父の死隠し恩給受け取る…1300万賠償命令
公立学校教員だった父親の恩給を、父親の死後も不正に受け取り続けたとして、三重県が津市の男(66)を
相手取り、約1300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、津地裁であった。
宮下尚行裁判官は男の不正受給を認定し、全額を支払うよう命じた。
この不正受給を巡っては、男は詐欺と有印私文書偽造・同行使罪に問われ、今年5月、津地裁で懲役2年4月の
実刑判決を言い渡され、確定している。
判決によると、男は2003年4月から08年4月まで21回にわたり、総額約1300万円の恩給を不正に
受け取った。男の父親は02年12月、96歳で死亡したにもかかわらず、男は死亡の事実を隠し、06年8月には
県の恩給受給権調査申立書に父親の名前を記載して生存しているように装っていた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100730-OYT1T00931.htm?from=area8