>>60 以上が登記事項証明書からみえる現在のラストシーンに関わる状況である。
さて、後日は吉原の名門・夕月出身で数多くの固定客をつかみ、激戦を勝ち抜きソープ経営で
数少ない成功者になったにもかかわらず倒産に追い込まれた悲劇の主人公が登場する。
そう、あの名店・オンステージミラノである。株式会社ダイムラー(ラストシーン)の
前の建物・土地所有者は世田谷区に所在するS社という得体の知れない怪しげな企業である。
要はダイムラーはこの企業から物件を譲り受けラストシーンを開業したのだが、
実はS社はたった1か月しか物件を所有していなかった。このS社はダイムラーのダミーに間違いないと推測する。
S社のさらに前の所有者がオンステージミラノを運営する有限会社一喜であった。
つまり一喜から直接ダイムラーでは不都合だからSをかませて売買した・・・すべては出来レースだった。
有限会社一喜は昭和61年(1986年)に物件を購入した。それからはバブル景気の追い風もあり
ソープランド経営で面白いほど儲かったのだろう。大手都銀系金融とも付き合いがあった。
だがバブル末期から東京地方裁判所から競売開始決定が出されるまでの10数年ものあいだ
地獄の苦しみをオーナーは味わうことになった。三流の街金、さらには暴力団関係者と思われる
人物までもが債権者として登記事項証明書に顔を出し、しまいにはあの整理回収機構が登場する。
そう。ミラノのオーナーに対する債権は不良債権であったのだ。整理回収機構という国策金融が
出てきた理由はそこにある。さて、誠に恐縮ではあるが、登記事項証明書の添付は行わないこととした。
理由は次の通りである。(つづく)