¢官制社会主義システムから脱却せよ!¢

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさんの主張
我が国では多くの経済分野を特殊法人等、官制行政企業群が支配していて
民間市場経済の機能が失われている。これらの無責任社会主義システムが
無限の借金を生み出しているのである。これらは、崩壊したソ連邦などと同じ
原理で動き、日本国全体を大きく蝕んできた。
この死に至る病を治療するためには、行政権力を利用して既得利権、赤字の温床と
なっている官制社会主義システムを廃止し、健全な民間市場経済の育成、
復旧を早急に実施しなければならない。
2名無しさんの主張:04/10/08 21:33:00
日本の繁栄を取り戻すには、社員が今までの2倍3倍
働く事である。サービス残業や長時間労働が辛いなど
言ってられないのです。
3名無しさんの主張:04/10/08 21:40:04
↑バカ?
4名無しさんの主張:04/10/08 21:40:13
国の「債務超過」227兆円…2002年度末時点
 財務省は17日、2002年度末の国の資産や負債
を、民間の会計手法でまとめた「国の貸借対照表」を
発表した。一般会計と特別会計を合わせると、負債が
資産を227兆円余り上回る「債務超過」となってい
る。
 国債や財投債など、公債による国の負債が42兆円
近く増えたため、債務超過額は27兆円増えた。道路など
国の資産は公債による国の負債の増加分の1 割も
増えておらず、国の借金が人件費や地方向け補助金などに
使われ、 資産として後世代に残されていないことが
改めて浮き 彫りになった。
特殊法人や独立行政法人など140法人を含めた連結
ベースの債務超過額も、前年度末より39兆円増えた。
(2004/9/18/01:55 読売新聞
5名無しさんの主張:04/10/08 21:47:26
321 :名無しさん :04/09/04 19:46 ID:wybpRJFn

何事も色々、深謀と欺瞞
 ガセネタも積もり積もれば、山となり、ゴミとなる
 過去、現在、未来において、最も有効な対処はガセネタを混ぜる事です
 1っ1っの情報をチェックして確認を得られなければ行動は起こせません
 処理には大量の時間、金、人出を必要とし、振り回されてパンクする
 バラバラの積み木と同じ、組立の方法を知ってるのは担当者の頭の中
 98%のガセネタと 2%の真実、 Mr.挑戦者の貴方には解けるかな?
 ----と、作家トム・クランシーが講演会でよく語ったとか 
6名無しさんの主張:04/10/08 22:19:47
>>1
板違いだハゲ
http://tmp4.2ch.net/sisou/
7 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/09 21:11:06

/// PHP研究所 ////////////////

 石井 紘基 (著) 日本が自滅する日―官制経済体制が国民のお金を食い尽くす
 出版社: PHP研究所 ; 2002/01出版 価格: ¥1,785 (税込) 単行本: 293 p

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9975419348
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569614140/qid=1097155269/sr=1-5/ref=sr_1_10_5/249-8950674-7610769
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/40b9c78bede2b01032ee?aid=&bibid=02115280&volno=0000

///////////// 絶賛発売中! ///



8名無しさんの主張:04/10/09 21:15:05
定期的に湧いてくる糞スレですね。
9 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/09 21:28:07

/// 真の構造改革とは何か 1 ////

 石井 紘基 (著) PHP研究所 2002年1月出版 価格:¥1,785
 「日本が自滅する日―官制経済体制が国民のお金を食い尽くす」より

序章 真の構造改革とは何か―「もう一つの日本」を直視せよ
    旗印の正しさだけでは改革はできない

 小泉純一郎首相の出現は、低迷する日本政治に大きなインパクトを与えた。それは
小泉氏が、人気のない森政権の後に登場し、「聖域なき構造改革」「構造改革なくして
景気回復なし」といった立派な発想と旗印の下に、積年の権力の腐敗に対してカ強く
対決する姿勢を示したからであった。経済社会情勢がますます悪化するなかで、
不公平感をつのらせた国民は、小泉首相に最後の望みをかけたのである。

