マンガ☆ライフ |アニメの表現規制の中での表現技法の模索についてのメモ
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魔弾の王と戦姫。同名のライトノベルが原作なのだが、これが非常によく出来ていると思う。
この作品は戦記物で「主人公の行動」ではなく「主人公の決断」と「その決断に依る小隊、中隊の動き」で上京が変わっていく作品だ。
そのためキャラクターだけを描いていては状況の移り変わりが分かりにくい。もっと大きな視野で物語が進行していくのが戦記物だからだ。
その辺りを見せる際に佐藤竜雄は歴史家の視点で戦場全体を見渡したナレーションを介在させる事で、戦況そのものの移り変わりを描く演出を採用している。
そんなナレーションのお陰で戦況の移り変わりがよく分かるし、劣勢を覆す策略など主人公達の決断に伴う戦況の変化にカタルシスが生まれているし、
物語が非常にテンポよく進んでいく。
またアニメが面白かったので原作に手を出してみたが、本作は原作から一部のエピソードを削っていたり改変こそしているが、
一部のエピソードを削除・改変しながらも肝心な部分は外していないように思う。
ティグルが好青年であることを端的に表した一巻のエピソードの削除は確かに勿体無くはあるものの、
ティグルを演じる石川界人の演技プランからも好青年っぷりと領民から好かれる人間性は見えてくるのでそこまで気にならない。
今期一番とは言わないまでも堅実な作風から個人的にはかなり楽しんでいる一本だ。
■『テラフォーマーズ』。
原作は割と好きなのでアニメも一応見ているのだが、正直なところグロテスクな表現の殆どが作品の魅力を損なうレベルの規制に晒されていて「見るに耐えない」の一言である。
「表現を規制する」という動きそのものが悪いというのは確かにあるのだが、しかしながら『テラフォーマーズ』と同じ
時期に放送されている作品群はそこまでの規制を受けていなかったりもする。
例えば『サイコパス』では主人公達の使う武器、ドミネーターのエリミネーターモードの射撃を受けた対象は「体が大きく膨らみ破裂する」。
言うまでもなくグロテスクだし、二期の四話では事件に巻き込まれただけの民間人が公安局のドミネーター一斉射撃を受けて、「次々と破裂して死んでいく」というショッキングな映像が放送されたのだが、
特に表現規制はされていなかったように思う。そういう意味では『テラフォーマーズ』の表現規制は「放送局の審査基準に引っかかった」というだけで、可哀想な犠牲者ということも出来るのだろうが、
個人的な見解としては『テラフォーマーズ』のグロを始めとする表現規制に関しては「原作からしてグロテスクな表現が多い作品なんだから、
それぐらい分かった上で制作していればよかった」という意見である。
そもそもこういうエロやグロの表現規制に関して、アニメ制作スタッフ側がただ「規制されるだけ」という状態であったわけではないと思うのだ。
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