【筋肉】男を肥満化其の三【脂肪】

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1名無し調教中。
ショタ〜オヤジまで幅広く、ガチムチぶよぶよ様々な肥満体へ
太る過程を美味しくいただきましょう。
目撃・体験談。 妄想をどんどん投下してくださいな (其の1スレ>>1の発言より)

かわいい女の子を強制肥満化其の14
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1244897462/

の派生?という形の♂スレです。
基本スタンスは↑と同じでマターリ(    ´   ∀   `    )sage進行で

いいスレになるように意見も募集です

・前スレ
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1234798154/
・有志によるロダ(肥満化経過や自作絵の投下に)
ttp://r16.bannch.com/bs/bbs/286019
・まとめwiki
ttp://butaman.wiki.fc2.com/
2名無し調教中。:2009/06/14(日) 18:13:20 ID:Fjwujx6D
前スレは容量がやばめということで
今回は早めの新規スレです
ss職人さん方の投稿が多くて盛況でした

満腹御礼
賑やかなスレになりますように
3名無し調教中。:2009/06/14(日) 18:39:34 ID:GrgGlOyv
>>2
スレ立て乙!
しかし1000行かずに新スレとは……すげぇなw
4名無し調教中。:2009/06/14(日) 21:17:52 ID:6Go6kTpk
ぶひ〜。
(新スレ乙です。)

ぶいぶい。
(今スレも賑やかになるといいですね。)


ぶひぶひ。ぶいぃ。
(前スレ>>771
 公園に行くたびに何かしらおやつもらってますし、
 散歩の帰り道で焼き鳥とか鯛焼きとか買って食べるのが
 習慣になってるので、そう簡単には痩せられそうもないです。
 その証拠にどんどん胴回りが太く…。ああぁ。)
5入れ替え:2009/06/14(日) 21:19:01 ID:6Go6kTpk
五井と小原はそれぞれ食欲の赴くままに生活し、
やがて食欲の入れ替えから2ヶ月が経った。
二人は圭に呼び出され、再び圭の部屋を訪れた。

二人は簡単に食欲の変化や2ヶ月間の生活を圭に報告した。

「なるほど…。実験はおおむねうまくいったようですね。
 多少、予想通りにならない部分もありましたが…。
 それにしても五井さん、ずいぶん見違えましたね。」

「本当に。
 先輩のお腹の周り、すっきりしましたよね。」

小原兄弟の視線が五井の体に向けられる。
腹はサイズダウンした新しいズボンの内側まで引っ込み、
胸は男らしくたくましい胸の形に変わっていた。

「ああ、腹がへこんだのと体が軽くなったおかげで、
 懸垂と腹筋ができるようになったんだ。
 腹もこの通り。小原、ちょっと触ってみるか?」

「え、いいんですか?」

五井は腹にぐっと力を込める。
小原が少し遠慮しながらもその腹に手を当て、軽く力を込めて押した。
まだ人並み以上の厚い脂肪の層が残っているものの、
その奥にある腹筋の弾力で手が押し戻される。
6入れ替え:2009/06/14(日) 21:20:21 ID:6Go6kTpk
「標準体型まであと一頑張りって感じだろ?」

「ええ、なんだか少し寂しい気もしますけど、
 先輩が喜んでいるならその方がいいです。」

「なんだよそれ。俺、結構頑張ったんだぞ。
 しかし、小原の方が俺よりよっぽど見違えたんじゃないか?」

五井は、小原の体と隣にいる圭の体を見比べてみた。
ほんの2ヶ月前までそっくりの体つきだった二人は、
もう兄弟と思えないほど体格に差が出てきている。
圭の細さが小原の太さを強調し、小原の太さが圭の細さを際立たせる。
そして、次に小原の腹と自分の腹を見比べてみた。
できるだけ主観を取り除いて見ても、たっぷりと贅肉を付けた小原の腹は、
今や五井の腹よりも大きく前へ突き出している。

「はい、おかげさまでこんなに太ることができました。
 僕もこの体には満足していますよ。」

小原は腹の肉を掴んで軽く持ち上げて見せると、
丸くなった頬を緩ませてふっくらとした笑顔を見せた。
7名無し調教中。:2009/06/15(月) 20:46:03 ID:7QDxK+ha
ぶぃ。
(歯医者に行ってきました。)

ぶひぶひ。
(痛かった。
 まだしばらく通わなくちゃいけないみたいです。)

ぶうぶう。
(こういう時に限って噛みごたえのあるものが食べたくなったりします。
 たぶん食欲には勝てないので
 また変な声だしながらご飯食べることになりそうです。)
8入れ替え:2009/06/15(月) 20:47:25 ID:7QDxK+ha
それぞれの理想の体型に近づいて喜んでいる二人に、
圭が少し申し訳なさそうに話しかけた。

「五井さんにも良にも喜んでもらえて良かったんですが…。」

「わかってますよ。約束ですから。
 食欲が戻ってもこの体型をキープできるように頑張りますよ。」

「僕も。胃袋は大きくなってるんだし、
 これからもたくさん食べるように頑張るよ。」

「それを聞いて安心しました。
 では、あちらにお願いします。」

五井と小原は前に入れ替えを行ったときと同じように、
鏡の立てられた台の両側にそれぞれ座り、ヘッドホンを装着した。

五井は目の前の鏡を見てみると、
2ヶ月前は自分の影が小原の影をすっぽり覆っていたのに、
今は二つの影がほとんどぴったりと重なっていることに気づいた。

(俺も小原もよくここまで変わったな。
 食欲を入れ替えただけなのに。)

五井はいつか小原と行ったバイキングで食ったきのこのサラダのことを
思い浮かべながら、鏡の向こうの小原の目を見つめた。
やがて、ヘッドホンから聞こえてくる音が、
だんだんと不規則になってきた。
9入れ替え:2009/06/15(月) 20:48:48 ID:7QDxK+ha
五井の頭に次々と食べ物のイメージが湧き上がってきた。
鮮明なイメージが次々と頭の中に浮かんでは消えていく。

(なんか、前より、…激しい。)

五井は前の入れ替えのときに感じた感覚より強い満腹感を感じていた。
まるでとても食いきれない量の食べ物を
無理やり腹に押し込めているようである。
実際に胃袋が膨れているのではないため苦しみはないが、
ものを食べるイメージは容赦なく流れ込んでくる。

(腹いっぱいだ。もう腹に何も入れたくない。)

限界を感じた五井はやがて意識をゆっくりと失っていった。



「五井さん。起きてください。」

圭の声で五井が意識を取り戻す。

「ん…。やっぱり、寝ちゃったんだな。」

五井が目をこすっていると、圭が小原を揺すり起こしていた。
前と同じ光景だが、やはり五井に入れ替わった実感は持てなかった。
10入れ替え:2009/06/15(月) 20:49:48 ID:7QDxK+ha
圭は五井と小原をソファに座らせ話し始めた。

「また、食欲や生活の変化について教えてもらいますが、
 これで意識の入れ替えの実験は一通り終わりです。」

「圭、またすぐ食欲を交換することはできない?」

「今すぐには無理だよ。
 意識の入れ替えは脳や体への負担が大きくて、
 立て続けにやるとどんな悪影響がでるかわからないから。
 少なくとも2ヶ月は様子を見ないと。」

「そっか…。」

小原は少し残念そうに引き下がる。

「また何か体調に異常があれば連絡をください。
 今日はお疲れ様でした。
 五井さん、食べ過ぎには気をつけてくださいね。」

圭はそう言って、二人に謝礼の入った封筒を渡した。
11入れ替え:2009/06/15(月) 20:51:13 ID:7QDxK+ha
五井と小原が帰った後、圭は一人部屋の隅に置かれたケージを眺めながら、
中にいる二匹のネズミに話しかけるようにつぶやいた。

「どうやら2回目も無事に入れ替わったみたいだな。」

圭はネズミを驚かさないようにケージの上ぶたをそっと開ける。

「それにしても、二人ともどこまで体型を維持できるかな…。
 ネズミは食欲を戻したとたんに体型まで元に戻ってしまったけど。
 やっぱり生き物の根源的な欲求に逆らうのは難しいのか?」

ケージの中に手をいれ、痩せたネズミと太ったネズミの
それぞれの背中を優しく指で撫でてやった。

「人間はネズミほど単純ではないと思うけど。
 良があんな体になるまで食べ続けてたとなると、
 五井さんは大変だろうな…。」

圭はケージのふたを閉めると、
窓辺に立って二人の帰っていた方を眺めていた。
12名無し調教中。:2009/06/15(月) 21:04:37 ID:qqmRWtMz
>>7
俺もリアルに歯医者通い中wwその痛みはよくわかる
お大事に……そしてしっかり食って太って下さい

SS乙
つまり実験終了後の五井の食欲は、入れ替え前よりも増大してるワケで……体型維持は難しそうだなww
そしたら逆に小原はまた元に戻っちゃう?
うーん、ジレンマ……
13名無し調教中。:2009/06/15(月) 22:41:50 ID:vw2gUdNx
1アンド入れ替えの中の人乙です!
だんだんプニ度が上昇していく自分の腹を鏡に映して欲情してしまう人って、俺以外にいたりするかな?
14名無し調教中。:2009/06/15(月) 22:57:37 ID:FVTOk9Lo
>>13
それは見られたいという願望の表れだよ
一人で楽しんでいないで、俺にも見せてください
15名無し調教中。:2009/06/15(月) 23:58:04 ID:vw2gUdNx
>>14
ごく親しい人と呑んでて、酔ったノリで服をベロっとめくって腹全開はやるけど。。。
でもネットに晒すのは勘弁〜!
前の会社の熊みたいな上司と今も年に何度か呑むけど、「男はこれぐらいふっくらしててもエエねんで」みたいな事言って、腹をモフモフしてきたり、パンチ入れてきたり。
かなりエロい気分で呑んでます。
16名無し調教中。:2009/06/16(火) 17:23:33 ID:5ae8lhn7
>>15
お互いに餌付けしてるようにしか……太ればいい!!


テンプレにないから入れ忘れたけど
まとめwikiの編集パスは
スレタイ『男を○○○』の○○○を半角ローマ字小文字で

パスはあってよかったね
女を〜のほうは荒らされてるみたいだし
17名無し調教中。:2009/06/16(火) 20:03:50 ID:8euQ9Wkc
ぶひぶひ。
(蚊に刺されたかゆみで目が覚めました。
 気分の悪い目覚めです。)

ぶいぶう。
(豚もやっぱり蚊に刺されるんですね。
 俺の血なんか飲んだら蚊も太っちゃいそうですけど。)


ぶひぶ〜。
>>15
 すてきな体験記乙です。
 身近にそんなことを言ってくれる人がいたら
 太るのが楽しくなっちゃいそうです。)

ぶい〜?ぶう。
(どのくらいふっくらしたお腹なんだろう?
 きっとふかふかで触り心地のいいお腹なんだろうな。)
18入れ替え:2009/06/16(火) 20:05:35 ID:8euQ9Wkc
圭の部屋からの帰り道、五井の腹が大きく鳴った。
五井にとってこんな空腹を感じるのは久しぶりのことである。

「小原、晩飯にこの前一緒に行ったバイキングの店に行かないか?」

「え、さっき体型をキープするために頑張るって言ったばかりなのに、
 いいんですか?いつもの食堂にしませんか?」

「今日はいろんな種類のものを食いたい気分なんだよ。
 ちゃんと加減するから大丈夫だって。」

「僕は構いませんけど…。」

小原は少し不安そうだったが話は一応まとまり、
二人はバイキングの店に向かっていった。

店に入り、二人は思い思いのものを皿に盛っていった。
五井は栄養バランスを考えて多種類の料理を少しずつ盛っていき、
全部合わせて一人前ほどの量を皿に取った。
料理を取り終えた五井がふと小原の方を見ると、
まだ前日までの感覚でいるのか、いくつかの大皿にいっぱいに料理を盛りつけていた。

「おまえ、そんなに食えるのか?
 食欲が元に戻ってること忘れてないか?」

「昨日までこの倍以上の量を食べられたんです。
 このくらいなら食べられますよ。」

小原は自信たっぷりに脂肪太りの腹を叩いて見せた。
19入れ替え:2009/06/16(火) 20:07:02 ID:8euQ9Wkc
二人は揃ってそれぞれの料理を食べ始めた。

五井は最初は少しずつ良く噛んで味わうように食べていたが、
だんだんそれがじれったく感じるようになってきて
バグバグと大口で食うようになり、気が付くと皿の上は空になっていた。
五井はあまりにあっけなく食事が終わってしまい、まるで手品のように
料理が目の前で消えてなくなってしまったようにすら感じた。

(え、もう終わりなのか?まだぜんぜん食った気がしないぞ。)

一方小原は、最初こそ体格に見合った勢いで食べ進めたものの、
盛り付けた量の半分も食わないうちに料理を口に運ぶ勢いが鈍り、
やがてそのまま箸が止まってしまった。
腹に入れた量と満足してしまった食欲のギャップに小原自身が驚いているようで、
腹に手を当てながら食べ残した料理をじっと見ている。

「もう食わないのか?」

自分の取ってきた分を食い終わって、小原の食う様子を見ていた五井が尋ねる。

「はい、お腹にはまだ余裕があるんですけど、
 もう食べる気がしなくなってしまって。」

五井は自分が最初に入れ替えた直後の食事の感覚を思い出した。
小原も今、その時と同じように混乱しているのだろう。
やはり、入れ替えは今回も成功しているようである。
20入れ替え:2009/06/16(火) 20:08:28 ID:8euQ9Wkc
「しょうがないな。残した分だけ食ってやる。
 バイキングで取った分を残すのはマナー違反だからな。」

「すみません。」

小原は料理がかなり残った皿を五井の方に差し出した。
五井は料理を取りすぎたことを軽く叱りながらも、
1人前以上の量が残っていた料理をぺろりと平らげてしまった。

「ああ、うまかった。
 …そういえばこの店、料理の種類の豊富さが売りなんだよな。」

「先輩…?」

「せっかく来たんだし、一口ずつ味見してみるか。」

五井はそうつぶやくと、席を立っておかわりを取りに行った。
今度は栄養バランスのことをあまり考えず、食いたいものを次々載せていった。
こってりとした肉料理が次々と皿に追加されていく。
最初は一口と決めていたのに、取る量がだんだん大雑把になり、
結局、小原が最初に盛ってきた量と変わらない量を取ってしまっていた。
21入れ替え:2009/06/16(火) 20:13:09 ID:8euQ9Wkc
席に戻った五井は舌なめずりして食事を再開した。
大皿に盛られた料理が次々と五井の腹に消えていく。
腹がどんどん膨れていくにもかかわらず、
食えば食うほど食欲が湧き上がってきて、
だんだん五井自身にも手が止められなくなっていった。

(うまい、もっと、もっと食いたい。)

「せ、先輩、食べ過ぎですよ。」

見かねた小原が止めようとしたが、五井は聞く耳を持たなかった。

「一日くらい多めに食ったって大丈夫だよ。
 決めた。食べ放題なんだし今日は思いっきり食うぞ。」

「…。」

小原はそれ以上何も言わなかった。
五井は皿まで食ってしまいそうな勢いで料理を平らげ、再び席を立った。
22入れ替え:2009/06/16(火) 20:17:33 ID:+UVtOCVL
その後、五井はテーブルと料理の置いてあるカウンターを
2往復して、ようやく食事の手を止めた。
せっかくへこんだ五井の腹は見事に丸く膨れ、
ベルトを緩めるどころか、ズボンのボタンが止まらなくなってしまっていた。

「ぐぇ〜っぷ。もう腹いっぱいだ。」

「先輩…。」

食後のコーヒーを飲みながら満腹感に浸る五井を
小原が心配そうな目で見つめていた。

「わかってる。食い過ぎだっていうんだろ?
 明日からは自制するし、運動もするから心配するなよ。」

小原はまだ何か言いたそうだったが、
五井は面倒臭そうに話を打ち切り、会計を済ませるために席を立った。

帰宅した五井はどかっとベッドに横たわった。
ほんの一休みのつもりで横になったのだが、
膨れた腹を撫でているうちに強い眠気襲ってきたため、
その日はジョギングをパスしてそのまま眠ることにした。
23名無し調教中。:2009/06/16(火) 20:17:34 ID:5ae8lhn7
SS乙!
すごいリバウンドフラグw
その一方で小原がやせそうで寂しい限りだぜ
24名無し調教中。:2009/06/17(水) 20:46:23 ID:Calixbp+
ぶひぶひ。
(公園に行ったらこの前の犬が俺に
 何か黒い塊を差し出してきました。
 よく見たら、ぼろぼろの小銭入れでした。)

ぶうぶう。
(中を見てみたら小銭がちょっと入っていたので、
 たこ焼きを買ってきて、ふたりで分けて食べました。
 おいしかったです。)

ぶひ。ぶぅ…。ぶう。
(帰ってかがみ見たら、鼻の頭に青のりがついてました。
 ああ恥ずかしい…。
 鼻が出っ張ってるから、夢中で食べてると
 食べ物に付いちゃうんです。)
25入れ替え:2009/06/17(水) 20:47:58 ID:Calixbp+
翌朝、五井が出社すると小原がまた心配そうな顔で尋ねてきた。

「先輩、今朝は何を食べました?お腹は大丈夫ですか?」

(朝の挨拶もろくにせず、そんなことを気にするなんて…。)

五井は最初の入れ替えの翌日の小原の失態を思い出す。

「え〜っと、
 おにぎり50個と、食パン5斤だったかな?」

「え、そ、そんなに。」

小原は慌てたように五井の体を見たが、
昨日ようにの丸く膨れた腹はどこにもなかった。

「嘘だよ。そんなに食えるかよ。
 普通にご飯一膳とベーコンエッグだ。
 言っただろ、自制するから大丈夫だって。」

「はぁ。なんだ、びっくりした。」

小原のほっとした顔を見て五井はしたり顔で笑ったが、
次の瞬間、五井の腹からぐぅ〜という大きな音が聞こえてきた。

「だ、大丈夫だ。は、ははは。」

「そう…、ですよね。はははは」

二人の乾いた笑いとしつこいくらいの五井の腹の音が周囲に響く。
その日一日、小原が五井を見る目つきはどことなく不安げだった。
26入れ替え:2009/06/17(水) 20:49:36 ID:Calixbp+
終業時刻になり、小原は帰り支度を始めていたが、
五井はパソコンに向かって作業を続けていた。

「残業ですか?」

「ああ、今日中に片付けたい仕事があるから。」

「そうですか。それじゃ、お先に失礼します。」

「おう、お疲れ。
 ところで小原、いつだったかお前の家で食わせてもらった
 おから入りケーキってどこで買ったんだ?」

「ああ、あれは、いつもの食堂のすぐ近くにある
 ケーキ屋さんで買ったんですよ。」

「そうか、ありがとな。」

「はい。お疲れ様です。」

そうして小原が帰った後も五井は一人作業を進めていった。

やがて仕事を片付けた五井は会社を出てよく小原と行く食堂で
夕食を済ませると、さっき教えてもらったケーキ屋に足を運んだ。
27入れ替え:2009/06/17(水) 20:50:54 ID:Calixbp+
五井もケーキは好物なのだが、男一人でケーキ屋に入っていくのが
恥ずかしくて、今までなかなか店に入っていくことができなかった。
しかし今日はなぜかどうしても甘い物を口にしたい気分になってしまい、
食うならせめて低カロリーのケーキを買って帰ろうと
仕事をしながらもずっと考えていたのである。

(やっぱり恥ずかしいな。だいぶ痩せたとはいえ、
 俺なんかが入ってったら、他の客に笑われるんじゃないか?)

