、市町村でしらみつぶしのように数多く制定され、
それに伴う民間防犯団体つまり「子供110番の家」「子供老人パトロール隊」などの組織化も
警察主導で行なわれている。それのみならず、その団体員に対して県警警部補が
「尾行の仕方」「ごまかし方」まで教えているありさまである。こういう実態をみると、
まさしく警察の下部組織の育成であり、警察国家へのまい進を思わせる。

警察は、新宿通り魔事件など凶悪事件が勃発するたびに、時をおくことなく
「犯罪者捕り物」のデモンストレーションを華々しく意図的に展開している。
これは、その事件の記憶の生々しいうちに社会不安の精神の傷に乗じて防犯行為の必要性を
浸透させる、という意図を持つものだろう。逆に見れば、ことさら社会不安を
醸成しているるようにさえ見える。つまり、狼が来る来る、と。
しかし、統計では逆の結果が出ている。犯罪白書を読むと、2007年殺人認知件数は1199件と
戦後最低を記録しているし、昭和と比べると半分以下、強姦に至っては3分の1に
激減している。

http://www.222.co.jp/netnews/netnews.php/articles/detail/SN/36113

警察は組織的に不正を隠蔽している。
http://www.shinetworks.net/cgi-bin/img-k/src/1281538670816.jpg

　
/// たった一人の拒絶 18 //////////

　当時、警察官の定年は五五歳。この会計課長は五四歳だった。「老いぼれ」発言に関しては、
失礼なことを言ったとたいへん反省している。いま、私は六〇歳だ。もし二四〜二五歳の若者から
「老いぼれ」などと言われたら、「おまえ、誰にものを言いよんぞ」と、胸ぐらをつかむだろう。
　会計課長は顔色を変えて一階の奥にある署長室に走った。即座に署長室から、
「仙波君、ちょっと来い！」
　地鳴りのような署長の声がした。周囲の者たちは緊張し、空気がビリピリと言えた。
　署長室に入ると、入れ違いに会計課長が出ていき、署長と一対一のパドルが始まった。
「きみは、なぜ（ニセ領収書を）書かんのか」
「署長、あれは私文書偽造です」
「組織のためだろうが」

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/// たった一人の拒絶 19 //////////

「組織のため？　組織のためなら犯罪に手を染めてええんですか」
「わがらん男だのう。きみは将来、幹部になる者だろうが！　組織を運営するには金がいる。
おまえは組織を敵にまわすんかっ！」
　署長は烈火のごとく私を怒鳴りつけた。
　犯罪の摘発と撲滅を的確に行うことが、本来の警察の目的であるはずだ。その目的を「組織を守る」
にすり替え、それを口実に公費（つまり税金）をネコババする。そして、その犯罪を止めようと
する者を「組織の敵」とみなす。むちゃくちゃな論理だ。
「仕事のことならなんでも協力しますが、敵と言われても、罪を犯すわけにはいきません」
「警察官としてあるまじき行為だな」
「あるまじき行為……。署長、このままではたいへんなことになります。もう、やめましょう」
すると署長は、「わかった」と言った。だが、ことはそれで終わるはずがなかった。

///////// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// たった一人の拒絶 20 ///////

　　　始まった組織の報復

　一九七五年三月、例の会計課長が定年を迎える直前、またしても同じ依頼をしてきた。
「仙波部長、ワシ、この春で定年退職するけん、すまんが書いてくれんかの」
“最後のお願い”という感じで、泣き落としにかかってきた。
「課長、私の気持ちは変わりません。どうしても書けません」
　それから１ヵ月もしないうちに、突然、交番勤務から署内の駐在所へ異動を命じられた。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 21 ///////////

そのとき、私はすでに結婚して長男をもうけていた。妻のお腹には二人目の子どもがいて、
四月末が出産子定日だった。署内では、妻が九ヵ月の身重だということをみな知っている。
しかも、異動先の駐在所は近々建て替える予定で、移ったとしても、またすぐに引っ越さなければ
ならない。そういうところへ臨月の女房を持つ者を飛ばすのである。どう考えても“仕返し”
としか思えなかったが、異動について文句は言えなかった。
　妻は、予定日から少し遅れて五月に出産した。八月になると駐在所の建て替えが始まり、
二歳の長男と生後三ヵ月の次男、産後の妻を連れて、また引っ越しをした。それでも新しい
駐在所の完成が楽しみで、大工さんたちに差し入れをしていた。なにより、この駐在所勤務の
間はニセ領収書作成の依頼がなく、楽しい一年間であった。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

公道で銃を携帯した警官が身体に接触してきたり、私有地に侵入したら
躊躇せず殺せ。

それが自分の身を守る唯一の方法だ。

　
/// たった一人の拒絶 22 //////////

　ところが、もうすぐ新築の駐在所に入れるとワクワクしていた矢先、私はまたも転勤になった。
一九七六年四月一日付で、東予署（現西条西署）へ異動になったのだ。そこでも配属先は駐在所だった。
　そのひと月ほど前、私は三島署の新しい会計課長からニセ領収書の作成を依頼され、拒否していた。
それが異動の理由だということは、どんなバカでもわかる。結局、新しい駐在所には一日も
入らないまま、一年で転勤である。「ここまでするか」と思った。
　東予署でも、何回もニセ領収書を書けと言われた。
　それまで真っ向から拒否して二度も転勤させられていたので、断り方をうまくしなければいけない
と思い、「僕は字が汚いけん」「私か書いたら筆跡でわかりますよ」などと言い訳をしながらずっと
書かずにいた。幸いなことに、当時の東予署の署長は断っても怒らず、報復もしなかった。稀にでは
あるが、こういう上司もいるのである。

//////////// 講談社発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 23 /////////

　私は、それまで以上に仕事に精を出した。
　交通死亡事故の多発が問題になったときには、「意表を突く収り締まりをしましょう」と提案し、
私が一人で神出鬼没にネズミ取り（スピード違反取り締まり）を行うなどの手を打ち、事故そのものを
激減させた。県警の柔道大会や逮捕術の大会にも出場し、好成績をおさめた。球技大会などの
レクリエーションでも仲間を引っ張り、小さい署でありながら県大会の常連になった。
　そのたびに署長は、「よくやった」と言ってくれた。
　署長に恵まれてよかった――。そう思っていたのだが、残念なことに、三年後にやってきた
新しい次長（副署長）からは、ニセ領収書を書かないことを何度も注意された。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// たった一人の拒絶 24 ///////

「僕は書きません。それで署長から怒られたこともありません」
「それはいままでの話だ。ワシが来た以上、書いてもらわんと困る」
「偉そうに言われる筋合いはないわ！」
　こんな激しい言い合いが、一九七九年の七月末にあった。
　翌八月、署員のレクリエーションで愛媛南部の宇和島湾に浮かぶ島へ行き、一泊したあと
帰りに宇和島市内に入ると、たまたま交通検問をしていた宇和島署員から呼び止められた。
「仙波部長、ここにおったんか。さっき異動があって、あんた宇和島署になっとるで」

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// たった一人の拒絶 25 /////////

　寝耳に水とはこのことである。すぐ東予署に電話で確認すると、
「ああ。今日、異動かあった。きみは宇和島署よ」
　次長は、こともなげに言った。あまりのことに言葉もなかった。
　署に帰って正式に辞令を受けたあと、大急ぎで荷造りをして家旅みなで宇和島へ向かった。
　こうして私は、三島署から始まって東予署、宇和島著へと移された。その後も今治署、松山東署、
伊予署、八幡浜署と、一六年間に都合七つの署（署内異動も含めれば九つ）を転々とさせられた。
次男は、小学校二年の夏休みに三度目の転校を余儀なくされた。
　転勤先の署員と少し仲良くなると会計課長に呼ばれ、「ニセ領収書を書いてくれ」と言われる。
拒否すると、また転勤になる。すべての署でそのくり返しだった。

///////// 2009/3/31発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 26 ///////////

　　　昇任試験は不正だらけ

　三島署に配属になる前、交番勤務をしていた一九七〇年（昭和四五年）のことだが、松山東署で
先輩たちの昇任試験が行われ、試験会場の後片づけを命じられたことがあった。
　試験後、会場の机を並べ替えていると、一冊のノートが置き忘れてあるのを見つけた。持ち主の
名前は書かれていない。ノートを開くと、「憲法第○条について」「無線機の形式について」と、
一三科目ある学科試験問題のすべてについて一問ずつピンポイントで模範解答が書かれている。
「ははあ、ヤマを張ったのか。けど、こんなに一問に絞って大丈夫か？」
　いぶかしく思っているところに、たまたまこの試験を受けた先輩がやってきたので、ノートを
差し出して見せた。すると彼は、
「おまえ、これは今日出た問題ばかりやが。どういうことなんぞ、これは！」
　と、怒り出してしまった。そこヘー人の男が大慌てで駆け込んできて、ものも言わずに私の手から
ノートをひったくった。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// たった一人の拒絶 27 ///////////

「先輩、ちょっと待ってくださいよ！　そのノート、なんですか。私、後片づけしとったら
見つけたんです。なんで、そんな取り方をするんですか」
　抗議すると、「おう、すまん、すまん」と言う。
「それ全部、今日の試験に出た問題らしいですね」
　と突くと、しどろもどろになり、逃げるようにして出て行った。
　試験問題が全問、事前に漏らされていることを目の当たりにしたのはこのときだ。

//////// 講談社発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 28 //////////

　その後、受験者の七、八割には昇任試験の問題が漏れていて、本当に実力だけでパスするのは
二、三割しかいないということを知り、愕然とした。実力で通る試験ではないことは、愛媛の
警察官なら誰でも知っていることだったのだ。
　ちなみに、私にカンニングのノートを見つけられた先輩は当然、学科試験をパスしたが、
その年は最終試験で落とされた。しかし翌年にはパスし、最終的にはノンキャリアで最高の
ポジションである刑事部長まで出世している。

////////// 税込価格1,575円 ///

「言葉（服装風紀世相）の乱れ」はそう感じる人自身の心の乱れの自己投影。他力本願で問題解決力が低く対外評価を気にする不寛容者ほど、自己防衛の為にマナー規律モラル礼儀作法ルール法律を必要とする。最も中途半端な知識主ほど最も辛辣に批判する／感情自己責任論

創価学会が、ガスライティング・ギャングストーカー(集団ストーカー)で、
反対者・敵対者を、汚い手口で抹殺しています。
日本を、警察を、司法を、すべてを乗っ取りを企てている<総体革命という>。
創価学会は殺人犯罪カルト集団。

創価学会は北朝鮮の対日戦略宗教である。
創価学会のカリスマ的存在、名誉会長池田大作は、元来日本人でなく、在日朝鮮人である。
本名は成太作（ソン・テチャク）です。

　
/// 講談社2009年3月発行 /////////

”現職警官「裏金」内部告発”
仙波 敏郎 (著) 　出版社: 講談社 (2009/3/31)
税込価格1,575円　単行本: 242ページ

ISBN-10: 4062153599
ISBN-13: 978-4062153591

内容説明　男はなぜ、全国警察27万人を敵に回したか
億単位の裏金づくりの仕組みを現職警官の身で内部告発!
組織の陰湿ないじめ、策略に立ち向かい、裁判で自身の正しさを
証明した男が最後にたどり着いた地平とは

http://www.amazon.co.jp/dp/4062153599
http://honto.jp/netstore/pd-book_03105030.html
http://books.rakuten.co.jp/rb/item/6024406/
http://www.bookservice.jp/ItemDetail?cmId=2852532

///////// 絶賛発売中！///

　
/// たった一人の拒絶 29 //////////

　　　要注意人物「（特）」の烙印

　先輩のカンニング事件は大きなショツクだったが、それでも私は、残り二、三割の枠を実力で
突破すればいいと考えていた。その自信もあった。
　だが、それは甘い考えだった。愛媛県警では、ニセ領収書を書くことが組織への忠誠心を
試す踏み絵であり、出世競争の土俵に上がるための必須条件になっていたからである。
　宇和島署で、私は身をもってそれを知った。一九七九年、満を持して受けた警部補昇任試験の
学科試験に合格し、二次試験の面接を終えて署に戻ると、次長からこう言われたのだ。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// たった一人の拒絶 30 //////////

「きみは受からんよ。領収書を書いていないから」
「すると、私は“（特）”ということですか」
「そういうことや」
　（特）とは、警察組織に反抗的な者や批判的な者、不祥事を起こした者などを指す隠語だ。
人事異動の際に「要注意人物」として引き継がれていくだけでなく、勤務中から私生活に至るまで
監視下に置かれる。私はその一人になっていたのである。
　予想していたことではあったが、「ニセ領収書は本当に出世の踏み絵なのだな」と、つくづく
思い知らされた。

///////// 2009/3/31発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 31 //////////////

「じやあ、これからも試験を受けても通らんですね」
「いや、（ニセ領収書を）書きさえすればええんじや。そしたら来年の試験に間に合うぞ」
「犯罪者が試験を通って、まともな者は通らんのですか」
「それなら、きみがトップになって組織を変えればええじゃないか」
「罪を犯さなければトップになれないのやったら、巡査部長のままでけっこうです」
　それ以来、私は昇任試験を受けるのをやめた。三〇歳のときだった。思えば、二四歳で当時最年少の
巡査部長となったのが人生最大の出世だったわけだ。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// たった一人の拒絶 32 ///////

　私は四二年間の警察官人生を、制服勤務のまま、ほとんどの日々を交番か駐在所ですごした。
警察の人事では、それは出世の第一ステップである。第二ステップは、「専務」と呼ばれる刑事
公安等の私服警察官になることで、その後は警察署から警察本部へと進んでいくのが栄進コースと
されている。私は、第二ステップの「専務」に足を掛けることさえできなかった。
　ニセ領収書を書かずに警察に居続けるなら、人事的にペエペエ扱いの交番駐住所勤務以外に
居場所はない。それを嫌だと思ったことは一度もないが、自分のやりたい仕事をさせてもらえない
ことは、やはりとてもつらかった。「辞めてしまおうか」と思ったこともある。しかし結局、
警察官の仕事が好きだったから、「いまのままでいい」と覚悟を決めた。
　そのことに悔いはない。不正をして出世欲を満たす人生よりも、一個の人間として筋を通す
生き方を選んでよかったと、いま改めて思っている。

////////// 講談社発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 33 ///////

　　　　出世の踏み絵、甘い誘惑

　むろん、ただニセ領収書を書くだけで出世できるわけではない。書くのは単なるスタートライン。
これに加えて、先の先輩のように昇任試験の問題を事前に入手しなければならない。
　試験問題を漏らすのは、県警本部の部課員や警察署員などの管理職である。なぜ、そんなことを
するかというと、受験者を自分の派閥に取り込むためだ。つまり、問題を事前に敢えてもらったら、
以後はその人に絶対服従ということである。“警察ファミリー”の関係は濃密で、定年退職したあとも、
警察ＯＢ組織（警友会）が存在し、死ぬまで頭が上がらない。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// たった一人の拒絶 34 //////////

　私が昇任試験を受けなくなってからも、「仙波を俺の派閥に入れよう」と考える管理職はけっこう
いたようで、試験の三日ほど前になると、よく電話がかかってきた。
「あっ、次長ですか」
「いまから言うことを控えよ（書き留めろ）」
「はい」
「憲法は基本的人権、行政法は瑕疵、刑事訴訟法は逮捕現場の捜索、刑法は共同正犯について……」
　開題をすべて言い終わると、「わかったか。がんばれよ」と次長は私を励ました。
「あの、次長。私、試験は受けんのです」
「ええっ！？　受けんのか？　いまのこと忘れてくれ」

//////// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// たった一人の拒絶 35 /////////

　こんなことが、しょっちゅうだった。この悪しき習慣をやめないかぎり、本当に優秀な人間を
幹部に登用することなど、できるはずはない。
　出世に関しては、もっとひどいことも行われていた。
　昇任試験をパスするために、単身赴任してきているキャリアに自分の妻を人身御供として
差し出すのである。ある男は、それで警部試験をパスした。常識では信じがたいことが、
実際に行われているのである。
　逆に、幹部の妻が夫の部下を誘うこともあった。これは私か実際に経験したことだが、
ある幹部の奥さんから深夜に突然、電話で呼び出された。

///////// 2009/3/31発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 36 ///////////

