夕月 その20

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145名無しさん@入浴中
忌まわしい事件から1年〜吉原ソープ嬢絞殺事件のその後(下)

事件から1年が経過し、殺された岡戸みゆきさん(当時32、源氏名:倉本)の周辺も大きく変化した。
心無い新聞には実名が掲載され、残された家族には好奇心の目が向けられ、つらい日々を送って
いる。今でも、「倉本さんに振り替えの被害に遭った」「マットプレイを省略された」といった"苦情"
まで来るという。

「夕月」で岡戸さんの親友だった橋本さん(源氏名)は、先日、店を辞めた。橋本さんは、事件の直後に
一度退店したものの、多額の借金に困り果てて復帰。だが、岡戸さんとの楽しかった思い出が残る店
に来ると、うつ病状態に陥り、気づかぬうちに「手抜き」を繰り返していたのだ。指名が激減した橋本さん
は、若いピチピチ女性従業員たちに追われるように姿を消した。橋本さんのロッカーには、使われていた
はずだった未使用のピル錠剤が大量に残っていたという。

岡戸さんを絞殺した高橋容疑者には、懲役12年の実刑判決が下り、先日、刑が確定した。弁護士による
と、高橋容疑者は深く反省しているものの、出所後は、再び「夕月」に通いたいという希望があるという。
支援者から差し入れられた雑誌『No.1ギャルズ』を閲覧した後で、「山吹さんが良さそうだ」という感想を
漏らしている。

「夕月」の店長は、今でも、泣いている岡戸さんの夢を見るという。「もう1年が経過して時効だと思うの
で…」と前置きして、店長は告白した。「実は、あの時、犯人は浅倉さん(当時在籍)を指名していたのです。
しかし、指名本数が激減していた倉本さんを助けようとして、振り替えをしてしまったのです。あの時、
浅倉さんを付けていたら…。」〜店長も一生消えない心の傷を負っていたのだ。「もう2度と振り替えは
しないつもりです。」店長はそう言ったが、現実は、「夕月」に対して振り替えの苦情は増すばかりだ。

犯行現場となった「夕月」の部屋は改装されたものの、今でも何事もなかったかのように使用されている
という。その部屋から聞こえてくる「あっは〜ん」「いくー」という快楽の叫び声が、事件を風化させようとして
いる事実に、我々はもう一度、この事件について考える必要があろう。(来年に続編を特集予定)
(吉原新聞)[2004年8月20日10時25分更新]