鬱鬱鬱鬱日本て国はさ鬱鬱鬱鬱

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242日本の良い会社
「官★に告ぐ!」1996年刊 ★本 政於 ★高 信 対談より

 <佐高> ・・・・今のお話はお役所に象徴的なんだけど、極めて官僚化している日本の会社ではど
こでも共通して見られることですね。日経ビジネスが編集した『良い会社』という本の中に「良い会
社度をはかる10項目」というのが並んでいるんです。ジョークでなくて、まじめにやっているんですよ。
一番最初に出てくるのが、「時間外労働には対価が支払われる」。つまり、サービス残業がなく、
残業に手当てが出る会社は、日本では良い会社なんです。二番目が「大切な休みを社用でつぶさな
い」。だから、土・日曜や祝日に休める会社は良い会社になります。三番目が「上司への全人格的従
属をせずに済む」。逆に言うと、上司の命令に絶対服従しなければならない会社が日本にはたくさん
あるということなんだね。四番目は思わず笑ってしまう。「社員を人間として尊重する」だもの。こ
れは、社員をそもそも人間として認めない会社がたくさんあるということでしょうね。ジョークでな
いと言ったのは、これらの項目が作り話ではなくて、日経ビジネスが日本の会社を緻密に調べた結果、
つまりホンネなんです。
 <宮本> 僕がいた官僚の世界は人間性を無視したひどい組織体だと思っていましたが、民間も負け
てませんね。今挙げられた項目は、全部あって当たり前のものばかりですからね。その「良い会社」
というのが日本にどれだけあるのか知りませんが、反対の「良くない会社」のほうが多いのではない
ですか。でも、それだと国際社会と摩擦を起こして、調和はとれませんね。・・・・