http://www.computerworld.jp/topics/634/201988/ 韓国Samsung Electronicsは3月19日、携帯電話端末に対する価格の不当表示に関し、韓国規制当局の調査を妨害したとして
罰金を科された。罰金額は、韓国でのこうした調査妨害に対する罰金としては過去最高の4億ウォン(35万6,000ドル)。
韓国公正取引委員会(KFTC)は声明で、Samsungの経営陣と従業員が、KFTCによる立ち入り調査を遅延させたほか、
コンピュータ上のデータの削除、虚偽データの提出を行ったと述べている。
KFTCによると、調査担当者は当初、韓国の水原(スウォン)にあるSamsungの無線部門の事業所への立ち入りを拒否され、
最終的に立ち入ることができたときには、従業員が1人しか残っていなかったという。
KFTCは発表資料に、Samsung従業員が机を動かしているところを監視カメラがとらえた静止画を掲載し、これは調査を妨害
するために行われた行為の一部だとしている。
Samsungは声明で、「当社は、高い倫理規範の維持に真剣に取り組んでおり、今後もわれわれの価値を守り抜くために全力
を尽くす」と述べている。
KFTCは3月15日、通信キャリア3社と携帯電話端末メーカー3社に対し、端末価格の不当表示で罰金を科したことを明らかに
している。これらの企業の内訳は、キャリアがSK Telecom、KT、LG U+、メーカーがSamsung Electronics、Pantech、LG Electronicsで、
6社に科された罰金額は合計458億ウォン。