☆神戸　福原　ひまわり-02☆

第二十一話：誘われし者たち【一】

「二人とも楽しめたか？」店の前で立っている二人に話しかけた
「いやー…どうもこうもないっすよ！カオリとかいう女が出てきましてね、顔も身体も
めっちゃソソるんすけど、もう性格がキツくて…」ボンドはそう言っている
「こっちはハズレじゃったらしいの、俺もなんか態度の悪い女に当たったわい」
「ひゃひゃひゃｗｗこっちは四人とも大当たりよ！な、トモヲタ！」シンジが嬉しそうに言う
「あ…ああ」照れくさそうに笑っている
「ちぇ…トモヲタさんはい〜よなあ…くそおおお！暴れてえええ！！」
その時後ろから二人の男が近づき話しかけてきた
北野と佐川である
「なあキミたち、ちょっとそこら辺で飯でも食わないか？」
「あ？俺たちホモやないから、大阪行けや、大阪」
「そうじゃねえんだ、なあ、いいだろう」北野が強引に言う
「おいオッサン、俺は今腹の虫の居所が悪いんじゃ…殺すぞ！！」篠塚が凄んでみせる
「よっしゃ…んじゃあ殺して見いや…」佐川が言いながら篠塚の右腕を掴み捻じ伏せる
「ぐああ…は…放せコラア…！！」もがいても凄い力で掴まれていて振りほどけない
「なんじゃワリャア！！」ボンドがボクシングのジャブを何発か出すがすべて交わしていく
そしてバランスを崩したボンドの腹に回し蹴りを入れた
「ぐはあ…」ボンドは胃液を吐いた血が混じっている
しかも腹の傷が今の衝撃で開いたらしく大量に出血している
「なんやこいつ…ケガしとったんか…」佐川が拍子抜けしたように言う
「おいコラおっさんなめとんかああああ！！」トモヲタが襲い掛かる
佐川がトモヲタの襟首を掴み顔面に頭突きを食らわせる
何十発と食らわされた
「あ…があ…はあは…あ…くっそがらああああ！！！」
トモヲタが佐川の両耳を掴み今度は逆に頭突きを鼻っ柱にいれた
「ぐあ…やるのお！！気に入ったでえええええええ！！」佐川が篠塚を投げ飛ばし
トモヲタと向かい合った
「そこまでだ」北野が二人の間に入る形で止めた

つづく