香港デモの原因はアメリカの陰謀/政治学に関係するものらしきもの 2014年10月04日
http://blog.livedoor.jp/amuro001/archives/4879636.html ※抜粋です。全文はソースにて
1 記事の紹介
ブログを書くためだけに愛読している環球網ですが、この問題でも期待を裏
切らず、予想通りの記事を掲載してくれております。
というわけで、今日紹介させてもらうのは「外国学者揭“占中”实为美策划
波音等美企或得益」という記事*です。これは香港紙『文汇报』が報道した内容
を紹介しているものですが、それによると香港デモはアメリカの影響によって
行われているそうです。*
http://world.huanqiu.com/article/2014-10/5157615.html 記事の内容を簡単に紹介させていただくと、以下のとおりです。
> バンコクでの地政学者トニー(Tony Cartalucci)によると、今回のデモは
> 実際はアメリカの支持化で画策された。彼は西側は、香港特区と中国内陸
> の離間策、香港をして、中国の安定を破壊する駒にしようとしていると批
> 判している。
> トニーは、香港デモは表面上は「総選挙」を求める民主的な行動だが、
> 実際は陰でアメリカ国務院、アメリカ民主基金会(NED)、全国民主研究所
> (NDI)などの西方国家機構の援助を受けていると指摘している。
> トニーによると、政府の特区長官の候補者に対する審査を妨害するため、
> アメリカ国務院の支持を受け、候補者の名簿に押し込んだり、アメリカ
> 民主研究所は、「香港の選挙制度の発展と中国の治世下の民主的な将来性
> を考慮する」として、全力で香港に政治的干渉を行っている。
> トニーの調査では、NDIホームページでは、香港大学が共に創立したセン
> ター(CCPL)があり、その目的は政治過程における公民の意見の拡大で、今
> 回のデモの発起戴耀廷も2006年〜2007年にCCPLに参加していた。
> トニーは他にも、公民党の主席が何度もNDI協賛のイベントに出席してい
> ることや、民主党創党主席がNEDと密接にしていることなどを指摘している。
> 他に商業的な目的として、香港デモの本当の目的は民主獲得ではなく、
> “民主”の名を濫用して、中国中央政府の香港特区に対する管理権を弱め
> て、外国大企業がその間に覇権を強化し利益を得ることであるとしている。
2 外国の干渉
天安門事件が典型ですが、中国には、天安門事件後に大々的に提唱された
「和平演変」(経済的支援、文化・思想「侵略」などの平和的方法により社会主
義体制を転覆させようとする方法、)(『環球網』の翻訳記事から見える中国
の文化管理強化の意図参照)という伝統的な発想があります。
こうした思想が出てくる原因としては、中国共産党は人民の代表であり、人
民(資本家も既に認めているので実質的には国民と一緒)の支持を受けていな
いはずがない、人民が共産党にNoというはずがないという発想があります。
つまり、あくまで一部の外国勢力の影響を受けたものが騒いでいるだけで、
それが大げさに喧伝されているだけにすぎず、多くの大多数の人民は共産党を
支持しているという発想です。
今回の事案でも香港の経済に対する悪影響を心配して、こうしたデモに反対
している香港の人たちも多いというのが中国政府の見解です。
3 外国人の意見
今回、もう1つ如何にも中国だと思ったのが、外国人の意見を持ってきて自
分たちの意見を代弁させるという手法をとっていることです。
こうした敏感な問題の時は特にそうですが、外国の記事の紹介という形で事
実だけを淡々と紹介することが良くあります。
今回はたまたま、中国政府の発想に極めて近い学者(本当に学者か不明です
し、中国の場合、翻訳記事でも平気で改訳して掲載するので、トニー氏が本当
にこうした意見を発表したかも疑問です)を見つけたので、それを持ってきた
ということでしょう。
自分たちの特定の思想を、世界的にも支持を受けているという形にするため
に、こうした海外の意見をもってくるのは中国では良く見られる手法で(靖国
参拝で中国が韓国と日本を批判、でも他の国は)、そういう意味でも興味深い
ものでした。(以下略、ソースにて)