///// 石井紘基(著) ///



10名無しさんの主張:04/10/09 21:30:36
まず、1が代議士になる為に、選挙に出よ。
11名無しさんの主張:04/10/09 21:58:44
>>9
彼の意思を継いだ議員はいないの?
12 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/09 21:59:19

/// 真の構造改革とは 2 ////

 たしかに、小泉氏は大胆に旧弊に立ち向かい、日本再生を果たしそうに見えた。
多くの政治家のように、地位を得、地位を利用するために旧い利害秩序に忠実で、
人間関係の序列に利口であるタイプとは異なり、国家と歴史の使命に忠実な
小泉氏の姿勢に、国民は共感したのである。
 しかし、残念なことに、旗印の正しさだけでは改革はできない。この半年の経過の
中で小泉氏の掲げる「構造改革」はじつは、きわめて内容に乏しいものであることが
明らかになった。どうやら小泉氏の「構造改革」は、橋本内閣のころ、あるいはもっと
以前からいわれてきた「民間にできることは民間に」「税金の無駄遣いをなくす」
といった「構造改革」と、本質的に違いはなさそうなのだ。

///// PHP研究所発行 ///



13名無しさんの主張:04/10/09 22:05:05
だらだらうぜーな。
14 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/10 09:04:08

/// 真の構造改革とは 3 ////

 「従来型の公共事業は景気対策に効果がない」「これ以上借金を増やすことは
できない」という主張も目新しいものではない。従来からこうした言葉は、時の
政権が旧い利害の構造を保持するために、国民と状況へのやむを得ざる「妥協」
として用い、申し訳程度に実行してきたものだ。
 国民が小泉氏に期待したのは、そうした一般的でキャッチコピー的な「構造改革」
ではない。旧い政治システムを根底から一変させる、日本再生の国家戦略としての
「構造改革」だったはずである。

//// 2002/01出版 ///




15 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/10 19:53:22

/// 真の構造改革とは 4 ////

 言い換えれば、今日の危機的状況を招いたわが国の仕組み(=構造)は何かを
明らかにするとともに、それを"もう一つの"の仕組み(=オールタナティブ)に取って
替えるための大構想と大戦略を提示し、果敢に実行することこそが期待されたのである。
 小泉首相は就任以来約半年のあいだに、「構造改革」の課題として、国債の新規
発行額の限定や道路特定財源の間題、一部の特殊法人や公共事業の見直し、
将来の郵政民営化といったことに触れてきた。正直にいって、これでは、これまで
試みられてきた個別的な政策といったいどこが違うのか理解できない。「骨太の方針」
とか「工程表」などのネーミングが躍っただけに思える。

///// 日本が自滅する日 ///




16 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/11 07:55:13

/// 真の構造改革とは 5 /////

 たとえば、道路特定財源が「無駄遣いされている」から「見直す」ことは言葉として
間違いではない。しかしそれを財政の「構造」問題として取りあげるのなら、特定財源は
九種類もあるのだからそれらの総体を問題にしなければならない。しかも、それらの
多くは本来の予算であるべき「一般会計」ではなく、「特別会計」という裏帳簿に入る
仕組みになっている。
 後の章で見るように、これらの資金は行政レベルで配分が決められ、公共事業や
"行政企業"、業界などへの「補助金」として流されていく。小泉首相の道路特定財源
見直しは、"森"が殺られているときに一本の"枝"を語るようなものである。"枝"を
治すには"森"を知り、"森"を治さなければならないのに。

//// 官制経済体制が国民のお金を食い尽くす ///



17 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/11 19:19:57

/// 真の構造改革とは 6 ////

    不良債権処理は最優先課題か

 小泉改革が最優先課題として掲げる不良債権処理にしても、それ自体決して
悪いことではないが、それははたして現下の最優先課題であろうか。後に詳しく
論じるとおり、今日、わが国は"官制経済体制"であり、基本的に市場機能を喪失
している。とすれば、優先課題は金融機関を身軽にすることではなく、そうなった
ときの、活躍の舞台を用意することである。そもそも"市場性"が失われた経済で
不良債権が解消することなどあり得ない。

