ソープ嬢に惚れちゃった１４

>>238です
あのあとメールで何度もやりとりしました
彼女からの決別の言葉が欲しかったのですが、なかなか言い出してくれませんでした
そのときまだ踏ん切りがつかず、泣くに泣けないままだったので
我慢できず、俺の愛と憎悪をぶちまけました
返事は途切れました
一晩中苦しみ、もがきました
それでも涙は流れませんでした
朝になり仕事へ向かいました
俺はお菓子に携わっており、ちょうどバレンタインのチョコレートが終わったところでした
俺は以前、何度もチョコを作り、彼女はとても喜んで食べてくれたことを思い返しました
…
俺はこの仕事を続ける限り彼女に笑顔を、俺が見ることはもうないけれど、俺には唯一無二の笑顔を与えらると思いました

自分を恥じました
自分を誇りました
…
彼女に決別と俺が表現できる最大限の感謝を伝えました
彼女から最後の返信がきました
それは俺が知る上でこの世で一番優しくそして誠実な別れの言葉でした

涙が流れました

彼女と出会って別れるまでを全て思いかえしても涙は止まりませんでした
悲しみでも喜びでもない、初めて知る暖かい気持ちの涙でした…

箱と電話とメールだけでしたが、幸せでした
お互いの気持ちで別れや怠惰を生んだ恋愛より、ずっとたおやかでした

俺が死ぬ時の走馬灯の最後には彼女を呼ぼうと思います…

彼女に会えてよかった！