【過去と】2046の木村拓哉はどーよ?【未来は】

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328スマ姐さん
人気グループ「嵐」の二宮和也(23)が出演したハリウッド映画「硫黄島からの手紙」
(クリント・イーストウッド監督)が9日、封切られる。巨匠の演出に引き出された日本兵役の
二宮の熱演は、オスカー候補の声も上がっているほどだ。このほどインタビューに応じ
「自分の頑張りを褒めてあげたい」と、なかなか満足しない男が、珍しく自信の表情をのぞかせた。

「1時間も掘っている」「暑い」…。二宮演じる日本兵・西郷が穴を掘る冒頭シーン。
撮影の本番だろうとイーストウッド監督は、英語で畳み掛けるように話しかけてくる。
これが巨匠の独特の演出法だった。

まるで催眠術。「そりゃ疲れる、汗も出るよ、と感情がどんどん動いた。歩かされて『爆弾が
落ちてくる、1、2、3ドン』の声で反応したり。心を流動的に保て、すごくしっくりきた」
身ごもった妻を残し、戦地へ赴く若き兵隊。オーディションでこの役をものにし、ハリウッドデビューを決めた。
二宮をいちばん推したのがイーストウッド監督だ。台本にないことを提案すれば「ニノ、グッドアイデアだ」と、
全面採用に。優しき巨匠に、「最後まで味方でいてくれた」と感謝の気持ちは尽きない。

二宮の役づくりは変わっている。多数の映画やドラマに出てきたが「家で台本を開いたことも、
一人で役づくりをしたこともない」という。今回も、ロスの空港で台本を受け取った。
「役の西郷だって何も知らずに戦地へ行った。共演者と向き合って初めて出てくる感情がある」
という。ロスでの1か月半の撮影は、9割が砂漠ロケ。ひょうが降る寒さ、泥まみれにも耐えた。

試写を見た人から称賛が相次ぐ。めったなことでは手応えを口にしない二宮だが、今回ばかりは別のよう。
「その頑張りは、自分で褒めてあげたい。芝居の評価が悪くても名誉なこと。
ただ、褒められると恥ずかしくなっちゃう」と笑った。

米国公開が12月20日に繰り上がり、来年2月のアカデミー賞のノミネート対象作品になった。
助演男優賞候補の声も上がるほど評価が高い。今後はハリウッドからの出演オファーの
急増も予想される。「行きたいね、ハリウッド」。つぶやいた言葉は力がこもって聞こえた。

ttp://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20061201-OHT1T00036.htm