//// ¥1,785で絶賛発売中 ///



18名無しさんの主張:04/10/12 12:14:46
日本の借金時計
膨れ続ける借金帝国、日本。

http://www.takarabe-hrj.co.jp/takarabe/clock/index.htm
19 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/12 19:43:06

/// 真の構造改革とは 7 ////

 わが国の金融機関は平成四年度以降に六八兆円もの不良債権を処理し、八兆
四〇〇〇億円もの国費を受けた。にもかかわらず、不良債権残高はなお三二兆円
もあり、この三年間増加し続けている。不良債権は予備軍を含めると一五〇兆円
あるとされる。さらに一般には認識されていないが、政府系金融機関と"行政企業"の
不良債権は、企業会計の常識からみれば仰天するほど大規模なものだ。それが
なぜか、問題にされていない。
 小泉内閣は不良債権処理を、アメリカからの厳しい「お達し」に呼応して権力主導で
進めようとしている。これはRCC(整理回収機構)による強硬な手法とも合わせ、
きわめて重大な問題である。アメリカの姿勢は日本の実態に関する認識不足も
あろうが、基本的にはアメリカの国家戦略から生まれてきたものだ。

///// 石井紘基(著) ///


20 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/12 21:02:34

/// 真の構造改革とは 8 /////

 民間企業が泡を吹いて水面に浮上する中で、アメリカは今日までにすでに日本株の
二〇%を取得した。日本の不動産の相当量を獲得している。日本の死命を制することに
なりかねない不良債権処理について、政府の方針はもっと自立的でなければならない。
 不良債権処理をめぐる、いたちごっこ的状況の下で、小泉内閣の「骨太の方針」も
認めるように「デフレ圧カが不良債権処理のプラス効果を上回る可能性が高い」とすれば、
「企業整理や離職者の間題」のみが一方的に生じるだろう。

///// PHP研究所発行 ///




21 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/13 19:13:55

/// 真の構造改革とは 9 /////

    特殊法人の安易な「民営化」は事態を悪化させる

 小泉首相は従来から「郵政民営化論」を主張し、その財政的側面からの理由
として、郵貯資金が特殊法人に回っていることを挙げている。だが、それをいうなら、
一五〇兆円もの年金資金なども特殊法人のメシの種になっている。厚生大臣として
小泉氏は「厚生年金基金」の名称を変えて「年金資金運用基金」という同じ特殊法人を
作った張本人である。そのことはさて置くとしても、特殊法人の原資として郵貯だけを
やり玉にあげていたのでは特殊法人の食いぶちはなくならない。

///// 2002年1月出版 ///


22名無しさんの主張:04/10/13 20:14:24
/// 真の構造改革とは /////

にやけた顔に少し上目づかい 白のブリーフ穿いてシミつくって自分でシコって
お尻をたたいてやると ひい〜ひい〜声だして いやらしね〜
先汁たらしても 触ってやんないよ〜♪ かってイったら おしおきだからね!
変態だね 何 一人でおっ立ててるの? 
23 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/13 22:00:29

/// 真の構造改革とは 10 /////

 特殊法人問題に対する小泉氏の姿勢にも問題がある。小泉首相は特殊法人等の
「民営化」または「廃止」を主張し、特殊法人を経営する省庁自身に具体策を提示
させた。これはたとえ話でいうならば、鯛や鮪に自分たちで俎の上に乗って自分の
刺身を造れ、というような見当違いである。橋本内閣や小渕内閣が試みたのと同じ
ことを、小泉氏も繰り返している。改革を断行しようとするのなら、自分サイドで
設計図が描けなければダメだ。
 特殊法人等の"行政企業"は、たまたま個々別々にあるのではない。彼等の
存在は、「政策」「法制」「財政」の仕組みと連関したトータルシステムの中の機能の
一部分なのだ。