五井は店の前で一人疑心暗鬼に陥る。
女子高生なんかに指を指されて笑われた日にはしばらく立ち直れそうにない。

しかし、ケーキに対する食欲はどんどん強くなっていく。
小原の家で食った時は甘すぎて途中で食べる気がしなくなっていたのに、
今はその味を思い出すだけでも涎が口からあふれ出そうになる。
ついに我慢が限界を達し、五井は意を決して店のドアを開けた。

「いらっしゃいませ。」

若い女性店員のさわやかな声が五井を迎えた。
店の中は思っていたより広く、人もけっこういたが
当然五井に気を止める者は一人もいなかった。
男性の一人客もちらほらおり、みんな仕事帰りのサラリーマンのようである。
五井はなんだかほっとして、軽くため息をついた。
28入れ替え:2009/06/17(水) 20:52:18 ID:Calixbp+
五井は注文をするためカウンターに向かった。

「いらっしゃいませ、店内でお召し上がりになりますか?」

「ここで食べていけるんですか?」

「はい、奥に喫茶コーナーがございます。
 なお、当店は本日1日限りのキャンペーンを行っていまして、
 1時間のケーキバイキングが半額でご利用いただけますので、
 もしよろしければどうぞ。」

バイキングと聞いて五井の食欲は大いにうずいた。
目当てのおから入りケーキ一つ買って帰るつもりだったのだが、
食べ放題があると言われると、いろいろな種類を食ってみたくなり
だんだん頭の中がケーキのことで埋め尽くされていく。

(キャンペーン中なんだし、運が良かったと思って試してみるか。
 カロリー低そうなの選んで食べれば大丈夫だろう。)
「じゃあ、バイキングをお願いします。」

五井は会計を済ませると、バイキングの終了時刻が書かれた
チケットを受け取り、喫茶コーナーへ向かっていった。
29入れ替え:2009/06/17(水) 20:55:53 ID:n315aMvk

喫茶コーナーの前には、色とりどりのケーキが山のように並んでいた。
五井にとっては眩しすぎる光景である。

(うまそう。どれもこれも全部すげえうまそう…。)

五井は早速一口サイズにカットされたケーキを皿に取り始めた。
女性客が多いためか、品名を書いたラベルには1切れ当たりのカロリーが
表示がされており、それを参考にしながら選んでいく。
しかし、食いたいものが多すぎて、悩みながらもどんどん載せているうちに
皿の上はいっぱいになりケーキの上にケーキが積み重なっていった。
もはやカロリー計算などできる状態ではない。

五井は、山盛りの状態になった皿を持って席に着くと、
まず目当てだったおから入りケーキにフォークを入れ口に運んだ。
前に食ったものと味は同じはずなのだが、
今の五井には全く別のものを食っているようにさえ感じた。

(こんなにあっさりしてるんなら、いくらでも食えるぞ。)

その一口で食欲のスイッチが完全に入ったのか、
次々と小さなケーキの塊が五井の口に吸い込まれていった。
一口食うごとに理性がとろけていく。

やがて一皿に載せた分を食食いきった五井は
もう時間内に一つでも多く食うことしか考えられなくなっていた。
30入れ替え:2009/06/17(水) 20:58:25 ID:n315aMvk
そこからさきどれだけ食ったのか五井自身覚えていなかった。
バイキングの終了時刻が訪れ、ふと我に返る。

「ぐぷっ。」

五井は甘ったるいげっぷを吐き、ケーキの余韻に浸る。
生クリームがたっぷりと詰め込まれた腹を撫でてみると、
心なしか体の脂肪がふかふかとやわらかく感じ、
腹がそのまま特大のスポンジになってしまう想像が湧いてきた。

五井はいい気分で帰宅すると、またごろりとベッドに横たわった。

(今日も運動は無理そうだな。)

膨れた腹を見て、また腹いっぱい食ってしまったという
後悔を心のどこかに感じつつ、それよりも強い満腹感に体を乗っ取られ、
五井はそのままやわらかくて甘い夢の中へ落ちていった。

五井は自制心をたくさんのケーキといっしょに
腹の中で消化してしまったようである。
この日から五井はちょくちょくケーキ屋に通うようになった。
31名無し調教中。:2009/06/17(水) 21:09:59 ID:0IJxju6O

おからケーキが意外な伏線wwすげぇwww
32名無し調教中。:2009/06/18(木) 22:15:57 ID:TqJ4XjiO
ぶひぶひ。
(最近前スレがシチュエーションの話題で賑やかですね。
 その中からSSに発展するものが出てくると思うと
 今から楽しみです。)

ぶひぶぃ…。
(こうやって他人を頼りきってるから
 豚になったんだっけ。)
33入れ替え:2009/06/18(木) 22:17:10 ID:TqJ4XjiO
五井の食事量はどんどん増えていった。

五井にも先輩としての見栄があり、
小原と二人で食事に行くときには一人前しか食わずに、
食欲をコントロールできているふりをしていた。

ところが、家に帰れば何人前もの食事を当たり前のように取り、
外に出かけて行けば、何件もの食堂をはしごしたり、
食べ放題の店で腹いっぱいになるまで食べてくる。
間食も多くなり、すっかり例のケーキ屋のお得意様である。

当然、五井の体には一度落とした脂肪が戻り始めた。
腹が突き出し、腰の周りにも肉がまとわりつき、
ズボンもベルトも日一日ときつくなっていく。

最初の頃は取り組んでいたジョギングも、
腹十二分目まで食った後はやる気にならず、
だんだんとさぼりがちになっていき、
体が重くなるにつれて、腹筋などの運動は
すること自体が難しくなっていった。

そして1ヶ月に経った頃、五井はすっかり元の体に戻ってしまった。
それどころか、食欲も体もますます太る一方である。
五井は焦りを感じながらも、
結局、食欲に歯止めを掛けることができなかった。
34入れ替え:2009/06/18(木) 22:18:23 ID:TqJ4XjiO
ある日、小原から五井に電話がかかってきた。

『話があります。今から先輩の家へ伺います。』

五井が了解の返事をしてしばらくすると小原が五井の部屋へやってきた。

小原は入れ替えの以前に比べれば食事量は増えたものの、
一般的に見ればまだまだ小食であり、
せっかく体に付けた脂肪を維持することができず、
緩やかに体重が落ちてきて、今では標準体型に近づいていた。

リビングへ通された小原はソファに座ろうともせず、
立ったまま五井を見ていたが、突然、深々と頭を下げた。

「…すみませんでした。」

「どうしたんだ?何謝ってるんだよ?」

「先輩、元に戻ってから、
 食欲が抑えられなくなっているんじゃないんですか?」

小原には大食いしている姿を見せないようにしてきたつもりだが、
さすがにここまでたるんだ体までごまかすことはできないようだ。
35入れ替え:2009/06/18(木) 22:19:48 ID:TqJ4XjiO
「ああ、確かに。
 ちょっと食いすぎることもあるかな…。」

「いいんです。もうわかっていますから。
 それに、兄から聞いたんです。
 入れ替えている間に僕が好き勝手食べたせいで
 先輩の食欲が強化されたかもしれないって。」

小原の声は小さく震えている。

「僕、先輩に迷惑を掛けないなんて言っておきながら、
 余計に先輩を追い詰めるようなことをしてしまいました。
 本当に、すみませんでした。」

そういって小原は先ほど以上に頭を深く下げた。

「小原。謝らなくていい。
 俺がまた太ったのは俺の意志が弱かったからだ。
 お前のせいじゃない。」

「でも、前よりも食欲が強くなっているんじゃ…、」

「確かにその通りだ。
 前は週2、3回もケーキバイキングなんて無茶は今までしなかったしな。
 おかげで体もすっかり元通りだ。いや、それ以上…、かな?」

五井は自嘲するように腕や腹の肉を摘んでみせた。

「でもさ、俺はお前がチャンスをくれたと思ってるんだぞ。」

「チャンス?」
36入れ替え:2009/06/18(木) 22:21:36 ID:TqJ4XjiO
「俺、自分にはダイエットなんて絶対できっこないと思ってたし、
 自分が痩せられるなんて想像もできなかった。
 だから今まで何やっても無駄だって決め付けて
 最初から取り組もうとしてこなかったんだ。情けねえよな。

 でも、お前と食欲を入れ替えたおかげでわかったんだよ。
 俺だって食事減らして運動すればちゃんと痩せられるって。
 だから、食欲を元に戻した時も、
 自分の意思で体型を維持できるって本気で思ったんだ。

 結果的に俺はまた太っちゃったけど、
 それはやっぱり自分のせいだ。食欲の大小は関係ない。
 やればできるってことには気づいてたんだからな。
 俺はお前にも圭さんにも感謝してるよ。」

「先輩…。」

「だから、お前が気にするなってことだよ。な?」

小原は五井の言葉を自分の中で確かめるように
しばらく黙ってうつむいていた。

「…わかりました。
 でも、その上で改めてお願いします。
 もう一度、僕と食欲の交換をしてください。」
37入れ替え:2009/06/18(木) 22:25:12 ID:bdg2Zm9D
「言っただろ、
 お前が責任感じることじゃないって。」

「はい。それはわかりました。
 でも、これは僕の都合で…、
 …白状します。
 僕、先輩が太っていく姿を見ていて、
 心苦しかった反面、実はやっぱりうらやましかったんです。
 みるみる太っていく先輩の体がもし自分の体だったらなんて、
 考えるだけで体の芯が熱くなってきて、
 居ても立ってもいられなくなるんです。」

褒めてられているのか、それともけなされているのか
相変わらず分からず五井は苦笑いする。

「やっぱりお前は変わった奴だな。
 こんなみっともない腹に憧れるなんて。」

「そんな、とんでもない。
 先輩のお腹は男らしくてすごいと思いますよ。
 大きくて堂々としていて、それで、…暖かそうで。」

「枕にしたら気持ちよさそう、か?」

「えっ?」

小原は心を見透かされたように顔をかーっと赤くしてうろたえた。
38入れ替え:2009/06/18(木) 22:26:35 ID:bdg2Zm9D
「でも、本当にいいのか?
 今度入れ替えなんかしたら、間違いなく俺以上に太るぞ?」

「望むところですよ。
 先輩以上の大男になれるなんてどんなに幸せか。
 想像しただけでどきどきしてきちゃいます。」

小原は本当に想像しているのか、うっとりとした表情を浮かべた。

「だからお願いです。先輩の食欲をもう一度譲ってください。」

「お前も本気なんだな。わかったよ。
 来月になったらまた圭さんにお願いしてみるか。」

「本当ですか。
 ありがとうございます。」

内心、五井も少し喜んでいたのだが顔には出さないでおいた。

「ところでお前、ずいぶん俺の腹が気に入ってるみたいだな。
 よかったら本当に腹枕してやろうか?」

五井は冗談っぽく言いながらシャツをめくり上げると、
前よりもボリュームアップした腹を出してぽんぽんと叩いて見せた。

「え?ええ、え?」

五井にからかわれて、
小原はいよいよ顔から湯気が出そうなほど真っ赤になった。
39名無し調教中。:2009/06/18(木) 23:08:20 ID:xhDEQQUw

ふたりとも食ったり食わなかったり、太ったり痩せたりで目まぐるしい変化だよなw
腹枕再びキター!
40名無し調教中。:2009/06/19(金) 21:01:56 ID:rwVwg9aC
ぶひぶひ。
(また首周りが太くなったみたいで、
 最近首輪がきつい気がします。)

ぶいぶい。
(いっそ新調しようかとも思いましたが、
 この首輪に結構愛着が湧いてきてしまって、
 なかなか新しいのにする気にならないんです。)
41入れ替え:2009/06/19(金) 21:05:58 ID:rwVwg9aC
やがて2回目の入れ替えから2ヶ月が経ち、
二人は圭の部屋を訪れていた。

五井は結局食欲を抑えることができず、
腹が一周りも二周りも大きくなってベルトのバックルに覆いかぶさっていた。
五井はそんな体になってしまった訳や生活の変化を圭に説明した。

「それでは、もう一度入れ替えを行います。
 ただ、3回目の入れ替えに関しては実験データが少ないので
 正常に入れ替わるかどうか…。」

圭にしては珍しく自信のなさそうな口ぶりに五井は少し違和感を感じが、
なぜか怖さを感じることはなかった。

「俺は構いませんよ。
 どう失敗しても今より悪くなることはないだろうし。」

「僕も。もともと僕が言い出したんだし。」

「わかりました。では、あちらへ。」

二人は台に着くとヘッドホンを装着し、流れてくる音に身を任せた。

こうして二人は、3度目の食欲の交換を行った。
42入れ替え:2009/06/19(金) 21:07:44 ID:rwVwg9aC
「先輩、ご飯食べて行きましょうよ。
 僕、お腹が空いてきちゃって。」

圭の部屋から出ると小原が弾んだ声で誘いかける。
久しぶりに感じる強い食欲に、早くも興奮が隠せない様子である。

「ああ、そうだな。場所は小原が決めていいぞ。」

「じゃあ、いつもの食堂にしましょうか。」

小原は食欲の入れ替わった五井に配慮して食べ放題や焼肉などは避け、
比較的自分の好物の多い食堂を選んだようだ。

食堂に入りテーブルに着くとすぐに、
メニュースタンド新しいポップが立ててあることに小原が気づいた。

「あ、新メニューだ。
 ”食いしん坊さん大満足”ボリューム満点定食か。
 おいしそうだな。それにご飯、味噌汁おかわり自由だ。
 僕はこれにしよう。」

「俺もこれにするかな。」

「え、でも…。食欲が入れ替わってるのに…。」

「いいから。」

小原は少し戸惑いつつも、二人はボリューム満点定食を注文した。
43入れ替え:2009/06/19(金) 21:09:32 ID:rwVwg9aC
やがて、二人の前に定食が運ばれてきた。
ハンバーグや揚げ物を始めとして、カロリーの高そうなおかずが
てんこ盛りの皿を見て、小原は目を輝かせる。

「「いただきます。」」

二人は同時に定食を食べ始めた。
小原は大きな口をあけてご飯をかき込んでいき、
あっという間に1杯目を平らげて見せると、店員を呼んだ。

「すみません。ご飯のおかわり、大盛りでお願いします。」

「あ、俺にも。同じく大盛りで。」

いつの間にか、ご飯を平らげていた五井もいっしょにおかわりを頼んだ。

「え、先輩?無理してませんか?」

「いや、そんなことないぞ。」

こうして二人は、ご飯おかわり自由のサービスを大いに活用し、
おかずの皿が空になった後も、味噌汁をおかずにおかわりを続けた。
さすがにここまで自分と同じペースで食べるとなると
小原も五井の食欲の旺盛さを不審に思い始めたようである。

「あの、こんなに食べて平気なんですか?」

「ああ、たぶんお前と同じくらいに感じてるはずだ。」

「それって…。」

「どうやら今回は入れ替えがうまくいかなかったみたいだな。」
44入れ替え:2009/06/19(金) 21:12:34 ID:rwVwg9aC
〜前日〜

何かを貪るようなバリバリ、ボリボリというせわしない音が
物で溢れかえった部屋の中に静かに響きわたる。

「同一の被検体間で食欲の入れ替えを繰り返すと、
 双方の食欲が混同して同質化する。
 それも、より欲求の強いほうに引きずられていく…。」

音の元であるケージを眺めながら、圭が一人でつぶやく。

「動物実験の結果はこうなったけど、
 より複雑な人間の意識ならどうなるだろう…。
 二人には悪いけど、試させてもらうことにするか。」

圭の視線の先では、肉饅頭のように膨れ上がった2匹のネズミが、
餌箱に盛られた餌の山に頭を突っ込んでいた。

〜〜〜
45入れ替え:2009/06/19(金) 21:15:02 ID:W7cPwdLU
「うまくいかなかったって…?」

「俺の食欲が、俺とお前の両方に移ったらしいな。」

「そ、そんな…。
 先輩、すみません。こんなことになるなんて…。」

小原は椅子から立ち上がると五井に頭を下げた。

「謝るなって。お前は悪くないんだから。」

「でも…。怒ってないんですか?」

「俺はとっては何にも変わってないからな。
 それに俺、なんだかんだ言ってこの2ヶ月間結構幸せだったと思うぞ。
 軽い体も捨てがたいけど、腹いっぱい食ってのんきに太ってる方が
 俺の性に合ってるんだろうな。
 この食欲もこの体も、やっぱり俺のものだ。」

五井はむしろ清々しそうに笑っていた。
その笑顔を見て安心したのか、
すまなそうな顔をしていた小原も、だんだん表情がやわらかくなる。

「それにしても、味噌汁だけでご飯食うのも飽きてきたな。
 小原。もう一軒行かないか?」

「はい。行きましょう。」

小原も笑顔で答えた。
46名無し調教中。:2009/06/19(金) 21:22:11 ID:geBEF6mt

ふおおお……これで遂にふたり仲良く肥満化ww
副作用(?)の理屈も無理がないから上手いよなぁ
47名無し調教中。:2009/06/19(金) 21:35:47 ID:b4b/N000
ss乙
お兄さん外道だw
だがスレによし
ここでなぜかお兄さんもという3構えがきたら天罰方式だな
48名無し調教中。:2009/06/20(土) 19:45:24 ID:JGKq5nPM
ぶひぶひ。
(今日は公園に行って、犬にお別れを言ってきました。)

ぶうぶう。
(俺の首輪をあげてきました。
 俺には小さくなっちゃったし、もう必要ないし。
 大型犬用だからあの犬にはぶかぶかすぎたけど、
 遊び道具にでもしてもらえればと思います。)

ぶいぶぃ。
(もう来られないって言ったつもりだったけど、
 やっぱり伝わっていなかったんでしょうね。
 いつもみたいにわんわんほえて見送ってくれました。
 また来いよ、とても言っていたんでしょうか。)
49入れ替え:2009/06/20(土) 19:48:19 ID:JGKq5nPM
「はぁ。」

庶務係から受け取った結構診断結果には
しっかり黄色い付箋が貼り付けてある。
毎度のこととはいえ、やっぱりため息が出るな。

自分の体重の隣に書いてある標準体重なんて
もう悪い冗談にしか思えない。
最近ようやく体重の変化が緩やかになってきたとはいえ、
増え続けてるのには変わりないしな。

首の肉を気にしつつ、何とか下を向いて自分の体を見てみる。
腹はもう太鼓腹なんてもんじゃなく、
漫画に出てくる肉屋にぶら下がってるような
でっかい肉の塊を抱え込んでるみたいだ。しかも全部脂身。
去年何回ズボンのサイズを変えたかなんて思い出すのも面倒だ。

自分の体を見るため体勢を変えたもんだから
尻の下で椅子がぎしぎしと嫌な音を立てた。
俺の重さに耐え切れずにいつか壊れるんじゃないかと心配だ。
ちょっと前に庶務係に頼み込んで
肘無しの事務椅子に交換してもらったのだが、
でかい尻が収まりきらずに横にはみ出している。
50入れ替え:2009/06/20(土) 19:50:17 ID:JGKq5nPM
「先輩、どうしたんですか、ため息ついて。
 あ、これ、この前の健康診断の。
 どこか悪かったんですか?」

デスクに戻った小原が少し心配そうに話しかけてきた。

「見りゃ分かるだろ。キイロだよ。」

「ああ、なんだ。
 僕ももらいましたよ。キイロ。」

小原は笑顔でキイロのくっついた健康診断結果を見せきた。
キイロの意味分かってるのか?

「何でそんなにうれしそうなんだよ。」

「また体重が増えてたんですよ。
 こうして自分の成長を実感できるのがうれしくて。」

俺の体にはわずかに及ばないものの、
小原も一般的に見れば驚くほどの肥満体になっていた。
去年の今頃のこいつと比べたら、もう別人としか思えない。
というか去年の俺と比べても今の小原の方が圧倒的に太っている。
横幅は倍以上になったんじゃないか?

「小学生かお前は。
 昼休み明けに課長から呼び出しかかってるぞ。
 俺もだけど。」
51入れ替え:2009/06/20(土) 19:53:21 ID:JGKq5nPM
その日の終業後、
事務室には残業をしていた俺と小原の二人だけになった。

「課長のお説教、意外と大したことありませんでしたね。」

「あきれ返ってたんだよ。
 もう何言ったって無駄だって。」

というか、圧倒されてたのかもな。
俺たち二人が並んだら課長の視界をほとんどふさいじゃってたみたいだし。

「ああ、確かにそんな感じだったかも。
 ところで生活態度改善計画書の書き方教えてくれませんか?」

「ああ、構わないぞ。
 でも実行する気あるのか?」

「まさか。僕、痩せる気なんてないですよ。
 もっと太って、早く先輩に追いつきたいと思ってます。」

そういって小原はでっかい腹を揺らして豪快に笑った。

小原の理想はいまだに理解できないが、
俺も計画書なんて書いたところで実行する気はない。
俺は自分でも信じられないくらいの肥満体になっちゃったけど、
今のところ体に悪い所はないし、飯はうまいし、
食べることのすばらしさを心の底から共感できるかわいい後輩もいる。
こりゃ痩せるなんてとても無理だ。
52名無し調教中。:2009/06/20(土) 19:58:08 ID:sh5LGXTC
しぇん
53入れ替え:2009/06/20(土) 19:58:32 ID:JGKq5nPM
ようやく改善計画書を書き上げて帰り支度を始めていると
小原の腹からぐぅ〜というでかい音が聞こえてきた。

「あ〜お腹空いた。
 先輩、これから晩ご飯行きませんか?
 この時間ならあのバイキングやってますよね。」

「お前なあ、改善計画書を書いたそばから
 バイキング行こうなんていう奴があるか?」

「言ったじゃないですか。実行する気なんてないって。
 それに先輩もお腹空いてるんですよね?」

確かに俺の腹もさっきからしつこいくらいぐるぐる鳴り続けている。
これじゃ中途半端に食っても収まりがつかないかもしれないな。

「…そうだな。景気付けだと思って行くとするか。
 そうと決めたら、今日は思いっきり食うぞ〜。」

「先輩が本気出したらお店がかわいそうです。」

「…お前が言うなよ。」

小原の奴、体だけじゃなくだいぶ性格も変わったみたいだな。

俺たちは戸締りをすると、バイキングへ向かって歩き出した。
54名無し調教中。:2009/06/20(土) 20:00:40 ID:JGKq5nPM
終わりです。
今回は初代スレで一番好きだったSSを参考にしました。
作者さん、ありがとうございました。

感想書いてくださった方ありがとうございます。
すごく励みになりました。


ああ、やっと人間に戻れた。
それにしても、豚鼻も豚耳も尻尾も引っ込んだのに
お腹が引っ込まないのはなんで?
55名無し調教中。:2009/06/20(土) 21:29:01 ID:KA271kkE
>>54
それは豚化後に食った分が(ry

SS乙でした!
二人とも肥満に対して完全に抵抗なくなっちゃってるw良い事だww
とても美味しく頂きました。GJ
56名無し調教中。:2009/06/21(日) 01:09:31 ID:EB+uOjU/
SS乙!!
豚人間にクラスチェンジできたようでなによりだぜ

前スレも512KBで容量パンク
ある種肥満化かのようだ

体重脂肪筋肉食欲を預けることで利子がドンとくるというネタを思いついたんだが
どこかで聞いたことがあるんだ
57名無し調教中。:2009/06/21(日) 03:00:09 ID:/VK/TQmz
>>54
ssおつでした!二人とも満足気でにやにやですww

>>56
笑ゥかストーリーランドかなんかだったような…僕も見た覚えあります。
ちょっといじれそうなネタなので、原案で頂いてもいいですか?
58名無し調教中。:2009/06/21(日) 03:20:28 ID:EB+uOjU/
>>57
どぞどぞー
一品の種、ネタになれば幸い
59名無し調教中。:2009/06/21(日) 22:24:38 ID:w5sGYAuk
前スレが実質完結したのでまとめにSS載せました。
ただ、量が多かったのでミスがあるかもしれません。
気づいたら直してもらえると助かります。
それと長いものは適当に区切りました。
切り方がおかしければ直してください。
60名無し調教中。:2009/06/21(日) 23:28:03 ID:1BEACqVq
>>59

確かに改めて見ると多いなぁ
てゆーか、SS一作一作の内容が結構充実して長めのモノが増えたというか

もしスレを擬人化するとしたら、初代よりも少なからず肥満しているはずだ
61名無し調教中。:2009/06/22(月) 03:00:09 ID:xPTd28Bq
>>59
まとめ乙 
スレもwikiも皆でよくしていこうぜ
このスレも前スレのような勢いなら作者別項目もつくっていいかもね

書き込んだ分に応じて肥満化とか
投票された分に応じて肥満化か
質や量でムチムチ太っていくか一気にドンとくるか多種多彩に
62名無し調教中。:2009/06/22(月) 21:33:19 ID:opZJgNxS
wikiに其の2スレでのシチュ雑談追加
前スレは職人さん方の投下が多くてシチュ話題が少なかったみたいだね
ネタぽんぽん出せるように雑談していこうぜ
63名無し調教中。:2009/06/22(月) 23:49:59 ID:m+Uu0pGP
>>62
まとめ乙です。
タイトルの付け方がいいですね。

並べてみるとシチュエーション単独でもグッとくるのも結構あるな。
64名無し調教中。:2009/06/23(火) 00:13:12 ID:ao/3yIGr
シンプルに男が男に告られて理想の体型になるのはどうですか?
または、女性と結婚して手料理がうますぎて幸せに太っていくパターンとかはどうですかね?
65名無し調教中。:2009/06/23(火) 01:26:59 ID:Z1zHDM3C
間をとって彼氏の料理で肥満化で

肥育者が女ってパターンはこのスレじゃ珍しいかも
やってみると意外と需要あるのかな?
66名無し調教中。:2009/06/23(火) 02:09:12 ID:2Wvou8/D
受け入れ態勢はあるんだぜ?