「お酒を飲んでいるんで、私の代わりに車を運転して自宅まで送ってくれない？」
　亭主の部下は“アッシー”だ。仕方なく送っていくと、
「今日、うちの主人は帰ってこんの。このまま朝まで家にいてくれる？」
　と言われて仰天した。当時、私は三〇歳、相手は五〇歳ぐらいだった。
　むろん、こんな人たちばかりではない。だが、甘い誘いを断りきれず組織の奴隷のように
なっていく者も、少なからずいるのが現実なのである。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// たった一人の拒絶 37 //////////

　　　　「除け者」の運命

　私の胸には、深い刃物の傷跡がある。若い頃、犯人を追跡中に不覚にも包丁で刺された跡だ。
血まみれになりながら、相手の太腿に巻き蹴りを落として組み伏せた。拳銃を突きつけると、
相手は小使を漏らした。焼けるような痛みを感じながら、パトカーのサイレンが近づいてくる
のを聞いていた　　。
　犯罪に対して、私は命の危険を顧みずに立ち向かってきた。どんな処遇を受けようとも、
仕事に関しては誰にも負けないというプライドがあった。
　これが思い上がりでないことは、一九七五年、四国管区警察学校初級幹部科の教官から、
「公安に来ないか」と誘われたことが証明してくれると思う。公安警察には、「国の安全を
守るのは自分たちだ」という自負がある。無能な警察官を登用しようとすることはない。

//////// 講談社発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 38 ///////

　しかし、「私はニセ領収書を書かんのですが、それでかまわんですか」と聞くと、相手は
「えっ？」と驚き、それから電話はかかってこなくなった。
　地元の暴力団に睨みを利かせていた捜査二課（暴力担当）の刑事からも、「うちに来てくれんか」
と声をかけられたことがあった。これも「ニセ領収書は書いていませんよ」と答えると、
「ちょっと考えさせてくれ」と言われたきり勧誘は途絶えた。
　愛暖県警では、一二月二八日の御用納めの会議で、その一年間でもっともよく仕事をした
署員を表彰することになっている。警察官にとっていちばんの誉れだ。私には、地元の駐在所や
交番で自分ほど一所懸命にやっている者はない、という自負かあった。しかし、四二年間の
警察官人生で私かこの表彰を受けたのは、松山東署時代の一回きりである。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// たった一人の拒絶 39 ///////

　しかも、このとき県警幹部は猛反対したそうだ。当時の松山東署長の「仙波ほど仕事をする者は
おらんじゃないか」という鶴の一声がなければ、私は表彰されなかっただろう。
　八幡浜署時代の一九九二年（平成四年）には、県警のＣＲ活動（コミュニテイーリレーションズ活動。
警察と地域社会との相互理解を深め、よりよい関係を構築するための活動）の責任者になるよう
命じられた。
　そこで、全国の警察に先駆けて地元ケーブルテレビを使った警察の広報番組『八警タイム』を
企画構成し、週一回、毎回一〇分の番組を一年間に五〇回放映した。鑑識課員にカメラマンを頼み、
私は司会兼リポーターになって県内を飛び回り、地元の人々にインタビューした。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// たった一人の拒絶 40 ///////

　県警の幹部は私を「組織の敵」とみなす一方で、誰も引き受けたがらないこうした畑違いの
仕事を押しつけ、体よく利用していた、ともいえる。だが彼らの思惑に反して、私はそれさえも
楽しんでしまえる性格だった。
　この広報番組は、その年の警察庁長官賞状を授与された。しかし八幡浜署長からは、
「今回の功績で、きみを警部補に昇任させてやりたいんじやが、（特）だからできん」
　と、きっぱり言われた。裏金づくりに協力しない者は、どこまでいっても「除け者」なのである。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 41 ///////

　　　　　それでも警察官は私の天職

「仙波さん、普通列車でたいへんなことがあっだ。今治方面から乗ってこられる障害のある
青年が、高校生にいじめられて列車から飛び降りようとしたんです」
　一九九九年（平成一一年）二月に鉄道警察隊に配属になって五年ほどした頃のことだ。
ＪＲの車掌からこんな情報が寄せられた。
　所轄の署は、ＪＲから連絡を受けても「高校生のいじめぐらいでは動けん」と、ハナから
相手にしないという。その青年のご両親は、「警察に言っても、どうにもならん。結局、
障害を持つ子どもは親が守るしかないのか」と、あきらめておられるようだ。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// たった一人の拒絶 42 //////////

　すぐに状況を確かめに行った。当時、その青年は二三〜二四歳だったが、彼に目をつけた
不良高校生たちが、からかったり、いじめたりするという。「おまえ、これがほしかろう」と
自分の持ち物を見せ、「うん、ほしい」と青年が言うと、放り投げて取りに行かせる。それを
奪い取り、また放り投げては取りに行かせるということをくり返して、いたぶる。
　あまりひどくいじめられるので、「これはいかん」と、すぐにご両親に連絡した。

///////////// 講談社発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 43 /////////

「うちの子は、福祉作業所に通っているんです。駅までは、私らが車で送り迎えしています。
なぜ列車を使わせるのか、とお思いでしょう。私らは、いずれ息子より先に死んでしまうからです。
私らが死んでも、あの子が一人で作業所に行けるようにするには、どうしても列車に乗せて
慣れさせないといけない。だから、いつも一人で乗せているんです」
　親御さんは、苦しい胸のうちを語ってくれた。
「よくわかりました。私がなんとかしましょう」

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// たった一人の拒絶 44 /////////

　数日後、その青年の前で不良高校生たちを指導した。胸ぐらをつかみ、「今度こういういじめを
したら列車に乗せんぞ！」と。鉄道警察には、運行上の安全と秩序を守るべくそのための権限も
与えられている。彼らの学校にも行き、教頭や生活指導の教師に会い、厳しく指導するよう
お願いもした。
　さらに、今治市にある高校の責任者をすべて集めて事情を話し、生活指導の教師たらに、実際に
列車に乗って青年の顔を覚えてくれるよう頼んだ。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// たった一人の拒絶 45 ////////

「これはいまだけの問題ではありません。生徒は三年間で卒業しますが、この青年は六〇歳に
なるまで列車に乗るんです。新人生が入ってくるたびに、みなでいじめたりしたらどうなります？　
もしも、追い詰められた彼が自己防衛のために刃物を振り回すようなことが起こったとしたら、
みなが不幸になるんですよ」
　ことの重大さを悟った教師たちは、「これは、学校としてずっと取り組まなければいけない
ですね」と言ってくれた。
　その後も私は、月に一回、列車に乗り込んで青年を見守った。それだけでも青年は安心するし、
周囲への抑止力という意味でも大きな効果がある。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 46 ///////

　彼は素直で礼儀正しい好青年だ。私の姿を見つけると、ピンと背筋を伸ばして、
「仙波さん、ありがとう。仙波さん、ありがとう」
　と握手攻めにした。いっしょに列車を降りると、青年の母親はいつも車から出てきて、
「今日もありがとうございます」と言ってくれた。
「仙波さん、本当に地獄に仏です」
　という言葉までいただいた。青年のたどたどしいけれど丁寧な文字で、「安心して電車に
乗れます。いつもありがとうございます」と書かれた年賀状も送られてきた。それからも
毎年、年賀状を送ってくださっている。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// たった一人の拒絶 47 ///////

　こういう言葉をもらうために、自分は警察官になったのだ。そう思えるだけで幸せだった。
　これが警察官の本当のやりがいだ、と私は思う。たしかに、重大犯罪を検挙するのも大事かも
しれないが、日々、困っている人たちのために全力を尽くすことこそ、警察官の原点なのだと、
私は思う。
　裏金告発後に私が鉄道警察隊から外されていた一年半の間、ほかの隊員は誰も青年の見守りを
しなかった。市民からいくら「ありがとう」という言葉をもらっても、自分の成績には結びつかない
からだ。県警も、署員が実績にならないことをしても喜ばない。

//////// 講談社発行 ///

　
/// たった一人の拒絶 48 ///////

　おしなべていまの警察は、交通違反を何件捕まえろ、犯人を何人逮捕しろ、ということを
優先する。隠れた弱者を助ける活動など福祉のやることだと考え、気にもとめない。
　引き継ぎをした隊員たちは、あの青年をきちんと見守ってくれているだろうか――。
　定年退職したいま、これだけが気がかりである。

//////// 税込価格1,575円 ///

　
/// 講談社2009年3月発行 /////////

”現職警官「裏金」内部告発”
仙波 敏郎 (著) 　出版社: 講談社 (2009/3/31)
税込価格1,575円　単行本: 242ページ

ISBN-10: 4062153599
ISBN-13: 978-4062153591

内容説明　男はなぜ、全国警察27万人を敵に回したか
億単位の裏金づくりの仕組みを現職警官の身で内部告発!
組織の陰湿ないじめ、策略に立ち向かい、裁判で自身の正しさを
証明した男が最後にたどり着いた地平とは

http://www.amazon.co.jp/dp/4062153599
http://honto.jp/netstore/pd-book_03105030.html
http://books.rakuten.co.jp/rb/item/6024406/
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集団ストーカー カルトそうか 防犯パトロール 裏金 ヘリ 悪質な犯罪者カルト

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 1 //////

　”現職警官「裏金」内部告発”
　仙波敏郎（著） 講談社2009年3月発行より

・・・・

第二章　誰も知らなかった「裏金」の実態
　　　　　知られざる警察組織の内実

　あなたはいったい、「警察」という組織について、どの程度ご存じだろうか。
　日本の都道府県には、愛媛県なら愛媛県警察本部（愛媛県警）というように、それぞれ
警察本部があり、その長を「本部長」と呼んでいる。ただし東京都だけは、「東京都警察本部」
ではなく「警視庁」、そのトップは「本部長」ではなく「警視総監」だ。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 2 //////

　組織の構成は各都道府県でそれぞれ違いがあるが、愛媛県警の場合は左の図のようになっている。
　このうち、「警務部」は人事を担当する。
「生活安全部」は、少年補導や覚醒剤・薬物・銃器の取り締まりなどを主に行う。定年退職前の
私の肩書は、「愛媛県警察本部生活安全部地域課鉄道警察隊分隊長」だった。生活安全部地域課には、
私が告発後に見せしめ異動させられた通信指令室（一一〇番通報を受信する部署）もある。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 3 //////

「警備部」は治安に関わる部だ。ちなみに、警備部の中にある公安課には課員の名簿は
いっさいなく、勤務場所もほかの部課とはまったく違う庁舎だ。そのため、“闇の警察組織”
と呼ばれている。これは愛媛県警だけのことではなく、どこの警察本部でも同じだ。
　ただ、他都道府県では近年、「公安課」を廃止して、「警備一課」とか「警備二課」
などという名称に変えたところもある。「公安」は戦前の「特高警察」を連想させて、
きついイメージを与えてしまうからである。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 4 //////

　各部はそれぞれ独立した存在であり、部によって格の違いはない。また、各部の下には、
刑事部なら捜査一課、捜査二課、鑑識課……というように、それぞれいくつかの課がある。
県警本部では、各課の次長以上が管理職である。
　さらに、県警本部の下には一六の警察署がある（二〇〇九年二月現在）。それぞれの
警察署には、警務課、刑事課、生活安全課、交通課、警備課、地域課、会計課の七課がある。
　警察署のトップは署長、ナンバーツーは副署長で、いずれもノンキャリアだ。警察署では
この二人が管理職である。
　なお、副署長は本部各課の次長とポジション的に同格である。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 5 //////

　　　　　　　厳しい階級社会

　さらに、警察官の階級は、左図のように九つに区分されている。これらの階級は、
「本部長」や「署長」などの役職名や、「刑事」という呼称とはまったく別ものである。
　サスペンスドラマなどを見ると、刑事のことを特別な階級の警察官のように描いている
ときがあるが、それは間違いだ。刑事課に勤めている警察官のことを単に「刑事」と
呼んでいるだけだあって、「刑事」というだけではどの階級なのかはわからない。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 6 //////

　愛媛県警の場合、県警本部のトップである本部長の階級は警視長、ナンバーツーの警務部長
（一般企業の人事部長に相当）の階級は警視正である。この二人は原則的にキャリアだ。
　実質的には警務部長がナンバーツーではあるけれど、刑事部長、生活安全部長、交通部長、
警備部長も、階級は同じ警視正である。
また、首席監察官の階級も警視正だ。
　これらの「長」はみな、役職の格としては同等である。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

★裏金ただしたらクビになった！陸自元会計隊長が語る自衛隊の腐敗ぶりと本当の怖さ
　三宅勝久 23:56 06/12 2013 　

　内閣府が２０１２年３月に発表した調査によれば、自衛隊に「良い印象」があるとした回答は
９１．７％。しかし、その印象と実像は別だ。不正を正そうとした隊員は追われ、裏金づくりに
励んだ者が出世する――陸上自衛隊古河駐屯地の元会計隊長・加藤好美さん（６１）は、そんな
自衛隊のゆがんだ姿を見てきたひとり。横行する裏金づくりに疑問を持ち、これをやめた結果、
あらぬ嫌疑で不当逮捕される。証拠不十分で不起訴になったが、懲戒免職に。以来１０年間に
わたる法廷闘争で身の潔白を訴えてきた。「組織はいつ責任を押し付けてくるかわからない。
自分の身は自分で守るしかない」と加藤さんは語る。孤高の告発者が、新聞・テレビが報じない
自衛隊の腐敗した本性を生々しく語った。
---------------------------------------------------------
【Digest】
◇大学に行きたいから自衛隊に
◇公然とやっていた「カラ出張」
◇警務隊がカラ出張で裏金づくり
◇規律が一番たるんでいた陸上幕僚監部
◇「花見会」「餅つき会」「演習」で裏金づくり
◇「８００万円作らないかん」と会計課長は自慢
◇「ビール券で納品」のマネロンも
http://www.mynewsjapan.com/reports/1843

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 7 //////

　　　　　　　裏金づくりは犯罪のオンパレード

　このような組織からなる警察を蝕む裏金とは、いったいいかなるものなのだろう。
　全国四七都道府県で、裏金が一円も存在しない警察など皆無だが、裏金のつくり方や使途には
違いがあるだろう。ここで述べるのは、私が勤務した愛媛県警のケースである。
　近年、地方自治体の裏金不正経理問題が次々と発覚しているが、世の中には「裏金は必要悪だ」と
思っている人も少なくない。備品の購入や職場の親睦に使って組織を円滑に機能させるためのもので、
個人が私的に使うことはないだろう、という認識の人が大半かもしれない。

//////// 講談社発行 ///

酒井法子さんの逮捕時の映像を見て、
妙なことに気付いた。

報道では、
逮捕状請求とあるが、
同時に発見次第逮捕とある。

これってありえるの？

逮捕状がまだ発行されていないのに、
発見次第、
逮捕する。

法律的にありえない。

本当にあった不思議な話。

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 8 //////

　だが、愛媛県警の裏金は、「幹部管理職が私腹を肥やすための金」なのである。
　県警では、国や県から分配されるさまざまな公費の大半が、組織的かつ日常的に裏金化され、
一部の上層部によって私的に流用されてきた。
　裏金を生み出すために、警察官や正規雇用の職員だけでなく、臨時職員、交通安全協会や
防犯協会など外郭団体の職員、警察学校のスタッフに至るまで、みさかいなくニセ領収書を
書かせてきた。
　これは有印私文書偽造・同行使であり、虚偽公文書作成であり、詐欺、背任、業務上横領に
あたる。これらは刑事罰が適用される犯罪だ。また、裏金を懐に入れた者たちはそれを税務署に
申告していないだろうから、脱税の罪を犯していることになる。
　裏金づくりは、まさに犯罪のオンパレードなのである。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 9 //////

　私は、いつも同僚たちに言ってきた。
　ニセ領収書を書いたら、私文書偽造で三月以上五年以下の罪になる。それをもとに公文書を
偽造すると、一年以上一〇年以下の罪や。詐欺や業務上横領は一〇年以下。それだけの罪を
犯した者が、一〇〇〇円のモノを万引きした人間を捕まえて調書を取れるのか？」
　返ってくる答えは決まっていた。
　「組織のみながやっていることだから……」
　税金で賄われている公費を、「みながしているから」とネコババすることがおかしいと
思われていない。いまの日本のありとあらゆる組織の中で、日常業務を通じて犯罪を常時
行っているのは、ヤクザと警察だけだと言っても、けっして過言ではないのである。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 10 //////

