【川崎】エレガンス学院 45時限目【堀の内】

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513小暮伝宴門閣下会長様
本格的に荒らしの被害が叫ばれるようになったのは1997年の初頭、当時のメジャー地下系webサイト、あやしいわーるど掲示板において、
「ゲスッ」と名乗る荒らし集団が発生して以降の事である。彼らは自らを「インターネット愚連隊」と称し、目をつけた掲示板を様々な
手法を用いて荒らし回り、次々と閉鎖に追い込んだ。同年冬頃に内部分裂で解散するまで、千数百の掲示板を破壊したと言われている。
その中には、新聞沙汰にまで発展し国内初のサイバーテロ事件と呼ばれる「農水省オウムソング事件」等も含まれる。
彼らの残した負の遺産は多大であり、「ゲスッ」消滅後も彼らの残した荒らし手法やプログラム等を悪用するスクリプトキディや、
さらに高性能な荒らしプログラムを開発・配布する者の登場などにより、掲示板管理者は対策を立てることになった。
しかしながら「ゲスッ」消滅以降、集団で掲示板を攻撃するようなグループは今日に至るまでほとんど発生せず、
また掲示板等のサイト等自体が荒らしに対抗する様々な措置を講じてきたため、
今日において荒らしの被害は深刻な問題ではなくなってきている。しかし、その量は決して減っておらず、
ネットワークの発達とともに逆に増加の一途を辿っている。ネットワークゲームの普及などもこれに拍車をかけている部分もある。
現在の荒らしとは、荒らし行為自体を趣味にしているようなグループによる犯行ではなく、そのネットワークの場の内容・主旨や参加している
人々に反感を持った者が、一時的な感情に流されて行う迷惑行為がほとんどである。ただし、荒らし行為者の性質によっては執拗かつ
大規模な荒らしを行うこともある。
また、組織的な荒らし行為が根絶されたと言う訳でもなく、現在も気に入らないウェブサイトを潰そうとしているネットウォーカーの
集団は依然として活動しており、場合によってはエスカレートして攻撃目標の個人情報を不正に取得・公開する集団まで現れる事も時折ある。