http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20120220/1041544/ 米Googleが米Appleの「Safari」ブラウザーを通じてユーザーのオンライン行動を追跡していたことが判明し、物議を醸している。
この問題を受け、3人の米下院議員が現地時間2012年2月17日、米連邦取引委員会(FTC)に対してGoogleの調査を要請する
公開書簡を送った。
両党プライバシー幹事会共同議長であるEdward Markey氏とJoe Barton氏、監督および調査に関する下部委員会議長である
Cliff Sterns氏は、Safariが「iPhone」「iPad」「iPod Touch」「Mac」に搭載されていることから、多数のユーザーが影響を受けた
可能性があると強い懸念を示している。
この問題は、米スタンフォード大学セキュリティ研究所の大学院生が公表した調査結果から明らかになった。同調査によると、
GoogleはSafariのプライバシー設定を迂回し、ユーザーのWeb履歴を追跡していたという。Safariを含む多くの主要ブラウザーは
サードパーティーのクッキーを拒否するオプションを備えているが、Safariはデフォルトでこのオプションを有効にしている点が、
他の主要ブラウザーと異なる。サードパーティーのクッキーとは、ユーザーが訪問しているWebサイトのクッキーではなく、広告
ネットワークなどの第三者が発行しているクッキーを指す。スタンフォード大学によると、Safariでは特定の条件下で、
サードパーティーのクッキーがこのオプションをすり抜けられるようになっている。Googleのほか、米Vibrant Media、英WPP傘下の
Media Innovation Group、米PointRollも同様にユーザーの行動を追跡していたことを、同調査で確認している。