　　　　　　　血税をドロボウする仕組み

　五六ページの図は、裏金の主な原資となるものを、額の多さによってピラミッド型に
表したものだ。
　先にざっと説明すると、ピラミッドの裾野に当たる「旅費」は出張旅費などのこと。
その上の「捜査協力費」は、捜先に協力してくれた人に支払う謝礼金のこと。「需用費」は、
いわゆる物品購入費のこと。「食糧費」は主に、勤務時に警察官に支給される弁当代
などである。
　裏金化されるのは大きく分けてこの四つだが、ほかに別枠として、捜査本部が設置された
ときに下りてくる「捜査費用」と、「残業代（正式には「超過勤務手当」）」がある。
　これらはすべて税金で賄われる公費だ。こうして警察は、あなたが納めた血税を
平気な顔で騙し取っているのである。

/////// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 11 //////

　　　　　ニセ領収書で使い放題の捜査協力費

　裏金づくりのうちもっとも単純かつ悪質なのは、「捜査協力費」の裏金化だ。「単純」
といっても、その仕組みは一般の人には非常に理解しにくいので、詳しく説明しよう。
　まず、警察が犯罪捜査をする場合、捜査に関する金のことを総称して「捜査費用」という。
これは、捜査に使われる費用を全部ひっくるめた呼び名だ。以下に出てくる各費用の呼び名は、
どれもよく似ているので、ごっちゃにならないよう注意していただきたい。
「捜査費用」は、大きく二つに分かれる（上図参照）。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

一、
迫るレイパー　恥辱の犯罪者
女性を狙う黒い影
下劣な我欲を満たすため
ゴー！ゴー！レッツゴー！静まる街で
警官「人生むちゃくちゃにしたるわ」
警官「手出さへん思たら大間違いやぞ」
鬼畜警官　鬼畜警官　警官　警官

二、
迫る拷問　あくまで取り調べ
庶民を狙う黒い影
日頃のストレス晴らすため
ゴー！ゴー！レッツゴー！自白強要
警官「人生むちゃくちゃにしたるわ」
警官「手出さへん思たら大間違いやぞ」
キチガイ警官　キチガイ警官　警官　警官

三、
迫る不信感　今日も不祥事
ナニワが狙う首都利権
世界に知れたら恥になる
ゴー！ゴー！レッツゴー！狂気の沙汰よ
警官「人生むちゃくちゃにしたるわ」
警官「手出さへん思たら大間違いやぞ」
DQN警官　DQN警官　警官　警官

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 12 //////

　一つは、捜査に協力してくれた方に謝礼として渡す「捜査協力費」。
　もう一つは、捜査本部ができたときに下りてくる「捜査費用」だ。これは、捜査に関する
費用すべてを意味する捜査費用とは、まったく別ものである。
　私が問題にしているのは、このうちの「捜査協力費」である。
「捜査協力費」には、国費（国から分配される費用）の「捜査費」と、県費（県から支給
される費用）の「捜査報償費」とがある。どちらも捜査協力者への謝礼金だが、実際には
捜査協力者にはほとんど支払われていない。警察官や職員が協力者になりすまして
ニセ領収書をつくり、九九パーセント裏金にしてきた。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 13 //////

「捜査費」は国費なので、金額的には県費の「捜査報償費」よりかなり高額だ。国の
公安に関わるということで、県警本部警備部の公安課と警備課が握っている。つまり、
裏金化の主導権も公安課と警備課が握っているということだ。
　県費の「捜査報償費」のほうは年間の予算が決まっているから、捜査本部など
できなくても、市民の名を騙ってニセ領収書をつくりさえすれば、予算ぎりぎりまで
ジャンジャン出てきて使いたい放題だ。
「裏金づくりの中でもっとも単純で悪質な手口」と私が言うのは、そのためなのである。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 14 //////

　　　　　謝礼金を受け取った市民ゼロ

　私の知るかぎり、捜査に協力して謝礼金を受け取った市民は一人もいない。
すべて実態のないデタラメだ。
　二〇〇六年（平成一八年）三月、それを証明するような事件が起こった。
　県警捜査一課に勤務する警部の私物パソコンが暴露ウイルスに感染し、大量の捜査資料が
ネット上に流出したのだ。この警部は、県警の許可を得て、私物パソコンで捜査情報を
処理していた。その中には、殺人事件や強盗事件の捜査協力者に謝礼を支払ったことを記した
「捜査報告書」が含まれていた。その報告書も、すべて流出してしまったのである。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 15 //////

　これは私が裏金を告発した翌年のことで、裏金疑惑に関する県警の内部調査結果が
定例県議会で公表される直前のことだった。そのため、マスコミ各社はこの事件に注目し、
流出した資料をもとに、「謝礼金を支払った」とされる人たちに確認をとった。
　すると、どうだ。所在が確認できなかった数人を除く全員が、「そんな金は一銭も
もらっていない」と全否定したのである。
　それどころか、この報告書自体が捏造されていた可能性さえ出てきた。なぜなら、
「捜査に協力したのは事実だが、報告書に書かれているようなことはしゃべっていない」と
憤慨する人や、捜査員と一度も接触していないのに協力者にされていた人がいたからである。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 16 //////

　さらに驚かされるのは、殺人事件の捜査協力者として記されていた一人が、当時、
小学生だったことだ。しかもその協力者、つまり小学生の坊やが、被疑者に向かって
「おまえが殺ったんじゃないか？！」と問い詰めた、と記されている。
　まるでギャグのような話だが、誰も謝礼を受け取っていないことが事実だとしたら、
この報告書に添えられて監査をパスした領収書は、誰か別の人物が書いた偽造領収書
だったことになる。笑って済まされることではない。
　それなのに県議会は、「愛媛県警における捜査特等の厳正な使用を求める」と決議
しただけで閉会した。裏金問題に関する議論は真剣に行われることのないまま、
うやむやのうちに打ち切られてしまったのである。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 17 //////

　　　　　捜査本部費用の半分が県警本部に「上納」

　一方、殺人や強盗など大きな事件が起こって捜査本部が置かれたようなときに下りてくるのが
「捜査費用」である。これは主に県費で、捜査に使うレンタカーや張り込み場所を借りたり、
捜査員の深夜の弁当代などとして使われる。
　この金は、捜査本部が設置された警察署の口座に、県警本部の口座から振り込まれる。仮に
六〇〇万円振り込まれたとしよう。その金は、警察署の会計課長が全額現金で引き下ろす。
本来なら、その六〇〇万円はすべて捜査のために使われるべきものだ。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 18 //////

　ところが愛媛県警では、半分の三〇〇万円が、その日のうちに県警本部の捜査一課に
キックバックされてきた。その金は、県警本部の裏金になってしまう。もらろん、
これにもニセ領収書が必要だ。
「捜査費用の半分は県警本部に返るんや。半分が相場や」
　これは、ある会計課長から直接聞かされた話である。
　この時点で、すでに三〇〇万円が県警への「上納金」に化けて、なくなっている。
残りの三〇〇万円も、すべて捜査に使えるわけではない。どうしても必要な経費は
そこから出すが、署長が一〇〇万円抜いたり、課長が三〇万円抜いたりすることがあっだ。

///// 税込価格1,575円 ///

京王線の女性専用車両内で起きた事件のスクープ映像
こちらがその瞬間です
http://www.youtube.com/watch?v=7QyHmAe2c-0&list=PLzeFCSP7xRziIIipBhtKgGQ-aCrLXq8Hi

男性のお客様に対して接客精神に欠けた無礼な車掌と
下品な女の暴言をご覧ください

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 19 //////

　結局、六〇〇万円のほとんどは捜査に使われず、管理職の懐の中へと消えてしまうのだ。
　必要な金が現場に下りてこないため、捜査員は自分の車や携帯電話などを使って捜査に
当たるしかない。これでは意欲をなくしても当然だ。だから、事件が起きて捜査本部が
設置されると、周辺のパチンコ屋は私服警官でいっぱいになる。「自腹を切るぐらいなら、
パチンコでもやっているほうがマシだ」というわけである。
　こんなありさまだから、事件がなかなか解決しないのだ。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

金まみれの警察官僚は死ねよ。

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 20 //////

　捜査本部を設けた場合のこうした実態を公にしたのは私だけで、ほかの県警では明るみに
出ていない。だが、パチンコ屋で時間をつぶす捜査員が多いことは、高知県で県警の裏金問題が
表面化した際の特別監査でも指摘されたことで、愛媛県警にかぎった話ではないようである。
　ちなみに、この「捜査費用」は、捜査本部を設けたときぐらいしか下りてこないので、
裏金化の件数としては少ない。しかし、まとまった額の金が下りてくるので、警察の上層部は、
事件が起きると「捜査本部を設けてほしい」と考える。それを自分たちで使えるからだ。
いわば、「ボーナス的な臨時収入」なのである。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 21 //////

　また、テロのような重大事件の場合だと「捜査費用」は国費から出され、金額は県費と
ケタ違いの数千万円単位にもなる。
　二〇〇八年一一月、東京都と埼玉県で、厚生労働省の元事務次官とその妻が相次いで殺傷
された事件が起きたとき、警察関係者が「年金テロ」だと言っていたことは記憶に新しい。
　国民の多くは事件の経緯を見ながら、わりあい早い段階で、「これはテロなどではなく、
行政に対する個人的な恨みの類ではないか」と思ったのではないだろうか。直後に警視庁に
出頭して銃刀法違反容疑で逮捕された小泉毅容疑者自身も、犯行は「年金テロ」ではなく
「ペットの仇討ち」だと述べていた。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 22 //////

　それなのに警察が「テロだ」と声高に主張し、マスコミ報道を誘導したのは、捜査費用を
国費にしたかったという一面があったはずだ。テロなら何千万円という捜査費用が国から
特別枠で下りてくる。そして、そこからかなりの額を警視庁や埼玉県警の捜査一課に
キックバックできるからである。
　あのとき、小泉容疑者が自主してきたにもかかわらず、犯人と確定されるまでに一週間も
かかった。これも裏金と関係しているはずだと私は見ている。国民は、「なぜこんなに時間が
かかるのか？」と不審に思っただろうが、たとえ自首でも、犯人と断定するまでは捜査本部が
存続し、捜査費用を使える。一目でも二日でも解散を延ばせば、その間に裏金をたくさん
つくることができるし、同時に「わずか数日でこんなにたくさんの捜査費用を使ったのか」
という非難をかわすこともできるのである。

//////// 講談社発行 ///

>>4
冤罪の可能性が出てきたら
担当者転勤させて 検察、裁判所通じて再審しないように手を回すんだよ
んで 担当検事と裁判官が定年迎えるまでお蔵入り

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 23 //////

　それなのに警察が「テロだ」と声高に主張し、マスコミ報道を誘導したのは、捜査費用を
国費にしたかったという一面があったはずだ。テロなら何千万円という捜査費用が国から
特別枠で下りてくる。そして、そこからかなりの額を警視庁や埼玉県警の捜査一課に
キックバックできるからである。
　あのとき、小泉容疑者が自首してきたにもかかわらず、犯人と確定されるまでに一週間も
かかった。これも裏金と関係しているはずだと私は見ている。国民は、「なぜこんなに
時間がかかるのか？」と不審に思っただろうが、たとえ自首でも、犯人と断定するまでは
捜査本部が存続し、捜査費用を使える。一目でも二日でも解散を延ばせば、その間に裏金を
たくさんつくることができるし、同時に「わずか数日でこんなにたくさんの捜査費用を
使ったのか」という非難をかわすこともできるのである。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 23 //////

　　　　　ニセ領収書作成に署員・職員を総動員

　捜査本部に下りてくる公費を裏金化するためのニセ領収書は、捜査本部が置かれた警察署で
つくらなければならない。そのため、署員にどんどんニセ領収書を書かせる。仮に、六〇〇万円の
捜査費用に対して署員一人が一万円のニセ領収書を書くとすると、それだけで六〇〇枚が必要になる。
　捜査協力者への謝礼金を含めた県警全体の年間捜査費用となれば、さらに膨大な数のニセ領収書が
必要だ。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 24 //////

　たとえば、六四〜六五ページの表を見てほしい。一九九八年度（平成一〇年度）に愛媛県警に
配分された捜査費（国費の捜査協力費）は、八一三二万五〇〇〇円だった。その執行率
（使われた率）は一〇〇パーセントということになっている。八〇〇〇万円を超える領収書
といったら、単純計算で一枚一万円として八〇〇〇枚いる。
　警備課や公安課では、領収書一枚あたりに書ける単価が三万〜五万円と高いが、刑事課や
生活安全課の場合は一枚一万円くらいだ。実際には三〇〇〇円、五〇〇〇円という細かな額でも
書かなければ不自然だから、年間一万五〇〇〇枚以上はゆうに必要になる。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 25 //////

　県警が抱える警察官は全部で二四〇〇人ほどだから、とてもさばききれない。そこで
一般職員にも書かせることになる。それでもまだ足りず、交通安全協会や防犯協会の
職員にまでニセ領収書を書かせる。
　私が八幡浜署にいた一九九二〜九三年頃には、警備課の主任が毎月、交通安全協会から
派遣されている四人の女性職員に、それぞれ茶封筒を渡していた。茶封筒の中には、
三万円と金額の書かれた領収書が入っており、「〇〇さんは、この名前で」「△△さんは、
この名前で」と、職員ごとに偽名の担当まで決まっていた。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 26 //////

　三万円×四人で月一二万円、年間で一四四万円のニセ領収書を外郭団体の職員に書かせ、
それを捜査にかかった金として計上し、実際にはピンはねしていたわけだ。
「また書かされたねえ。毎月、毎月ではたいへんじゃね。断ったら？」
　と彼女たちに声をかけたが、みな複雑な顔をしていた。
　断れば職場にいられなくなるので、嫌でも協力せざるをえないのだ。退職するまで
ニセ領収書をかきつづけなければならない彼女たちが、かわいそうでならなかった。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 27 //////

　　　市民の目をくらませる巧妙な手口

　ここまで読み進んできた人の誰もが、「協力費だ報償費だ、捜査費用だ捜査費だと、
似たような名前ばかりで、なんてわかりづらいんだ！」と感じたはずだ。
　まさしくそのとおり。警察は、市民の目をくらますために、わざと素人が勘違いするような
言葉を使って、わかりにくくしているのである。
「捜査費用というのは＜謝礼県費＞と＜謝礼国費＞と＜捜査本部費＞の三つです」とでも
言うほうが、よほどわかりやすい。一般の人が「捜査費」と聞いて、それが国から下りてくる
謝礼金だなどと、わかるはずがない。しかも、どっちみち協力者には渡していないのだ。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 28 //////

　あきれることはもっとある。
　たとえば検察庁では、捜査協力者に渡す謝礼金は「調査活動費」と呼ばれる。その領収書を、
なんと検事正が書いたことまである。協力者になりすまして１０００万円単位の領収書に
サインし、その金を自分の口座に入れて使っていたといわれている。明らかな業務上横領だ。
それでも事件にならなかったのだから、開いた口が塞がらない。
　そればかりか、警察庁にも操作協力費が認められているのだ。警察庁というのは、都道府県
警察を「指揮監督する」という名目でキャリアが派遣される、事務方の行政機関だっそんな
ところで犯罪捜査などするわけがない。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 29 //////

　捜査をしていないのに捜査協力者への謝礼金が認められているというのは、誰が見ても
おかしい。だが不思議なことに、いままで誰も気にもとめなかった。
　マスコミも追及しなかった。報道しようものなら、警察にある記者クラブヘ出入り禁止
になってしまう。そうなれば取材がまったくできなくなり、記事そのものが書けなくなる。
　しかし、国民が「おかしいぞ！」と声を上げれば、マスコミも書かざるをえなくなる。
警察の裏金問題も同じだ。私は、それを期待しているのである。

///// 2009/3/31発行 ///

毎日々閑で持余す・・・
万引き犯に１２人で対応間抜け警察、
尖閣を見張れ！

　
/// 講談社2009年3月発行 /////////

”現職警官「裏金」内部告発”
仙波 敏郎 (著) 　出版社: 講談社 (2009/3/31)
税込価格1,575円　単行本: 242ページ

ISBN-10: 4062153599
ISBN-13: 978-4062153591

内容（「BOOK」データベースより）
警察の闇!腐敗、汚職、隠蔽、これが手口の全貌!「組織的犯罪」に
独り立ち向かった男の究極の人間ドラマ。

http://www.amazon.co.jp/dp/4062153599
http://honto.jp/netstore/pd-book_03105030.html
http://books.rakuten.co.jp/rb/item/6024406/
http://www.bookservice.jp/ItemDetail?cmId=2852532

/////////// 絶賛発売中！///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 30 //////

