★小学校の教頭が公金165万円を横領し「振り込め詐欺」に入金
広島県教育委員会は22日、PTA会計などから約165万円を着服したとして同県東
広島市立小学校の教頭(47)を同日付で懲戒免職にした。
また同校の校長(57)も監督を怠ったとして戒告にした。
県教委によると、教頭は消費者金融を名乗る男から融資の誘いを受け、着服した現金の
大半を「融資の信用保証」として男が指定する口座に振り込んでいた。融資は行われてい
ないといい、県教委は、教頭が振り込め詐欺の被害に遭ったとみている。
着服されたのは保護者らから集めたPTAなど地元3団体の運営費。教頭が1人で通帳
と印鑑を管理していた。
県教委によると、教頭は数年前から消費者金融に約60万円の借金があり、今年9月初
め、「低利で融資するので借り換えを。まず5万円を振り込んでほしい」と男に電話で誘
われた。
融資は実行されず、男から「もっと振り込まなければ学校に取り立てに行く」と脅され、
PTA会計など5つの会計に手を付け、10月下旬までに36回にわたり計約158万円
を振り込んだ。さらに男の素性を突き止めようと、残る約7万円は信用調査会社に調査費
として支払った。
11月になって、家族が校長に相談し、不正が発覚した。全額弁済されたため、PTA
などは告訴しない方針。(共同)
(12/22 20:38)
http://www.sankei.co.jp/news/041222/sha095.htm