世界大乱の兆し - 軍事評論家=佐藤守のブログ日記
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20140924/1411531093 2014-09-2412:58
■世界大乱の兆し
オバマ大統領がやっと重い腰を上げ、シリア空爆にゴーサインを出した。
シリア情勢が悪化した時、直ちに機先を制していればこれほどの被害を出さずに済んだものを…といささか残念だが、
しかし、ケリー国務長官がイスラム国は「宗教に見せかけた殺人集団だ」といったように、無法集団であることは事実であろう。
≪ケリー米国務長官は23日、国連総会に合わせてニューヨークで開いたテロ対策会合で、過激派「イスラム国」を「宗教に見せかけた殺人集団だ」と批判、
撃退には長期的な取り組みが必要だとして各国の協力を求めた。
ケリー氏は、シリアで始めた空爆を「大きな一歩だ」としつつも、イスラム国の台頭は「空爆で解決できるものではない」と指摘。
外国人戦闘員の合流や資金の流入を食い止めるため、各国共通の戦略づくりを呼びかけた。(共同)≫
しかし軍事行動には“戦機”というものがある。敵が一番恐れるのは「奇襲作戦」だが、それは対抗手段を講じる前に攻撃されるからである。
大東亜戦争直前、近衛首相側近に「ゾルゲ情報網」が張り巡らされていて、日本政府が「北進(対ソ戦)」するか、「南進(対米戦)」するかは、
ドイツとの一戦が避けられないとみていたスターリンにとってはのどから手が出るほど欲しい情報であった。
そして“念願通り”日本が米国と開戦すると知り、安心してポーランドに攻め込んだ。
前回のシリア化学兵器をめぐる対応でオバマ大統領は、軍事行動をちらつかせて威嚇したが、結局尻込みしてうやむやにしたから、反米主義者、ゲリラたちは喜んだ。
そして今回、オバマ氏は自国のジャーナリストが惨殺されて初めて軍事行動に踏み切った。
従ってこれは「報復・強襲作戦」である。強襲には相手をはるかに上回る戦力が要求される。
(省略しました 全文はソースをご覧ください)