　　　　　最大の裏金原資――「旅費」のピンはね

　裏金づくりの手口はほかにもさまざまある。
　捜査に関わる公費のほかに、「旅費」「需用費」「食糧費」「超過勤務手当（いわゆる
残業代）」も裏金化されている。
　中でも五六ベージのピラミッドの裾野に当たる「旅費」は、警察に配分される公費の
うちでもっとも大きな割合を占めるため、必然的に裏金化される額も最多である。
「旅費」とは、出張や人事異動の際に要する交通費や、鉄道警察隊が列車に乗り込んで
県外まで車内警備したときに支払われる「警乗旅費」（日当）などに使われるべきもので、
国費と県費とがある。こうした費用は領収書もいらないことが多く、不正もやり放題だ。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 31 //////

　一九九八年度（平成一〇年度）に愛媛県警で計上された旅費は、国費県費を合わせて
四億円強で、総額六億円あまりの公費に占める割合は七割ほどだった。二〇〇四年度
（平成一六年度）の旅費は約二億七〇〇〇万円まで減ったが、公費全体に占める割合は
むしろ増え、七割超になっている。
　人事異動の時期には実際に「旅費」が必要になるが、それ以外は、ほとんどピンはね
されてきた。領収書がいらないので、各署の会計課が「ヨーイ、ドン！」で裏金化するのだ。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 32 //////

　カラ出張など日常茶飯事。県警全体で、旅費のおよそ六割程度は裏金になっていただろう。
分母の数字が大きいので、六割でも膨大な額になる。そして、それらはほとんどすべて、
管理職が私的に使ってきたのである。
　私が定年まで勤務した鉄道警察隊でも、裏金を捻出する手口があった。
　愛媛県警鉄道警察隊の主な任務は、ＪＲ松山駅構内の警備と、列車に乗り込んで車内を
警備することである。車内の警備を「警乗」といい、一回列車で県外まで行くと、日当
として一七○○円の「警乗旅費」（俗に「警乗手当」と呼ぶことが多い）が国費から
支払われる。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 33 //////

　私が鉄道警察隊の任務に就いたのは一九九九年（平成一一年）二月からだったが、当初は
「警乗旅費」の存在を知らず、そのような手当をもらったこともなかった。
　ところが、二〇〇一年四月から突然、この手当が支給されるようになった。「今年から
新しい制度ができたのか」と喜んだのだが、ほどなくして、昔からある制度だと知った。
しかし、ほかの隊員に聞くと全員が、「これまで警乗手当はもらっていない」と言う。
　じつは、これには理由があった。同じ二〇〇一年四月から、いわゆる「情報公開法」が
施行されたからだ。警察では一年遅れでこの制度が開始されることになっていたが、情報の
開示が義務づけられれば、支払われるべき手当が支払われていないことが早晩バレてしまう。
その対策として、県警は突然、「警乗旅費」を支払い始めたのだった。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 34 //////

　こんな付け焼き刃的な対応をしたところで、「過去の手当はいったいどこに消えたのか？」
という疑問は当然、出てくる。
　この問題は衆議院内閣委員会でも取り上げられ、警察庁に残されていた資料から、驚くべき
事実が明らかになった。「平成一一年度（一九九九年度）に、国費から愛媛県警鉄道警察隊に
支払われた警乗旅費は、支給人員四人、支給総額四九万九八〇〇円（一七〇〇円×二九四回警乗）」
であることがわかったのだ。
　だが、これは明らかにおかしい。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

私たちの目・耳・口をふさぐ秘密保全法案：清水雅彦 - 法学館憲法研究所
http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20120723.html

カジノ議連の主な顔ぶれwwww法案成立は確実
http://www.log-channel.net/bbs/poverty/1382942111/

「 東 日 本 大 震 災 で 亡 く な っ た 人 達 の “ 遺 体 " で 裏 ガ ネ を 作 っ て い た 警 察　3 万 体 9 0 0 0 万 円 」
http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2011/04/post-9f7c.html
４月25日発売の写真週刊誌『フラッシュ』（５月10・17日合併号）が、大スクープしている。
http://www.amazon.co.jp/FLASH-(フラッシュ)-2011年-5月10-17日合併号-光文社/dpB00B7E7N76

東日本大震災で亡くなった方の遺体の検案（「変死体」扱いのため、警察が検視し、
医師が死因を決定する検案を行う）で、医師に遺体１体につき３０００円払ったことにして、裏ガネを作っているというのだ。
この記事を書いたのは、本紙でもお馴染みのジャーナリスト仲間の寺澤有氏だ。
以前から、記者クラブ制度の問題もそうだが、警察の裏ガネ作りについても精力的に取材している。
寺澤氏は６年以上前、会計検査院に警視庁会計文書について情報公開請求し、入手した約38万枚を分析。

その過程で検案における裏ガネ作りの可能性に気づいていたが、被災地を取材した際、
実際に検案した医師の証言を得ることができ、今回のスクープに結実した。警察庁は１体に３０００円払うといっているのに、
今回記事に登場した医師は約20体検案したが、一銭ももらってなければ、今後、もらう予定もないと証言したからだ。

従来の警察の裏ガネ作りといえば、捜査協力への謝礼の架空計上が真っ先に思い浮かぶが、いくら何でも遺体の検案、
それも未曽有の大震災におけるもので、未だ関係者は大きな心の傷を負っていることを思えば、
さすがに警察に対してこれまでにない反発の声が挙がってもおかしくない。
それだけに、警察はこの記事に対し、いつも以上に過剰に反応をしたようだ。　2011年４月30日掲載。
寺澤有のホームページ「インシデンツ」 http://www.incidents.jp/profile.html

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 35 //////

　まず、鉄道警察隊は隊員が少なくて警乗はなかなかできず、月に一回がやっとだ。私も
ほかの職務に追われてほとんどできなかった。だから、警察庁の資料に基づけば、「四人で
年間二九四回の警乗」ではなく、「仙波を除く三人で年間二九四回の警乗」だ。つまり、
一人あたりでは、年間九八回の警乗になる。
　たぶん読者は、「一年三六五日のうちの九八回なら不可能ではない」と思うだろう。
　しかし、鉄道警察隊の勤務は三交代制なのである。一人につき、年間約一二〇回の勤務なのだ。
そのうち九八回ということは、隊員はほとんど毎日、県外へ警乗に行っていたことになる。
こんなバカな話はない。実際問題として不可能だ。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 36 //////

　このように実態にそぐわない報告であっても、会計検査院では書類上の整合性しか見ない
ので、「これだけ警乗しました」と報告すれば、国から金は下りてくる。一九九九年度だけ
でなく、翌年度も四〇万円近い金が県警に支払われていた。
　それらは全額、裏金化されていたのではないか。そんな疑念を持ち、私は二〇〇五年三月、
警乗旅費の支払い請求訴訟を起こした。裁判の中で県警側は、「仙波はやる気がなかったので
警乗を命じていない」と主張した。
　これには腹が立った。私は、仕事に関しては誰にもひけをとらないと自負している。仮に
私がそんなにやる気のない警官なら、県警はとっくに処分するか、クビにしているはずだ。
だが、私は処分も受けず、クビにもなっていない。注意すら受けていない。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 37 //////

　裁判には、一九九九、二〇〇〇年度の鉄道警察隊の隊長だったＴ・ＫとＳ・Ｇの二人が
証人尋問に出てきたが、彼らの証言は事実に反することばかりだった。ほかに証人出廷を
命じられていた四人の隊員は、全員「病気」などを理由にして出廷すらしなかった。
　この訴訟は単なる労働債権の支払い請求ではなく、裏金問題と密接に関わっている。
警乗シフト表をはじめとする公文書の開示を求めても、県警側は頑なに提出を拒み続け、
この原稿を書いている二〇〇九年二月現在、一審判決すら出ていない。三月二四日にようやく
判決が出る見込みだから、本書が世に出るころには白黒はっきりしていることだろう。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 38 //////

　　　　　「鉢植え」で裏金を捻出

　裏金づくりの手口はまだまだある。消耗品などを購入する「需用費」からも裏金はつくられる。
　たとえば、一〇階建ての県警本部には、すべての階に観葉植物が置かれている。これは本来、
毎月新しい鉢を「需用費」で調達することになっている。費用は九万八〇〇〇円ぐらいだそうだ。
ここから、どうやって裏金を生み出すのか。
　なんと、毎月一階ずつ鉢をズラしていくのである。一階に置いていた鉢を二階に、二階のを
三階に……と入れ換えれば職員の目からは毎月鉢が替わっているように見える。そうして浮かせた
九万八〇〇〇円分のニセ領収書を、誰かに書かせて裏金化する。

///// 税込価格1,575円 ///

ところで、目下八巻正治について関心を持つようになってきたのでさまざまなインターネットを閲覧してみるようになりました。
旧来八巻正治については大してわからなかったところもあったけど随分サイトなどに書き込みが存在するものですね。
八巻正治はたくさん検索されているように思われます。八巻正治に関して少し調べてみると、八巻正治関係の記事が出るわ出るわ。
八巻正治についていろいろと言及しているんですね。

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 39 ////////

　なんともセコい手口だ。しかも、私が裏金を告発したあとも、平気でそういうことを
していた。これが県警の実態だ。
　印紙類や切手も「需用費」で購入する。
　本部職員が印紙や切手を買いに行くと、店のほうが気を利かせて、店名と印だけ入った
領収書を一〇枚ほどポンと寄越す。商店としては、たとえ１０００円でも自分のところで
買ってほしいから、白紙の領収書を出すのだ。こうして一般市民までが、裏金づくりに
巻き込まれていく。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 40 //////

　白紙の領収書には、当然、ゲタをはかせた金額が書き込まれる。これに関しては、「いままでに
二回、警視（県警本部の次長クラス）の娘さんにニセ領収書を書かせているのを目の前で見た」
という情報を得ている。
　なぜ警視の娘が警察にいるのかというと、臨時職員だからだ。臨時職員は地方公務員法第二二条の
規定に基づいて入ってくるので、愛媛県警では「二二条」と呼んでいる。「臨職」という呼び名は、
失礼だとして使わない。
　少なくとも愛媛県警では、この「二二条」の九割以上は、警察官の血縁者で占められている。
なぜなら、「二二条」にもニセ領収書を書いてもらう必要があるからだ。外に悪事を漏らされたく
ないので、臨時職員は警察関係者の身内でなければ困るのである。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 41 //////

　　　　　天皇来訪を「オイシイ」と断言

　さらには、天皇陛下の「警衛」においてさえも、しっかり裏金が捻出される。時代が
時代なら、これはほとんど不敬罪ものなのではないか。
　ちなみに警備は、皇族の場合には「警衛」といい、総理大臣の場合は「警護」という。
とくに天皇家の警衛は動員される警察官の数が多く、「食糧費」も膨大な額が認められる。
　「食糧費」とは、皇族や大臣クラスが愛媛県を訪れた際や、県内で大規模な催し物が
あるとき、また、二〇〇八年洞爺湖サミットのような国際会議に応援の警察官を多数送る
ような場合に、警備にあたる警察官の弁当代などに使われるものだ。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 42 //////

　愛媛県警に配分される「食糧費」は五〇〇〇万〜六〇〇〇万円で、その半分は裏金になって
いるだろうといわれている。私は実際に「食糧費」が裏金化されているシーンを見たことが
ないので、詳しい実態はわからないのだが、こんなことがあった。
　以前、天皇陛下が愛媛にいらしたときのことである。警護にあたった警察職員に配られた
弁当の、あまりのみすぼらしさに驚いた。だが、会計課長の話では、ものすごい額の「食糧費」が
下りているという。私は会計課長に文句を言った。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 43 //////

「食糧費がゴマンと下りとるのに、なんてこんなボロい弁当しか出さないの？」
「それはまあ……わかってるやろ」と、相手は言葉を濁した。
「まさか、こんな弁当代までピンはねしとるんか？」
　あきれて聞くと、会計課長いわく、
「そりやあもう当然でしよ。こんなオイシイもの、あるかいな」
　だから、天皇陛下がいらっしゃることになると、県警は大喜びである。さぞかし大きな
裏金ができるのだろう。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 44 //////

　　　　残業代を上司にキックバック

　これまで述べてきた裏金の原資は、すべて国費か県費なので、警察は税金を騙し取って
いることになる。だが、「超過勤務手当」だけは裏金化のシステムが異なっている。カラ残業を
して県に費用を請求するのではなく、あらかじめ支給されている予算を警察がピンはねするのだ。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

みなさん、こんにちわ！地域の平和と自由の為に日々、仕事に
励んでおります！毎日は学ぶことが多く、まだ私には慣れぬ事
であたふたしていますが、良き先輩同僚に恵まれ、楽しく交番
で勤務しております。現在の交番に同じく新米婦警ですが、
可愛い子がいて、いづれはお付き合いなどと考えております。
今は仕事で彼女に認められるのが急がば回れ、先決だとおもいます。
このスレにたびたびお邪魔したいと思いますので、宜しくお願いし
ます。皆さんもお寒い季節ですが、風邪など引かぬように気を付けて
ください。私の趣味はマラソンです＾＾

今日は派出所で隣の新米婦警さんの胸元が気になって
書類作成業務に支障をきたしました。
しかし、優しい先輩との勤務でしたので、書類の不備を
手直ししてもらいました。この仕事やりがいはあるのですが、
私は学生時代、バックパッカーをしていたこともあり、
台北、バンコクに行く機会がめっきり減ったことが残念です。
将来は公安の刑事さんに憧れていますので、そちらの方で
外事担当になり、海外で活躍したく思います。その頃までには
新米婦警さんの荒田（あらた・仮名）さんとお付き合いできる
まで、２人の距離を縮めることが出来ればと思います。今は、
正直、荒田さんとはあいさつ程度の関係です（お恥ずかしい限り
です）。

今日の昼食は、近くのそば屋からてんやものを取りました。出汁が利いた
親子うどんは小さなうどん付でおいしかった！学生時代は比較的のんびりと
ノーバイト、ノーサークルで過ごしたもので、今の様に少し凛とした生活の
方が活気があり、刺激があり、お金も入り、私、今警察官になって本当に
良かったと思う次第でございます。やはり、ご老人やお子様の為にお役に
立つ仕事でお金ももらえるのですから、言う事ないです。後は定年まで、
変な事件に巻き込まれたり、仕事で大きな失敗をしないで、良い上司に
恵まれて過ごせれば、、と思います。週に２回はてんやものが食べたいですね。
しかし、てんやものは私一人で注文する訳ではなく、先輩から「きょう、
〇〇で注文しようかぁ？」とお声が掛からなければ、新米の私が勝手に
注文する訳にはいかないのです。

ふう、勤務が終わって少々お疲れです。まあ、そんなこと言ってっては
いけませんね。市民の為、子供たちの笑顔の為に、日々交番勤務をして
いる訳ですからね。しかし、警察官になって感じた事はそれほど、たち
の悪い８９３やDQNと関わる事な皆無という事ですね。これは、私が繁華
街ではなく、住宅街の交番勤務ということと、まだ職務経験が浅いことも
多分に起因していると思いますが。なんとか定年までこの調子で逃げ切り
たいとおもいますね。私は出世よりも荒波を立てずに公務員生活を送れれ
ばと言う穏健派ですので、。もちろん、いざという時の為の逮捕術に剣道
で身体を鍛えております。これから世間は週末に向かいますが、私のよう
な仕事には平日も週末もありません。現に明日は休みを頂いておりますが、
日曜は勤務になります。なかなか大変ですね。。皆さんもよい週末を。。

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 45 //////

　たとえば、残業代としてもともと一〇〇万円の予算があるとする。一〇〇人の署員が残業
すれば、その一〇〇万円を一人一万円ずつ分配するのが筋だ。しかし実際には、三〇万円を
着服し、署員には七〇〇〇円ずつしか渡さないといったことが行われてきた。だから、県は
損をしていないし、納税者が損害を蒙っているのでもなく、被害者は署員たちなのだ。
　県警には、「旅費」と「残業代」を裏金化するための調整役が、各セクションに必ずいた。
一人の捜査員が同じ日に出張と残業をしたことになると、都合が悪いからである。こうして
ピンはねした「残業代」の半分以上は、署長の懐に入る仕組みになっているのだ。