///// 日本が自滅する日 ///


24 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/14 19:56:36

/// 真の構造改革とは 11 /////

 「民営化」という方針も間違っている。多くの公団、事業団等の特殊法人は、莫大な
借金をかかえている。借金の大部分は国民の貯金や年金の積立金から出たものである。
いま「民営化」を強行すれば、百兆円単位の借金を国の会計に計上し、しかも「株」は
全株を政府が所有するという「民営でない民営化」になってしまうだろう。
 過去にも、鉄鋼、国鉄、電々公社などの民営化が行われた。これらは、国民経済の
発展途上で成長の先導役をつとめた基礎的インフラ整備事業であったが、今日の
特殊法人などは、これらとまったく性格を異にする。

//// 官制経済体制が国民のお金を食い尽くす ///


25 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/14 22:11:14

/// 真の構造改革とは 12 /////

 後の章で述べるように、それらはむしろ経済に対する"侵略者"なのであり、
市場とは本質的に相容れない権力機構の側の存在である。形だけ株式会社
にしてお茶を濁そうとしても、官・民の領域がますますルーズとなり、事態を
いっそう悪化させるばかりである。
 むしろ彼らが権力の陰で領有してきた経済の資源を市場に戻すべきである。
国と地方の特殊法人、認可法人、行政系公益法人はすべて早急に廃止する
こととし、その上で財務の状況等によってそれぞれの実行時期と処理策を定め、
必要な責任の追及と、やむを得ざる借金を整理する以外にない。

////// 石井 紘基(著) ///


26 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/15 19:48:38

/// 真の構造改革とは 13 ////

 さらに社会的に必要な仕事は、経済活動としてではなく行政事務として堂々と
行政機関自身が行うことにすべきである。また投資や取引、開発事業など経済活動に
属すべき事業は放出するだけでよい。そうすれば市場が勝手に市場の論理に従って
動く。会社が設立されるなり、既存の民間企業が取り込むことになるまでである。
 小泉流構造改革の致命的弱点は、特殊法人などの改革を単に財政問題としてしか
見ることができないところにある。そのため、一連の方針のなかでも、とくに財務状況が
悪く、財政負担の大きい特殊法人しか取りあげていない。ましてや公益法人や
地方公社などはほとんど俎上に登らない。これでは構造改革とはいえない。

///// PHP研究所発行 ///


27 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/15 22:20:33

/// 真の構造改革とは 14 /////

 このように小泉流の「構造改革」には体系がなく、全体像も見えない。たんに断片的、
部分的な改革では、わが国のトータルなシステムは変化し得ないし、国民にとっても
先が見えない。このままでは小泉流「構造改革」はせいぜい部分利権の移転に終わる
可能性が高い。与党内で「国の構造改革ではなく自民党の構造改革なのだ」といわれる
のもあながち的外れではなさそうだ。
 むしろ、こうした周到さを欠く小泉氏の認識と気負いは、きわめて危なっかしい。
私には、カミカゼのパイロットが複雑な電子装置を備えたジェット機の操縦桿を握って
いるように見える。ジェット機が空中でダッチロールを始めるのではないか。

///// 2002年1月出版 ///



28 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/16 08:39:49

/// 真の構造改革とは 15 ////

 というのも、総論と戦略を欠く小泉改革が不用意に手を出した不良債権処理や
特殊法人改革が、国債の暴落という"時限爆弾"を爆発させる危険を孕んでいる
からだ。逆にいえば、巨額の国債や不良債権をかかえている特殊法人などは、
国民から人質をとったうえに爆弾を持っているのと同じ存在なのだ。
 意気込みだけでやれるものではない。補正予算や国債増発に表れた首相の
姿勢の甘さも爆弾炸裂を誘発しかねない。真の改革に踏み出すべき貴重な時間を
空費したわが国の経済は、いまや危険水域に入った。"崩落"への瀬戸際の
状態にきたといってよい。

///// 日本が自滅する日 ///



29 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/16 18:58:49

/// 真の構造改革とは 16 /////

    危機をもたらした真の原因は何か

 いま為さなければならない真の構造改革とは何か。
 それを論ずるには、まず、今日わが国が直面している経済、財政、社会の危機を
もたらした要因は何か、について正しい認識を持つ必要がある。この三〇年間に
わたってわが国に浸透し、遂に体制を支配するに至った"官制経済"のシステム
こそが、その要因である。
 官制経済体制とは、中央集権、官僚制、計画経済、そして閉鎖財政(国民に
見えない財政)を基本構造とする国家の類型である。官制経済体制の下では
基本的に経済は権力に従属するため、本来の経済(=市場)は失われる。

