【盗作家】田口ランディが万引き犯人や脅迫DQNを擁護

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150幼児虐待をネタに子猫虐待で自己肯定【6】
【つづき】

 なんだろう、あの時、猛然と思った。このままじゃいかん。絶対にこ
のままじゃダメだ。そう、心から思った。そして、その後に私はもう一
度自分の人生を立て直すんだけど、そのきっかけになったのは、あの朝、
子猫に捨てられたことだと思う。
 その後、何かある度に、私は出て行ったシコメのことを思い出す。あ
んな小さいくせに、飼い主を見切って出て行った。あの猫のことを思い
出す。そして自分は、猫に捨てられてしまうような、小猫を虐待するよ
うな、そんな弱い人間であることを思い出す。
 ずいぶん長いこと、猫も育てられなかった自分に子供が育てられるだ
ろうか、と怖かった。私は人生が安定してから子供を産んだので、今で
こそお気楽に子供を育てているけれど、23歳の時に産んでいたらどうだっ
たろう。考えるだけで怖い。
 幼児虐待の話を聞くと、いつも猫のことを思い出してしまう。

【エッセイはここで終わる】