Android Java訴訟、「Googleが著作権侵害」評決

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1205/08/news092.html

　米Googleはプログラミング言語「Java」に関して米Oracleが保有する著作権の一部を侵害した――。Javaに関する著作権と特許の侵害を理由にOracleがGoogleを
訴えている裁判において、陪審員団は5月7日、数日間におよぶ討議を経て、そう判断を下した。

　だがこれはOracleにとって完全な勝利というわけではない。Googleの行為がフェアユース（公正な利用）にあたるかどうか、つまり法的に認められているかどうかに
ついて、陪審員団は結論に達することができなかったからだ。

　フェアユースか否かの判断は損害賠償額を算定する上で不可欠な要素となる。GoogleによるJavaプログラミングツールの使用がフェアユースと判断されれば、
GoogleにはOracleの著作権の一部に関連した損害賠償金の支払い義務は発生しないからだ。

　「GoogleによるJavaの使用が公正なものと判断されれば、少なくともこの点では損害賠償は発生しない。フェアユースであるとのGoogleの主張が認められれば、
同社は損害賠償の義務を負わない」とボストンの法律事務所Brown Rudnickの弁護士であるエドワード・ノートン氏は説明する。同氏はこの訴訟とは無関係だ。

　「だからこそ、金額の面でこれは非常に重要な争点となる。今回の評決は苛立たしいほど曖昧な判断であり、結局どのような結論に達するのか見守るほかない」
と同氏。

　今回の不完全な評決はサンフランシスコの連邦地裁の法廷で読み上げられた。2010年8月に起こされたこの訴訟の争点はGoogleによるモバイルOS「Android」の
開発にある。裁判はこの後、特許権に関する審理に移り、さらに第3段階で損害賠償をめぐる判断が下される。

　7日の陪審員評決を受けて、Googleの弁護士はJava著作権をめぐる陪審員団の重要所見に異議を申し立て、この評決を無効審理とするよう要請している。

　Googleは「Oracleの特許を侵害していない」と主張するとともに、「そもそもOracleは一般に公開されているオープンソースのソフトウェア言語であるJavaの一部を
著作権で保護することはできない」とも主張している。この裁判では、Oracleのラリー・エリソンCEOとGoogleのラリー・ペイジCEOも法廷で証言を行っている。

　当初、Googleに請求される損害賠償額は最大61億ドルになるとも試算されていた。だがGoogleはその後、Oracleが主張する特許範囲を狭めることに成功、現在
Googleへの損害賠償請求の大半は著作権侵害をめぐるものとなっている。Oracleは著作権侵害で約10億ドルの損害賠償を求めている。

　この訴訟で主要な争点となっているのは、GoogleによるAPI――開発者がJavaソフトウェア言語を使用するためのツールセット――の利用、そしてそもそもAPIを
ソフトウェアのコードのように著作権で保護できるのかという点だ。

　「われわれは陪審員団の尽力に感謝しており、フェアユースと権利侵害が表裏一体の問題であることも理解している」とGoogleの広報担当者ジム・プロッサー氏は
声明で述べている。

　「問題の核心はAPIが著作権保護の対象となるか否かだ。それは法廷が決めることだ。われわれはこの問題についても、そのほかのOracleの主張についても自分
たちの勝利を予想している」と同氏は続けている。

　一方、Oracleは声明において「今回の評決を歓迎している」と述べ、GoogleがJavaライセンス取得の必要性を認識していたことは「確かな証拠」が示しているとも主
張している。

　「主要な商用ベンダー各社はGoogleを除いてどこもJavaのライセンスを取得し、すべてのコンピューティングプラットフォームで動作する相互運用性の維持に努め
ている」とOracleはさらに声明で続けている。

　7人の女性と5人の男性で構成される陪審員団が著作権をめぐる評決を下すと、まもなくして法廷では特許侵害をめぐる冒頭陳述が始まった。この裁判の審理は
米連邦地裁のウィリアム・アルサップ判事の下で4月半ばにスタートした。裁判には少なくとも8週間はかかるとみられている。

　Oracle America対Google訴訟（訴訟番号は10-3561）はカリフォルニア州北部地区連邦地裁で審理が行われている。

ふぁびょーんw

androidってパクリなの？

長い
産業で