彼氏を肥満化させるとなると
ドSかデブ専ラブラブかになりそうだな
67名無し調教中。:2009/06/23(火) 08:24:26 ID:ao/3yIGr
あくまでも幸せ太りがメインと考えたので
新婚の妻が夫の為に
料理を作って上げて肥満化というのがいいかと…
68名無し調教中。:2009/06/23(火) 18:47:25 ID:h8X/J2MP
5月の初めあたりから3kgぐらい太った。
肥満化目指してる人にしてみれば大した数字じゃないかもしれないけど
やっぱりそれだけ脂肪が付くと自分でも結構変化を感じる。

一番変わったのがあごの下で、下を向くとたるんだ肉の厚さが増したのを感じる。
他人が見ても太ったのが分かるらしくて、いつも行く床屋のお姉さんに
「ちょっと顔ふっくらした?」って聞かれた。

お腹も少し大きくなったみたいで、
指でつまめる肉の量は微量だけど確実に増えてる。
ズボンのサイズもベルトの穴の位置も変わってないけど、
ズボンを脱いだ瞬間ずいぶんお腹が楽だと感じるようになった。

どうせならもっと太ってたくましい太鼓腹やぶよんぶよんのデブっ腹になりたいと思いつつ
仕事とかの関係であんまり太れなかったり。
同じようなジレンマに悩む人はいるのかな?
69名無し調教中。:2009/06/23(火) 20:59:11 ID:ewq7O7a8
>>68
俺は3月からの4か月で7kg増量。
ガテン系の仕事だから、動きが鈍るのはまずいんだが、
不況で体を動かさなくても食欲は減らなかった。
現在腹周り101cm。
70名無し調教中。:2009/06/23(火) 21:11:49 ID:ewq7O7a8
B級グルメ板のすたみな太郎のスレッドで、
原価がどうとかで、損だ得だと、下らない議論が再燃していた。
そこでふと思いついたのだが...

---バイキングの店が、ライバルを潰すために、大食いの刺客を出した。
彼らは、目的を果たすべく、昼も夜もひたすら食う、食う。---

そんなハードボイルドなssはどうだろう?
71名無し調教中。:2009/06/23(火) 21:40:56 ID:AiRa5u3H
>>70
最近、この業界では食っては吐いてを繰り返す悪質な行為が横行しているが、
彼らは違った。

例え目的のためでも汚い手は使わない。
一度腹に入れたものはきちんと消化し血肉にするのがポリシー。
72名無し調教中。:2009/06/24(水) 00:16:22 ID:RX51hxHa
>>67
このスレは趣味が近い人が集まってるから
自分が面白いと感じるように書けば楽しんでくれる人はいるはず。
頑張れ。
73名無し調教中。:2009/06/24(水) 00:42:00 ID:yc1fMSFl
>>71
新人研修が
「諸君らは社員ではない! 戦士だ!」
「客を愛し、食を愛し、店を愛する戦士だ!」
「敵の食糧といえども無下にしてはいけない!
 舌で味わい、腹におさめ、食に感謝しろ!」
「食事の前に腹ごなしだ! 皆、私に続け!」

という熱血路線はいかがか
74名無し調教中。:2009/06/24(水) 00:59:44 ID:7o3nsOlQ
>>73
非常に萌えた
実際に自分が暑苦しい上司の下につくのは御免だがw

たくさん食う事が仕事となると、研修内容はどうなんだろう……胃袋を広げる特訓とか?
近隣の競合店が潰れたその後の彼らは?
妄想が膨らみますな
75名無し調教中。:2009/06/24(水) 01:13:46 ID:Unlga/Vs
組織的だなw

>店を愛する
新人「先輩、我々はその店を潰しに行くのではないですか?」

教育係「馬鹿者。貴様は食の何たるかを心得ておらんのか。
 罰として、この大皿の肉を一人で平らげろ。」

新「そんな…無茶な。」

教「早くしろ。」
 (この試練に耐え、一人前の戦士となるのだ。)
76名無し調教中。:2009/06/24(水) 01:52:06 ID:K86rKWY3
まさに社畜!
77名無し調教中。:2009/06/24(水) 11:10:28 ID:XbbsTOzY
そういえば・・・
友達が飲食店の出店アドバイザーの仕事をしているんだけど、ホルモン焼きの店を出店する時に
3ヶ月計画で出店対象地の周辺リサーチと成功しているホルモン焼きの店のリサーチの為に1日
4店舗回って2ヶ月間人気メニュー等をあからさまにリサーチに見えない程度に注文しながら一
応気をつけながら食べていたら・・・
17kg太ったらしい
174cm68kgから85kg・・・元々顔が細めな輪郭だったから数字より痩せて見えるん
だけど(それでもぷっくり)、先日数字を聞いてびっくり輪郭は別にして腹周りがかなり太くなっ
たなあとは思っていたけど数字より痩せて見える事を素直に伝えたら・・・
「内緒だけど通販の下腹矯正ベルトしてるんだ・・・」といって個室の居酒屋でワイシャツをめ
くって下腹ベルトはずして見せてくれた・・・数字以上のデップリ太鼓腹(皮下脂肪大盛)があら
われてビックリするやら興奮するやら・・・(数字以上に立派なお腹だねって話したらへそ周り
の肉を掴んで自嘲気味に「内緒だけどあれから6kg太ったんだわ・・」サキッチョ濡れたわw)
78名無し調教中。:2009/06/24(水) 17:24:14 ID:Z4/fWSnE
離島なら周りを気にせず肥えられそうだな。

こんなアイデアは浮かぶけど文才が無いから生かせないorz
79名無し調教中。:2009/06/24(水) 18:14:23 ID:y0A8D2uJ
>>77
ハァハァ

某同人誌で矯正ベルトネタを見て美味しいシチュだと思ってたけど
まさか現実で遭遇するとはうらやましい
もう100越えるのも時間の問題のようだし
80名無し調教中。:2009/06/24(水) 19:48:37 ID:kDrNTMOY
>>79
矯正ベルトが「拘束具が!?」状態になるアレかw
81名無し調教中。:2009/06/24(水) 20:46:19 ID:+PZKWq2U
>>78
最近連載もののssが多くて質も高くなっているので
やりにくいと感じるかもしれないけど
雑談のつもりで短めのものを書くくらいでもいいと思う。

気が向いたら書いてみて欲しいです。
82名無し調教中。:2009/06/25(木) 02:27:41 ID:Ouduvrv3
閉鎖環境系はいろいろあるからなぁ
遭難もの、引越しや旅行の新環境
離島となると出張とか探検とかかなぁ
83名無し調教中。:2009/06/25(木) 22:45:11 ID:uLPNgvRk
>>79-80
kwsk
84名無し調教中。:2009/06/25(木) 23:58:44 ID:vAMX+DBd
人外の話題はいいのかな?

相手の攻撃とか体力を吸収する敵キャラが好き
体とかお腹が膨れる演出があると最高
(幽白の白虎とか)人外が多いんだよな
85名無し調教中。:2009/06/26(金) 01:02:44 ID:soorojNL
>>84
男っていう括りなら人外でもいいんじゃないかな?
向こうはあくまで『ケモ』だけど、こっちは『男』っていう受け取り方だし。
86名無し調教中。:2009/06/26(金) 01:14:17 ID:rb7F5kCB
重要なのは『男(男性体)』と『肥満化(強制じゃなくてもおk)』じゃないかな
人外でも2足直立なら問題ないと思う
むしろあっちはデブケモで『肥満化』によらないしね
87名無し調教中。:2009/06/26(金) 07:18:52 ID:lcTjyIJM
ケモノの肥満化SSは向こうの雑談所があるんだし
こっちは人間のほうがいい
88名無し調教中。:2009/06/26(金) 09:32:31 ID:PPW2G7vk
逆に、地球外生物(宇宙人)によって、
ヒトがペットとして連れて行かれ、
飼われている間に、運動もできず肥満化というパターンは
ありだと思う。
89藍色茜色:2009/06/26(金) 12:50:52 ID:j2qGt0Nu
「むっ、無理、無理っ」
「無理じゃねぇ、走る、走れるっ!」
勢いよく走り去った少年が少し離れた場所で手招きをする。
手招きで呼ばれたであろう、もう一人の少年は、肩を上下に揺らし息を切らしてよろよろとたどり着く。
「よーし、ゴール。」
「ん、はぁっ、はっ、ふぅ…」
汗を流し、息切れを落ち着ける様子を見かねて、すっとスポーツドリンクが差し出される。
「あ、あり、がとう…んくっ」
「ったく…明日からはプール使えっけど、大丈夫なのかよ、お前」
「み、水の中ならっ」
「『ぷっちでぶ』だもんなっ」
「別に全然太ってない…っつか、赤音に比べたら、普通体型はみんなそうなんだろっ」
「んー…ま、そうだなぁ。俺ってば筋肉質だし。」
そう言いながら赤音と呼ばれた少年が腕を曲げると、もこっと二の腕に力瘤が盛り上がった。
一般的に筋肉質かどうかは別として、汗ばんだシャツが透けた素肌は無駄のない締まった体がはっきりと伺えた。
「とにかく転校生、体力なさすぎ。」
そういってまた少し、赤音は駆け出した。整えた息を乱しながら、後ろをついてくることを見越して。
赤音が後方に耳を澄ますと、さっきよりも荒いペースで追いかけてくる足音に変に揃いながら、ぜぇはぁという息切れが聞こえてくる。
「だらしねぇなぁ」
やれやれ、と笑顔をこぼすと、赤音はちょっとした優越感に浸っていた。
「俺みてーに、なりてーんだろーっ?」
「んっ、んはっ、うんっ」
「新入り水泳部、ファイトーっ」
「ふぁ、ふぁいっ」
びたっ、とその場に転び、語尾はどこかに消え失せた。
「…この辺にしといて、あとは明日からプール、頑張った方がいいかもな。お前。」
「う…うん…頑張る…」
転んだまま力強く握られた拳は、ぷるぷる震えていた。
90藍色茜色:2009/06/26(金) 12:51:22 ID:j2qGt0Nu
ざんっ、と差す太陽の光が、教室から見下ろすプールの水面に乱反射してぎらぎらとした輝きをばらまいている。
授業でのプール開きには早い初夏のこの時期から、プールは水泳部の為に解放されていた。プールサイドにちらほら生徒の姿もある。
「入部届け、おおうみけんた…お前か、名前負けしてる新入りって」
「お、おおみです。大海健太。」
昨日擦りむいた鼻先の傷をさすりながら、健太は名字の読み違いを訂正した。
どこからか出回っている情報が早いのか、確かに小柄で細身な健太の体躯は、名前負けというのもうなずけた。
「おおみけんた、な。いきなり入部でいいのか?つっても、仮入部じゃやることそんなにないけど。」
「あ、はい。入部希望です。お願います、これから、その、よろしく」
「ふーん?里中絡みだろ?アイツ変なのばっか集めてくるなぁ」
くくくっ、と入部届けを受け取った先生が含み笑いをこぼした。
「ぼ、僕、変なのですか。…変ですか?」
「あぁいや、悪い、そうだけどそうじゃなくてだな」
「転校生まだかー?とっとと部活行くぞっ」
赤音の大きな声が廊下から響き、がらっと職員室のドアが開いた。
「い、今行くってばっ」
「里中お前、一応職員室なんだからこう、ずかずか入るような真似はよぉ」
「失礼しますたっ!これでいいすか?じゃ、転校生借りてきまーっす」
そういうなり健太は袖を引っ張られ、赤音に引きずられるように職員室を後にした。
「転校初日から里中に絡まれてるようじゃ、うちでの高校生活は先が思いやられるぞぉ」
ぽろっと出た顧問のその言葉に、何人かの先生が頷いた。
91藍色茜色:2009/06/26(金) 12:56:44 ID:j2qGt0Nu
「自己紹介」
「お、大海健太。1−A、出席番号31番、普通科、好きな食べ物は酢豚、好きな」
「いや、聞いてない聞いてない。」
どっと辺りが笑いに包まれる。部員の中心に迎えられた健太の顔が、真っ赤になっている。
「えと、アレだよ。水泳部に入った理由とか、あるじゃん?そんな感じ?」
「あ、俺俺。俺が誘ったっす。」
はーい、と手を挙げる赤音が健太の隣に躍り出る。
「お前の勧誘率はすごいけどなぁ。まともに使えた試しねぇなぁ。」
がやがやと騒ぐグループと、苦い顔をするグループがばっとわかれる。確かにこの反応だと、人数的には部員の三割近くが赤音絡みらしい。
「入部理由は…」
そんな空気の中、健太はもじもじとしながらしゃべりだした。
「水泳、楽しそうだったから…と、その、か、体づくり、ですっ」
「ほむほむ。いんじゃないかな。男子たるもの、当然の目標だな。」
少し恥ずかしげに答えた健太を励ますように、先輩部員がガッツポーズを繰り出した。
「つっても気をつけろよ〜?水泳部員なんて、カラダ出来てるようで結構極端だぞ。うちなんか特にな。」
そう言って周囲を見回すと、細身でスマートな体型の者、体は大きいものの表面上筋肉質には見えない者、果ては露骨に太っている者。大体その3パターンだった。
「いや、ぶちょっ、俺、俺っ」
「お前例外。つか、水泳以外もやってんだろ、お前。」
「そ、そうなの?」
「ん。助っ人部みたいなもんだな。なんでもやるぞーっ」
体づくりの目標として『赤音みたいな体』を一つの目標にしていた健太は、それを聞いて軽く肩を落とした。
「まぁその辺はお前らだけで話せ、な。なんかもう仲良いみてーだし。練習始めっぞー」
「うーっす」

大海健太、15歳。
高校生活初めての夏が、初めての部活から始まった。
92名無し調教中。:2009/06/26(金) 14:40:59 ID:wfhLLlEg
SS乙!
水泳部ものかー
筋肉質に見える部員がほとんどいないという
93名無し調教中。:2009/06/26(金) 17:35:02 ID:s9sRdC+/
SS乙です
元水泳部員としてはわくわくするストーリーだ
94名無し調教中。:2009/06/26(金) 18:58:03 ID:/LtvHekL
>>86に賛成
完全に動物じゃまずいけど、
人格があって人語が話せれば外見獣でも
人間同様に話は成立するし、
話題も肥満化のバリエーションも増えそう。

