>>390 まず、この司法書士は偽名で本試験を受験したとのことですが、
これは「私文書偽造罪」になりますよ。他人の名義を勝手に冒用して文書を作成するのが偽造。
そして「文書」とは典型的には領収書や契約書を意味しますが、
広く解釈するのが最高裁判例の立場です。したがって試験答案も文書に含まれるでしょう。
試験答案は一般市民たる受験生が作成すべき文書ですから私文書といえる。
以上からこの司法書士の行為は私文書偽造罪が成立するのです。処罰されてもおかしくはない。
マスコミはこの点には触れていないのですかね?バカなことをしたもんです。
なんで堂々と本人の名前を書いて受験しなかったのか?理解に苦しみます。
司法書士試験では刑法も出題されます。法律家選抜試験である司法試験・刑法よりははるかにレベルが
低いので司法書士は刑法に詳しい人は実は少ないのです。しかし偽造罪の箇所は司法書士試験では
重要で合格者は間違いなくみんな勉強していますし、上で記したことは基本中の基本です。
自分がやろうとしたことが犯罪にならないか?危ないとなんで気付かないのか。呆れますよ。
さて、予備校講師の司法書士で毎年本試験を受験する先生は実は少なくありません。
やはり本試験のあの異様な緊張感と雰囲気は経験した人でないと理解出来ませんし、
試験合格から年数が経過すれば忘れていきます。すると受験生達の大変さや苦しい気持ちが
分からなくなっていくのです。それを防ぐために良い講義を行うために本試験を受験するのは
私は構わないと思いますよ。私の知り合いの司法書士にもいますしね。
ただ問題は今回の事件の司法書士は昨年一昨年と筆記試験を合格していますよね?これはないでしょう!
この試験も熾烈な競争試験ですから、自分が受かれば墜ちて泣く受験生が出るのです。
したがって良心ある人間であれば答案にはでたらめを書いて自分は不合格になるべきでしょう。
当たり前の話ですよね?いったいどういう感覚をしているのか?皆さんもよく覚えておくべきです。
司法書士に限らず専門家と呼ばれる人間には良識に欠ける欠陥人間が実際には数多くいます。