//// 官制経済体制が国民のお金を食い尽くす ///



30 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/16 23:08:47

/// 真の構造改革とは 17 //////

 したがって構造改革の目的はただ一つ、国家体制を官制経済から市場経済に
移行させることである。経済を権力の侵蝕から解放し、経済(=市場)のものと
するのである。
 利権を本質とする官制経済体制を形成する要素は次の四つである。第一に
行政が「公共事業」および「経済振興」を展開する"政策"、第二に開発法、振興法、
整備法、事業法、政省令、規則、許認可等からなる"法制度"、第三に補助金、
特別会計、財政投融資計画で構成される"財政制度"、そして第四に特殊法人、
公益法人、許可法人など官の企業群を擁する"行政組織"だ。

////// ¥1,785で絶賛発売中 ///



31 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/17 08:35:13

/// 真の構造改革とは 18 /////

 以上の"政策""法律""会計""組織"の四本柱はすべて各省庁の縄張り(所管)
となり、それぞれに連なる政治家があり、政治的"力関係"(政治力)によって
機能するのである。これがまぎれもないわが国官制経済のトータルシステム
なのである。
 わが日本国では、この周到に編みあげた官制経済体制のシステムの下に、
政治家たちが笛を吹き「景気対策は税金をバラ撒くもの」「経済は政府の政策と
予算で支えるもの」との"原理主義"を普及させ、学者も評論家もマスコミも、
そして経済人といわれる人々までがこぞってこうした集権的意識構造の下に
振る舞っているのである。

////// 石井 紘基(著) ///



32名無しさんの主張:04/10/17 11:56:52
33 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/17 20:12:35

/// 真の構造改革とは 19 /////

 その結果、国の本来の会計である「一般会計」予算は八五兆円と書いた
カモフラージュ(迷彩)の中に置かれ、実際の運営は誰も知らない二六〇兆円という
巨額のカネが闇の中のコウモリの大群のように飛び交うことになった。この中で
補助金として配分される金額は少なくとも五〇兆円、公共事業関係で支出される
カネは国だけで三〇兆円にもなる構造が完成しているのである。これは第一章で
詳しく述べる。
 この国の「経済」は端的にいえば、国と地方と合わせて国民の税金と貯金、年金、
保険積立金など三五〇兆円を上から流し込んで消費しているだけのものだ。つまり、
市場特有の拡大再生産機能によって生み出される果実はないに近い。経済的価値を
創出する"市場"が死亡状態となり、回復不能の、借金が借金を呼ぶ財政破綻構造に
陥っている。積もり積もったほんとうの借金額は一〇〇〇兆円を超えてしまっている。

//////// PHP研究所発行 ///



34 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/17 22:17:48

/// 真の構造改革とは 20 /////

 この重い病を癒す方法は、ありもしない"市場"に向かって"金融対策"だ
"景気対策"だと無駄な金を突っ込むことではない。問題は単なる経済政策の
領域にあるのではない。その鍵は"市場"と権力のあいだにあるのである。
 小泉政権の大きな誤りは「構造改革」を相変わらず経済政策や金融政策と
混同しているところにある。小泉氏は自分で「構造改革」の言葉は述べるが、
中身になると、「経済・財政諮問会議」なる機関に担わせて、経済学者を矢面に
立たせている。しかし、「構造改革」とは経済政策や金融政策、財政政策の
次元の問題ではなく、こうした政策論議を超えた「市場」と権力の問題、
「市場」に向き合う政治体制のあり方の問題なのである。

///// 2002年1月出版 ///



35 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/18 21:48:53

/// 真の構造改革とは 21 /////

 言い換えれば、必要なのは「市場」の存在を前提とした政府の景気対策や
産業政策の論議ではなく、政治家が政治的に旧体制と闘い、そのシステムを打破し、
「市場経済体制」と自立した経済を保障する新たなシステムをいかに創るかという
ことなのである。
 私がかねてから述べてきたように、この国には"見えざるベルリンの壁"がある。
冷戦時代に資本主義と社会主義を分け隔てた、あの壁だ。壁の向こう側では、
一九六〇年代以降、"政府権力の闇市場"が拡がっていった。その勢いは山火事の
ように早く、その量はねずみ算のように一般の想像を絶する規模に膨らんだ。