///// 2009/3/31発行 ///

みなさん、おはようございます。警察官の派出所の仕事で何して
いるのかな？と思いませんか。実は皆さんが考えている以上にお
役所仕事というのは、書類作成業務が多いのですよ。それらをミ
スの無いように丹念に見ていくのが、結構な時間を取る仕事とな
ります。新米婦警の荒田さんと同じように仕事をしていても、ど
うしても荒田さんの方が先に出来る。そうすると私が少し、どん
くさいのでは？と先輩方の目に映る。これは困った環境ですね。
私の作業スピードもそれなりなのですが、荒田さんはもっと優秀
だからｗ。しかし、そんなことで荒田さんを恨んだりしません。
荒田さんはそれを差し引いても余りある素敵な方ですからね。顔
は丸顔ですが可愛く、スタイルが小柄ですが、出るところは出て
と言った感じで、制服の上からそのグラマラスな体が想像出来ま
す。まあ、このように荒田さんの姿を見る事は目の保養になって
いる訳です。それでころ煩瑣な書類作業にも打ち込めます。。

みなさんこんばんわ。昨日と思ったら今朝このスレに書いたのですね。
特に報告する事は無いのですが、問わず語りということでｗ。
まあ、寒い日が続くので困ったもんですね。派出所というのはなぜか、
スースーと隙間風のようなモノが入り込んでいるのか、結構寒いんで
すよね。支給品のコートを着ていますが、寒くてかなわんです。早く
出世して本署勤めになりたいものですね。私の派出所に詰める先輩方
は、どちらかというと大人しい人が多いので、その点気楽に仕事が出
来ます。特に怒られたりする事もありませんが、これは最近の若者の
性格を考慮してのことかもしれません。やはり、新米警官がすぐに辞
める様では、、組織としての損失ですからね。私はどうにか仕事の方
も軌道にのり墜落せずにやっていけそうです。。

今日は、週末に休みが取れたので、大阪に行く県外旅行届を
出してきました。私の場合ほぼ毎週大阪に遊びに行くので、
届出を出していますｗ。こういうのは相手の顔色を伺うより
も慣れで、毎週定期的に提出していれば、相手も「またか」と
言う感じで事務的に処理してくれます。やはり安くておいしい
ものが沢山ある大阪には毎週行きたくなりますね。神戸だけで
休みを過ごすとなると少し時間を持て余します。今度は新米婦警
さんの荒田さんと一緒に大阪でデートして「ゆかり」でお好み焼
きでも食べたいですね。まだ、メルアドもゲットしていない状況
なので、それは近い将来の夢・・。今日も勤務頑張りたいと思い
ます。。

>>1 漆間巌警察庁長官が「捜査費」で宴会を開いていた！
http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/2005/09/post_cc21.html
漆間巌（うるま・いわお）警察庁長官（60歳）が愛知県警察本部長時代
（1996年8月20日〜1999年1月8日）、「捜査費」（国費）で宴会を開いていたことが、
筆者が情報公開法により入手した「3月分捜査費明細書」という文書からわかった。

「捜査費」はその名前のとおり、「捜査」に使う費用。それが漆間本部長（当時）らの飲み食いに
使われていたとなれば、国民から強い批判が巻き起こるのは必至だ。
漆間本部長（同）が「本部長激励慰労」なる宴会を開いていたのは、
「平成9年（1997年）3月6日」。場所は「名城会館」（名古屋市北区・現在は存在しない）で、金額は「150,000円」。

このような宴会が「捜査費」でまかなわれているのは違法ではないのか。
愛知県警総務部会計課は、次のとおり説明する。
「捜査費の激励慰労費は、捜査活動に要する経費のうち、長期にわたる重要事件および
困難な重要事件の捜査等に従事する捜査員等に対する簡素な激励のための経費です」

あくまでも「捜査」にかかる「経費」だから、違法ではないということらしい。
しかし、いくら「激励」という名目があっても、身内の飲み食いが税金で支払われなければならない理由はない。

財務省主計局は、こう話す。

「警察庁から『激励慰労費は、単純な飲み食いとは違い、現場の捜査員の率直な意見交換に必要な経費』と説明されています」

だから「経費」として認め、予算をつけているということらしい。

しかし、「飲み食いしながらでなければ、率直な意見交換ができない」などという理屈は、税金支出上、
絶対に認めるべきではないし、そのような組織が捜査しているから、検挙率が26.1％（2004年）と低迷しているのである。

筆者は漆間長官にもインタビューを申し込んだが、
「個別案件についての長官へのインタビューは応じておりません」（警察庁広報室）と拒否された。

いや、寒い日が続きますね。しかし、もう冬も終わりですし、
少なくとも２月はキュンとした寒さでいいですね。変に暖かい
と支給品のコートを着ていると蒸し風呂の様になって、
気持ちが悪いです。コートを着ていれば寒い事は無いので、
寒めの気温でいいです。友達で大手広告代理店でコピーライター
をしている人がいます。彼も仕事は大変みたいですよ。私の仕事は
はたから見ると大変そうに見えるみたいですね。なんでもいつも
犯人を追いかけている印象があるみたいです。また、派出所勤務は
激務の様に映るみたいです。実際は時間的にはそれほどタイトでは
ありませんね。ゆっくりと事務作業に打ち込めます。しかし、なんと
いっても交代勤務で夜勤があるのは大変ですね。やはり、人通りの
少ない派出所ですので、正直なんだか怖い気もします。もちろん、
そんなことを言っていてはいけないのですが、私はまだ新米警官
なので、そう思ってしまうのかもしれません。ここはまだまだ勉強
＆修行の身です。。

今日は暖かい日で、まだまだ寒い日もあるとは思いますが、春の到来を
少しばかり予感させる気候ですね。さて、私はO.J.Tみたいな研修が今秋
末から入っていてしばらくネットの方はお休みになります。と言っても
来週後半から皆様にまたこのスレでお目にかかれると思うのですが。
私はこのスレを通して、生の警察官の日常を知って頂ければと思って、
書いています。そこには映画やドラマで見る様なスーパーマンの様な警察
官の活躍はありません。時として愚痴の一つもつぶやく事もあるでしょう、
しかしその２０数万の警察官の一人一人の活躍がこの国の治安と子供たち
の未来を支えているという事実も観てほしいのです。日常の仕事は、いか
にテレビ局や大手広告代理店の仕事といえ、泥臭い、地味な仕事の連続で
しょう。我々もまた、小さな仕事の積み重ねを大切にしているのです。こ
れは刑事の仕事の現場においては鉄則ともいえる、小さな足跡から事件を
解決するという大切な教えに繋がるのです。ここでは、ちょっとたよりの
なさそうな若者、そんな新米のお巡りさんの日常を知って頂ければ、と思
います。

変な時間に目が覚めちゃいました。やはり交代勤務の悪いところでしょうか？
身体の生体リズムを取る事が難しいですね。いちおう、眠ければ寝るという
リズムで普段回しているのですが、やはり、夜勤明けなどで4時間くらいぐっす
り眠れても、後は目がぱっちりという事はよくあります。基本8時間は寝ておき
たいところですね。やはり、身体が資本の仕事ですし。特に車を使うパトロール
の時は、眠気は厳禁です。最近は、世間の目（2chの目ｗ）が厳しく、些細なミ
スでも警察官がやり玉に挙げられるケースが多くて正直困っています。そんな
事を言ってはいけないのでしょうが、こちらも人間ですしね。そういった意味
では、愚痴の一つも言いたくなります。もう少し、誰かがしなければいけない
仕事だという事を市民の皆さんにも理解して頂きたいですね。まあ、そういった
事はともかく、あさってからの研修に向けて少し書き物でもして、眠気のない
この時間を有効に使いたいと思います。やるべきことをやってしまえば、結果
時間的余裕も生まれる訳ですから、睡眠時間の確保と共に効率の良い睡眠という
のも我々、交代勤務職には必要になってくると思います。では、ワインでも飲み
ながら、、。

やはり、新米警官としては、警察学校で同期だったみんなの活躍・
動向が気になるところ。何人かとは連絡を取り合っていますし、
友達の友達みたいな感じで仲間が今何をしているのか、知る事が
出来ます。優秀なのに途中で退校した仲間。私の様にこれといって
目立ったところがないのに、こうやって何とか業務で頑張ってる人、。
それぞれですね、。またそれが人生と言うものでしょう。この仕事、
あまり四角四面に考えすぎても墜落します。もちろん、だらしなくても
警官失格です。適度なころあいというのが求められます。まあ、私の
感じでは警察学校のみんなはごくごくフツーの大学生から門を叩いた
と言った印象です。それ以上に真面目すぎても、不真面目すぎても、
結局、卒業前に辞めていく事になります。
まだまだ寒い日が続きますが、風邪など引かぬ様にのんびり頑張りましょう。。

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 46 //////

　これに関して、以前、内子警察署の会計課に勤務していた後輩から、こんな話を聞いた
ことがある。内子署は、現在では大洲警察署に統合されて内子交番になったが、当時は
県内でいちばん小さな警察署だった。
　ある日、後輩が署内の会議室で用事をしていると、ノックもなくドアが開き、Ｙ・Ｍ
副署長（当時）が刑事生安課長を従えて入ってきた。二人には、後輩の姿が衝立の陰に
隠れて見えなかったらしい。
「きみの今月の給料、超勤手当を二五万入れておくから、一五万バックせえよ」
　Ｙ・Ｍがこう言うと、刑事生安課長が「わかりました」と答えた。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

やっと、研修らしきものが終わりました。少し疲れましたね。
やはり、学生時代の友人たちも社会人になって、色々苦労している
みたいですね。まあ、社会人になる通過儀礼といえば、聞こえはいい
ですが、早くも大手民間企業に入社を果たしながら、脱落（退社）した
人もちらほら、。私はなんとか墜落せずにやっていけそうです。まず、
私の勤務する派出所の先輩方は比較的大人しい感じの人が多く、所謂、
体育会系のノリの人がいないのが私としては幸運でした。そのために、
私の運動経験の無さからくるひ弱さに攻撃心を向けてくる先輩がいない
ので、どうにかこのままやっていけそうな気がしています。ここらへん
は運による要素が強いのですが、運も実力の裡といいますし、私はなん
とか、厳しい世の中、厳しい社会環境、厳しい日本経済の厳しいづくめ
の社会人生活の中で比較的リラックスして勤務にあたっています。

積雪被害が酷いですね。私の地域は雪は年に１，２度降るくらいですが、。
私はパトロールは車とバイクが主で、歩きは少ない地域です。また、警備
の応援に駆り出される事も皆無なので、比較的おだやかに派出所で働いて
います。もちろん、派出所勤務にも慣れが必要ですが、。私の場合は、比
較的一般市民のみなさんが訪れない住宅街の派出所の為、どちらかと言え
ば、のんびりし過ぎな感じがしますｗこれが、新宿の歌舞伎町や渋谷の派
出所だとだいぶ職場の雰囲気も変わるのでしょうが、。まあ、このご時世
ですからね。毎日転職など考えずに、なんとか定年まで働けるかな？と思
える私は恵まれた環境で働かせて頂いているといえるのでしょう。私は、
運動は苦手ですが、逮捕術は結構得意です。これはコツと体重の掛け方で
案外テコの原理を応用して、逆関節を取るという身体特性を合理的に活か
した技術ですので、練習を重ねれば、それなりの成果を生み出せます。。

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 47 //////

　そのとき、たまたま後輩がコトンと音を立てたものだから、二人はたまげて
衝立の向こうから顔を出した。
「いまの話、聞いたんか？」
「聞きました」
「黙っとけよ。副署長命令だ」
　と、Ｙ・Ｍは言ったという。
　刑事生安課長にしてみれば、カラ残業手当のキックバックを拒むことはできない。
拒めば翌月から、手当がガクンと減らされるからだ。そこで給料が振り込まれると、
口座からＹ・Ｍに言われた一五万円をそそくさと引き出す。

//////// 講談社発行 ///

どうも、新米警官です。私は学生時代これと言った打ち込むもののない
大人しい学生でしたが、唯一夢中になったものといえば、大沢たかおさん
主演のドラマ『深夜特急』を見てから、海外旅行に目覚めました。私が
好きでよく行った国は台湾（台北）、とタイ（バンコク）です。各々１０
回くらいは行ってますね。警察官になり、海外旅行など出来ないのでは？
という思いも正直ありました。もちろん就活時代は、とにかく就職が決ま
ってほっとしたのが大きかったですが、。しかし、実は私、警察官になっ
てからでも海外旅行をしているのですよ＾＾。ここら辺は、もう割り切り
というか、勇気を出して休暇届を出しています。今私が派出所で元気に仕
事をしているのも、じつは海外旅行で英気を養って、リフレッシュしてい
るからなんですね。これは民間、公務員を問わず皆さんにもお勧めします。
実は、来月も少しお休みを貰ってバンコクと台北に行く予定です！まあ、
私の場合は海外旅行がアクティブな趣味の様に映って職場でも好評を博し
ています。何やらバックパッカーの様に思われているみたいです。実際に
私はノースフェイスのHOTSHOTというバックパック一つで旅行に出ます。
旅というのは自分と向き合い、新たな発見をもたらす良い経験だと思いま
す。。

今日は新米警官です。今日はこちらは晴れて比較的寒さも穏やかな
気候です。これではバイクのパトロールも楽ですね。勿論楽という
のは、気候の縛りが少なくその分、本来の業務に集中しやすいとい
う事を意味しますので、誤解なきよう、。私は新米警官ですが、や
はりみたまんま新米というところがあり、そのところまだ市民の皆
さんから全面の信頼を得ているという訳ではなさそうです。その証
拠に、派出所に時々市民の皆さんが相談に訪れるのですが、何故か
私にではなく隣の先輩警官に相談事を持ちかけます。最初に私と目
が合っても、そそくさと隣に相談に行きます。まあ、そこらへんは
忸怩（じくじ）たる思いですが、まだ経験の無さがそこはかとなく
雰囲気に出ているのでしょう。今日も一日経験を積んで、早く市民
のみなさんから頼りにされる警察官になりたいと思います。

こんにちは新米警官です。今日は比較的穏やかな気候ですね。
派出所も特段目立った動きは無く推移しています。相も変わ
らず事務仕事は多いですがｗ。まあ、その分時間が早く過ぎ
るので助かっています。給料日が近いと気分がウキウキしま
すね。我々の仕事のいいところは遅配なく給料が支払われる
ところでしょうか。勿論、倒産の心配もありません。ついで
に言えばリストラもありません。まあ、不規則勤務をのぞけ
ば、現在の就職環境を見渡せば、決して悪い方ではないでし
ょう。良く消防と警察とどちらにしようと迷う人がいますが、
私なら警察官になることをお勧めします。まず、消防業務は
危険ですよ。火の中に入っていく訳ですからね。警察はそい
った危険に遭遇する事は先ずありません。逮捕者に対しても
逮捕術がありますし、拳銃も携帯していますしね。それに消
防は毎日身体を鍛えなければなりません。これは２０代のう
ちはいいですが、４０代５０代に太れないとなるとかなりし
んどい食生活をしいられます。やはり、そういった点警察官
の方が普通にやっていれば気楽に過ごせされます。ただ、犯
罪者と対峙する時は緊張を強いられますが、。私は給料は特
にギャンブルをする訳でもなく、毎日赤提灯の暖簾をくぐる
訳でもなく、海外旅行に行く為に貯金しています。非番とい
えども警官ですが、さすが海外行けばそう言ったものからは
解放されますので、いい気分転換になります。

こんにちは新米警官です。今日は天気予報ではかなり気温が上がるみたい
ですね。気温の大幅な変化は風邪を引きやすくする原因になりますので、
みなさん気を付けてくださいね。私は今日も元気に勤務しております。
朝はパトロールに出かけました。そのあと派出所に戻って書類作成、市民
の方からの相談にも乗りました。そして、今は昼休み、。今日は私一人です
ので、家からお弁当を持ってきました。私の派出所は勤務人数は日によって
違います。今日は、荒田さんはお休みですｗ。荒田さんのお顔を拝見出来ない
と何故だか一日の元気が半減ですねｗまあ、荒田さんは小柄ですがスタイルも
抜群ですよ。トランジスタグラマーというやつですかね。まあ、たまには軽い
話題もいいんじゃないでしょうか？我々市民の側に立つ人間が四角四面で取り
締まりだけに意識が集中しているようではね、。と言っても実際の業務は結構
地味ですからね。まあ、これはどんな仕事にも言えるのでしょうかね？それと
も大手の広告代理店などは違うのでしょうかねぇ。我々も飲み会とかはありま
すが、おしゃれな所というより、和風の料理屋や居酒屋が多いですね。またに
はおしゃれな所やクラブにも行ってみたいなぁ。ここらへんは先輩・上司にお
願いしたいところですが、。。

