★「ひと月80時間の残業をしなければ給与が差し引かれる体系は詐欺だ」 両親が息子の勤務先を提訴
過酷な残業が原因で息子が死亡したとして両親が息子の勤務先である料理チェーン店を
訴えた裁判の初弁論で、店側は争う姿勢をみせました。
大津市の飲食店で働いていた吹上元康さん(当時24)はおととし8月、自宅で
就寝中に死亡しました。店の給与体系はひと月80時間の残業をしなければ給与が
差し引かれることになっていて、元康さんは亡くなるまでの4ヵ月間、月平均98時間の
時間外労働をしていました。これは国が指摘する「過労死ライン」を超えています。
両親は、元康さんの死亡は過酷な残業が原因だとして勤務先の飲食チェーン店「大庄」に
1億円の損害賠償を求める訴えを起こしました。きょうの初弁論で、父親が、「会社の
給与体系は、詐欺だ」と訴えました。一方、店側は、80時間を超える時間外労働が
前提の給与体系や健康を損ねる過重な長時間労働をさせたことについて否認する、
と争う姿勢をみせています。父親は、「子どもも一生懸命でしたので、私たちも
一生懸命たたかう」と話していました。
朝日放送
http://webnews.asahi.co.jp/abc_2_004_20090226009.html