>>91
乙です。
細身の水泳部員を一体どうやって太らせるのか?
期待です。
95藍色茜色:2009/06/27(土) 03:38:03 ID:1JTYUxoJ
「えーっと、1−Aのおおうみ、居るかー?」
「あ、はいっ、おはようございますっ、あと、その、おおみですっ」
部屋の外から聞こえる声に、健太は言葉を返した。
「入るぞー」
こんこん、というノック音とほとんど同時に部屋の扉は開けられた。
「お。着替え済んでんじゃん。朝飯よかったのか?」
「は、はいっ、寝坊しちゃって、今着替えて、がが、学校行きますっ」
「おーう。寮長先生心配してたから、挨拶してけな。玄関に居っから。」
「はいっ、ありがとうございますっ」
お礼をいいながら勢いよくお辞儀をすると、上着とカバンをひっつかんだまま健太は部屋を飛び出した。
部屋に残された先輩が軽く部屋の中を見回すと、なるほど、寝起きにばたついたであろう散らかりようが見て取れた。
「遅くまで起きてたんか?元気なヤツだなー。」
問題無い程度に落ちている衣服をベッドに拾い上げ、軽く整理をしていると、部屋の前に赤音が現れた。
「はよーっす。あれ、転校生がクマになってる。」
「誰がクマだ。つか、なんだ。里中の知り合いか?」
「知り合って三日目。」
「災難だな。」
「放っとけ。で、本物の転校生はどこすか?」
「ついさっき出てったぞ。朝飯も食わずにな。」
「えー…まだ7時じゃん…」
「朝練か?」
そう聞かれて、赤音は手帳を取り出した。
「いんやぁ。水泳部はねっすよ。」
「…いや、いい。多分コイツだ。」
そう言いながら机の上にある時計を指差すと、時計の針は8時20分過ぎで固まったまま、動いている様子はなかった。
「あはっ、やっぱおもしれーやつ。」
「不運なヤツ…」
96藍色茜色:2009/06/27(土) 03:38:56 ID:1JTYUxoJ
下校時間、校舎に少し古びた音のチャイムが鳴り響く。
健太がカバンを抱え廊下に出ると、そこには赤音が居た。
「うっす。今から部活か?」
「あ、うん。赤音も部活じゃないの?」
「俺委員会あっから。お前も二年になったら色々めんどくせー仕事増えるぞ。」
「一年は委員会、無いの?」
「生徒会だけだな。まぁほれ、プール行っとけ。部長に俺のこと伝えといてな。」
それだけ言い残すと、赤音は廊下を駆けて曲がり角で姿を消した。
健太はそのまま部活に向かい、水着に着替えながら居合わせた部長に赤音の不在を伝えた。
「りょーかい。アイツもよく色々手出すよな。」
「そうなんですか?」
「部活掛け持ちとかもそうだけどな。まぁ、こなせてるならいいんじゃねーかな。」
「真面目な人なんですね」
「いや…むしろアイツは…」
そこまで言いかけて、部長はじっと健太を見回した。
「うし、今日も部活やっかー!」
「え、ええ、続き、なんですか、今のっ」
「細かい事は気にすんないっ。それより、大海は泳ぎ速いのか?」
「えっ」
びきっ、と明らかに健太の動きが固まった。にじみ出る冷や汗を見て、部長は小さくガッツポーズをしてみせた。
「…大丈夫、人間、まず浮けるもんなんだ。すぐ泳げるようになっから。頑張るぞ!!」
「は…い…」
「返事は、おす、だっ」
「お、おすっ」
「25m、泳ぐぞっ」
「おすっ」
「今月中にっ」
そこから先、健太の返事が聞こえてくることは無かった。
97藍色茜色:2009/06/27(土) 03:41:49 ID:1JTYUxoJ
「かなづちぃ?」
「う、うん…やっぱ、ダメだったかな…」
「いやお前、ダメって事ないけど」
部活が終わり、寮での夕食の後、赤音は健太の部屋に来ていた。
結局委員会が長引いて部活に来なかった赤音に、健太は自身が泳げない事を告白した。
「水着」
「え?」
「ああいや、着替えなくてもいいのか。脱げ。」
「えっ、えっ!?」
言うより先に赤音の手がすばやく伸び、あっという間に健太はパンツ一枚の格好になった。
「うーん…そうだなぁ…そうだよなぁ…」
「な、なにがっ、そうなのっ?」
突然自分の体をじろじろと見られ、思わず健太の顔は真っ赤になった。
「うん、お前な、太れ。」
「へあっ!?」
「脂肪って浮くんだぞ。筋肉つけるのにも多少必要だし。」
そういいながら、赤音は健太のお腹をぷにっとつついた。
「泳ぎ方はみんなに教えてもらえな。俺からのアドバイスはそんなトコだな。」
どうだ、といわんばかりに胸を張る赤音の顔は誇らしげだった。
「…初めて聞いた、そんなアドバイス…」
「ふふん、そうだろう。でもこれで何人も泳げるようになってんだぜっ」
それは他の先輩が泳ぎを教えたからじゃ、と、思っても口には出さなかった。
「で、でも、太れって、それじゃ赤音みたくなれないんじゃ…」
「別にデブになれとは言ってねっつの。肉つけなきゃ始まんないってことだよ。」
そう言って立ち上がると、赤音は健太の頭をわしゃっと撫でた。
「俺寝るわ。朝飯ちゃんと食えよ。あと目覚まし電池切れてるぞ。おやすみ。」
「あ、えあ、うん、おやすみっ」
ぱたんっ、と閉まるドアを見送って、健太は一度に言われたことを思い返した。
とりあえず、目覚ましはなんとかしよう。そう考えつつ、ひとまずベッドに横たわり、眠りについた。
98名無し調教中。:2009/06/27(土) 14:38:26 ID:4QXJM9PF
SS乙!
脂肪で浮かせるためにかぁ
部員の何人が赤音の犯行なんだろうかwww
99藍色茜色:2009/06/28(日) 03:29:46 ID:HexQVAV3
「あーそれ。俺も言われた。」
「俺も。」
「俺は回避。」
何人かの生徒が朝食を食べに集まった食堂では、なんてことない話が盛り上がっていた。
「成功例、挙手」
「ひぃ、ふぅ、少なッ」
「いやま、別に文句もねーけどな。実際問題かなづちじゃなくなってるし。」
細身だったり筋骨逞しかったり太ましかったりと、バリエーション豊かな男子陣がお茶碗片手に会話を続けている。
「えと、じゃあ、赤音の言うとおりでいいってことなんですか?」
「一理あるけど、ガチおすすめは出来ないって感じかな。あと、俺ら気にしないけど、一応学校じゃ赤音のことは先輩って呼んだほうがいいぞ。」
「あ、はい、すみません…」
控えめにおかずに手を伸ばしながら、健太がしゅんとなる。
「体質色々だし、失敗例いるしな。見ろ、あの水泳部の水牛共を。」
「そういうのはタイム勝ってから言え。見た目よくても遅いんじゃ、水泳部的にはザンネンだぜ?」
「誤差だろ!俺とお前のタイム差なんぞ!」
「そうだなぁ。とりあえず俺に勝ってから言おうなぁ。」
気が付くとその場に紛れ込んでいた赤音が、一同のオカズをつつき荒らしながら会話に入ってきた。
「お、ま、朝一メインの鮭の切り身を盗ってくやつがどこにいるんじゃい!!」
「あ、俺俺。俺だよ俺。つーかおかわりすりゃいいだろ、自由制なんだからよ。」
「おかわり完全自由なのは三科目10のヤツだけなのわかって言ってるよなー?なー??」
「えー、そうだったんですかぁ、俺ぇ、当たり前のことすぎてぇ、」
「お前は今ここで殺す」
怒涛の勢いで食堂が戦場に変わる様を見ながら、健太は呆然とお茶碗を持ったまま凍りついていた。
口を開いたまま椅子に座っていると、箸と鮭が飛び交う先輩陣の隙間を縫って健太の腕を引っ張る手があった。
「先輩に付き合ってると学校遅れるぞ、転校生」
「えあ…あ、はいっ」
「あとうちらの寮グループ、こんな人達ばっかだから。慣れるしかないぞ。」
「あ、あの、えとっ」
「1−A、藤谷猿太彦」
そこまで説明が済むと、猿太彦は健太を引っ張って学校へ向かった。
100藍色茜色:2009/06/28(日) 03:30:42 ID:HexQVAV3
キーンコーン……カーンコーン……
間を空けるチャイムの音が、昼休みを告げる。
いつもの通り健太が購買へ向かおうとすると、行く手を何者かが遮った。
「…弁当、あっけど。」
「う、うん?藤谷くんは準備がいいんだね」
「いや、お前のも。」
そう言うなり、猿太彦は二つの包みを突き出した。
「やっぱ説明聞いてねーのな。お前。」
「え、いや、えあ、なに??」
「…うちの寮、運動部は弁当用意してもらえんだよ。数限りあっけど。」
「へー…寮ってそんなことまでしてくれるんだ…」
「…いいから、ほれ。」
ぐっ、と突き出された弁当を健太が受け取ると、そのまま猿太彦は隣の席の椅子を使って健太の前に座った。
「あ、ありがとう。えと、お金…」
「…いや、だから、寮支給だからよ…」
「わ、わかってるってばっ。でも限定数あるのに、藤谷くん僕の分までとっててくれたんだから、ジュースぐらい…」
「礼だったら、座って一緒に飯食え。」
そう言うと、猿太彦は健太の席の椅子を引いて、座るようにハンドサインを出した。
「う、うん…藤谷くん、ありがとっ」
「べっつにー。俺も一人で飯食ってるよりはいっかなーってだけだぜ。」
「じゃ、これからは一緒にお昼ご飯食べよっ、僕もその方がいいし」
そう健太が提案すると、猿太彦はきょとんとした顔で見返してきた。
「…えっと、わり、その、なんだ、転校生、名前なんつーんだよ」
「うん?大海健太。」
「健太。わり、今名前ちゃんと覚えた。」
「えあ、あぁ、藤谷くんそんなこと考えてたんだ」
「猿太彦。俺名前で呼ぶし、健太も名前で呼べよな。」
「ご、ごめん、猿太彦くん。…猿、くん。」
ぴくっ、と猿太彦の耳が動いたのに気が付いたのか、健太は少し面白がって昼休みの間中何度も猿くん、猿くん、と呼んでいた。
101藍色茜色:2009/06/28(日) 03:32:07 ID:HexQVAV3
「ってことが昼間あってね」
「藤谷…みたまんまサルのあのやろーか。」
「いやちょっと、赤音、いくらなんでもそのまんまサルってのはちょっとひどくない…?」
「うっせー。それで、どうしたって?」
「どうしたも何も、おしまい。お昼ごはん食べて、放課後は部活だもん。」
「よしっ」
ぼふっ、と、少し辺りに埃が舞いそうな強さで赤音はクッションに拳を入れた。
「いや、何がよしなのかわかんないし。ていうか僕の枕殴らないでほしいし。」
「そんなことより、今日は泳げたのか?」
「…赤音、最後のほう見てたじゃん…」
放課後の部活、今日も委員会で遅れて参加した赤音は、丁度健太の個別トレーニングの場面に出くわしたのだった。
水面に体を浮かしながらプールサイドの縁を持ち、バタ足をしながら沈んでいく不思議な下半身を眺めていた。
「面白い人間もいるもんだと、毎回思う。ある意味すげーよ、お前ら。」
「う、運動苦手なのっ」
「そういうレベルじゃねーだろ」
すとんっ、と軽く赤音のチョップが決まる。そうこう言いながらも所々で赤音は唸っており、何か考えているふしはあった。
「やっぱりなぁ、手っ取り早いのはだな」
「わかってるよ、頑張って体重増やすようにするっ」
「ん、そんな感じだ。じゃ、ちゃんと三食きっちり食えよ。」
そうこうやり取りをしながらどうでもいい雑談を交え、赤音は自分の部屋に戻っていった。
「…好きで泳げないわけじゃないやいっ」
健太はベッドに飛び乗ると、泳いでいるつもりなのか、溺れているつもりなのか、じたばたと動き出した。
102藍色茜色:2009/06/28(日) 03:35:24 ID:HexQVAV3
「そんなアドバイスもらってたのか」
「うん、変?」
「変。だけど効果有りそうな感じしてるじゃん。」
健太と猿太彦が二人で昼休みを過ごすようになってから早数週間、今は屋上で弁当をつついていた。
「前に比べて、健太体つきしっかりしてるぜ。」
「そう?なの?相変わらず全然泳げてないけど…」
「ん、まぁ、でも前のただぷにってしてただけよりかは全然イイんじゃね?」
「んー…まぁ、ビミョーに前よりマシになった気はするけど…でもなぁ…」
そういいながら自分の体を見回すと、以前より少しだけむちっとしたことを改めて認識した。
「…全然泳げるようになんないし、ちょっと、部活苦手…かも…」
「おいおい。折角なんだから楽しめよなー。水泳部なんかプール涼しそうで羨ましいっつーの。」
「そうかもしれないけど…なんていうか、意欲がわかないっていうか…難しいね」
「お、意欲といえばさ、この間のチェンメ見た?」
「チェーンメールっていうか、差出人不明のあれ?チェーンメールってお兄ちゃんの世代で流行ったって言ってたけど」
「ンなことどうでもいいって。アレ、なんか半信半疑でやった連中が盛り上がってるな。」
「欲望銀行からのお知らせ…ってやつだよね。先輩達大爆笑してたけど…」
「アドレスクリックしても何も問題起こんねーって。試したやつらが言ってた。それより、変に凝ってて面白いらしいぜ。」
「へー…寮に帰ったら見てみようかな。猿くんは見たの?」
そう健太が問いかけると、猿太彦の耳がぴくぴくっと動いた。
「い、いやぁ。まだ、ていうか、俺別にそんなガキっぽいの興味ねーしなー。まぁでも健太がどーしてもっていうなら、一緒に見てやんなくもないかなー。」
「んんん?よくわかんないけど、じゃあ、帰ったら猿くんの部屋に行くね。」
「お、おおうっ」
返事に混ざっていた苦笑いは、昼休みの終わりを告げる予鈴でかき消された。
二人は慌てて教室に向かう途中、さっきまで晴れていた天気が急にどんよりしてくるのを、窓から眺めていた。
五限と同時に降りだした小雨が徐々に強くなり、今日の部活が無いことを、二人は授業中に悟っていた。
103藍色茜色:2009/06/28(日) 03:36:02 ID:HexQVAV3
そんなわけで今回もぽつぽつ書き始めました。また少しの間、よろしくお願いします。
毎度おなじみ学生物x>>56のネタを交えて書いて行きたいと思います。

>>98
他意があるのかないのかは別として、あくまで善意でのアドバイスなので多分犯行では…w半分ぐらいは犯行かな…ww
104名無し調教中。:2009/06/28(日) 09:17:54 ID:rSTfcICE
>>103
乙です
忙しいところをまた来てくれてうれしいです
スレで出たシチュを早速活かしてて
雑談してる者としては展開が楽しみです
105名無し調教中。:2009/06/28(日) 13:39:13 ID:YFhLB7/v
SS乙!
スレでの雑談が材料になるとか嬉しい限り
ネタを提供できるように雑談も増やそうぜ!
106名無し調教中。:2009/06/28(日) 17:47:34 ID:dqXn+wPm
水泳部ss乙です。
脂肪で体が浮いても、頭が沈むと呼吸ができないから、
呼吸法をマスターさせる過程が気になります。
お腹がぽっかり浮かんで背泳ぎとかしたら、
さぞかし萌えそうですね。
107藍色茜色:2009/06/29(月) 03:49:36 ID:gFU6Cy/q
健太が猿太彦の部屋を訪れると、当の本人はベッドの上でタオルケットに包まっていた。
「…寒い、の?」
「バカ、ンなわけあるかっ」
「じゃあなんで…」
「いいい、いいから、昼間のアレ見んだろっ」
そう促されて、とりあえず健太は猿太彦の隣に腰掛けた。
二人がケータイを取り出すと、画面には同じ受信メールが表示されていた。
−−−−−
Title:☆★☆欲望銀行からのお知らせ☆★☆
−−−−−
おめでとうございます。っていうと、なんだか怪しいメールみたいですね(笑)
しかしながら、おめでとうございます。
このメールを受信出来た君達は、欲望銀行に触れることが出来ます。
これは誰にでも出来ることではないので、他人には話さないことをお勧めします。
詳細は下記URLへアクセスしてご覧になってください。
アクセスの際はケータイから。また、当銀行をご利用なさるかどうかは、あくまでご自身の判断になります。
−−−−−
「これさ、知ってるか?」
「返信エラーになるってやつ?」
「それもだけど、転送するとどうなるかってやつ。」
そう言いながら猿太彦は、健太に見えるように操作し、メールをそのまま健太のケータイに転送した。
「きた。…えっ、えええっ」
「なっ、なっ?なーーーーっ??」
健太のメール受信画面には、何も映っていなかった。
転送メールのタイトルの「Fw:」という部分以外のタイトルや本文が、消えていたのだ。
「こっ、怖くね?ちょっとこれ」
「すごいねー。ケータイメールでもこういうプログラムって動作するんだね。」
「…は?プログラム?」
「他の子に聞いたら、パソコンからアドレス直飛びしたらブラクラしたって言ってたし、ホントに凝ってるんだねっ」
「…お、お化けメールじゃないのか…」
健太のきょとんとする姿を前に、猿太彦は慌ててタオルケットをベッドの隅に放り投げた。
108藍色茜色:2009/06/29(月) 03:50:25 ID:gFU6Cy/q
二人がメール本文からサイトにアクセスすると、そこは白を基調としたすっきりしたページが構成されていた。
「なんか結構普通だね。名前的にもっとダークな感じかと思ったのに。」
「だな…ま、あんだけ凝ってりゃ十分面白いか」
「あ、でもほら、利用規約とかあるよ。えと、まずはじめに…」
−−−−−
利用規約

まず始めに、当サイトは有効なものです。
メニュー画面からは【預け入れ】、【借り入れ】、【貸し付け】の三つの項目がご利用になれます。
項目の内容は、一般の銀行のものと同じと考えていただいて結構です。
【貸し付け】のみ少々特殊なものになりまして、こちらは任意でどなたかに【貸し付け】る操作となります。
【貸し付け】が発生した時点で、被貸与者のケータイに当サイトのお知らせメールが届く事になります。
【貸し付け】は発生から一週間、認可・拒否権利が発生し、それを過ぎると自動的に認可が受理される仕組みになっております。
また【預け入れ】・【預け入れ】・【貸し付け】の三つは一定期間で満期になり、自動的に【返済】に移行となります。
各々の【返済】の形にはそれぞれ少々違いがありますので、詳細はそれぞれの項目の【返済】よりご覧下さい。
もちろん満期を待たずに任意で【返済】を行うこともできます。当銀行としても、この任意返済をお勧めいたします。

上記に同意頂けた方は、以降の操作で当銀行をご利用いただけます。
もしご利用されない場合は下記の説明文に従い、【貸し付け】の認否操作を行ってください。
−−−−−
そこまで健太が読み上げると、隣で同じ画面を見ていた猿太彦が、ある違いに気づいた。
「俺のとお前の、最後違う。」
「ほんと?ほんとだ。猿くんのは認可・拒否ボタンあるね。」
「お前の『勉強欲貸与済み』っての、もう受理されてるっつーこと?なんか勝手だな」
「まぁ、このサイトじゃそういうルールみたいだし。」
面白い遊び考える人っているんだね、という流れでこの場はお開きになり、二人はそれぞれの部屋で就寝した。
109藍色茜色:2009/06/29(月) 03:51:08 ID:gFU6Cy/q
じりじりとプールサイドを焼く日光に、ほんのりと陽炎が浮かび上がる。
雲ひとつ無い炎天下、デッキブラシを抱えながら、数人の生徒ががやがやと騒いでいた。
「ゆーうつ」
「そうでもない」
「快勝ですっ」
各々が手に持った白い紙切れは、人によっては宝物、別の手の上ではゴミ同然。一学期の通知表だった。
中でも輝いているのは健太のものらしく、誇らしげに胸を張りデッキブラシを掲げていた。
「…健太がそんなにアタマいいなんて、聞いてねーぞ」
「うん、僕もそんなに自信あるほうじゃなかったよっ」
直後、その成績でそれを言うかと一緒に居た同学年グループにわやくちゃにされる。
健太の成績表は上から見るだけでも8、9、8、7、と優れた成績で、中には10評価の項目もあった。
「でも英語と実技はダメなのな。」
「うん、コイツどもるから。不器用だし。でも体育は後半頑張ってたなー」
褒められたのが嬉し恥ずかしいのか、健太はデッキブラシをまとめて、片付けに向かった。
「なんか最近アイツ、体も出来てきてるし…こりゃ意外なトコで強敵出現か?転校生で万能キャラか?」
「神はそんな無敵キャラは作らない…!きっとあれはオクテだし彼女なんかいねーだろ…!」
「でもいつもエロ猿とつるんでるぞ。」
「無敵かー!」
ぎゃー、わー、と騒いでいると、点呼に来た先輩達がいきなり服を脱ぎだした。
「せ、先輩っ、更衣室はあっちっ」
「ばかもの!こんなクソ暑い日に掃除して、いちいち水着なんか着て泳げるか!」
「よく言った。とても部長とは思えんクソ発言だ。」
「遊ぶぞーーーーー!!!ほれ、一年、お前らもいいぞ」
「え、はぁ、じゃあ水着に…」
「遊ぶぞーーーーーーーーーーーー!!!!!!!脱げ!!!!」
そう言うなり一年部員は衣服を剥がれ、悲鳴をあげている現場に健太も戻ってきた。
もちろん健太も有無を言わさず衣服を剥がれ、ついでにプールに投げ込まれた。
「お。しかし大海体出来てきてんじゃないか。」
肩幅が張り、目に見えて肉付きのよくなってきたバランスのいい体を眺めながら、部長が呟いた。
「それで何故5mも泳げないんだ」
110藍色茜色:2009/06/29(月) 04:02:49 ID:gFU6Cy/q
「えへへ…楽しかったーっ」
夕食を終えて部屋に戻った健太は、そう言いながらベッドに大の字に寝転がった。
実のところ、健太は欲望銀行の存在・効果にちょっとした信頼性をもっていた。
「あれから勉強、なんか楽しいし。ちょっとわかんなくても、頑張れちゃうもんねっ」
誰かは知らないが、勉強欲を貸し付けてくれてありがとう、とまで思っていた。
「貸し付けの返済は上乗せ部分の欲求が無くなるだけ…ってことは、元通りになるだけだもんね。」
あの時流れでブックマークしておいた欲望銀行のページを眺めながら、健太は返済規約を読み返していた。
「借り入れの返済は、返済に充てるために一時的に借り入れ前の欲求よりも下がる状態になる…か」
『運動欲』とタブに表示されたページを眺めながら、健太が呟いた。
実は少し前から、健太は運動欲の【借り入れ】をしていた。
「体育の授業楽しいし、部活も楽しいっ。泳げないけど。でも、やっぱ楽しいと捗るもんなんだなぁっ」
にたにた笑いながら、ケータイを閉じて着替えを始めた。シャツを脱いで上半身裸になったところで、ふと体を見回した。
「…うん、よくなった。けどなぁ…」
健太は、最近自分が以前よりもご飯を食べる量が増えた事を気にしていた。
もちろん運動に伴うもので、体を作る上でも全く問題無いことなのだが、不慣れからかいらぬ心配を抱えていた。
「折角、ちゃんとキンニクっ、て感じになったのに、このままじゃホントに…」
順調に進んできた体作りに、以前赤音から指示された「太れ」というアドバイスが、少し気になっていた。
元々は赤音の体に憧れていたのに、いつの間にか目的が泳げるようになることに摩り替わっていたことにやきもきしていたのだ。
着替えが終わると、健太は再びケータイを開いた。
「ただ預けるんだから、別に問題はない…よね?」
一瞬戸惑ったが、どう考えても預けることが自分に不都合になるとは思えなかったので、預け入れを実行することにした。
「・・・あ、やっぱりあった。食欲、預け入れっ」
項目別にわかれているチェックボックスの『食欲』にチェックを入れ、健太は預け入れを行った。
直後、ブブブッと着信でケータイが震える。
「『お預かり完了致しました』…と、これで大丈夫なはずっ」
銀行からのメールを確認して、健太は眠りについた。
111名無し調教中。:2009/06/29(月) 04:03:40 ID:gFU6Cy/q
長々と前置きすみません。お察しの通り、次ぐらいから肥満化要素入ると思われます。
ちょっと一日間が空くかもしれませんが、ご了承下さい。

>>104
身元が割れてるようでびつくりです。
色んなネタ出しを見てるとうずうずしてきてしまって…皆さんのネタ出しに(オフラインの原稿的な意味でも)感謝です。

>>105
僕も雑談に混じりたいけどアツくなりすぎそうで不安なんだぜ!
皆さんはもっと雑談してくださると、(僕は)書き手としては色々切り口が見えて面白いかと思います。

>>106
あああああ…そうか…実際には頭も沈むんですね…!
助っ人部の辺りとかからして、実体験を捻り出すしかないぐらいボキャブラリーが薄いので、こういう細かい部分の指摘は本当に参考になります…!
実際にかなづちの人って、バタ足でバックしたり、足から胴体からとりあえず沈んだり、毎度不思議に思います。(かなづちの方、すみません)
やっぱりなってみないとそのものの状態っていうのは得られないものなんですかね…
すごい参考になりました。ありがとうございます!
112名無し調教中。:2009/06/29(月) 12:16:25 ID:ynOiqnHG
ss乙!
こんなチェンメならまきこまれてもいいなぁ
欲系統しかないものかね?
一定量ご利用で新項目追加とかあったら泥沼化しそうだwww


ちょっと過疎気味で寂しい雑談側……
夏バテでブヒブヒいってるのかよ?
113名無し調教中。:2009/06/29(月) 18:31:34 ID:LHvq0oCf
暑いからなあ
最近は素麺とかが多くて痩せてしまうかもしれん
114名無し調教中。:2009/06/29(月) 18:38:34 ID:Pr/RrYWe
今日コンビニで太ったおじさんがかごいっぱいにお菓子を買ってた
背は低かったけど横幅がかなりあったしお腹もまん丸
100kgは余裕で越えてたはず
クーラーの効いた部屋で買ったお菓子を一気に食べてる様子を想像したら
興奮してついじろじろ観察してしまった

お菓子の食べ過ぎで太るってなんか夢があっていいと思うな
115名無し調教中。:2009/06/29(月) 20:15:11 ID:a0tVH0hz
>>113
お手軽で高カロリー、いくらでも食べられる新しい夏の風物詩とかできればいいのに

夢のある太り方ってなんだろうなw
食べ放題とか食うだけで他何もしなくていいとか?
116名無し調教中。:2009/06/29(月) 20:19:43 ID:KjcIt1pc
夏は実は肥り易いんだぜ?
117名無し調教中。:2009/06/29(月) 20:33:42 ID:VUMdlRkm
別に夏だからって食欲減らないしなぁ。
食欲変わんないのに、だるいし汗かくから動かなくなるし。
118名無し調教中。:2009/06/29(月) 21:12:20 ID:BYZCPYxF
確実に冷房が有るところに集まりますよね。
そこに太りやすい食べ物があればいいのに…
119名無し調教中。:2009/06/29(月) 21:26:42 ID:bmivHmwU
他人に転送できないチェーンメールってどうやって増殖するの?
120名無し調教中。:2009/06/29(月) 21:38:56 ID:qqR8g6tg
>>119
新規利用者による欲求の貸付→他の誰かにメールが自動的に送信

って流れかな?
121名無し調教中。:2009/06/29(月) 21:51:13 ID:NKK06SSc
今24才 20歳の時 60kg
去年の12月 70kg 今日気がついたら 76kg
昨日ズボンが裂けた…
122名無し調教中。:2009/06/29(月) 23:08:47 ID:Z+o56T6w
>>120
なるほど、メール自体は増殖しないのか。
チェーンメールというか招待制のサイトみたいな感じか。

>>121
おめでとう。
123名無し調教中。:2009/06/29(月) 23:17:12 ID:NhezWGBQ
>>122
それって、チェーンメールっていうより、
むしろ、ねずみ講だよね(笑)。
124名無し調教中。:2009/06/29(月) 23:49:12 ID:qqAD2Brc
1から1へどんどん増やしていくみたいだからね
でも一人で多くの人に貸し付ければがしがし増えそうだ

>>118
抜群の効果だが冷房効いてるうちは即脂肪でも


>>121
27才位には夢の3桁だ!
125名無し調教中。:2009/06/29(月) 23:56:36 ID:qqR8g6tg
>>122-123
一読者の勝手な解釈なんで、あんま鵜呑みにしないでねwww