こんにちは、新米警官です。昨日はそれほど感じませんでしたが、きょうは
暖かいですねぇ。派出所の窓に太陽の陽光が入り込みとても快適に過ごして
おります。今朝もまこちゃん、周君が派出所に遊びに来てくれました。２人
は近くの幼稚園の園児ですが、時々お母さんに連れられて派出所に遊びに来
てくれるのですよ。まこちゃんは荒田さんがお気に入り。周君は私の所にき
てくれます。今日は周君私の腰の拳銃を興味深そうに見ていましたよ。やは
り男の子ですねｗ。そんなこんなで今日も穏やかに時が進みそうで何よりで
す。我々警察官が市民と共に平和な時というのを享受できるのは一番いい事
ではないでしょうか？午後からはパトロールがありますが、それまでに書面
仕事を進めなければ。今日は、荒田さんとの勤務なので心弾みます。荒田さ
んの大きなお尻を眺めると何やら気持ちが落ち着きます。これは母性の様な
ものなのかもしれませんね。いつか、荒田さんとお付き合いできるようにな
ればと思いますが、いつになる事やら、、。まあ、しかし、私は新米警官な
ので、仕事で周囲に認められる事が結局、恋愛においても近道なのかもしれ
無いと思う次第です。二人で家庭を築く為には、その基本となるのが仕事、
すなわち甲斐性ですからね。まあ、ぼちぼちとのんびりと頑張って、荒田さ
んとの距離も縮める事が出来ればと考えています。

こんにちは、新米警官です。今日は暖かいですね。正確には寒くは無いですね
といった方がいいのでしょうが、。本署でのミーティングのあと、バイクで派
出所に出勤してきました。今日も荒田さんと同じチームですのでうれしいです。
荒田さんのような素敵な人は民間でもひっぱりだとだったんでしょうね。まだ
まだデートに誘うのは早い、私には業務を覚える事が大切だ、と自分に言って
聞かせ日々仕事に励んでいます。今からは少々事務作業に取り掛かるところで
す。もちろん、緊急出動に備えて適度な緊張感を持って業務にあたっていきた
いと思います。今日もお昼過ぎにはまこちゃん、周君が遊びに来てくれるかも。
ホントにかわいい子供ですね。子供たちが安心してすくすくと育ってくれる街
作りに我々も貢献していると思うとなにやら、背中がシャキっとしますね。
この仕事やりがいという点では非常にあると思います。確かに夜勤業務は慣れる
まで大変ですが、比較的深夜は穏やかに時間が遂行していきますので、私はそ
れ程苦にしていません。４月には新たに新米警官が誕生する訳ですが、私は、
まだまだ新米警官として背筋を伸ばして頑張っていきたいと思います。

こんにちは、新米警官です。いよいよ２月も今日で終わりですね。
１月は行く、２月は逃げると申しますから、あっという間でした。
２月は２８日までですから、次の給料日までいささか短く感じる
事でしょう。荒田さんは今日はお休みです。今日は先輩と組んで
の仕事になりますが、先輩は今パトロール中です。さくさくとこ
の日記を休憩中にこなして、書類作業に取り掛からねば。今日は
暖かいので、私、冷たいお茶を飲んでおります。派出所内の暖房
の温度も少し下げています。やはり、汗をかいてしまうと風邪の
原因になりますのでね。なかなか難しい季節になってきました。
さてと、今日は少し書類作業が多いので、そろそろ取り掛かかり
たいとおもいます。

新米警官です。今日から３月という事で気分もなんだか違ってきますね。
今日は荒田さんも出勤です。朝は本署でミーティングの後、こちら派出所
にバイクできました。近所の人が差し入れにくれたミカンを２つほど持っ
て帰ろうとカバンの中に入れました。私は緊急逮捕時の現場の経験がない
のですが、やはり現行犯での検挙経験を重ねる事が、非常時に強い警察官
を育てるのだと思います。まあ、今の派出所は住宅街にありますし、比較
的穏やかに時間が推移していますが、今後、繁華街の派出所に配属された
時は、そういった経験をどしどし積んでいきたいと思います。今日も、こ
れからお昼までは書類業務にあたりたいと思います。。

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 48 //////

　給与明細には「超過勤務手当二五万円」と記載されるが、奥さんに見せなければバレない。
愛媛県警では警察官の多くが単身赴任で、自分の口座から奥さんの口座に給料の何割かを
入れるようにしているから、給与明細を見せないことが多いのだ。仮に見せたとしても、
「この一五万は副署長から言われたけん、バックしたんよ」と言えば、それで済むだろう。
奥さんのほうも、そのあたりは心得ている。

///// 税込価格1,575円 ///

こんにちは、新米警官です。今日はオフ日です。一日のんびりと
羽休めをしたいと思います。交換勤務という事でなかなか連休を
取る事はむずかしいですが、休みとなるとやはり気分が高鳴り、
何をしようか？と考えるもんですね。私はオフはジムで体力作り
に励んでいます。そのあとはブラブラと街歩きが定番ですね。
県外に出かけるときは予めその旨を記載した届を出さねばなりま
せん。私の場合県外にも大きな繁華街がありますので、悩ましい
所ですね。今回はめんどくさいという事で県内でオフを過ごしたい
と思います。皆様も良い週末を。。

こんにちは、新米警官です。交替勤務の為、変な時間に起きちゃいました。
昨日はまこちゃん、周君が派出所に遊びに来てくれました。お母さんとまこ
ちゃんは先輩と荒田さんと一緒にお話しを。周君は相変わらず私になついて
いるようです。周君は可愛いですね。まこちゃんもお澄まししてお話しを聞
いています。深夜のパトロールは昼間と違った緊張感がありますね。と言っ
ても住宅街なので頻繁に事件が起こる訳ではありませんが、市民の皆さんが
お休みになってる時間も我々がその安全を守っているという点では、気が引
き締まるものになります。

★大阪府警巡査長が自殺　上司から罵声、いじめやパワハラ常態化　４人を懲戒処分
2014.3.5 22:31

大阪府警四條畷署刑事課の男性巡査長（２８）が上司からパワハラやいじめを受け、昨年９月に
自殺していたことが５日、府警への取材で分かった。府警は指導を逸脱した不適切な行為が
常態化していたと判断。統括係長だった男性警部補（４９）ら４人を同日、減給の懲戒処分
とした。警部補は「早く一人前にしようと思い、エスカレートしてしまった」と説明。同日付で依願退職した。

◆言い尽くせぬ陰湿さ…“抗議”の官舎で首つり

他に処分されたのは、同じ係だった３３歳と２９歳の男性巡査部長＝いずれも同日付で依願退職＝と男性警部補（３６）。

府警監察室によると、巡査長は昨年４月に同署刑事課盗犯係に配属されて以降、ミスのたびに係長らから
「何回言うたら分かるねん」と罵声を浴びせられた。

８月には係の酒席で、その日買ったばかりの腕時計に「防水機能があるから」と、巡査部長２人に焼酎や
ビールの入ったグラスに落とされたほか、帰り道に２９歳の巡査部長から腕や肩を数回殴られ、
回し蹴りされる暴行も受けた。さらに９月初旬に開かれた刑事課の飲み会では、スマートフォンの
裏ぶたやカバーを鍋の中に入れられた。

巡査長は同月１１日、自宅官舎で首をつって自殺しているのが見つかった。
その前日にも捜査書類の作成に手間取り、規定とは違う部分にパンチ穴を開けたとして、厳しく叱責されていたという。

府警は自殺との因果関係は特定していないが「陰湿で許されない行為だ」として懲戒処分に踏み切った。
巡査部長による暴行については物証がないことなどから立件は見送る方針。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140305/waf14030522340026-n1.htm

★【秋田県警パワハラ・県議会質疑要旨】被害者を逆に更迭、目の前に席替えされ自殺
2014.3.5 15:42

パワハラの標的は目の前に席替えさせられ、自ら命を絶った。更迭された被害者もいた…。
秋田県警の小松雅美元交通部長（５９）＝本部長訓戒を受け退職＝によるパワハラ問題は、
県警の隠蔽体質が批判される中、次々と新たな事実が明るみに出ている。４日行われた
県議会教育公安委員会での質疑の概要は次の通り。

北林康司氏（自民）　巷間（こうかん）伝え聞くと、（小松元部長が）秋田東警察署の
署長時代にもそういう状況（パワハラ）があって、（部下が）異動させられたという話に
なって巷間伝わってくるんですよね。そのことについては事実ですか。どういう状況なんですか。

角田秀人警務部長　秋田東警察署長当時ですが、幹部職員に対しまして不適切な言動が
あったということが認められております。その当時副署長をしていた警察官を人事異動
したという事実がございます。

北林氏　人事異動したという事実はあるということですよね。

角田警務部長　秋田東警察署長から不適切な言動を受けていた、当時の副署長を人事異動
させたという事実がございます。

北林氏　それは、やはりパワハラという認識ですか。

角田警務部長　秋田県は平成２２年１０月にセクシャルハラスメント等防止対策要綱を定めまして、
その中でパワハラとはどういうものか定義をしております。それ以前の言動でありますので、
パワハラということではなくて、不適切な言動があったという事実でございます。(以下略)

http://sankei.jp.msn.com/region/news/140305/akt14030517180000-n1.htm

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 49 //////

　こうして引き出した一五万円は封筒に入れ、「決裁挟み」というバインダーに挟んで
副署長のところに持って行き、「決裁、お願いします」と言って手渡す。副署長の席は
署員たちから丸見えで、現金のやりとりなどできないから、必ず決裁挟みに挟んで渡すのだ。
副署長は、それを机の引き出しに入れ、封筒から現金だけ抜き出すという寸法だ。そして、
その金を署長に献上する。
　　一人で月一五万円だから、年間で一八〇万円。二人いれば三六〇万円。鄙びた町の
ちっぽけな署でも、「超過勤務手当」をこうして裏金化していたのである。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 50 //////

　Ｙ・Ｍは私より二半先輩で、昔、同じ警察署で仕事をしたこともある。私がこの話を聞いた
ときには、県警本部の鑑識課長だった。裏金告発後、県警本部の通信指令室に“報復配転”
されていた私は、たまたま廊下でＹ・Ｍと出くわし、こう言ってやった。
「Ｙさん、内子で超勤手当をピンはねしとったらしいなあ」
　Ｙ・Ｍは最初、「なんのことや？」ととぼけたが、「じゃあ、はっきりさせよか？」と
詰め寄ると、たちまち泣きを入れてきた。
「センちゃん、こらえてや。ワシは来年三月、定年じゃけん」
　ピンはねなどやっていなければ、「デタラメを言うな！」と言下に否定できたはずである。

///// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 51 //////

　　　　裏金指揮官は副署長、集金役は会計課長

　こうして、さまざまな公費から裏金を生み出す“指揮官”は、いったい誰なのか――。
　県警本部であれば、裏金をつくるのは各課のナンバーツーである次長の役目である。
　たとえば刑事部なら、捜査一課、捜査二課、鑑識課などそれぞれの課の次長が裏金を
つくり、それを課長に渡す。そして部長は、各課から上がってきた裏金を取りまとめて
県警本部長に上納する。これを各部がそれぞれにやっている。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

私は死刑賛成派ですが、裁判員制度が実施中にもかかわらず、マスコミの誤解した報道に
起因する、無期懲役の「定義」や諸外国の刑罰制度についてひどい誤解がいまだ
に蔓延しているのが問題です。

http://www.soleil-ml.jp/modules/blog/?p=61
板垣謙太郎弁護士 日本に終身刑はないのか

無期懲役については、下記サイトが非常に詳しくそして正しく説明しています。
是非ともご一読ください。

http://www.geocities.jp/mukicyoueki/
無期懲役情報館

http://www.geocities.jp/mukicyoueki/mukicyoueki.html
詳解「無期懲役」

http://www.geocities.jp/mukicyoueki/q_a.html
無期懲役についてよくわかるQ&amp;A

http://www.geocities.jp/mukicyoueki/parole.html
無期懲役の仮釈放者・獄死者・年末在所者のデータ

http://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo_hogo21.html
法務省保護局・・・無期刑受刑者の仮釈放の運用状況等について

頼りにしてます

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 52 //////

　本部の中で裏金が集まりやすいのは、捜査一・二課に「捜査報償費」がある刑事部、
「捜査費」を握っている公安課と警備課を持つ警備部、交通安全協会費がある交通部だが、
それ以外の部でもそれぞれ裏金づくりに励んでいる。
　警察署レベルでも、大きな金を動かせるのは本部同様、刑事課と警備課だが、その他の
課でも裏金づくりに精を出している。
　警察署における裏金づくりの指揮官は、やはりナンバーツーである副署長だ。その指揮の
もと、各課がつくった裏金を会計課が集金する。会計課ではほかに、カラ出張による「旅費」の
裏金化なども行っている。この場合は刑事課などに「名前を貸してくれ」と協力を求める。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 53 //////

　それらを取りまとめて副署長に献上するのは、会計課長の重要な仕事である。
　これが裏金の基本的な動きだ。裏金を組織の上へ上へとバトンタッチしていく過程で、前の「走者」が
少しずつ抜いてしまうこともあるが、基本的に、ニセ領収書を書いている人間にはほとんど還元されず、
ほぼ全額が本部の部長や警察署の副署長へ行く。
　だから、裏金づくりに協力している者たちには罪の意識がないのだ。むろん、自分一人だけ
ニセ領収書を書かされているとは誰も思っていない。そのことが逆に、「みなもやっていることだから」
と罪の意識をマヒさせ、「自分だけ協力しないわけにはいかない」という心理的な縛りにもなっている。
そうやって組織ぐるみの犯罪から抜け出せないようにする、巧妙なシステムなのである。

///// 税込価格1,575円 ///

昨日、
友人から奇妙な情報を入手した。

大塚駅北口にある、
【レジディア・タワー】というマンションが、
オリンピック・テロリストたちの巣窟であり、
彼らは今あそこで、
２０２０年東京オリンピックの破壊計画を練っているというのだ。

もちろん、
いつものデマだと思うのだが、
念のためにここに書いておく。

デマだとは、
思うんだけどね。



「ね(笑)」。



（完）

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 54 //////

　各警察署の会計課は、課長も課員も原則的に全員が一般職員で、いわゆる「お巡りさん」ではない。
警察官の定員は決まっているので、会計の仕事をやらせるのは惜しいからだ。ただし、県警本部の
警務部の中にある会計課の課長は警察官である。本部の会計課長まで一般職にやらせると権限が強く
なるので、肝心なところは警察官が押さえておく。
　署レベルでは、指揮官の副署長が押さえの役目を果たしている。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 55 //////

　　　　　会計課の「裏」のお仕事

　どこの署にも、会計課員以外の一般職はいるが、あまり出世できない。だが、裏金をつくる
会計課員は「エリート」なので、出世して本部の会計課に行けるし、将来的には一般職で
最高位の警務部厚生課長のポジションにつくこともできる。
　警察官は、一般職員を「単なる事務屋」と軽く見る傾向があるのだが、そんなとき、会計課員は
不機嫌な顔をし、「あんたらの裏金をつくっとるのは、わしらだろうが」と言う。

///// 2009/3/31発行 ///

もはや警官は殺害の対象でしかない。

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 56 //////

　署員の飲み会には、各課の課長が必ず来るが、そのときも上座にすわるのは、会計課長だ。
「飲み会の金を出してやるのは俺だ」ということだ。その意味で、警察というのは非常に
わかりやすい世界なのである。
　ただ、事務方の会計課員は筆跡がすぐバレてしまうから、ニセ領収書を書くことはできない。
だから、各課の警察官にニセ領収書を書いてくれと頼みに行くことになる。刑事課では毎月、
決まって何百枚というノルマを課していたほどだ。それでも足りない場合には、生活安全課や
交通課や地域課へも行ったりする。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

警視庁の暴力警官
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5033558.jpg

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 57 ///////////

　警備課だけは、国費の「捜査費」を裏金の原資としているので、課内でニセ領収書を
つくらないといけないのだが、自分たちだけではつくりきれずに、交通安全協会などの
外部職員まで使う。こうして、ありとあらゆる署員職員にニセ領収書を書かせているのだ。
　そのときに会計課員がもっとも注意を払うのが、ニセ領収書の筆跡だ。あまり同じ筆跡の
ものばかりだと、会計検査や監査で不正がバレてしまう恐れがあるからである。

