>>370-371 札幌・聴覚障害偽装:仲介役に実刑判決 「社会的影響大きい」−−札幌地裁 /北海道
聴覚障害を偽装した障害年金詐取事件で、知人らに医師らを紹介して年金を不正受給させたとして詐欺や虚偽診断書作成などの罪に問われた芦別市の
無職、近藤順一被告(68)に対し、札幌地裁は20日、懲役4年(求刑・懲役5年)の実刑判決を言い渡した。井上豊裁判長は、「障害者の福祉制度を
食い物にした巨額の公金詐欺で社会的影響が非常に大きい。不正受給システムの中で仲介役として多額の報酬を受け取った」と述べた。
判決によると、近藤被告は02年12月〜04年9月、耳が聞こえると知りながら、知人ら6人を札幌市の医師、前田幸〓(よしあき)被告(75)らに
紹介。前田被告が作成した虚偽診断書で道社会保険事務局に聴覚障害と認定させ、6人に計約3380万円を不正受給させた。
弁護側は「不正の中心人物は医師らで、仲介役の近藤被告は従属的な立場だった」と主張したが、井上裁判長は「近藤被告の仲介がなければ、不正受給システムは
成り立たなかった。必要不可欠で重要な役割を果たした」と判断した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100121-00000013-mailo-hok