それにしても、コメディタッチなんだけどどこかサスペンス的なニオイもしてて、今後の展開がめっちゃ楽しみだ
作者さん乙
126名無し調教中。:2009/06/30(火) 01:21:00 ID:V8U61bIT
水泳は泳ぐのやめてから太るよ
俺泳がなくなったら10kg以上増えた。
127名無し調教中。:2009/06/30(火) 01:35:29 ID:Qny0Nw/7
俺も水泳やめてから30kgぐらい太ったな。
3桁になるのには1年かからなかったかも。
128名無し調教中。:2009/06/30(火) 02:30:27 ID:XaYj/wre
>>126-127
年の頃とか食事とか周りの反応とかkwsk


水泳すると太りやすい体になるのかな?
129名無し調教中。:2009/06/30(火) 17:12:52 ID:V8U61bIT
126です
>>127
30kgとはすごいですねー
水泳止めると食事量>運動量となって太るタイプと単に筋肉落ちて痩せるタイプがいるようですね。

参考になるかわかりませんが、一応、僕の場合を…。
水泳部入ったのは高校時代。その時はだいたい65kgでしたね。
水泳止めるとじわじわ増えて、高校卒業時は76kgくらいでした。太ったことは周りも気付いてましたが、特に何も言われませんでした…
今大学生ですが、高校卒業後はあまり増えなくなりました。
最近ちょっと増えて、現在82kg。
この前、同窓会出席したらみんなにおどかれましたけどね。
「お前太ったなぁー」って。
面白がって俺の腹をなでまわして遊んでた人が二人ほどいましたがw
130名無し調教中。:2009/06/30(火) 18:19:23 ID:vAqITj7g
肥満化した元水泳部さんたちとプール行きたいなぁ。
派手に水しぶきをあげて飛び込むところとか
体中の肉を揺らすバタフライとか見てみたい。

>>129
ホモ以外にも太ったお腹が魅力的に見えるんだな。
やっぱり触ったら気持ちいいからかな。
131名無し調教中。:2009/06/30(火) 20:38:43 ID:ErTYSXR+
俺はホモじゃないが、男の出腹の柔らかさもいい感じ
132名無し調教中。:2009/06/30(火) 21:15:40 ID:dL5Ltl8N
ホモじゃない男の人は男の肥満化をどんな視点で見てるんだろう?
(同性として)かわいい?
コミカルで面白い?
不思議で興味深い?
それともやっぱり性的に興奮する?
133名無し調教中。:2009/06/30(火) 21:51:59 ID:QQT8GVj1
>>132
相手に抱く印象によるかも

好印象な人なら、
「可愛いなーぷにぷにしてぇなー」とか興奮しちゃう
逆に嫌いな人物だと、
「こんなにみっともなくぶくぶく太りやがって」的な嘲りの目で見てしまう

好印象な相手が肥満してく姿を見ておっきする俺はやはりフォモなのだろうか……
134名無し調教中。:2009/06/30(火) 22:06:30 ID:ABQr0DUd
コミカルで面白いところだな
頭1:胴体3:脚3位の比率が、デブったら頭1:胴体5:脚1位の比率にギャグマンガ的に換っちゃって、
立ち振る舞いに支障が出たりw
135名無し調教中。:2009/06/30(火) 22:31:03 ID:S75QwNRU
>>133
わかるわかる。
太るとさらに可愛く見えるんだよな。

ホモかどうかは気の持ちようじゃないかな。
彼女とうまくいってても、
二次とか特定のシチュエーションとかなら
男でもいけるってのもいるし。
136名無し調教中。:2009/07/01(水) 01:28:40 ID:enzwhlKs
俺も昔は丸くて可愛いなーとしか思ってなかったけど、
今では肥満化した人だろうが、元々のデブだろうが関係なく、勝手に妄想で処理できる。
ただ太ってた人がダイエットして面影0になるのは悲しいな。

まあ、デブでおっきしちゃうしホモだけどな。
137名無し調教中。:2009/07/01(水) 03:20:17 ID:iN/75HYf
男:男の話になってるが
女:男もありだよな
女が攻めるのはネタ数的に全然ないけど
好んでこのスレ見てる女性とかいたりするんだろうか
138藍色茜色:2009/07/01(水) 03:30:20 ID:dZvjT1TH
暑い日中、どこかしこで蝉の声が響き渡る夏真っ盛り。
今日も今日とて刺すような陽光の中、プールサイドで賑わう部員達。…は、居なかった。
代わりに居るのは作業服を着た大柄な男が数人、色々な道具を持ち込んでプールの補修工事をしていた。
「はーい点呼。一年は藤谷、二年は里中、三年は俺に報告。」
がやがやと騒ぎ立てる声の中、ひときわ大きなそれは部長のものだった。
「一年2人欠席っす」
「二年全員いるぞ」
「三年6人欠席。つーか俺含めて2人のみ出席。」
「部長、受験どーこーとか、イイんすか?」
「俺推薦。水泳あっし。」
「その自信がすげーよ」
「そんなこといいからほれ、点呼済んだらバス乗れ、バス」
部長が手を上げて誘導した先には、観光バスが一台、校門の前に停まっていた。
フロントガラスには高校の名前と、『水泳部御一行様』と書かれた紙が貼ってあった。
「うっほーっ、バスん中すっずしいーっ」
「全員乗りました。出発、お願いします。」
「わかりました。アナウンスとか、いります?」
「いや、すいません、大丈夫です。」
「ですよね。空港までですもんね。」
あっはっは、と笑うと、運転手は扉を閉めてバスを走らせた。
「じゃあお前ら、改めて。」
「大海と赤音と部長に拍手ーっ」
二年生が音頭をとると、バスの中はわーっという歓声と共に拍手に包まれた。
「部活対抗学力対決とか、三冠とかマジであるもんなんだな。部活旅行とか伝説だと思ってた。」
「道楽好きな校風に感謝だよな」
「待てコラお前ら。学年トップは三人いるけど、それ以上に底辺多いのわかれよ?」
「うぃーす」
学年トップの三人、その中に含まれた当の健太は、最後尾列で寝落ちていた。
139藍色茜色:2009/07/01(水) 03:31:17 ID:dZvjT1TH
「おい、健太っ、ついてんぞっ」
「えあっ、はふっ、え?」
健太が辺りを見回すと、部員達がぞろぞろとバスを降りる姿が目に入った。
「うわわ、なんも見てないっ」
「いや、別に羽田までは見るもんねーから。」
「ホント、学年トップとは思えないボケっぷりだよなぁ、転校生」
健太と猿太彦に割って入った赤音が、そういって健太の頭をぽんっと叩いた。
「藤谷も勉強、教えてもらっとけよ」
「…うす。」
猿太彦がむっとしながら返事を返したのも気に留めず、赤音はさっさとバスを降りた。
「…しかしまぁ、確かにトップがこれとは、他クラスの連中も文句も言いたくなるわな」
「えっ、ちょっ、僕頑張ったのにーっ」
文武両道、部活に勤しみながらも学力の向上を怠らない優秀な生徒の集まる部活には、楽しい夏休みを。
要は三学年共に優秀な成績の生徒が在籍している部活に御褒美を、という名目で部費の援助・練習の向上を狙った取り組みが本来の『伝説』だった。
たまたまプールの補修工事にあたったのと、三学年文句なしのトップの成績が三名在籍、ということで、本当の『御褒美』が学校から水泳部に渡されたのだ。
「おかげで俺らの適当な成績も浮き彫りになったのが、ちょっと痛いけどな」
「まさか夏休みに入ってから寮の壁に張り出されるなんてね」
「てゆーかアレ…アレか?欲望銀行?の効果…なのか?」
発言内容に機密性を感じたのか、猿太彦は健太の耳元で問いかけた。
「多分、ゼロでは無いと思うよ。」
「…俺もちょっと使ってみようかな…」
「おいこら一年、残ってんのお前ら二人だけだぞっ」
「す、すいませんっ」
「うーっす、今行きますっ」
2人がバスを降りると、空から飛行機のエンジン音が響いてきた。
140藍色茜色:2009/07/01(水) 03:34:30 ID:dZvjT1TH
「3時間かかんないんだなぁ」
「先輩、もしかして初飛行機っすか?」
「…なんだ、悪ぃのか。悪ぃのかそれって。」
「ふ、二人とも、仲良くしようよっ。旅行だよ、旅行っ」
飛行機から降りるなり、健太は赤音と猿太彦の仲裁をしていた。
なにかと言うと小競り合いをする二人は、もはや部員の中では日常風景だった。
「ほら、海、すっごい綺麗だよっ」
健太が指差す方向には、『めんそーれ』と大きく書いてある横断幕や、透き通った淡いグリーンの海が見えた。
赤音に限らず、部員のうち大半は空港にいるうちからはしゃいでいて、点呼に回る部長が汗をかいていた。
「よし、居るな…そいじゃ、早速だけど最初海じゃねーから。まずホテル行って、そっから自由行動な。」
「一応グループ分けしてっけど、これってほぼ自由行動すよね?」
「まぁな。ただ一応学校名義で旅行に来てんだから、問題起こすなよ。島ン中で迷子とか、やめろよ。」
「うぃす。相談なんすけど、俺ンとこのグループ、後からホテルでもいっすか?」
赤音がそう持ちかけると、部長のこめかみがぴくっと震えた。
「め、めめめ、迷惑かけねーから、お願いします!」
「…ま、いいけどな。一週間もあるんだし。夕方に一度点呼取るから、それには遅れんなよ。」
「あ、あれ、あっさり許可下りるんだ…」
なにかしらを予測して頭をガードしていた腕がすっと下りると、すかさず赤音の頭に部長のチョップが振り下ろされた。
「お前んトコ、大海と藤沢だろ。仲良く出来んなら、別に問題ねぇグループだろ。」
そういうと部長はホテルの場所を赤音指示した。
本当はもう一人一年生が含まれたグループ編成だったのだが、欠席でこの小競り合いトリオなったのだった。
「ぶ、ぶちょう…あいしってるーっ!」
「そういうのは布団の上だけにしてくれ」
「ベッドじゃなくて布団かよ。つかホモかよ部長。」
「お前にノってやったんだろうがああああ!!」
二人のやり取りを少し距離をおいて見ている健太と猿太彦は、何も言わず、ただじっと二人を見つめていた。
「…アイツら、冗談通じないと困るから、ぼちぼち行け。俺らシャトルバス待つから。」
「うぃーす。」
「どうせ、いつものだろ?」
「うすっ!」
そう返事をした赤音の目は、きらきらと、ぎらぎらと輝いていた。
141藍色茜色:2009/07/01(水) 03:35:27 ID:dZvjT1TH
ぼふっ、ぼふっ、ぼふっ。
「ふぇぁあぃあう〜…つっかれたー…」
「…里中先輩、ナニモンっすか…」
三人はホテルにつくなり、荷物を投げ出してベッドに飛び込んだ。
「いやぁ…ンまかったろ?地方行ったらこれやんねーとな」
「旅行初日から食べ歩きにつき合わされるとは思わなかったっす。つか、先輩異常。」
健太と猿太彦は顔を見合わせて、満腹になったお腹をさすりながら赤音に目配せした。
「男子たるものあんぐらい食えるようにしとけ。損するぞ、損」
「それでも赤音、いくらなんでも食べすぎだってば、あれ。」
三人が同時に今日の歩みを思い返すと、移動しては食べ、移動中はアイスやらをつまみ、ホテルに来る直前にも重ための食事をしてきたところだった。
二人は付き合って軽めのものをつまみながら、赤音のペースにおいていかれながらもそれなりの食べ歩きを満喫してきた。
「もう僕今日、ご飯いいや…」
「俺も」
「なんだよ、部長と豚食いに行く話してたのに、勿体ねぇなぁ」
沖縄料理のメインに据えていたらしく、二人は昼間からやけに詳しい沖縄の豚の解説を聞かされていた。
「そんなんじゃ、そのうち共食いになるっすね、先輩」
「そうなんだよなぁ、最近前にも増してメシが美味くて困るっつーかオイッ。誰が豚だコラ。」
「それっすよ。その腹。」
そう言って猿太彦が指差した先は、ぽこっと緩い山形にラインがとられた赤音のシャツだった。
「ぐむっ」
「あ、ホントだ。もしかして赤音太っ」
そこまで言いかけて、健太の口は猿太彦に噤まれた。
「ばっか、そういうのは面白いから、もっとじわじわいじめんだよ」
「…猿くん…」
「じゃ、俺ら点呼まで自分の部屋行ってるっす。おつかれっした。」
こそこそと話している声とはうってかわって、猿太彦は元気に声を上げると、健太を連れて部屋を出た。
「おーうっ。部長うっせーから、点呼にはちゃんと来いよ。」
いつもと変わらない調子で聞こえる声に安心したのか、「後でね」と挨拶しに健太が部屋をのぞくと、赤音は壁に向かって立っていた。
「…やっぱ、気にしてるのかな。」
向かっていたのがなんとなく鏡だとわかると、健太は何も言わずに猿太彦と部屋に戻ることにした。
142名無し調教中。:2009/07/01(水) 03:36:26 ID:dZvjT1TH
月末って事忘れてたんですが、宣言したのでなんとか一日空けで書くことが出来ました…責任強制力ってすげぇ…
雑談超弾んでますね。見ているだけでもおいしいですw

>>チェーンメール
あくまで『チェーンメールっぽい』印象のもの、ってだけなので、>>120さんの解釈で合ってます。紛らわしくてすみません。
たしかにねずみ講とか、招待感染っぽいですね。

>>126-127
やっぱり水泳止めると太りますよね。
僕もその効果が欲しくて今頑張って水泳に…あれ…楽しくて普通に体重減ってる…/^o^\
143名無し調教中。:2009/07/01(水) 03:45:31 ID:iN/75HYf
SS乙!
まさか赤音に一番早く兆候が出るとは……
沖縄は寸胴短足色々濃い目のガチムチが多い印象
その源の料理と合わさって結構むっちりしそうだww

水泳は運動量が減ってからが……
144名無し調教中。:2009/07/01(水) 03:57:13 ID:kzmHmi9P
SS乙乙
沖縄の豚を食べてみんな仲良く豚になればいいよ

>>137
女だがこのスレ好きだ
145名無し調教中。:2009/07/01(水) 08:43:12 ID:os/idKQJ
126です
>>137
女でも好きな人はいると思いますよ。腹なでた二人のうち一人は女子だったし…
146名無し調教中。:2009/07/01(水) 18:14:24 ID:86w15NsY
>>145さんは太ってもさわやかなイケメンに違いない。

太れば太るほどモテていって、
手料理を食べさせたいという女の子や一緒に飲みたいという男が続出し、
スケジュール帳はデートの予約でいっぱいに。
そしてその予定をこなすうちに体重はますます増えて、
さらにその体が肥満好きを引き寄せるようになるんだ。
147名無し調教中。:2009/07/01(水) 18:42:29 ID:tZDIEOcV
何だその肥満フェロモンww
太れば太るだけ魅力的になるとか
本人は気にしてるけど周りは遠慮しないのかw
148名無し調教中。:2009/07/01(水) 19:22:49 ID:D/Pe9ksc
水泳ブーたちが豚んちゅになるのが楽しみだwww
149名無し調教中。:2009/07/01(水) 20:01:21 ID:T+lfL2T2
猿なんで水泳部の旅行についてきてるんだ?
150名無し調教中。:2009/07/01(水) 20:24:51 ID:os/idKQJ
126です

>>146
あまりイケメンでもないしどっちかって言うと汗臭い方だと自分では思っています。
その肥満フェロモンいいですねw是非欲しいw
151名無し調教中。:2009/07/01(水) 21:32:48 ID:7M2xHrsu
>>150
じゃあきっと太って可愛いタイプだな。
汗が気になるなら夏だけプールに通うとか?
夏の間にちょっとだけ体絞って、
涼しくなったらたくさん食べて、落とした以上に脂肪をつければいい。
152名無し調教中。:2009/07/01(水) 21:36:56 ID:SufJ9g51
旦那が単身赴任中で寂しい奥様の、
自慢の手料理を食べるバイトとか。
若い男の旺盛な食欲を見て喜ぶ奥様が何人もいて、
掛け持ちしているうちにどんどん成長するとか。
で、ライバルの奥様同士の話のなかで、
バイトが太ることイコール手料理が美味いという基準ができて、
お抱えのバイトを太らせる競争になってくるとか。
153名無し調教中。:2009/07/01(水) 21:46:01 ID:os/idKQJ
150です

今までの傾向だと夏に太りますねぇ。
中3のときは夏休み中に10kg増えましたし。
確かに汗は気になるから夏は泳ぎたくなるけど、消費エネルギー量以上に食べるから、体重は減らないんだよね。
154名無し調教中。:2009/07/01(水) 22:33:24 ID:xxOfWX7Z
>>152
こっそり帰ってきた旦那涙目。
家の外から料理をむさぼり食う肥満男を見て勘違いをする。

旦那「そうか。実は妻は大食らいで太った男が好きだったのか。
 俺も負けてられん。」

妻「最近料理の腕が上がったわ。
 早くあの人帰ってこないかしら。」

妻は料理を作りすぎる癖がついたことに気づいていない。
155名無し調教中。:2009/07/01(水) 23:40:11 ID:tZDIEOcV
料理教室の先生と主婦生徒s
料理ができる男性ということもあり主婦の皆さんに人気とか
味見や成果をみる発表会で食べる量は自然と多くなり
個人的に教える機会が徐々に増え、余計に……
156名無し調教中。:2009/07/02(木) 00:14:21 ID:FVqRIi/d
150です。投稿頻度高かったらごめんなさい。ちと書き忘れがあったので追記を

>>152
手料理食べるバイトっていいですねぇ。面白そうw

このスレがにぎやかでうれしい限りです。
自分はストーリーとか書くのは苦手なので、それ以外で何か貢献できたらと思っています。
157名無し調教中。:2009/07/02(木) 02:13:29 ID:5cIKYoQK
自分、大学合格して大学入る前の空白期間にずーと周りの視線が気になってしたくても出来なかっ
た自己肥満化にトライしたことがある。
一人暮らしをスタートしたこともあって、3食普通に食べて夜中に好きなものを好きなだけ(と言っ
ても金銭制限はあったけど)食べる生活。しょっぱい物と甘い物を交互に食べながらゲームやマンガ、
レンタルビデオを思う様満喫する生活で1ヶ月で18キロ太った。
174センチ64キロから82キロ、ウエスト72センチから93センチにボリュームUP!!
空白期間は楽なかっこでダラダラしてた事もあって、イザちゃんとした服着ようとしたら入らなか
った。後は当時自分の体に日々贅肉が纏わりついてくるのを体感しながら興奮したり(変態ッポ)
初日に着てきたコーデュロイのウエストのボタンが弾け飛ぶのを喜んだり・・・
158名無し調教中。:2009/07/02(木) 02:14:11 ID:5cIKYoQK
その後大学入って周囲の視線を気にしてまた68キロ位になり、大学卒業して4年はそこらへんの
体重をキープしていたけど、5年目の7月現在は96キロ、ウエスト113センチの体になってる。
原因は周りの視線を気にして太れないでいたけど、人事移動があって配属された先が男ばっかで全
員ほぼ2、3才の年齢差で溶け込みやすく、しかも、80キロ以下の人間がいなかった事。
配属された時は66キロだったけど、最初は歓迎会の名目で誘われて入れ替わり立ち替わり飲みに
行ってたらアッサリ1ヶ月位で10〜12キロ太って、そこからは、周りの体型に近付いた所為か
2、3人で飲み食いするようになって更に7キロ、その後2ヵ月同じような生活してたのに1キロ、
で、ちょうど2か月位前から今度は肥満化志向の自分でさえ冷汗かくような増量を見せて現在に至る。
今では配属先で2番目に太ってる位・・・
同僚からは「今まで痩せてたのが不思議でならない」と言う微妙なコメントと、実は何人かでグル
になって入れ替わり立ち替わり飲み食いに誘って太らせる計画(いたずら?)だった事がわかった
でも、最初の1ヶ月でマジ太りしてるのに気にした様子もなくスーツの上着のボタン外して凌いで
る姿を見てお下がりのスーツをあげようって話になって、悪戯も止めたのに痩せるどこらかブクブ
ク遠慮なく太る自分を見て逆に呆れていたらしい。
自分的には今までが嘘のように楽な気持ちで生活できてるし、周りも自分の大好物の肥満化の種が
転がってるしで、人生で1番充実してる。1つ心配なのは、ちょっと太るペースが速すぎる様な気が
すること・・・、このままいくと来月には1番になっちゃうかも・・?
159名無し調教中。:2009/07/02(木) 03:14:40 ID:kR1yZsZR
>>155
太りやすいかったり筋肉つきやすい料理や調味料を奥さんに勧めて
旦那さんを間接的に肥満化させたり……
と思ったら自分にしっぺ返しか

