「燃えるゴミ」が燃やせない町・夕張に、暗い日本の未来をみた
http://otokitashun.com/blog/daily/5009/ みんなの党東京都議会議員おときた駿公式サイト 2014年11月14日 23:16
※ごく一部の抜粋です。全文はソースにて
「夕張と国(日本)は違う。夕張は破綻しても、北海道や国が支えてくれる」
と、希望を込めるように職員の方々がおっしゃっていました。
しかし、夕張を日本、北海道・国をIMF・国連に変えれば同じです。
そして夕張の箱モノにあたるのが、我が国でいえば過剰な社会保障でしょう。
今回、もっとも衝撃的だったのは、
夕張のゴミ処理場の実態でした。
http://otokitashun.com/wp-content/uploads/d97c50263c64191b4a87e849b78211fe76.jpg 写真は焼却施設ですが、実は現在は使われていません。
老朽化によりダイオキシン対策基準を満たすことができず、
かといって破綻によって建て替えも取り壊しもできず、無残にその姿をさらしています。
じゃあ、夕張ではゴミはどうしているのでしょうか。
http://otokitashun.com/wp-content/uploads/36c8c9261c98e7c1b7d7d5e14410cdda94.jpg なんと、処理場にほったらかし。
生ごみも、燃えるゴミも、燃えないゴミも。
あたりに一面に漂う異臭と、信じられないほどの数のカラスたち。
おと「これって、一杯になっちゃったらどうするんですか?」
職員「幸い人口が減っているので、あと5年くらいは持ちそうなんです」
おと「じゃあ、その後は…??」
職員「・・・」
放漫経営のツケとして、後世に莫大な借金とゴミの山を残す。
これを人の罪と言わず、いったいなんと表現すればいいのでしょう。
これほどまでに、「決められた金額の中で行政運営をする」、
プライマリーバランス(財政収支)を均衡させることは重要なのです。
福祉という名目で無尽蔵に借金(国債発行)を繰り返し、明白な破綻へ向かって
突き進む国の一員として、夕張を他人事のように責め立てることは、到底でき
ませんでした。
夕張の今と日本の未来を重ね、
なんだかどっと疲れた二日間の視察でした。
「夢も希望もない」とまでは言いたくありませんが、
やはり明るい未来が描けなければ、人間はパワーなんて出ないですよね…。
夕張の行政サービスのカットや教育政現場から、
個別に政策提言できそうなことも複数発見されましたので、
またそれは折をみて発信させていただきたいと思います。
「目先の娯楽施設や観光施設に投資したなんて、大バカだ」
そう夕張を笑うのは簡単です。
でも、彼らも生きるために必死でした。
その時は確かに、市民からのニーズがありました。
今のわが国や東京都の過剰な高齢者福祉や医療への税金投資は、
これと比べていかなる理由で正当化されるのでしょうか。
皆さまも、そんなことを少しだけ考えていただければ幸いです。
それでは、また明日。