【イラク情勢】米国が250億ドルを投入して強化したイラク軍はどこへ消えたのか | アゴラ 長谷川良 [6/17]

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イラク軍はどこへ消えたのか
http://agora-web.jp/archives/1600188.html
http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/52073269.html
長谷川 良 : アゴラ - ライブドアブログ 2014年06月17日12:09


当方はイラク出身の友人アミール・ベアティ氏からフセイン時代のイラク軍の
優秀さを聞いていた。友人はイラク軍の階級を詳細に説明しながら、イラク軍
が如何に優秀で規律の取れた軍隊かを語ってくれたものだ。そのことがまだ記
憶に残っている当方はここ数日、バグダッドから流れてくる国際テロ組織アル
カイダ系スンニ派過激派武装組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」
の攻撃にあっさりと敗走したイラク軍のことがにわかには信じられなかった。
オーストリア日刊紙プレッセによると、「14師団のうち4師団が消滅してしまっ
た」という。彼らは何をし、どこへ行ったのか。

スンニ派過激派グループはイラク第2の都市モスル市を奪い取ると、石油都市
のキルクーク市など周辺都市を次々と占領し、首都バクダッドに向かっている
という。モスル市やキルクーク周辺を警備していたイラク軍2師団約3万人の
兵士たちは数千人規模の過激派グループの襲撃に抵抗せず敗走したというのだ。
ある軍人は過激派が攻撃してくると、軍服を脱いで私服に着替えて去ってし
まったという(プレッセ紙)。唯一、慰めはクルド系自治軍がスン二派過激グ
ループを追い払うなど軍としての強さを発揮したことだろう。

米国は過去10年間、250億ドルを投入してイラク軍の強化を図ってきた。武器を
供給する一方、軍事教育を施してきた、その結果が数千人規模のスンニ派過激
派の攻撃に応戦できない弱体軍隊でしかなかったわけだ。ワシントンもさぞか
し驚いたことだろう。イラク軍を訓練した米軍関係者のショックはどれだけ大
きいだろうか。フセイン独裁政権崩壊後、米軍から即製されたイラク軍は武器
は調達できたが、兵士の気概や愛国心は輸入できないから、国を守るために闘
うといった心構えが皆無な兵士が少なくないわけだ。

ショックを受けたのは米軍関係者だけではない。イラクのシーア派最高指導者
シスタニ師は6月13日、同国のシーア派信徒に対し、首都バグダッドに向け進軍
するスンニ派テログループに対して武器を取って徹底抗戦するよう呼びかけて
いる。信頼できるのは軍隊ではなく、シーア派信徒たちだというわけだ。マリ
キ首相は急遽、義勇兵を募り、バグダッドの防衛に乗り出してきた。

それだけではない。シーア派の拠点、イランのロウハニ大統領は「イラク政権
の苦境を無視できない」として可能な限りの軍事支援を約束している。一方、
オバマ米政権はイラクに地上軍を動員せず、ペルシャ湾に空母を派遣するなど
対策を講じている。

それにしてもだ。イラク軍はどうしたのか。西側メディアによると、イラク軍
隊内に裏切り者がいたという。また軍内のサボタージュも排除できないかもし
れない。ベアティ氏は「ISILはサウジアラビアやクウェートから援助を受けて
いるはずだ」と見ている。イラク情勢はシーア派対スンニ派のイスラム教宗派
紛争の様相をいよいよ深めてきているわけだ。
2名無しさん@13周年@転載は禁止:2014/06/17(火) 23:38:23.33 ID:cWY7wuzd0
そうだよな
3名無しさん@13周年@転載は禁止:2014/06/19(木) 19:10:35.82 ID:bKDDNVnH0
なるほど
4名無しさん@13周年@転載は禁止:2014/06/20(金) 02:13:16.29 ID:XKZUobLF0
一斉に逃げただろ
アメリカが助けにくるんだからと武器は売り払って金にした
それをテロリストが買って攻めてくるって失態だよな
5名無しさん@13周年@転載は禁止:2014/06/20(金) 22:46:58.44 ID:V2cuzIuQ0
>>4
政府軍が武器を放り出して逃げて、それをISISがおいしくゲット!
ってのも聞いたが本当だったら、お前ら韓国軍かと(朝鮮戦争にて)
6名無しさん@13周年@転載は禁止
これはあかんね。