//////// 講談社発行 ///

でも結局警察を頼るだろ？
私の愚痴も聞いてくれるんだよ？

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 58 //////////

　かつて私かいた宇和島著を例にとると、領収書の偽造は毎月一人三枚までになっていた。
宇和島著は一〇〇人規模だったから、月に三〇〇枚ほどになるが、私はニセ領収書の作成を
拒否していたので、二九七枚の領収書しか偽造できないことになる。会計課長としては、
非常に困る。そこで彼は隣接署に出向いて、
　「五〇万円分の領収書を、おたくの署員に書かせてもらえませんか。その代わり、うちの
人間にもおたくの領収書を書かせますから」
　と依頼していた。裏金づくりのためならなんでもありだ。こうして宇和島署では、年間約
一二〇〇万円の裏金をつくっていたと聞いている。

///// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 59 //////

　裏金の保管には絶対に銀行を使わない。会計課長があらかじめ銀行から引き出しておいた
札束を、帯封の付いたまま副署長に渡す。すると副署長は、雑費として必要な分だけを
会計課長に渡してから、自分の机の後ろにある鍵付きのロッカーを開け、小さな金庫を
取り出し、残りの裏金をその中に全部しまい込む。金庫の中にはニセ領収書も入っている。

///// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 60 //////

　雑費を使いすぎたときは、会計課長が副署長のところにもらいに行く。
「副署長、足りないんですが……」
「おまえ、よく使うのう」
　といったやりとりの中で、副署長が自ら金庫を開けて金を渡す仕組みになっていた。

///// 2009/3/31発行 ///

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　１
"世界のヒーロー100人"に選出のジャーナリスト、寺澤有氏が会見
　BLOGOS編集部2014年05月27日 　http://blogos.com/article/87108/

国際NGO「国境なき記者団」が発表した「世界の情報ヒーロー100人」に、日本人でただ一人、
フリージャーナリストの寺澤有さんが選ばれた。これを受けて5月20日、東京・有楽町の
外国特派員協会で記者会見が開かれた。
25年間のジャーナリスト活動で「警察の腐敗」を暴く記事を書き続けてきた寺澤さんは、
日本の大手メディアについて「記者クラブ制度を通じて情報を提供してもらっているので、
警察を批判できない」と指摘。記者クラブ優先の首相記者会見は「いちげんさんお断りの
会員制バーのようなものだ」と、その閉鎖性を批判した。（取材・構成：亀松太郎、高橋洸佑）

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　２

　大手メディアが報道しない「司法機関の腐敗」

寺澤：「あまりにも大層なものに選ばれたので、身近な人間にも言うことができず、今回
こうやって発表する場を設けていただいたことに感謝します。スーパーマンとかスパイダーマンの
気持ちが、ちょっと分かったところです。
私が選ばれた理由は、大きく分けて3つあるようです。それぞれについて、説明したいと思います。
私は1989年、大学の法学部に在学中からジャーナリストとして活動して、雑誌などに記事を
書いてきました。
取材・執筆の主な対象は、警察・検察・裁判所という『司法機関の腐敗』です。これらの組織は、
日本では非常に強大な権力を持っています。あとで説明する『記者クラブ制度』とも密接に
つながっており、日本の大手メディアはなかなか報道しない状況になっています。

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　３

とりわけ警察に関しては、警察から情報が非公式にマスコミに提供され、報道されるというのが、
日本の一般的なスタイルですので、警察を批判すると、情報が一切入らなくなる、報道できなく
なる危機に陥ります。そこで、日本の新聞・テレビは、警察を批判することができないという
状況にあります。
ですので、警察の腐敗に関しては、日本では私がほぼ独占的にやっているといっても過言ではない
状況になっています。これまで、25年間ジャーナリストとして活動してきましたけれども、
その間に100人以上の警察官をクビにしたり、刑事訴追させたり、あるいは懲戒処分に付したり
というような実績があります。
昨年も、兵庫県警の警察官らが性風俗店で業者から接待を受けていたという記事をネットや
週刊誌で書きまして、現職警察官2名が逮捕・懲戒免職されました。そのほかにも、何人もの
警察官が首になったり、懲戒処分を受けました」

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　４

　記者クラブは国や自治体の「広報部門」といってよい

寺澤：「私が選ばれた理由の2番目ですが、記者クラブ制度を長年批判してきたという
実績に対してのものだと思います。
記者クラブ制度について、過去から現在までのことを少し説明させていただきます。
日本には記者クラブという新聞社や通信社、テレビ局で構成される組織があります。これは
主要な国・地方公共団体の機関ごとに設置されており、たとえば国会記者会、司法記者クラブ、
警察庁記者クラブ、東京都庁記者クラブなどがあります。
記者クラブは、庁舎内に記者室という広大な執務室を与えられており、賃料や水道光熱費も
支払っていません。ちなみに国会記者会は、国会議事堂の隣に、国会記者会館という名前の
ビルを丸ごと一棟与えられています。記者室には、記者クラブの世話をする公務員が常駐
していますが、彼ら・彼女らの給料も税金で支払われています。

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　５

つまり記者クラブは、国や地方公共団体の広報部門といっても過言ではないと思います。
私のようなフリーランスは、記者クラブに加入することや記者室を利用することが認められて
いません。それ自体は構わないんですが、長年、国や地方公共団体は記者クラブに対してのみ
記者会見を開いたり、資料を提供してきたりしてきました。フリーランスが記者会見に参加
したい、資料を提供してほしいと要請しても、拒否されることがほとんどでした。
近年、一部のフリーランスが記者会見に参加できるようになりましたが、これにも理不尽な
条件がいくつも付けられており、それをクリアしなければなりません。

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　６

たとえば、私は何度も首相の記者会見に参加したいと要請していますが、首相官邸は、
内閣記者会（記者クラブ）の加盟社などの推薦状がなければ認めないと拒否しています。
日本では首相の記者会見が、いちげんさんお断りの会員制バーのようになっています。
実は、『自分が推薦状を書いてもいい』と言ってくれる新聞記者もいるのですが、私は、
記者会見が会員制バーのようなものではいけないと思い、あくまでも推薦状なしで参加
させろと要請しています。
付け加えますと、首相の記者会見に参加しているフリーランスが手を挙げても、司会者の
内閣広報官が指名しないため、質問ができないという状態も続いています」

げげ

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　７

　フリーランスに差別的な日本の裁判所
寺澤：「また、警察庁はいまだにフリーランスが記者会見に参加することを拒否しています。
理由はセキュリティ対策ということです。これに対して、私は2010年、警察庁の記者会見に
出席させろという仮処分を東京地方裁判所に申請しました。
すると警察庁は、フリーランスなどというものは暴力団組員やテロリストと同じである、
そのような者は記者会見に参加させるわけにはいかない、という趣旨の主張をしました。
そして東京地裁・東京高裁・最高裁までもが、その警察庁の主張を認めたのです。
そもそも裁判所自体が、フリーランスに対しては極めて差別的です。たとえば、新聞記者には
用意する裁判を傍聴するための記者席を用意しない、判決要旨などの資料を提供しないといった、
あからさまな差別を行っています。

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　８

これに対して私は過去2回、裁判を起こしています。しかし裁判所は、記者席を用意したり、
資料を提供したりするのは裁判所の義務ではない、便宜供与であると言っています。そして、
誰に対して便宜供与するかというのは裁判所の自由だ、と言っています。
つまりこれは、役所に便宜供与してもらいたかったら、あなたも役所が便宜供与してあげても
いいな、と思わせるような報道をしなさい、という意味です。このように日本では、役所の
広報部門になり下がることを良しとしないフリーランスに対する取材上の差別が続いています。
今回の受賞をきっかけに、このような取材上の差別に対して、さらに戦っていかなければ
ならないなと決意を新たにしたところです」

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　９

　秘密保護法に対して「違憲差し止め訴訟」を提訴

寺澤：「今回の受賞の3番目の理由ですが、それは、秘密保護法に対して違憲差し止めの訴訟を
起こしたことが評価されたということです。
昨年12月に秘密保護法というのが制定されまして、今年の12月に施行されると言われています。
この法律は、役所がこれは秘密であると決めたものに関しては、我々ジャーナリスト、あるいは
新聞記者も含めて、取材しようとすると、最高で懲役10年という重い罰が科せられる可能性が
あるという法律です。
しかし取材する側からすると、何がその秘密に当たるのかということが全く分からず、通常の
取材行為をしていて突然、警察なり検察から、あなたが取材しようとしているのは秘密だと、
その秘密に近づこうとしたということで逮捕されるという危険性を秘めています。
つまり、政府なり役所なりの発表したことだけを報道すれば大丈夫ですよと、そうしなさい、
という法律なのです。

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　１０

もう一つ問題があって、この法律の中では、取材に対して配慮するというような一文があります。
しかし、『取材に従事する者』という定義の中に我々フリーランスが入らないことは明らかです。
つまり、さきほど記者クラブについて説明したように、記者会見にも出られず、資料も提供されない
という人間は、秘密保護法が配慮しなさいと言っている『取材に従事する者』に該当しないだろう
ということは明らかです。
仮にフリーランスが、新聞記者などと同様に、取材に従事する者と認められたとしても、正当な
取材でなければ駄目だという一言が入っています。

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　１１

つまり、さきほども言ったように、『役所が発表したことを、役所が提供した資料で、記事に
しなさい。それが正当な取材だ』と言っているのに等しいと、私は思います。
このような法律が施行されてしまうと、日本に報道の自由・表現の自由というものがなくなるのは
明らかです。とりわけ我々フリーランスは、秘密を暴こうと活動したということで、いつ捕まっても
おかしくないという状況に置かれます。そこで、これは憲法違反であるから、施行を差し止める
訴訟を起こす必要があるということで、合計43人のフリーランスが賛同してくれて、一緒に
原告になりました」

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　１２

　最高裁に不合理な姿勢を続けさせるわけにはいかない

寺澤：「この裁判は、第一回目が6月25日に、東京地方裁判所で開かれます。
この裁判の見通しを言いますと、日本では、この法律が憲法違反であるから差し止めろという訴訟は
過去になかなかなくて、実際、認められてもいません。
それは、日本の最高裁判所の姿勢がおかしくて、たとえば今回の場合、私が秘密保護法違反で逮捕されて
『この法律は憲法違反ですよ』という主張をしたときに初めて、『憲法違反かどうかを判断して
あげましょう』というのが、日本の最高裁判所の姿勢なんです。
一般常識から考えると、実際に逮捕されてからでは遅いのではないかと思いますが、日本では
そういうことになっています。

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　１３

しかし日本では、そういう最高裁判所の姿勢に何の疑問も持たない人が司法試験を受けて、司法試験でも
そういう答えを書かなければ合格しないという法曹のシステムになっています。そこで私のように『
最高裁判所のほうがおかしいじゃないか』と思う人間は、法学部に入っても3日でやることがなくなって、
今こうしてジャーナリストをやっているわけです。
見通しが大変厳しい裁判ではあるんですけれども、最高裁判所にいつまでも理不尽な、不合理な姿勢を
続けさせているわけにもいかないので、国民的に世論を盛り上げて、『憲法違反だから法律を差し止める』
という判例を作れたらなと思います」

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　１４

　記者との主な質疑応答

―いままで警察に対峙するような取材をしてきて、具体的に警察からハラスメントを受けたことはあるか。

寺澤：「大きなことで言えば、取材をしているときに警察官に取り囲まれて、暴行を加えられ、逮捕状もなく、
警察署まで連れていかれて、取調室に入れられて、半日監禁されたということがあります。
あるいは、警視庁公安部公安総務課と言って、非合法活動をやるところがあるんですけれども、個々の
警察官に、取材中ずっと尾行された、ということがあります。
今の二つに関して、私はどちらも警察を訴えて裁判をやりました。しかし二つとも、私のほうが負けています。
その理由は、まず前者については、目撃者もいて、『寺澤は警察車両に乗りたくないと抵抗していた』という
目撃証言もあったのですが、警察官十数人が全員、『寺澤が進んで警察車両に乗り、自ら進んで警察署まで
行った』と証言しました。裁判所はそれを採用して、『寺澤が進んで警察署へ行った』という判決を書きました。

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　１５

2番目の尾行されたほうですが、こちらについて、警視庁公安部のほうは『オウム真理教の信者に会う
ということで寺澤を尾行していたけれども、その詳細は明かせないと』いう主張をしました。
しかし当時、私はオウム真理教事件に関しては全く取材をしていませんでした。そのとき取材して
いたのは、警視庁と暴力団との癒着でした。
警視庁公安部公安総務課に尾行されて、本来より一週間遅れたんですが、私はその警視庁と暴力団の
癒着に関して週刊文春に記事を書きました。その結果、警察官2名が首になって、そのほか何名もの
警察官や警察幹部が処分されました。
このように大きなものだけでも2つありますが、そのほか、現場で小突かれたりということは
無数にあります」

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　１６

―あなたが話したような司法機関や記者クラブの現状に対して、海外から圧力がかけられることはないのか。

寺澤：「以前までは日本も、海外からどう見られているかということを非常に気にしていたと思います。
しかし、このところ安倍政権になってから際立っていますが、海外かどう見られようが日本は勝手に
やるんだ、という孤立を深めるようなことをやっていると思います。
たとえば、ジャーナリズムの世界でも、海外のNGOが『日本の報道の自由は非常に悪化している』という
発表をしているけれども、そんなものは一切気にしない、日本はこれでいいんだ、記者クラブバンザイ、
という色彩をますます強めているのが、現状だと思います。
なので、海外から圧力をかけられたりすると、なおさらこの現状が悪化するのではないかと思います」

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　１７

―今回、「自由報道の世界のヒーロー100人」に寺澤さんが選ばれたことを報じた大手メディアを
知っているか。

寺澤：「私も全部の報道を見ているわけではないですが、少なくとも私自身は見ていませんし、
知り合いからこういう報道があったよと聞いたこともありません。私自身がメインストリームの
メディアから何かコメントを求められたということもありません」

―大手メディアに対してはどういうメッセージを送りたいか。

寺澤：「我々フリーランスと記者クラブにいる新聞・テレビの記者というのは、似ていますけれども、
全く違う商売だと認識しています。

★「日本の大手メディアは警察を批判できない」 　　　　　１８

ですので、現在に至るまで私が言っているのは、記者クラブメディアは堂々と大本営発表を垂れ流し
続けろ、ということです。それが、彼らの役目だと。つまり、ジャーナリズムがどうのだとか、
報道の自由がどうのだとか、そういう余計なことはもう言わなくていいということです。
実際、報道の自由・表現の自由を侵害することが火を見るよりも明らかな秘密保護法の施行に対して、
本気で反対しているのは我々フリーランスくらいで、新聞・テレビはほとんど報道しないか、あるいは
アリバイ的にちょこちょこっと報道しているだけです。その程度になってしまっていて、『これは
違憲だから絶対に施行させないようにしよう』ということでキャンペーンを張っている社なんか
一つもないと思います」

"世界のヒーロー100人"に選出のジャーナリスト、寺澤有氏が会見
BLOGOS編集部2014年05月27日 　http://blogos.com/article/87108/

　
/// 講談社2009年3月発行 /////////

”現職警官「裏金」内部告発”
仙波 敏郎 (著) 　出版社: 講談社 (2009/3/31)
税込価格1,620円　単行本: 242ページ

ISBN-10: 4062153599
ISBN-13: 978-4062153591

内容（「BOOK」データベースより）
警察の闇!腐敗、汚職、隠蔽、これが手口の全貌!「組織的犯罪」に
独り立ち向かった男の究極の人間ドラマ。

http://www.amazon.co.jp/dp/4062153599
http://honto.jp/netstore/pd-book_03105030.html
http://books.rakuten.co.jp/rb/item/6024406/
http://www.bookservice.jp/ItemDetail?cmId=2852532

/////////// 絶賛発売中！///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 61 //////////

　　　　　　全員を共犯者にする巧妙な手口

　会計課長から領収書の偽造を命じられるのは、これまで述べてきた人々だけではない。
「ママポリス」と呼ばれる夫人警察員たちも書かされる。「ママポリス」は、生活安全課に
所属する捜査権限のない女性職員だ。罪は犯していないが非行傾向が見られる少年少女、
特に一三歳未満の子どもに話を聞いたり、警察官の仕事の範疇外の事務などをしている。
　さらには、警察学校の給食スタッフまで書かされる。