>>158
職場全員80kg以上となると新人歓迎が肥満化みたいだww
そこまできたらもういっそ三桁めざすのもありではないか?
160藍色茜色:2009/07/02(木) 04:27:36 ID:5U424b0G
「うっす」
「あ、おはよーございます。」
「藤谷も洋食?」
「昨日和食だったんで」
「なるほどね」
二、三、言葉を交わすと、部長は両手に持った皿をテーブルの上に置いた。
大きな二枚の皿の上には、朝食にはどうかという量のおかずが多様に盛られていた。
「里中先輩は和食なんすか?」
「うん、つか、アイツいるとビュッフェも落ち着けないから、反対に来た。」
「なるほどっすね」
言われて辺りを見回すと、確かに部員のほとんどは洋食のビュッフェ会場に居た。
旅行中、朝食はホテルで用意される和食・洋食どちらかのビュッフェ会場が利用出来るのだが、猿太彦は赤音と同じ会場でゆっくり食事出来た覚えは無かった。
「あ、そのパンどこっすか。その甘いの。」
「あっち。はじっこ。…大海は?寝てんの?」
「…あぁ、今日は里中先輩と和食行ってます。」
そう一言答えると、猿太彦はすっと早足で食事を取りにいってしまった。
むすっとしたまま取り皿にベーコンの束とパンをよそい、コップに勢いよくミルクを注ぐ。勢いがよすぎたせいか、数滴跳ねたミルクが頬に当たった。
「…あー。なんだ、そう目に見えてカリカリすんの、よくないぞ?」
猿太彦が頬についたミルクを拭いていると、後ろから部長に声をかけられた。
「別に、そんな事ないっす」
「いやほら、わからんでもないけど。いや、わかんないけどさ。」
あたふた身振り手振りをしながら話そうとする部長の横を抜け、すっと空席に座る。
「…なんすか。俺、飯…」
「わ、悪い。けどほら、引率者の話ってことで、聞き流してくれていいから、とりあえず、な?」
「…ずりぃっす。」
「悪いな。」
そう会話を続けながらも、猿太彦は黙々と料理を口に運んだ。
欠席者分の席で連れてきてもらっている猿太彦からすれば、部員には当然のこと、部長ともなれば尚更指示には従わざるを得なかった。
もちろん、それだから言う事に従うだとか、そんな建前だけで部長と話しているわけではないのは、お互いにちゃんとわかっていた。
「で、まぁ…なんだ。あれだろ。恋の話だろ、要するに。」
161藍色茜色:2009/07/02(木) 04:27:55 ID:5U424b0G
「…それ、全部入るの?」
「今更それ聞くか?」
「ですよねーっ」
健太が問いかけてしまうのも頷けるような量の料理が、そこにはあった。
大皿には様々なおかず…おそらく種類品目では、会場の物全てが取り入れられているのだろう。
脇にそえるように、ご飯茶碗が2つ、どちらにも大盛りでよそってあるものが、添えてあった。
「でも赤音、寮のご飯そんなに食べてたっけ?」
「…いや、ねぇな。つか、なんか最近やけに腹減るっつーか…食えちゃうっつーか…」
「…赤音ぇ。」
「言うなっ。みなまでっ。」
「太るよっ?」
「っ…わ、わかってるっつの。…でも、いいんだって、別に。ほれ、食うぞ」
「…よくわかんないけど、いただきますっ」
健太は手を合わせて挨拶をしながら、ちらっと赤音の体に視線を落とした。
「でもさぁ、やっぱりちょっと太り過ぎじゃないかなぁ」
「んぐっ、そう、かぁ?」
ご飯を口に掻き込みながら、赤音は適当に返事を返した。
沖縄旅行が始まって早くも折り返しが過ぎ、今はあっという間に帰宅日前日…赤音のお腹の張り具合は初日の満腹状態が標準に落ち着くぐらいになっていた。
好き好んで飲み食いしていた…というのも無くは無いが、ツいてないことに天気が優れなかった事もあり、あまり大々的にアウトドアが出来なかったのだ。
その補助も効いてか、赤音はわかりやすく、連れまわされた健太と猿太彦も被害はゼロではなかった。
健太自身も、食欲を預け入れしておいてよかった、と思い知ることが何度もあった。
「帰ってからもそんなんじゃ、今度は学年トップの体重になっちゃうよっ」
「違いねぇ。でもま、向こうに戻りゃ動かざるをえないし、悠長にぶくぶく太れんのは今のうちだって。」
そう言うと、赤音は空いた大皿を一枚持って席を立った。
かと思えば、先ほどと同じような量を更に盛りなおして、再度席に着いた。
「…ちなみにさ、どんぐらい太ったの?赤音」
「9kg」
「きゅっ」
一週間の沖縄旅行、滞在6日目。いくらなんでも…というようなペースだったが、実際に食べ歩きに付き合っている健太は深く考える必要もなく、それ以上聞くのをやめた。
162名無し調教中。:2009/07/02(木) 04:32:05 ID:5U424b0G
>>149
欠員分の旅行券に乗っかって、という描写を、今回挟みました。
本当は前回更新分できちんとフリを置いておきたかったんですが、文字数ぎりぎりだったので泣く泣く削る羽目に…

ちなみに僕は1レス毎に軽く場面が替わるテンポの書き方をしています。(いまさらですが)
なるべく一口を読みやすくするため、区別をつけやすくするためなんですが、そのために1シーンに裂く時間自体が制限れてしまうのも事実です。
連投規制もあるし、結構投稿SSって難しいですよね…
163名無し調教中。:2009/07/02(木) 18:49:17 ID:VtIXFlki
>>158
理想の肉体を手に入れたようでうらやましい。
どうせならトップ目指したらどうだろう?

一度太ると太りやすい体質になるらしいな。
脂肪細胞が膨らみやすくなるんだとか。
それにしてもそんな急激な体重増加は、
まるで体が太りたがってるみたいだ。
164名無し調教中。:2009/07/02(木) 19:28:47 ID:yJ6SFAnt
>>158
その職場めちゃくちゃ理想だわ
正直うらやましい
165名無し調教中。:2009/07/02(木) 20:03:56 ID:DDM1+RXG
SS乙
凄まじいペースで肥満したな赤音
連れ回された二人も多少は太ってるんだよな……、猿はやけ食いしてるようにも見えるし余計にww
166名無し調教中。:2009/07/02(木) 23:04:34 ID:amvf5z9F
>>162
乙です
肥満描写にも萌えますが、何より文章が読み易くて好きですよ。
167名無し調教中。:2009/07/03(金) 01:22:36 ID:whMzDnP9
ss乙
学生が引率してるってことは顧問の先生はお留守番かな?
168名無し調教中。:2009/07/03(金) 03:01:39 ID:OJJOgQhB
150です

ss乙です。6日間で9kgってすげぇ
>>158
すごいですね。うらやましいです。俺なんかウエスト100cmちょうどしかないorz…
169名無し調教中。:2009/07/03(金) 18:40:16 ID:cjj6Buk/
最近自己肥育の報告も多くてうれしいです。

>>168
大きなお腹には憧れますよね。
俺もメジャーで腹周りに100cmの輪っかを作ってみましたが、
かなりのボリュームだと思いました。

150さんも太る資質は十分持ってるようですし、
まだまだ太れると思います。
応援してます。
170名無し調教中。:2009/07/03(金) 22:01:06 ID:OJJOgQhB
150です

>>169
ありがとうございます!頑張ります!
しかし、高校時代の水着がきついけどまだはけるとは…そのうち破けたりしてw
171名無し調教中。:2009/07/04(土) 00:24:32 ID:EpXXZzX3
>>170
はちきれそうなくらいパンパンに張りつめたスパッツを想像した。
ストレッチするたびにミチミチっていう
水着の悲鳴が聞こえてきたりして。

ゆっくり泳いでしっかりお腹を空かせてください。
172名無し調教中。:2009/07/04(土) 01:03:09 ID:efSC/IHh
170です
>>171
公営プールが遠くて最近ほとんど泳げてないです^^;
高校時代でもきつくて履きにくかった大会用のなんかもうはけないだろうなw
水着以外に面白い服ないかなぁ。体の肉を誇張するような服装とかw
173名無し調教中。:2009/07/04(土) 01:06:07 ID:eyqvyBsq
日記の人こないな…更新ペースが早いのに慣れてしまって、次の更新が待ちきれないな。
174名無し調教中。:2009/07/04(土) 01:08:13 ID:jCaQLudi
>>173
それなんて俺?
ほぼ毎日書いてた人が突然いなくなるとすごく寂しくなる。
175名無し調教中。:2009/07/04(土) 01:54:17 ID:wFiGdpkI
>>172
お腹がポッコリ出てるならエプロン希望。
へそ出しのチビTシャツとかもいいかも。
176名無し調教中。:2009/07/04(土) 03:13:57 ID:KeZ/Fn8l
>>172
>>175タソの提案に近いが、わざと2、3サイズくらい下のタンクトップやシャツを着てみるとかどうだろう
丈が足りなくて、パンツからはみ出た脇腹やヘソが隠しきれないんだぜw

俺自身、そーゆう安いのを古着屋で見つけては家でひとりで着てみて、擬似的肥満化を楽しんでる
もちろん外に出る勇気なんてないけどね!ww

そうじゃなくても最近、腹回りがヤバくなってきたし……
177名無し調教中。:2009/07/04(土) 03:17:25 ID:c1NEHJA8
>>172
ピッチリしたボディスーツとか
スパッツとか?
強調するとなると
ベルトの上に腹乗せるようにするとかもあるかな
178名無し調教中。:2009/07/04(土) 10:33:56 ID:Mh8kHnMK
>>172
それを着てうp希望
179名無し調教中。:2009/07/04(土) 11:02:17 ID:efSC/IHh
172です
ズボンは実はずっと変えてないのでいつもベルトに腹が乗っかってますよw
普段着てるシャツは2Lサイズですねぇ…ちょっときつくなってきたのもあるがw
そうするとMかSサイズ?着れるかなw
エプロンって発想はなかったです。
ただ、尻周りと胸囲が104くらいなので腹だけでてるって感じはしないかも?
180名無し調教中。:2009/07/04(土) 12:34:45 ID:feef87gf
>>179
エプロンはひもでしばるとお腹のラインが出るから
太鼓腹の人が着ると意外にセクシー。
大きな胸やお尻もいいけど欲をいえばお腹ですね。

元水泳部なら筋肉もありそうだし、
もっと太ったらオーバーオールなんかにも挑戦してはどうでしょう?
181名無し調教中。:2009/07/04(土) 18:13:03 ID:efSC/IHh
179です
きょうちょっとSサイズのシャツ買ってきましたが、普通に着れちゃいました(汗
綿100%がまずいのかな?確かにきついんだけど、お腹が普通に隠れちゃった。
182名無し調教中。:2009/07/04(土) 20:55:12 ID:CXD8IB1C
夏が終わるまでに腹が隠せなくなるのが目標だな。

アップするかどうかはともかく、
そのTシャツを着てこまめに記録用の写真を撮っておくと
あとで太ったことを実感できそうだ。
スライドショーでつなげて見ると
Tシャツの裾がだんだん上に引っ張られていって
お腹が出てくるように見えるようになったり。
183名無し調教中。:2009/07/04(土) 23:51:42 ID:efSC/IHh
181です
>>182
まじですかwそんなに早く太れるかなぁ…
ちと自信ないや…ちなみについでに3L買ってきたけど普通に着れた…サイズって違ってもある程度は着れるんだね。
184名無し調教中。:2009/07/05(日) 10:18:09 ID:PPhW7Bkv
>>183
夏休みに>>157を実践するとか。
もちろん体壊さない範囲で。
夜型の生活は太るらしい。
185名無し調教中。:2009/07/05(日) 11:38:33 ID:7tFU1Oxj
>>158
そんな職場でいきてえええうらやましいorz
186名無し調教中。:2009/07/05(日) 17:13:41 ID:Z2bQ61aa
裏ノルマで太る・太らせるのが仕事の一環
そんなだったらすげぇな
187名無し調教中。:2009/07/05(日) 19:27:47 ID:J9yDgoZf
158です。
裏ノルマw
でも、俺以外肥満化願望持ってる人はいなそうです。
俺を太らせよう計画も配属された時点の見た目でヒョロイいけすかな系が入ってきたと思われての悪戯だったみたいです。
飲みに誘ったり、もっと食えとか言われてたのは最初の内だけで、ホントに太り始めてからは逆に食い過ぎだ、急激に太り過ぎだと注意してくれちゃう良い人達ばっかでした。
責任感じてお下がりもらった時にはちょっと申し訳なかったです・・・

肥満化願望持ってない人たちですがまだまだ太りそうな人が多いのでこっちから誘って一石二鳥作戦を楽しんでます。
計画的なものでなく単なる飲み会勧誘なんですけどね・・・
188名無し調教中。:2009/07/05(日) 20:06:20 ID:EpN3w2hI
>>187
集団肥満化wktk
部署内全員がおデブという光景を想像して非常に萌えた
ぜひ皆で仲良く太っていって下さいw
189名無し調教中。:2009/07/05(日) 20:48:36 ID:lFEfCA1/
ぱったり消えててすみません…藍茜書いてる者です。
近日中には続きを書きます。放りっぱなしで申し訳ないです…。
190121:2009/07/05(日) 22:00:18 ID:r4yduF8v
121です。この間テレビ見てたら急激に体重減らして、リバウンドすると以前より体重が増えやすいようなので、明日から一日一食ダイエットをしてみたいと思います。
一か月後どのくらい体重減っちゃうかな?
191名無し調教中。:2009/07/05(日) 22:56:44 ID:CUq1AC5l
>>190
リバウンドを狙う作戦か。
一時的とはいえ痩せちゃうし辛い一月になるかもしれなけど、
ダイエット期間明けの大食いと体重激増を夢見て頑張れ。
経過報告もしてもらえるとうれしいな。
192名無し調教中。:2009/07/05(日) 23:11:07 ID:RGsB7lIf
>>189
無理せず自分のペースで!
ちょっと遅れたぐらいで気にしてちゃ気がもたないぜ
ストレスで馬鹿食いしてくれる分にはいい気もスルが
193名無し調教中。:2009/07/05(日) 23:11:38 ID:EpN3w2hI
>>189
こちらは気長に待ってるんで、いつでもおkですよー
良い萌えに期待してますw

>>190
無理に食事制限すると身体が飢餓状態になって云々、ってヤツですね
これを自ら実践されるとは……勇者だ……
ツライかもだけど、応援してますよー
194名無し調教中。:2009/07/06(月) 00:32:13 ID:WnqJSDSK
>>187
そんなに太い方々が集中してるなんて、
人事課(もしくは異動を決める部署)に
男を太らせるのが趣味の人がいたりして。

肥満化の障害の一つ「世間の目」を気にしなくていいなんて
ほんとにいい職場だね。
職場の皆さんには肥満化願望がバレてる?
195名無し調教中。:2009/07/06(月) 03:55:42 ID:K9VTuP0T
○○社には配属されたら程度は差あれどもれなく太るといわれる
肥満課なる部署がある(らしい)
働く職場環境、福利厚生etcと魅力的だが
一度籍を置いたら、2度と配属前のスーツは着れないという……
196名無し調教中。:2009/07/06(月) 17:29:33 ID:Gw32L0pa
食べてすぐ横になると太りやすいって前スレだかで出てたような。
197名無し調教中。:2009/07/06(月) 18:05:04 ID:YZqoDftz
食べてすぐ寝ると牛になるってやつだな。
スレ的には豚って感じだけどw
198名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:32:49 ID:jI1hT/Yy
【第1話 無職】

「腹減ったなあ...」
勲は100円のハンバーガーを1個だけ買い、公園で食べていた。
突然の不況で、車会社の期間従業員から社員になる夢は途切れてしまった。
ボーナスを貰ったら、相方である寿史のゲイバーを、
サポートするつもりだったのに。
満期の慰労金をはたいて開店させてあげたものの、
まだ固定客は少ないから、経営は軌道に乗ってない。
寿史の人当たりの良さと積極的に取り組む姿勢を生かして、
ゲイバーを開くことを勧めた勲は、見通しの甘さを悔やんだ。
工場勤務は体を一日中動かすので、独身寮はご飯のお代わりが自由だった。
そのおかげで大食いが習慣になってしまった勲だが、
寿史のアパートに居候している今では、腹一杯食うなんてできるはずもない。
勲は、胃の中のハンバーガーを公園の水道を飲んで膨らませて、
寿史のアパートへ帰った。
199名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:33:26 ID:82saOTJk
【第2話 寿史からの手紙】


部屋に入ると紙袋と置き手紙があった。
〜勲へ。
ハンバーガー1個じゃ足りないよね。
工場へ勤めた頃、俺の目の前で20個食って自慢してた勲だもんね。
今日は勲の23歳の誕生日だから、せめて今日ぐらいは腹一杯食べて欲しくて、
ハンバーガー20個買ってきたよ。
こんなんじゃプレゼントにもならないけど、甲斐性のない俺を許してね。
できるだけ早く店を軌道に乗せるように頑張るよ。
次の仕事を探すために、職安通いを頑張ってる勲を見習わなくちゃ。
冷蔵庫にコーラもあるから、勲の好きなジャンクフードで胃袋を満たしてね。
                    寿史〜

涙で塩味の効いたハンバーガーを1.5lのコーラで流し込むと、
勲の胃袋は、寿史の優しさに満たされていた。
200名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:34:04 ID:jI1hT/Yy
【第3話 寿史の客】

数日後、寿史が勲に相談をもちかけた。
「勲、お願いがあるんだけど。」
「なんだよ、改まって。金以外なら寿史のために何でもするよ。」
「お金はもう十分お世話になってるから、そうじゃなくて...」
「なんか言いづらそうだけど、嫌なことなの?」
「いや、店に来た人に、勲の大食いを見たいって言われて...」
「なんだよそれ。」
「その客、大食い男の腹が膨らむ様子を見るのが好きなんだって。」
「で、俺の話になったんだ?」
「愛する勲を売るみたいで嫌だけど、勲最近腹減ったって寝言でも言ってるし」「いいよ。」
「え?本当に?」
「寿史の店の客なんだから、期待に応えなきゃ。」
「嫌なら無理しなくてもいいよ。そのお客さんもそう言ってるし。」
「がっつり食えるなら喜んで。」
「勲、食い物に釣られてるし(笑)」
「寿史、本当はデブ専なんだろ?だったら太るいいチャンスだもん(笑)」
「ばれてたんだ。でも、本当に無理しなくていいからね。」
「腹以外は寿史だけのものだと思って頑張るよ(笑)」
「勲ったら...。腹を売るなんて初めて聞いたよ(笑)」
「売ったのは寿史だろ(笑)」
「いや、お客さんに貸すだけだよ(笑)」
「で、太らせて返させるってわけだね。よ、商売人!」
201名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:35:54 ID:82saOTJk
【第4話 バイキング】
勲と寿史が駅に行くと、40歳位の男性が待っていた。
「こいつが俺の連れの勲です。こちらが店の上得意様の健一さん(笑)」
紹介の後、初対面の二人は互いに挨拶を交わした。
健一氏にも相方はいるが、歳とともに食欲も衰えてきたから、
飯だけなら単なる目の保養だと、相方も公認とのことらしい。
「勲。飯のお相手をしたら、お店に健一さんをお連れしてね。」
そう言うと、寿史はゲイバーを開けるために二人と別れた。
勲と健一氏は、駅の近くの焼き肉バイキングへ向かった。
平日のバイキング店は比較的空いていて、すぐに二人は食事を始めた。
といっても、専ら健一氏は肉を取ってきて焼くばかりで、
勲はひたすら食う、食う、食う。
90分の制限時間いっぱい肉や寿司・デザートを詰め込んだ勲の腹は、
余裕を持たせたはずのジーンズのベルトもボタンも留まらなくなっていた。
店を出てタクシーを待つ間、健一氏は破裂しそうな勲の腹を撫でながら、
「明日は和食バイキングでどうですか?」
と勲に言った。
消化のため血液が胃腸に集中して頭の中が真っ白な勲に、健一氏は続けた。
「メニューに変化を持たせれば、毎日バイキングに行けるでしょ?若いし。」
こうして、勲のバイキング三昧の日々は始まった。
202名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:36:25 ID:jI1hT/Yy
【第5話 ゲイバー】

健一氏と勲を乗せたタクシーは、寿史の店「たる」に着いた。
寿史が限定メニューや酒、店に飾る花などをブログで毎日紹介しているので、
ネットを見て来店する客が少しずつだが増えてきていた。
携帯でブログを確認して来店するリピーターまで生まれ始めていた。
健一氏は「たる」の常連で、勲と一緒に入店するや否や、
勲のはち切れそうな腹をさすりながら、皆に紹介を始めた。
「彼が、我らが大食いスターの勲クンです。」
それを見て、すかさず寿史が応じた。
「お客様に招待されて、いい気になってる俺の家内です。よろしく。」
勲も、客が歓迎してるのがわかり、自分の腹を叩いて自己紹介を始めた。
「寿史のところで専業主夫をしている、大飯食らいの勲です。」
客が口々に応じ始めた。
「寿史クンの分まで食べてちゃ、仕事中に倒れちゃうぞ(笑)」
「健一さんが晩飯担当だから、なんなら俺が昼飯を担当してもいいぞー。」
「飯担当が二人ではキツいだろうから、俺も仲間に入れてくれ。面白そうだ。」
客が好き勝手に言い出したので、寿史が取り仕切る。
「皆さん、勲の大食いに付き合ってみたそうなので、 HPに勲のページをつくりますから、食事当番に応募してくださいね。」
翌日から勲の飯は、大食いを見たい店の常連が、交替で担当することになった。
203名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:37:49 ID:82saOTJk
【第6話 ピザ食べ放題】

ゲイバー「たる」で盛り上がった翌日、勲を昼飯に誘ったのは孝二氏だった。
孝二氏は、まだ寿史と同じ28歳、実は寿史の借りて住んでいる部屋のオーナーだ。
株で儲けた資金で賃貸マンションを経営して独身ながら手堅く生活している。
マンションの1階にあるコンビニの店長もやっていて勲をバイトに誘ったが、
俺は肉体労働専門だから客商売は無理だと言って、勲は固辞していた。
「勲さん、友達として食事を一緒にしましょう。」
「ダチっすか。だったら年上だし、さんづけは無しっすよ、孝二。」
「そうです...だね。僕、生き方が守りに入ってるから、勲...君と20代を楽しみたいな。」
「で、一緒に大いに飲み食いしようってわけっすか?」
「僕は腹が弱いから、いっぱい食べられる人がうらやましくてね。僕の代わりに沢山食べてね。」
「任せてくれっす!じゃあ、お互いに若者らしくイタリアンはどうすか?」
孝二氏の運転する車で、二人はピザの食べ放題へ行った。
勲は大食いなだけでなく、食事も早い。
ピザを10切れ乗せた皿はあっという間に空になった。
孝二氏は4切れでギブアップ宣言し、ひたすら勲のためにピザを取ってきた。
しかし、勲が最初に10切れ取ってきたから、それが勲のデフォだと勘違いして、
毎回10切れずつ皿に乗せて来ては、勲に勧め続けた。
孝二氏が30分で5往復もしたら、勲の胃袋はほぼ限界に達していた。
しかし、勲は孝二氏があまりに楽しそうに皿を運んで来るので、
期待に応えようとかなり無理をして食べ続けた。
制限時間の90分で、勲は限界を越えた10皿、ピザ100切れを平らげてしまった。
「孝二さんが笑顔で勧めるから、調子に乗って食い過ぎたよ。腹がパンクしそうだ。」
勲は孝二の車の助手席に座り、シートを倒して、ジーンズのジッパーを全開にしていた。
帰り道に薬局に寄り、孝二氏は胃薬を買って勲に手渡した。
「勲君、しっかり消化しとかないと、晩飯も食べ放題の誘いが待ってるよ。」
勲は夕食のことなど、すっかり忘れていた。
204名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:38:35 ID:jI1hT/Yy
【第7話 覚醒】