///// 日本が自滅する日 ///



36名無しさんの主張:04/10/18 22:13:21
この板に限らず、多くの2チャンネル板は政府公務員が作成、書き込みしてないか。
ところが、これに書く者は、人生の負け犬だとタイトルを作成しているのがあるし、昨
日、JR町田付近で、変わらず公安警察が、これに公安警察の犯罪加害の詳細を公表
しているぞと書いたら、「そんなに泣くとは、な」などと、背後から声を掛けてい
る。知恵遅れではないか。そうでなければ、公安警察は民衆に対する圧制をなして
いる。この論理的筋道を理解するか。
37 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/19 19:48:59

/// 真の構造改革とは 22 /////

 この権力による経済侵蝕のそれぞれの過程において、それに合わせた政策と
予算と法の巧妙な"裏打ち"が積み重ねられ、それらが次第にそれなりの国家形態を
形成させた。この変貌は見えない所で行われたため、実態は一般にきわめて解明
されにくいものであった。この解明には実際、政治家が持つ国政調査権という手がかり
しかないほど閉ざされたものだったのである。
 この変化は一九七〇年代から八〇年代にかけて急速に進み、わが国に「官制
経済体制」が形成された。とくに七〇年代には、公共事業の拡大、特別会計や
財投の全面出動、行政企業のフル稼働、事業法の大展開がおこなわれた。
一九八〇年代の終わり頃から政府の「経済対策」が目に見える効果を示さなくなって
きたのは、じつは権力による「市場の破壊」が進行していたからだ。また、済学者や
経済評論家の「景気予測」などが目立って迷走したのも、それ以降のことである。

//// 官制経済体制が国民のお金を食い尽くす ///


38 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/20 21:46:15

/// 真の構造改革とは 23 /////

    市場から権力の足伽を取り払え

 以上のような認識に立てば、いま必要な構造改革とは、官制経済の中心である
世界最大級の行政企業群とそれを支える法制度や財政システムの廃止であることが
はっきりする。これこそまさに、構造改革の目的でなければならない。そのための
大胆で壮大なプログラムの提示と実行に、政治は取り組むべきなのだ。
 これさえ断行できれば、諸々の経済問題は基本的に自立した経済が自ら解決する。
「サービス産業の拡大」「産業構造の再編」「経営革新」など市場の具体的な活動
にまで政府が直接手を下すことは、むしろ構造改革に反する。「IT国家」などに政府が
深入りすることは、権力主導の公共事業の発想と同じで、むしろ構造改革の逆行である。
当面は基本的に、市場活動に対する権力の足枷を取り払いさえすればよいのだ。

///// 石井 紘基(著) ///



39 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/21 21:02:01

/// 真の構造改革とは 24 /////

 とはいえ、これこそ政治家を含む壮大な既得権益との厳しい闘いであり、緻密な
戦略の下に国民とともに実行されなければならない「歴史的課題」なのである。
 構造改革の成果が本格的に市場に現れるには少しく時間を要する。だが、その
間の時間は市場の「マインド」が支える。不良債権の解消は基本的には構造改革の
成果を吸収しながら進むことになる。構造改革によって民間に出現する膨大な
「経済」に対して、基盤を得た銀行が対応できるよう、グローバル・スタンダードの
強制や不良債権に関する規制などを逆に見直し、銀行に自由で責任ある行動
(発展と後退の自由)を促すことが重要である。
 結局、構造改革とは、民間部門にさらなる世話をやくことではなく、官制経済体制
から市場経済体制へ転換することなのである。このことを明確にすることが
構造改革の戦略である。

