ナース、40過ぎて初めて書類選考に落ちて若者の悲痛を知る
http://tm2501.hatenablog.com/entry/2014/05/24/102120 とある青二才の斜方前進 2014-05-24(抜粋です。全文はソースにて)
衝撃的な話を聞いた。
バブルの頃から働いているナースさんは、ここ数年の転職で初めて「書類選考に
落ちる」という経験をしたそうだ。
「書類選考なんてこの歳まで落ちたこともなかったけど、いざ落ちてみるとすご
く凹むわね〜…2社だけど自分を否定されたような感覚を覚えて傷ついた。今の若
い人はそれが当たり前?それは大変なことね。」
2社なんてレベルじゃないほど落ちてる我々の世代から見れば、ナースに悪気が
なくても無神経に感じる発言だ!
ナースさん以上の年代の親、そして本来なら理解者であるはずの大学のキャリア
センターには実は若い人の受ける悲痛が全然わかってない。
なぜなら、体験もしたことないのだら!就活で100社も落ちる人、働かせてほし
いというごく当たり前のことを主張するために哲学や禅問答のように問い詰められ
ることの一部だって体験したこともないのだ!
そして、いざ内定しても研修も大して行わないで、年配上司のさじ加減で出した
命令に従えないと「お前の代わりなんかいくらでもいるんだ」とか言われる。
ツイッター上で社会不信や、年配者・企業への怨念が渦巻くのは「ネットが陰湿
だから」だけではない。
僕らはそれだけの苦労をして、明らかに前の世代よりも勉強もさせられてる。そ
れでもなお報われないのだから、虚しさや不正に憤ることを許してもらいたい。
そんな切実な感情を僕は形にすることでより多くの人に若者を理解してほしいと
願うのだ。
(中略。全文はソースにて)
たとえ空回りであっても、内定するために必死に虚勢を張り続ける若者を不自然
で不気味に思うかもしれない。でも、それは書類一枚、基準もわからずコピペのメ
ール文1通で落とされる経験を何十回、何百回もして精神的に滅入った人間の悲痛
な末路だ!おかしくなりかけた人間が必死に己を震わせて戦おうとする闘士そのも
のだ!
頭ごなしに批判する年配者が多いからこそ僕は言いたいのだ!
僕らは「自分の親世代からみて平凡でしかなかった生活」を営むために気の狂う
ような苦行を通り抜けなければ、人並みの生活さえままならない悲痛さを背負って
いること…自分も自分の後に続く世代もこんな苦行を強いる社会や企業に常に恐怖
と憎悪を抱いている気持ちをちょっとでもわかってほしい。
お手軽にメール一通で人格否定にも等しい仕打ちを受けながら、「はたらけ」と
罵られながら働くという当たり前のことに高尚な理由を説明しないといけない。
そして、就職だけでもそれだけ大変なのに「スーツを着てビジネスしてない奴は
社会人ではない」ような言い方をされ、「結婚しろ」「子どもを産め」とバブル期
のぬるい社会で出た人に言われたりしてる。
挙句の果てには、かつてよりも高いパフォーマンスを求められるアルバイトが集
まらないと「日本人は3kをしなくなった」と経営者が若者へ責任転嫁さ…。
何が恐ろしいかというと、データや僕らの環境から見れば無理強いに感じる意見
をいう人に悪意はない。悪意どころか、善意のおせっかいだと思っている人までい
るほどだ!
半沢直樹の台詞の中に「人の善意は信じますが、やられたらやり返す。倍返しだ!」
とあるが…半沢直樹はバブル入行組だから善意を信じていられる余裕があるように
(辞めたけど)野田政権下入社組の僕は思う。
半沢直樹がもし、リーマンショック以降の卒業だったら、「善意であろうと関係
ない。やられたら塵の一片も残さない!」と思います。勧善懲悪作品の枠組みを超
えて、コマンドーやランボーみたいに降参した敵をも平気で潰していくキャラクタ
ーになっていくでしょう。
ツイッターほか、インターネットで若い人が語る社会不信や憎悪、社会学者の古
市憲寿氏などが年配者批判をする姿の背景にあるものが単なるルサンチマンや甘え
ではなく、悲痛な叫びの1つとしてもっと真面目に取り合っていただけたらなぁ…。
全部に賛成をする必要もないが、必死さ・切実さ・悲痛な叫びさえ伝わらない現
在の若者という立ち場は本当に虚しく感じるよ。