食事の担当は、昼飯も晩飯も欠かさず応募が来ていた。
応募が重なってしまった時も、寿史が上手にやりくりしていた。
勲は昼も夜も、食事は常に食べ放題の店に連れて行かれた。
それでも、昼はピザなら夜は寿司、昼がカレーなら夜はしゃぶしゃぶといった具合に、
寿史が巧みに客の得意分野を操って、勲が飽きないように配慮されていた。
勲も、最初は客のペースに飲まれて、胃腸薬の世話になったりしていたが、
次第に、限界ぎりぎりまで食べないと満足できなくたっていた。
そして、常に限界まで食べ続けることで、胃袋自体も大きくなり、
食後2時間もすれば、空腹を感じさえするようになっていた。
仕事をやめて、食べ続ける毎日。
以前の肉体労働でついた勲の筋肉の周りは、脂で覆われて始めていた。
勲に食事を勧める客はみな、勲の体の変化を目の当たりにして喜んでいた。
それ以上に、勲の裸体を毎日見ている寿史は、想像を越えた成長を歓迎した。
しかし、実は一番興奮していたのは、勲本人だった。
「この腹の重さこそ、俺の唯一自慢できる大食いの証だ。もっと成長しろよ。」
それは、太ることの喜びを勲が知った瞬間だった。
205名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:39:49 ID:82saOTJk
【第8話 人気者】

寿史はバー「たる」のサイトに勲のコーナーを設けて、
その日の勲の食事量と上半身の画像を、休業日以外は毎日掲載していた。
これが人気を博して、勲に会いたいがためにバーに来る客も増え、
勲との食事を希望する人も、増加の一途をたどってきた。
1日2食では希望者の数に応えられなくなっていた。
コーナー開設から2か月を経て、勲が「たる」で宣言した。
「皆様の期待にお答えして、ご一緒する食事を昼・夕方・夜の3回にします。」
翌日から、勲の1日3回バイキングの日々が始まった。
客の相手をする時間は、12時から2時、4時から6時、7時から9時。
2回目と3回目の間はわずか1時間。
満腹まで食べて移動したらすぐに次の食事が始まる。
いやむしろ、一日中満腹な状態を維持している日々が続いた。
時を経ずに勲の体に二つの変化が現れた。
一つ目は、見るからに明らかな体型の変化だった。
腹は前後左右にはちきれんばかりに膨らみ、下腹はズボンに覆い被さるように垂れ下がり、
腹の上には、男に有るはずのない乳房のような胸の肉がずっしりと乗っかっている。
以前肉体労働をしていた男とは思えない、歩くだけでも大変な肉塊と化していた。
もう一つは、交代で会っている客は気付かない、体の内側の変化だった。
常に満腹を維持しているうちに、勲の消化の速さが本人が驚く程に鍛えられ、
早食いの勲が食べるのと同じ速度で消化・吸収できるまでに達していた。
1日3食バイキングを始めてわずか1週間、勲は「たる」で新たな宣言をした。
「明日から昼飯をショッピングセンター内のバイキング2軒ハシゴに変更します。」
翌日から、勲の1日4食バイキング生活が始まった。
昼飯が11時半から1時、1時半から3時の2回になり、
晩飯が4時から6時、7時から9時の二回。
いずれも、客がテーブルに運んできた料理をひたすら食べ続ける。
4番目の客は、満腹で動けなくなった勲を、巨大な特注車椅子で「たる」まで運んだ。
206名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:40:44 ID:jI1hT/Yy
【第9話 ハンバーガー】

1年で勲は別人のように変わった。
昼前に起きて、食べ放題の店をハシゴして、バー「たる」に行き、
客が交代で勲の為に料理を注文するので、それに応えて更に食べ続ける。
体重は300kgを超え、自分の脚で歩くこともできなくなり、特注車椅子で移動する。
あごの肉は首を覆い尽くし、腕は勲の連れである寿史の腹周りより太くなった。
そして、行き場を失うほどに膨れ上がった勲の腹の贅肉は、
膝の間からふくらはぎ辺りまで垂れ下がっていた。

そんなある日の日曜日、勲が居候している寿史の部屋に家主の孝二氏が訪れた。
「勲君、今日はバイキングはお休みだよ。」
そう言うと、孝二氏は寿史に紙袋を手渡した。
「これは寿史さんから渡してください。寿史さんの自慢話から始まったのですから。」
そうだ。
寿史が当時始めたばかりのバー「たる」で、客相手に話した、
勲の大食い自慢の話題が発端だった。
孝二氏が持ってきた紙袋にはハンバーガーが20個入っていた。
紙袋にはメモが貼り付けてあった。
「コーラは下のコンビニで購入してくださいね 店長より」
寿史はそれを見て1階のコンビニへ向かった。
「孝二さん、いつもお世話になってます。あれから1年になるんですね。」
そうだ。今日は勲の誕生日。
寿史がなけなしの金をはたいて勲にハンバーガーを買ったのも去年の同じ日だった。
寿史が1.5Lのコーラを買って部屋に戻ると、勲は1年前と同様に涙を浮かべていた。
「寿史、孝二君は覚えていてくれたんだね。」
「勲、俺もみんなも覚えているよ。今日は『たる』貸切で誕生パーティーだよ。」
「孝二さんは来ないのかな?」
「仕事の関係で、コンビニをあけられないんだって。残念がってたよ。」
「それでわざわざ部屋まで持ってきてくれたんだ。」「そういうこと。」
207名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:42:32 ID:82saOTJk
【最終話 24歳】

寿史は勲の乗った巨大車椅子を押してバー「たる」へ向かった。
「たる」には、常連が次々と訪れ、その手には皆ハンバーガーとコーラがあった。
夕方になって、「たる」の前に一台のワゴンが停まった。
ワゴンからは次々にケーキが運び込まれた。
「勲。お前のお陰で店が賑わうようになった。ささやかなお礼だよ。」
それは、勲の迎えた歳と同じ24個の誕生ケーキだった。
12人の常連客が持ち寄った240個のハンバーガーと、12本のコーラ、
寿史のプレゼントした12個のケーキをすべて腹に収めて勲が言った。
「みなさんのおかげで、寿史の店も、俺の腹も、こんなに立派になりました。」勲は垂れ下がった腹を自分で持ち上げながら続けた。
「俺、歳は24、腹周りは240cmになりました。
 この腹の中にはみなさんの優しさと思いやりが詰まっています。
 これからも、俺はもっともっと成長するように頑張ります。」
勲が腹から手を離すと、その贅肉は、ズシッと大きく波打った。

[終わり]
208名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:46:40 ID:jI1hT/Yy
「食べるバイト」という話題が出ていたので、
それをもとに駄SS作ってみました。
期待させるような内容ではないよう(←オヤヂ...orz)なので、
一気に投稿させてもらいました。

...ふたつのIDになっているのは、
連投回避のためにPCと携帯から投稿したためです。
209名無し調教中。:2009/07/06(月) 19:51:37 ID:82saOTJk
携帯での投稿だったので、何カ所が、改行が欠落していたようです。
気付かずに投稿してしまいました。
ごみんなさい。
210名無し調教中。:2009/07/06(月) 20:20:00 ID:/mv8zh7k
SS乙です。
俺の大好物の大食い描写、満腹描写、肥満化描写が
てんこ盛りで大満足です。

ゲイバーって行ったことないけど、
こんなかわいい看板息子がいるお店なら行ってみたい。
お腹おさわりOKみたいだし。
211名無し調教中。:2009/07/06(月) 21:25:20 ID:jI1hT/Yy
>>210
現実的に「おさわりOK」にすると、
風俗店の規制を受けるとか、難しい問題はありそうだから、
私の妄想ですのでw

女性がfeederというssという案があったので、
現在そっち方面で妄想中です。
妄想がまとまったら、つたない文章ながら、
また投稿してみようかと思います。
212名無し調教中。:2009/07/06(月) 22:45:43 ID:SDhP61Ab
表向きに堂々とOKにはできないか…。
でも、食べ過ぎで苦しそうにしてたら、
お腹をさすってあげたくなりますよね。

新作も期待してます。
213名無し調教中。:2009/07/06(月) 23:38:59 ID:OmqrXt2F
テレ朝で、現在、夜食1kgでどれだけ太るかにロンブー亮が挑戦中。
214名無し調教中。:2009/07/07(火) 01:03:01 ID:msiHWjhF
脂肪1gで9kcal。
吸収効率や代謝を無視して単純にカロリーだけ考えると、
ポテトチップ一袋食べると50g太ることになる。
逆に一日中何もせず何も食べないと200〜300g痩せる。
215名無し調教中。:2009/07/07(火) 02:01:40 ID:EAMwKy5w
183です
ssおつです。
>>214
そういえば俺最近全く間食すらしてないw
確かにポテチはなかなかカロリー高いよね。
216121:2009/07/07(火) 09:53:29 ID:Bz4XT3wg
SS乙です。
さすがに、1日1食に減らすのは無理でした(泣)
そこで、野菜などを2食で食べて、残りの1食で炭水化物を取る形で、馴らしていきたいと思います。
今朝食事前に体重を測ると75.6kgあまり変わってませんでした。(もう停滞期?)
ウエストは相変わらず103cm チェストは108cmでした。
お腹すいた〜〜
217名無し調教中。:2009/07/07(火) 18:18:37 ID:x3se018K
愛情がいっぱい詰まったお腹なんてステキだな〜。
肥育してくれる人がいると太る喜びも倍増なんだろうな。

>>216
たしかに1食はきついですね。
無理せず頑張ってください。
このままダイエットに失敗して、食欲増加しても
それはそれでおいしいですが…。

それにしても、最後の「お腹すいた〜〜」がかわいすぎる。
お腹いっぱい食べさせてあげたくなる。
218216:2009/07/08(水) 08:24:01 ID:ZPYIPKSo
昨日は、ブランチで蒸し鶏と野菜のサラダ(自作)と、スーパーのサラダ
夕飯は、がっつりすき家の大盛りまぐろたたき丼(592kcal)をいただきました。
昨夜の体重は74.4kgと減りましたよ!!
心なしか胸がパンパンじゃないような気がします。

今朝は、どうしても肉体労働があるので倒れるのは嫌なので、おこわごはんでエネルギー確保。
+納豆2パック+キムチでした。
体重計がないので、体重はわかりません。
219名無し調教中。:2009/07/08(水) 09:44:53 ID:y6ECtAB4
>>218
毎日の報告はいらないから、ある程度体重が増えたらまた書いてくれ
220名無し調教中。:2009/07/08(水) 14:59:51 ID:qgDFIA66
>>218

たしかに食事量は結構少なめな感じですな
あんまり無茶はし過ぎないで下さいね……って多少無茶しなきゃリバウンドも期待出来ないかwガンガレww
221名無し調教中。:2009/07/08(水) 18:22:16 ID:gTA+EBIn
>>218
太るのが前提だとダイエットの様子も楽しんで見られます。
一度は空気の抜けた風船のように小さくなったお腹が、
プクーっと膨れていく様子を想像するとすごくわくわくします。

報告の頻度は218さんのやりやすいようにしてもらっていいと思いますが、
ダイエットの経過も含めてこまめに来てくれる方が俺はうれしいです。
222名無し調教中。:2009/07/08(水) 19:10:43 ID:TC0ERje0
毎日報告しないとモチベーションが保てないようならブログでやってほしい。
リバウンド前提だとしてもダイエット報告は正直勘弁だわ。
223名無し調教中。:2009/07/08(水) 22:23:45 ID:fvyUxPu4
前は余裕に通れた隙間が、20kg太ったら全然入れもしなかった
フル勃起した
224名無し調教中。:2009/07/08(水) 22:48:46 ID:EQdpoX/k
215です
そういえば、俺は高校時代、学校で民宿に泊まった時、ケツで通路ふさいだことあったなぁ…
荷物運んでたからなんだろうけど…柱の関係でそこだけ廊下が狭くなってて…
225名無し調教中。:2009/07/08(水) 23:44:48 ID:3XmT3Wz5
>>223-224
くまのプーさんかw

でも以前は空間だった壁と体の間の隙間が贅肉で埋まっちゃったと考えるとすごい成長だ。
226名無し調教中。:2009/07/09(木) 03:04:31 ID:mCdA+Z5A
日常気にせず通ってた廊下とかで苦労するとかだと実感するだろうな
3人並んでも余裕だったのに、すれ違う時に腹に気をつけないといけなくなるとか

行きでただでさえ窮屈だったのに、その行き先で太って
帰りに通れなくて閉じ込められるとかだと面白いな
太った原因と一緒にいることになるから二度と出られなさそうだ
227名無し調教中。:2009/07/09(木) 21:20:08 ID:qRZx5TUn
あまりに急激に大きくなるお腹や胸を見て、
「何ヶ月だ?」とか「相手は誰だ?」とか言われ
からかわれつつ、お腹や胸を冗談ぽく撫で回される。

男なのにそんな状況に憧れてしまう。
228名無し調教中。:2009/07/10(金) 04:49:17 ID:o9zBX0Mu
>>227
俺は、そう尋ねられたら、
「認知してくださいね」
と、はぐらかしている。
229名無し調教中。:2009/07/10(金) 12:26:20 ID:JSan7KeK
>>228
言われたことあるのか。いいな〜。
そのままどんどんお腹を大きくしていって
「○○の子、こんなに大きくなったよ。」
とか言えば、相手もお腹の養育費(食事代)くらい出してくれそうだ。
230藍色茜色:2009/07/11(土) 03:37:50 ID:kUCDGEGO
「不思議だよなぁ」
「なぁ。」
プールサイドでぽつりと、つぶやくような会話が続けられる。
「こんなに頑張ってるのになぁ。」
「あんな図体だっつーのになぁ。」
手前であがる、ムラのある激しい水飛沫。
視界の奥ですいっ、すいっ、と溶け込むように滑らかに水面を疾る人影。
「なんで相変わらず泳げねーかな…」
「なんであんなに速いもんかね…」
「「ぷはっ」」
健太と赤音は、同時に顔を上げて大きく息を吸い込んだ。

「…納得いかない。」
「いかねぇ。」
「あぁ。俺もそう思う。」
赤音の部屋で、いつもの三人はお互いを見やりながら唸っていた。
「なんで、俺の部屋だけクーラーねぇんすか。」
「ちっせぇ悩みだな。俺ら優等生なんだから仕方ねーじゃん。」
「むかっ」
「納得したか?」
「それだけじゃねぇっす」
ちりちりっと火花を散らす視線に健太が気まずそうにしていることに気づくと、猿太彦はぷいっとそっぽを向いた。
「なんでなんで、僕頑張って体作りだってしてるのに、泳げないのさぁ…」
「…正直それを俺に振られてもなぁ。」
むっ、と言葉に詰まると、健太は赤音に向けた視線を少しずつ下げた。
「…いや、俺自身、まさか自分のアドバイスの恩恵にあやかるとは思わなかったけど。」
そういって赤音がぽんっ、と叩いたお腹は、以前に比べてはっきりと膨らんでいた。
「…今、いくつあんすか。」
「ぎりぎり80、あっかなー、ぐらい?」
「結局帰ってきてからまた太ってるんじゃんっ」
「激太りっすね。引退考えた方がいっすよ、先輩」
「やかましい」
231藍色茜色:2009/07/11(土) 03:38:35 ID:kUCDGEGO
「…なーーーーっとくいかねーーーっ」
「まだ言ってる」
赤音の部屋を出た二人は、健太の部屋で話しこんでいた。
健太は部屋着に着替えると、同じようなシャツとパンツを猿太彦に手渡した。
「納得いかないこと…ねぇ…」
「あるだろっ、沢山っ」
「…いい加減泳げるようになりたいな…」
ぼそっ、と呟いた健太の一言を、猿太彦は聞いていない事にした。
「宿題おわんねーし」
「少ないと思うんだけどなぁ、宿題」
「部屋にクーラーねぇし」
「しょっちゅう僕の部屋にいるじゃない…」
「それに折角」
そこまで言って、猿太彦は慌てて口を閉じ、咄嗟に別の事を話し始めた。
「に、しても、参ったよなぁ。赤音先輩の沖縄からの暴走っぷりには。」
「うーん…そうだね、すごかったねぇ」
「付き合わされる身にもなれっつーの。ま、俺ってばきっちりコントロールして体型維持してっけど。」
「…僕、ちょっと太った。2、3kgぐらい…。」
「…悪ぃけど、それ十中八九筋肉だからな。少なくとも今は。」
じとっ、と猿太彦の視点の先には、部屋着のシャツがぴっちりとしている健太の体があった。
袖周りもほとんど余裕はなく、運動部らしいしっかりとした体つきになっている。
「…あ、あんま見ないでよっ、恥ずかしいなぁっ」
「…なーーーーーーーーーっとくいかねーーーーーーーーーっ」
自分の頭をぐしゃぐしゃっと掻き毟りながら、猿太彦はベッドに寝転んだ。
「な、なに、また急にそんなこと言い出して…」
「成績優秀、品行方正、ちょっと頑張る運動音痴、それなのにソフトマッチョ、人当たりもよく程よく恥ずかしがり…」
「…半分ぐらい、僕のこと?」
「全部だろっ、そんな万能キャラそうそう居てたまるかっ!」
「いや僕、万能とかじゃないし…」
「それがなんでなぁ…なんでお前っ、よりによってっ」
そこまで出た猿太彦の言葉を遮るように、健太のケータイの着信音が鳴り響いた。
232藍色茜色:2009/07/11(土) 03:44:42 ID:kUCDGEGO
−−−−−
Title:☆★☆欲望銀行からのお知らせ☆★☆
−−−−−
大海健太 様に【貸し付け】が行われていました『勉強欲』がこの度満期になりました。
規約に則りまして、こちらは貸し付け元のご本人様のもとにそのまま御返却となります。
大海健太 様に【借り入れ】が行われていました『運動欲』がこの度満期になりました。
規約に則りまして、こちらは今後の御返済をお願い申し上げます。
また、一時的なものではありますが、御返済に費やす利子欲求分が以前と比べまして過多と感じるかもしれませんが、ご了承下さい。
今後も欲望銀行の正しいご利用をお待ちしております。
−−−−−
「…って、ずっりぃーーーっ!インチキじゃんか!」
「えへへ、でもこれからは元々の能力だけになっちゃうんだね。」
それがどういうことになるかを想像すると、健太の心中は少しばかり穏やかではなかった。
「でもこれ、欲求の上下なんだろ?だったら、頑張る気力さえあれば、今のままの実力ってことなんじゃねーの?」
「あ、そか…あ、ありがとっ、猿くんっ」
「ばっ、ちがっ、別にフォローしたわけじゃ…!」
「でも勉強欲と運動欲、始まった時期ちょっと違うのに、同時に終わっちゃった…??」
「…あー。多分あれじゃね?欲求ってぐらいだから、満足したらした分だけ、満期?になるのが早いんじゃねーの?」
「おー…猿くん、あったまいーっ」
「…馬鹿にしてんのか…」
そういいつつも、猿太彦は健太におだてられて悪い気はしなかった。
「また返し終わったら、運動欲借りれるのかな?」
「やめとけよ、そういうのダメループっつーんだぜ。」
「むぅ…じゃ、じゃあ、水泳欲…」
「そんな項目無かったろ」
「うん…あれ、猿くんもメニュー見たの?」
「あっ、いやっ」
口をつぐんだ猿太彦は、あたふたと手振りで話をそらした。
「お、俺っ、調べ物あったんだっ。今日は部屋戻るなっ、おやすみっ!」
そういうなり、猿太彦はシャツにパンツの部屋着姿のまま、部屋を飛び出していった。
「…変な猿くん。」
233名無し調教中。:2009/07/11(土) 03:45:34 ID:kUCDGEGO
長く間が空いてしまってすみません…><;
しばらくは以前のように毎日更新、というのは難しくなってしまいますが、ゆるりとお付き合い頂ければ幸いです。

>>165
一応一年ペアは今後の展開にご期待下さい、ということでw

>>166
ありがとうございますー!遠まわしな描写とか多くなっていたりしないかとか、ちらほら心配はありますが…そういって頂けるとありがたいです。

>>167
割と顧問は名前だけの顧問っぽいポジションなので、お留守番にしちゃいました。
きっと工事を見守ってるんですよ(後付け)

>>173-174
お待たせして申し訳ないです…オフの方の都合でこっちが滞ってしまっています。すみません。
一応生存確認だけは余所で出来ると思うので…ここを卒業したりはしないです(・v・;)

>>食べるバイトのssの方
乙です、存分に萌えました…!大胆な太り方にぐっときましたw
234名無し調教中。:2009/07/11(土) 15:57:36 ID:5I74VmO0
ss乙!
いままでの+欲がなくなるだけじゃなくて
これから食欲が残ってるんだよなぁ
今までの筋肉なんてなんの足しにもならなさそうだ
235名無し調教中。:2009/07/12(日) 12:11:59 ID:6oTX3lFe

借り入れ分+利子を返済してだれけてるところに、貸し付けてた食欲+利子が戻って来たら……って事か
しかし赤音は泳げるのに痩せないんだろうかw食欲がそれを上回ってるせい?ww

続きいつでも待ってますぜ
236名無し調教中。:2009/07/12(日) 12:51:25 ID:T8eQY22g
224です。

>>325
僕も高校時代は一日6kmほど泳いでたけど全く痩せませんでしたよ。たくさん食べれば痩せませんw
合宿中はむしろ太ったし…
237名無し調教中。:2009/07/12(日) 13:09:08 ID:BPYR2FB4
>>236
それだけ泳いで痩せないってことは
もう減らす脂肪がなかったか、
よっぽど食べまくってたのかのどちらかなのか?