///// PHP研究所発行 ///





40 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/22 21:40:51

/// 真の構造改革とは 25 /////

    小泉流では日本が潰れる

 公共事業や財政について小泉首相の認識はまことに不十分だ。彼の発言を
聞いていると、わが国の財政について財務省の"公式発表"の数字しかご存知
ないように思われる。
 彼は(第一章で説明するようにほとんど意味のない)「一般会計」の数字を用い
「公共事業費は、一〇兆円なので、その一割を減らしても一兆円しか削減できない」
とか「八五兆円という国の予算の中で国債の新規発行額を三〇兆円以内に
押さえるのだ」と胸を張っている。日本国の財政について総理大臣が何十兆円、
何百兆円という単位で間違った認識を持ち、"ベルリンの壁"の内実をほとんど
知らないのは困ったことである。

///// 2002年1月出版 ///



41 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/23 18:41:26

/// 真の構造改革とは 26 /////

 小泉氏は「構造改革」の実施が遅れていることについて再三「みんなの意見を
聞いてから決める」と答えている。これは小泉氏自身が方針を持っていないことを
示している。国民はすでに、小泉氏の「改革」は旧来の政官権力の利権秩序を破壊し、
日本再生を実現するものと受け止め、その断行に同意を与えている。族議員の多い
自民党や特殊法人などを抱えている省庁の意見を聞くことを望んではいない。
 「構造改革」は政治家や官僚が作ってきた積年の悪弊である既得権益の構造を
打ち破る国民自身の闘いでもある。そうした国民の期待を担っている小泉首相が、
自分自身の確固とした信念に基づいた方針も出さずに「多くの人々の意見を聞いて」
では納得できない。

///// 日本が自滅する日 ///



42 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/24 19:34:15

/// 真の構造改革とは 27 //////////

 「構造改革」が既存の権益や利権を破壊するものだとすれば、旧体制における
利権を手放すことへの「抵抗」は必至である。彼らはその全存在をかけて
命懸けの闘いを試みることになろう。
 「構造改革」は官制経済から市場経済への体制の変革という意味でも、また
既成の秩序・権益との闘いという意味においても、まさに「革命」なのである。
これは大勢の人々の意見を聞いて方針を決める、などという性質の問題ではない。
 "ベルリンの壁"の向こう側のことは政府自らが明らかにすべきだ。同時に
国政調査権を持つ政治家が自ら調べて実態と方針を国民に示し、犠牲者である
国民とともに改革を断行するのだ。それくらいの知識と構想力と指導力がある
政権でないと真の構造改革は遂行できない。

//// 官制経済体制が国民のお金を食い尽くす ///



43 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/25 21:01:27

/// 真の構造改革とは 28 ///////

 行革担当大臣が省庁の特殊法人見直し案提出の期限目前に、参考例はないかと
ヨーロッパに勉強に行くような一夜漬けではいささか心もとない。ヨーロッパに行って
わかることは、特殊法人などというものが支配的な国は官制経済の日本ぐらいの
ものだということぐらいである。
 もし小泉氏が全身全霊を投じてこの闘いの陣頭指揮をとろうとするのであれば、
むしろ向こう三年間にわたり、「開かれた戒厳令」ともいうべき強力な臨戦態勢を
確立することが必要だ。民主主義の制度をさらに広げて、国会の自由討議や、
それを国民とつなぐテレビの活用、そして政治家の自由な言動と責任を保障する
党議拘束の廃止などが求められる。

/////// ¥1,785で絶賛発売中 ///





44 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/26 21:08:23

/// 真の構造改革とは 29 /////

    「骨太の方針」は見当違いだ

 小泉内閣の「骨太の方針」は「経済再生」および「構造改革」の二本柱で、その
全体が「構造改革」という組み立てである。「経済再生」については、効率性と
社会性を重視した資源の移動を活発にするために、市場と競争を重視するといった
ありきたりの考えを示したうえ、具体的には不良債権の解消を「第一歩」とし、
IT国家、規制改革、財政改革などを実施することと述べている。
 「構造改革」に関しては「日本経済の……実力をさらに高め、……発展を遂げるために
とるべき道を示すもの」であり、「七つのプログラム」として特殊法人等の見直し、
チャレンジャー支援、地方の活性化、公共事業計画の見直しなどが提示されている。

