300 :
つづき:
やがてグラビア撮影が始まると、若菜はカメラマンの指示通りに妖艶な腰をくねらせ、
たわわなおっぱいを強調し、丁寧に処理された腋下を全開にしてその瑞々しい身体を惜しげもなく披露する。
そのころ、小腸内でまさに決死のサバイバルを展開している「つぶ男」たちは荒波をゆく大船に揺られるような
振動に進退きわまっていた。
つぶ男A:「う、うわぁあああ!!今度はなにごとだっっ!?」
つぶ男B:「しっかりつかまれ!!ここまで来て諦めてたまるか!」
小腸内を背水の陣で進軍しているつぶ男たち総勢15人。若菜がヒップを突き出す格好をとると腸壁が45度傾き、
つぶ男たちは姿勢を保持できずにすべり落ちるように転落していく。
ちょうどテレビ番組のアスレチックに挑む素人衆さながらの場景だ。
若菜の腸液と半消化物にもまれて息も絶え絶えだ。
突き出していたヒップを引っ込めた若菜が次に取ったポーズは、腰に手をあてがい身体をやや後方にそらせる。
真下からカメラがとらえるアングル。ビキニ水着の付け根から長い美しい脚がスラリと伸びやかな稜線を描く。
つぶ男C:「うわっ!!今度は逆に傾いたぞっ!!!みんな受身取れよ!」
つぶ男D:「おわわわっ!受身なんてムリだって!!ぐぉあああ!」
ゴゴゴゴゴ・・・
さきほど十二指腸側に押しやられたつぶ男たちと半消化物は重力に翻弄されるがまま、真逆の奥へと押し流されてゆく。
まるで超巨大な波のプールのよう。5ミリのつぶ男たちがどんなに力を込めて位置を堅持しようともかなうものではない。
若菜はしなやかな腰の筋肉をほんの少し操るだけ。しかし腸内の彼らにとっては大打撃となるのだ。
301 :
つづき:01/11/21 12:34 ID:CmdIQbRy
やがて撮影が終了した。若菜はカーディガンを羽織ってスタジオを後にする。
大しけ状態だった小腸内がにわかに落ち着きをとりもどす。
A:「ハァハァハァハァ・・・・・・ なんとか・・・ 揺れはおさまったか・・・」
B:「らしいな・・・ ハァハァ・・・ ちくしょう・・・!なんで漏れがこんな目に・・・」
肩で息をするつぶ男たち。もみくちゃになった腸内の空気は湿気と餃子の匂いでひどくよどんでいた。
C:「う・・・ おえええぇぇぇっ! げええぇぇ・・・」
D:「うぷっ!? うげぇぇぇ・・・」
つぶ男たちは激しい揺れと匂いで次々と嘔吐しだした。若菜の腸壁の床そこかしこにつぶ男たちの吐瀉物が
ボトボトと激しい音を立てて散乱していく。そしてそれらは若菜本来の半消化物とぐちゃぐちゃに混ざってあたり一面に
この世のものとは思えない臭気を放っていた。
E:「ハァハァハァ・・・ ん? おい!おまえだいじょうぶか!!?おい!」
一人のつぶ男が腸壁の隅でグッタリと横たわっているもう一人のつぶ男を見つけ、声を掛けた。
E:「おい!おいってばよ!!だいじょうぶか!?」
しかし彼はすでに事切れていた。おそらく大揺れの際に頭部を強打したか、呼吸困難が原因だろう。
E:「なんてこった・・・」
A:「くっそ・・」
つぶ男たちは悲しさと悔しさに声にならない嗚咽をあげてその場に崩れ落ちた。共に生き抜いてきた仲間の死。
やり場のない怒りがこみあげ、一人のつぶ男が目の前にたゆたう腸壁を思い切り殴りつける。 ボニョッ
若菜の腸壁はあっさりとその怒りを受け流した。どうしようもない力の差につぶ男たちは再び絶望感を募らせていった。
302 :
つづき:01/11/21 12:53 ID:CmdIQbRy
グルルルル・・・
スタジオで休憩していた若菜の下腹部が異音をたてた。マネージャーと談笑していた彼女の顔がやや曇る。
若菜:「・・・冷えたかな?」
マネ:「じゃ、僕は次の現場の打ち合わせに行ってくるからね。出かける支度よろしく。」
若菜:「あ、はーい。」
若菜は自分の腸内で壮絶な命の葛藤があったことなど微塵も知る由がなかった。
ただつぶ男たちの存在する腸内環境の変化を敏感に察知し、にわかに腹の調子を気に掛けていた。
若菜:「・・・。やっぱ絶対あの飲み物変だよ!なんかさっきからお腹の調子が変だもん。
ここんとこ便秘続いてるんだけどもしかして快便の効果があるのかな。でも変なところでしたくなったら嫌だな・・・」
若菜はそうつぶやいて下腹部をやさしくさすりながら一抹の不安を感じていた。
しばらくして彼女は水着を脱ぎ、真新しい下着を身に付け、スタイリストが用意した衣装を着込んで控え室を後にした。
同胞の死を目の当たりにして悲嘆にくれていたつぶ男たちだったが、お陰で生への強い意志の元結束し、
脱出口である肛門に向かって更なる歩を進めはじめていた。
B:「おい、おまえら!絶対生きてここから出ような!」
C:「おう!漏れ、生きて出られたら2ちゃんねるに小さくされたこと書いてやるからなっ!」
D:「漏れは自分たちを飲み込みやがった、なんだっけ?酒井若菜とかいう女をさらってやる!」
E:「ちょっと待てよ。この子に非はないかもしれないだろ。恨むべきは俺らを小さくした政府の奴らだよ。」
A:「しかし普通漏れらの姿をみたら飲むのを躊躇うだろ?若菜とかいう女は信じられねぇゲテ食いだってことだよ!」
C:「待てよ!議論は後にしようよ。見ろ!さっきに比べると間口が広くなってるじゃないか!」
A:「もしかして・・ 小腸を抜けたのか・・・?」
つぶ男たちはとうとう若菜の大腸の入り口に到達したのだ。