【かぐや姫】堀之内・プリンセス【くらぶ姫】14-2
<亀田大毅>史郎氏のライセンス停止やファイトマネー没収の可能性
11日の世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチで反則行為を繰り返して判定負けした同級14位、亀田大毅(18)=協栄=陣営に対し、日本ボクシングコミッション(JBC)は12日、処分を検討する倫理委員会を15日に開くことを決めた。
亀田大の父史郎トレーナー(42)らセコンドが指示した疑いがあり、史郎氏のセコンドライセンス停止や亀田大のファイトマネー没収を視野に入れて処分を下す方向だ。
亀田大は同級王者、内藤大助(宮田)との試合中、頭突きやサミング(グローブの指を相手の目に入れる行為)、太ももを狙ったローブローなど反則行為を連発。十二回には相手を投げるレスリング行為を2度繰り返し、計3点を減点された。
JBCの試合ルールは「故意の反則、悪質なルール違反等をしたボクサーは(中略)処罰されるほか、試合報酬の一部または全部を没収される」(第67条)と規定しており、JBCは15日にビデオ検証会と倫理委員会の開催を決定。
JBCの安河内剛事務局長は「ボクサー寿命にかかわる悪質な反則が確認されれば処分する」との方針を示している。
セコンドの史郎氏や兄興毅(20)が十一回の開始前、ひじ打ちやローブローなどを指示したと思われる声がテレビ中継に入っている−−との情報も寄せられ、安河内事務局長は「調べているが、確認できてない。
反則の指示は絶対してはならないこと」と話している。
内藤の所属する宮田ジムは試合後にJBCに口頭で抗議したが、15日にも改めて抗議文を提出し、「亀田陣営の謝罪を求める」(宮田博行会長)としている。
ジムオーナーの集まりである東日本ボクシング協会(大橋秀行会長)も15日の理事会で、この問題を取り上げ、金平桂一郎・協栄ジム会長や史郎氏に対する処分を検討する。
また、JBCと同協会には亀田大の反則を非難する電話が殺到しているという。【来住哲司】