『花子とアン』の時代の翻訳にまつわる著作権事情 ?? 科学と生活のイーハトーヴ
http://blog.ihatovo.com/archives/5563 もらった本を気楽に翻訳して出版する花子、それでよかったの?
NHKで放映中の朝の連続テレビ小説『花子とアン』は、タイトルのとおり、『赤毛のアン』の翻訳者として知られる村岡花子氏の生涯を題材としたドラマです。
先週、ついに花子が『赤毛のアン』の原書である『AnneofGreenGables』と運命の出会いを果たし、ドラマもクライマックスが近づいてきました。
このドラマでは、花子がいろいろな人から英語の本を手渡され、その魅力を日本の子供たちに伝えようと翻訳に取り組むシーンがたびたび登場します。
後に義弟となる村岡郁也さんからは『ThePrinceandThePauper』(『王子と乞食』)を、
そして女学校時代の恩師であるスコット先生からは、『PollyannaGrowsUp』(『パレアナの成長』(または『パレアナの青春』))と、『Anneof GreenGables』
(『赤毛のアン』)を、という具合に。
今の日本では、海外の著作物を日本語に翻訳して公開する場合、原則として、その著作物の著作者または著作権者から許諾を得る必要があります。
しかし、このドラマでは、花子はもらった本の翻訳にすぐ取りかかっていて、特に許諾等を気にかけている様子はありません。
ええ? ドラマとはいえ、花子、そんなに気楽に翻訳していいの?
郁也さんもスコット先生も、「これ素敵だから訳して」みたいなノリでいいの?
結論から言うと、「この時代は、だいたいそれでいいことが多かった」けど「それぞれ事情はちょっとずつ違う」ということになりそうです。
『花子とアン』の時代は、国際的な著作権保護について大きな動きがあった時代です。
『花子とアン』に登場した本を手がかりに見ていくと、著作権に関する歴史の中でも、とてもおもしろい時代であったことがわかります。
(省略しました 全文はソースをご覧ください)