☆神戸 福原 ひまわり-02☆

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第二十三話:誘われし者たち【三】

「条件ですか?」
「ああ、死ぬ覚悟をしてもらわないといけない」
「死ぬ覚悟…ですか?」
「そうだ。ゲームと言っても殺し合いのゲームだ。最後に生き残ったものが
優勝者なんだ。それでもいいか?」
「構いません…ともか姉さんと幸せになれるなら!」
「解った。それとな、あの時キミたちと一緒にいた五島という少年、あれはどこのモンかな?」
「五島くんは広島や、廣島連合の頭や」
「ありがとう」
「え…もしかして…五島くんも?」
「ああ、キミたちは仲間らしいが、もし彼が参加を承諾すればいずれキミたちは殺しあう
ことになるということも忘れないでな」
店を出てトモヲタは駐輪場に向かい歩いていた
今日は色々なことが一度に起きて考えがまとまらない、そんな気持ちで歩いていた
「北野さん、ええガキがおるもんですねえ」佐川が北野に言った
「ああ…日本もまだ捨てたもんじゃねえよなあ…」
その時佐川の携帯が鳴った
「明からですわ…もしもし、ああ…ああ…解った
アキラからすぐ熊本に来てくれゆうてきましたわ。例のアイツですよ」
「ああ、あの時の子か、確か芋茎とかいう変わった名前だったな」
「ええ、すぐ行きましょうや」
家に着いたトモヲタは自分の部屋へと戻った
「ただいまー」ドアを開け入るとシンジ、ゴキジェット、篠塚、ケイボンが待っていた
「おう、トモヲタどうやった?」シンジが聞く
「う…うん、実はな…」
「芋茎ってのは新市街にいるって話だったなあ…」北野と佐川は電車で話をしている
「…なんや…それ…お前ホンマにそんなとこ行く気か?」皆が驚いている
「ああ…行ってやる!」トモヲタが決意に燃えていた

つづく