///// 現職警官「裏金」内部告発 ///

▼自殺部下にパワハラ、捜査２課長を戒告処分　福島県警 （2014/6/26）

福島県警捜査２課の幹部が４月に自殺した問題で、県警は26日、自殺した
１人を含む計３人にパワハラ行為をしたとして、清野隆行・捜査２課長（45）
＝警視＝を戒告の懲戒処分にした。27日付で警務部付に更迭する。
県警によると、清野２課長は昨年５月ごろから今年４月ごろの間、いずれも
２課の警部の男性３人に「国語を習ってきたのか」「小学生みたいな文書を作るな」
「おまえは係長以下だ」と言うパワハラをした。
パワハラを受けた３人のうち、課長補佐（51）は４月28日、遺書を書いて首つり自殺
しているのが見つかった。３人とは別に、課長に次ぐポストの指導官（52）＝警視＝も
４月30日に車で首つり自殺しているのが見つかり、課長補佐の名前を挙げ
「最後まで寄り添えなくて申し訳ありません」との遺書があった。
清野２課長は1993年に警察庁採用で、2013年３月に福島県警２課長に着任した。
県警によると「部下に多大な精神的苦痛を与えたことを深くおわびします」と謝罪しているという。
県警の名和振平本部長は「大切な人材を失ったことは大きな損失で、誠に残念。
今後はハラスメント防止やメンタルヘルス対策を強化する」とコメントを出した。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2605B_W4A620C1CC1000/?n_cid=TPRN0009

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 62 ////////

　警察学校は警察官教育をする場所だから、当然、捜査費は使わない。教官が出張する
場合でも、旅費などは決まった額しか出ないので、カラ出張という手口も使えない。
そこで、生徒から「給食のおばちゃん」と親しまれている女性たちに、納入された食材の
領収書を、○○青果店、△△精肉店の名前で偽造させるのだ。
　そうやって三万、五万円の金を浮かせ、警察官としての勉強に励む生徒たちが食べる
おかずの質を下げているのだから、情けないかぎりだ。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 63 ////////

　こうした情報は、県警内部のいろいろな立場の職員署員から、さまざまな角度で私の
もとに入ってきた。
「毎月毎月、ニセ領収書ばかり書かされて……」と、愚痴をこぼしていた刑事。
「仙波さん、あんた先月、東京へ出張したことになっとるで」と教えてくれた会計課員。
　告発後も、県警本部の警務部会計課員から食糧費や需用費のことでさまざまな報告があり、
資料まで渡された。厚生課では、署員の福利厚生費として年間何百万という金が動く。
年に「三〇〇万円ぐらい浮かしてます」といった情報もあった。

/////// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 64 ////////

　集金役の会計課長から、「もう、こんなことやめさせてや」と言われたこともある。
私は一般職員ともフランクに付き合っていたので、私の顔を見て、ついつい本音が
出たのだろう。裏金づくりに関与している者の中にも、良心は残っているのだ。
　こうして裏金づくりは、すべての警察関係者を否応なく巻き込んで行われてきた。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という、全員共犯の論理が罷り通ってきたのだ。
「警察は犯罪組織だ」と私が言うのは、そのためである。

////// 仙波 敏郎 (著) ///

中国人まで使って、保安してるから、世の中しらけるな

サークルKサンクス前にずっといる人の職務質問をまめにお願いします。

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 65 ////////

　ただし、若い警察官は除外して考えてほしい。私が裏金を告発した二〇〇五年以降に
県警に入った人たちは、ニセ領収書を書いていないと思う。書かせればたいへんなことになる。
　もっとも、若くても刑事課員と警備課員は例外だろう。彼らが書かなければ、会計課長は
別の署に駆け込んで依頼するしかない。だから、どうしてもニセ領収書を書かされることに
なってしまうのである。

////// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 66 ///////////

　　　　　だから、署長になると家が建つ

　こうして密かにつくられた裏金の使い道は、いったいどうなっているのだろうか。これは
はっきりしていて、愛媛県警の場合は、完全に幹部職員の懐を温めるために使われてきた。
　通常、警察の人事異動は年度替わりの春に行われる。
　八月にも小規模の異動があるが、これは私が受けたような報復人事か、よんどころない
家庭の事情がある場合のみだ。ほかに統一地方選挙がある年は二月に繰り上がるが、
通常は三月二三〜二四日頃に辞令が発令され、四月一日付で異動となる。

//////// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 67 ////////////

　「所属長」と呼ばれる警察署長や県警本部の課長職以上は、必ず春に異動するが、
その際、たとえば私のいた宇和島署では、転勤していく署長に“餞別”として八〇〇万円
もの大金を渡していた。
　先にも述べたが、宇和島署では年間一二〇〇万円ほどの裏金がつくられていた。
そのうち、課長たちの交際費や実際の捜査経費として約四〇〇万円が使われていたらしい。
残りの八〇〇万円は、副署長が全額、耳を揃えて警察の封筒に入れ、署長に渡していたのだ。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 68 ////////

　帯封の付いた一〇〇万円の束分八つ入った厚さ八センチの封筒を、署長は後生大事に
鞄に入れて去っていく。そして次の任地でも、転勤していくときには同じように“餞別”を
もらう。署長の任期は良くても二年で、ほとんどは一年で転勤していく。そのたびに、
数百万円の裏金が懐に入ってくるわけだ。
　なぜ、年度末のたびにこんな大盤振る舞いをするのかというと、裏金は一年で収支決算
ゼロにしておかないと、アシがつきやすいからである。年度末に金庫がカラになっても、
年度が替われば新たな裏金が入ってくる。だから惜しみなく多額の“餞別”を贈れるのだ。

/////// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 69 ////////

　では、署長たちは“餞別”をなにに使っているのか。
　ある会計課長から聞いた話によると、警察署から本部へ戻るときには、本部長への
“おみやげ”になるという。「本部に戻していただき、ありがとうございます」というわけだ。
また、小規模の警察署から大きな署の署長に異動になったときも、同じように「感謝の
ごあいさつ」として持っていくという。

////// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 70 ////////

　いわば上納金である。まるでヤクザの世界だ。異動のときには辞令交付があるので、
必ず本部長のところへ行くことになっている。そのときに金を持ってこさせるために
本部長が辞令を交付している、と言ってもいいくらいだ。
　金を持っていかなければ、次の異動では規模の同じような署に横滑りか、あるいは
異動がないまま、ということもある。異動がなければ、裏金でつくった“餞別”ももらえない。
　また、出世のためにも使われるという。

////// 2009/3/31発行 ///

むかしからの検挙率、摘発率の高さも
特高まがいのでたらめ自白の
インチキ数字嵩上げだったのかと疑う

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 71 ////////

　愛媛県警では、八〜一〇人の同期生が同時期に昇任することが多い。その中で誰を
どういう部署に配属させるかは、当人の能力とは関係なく、人事担当で県警本部ナンバー
ツーの警務部長や、県警トップの本部長の自由裁量だ。
　ということは、人事権を持つ者に百万単位の金を献上すれば、希望の部署に行き
やすくなる。たくさん献上した者の勝ちになるだろう。自分自身に実力がないぶんを
札束で補うためにも、裏金は、管理職にとってどうしても維持しなければならないものに
なっていた。

//////// 現職警官「裏金」内部告発 ///

>>222
日本の犯罪犯す者（ていうか日本人全体）はヘタレが多いから自首・出頭も多いのだろう
そんなのも検挙数にいれて膨らませてるから、日本の警察の捜査能力なんてどれほどのものか

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 72 ////////

　もう一つ、県警内では「署長になれば家が建つ」といわれている。
　実際、県警が発行している職場報には、毎回のように署長たちの「自宅自慢」が
登場する。仕事のことにはいっさい触れず、「二軒目の家を建てました」「わが家の
自慢は高さや幅を自由に調節できる応接台です」などと、写真まで載せて鼻高々である。
　ノンキャリアの人間が、額に汗して地道に働くだけで、はたして在職中に二軒も
豪邸を建てられるものだろうか――。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 73 ////////

　　　　集めた裏金はトップの“餞別”と“ボーナス”に

　署長が手にする裏金は“賤別”だけではない。ボーナス時期には一〇〇万円からの金が
副署長から渡されることも珍しくない。
　私が告発をする二ヵ月ほど前、所属長のＫ・Ｈ本人から、直にこんな話を聞かされた。
　「ワシは前、松山南署で副署長をしとったんや。ボーナスが出る日に、帯封の付いた
一〇〇万円の札束を署長に渡すんだよ。決裁挟みに入れてな。どうだ、ワシは腕が切れようが」
「署長は、なんて言ったんですか？」

/////// 税込価格1,575円 ///

公安警察は組織的に予算を詐取している。
http://kie.nu/2177

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 74 ////////

「袋の中を覗き込んで、『すまんのう、こんなに』と。で、ワシはこう言うたんや。
『いやいや、私も半分（五〇万円）もらってますから』」
　日々、裏金をうまくやりくりして一〇〇万単位の金を浮かせ、それを“ボーナス”として
署長に渡して喜ばせる。自分も、なにがしかの“おこぼれ”にあずかる。「そういうことがで
きる自分は管理職として腕が立つ」と、この所属長Ｋ・Ｈは自慢したかったのだろう。
　こんなことが、つい数年前まで行われてきたのだ。異議を唱える者は、私以外に誰も
いなかった。裏金づくりを止めようとするこちらのほうが「異端」だったのである。

////// 仙波 敏郎 (著) ///

海外でもカルト指定され続け
日本でも犯罪だらけの在日カルト宗教

創価学会 統一教会は日本から出て行け

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 75 ////////

　　　　欲にまみれた「懲りない面々」

　私が八幡浜署に勤務していたときのことである。
「官舎（署長公舎）にエアコンの数が少ないんで、全部の部屋にエアコンをつけてくれ」
　単身赴任してきた新しい署長Ｆ・Ｋが、着任早々こんな要求をしてきた。
　一人暮らしなのだから、エアコンなど寝室にあれば十分じゃないかと思ったが、署では
すぐに言うとおりにした。署長の要求には逆らえない。エアコンの購入設置費用は、
当然のごとく裏金から出された。

////// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 76 ////////

　だが、話はここで終わらない。驚くべきことに、この署長は次に転勤していくとき、
そのエアコンを持ち帰って自分の家に取りつけたのである。
「ワシが言うてつけさせたんだ。ほしかったら、次に来る署長がまたつければええ」
　こういう理屈になるらしい。彼はいま、自分の家を二件持ち、一軒を息子名義にしている。
　こうした輩の欲望には際限がなく、裏金を使って派手に飲み食いもする。
　エアコンを持ち去った署長の前に八幡浜署にやってきた署長Ｉ・Ｈは、毎晩のように
豪遊して裏金を使い果たし、それでも足りずに五〇〇万円からの借金をつくった。

//////// 現職警官「裏金」内部告発 ///

誘導です

集団ストーカー・電磁波犯罪被害は24時間365日、何年も続きます。
そこから考えられる事として、真犯人は、
1.加害装置をコントロールする端末の前に座りっぱなし
2.無職であること
3.引きこもりであること
4.1日8時間危害を加える行為を行ったとしても、被害者に対し、ローテーションを組んで加害行為を行っている
5.仲間が必ずいる
などが考えられます。
被害者が精神病であるという前提を無視すると、面白い仮定が可能です。
貴兄らの思考ゲームのはじまりです。
さぁ、精神病の前提をはずして、犯人像を自由に語れ。

http://wc2014.2ch.net/test/read.cgi/soc/1414651762/

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 77 ////////

　I・Ｈもやはり単身赴任で、当時五三〜五四歳だった。まだ枯れるには早い年齢だ。だから
というわけでもないだろうが、あるスナックのママに入れ込み、彼女を署長室に呼び入れて、
自分の署長用の帽子を被らせて写真を撮るなど、わけのわからないことをしていた。
「女房と別れておまえと結婚する」と甘い言葉をささやき、ママのほうも真に受けていたようだ。
しかし、二年間の任期を終えるI・Ｈはそのスナックに多額の借金を残したまま、さっさと
松山に帰っていった。自分では、きれいに別れたつもりだったらしい。だが、ママのほうでは、
そうは思っていない。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 78 ////////

「結婚してやる言うたのに、どうなってるんですか！」
「あんなん、冗談や」
「なんですって！じゃあ、溜まりに溜まった飲み代、すぐに払ってもらいましょう」
　ということになってしまった。
　当初、請求されたのは四〇〇万円ほどだったそうだ。それをきれいに払えばよかったものを、
I・Ｈは一銭も払わなかった。するとママは、ヤクザを連れて脅しにかかってきた。結局、
そのあと八幡浜署に赴任してきた副署長が、五〇〇万円支払って決着をつけた。

/////// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 79 //////////

　「本当につまらんことをしやかって。なんでワシらが、こんな尻ぬぐいせないけんのか」
　と、その副署長は怒っていたが、裏金を使い果たした末の借金だから、公には言えない。
　それに、彼はI・Ｈのしたことを怒っているのではない。せっかく裏金をつくったのに、
自分たちが使う前に借金返済へ回さなければならないから、怒ったのだ。
　裏金で借金の尻ぬぐいをしてもらった当のI・Ｈは結局、警察を辞めていった。あと一年も
すれば交通部長ぐらいにはなっていたはずなのに、その寸前にスナックのママがヤクザがらみで
県警本部に抗議しに行ったものだから、居たたまれなくなったようだ。

////// 仙波 敏郎 (著) ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 80 ////////

　しかし単なる依願退職だから、辞めたあとには、警察のほうで自動車学校の校長など
といったポストをちゃんと用意してくれるのである。
　このI・Ｈと、鉄道警察隊に配属になってからばったり出会った。「センちゃん、元気？」
と声をかけてくるので、「その後どうですか」と聞くと、こんな説教を垂れていた。
「やっぱしのう、警察は定年まで辞めたらいけんぞ」
　過去のいきさつを知る私は、「たいがいにせえよ」と思ったものである。

////// 2009/3/31発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 81 ////////

　　　　　裏金の使い方で上司の評価が決まる謎

　裏金は、所属長やキャリアだけでなく、警察署の各課長へも毎月分配されてきた。
　課長一人に月五万〜一〇万円、多い人は二〇万円ほどを副署長から渡され、
「これを交際費としておまえにやるから、ちゃんと領収書をまとめろ」と言われる。
　それをどう使うかは、人それぞれだ。たとえば、刑事課には下戸の課員は
ほとんどいないので、分配金を全額、部下との飲み会に使う課長が多い。
八幡浜署にいたときの交通課長は、月に三万円の分配金で課員たちを焼き肉屋に
連れて行き、飲み食いさせていた。

//////// 現職警官「裏金」内部告発 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 82 ////////

　こういう課長は、部下から「よい上司」として慕われる。分配金をすべて自分で
使う課長は、「悪い上司」としてみなから嫌われる。どちらにしても、「そんなに
酒が飲みたいのなら、自分の金で飲んだらどうですか？」と、思わざるをえないが。
　ほかに、元日に署長公告で行われる年始会にも裏金は使われた。何十万円もかけて
酒や料理を用意し、集まった署員たちにご馳走するのだ。また、県警内で行われる
柔剣道大会の慰労会や、大きな事件が解決したあとの打ち上げの会も、裏金で
賄われてきた。

//////// 講談社発行 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 83 //////////

　忘年会や送別会は署員が割り勘で飲むが、帰りに飲酒運転で事故を起こされては
困るので、裏金で購入したタクシー券が配られた。ただし、これを渡されるのは、
副署長が特別にかわいがっている部下だけだ。
　瀬戸内海に面した今治署では、署長が裏金から一〇〇万円を出してフェリーボートを
二隻貸し切りにし、署員とその家族を招待したことがある。その理由がふるっていた。
「裏金を全部自分で使うのは心苦しいから」と。彼も、「人のよい署員」と言われた。
　県警内での上司に対する評価は、こうして決まる。「裏金をみなに還元するかしないか」
だけが基準であり、「仕事ができるかどうか」はどうでもいいことなのである。

/////// 税込価格1,575円 ///

　
/// 誰も知らなかった「裏金」の実態 84 ////////

　　　　　年末のお楽しみ――署員への「つかみ分け」

　毎年一二月二八日の御用納めの日には、現場の警察官全員が、各々所属する警察署に
集まる。署が用意した昼飯の弁当を食べ、「つかみ分け」をするのが愛媛県警の長年の
慣わしだった。
「つかみ分け」とは、署員が階級に応じて上司から現金をもらうことである。巡査は
二〇〇〇円、巡査部長は三〇〇〇円、警部補は五〇〇〇円という具合に、現金が入った
封筒を直属の課長から渡される。
　むろん、弁当代も「つかみ分け」の金も、すべて裏金から出ている。おそらく、
「裏金づくりに協力してくれて、ご苦労さん」という意味合いがあるのだろう。

////// 仙波 敏郎 (著) ///