小学生の制服

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(更に続く >>557

数日後・・・。

事の一件から、歌の練習にも精が入らない >>*** だったが、事もあろうにその日はセーラー服で登校させられてしまったのだ。

>>*** は普段よりもやや重い足取りで教室に入って行った。

暫くすると、クラスの女の子達が、>>*** の周りへと寄ってきた。
彼女たちは口々に、「かわいい」「似合ってる」などと言った。

>>*** は恥かしがっていたが、少しうれしい様だった。なぜなら、>>*** が好きな娘が言ってくれたからだ。

だが、悲劇は起こった。
クラスのワル連中(男女)が>>*** を目の敵にした。
便所で>>*** が小便している傍で小声で悪口をほざき、授業中も連中で囃し立てていた。

昼休みに連中は、廊下へ >>*** を引っ張り出した。
A(女)は >>*** に、「そんなの着てんならスカートはかねーのかよ」などと言いながら、>>*** のズボンを脱がそうとした。だが >>*** は抵抗してAの手を跳ね飛ばした。
しかしB,C(男)とD(女は、「生意気だ」「おかまだ」などとほざき、>>*** に暴力を振るい始めた。
>>*** の顔を平手打ちし、腹に殴りかかり、箒でボコボコにしだした。

だが、その傍らを、担任の冴子先生と上級生の少女(児童会長)が通りかかったのだ。2人はほぼ同時に事に気付いた。
「あんた達何やってんの!!」
2人はほぼ同時に叫んだ。ワル連中は暴力を止めた。

冴子先生は隣に居た正義先生にワル連中を引き渡し、>>*** を保健室に連れて行った。ワル連中はその場で絞られたのは言うまでも無い。だが、会長の少女は>>*** を見た途端に腰を抜かし、泣き出してしまった。それでも彼女は様子を見に行った。

>>*** は口の中を切り、目の上を腫らし、腹や脚や腕はあざだらけになり、服は破けはしなかったが、蹴られた跡が残り、埃まみれになっていた。
養護の先生は>>*** を着替えさせ、親に迎えに来るよう電話した。>>*** の服を手に取りながら唖然とした。
「・・・ったく、こんなのを着てるからって・・・・。似合っているのに・・・かわいそうに・・・。」
やがて親が迎えに来て、すぐさま近くの病院へと向かわせた。だが怪我はそれほどひどくなく、目もそれほど心配は無かった。

その後、例のワル連中は>>*** の親と冴子先生に絞られ、連中のうちの一人はこの町に居られなくなり、どこかへ引っ越してしまった。

その日の夕方、児童会長の少女は家でこの事を高校生の姉に話した。
ところが、姉はこんな事言い出した。
「その男の子、この前電車の中で見たよ。少しからかっちゃったけど・・」
少女は血相を変えた。
「お姉ちゃん!何がちょっとからかっちゃったなのよ!?」
そう、彼女の姉こそ、数日前>>*** を電車内で囃し立てた張本人だった。

「お姉ちゃんひどい・・・。聞いたんだよ・・・泣きながら言ってたんだよ・・・・電車の中でからかわれて・・・そのとき嫌だったって・・・。でも今日は・・・好きな娘に『似合っているよ』と言われてうれしかったって・・・。来月初めての発表会があるって・・・」
彼女はこみあげる怒りを抑えながら言った。だが爆発した。口論はやがて取っ組み合いの喧嘩になった。

そのあとしばらくは、姉妹同士で口も訊かなかった。