//////// 石井 紘基(著) ///




45 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/27 21:04:00

/// 真の構造改革とは 30 /////

 私はこの「骨太の方針」は非常な危険を孕んでいると思う。勘違いの方向に思い切り
アクセルを踏んだようなものである。断固ストップし、方向転換すべきであると考える。
 というのは、小泉政権の方針は、経済政策における不良債権間題や産業活性化に
ついても、一部の特殊法人等の「見直し」といった発想においても、基本的には従来の
政府がとってきたものと変わらないからだ。従来の姿勢と異なるのは公共事業の削減、
すなわち政府支出の抑制のみである(これについても小泉首相の言動は揺れている)。
これではかつての橋本政権より危険な要因が強くなる。デフレ圧力の下で政策的に
失業・倒産を増大させ、株式市場の動揺や国債の暴落など、恐慌の条件をつくり出し
かねない。

/////// PHP研究所発行 ///


46 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/28 19:41:43

/// 真の構造改革とは 31 /////

 いま必要なことは、従来の方針のどこに比重を移すかではない。現在の国家経済構造に
対するアンチ・テーゼ(対案)を掲げることである。そして、そのプログラムを示すことである。
 今日わが国が直面している事態を見れば、大問題は既存の体制それ自体にあること
がわかる。既存の体制とは、権力による経済侵蝕の構造、すなわち官制経済体制である。
市場を市場でなくしてしまった官制経済体制にこそ日本経済低迷の原因があり、そこにこそ
日本再生のための問題を解く鍵がある。

///// 2002年1月出版 ///



47 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/29 20:48:32

/// 真の構造改革とは 32 /////

 銀行や企業活動の行き詰まりが解決されないのは、不良債権処理への手際が
悪かったからではない。(全民間の一.三倍の規模をもつ)政府系金融の肥大化と
政府の過度の介入・規制による金融市場自体の自壊状況が原因なのだ。そして
経済活動(市場)全般への行政企業の大規模な進出・侵蝕による市場経済
そのものの瓦解が原因なのである。
 したがって、日本経済の基盤の構築、すなわち官制経済から市場経済への
転換なくして、ひとり銀行だけが蘇ることはないし、(民間の)経済が旧来の体制の
ままで息を吹き返すこともないのである。

///// 日本が自滅する日 ///


48 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/30 19:57:50

/// 真の構造改革とは 33 /////

 以上、小泉政権の「経済再生」と「構造改革」についての私の見解は二つに要約
できる。第一に、金融事業本来のシェアと活動諸条件を政府系機関が占有している
状況下で、民間銀行の不良債権が「優先的に」解消されることはありえないという
ことである。
 第二に、不動産・建設・土木・運輸・通信をはじめ主要産業各分野が政府系行政
企業に圧倒され国内に市場性が失われている状況下では産業の創出・改編も
企業の不良債権解消も、それ自体問題にならないということである。
 経済再生は、"市場"に対してあれこれと世話やくことではなくて、経済(=市場)と
政官権力の関係のあり方を根本から改める方策としての「構造改革」にかかっている。

//// 官制経済体制が国民のお金を食い尽くす ///




49名無しさんの主張:04/10/30 21:03:48
>>1みたいな奴に限って官僚が羨ましいんだろうな。
50 ◆C4cVRZpb/6 :04/10/31 09:34:26

/// 真の構造改革とは 34 /////

    わが国の経済成長率は公的支出の反映

 「骨太の方針」は、不良債権処理を行う「集中調整期間」は経済成長率がゼロまたは
一%程度にとどまらざるをえない、と述べている。この「構造改革」と経済成長率との
関連には矛盾があることにも触れておかなければならない。
 この辺の記述は、「集中調整期間」中は高い経済成長が望めないことを、あらかじめ
断っておくつもりであるためのようにも見えるし、逆に公共投資とは別の形で需要政策を
とり続けることによって現状の国内総生産(GDP)水準の維持を宣言する意図の
ようにもとれる。いずれにしても理解困難である。

//// ¥1,785で絶賛発売中 ///


真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