小さくなって真中瞳に食べられたい

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108名無しさん@ピンキー
恐怖にアドレナリンが分泌されるのが判るような気がするほど、男たちは恐慌に陥った。
全くの暗闇の中、男たちが感知できるものは、
若菜の心臓の鼓動、酸欠状態のサウナにでもいるような息苦しさと暑苦しさ、
自分たちを不気味にあたたかく包み込むような、ぬめる肉襞の感触
蠢く胃壁が奏でる湿ったような淫靡な肉の音、腸の蠕動音と消化物が腸管を移動する音、
そして鼻腔を鋭く刺す、自分たちをタンパク質の固体からペプトンの栄養物に変えようとする、
胃液の酸の匂いだけだった。