ブロガーよ、何度でも同じことを書け。その想いを伝えたければ。
http://www.ikedahayato.com/20140530/7223881.html まだ東京で消耗してるの?(イケダハヤト) 2014/05/30(一部省略しています。全文はソースにて)
しばしばブロガーの方から「いつも同じこと書いちゃうんですよね〜」という
悩み?相談を受けます。
◆何度でも書きなさい
いいんですよ、何度書いても。というか、本当に伝えたければ、何度でも書か
ないと伝わりません。
ぼくらのブログなんて、所詮読んでも1記事数千人、数万人程度の規模です。
「同じこと書いて大丈夫ですかね」なんて悩み自体がおこがましいのです。むし
ろ悩むべきは、何度書いても何度書いても、多くの人に届かないことです。ぼ
くは日々打ちひしがれております。全然読者増えないんですもの。
何度も書くということは、ブロガーにとっても大切です。ぼくは同じことをし
ょっちゅう書いてますが、その都度、一応「文体」を工夫してみたり、「タイ
ミング」を意識してみたり、「比喩」を変えてみたり、色々実験をしています。
実験の結果として、「同じ内容なのに、今回の記事はよく読まれた」という
学びも得ることができます。
同じテーマに挑戦しつづけるというのは、非常に効率のよい基礎練習になるん
です。プロのスポーツ選手でも、ミュージシャンでも、「同じこと」に向き合
い、その都度工夫をしていたりするわけです。
ぼくらブロガーも、上を目指したければ「同じこと」に向き合っていく必要が
あるんです。何度も何度も同じテーマにトライすると、自分の限界が見えます
し、ときには変化している自分に気付くことができます。
また、「この人はまた同じことを言っている」というのは、読者にとっても魅
力になりえます。
ぼく、内田樹先生の文章が好きなんですが、内田先生ってけっこう「同じこと
を言っている」んですよね。その体験自体もまた、魅力だったりするんです。
よくいえば、一貫性があるということですから。
池田晶子の著作なんかはもはや「同じことしか言っていない」気がしますが、
やっぱり面白いし、心に刺さるんです。むしろ作家として目指すべきは、そう
いう世界観なんじゃないかな、と最近強く感じています。
世の中なんてモノはそんなに複雑じゃありませんから、結局突き詰めるとみん
な「同じこと」を書くことになるんです。そこで問題になるのは、むしろ「文
体」であったり、「比喩」、「タイミング」なんですよね。ぼくらブロガーの
本質的価値は、案外そんなところにあると最近感じています。
というわけで、どんどん同じことを書くといいと思います。そしてその際には、
工夫をしてください。ぼくは文体、比喩、タイミングの三つをよく意識してい
ます。他にも色々な工夫の余地はあると思いますから、あなたなりの「繰り返
し」を追求してみてください。
〈本の舞台裏〉30年後の新シリーズ
[文]鈴木京一 [掲載]2013年08月04日
表紙画像 『旗を立てて生きる』
著者:イケダハヤト 出版社:晶文社 価格:¥ 1,620
晶文社から「就職しないで生きるには21」シリーズの刊行が始まった。
1点目は1986年生まれのブロガー・イケダハヤトさんの『旗を立てて生きる』。社会の諸課題を解決するためツイッターやブログを駆使することを説く。
同社は80年代前半、「就職しないで生きるには」シリーズを出していた。
同名の単行本は、ベトナム反戦運動に携わったレイモンド・マンゴーが「心の奥底で自由に生きていられるようにしてくれるなにか」「なおかつ生計がたつ道をひらいてくれるなにか」を求めて、書店や天然せっけん製造業を営む自身や周囲の体験をつづった。
以後、歌手の早川義夫さんの書店経営記『ぼくは本屋のおやじさん』など10点を刊行。マンゴー著や早川著は現在も版を重ねている。
今回企画した斉藤典貴さん(52)と安藤聡さん(53)は10年近く同社を離れ、今年初め戻った。「2人の口から出たのが『就職しないで』だった」と斉藤さんは言う。
旧シリーズは60〜70年代文化の影響が色濃い。
一方、新シリーズには「ノマド」なんて言葉が思い浮かぶ。
安藤さんは「IT文化につながるパソコン文化は70年代西海岸のカウンターカルチャーから生まれた。共通するものがあるのではないか」。
確かにイケダさんがうたう「『お金のために働く』から解放される」といった言葉には旧シリーズに通じる精神を感じる。
年3〜4点程度出す予定。30年を隔てた共通点と違いはどう見えてくるだろうか。
http://book.asahi.com/booknews/update/2013080600004.html