■警察とメディアがズブズブだと、僕らの自由は? 〜住めなくなる国へのカウントダウン
http://createmedia.blog67.fc2.com/blog-entry-242.html ■Social Good News 君は弱者と同じ世界に生きている - 2014.10.05 23:41
※抜粋です。全文はソースにて。 ※フォーマットを変更しています
今日(10月5日)、テレビを見ていてビックリした。
http://blog-imgs-44.fc2.com/c/r/e/createmedia/111.png テレビ東京で放送された『世界の警察密着24時』では、イギリスで590万台も
ある監視カメラを設置して犯人を現行犯で検挙していく事実を無邪気に賛同し
ていたのだ。
警察への取材協力を依頼すれば、警察に協力的な文脈でしか報道できないっ
てこともないのに、なぜ監視カメラを無邪気に正当化できるの?
24時間ずっと市民は監視されている。罪を犯さなくても、モニター室にいる
警察に見られているのだ。これは、日本でも同じ。いつどこの通りで誰と会い、
何をしているか、全部、警察に見られている。
モニター室では、通行人の唇を見るだけで会話の内容がわかるし、聴覚障碍
者は手話で会話が筒抜けだし、秘密のデートやキスも誰かに見られている不安
の中でやる必要があるし、ビジネスや特許の話もダダ漏れと同じだし、盗聴器
など仕込まなくても、まちを歩いているだけで何の罪もない多くの市民のプラ
イバシーは守られないことになってるのね。
つまり、「見られない自由」や「合法的なことでも隠したい権利」は、犯罪
者逮捕のために認められないわけ。それは、とてもとても不気味なことだとい
う恐れが、この番組にはなかった。
警察が絶対的な善であるかのようなメッセージで、「良い話」に終始させて
いた。容疑者を逮捕して治安を守ることだけが、唯一の正義であるかのような
印象を与えていた。
近代国家では、暴力は個人からは奪われ、国家にだけ独占されている。
そして、この暴力を権力の下で実際に行使できるのは、警察と自衛隊である。
彼らも人間だから、間違うこともある。
実際、警察の不祥事は、昨年NHKの番組『時論公論』でも憂慮されていた。→
http://blog-imgs-44.fc2.com/c/r/e/createmedia/999.jpg (中略)
とかく映画やドラマなどのファンタジーでしか警察への不審点を描けない今
日の日本のニュースメディアは、バランスの良いジャーナリズムになっている
とはとても言えない。
警察官個人の不祥事だけでなく、警察自体の構造的な社会悪まで掘り下げて
取材し、報道することがないのなら、マスメディアという権力は、国家権力と
張り合うだけの信頼を国民から寄せられることが無くなるだろう。
メディアが市民の知りたい本当のことを報じられなようになっていけば、政
府はいくらでも国民に負担を強いる政策を実行できる。
そんな日本に、あなたは住みたい? 僕はイヤだ。
だから、僕自身の身内に警察官がいても、警察内部の構造的な社会悪に対す
る関心をもっておきたいと思う。
それは必ずしも警察の手柄を帳消しにすることではないし、「警察は絶対的
に悪だ」という原理主義でもない。
自由にものを言い、自由にものを書き、自由にのびやかに暮らしたいという
シンプルな思いだ。自由を犠牲にしないで済む方法や仕組みは、いくらでも作
れる。
それを警察ができないなら、民間で作り出す必要があるだろうし、民間でそ
ういう仕組みを作って警察の仕事を減らすような公共サービスを担えるソーシ
ャルデザインこそ、僕らが自由を守りながら権力の暴走を止める唯一の方法か
もしれない。
民間でそれが実現不可能なら、日本は生き苦しい国として、とんでもない進
路をとることになるだろう。そういう悲劇が起こってしまう前に、民間人がど
こまでやれるか、それとも国を捨てるか。それを選択できる余裕が日に日に失
われていくような焦りを覚える、今日この頃だ。