中学教諭:女子部員にわいせつ行為 川崎市教委、懲戒免職 /神奈川
川崎市教委は2日、自分が顧問を務める運動部の女子部員の下着の中をのぞくなどのわいせつ行為をしたと
して、市立中学の運動部顧問の男性教諭(58)を懲戒免職処分にした。
市教委教職員課によると、教諭は今年3月、女子部員の足をマッサージする際、スウェットのズボンを本人
に脱がさせ、下着の中をのぞき込んだ。また、シャツの襟元を引っ張って胸元をのぞくなどした。女子部員に
「連日の練習で首や肩などに疲れが残る」と言われたため、マッサージしたらしい。
教諭は「保護者と本人を傷つける行為をしてしまい反省している」と話しているという。
◇「原則公開」で抑止期待
川崎市教委は今年度から、これまで公表を控えることがあった教職員のわいせつ・セクハラによる懲戒処分
の事実を、原則公開にすると決めた。教職員に問題意識を持たせるためで、2日の懲戒処分は、新基準に基づ
く初の公表事例となった。
これまでは「被害児童・生徒のプライバシーに配慮が必要」と判断した場合、わいせつ行為があったことや、
それに対する処分も含めて、発表を控えていた。既に児童・生徒が卒業しているなど、被害者が特定できない
ケースだけを発表の対象にしていた。05年度では、9月に市立商業高校の定時制で男性教員(61)が女子
生徒の太ももに触れ、停職3カ月の懲戒処分となった事案があったが、公表しなかった。
非公表の場合、学校の教職員会議などで議題になることもなく、再発防止に必ずしもつながっていなかった。
市教委は「話し合いと反省を積み重ねなければ、不祥事は根絶できない。原則公開が、抑止効果につながれば」
としている。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060503-00000085-mailo-l14