1日どのくらい食べてたんですか?
それと引退後は食欲減ってますか?
238名無し調教中。:2009/07/12(日) 14:50:28 ID:T8eQY22g
236です
そうですねぇーあの頃はカレーでいうと、ざっと大盛り6杯くらいかな?
今は半分ぐらいになってますよ…
239名無し調教中。:2009/07/12(日) 19:03:45 ID:T+wzcuqq
>>238
すごい食欲だな。
それだけ食って泳いだら一夏でガチムチになれそうだ。
240名無し調教中。:2009/07/14(火) 01:08:26 ID:pcV5Zq+S
保守

保守する度にスレ男が一キロ肥満化します
241名無し調教中。:2009/07/14(火) 02:50:15 ID:GgnhOmuz
スレが保守で埋まるとか寂しいだろwww
ネタ一つにつき1kgにしようぜ

投票式肥満化とかは加減がなくなりそうだ
直接太るのもいいが、一票につき一品とかも大変そうだ
242名無し調教中。:2009/07/14(火) 17:08:23 ID:VhRKclCM
春、ある爽やかな朝、先日入社式を終え、晴れて社会人一年生となった原田
大樹は身支度を整え、ベーコンエッグとトースト、ドリップコーヒーの朝食を手
早く調理し、余裕をもって食事をとっていた。
その様子は、若武者を彷彿とさせる爽やかで凛々しい顔立ちと相まって社会人
一年生とは思えない落ち着いた雰囲気を醸し出している。

「さてと・・・、今日から研修か・・・」

原田の入社した会社はベンチャーゲインという、ベンチャー事業の立ち上げを
コンサルする会社だ。一口にベンチャー事業の立ち上げといっても色々あるが
原田はその中でも飲食店チェーン等の組成と立ち上げを主な業務とする部署へ
の配属が決まっていた。ベンチャーゲインは同様の業務を行う会社では頭一つ
抜きんでた業績を上げており、当然入社するのもかなり難しい、代わりに入社
試験の狭き門をくぐった者には入社当初からかなりの厚遇が受けられる。現在
原田達新入社員が暮らすこの1LDKマンションも、本社のある虎ノ門から
電車で15分の通勤圏内に立っており、比較的新しいこのセミデザイナーズマ
ンションが、月額3万円の安さで新入社員に貸与されていた。

ピピピピピ・・・

時計代わりの携帯のアラームが出社時刻を知らせる。現在時刻は午前7時30
分、通勤時間を考えれば早すぎる出社時間だったが、原田には一つ心配事があ
った。
243名無し調教中。:2009/07/14(火) 17:11:49 ID:VhRKclCM
242です。
文章の構成力が無くて、本題に入るまでグダグダするかもですが・・・
板が寂しくなってきた気もして、何となく投稿しちゃいまーす。

と、お断りしてから書き込もうとしたら間違えてSSの方先に書き込んじゃっOrz
244名無し調教中。:2009/07/14(火) 17:14:51 ID:VhRKclCM
原田は背広を羽織り、鞄を持って部屋を出ると、自分の部屋の鍵も掛け、すぐ
隣の部屋のインターフォンを押す。

ピンポーン・・・

しばらく待ったが返事がない。原田は3回程ベルを鳴らす、しばらく待つ、と
いう行動を繰り返すと、念のためドアノブに手をかけた。

ガチャリ・・・

「やはり・・開いたか・・・ならば当然・・」

原田は確信を持ってまだ荷解きがされていない荷物を押しのけ、更に入居から
5日も経っていないのに既に散らかっている部屋を横断すると寝室のドアを開
ける。
そこには、何故か既に万年床の貫録十分な寝具の上で布団を押しのけ、長めの
髪が寝癖で爆発し、更にボクサーパンツ1丁で枕をだかえた男が寝そべってい
た。吉田純一その人である。

「・・・・・・。」

原田は無言のまま目を細めると、迷わず蹴りをくれる。

「!!!・・ほフごっ・・っうグっ!!!」

枕越しとはいえ秘部への蹴りに男は無様にのたうち回り、流石にこのまま起き
るかと思われたが痛みが落ち着いたのか、寝汚くスリープモードに入ろうとす
る。
245名無し調教中。:2009/07/14(火) 17:17:05 ID:VhRKclCM
「起きんか!!吉田!!今日は実地研修だろうが!!!」

原田は吉田の耳を千切れんばかりに引っ張りながら鼓膜も破れろとばかりに耳
元で叫ぶ。

「あだだだだだだ…大っちゃんイダイ!イダイダ!!起きた起―きーたーからっ!」

吉田は情けない抗議の声を上げ、原田は完全に吉田が起きたことを確認したの
かさっさと耳を放すと代わりに低い方ではない自分より5pは高い吉田の姿を
上から下まで視線を走らせる。
寝癖でぼさぼさの長めの髪、寝ぼけ眼ではあるが女受けしそうな甘い容貌を通
り、だらしない性格に似合わず意外に引き締まった体(パンツ一丁)から足の
先まで見て、次に時計に目をやる。−午前7時50分。

(シャワーを浴びさせて10分、髪を乾かすのに5分、服を着させて5分、そ
の間に食事の準備をして、それを食うのに10分・・・、駅まで5分、駅から
15・・いや20分・・・ぎりぎりだ)

「吉田、いいか、よく聞け。シャワーを浴びて身だしなみを整えて15分で俺
の部屋へ来い。飯を作っておくからな。いいな?タイムオーバーしたら耳を千
切る(断言)。」
246名無し調教中。:2009/07/14(火) 17:19:13 ID:VhRKclCM
吉田は原田の冷静な命令(特に最後の不穏な台詞)を聞き瞬時に覚醒すると風
呂場に走りこんだ。短い付き合いだがお互いに既に相手の性格を良く理解して
いる。彼ならやる!吉田はそう信じていた。「俺飯いらね」とか「シャワー?スプ
レーでいいじゃん」とか言う突っ込みもしない。「何ぃ!?だらしない奴め!」
とか言いながら勢い耳を千切られかねないからだ。原田は世話好き(すぎる。
本人は否定)な上に真面目(すぎる)のでだらしない事が嫌いなのだ。
鬼気迫る勢いで身支度を整えて原田の部屋へ滑り込んで何とか事なきを得た。
実際は3分オーバーだったが微かな微笑みと共に原田が機転を利かせて用意し
た粗挽ジャンボソーセージ(吉田の好物)入ホットドックにパックの牛乳を差
し出され、「今日だけだぞ」と駅までの食べ歩きの許可をもらうと何とも言えな
い心の疼きが生まれる。原田の方でも吉田が部屋に駆け込んできた時の「俺頑
張ったでしょ?」「俺って偉いでしょ?」的な表情に同じ疼きを抱いているとは
知る由もなかった。
247名無し調教中。:2009/07/14(火) 17:27:46 ID:VhRKclCM


午前8時50分、配属部署に到着した2人は、取りあえず原田的ギリギリ及第
点の10分前行動が達成できたことに安心しつつ、デスクに付くと、間もなく
研修担当である市村主任に呼ばれた。

既に顔合わせも含めて3度程会っていたこともあり、3年という年齢差も手伝
って、また、気さくに、それでいて節度を保った遣り取りができる市村に2人
とも親愛の情を抱き始めていた。

親しみやすく男らしい顔立ちと、ガッシリというかドッシリというか、兎に角
厚みのある堂々とした体躯から醸し出される雰囲気も市村のイメージを良化す
るエッセンスになっている。

特に原田の方はその男らしさに羨望の眼差しを向けているようだった。普段は
人は人、俺は俺と、マイペースに生きている吉田だか、原田のこういった視線
が他の者に注がれるともやもやとした違和感を抱くようになっている自分に戸
惑いを覚えていた。
248名無し調教中。:2009/07/14(火) 18:18:01 ID:VhRKclCM
「今日からお前達はチェーン組成の前提となるリサーチ業務の研修をしていく事になるが、入社の際に配られた管理ノートに基
本的な作業工程や内容は記載されている。」

「俺からは実地でのリサーチ研修を通してお前達を指導していくことになるから、何度か読み込んではいると思うが、実地を活か
す為にも暗記するつもりで今後とも基本事項の読み込みは続けるように。」

「ここに書かれていることは解って当たり前、出来て当たり前だと思え。」

『はいっ!』

「よぉーし、いい返事だ。じゃ早速行くか。管理ノートと筆記用具以外はいらんからな。あ、吉田はコンパクトカメラ携帯してくれ。」

市村は、そう言って吉田にカメラを渡すと席を立ち、早々に出て行こうとする。
2人もそれに続こうとしたが、原田が市村の忘れものに気づいて声をかけた。

「主任。上着がかかったままですが?」
249名無し調教中。:2009/07/14(火) 18:19:21 ID:VhRKclCM
見れば確かにスーツの上着が机の後ろにかけたままになっている。
市村は呼びかけに振り返ると、「ああ・・それな・・」と歯切れ悪く話し始めた。

「あー、リサーチは出店地の立地やら商圏やらのリサーチだけじゃなく、モデルケースとして多店舗を回り、客の路線、客層、定番メニューと多岐に渡るリサーチが必要だ・・、あー、だから、そのー、なんだ・・・ほれ」

尻つぼみになった市村の後を吉田が継いだ。

「つまり、食い歩きのし過ぎで腹周りの成長が著しいと。」

そのものズバリのコメントに市村の腹周りに2人の視線が集まる。
市村は「ぐむぅっ・・」と苦しげに息を詰まらせると、隠しようもなくタップリと贅肉のついた腹周りに注がれる視線を遮るように腹に手をやり・・・

「お前らの研修担当前に鉄板焼きの出店リサーチがあってな・・・粉ものとかが・・、って、あー、この肉は真面目に仕事をこなした証の様なもんだ。お前らもこうなる位真剣に業務にあたれ!」

腹を思い切り叩いて話を切った。たパウンッッ・・という音と共に脇腹の肉から反対側の脇腹の肉まで波打つ。
250名無し調教中。:2009/07/14(火) 18:21:27 ID:VhRKclCM
が・・・、市村が切ったと思った話はまったく切れていなかった・・・

「主任、凄いです。男らしくって尊敬します俺。」

オイオイ、本気か?苦し紛れのコメントで煙に巻こうとした本人が驚くほどの真摯さで原田は市村を見つめていた。

「・・ああ・・あ? いや、まあ・・そうか?無理せんでもいい・ぞ・・?」

これっぽっちも無理してなさそうな原田の様子に、市村は少し引き、逆に吉田は疎外感を覚えたのか2人の間に割り込むと・・・

「ずりー、大っちゃん。俺は俺はー?」

何がズルイのか・・・、市村は入社試験1番2番の2人に、言い知れぬ不安を抱いたが、当の本人らは知る由もなく・・

「お前は、ひょろいし、女々しいから論外(ドキッパリ)」

「あー、そうだな。吉田はひょろいな。原田も細いが。」

「でぇぇぇっー、主任。たのんます。この辺の肉分けて下さい。これ、この辺。大っちゃんの萌ポイントっぽぉぉぉぉっー。」

ベルトの上にのった脇腹の分厚い贅肉を掴んで叫ぶ吉田。
ふざけている様でもあり、本気な様でもあり・・・、市村が「やめんかー!」と喝を入れるが、今度は原田が臍周りに手を出す。
収拾がつかないまま、この学生さながらの先輩後輩劇は、目的地に着くまで続いたのだった・・・・。
251名無し調教中。:2009/07/14(火) 18:25:29 ID:VhRKclCM
何とか太った人物が出てくるとこまで書けました。
連続で書きこんでごめんなさい。
せめてここまで書かないと肥満化スレ?ホントに?
と思われそうだったので・・・、書きためながらちょっと控えます。
252名無し調教中。:2009/07/14(火) 18:56:08 ID:K6AZwIpR
ss乙です。
設定が本格的で描写にもリアリティがあって
ドラマの一場面を見てるようです。

波打つ肉が服ごしにもわかる主任さんのお腹、いいですね。
ベルトは苦しくなってやめたのかな?
253名無し調教中。:2009/07/15(水) 00:55:48 ID:49CiEMX8
SS乙!
配属部署はいっぱい食べ歩きで部がいるんだろうなぁ
肉が仕事をこなしてる証なら、皆太らなきゃならんではないかw
254名無し調教中。:2009/07/15(水) 14:46:55 ID:mrkRl8Ud
商圏踏査の基礎について話しながら、モデルケース店舗に到着した頃には午前11時00分をまわっていた。

市村の説明では、今回の出店は『馬肉』をメインにした出店との事だった。

2004年から2005年にかけての『羊肉』ブームの後を継いで、今密かにセミブームを迎えつつある食材だが、チェーン出店を企画するには少々出遅れた感があるテーマだ。

スタートアップの不利を覆す為に白羽の矢が立ったのがベンチャーゲインだと市村の誇りを含んだ説明に、2人(多分原田のみ)も少なからず心熱くなるものがあった。

馬肉専門店『仲丸』

和をテーマにしたシックで清潔感の高い店構え、看板前から既に何人か並び客がいる。

が、早めの時間で会ったこともあって直ぐに席に付く事が出来た。

「この店舗は、後発出店でありながらトップクラスの人気を獲得している。ランチ構成を良く見ておけ、俺の実感ではランチがディナーに繋がるストーリーがある店は大体成功する。」

席に着くと、店員からメニューの提示があり、「後ほどお伺い致します。」との断り文句の後、注文が決まったのを見ていたかのような絶妙のタイミングで注文を取りにくる。注文を終えた後市村からまた指導があった。

「客の導線と店の作り等の理解、店員の注意力や教育強度が解るポイントの一つが入店から注文取りまでのフローだ。」

一々真剣なまなざしで手早く管理ノートに記載する原田、「へー、なるほどー」と相槌だけうって理解した風の吉田、対照的な2人だったが、料理が運ばれてくると二人の共通点が明らかになった。
255名無し調教中。:2009/07/15(水) 14:48:13 ID:mrkRl8Ud
「む、醤油が違いますね。鹿児島県産の甘辛いものを使ってる・・・、けどそれだけじゃないな・・・」

確かにそうだった。市村にも醤油の産地位まではわかる。そして、この店のミソはその隠し味にあった。馬肉料理の良し悪しのかなりのウェイトをこの醤油が占めているのは間違いなかった。

「大っちゃん。アレじゃね?干からびたオハジキみてーな、星のつの一本多くネ?みないな。」

吉田のコメントは、表現が独特だが(干からびたオハジキ・・食いもんじゃねーし・・後星も・・)素早く、そのミソの部分を見抜いたようだった。後を通訳するように原田が継いだ。

「六角だな。後は丁子。丁子は粉末のものが少量、六角は寸胴1に対して茶巾に包んだ分量を1として、煮詰めて使ってるな。陳皮は後からほんの少量だ。しかもウンショウミカンじゃない。」

ここまで来ると、もはや市村はお手上げ状態である。2人の舌の確かさに文字通り舌を巻く思いだ。そして止めの吉田。

「あ、俺ミカンわかる。名前わかんねーけど後でネットで確認するべ。」

リンゴーン・・・。

市村の頭の中で鐘が鳴る。こいつは掘り出し物を見つけたというか、めちゃくちゃ有能な部下をいただいたんではなかろーか?

その後も平静を装いつつ指導しながら、夜の部での店舗リサーチでまた舌を巻き、しかも昼に指導した内容を、夜の部では完全に自分たちのものにしてしまっていた事に泡を吹く思いをし、解散する頃には市村の頭の中に一つの考えがまとまっていた。
256名無し調教中。:2009/07/15(水) 17:02:49 ID:mrkRl8Ud
翌日、2人はそれぞれの机に置かれた合計53冊のファイルを目にすることになるのだが、今は知る由もないことだった。

「うへー、食った食ったぁー。うーっぶっ。」

ウエストが引き絞られたスーツの前をはだき、吉田が食い物でパンパンになった腹を擦る。

単に食い物で満たされて胃がせり出しているだけだか、かなりのデッパリを見せていた。馬肉の焼肉店で人気メニュー全制覇したお陰だった。本人曰く。

「会社の金で飲み食いできるなんてサイコーじゃん。食いだめ食いだめー。」

原田の方も夜の部は4店舗のリサーチだった所為で控えていてもかなりの量を食べなければならず、少々気分が悪いようにみえる。こちらは標準のスーツだが、やはりピッタリサイズのスーツの上着はボタンがきつそうだった。

「うっっ、それにしてもお前は食べ過ぎだ。リサーチ何だから程々に・・」

窘められた当人は、悪戯っぽい表情で原田に近づくと後ろから両手で原田の腹を弄る。

「大っちゃーん。控えて食ってたって割には何この腹ぁーー。しかもチョット軟らかくネ?」

原田の頬がカァーッと紅くなる。そうなのだ。身長173pに対して体重66kg。決して太ってないし標準体型ド真ん中の数値ながら、原田の体にはホンの少し余分な肉がついていた。
目に見えて解るものではなく触って初めて気づくか気付かないかその程度のものだし、吉田としても単なる冗談だったのだが、本人だけは過剰に気にしていた。
そうこうしている内に吉田の手は更に片方が胸元をもう片方が脇腹辺りを弄り始める。
257名無し調教中。:2009/07/15(水) 17:26:41 ID:mrkRl8Ud
「だ・・だから、お前は女々しいというんだっ・・、市村主任ならこんな悪ふざけも、人の粗を突くようなことも言わんっ・・。」

吉田の動きがピタリと止まる。スーと弄っていた手を定位置に戻すと、勢い原田の片口を捕まえて向かい合わせる。

「なんだよ・・・。それ・・」

吉田の思いがけない真面目な視線に、原田は言葉を失った。

「お前、主任が好きなのか?あんなデブのどこがいーんだよ!」

何故そうなる。周囲の通行人の8割方そう思った・・・、が、今度は原田が・・

「主任はデブじゃないっ! あれは男らしくて堂々とした体付きというんだ!!」

否定するとこそこかい!! 更に周囲の心の声が木霊するかのようだった。
因みに市村がこの場にいれば「いや・・・流石に・・俺、デブだろ・・92kgあるし・・」と冷静な回答が返ってきたであろう。

「な゛っっ・・、じゃ・じゃあ、お前ああいうのが好みなのか?」

ヒソヒソ・・、何でもホモの痴話喧嘩らしいよ・・
うへーどっちもいー男じゃんもったいなー・・
しかも片方デブ専だって・・
うひゃーじゃフラレ決定じゃんもったいなー・・・

「ああ! お前より100兆倍好みだっっっっ!!!!」

「んぐっ。・・じゃぁ・・、じゃあ俺お前好みの男になる!だから・・・だから・・、そしたら俺と付き合ってくれっ!!!・・いや、付き合って下さいっ!!!」

女受けしそうな顔立ちの長身の若い男が、まるで中学生の初恋男子の様な風情で、「よろしくお願いします!」のポーズで直立する様は・・・何というか・・・萌えだ・・・そう萌えだった。
酔っぱらいが大勢を占める路上は吉田の応援コールが鳴り響く・・・
258名無し調教中。:2009/07/15(水) 17:28:15 ID:mrkRl8Ud
何故こうなったのか・・・、原田は今更基本的な間違いに気づいたが後の祭りだった。
後には引けない雰囲気・・・、更に言えば、原田自身例え様のない感情が芽生え始めていた。心の奥底で何かが疼いているようだ。

「ああ! お前が俺好みの男になれたならっ・・!つ・・つきあって・・」

ゴクリッ・・・。周囲の喧騒がやんだ。一斉に耳を傾ける。

「付き合って・・やらんこともない!!!!」

ズコッー・・。流石に漫画の様にこんな音たててすっ転びはしないが、周囲の心境はこんなものである。

女王だ・・・女王が降臨した・・
クィーンだ・・・
いや、殿だ・・殿に違いない・・「やらんこともない」って・・・

周囲の突っ込みを余所に、吉田の瞳は歓喜に輝いていた。

「俺っ!・・・俺っ頑張るっ!!!」

ズ・・ズコッー・・・。

犬だ・・・犬が降臨した・・
ああ・・・お犬様だ・・
いや、俺は予言する。あいつはこれから豚になる・・・

ともあれ、吉田が幸せそうなので周囲は励ましのエールを送り、吉田かこれに応える等して本日のドタバタ劇はお開きとなった。
早速、優しいオジサンがお土産の木○屋のあんパン5色セットを吉田に渡して「足しにしてください。」と言い残して去っていく等、どうでも「良い話」がいくつか生まれたが、それはまた別の話である。
259名無し調教中。:2009/07/15(水) 17:35:07 ID:mrkRl8Ud
242です。
あのう・・・板汚しになってないか心配です・・・
そろそろ肥満化ゾーンに入りますのでホント申し訳ない・・・
260名無し調教中。:2009/07/15(水) 18:48:01 ID:846+iE+e
>リサーチの人

乙です。
主任による「あれもこれも食え食え」攻撃なのかと勝手に想像してたけど、
自発的に太る宣言は、意外な展開でワクテカ中です。
261名無し調教中。:2009/07/15(水) 20:05:29 ID:N/kK+F34
283です
SSおつです。良い展開ですね。
服の上からも肉の揺れがわかるとはw
って俺も服の上から肉の揺れがわかるんだけどねw
最近胸の肉が気になってます…普通に揉めるってどうなんだろ…
262名無し調教中。:2009/07/15(水) 20:56:46 ID:uhYSSydJ
ss乙です。
素材とかしらない言葉ばかりでググりながら読んでます。
調べてもチンプンカンプンの低脳な俺に引き換え、二人とも優秀だな〜。
53冊…。何を食わされるんだろう。

>>261
気になってきたということは、
いい感じに成長してる証拠じゃないでしょうか?
太ると胸の感度よくなるっていうし。

試してみたいな。
263名無し調教中。:2009/07/15(水) 21:07:09 ID:N/kK+F34
261です

>>262
多分胸をいじってるのが原因な気がする。揉むと大きくなるのかなぁ…
自分の胸もむのが癖になり始めた…
体重のほうはあれ以降は増えてないです(泣)。
食う量は多いと思うんですがねぇ。この前特大ハンバーグ4つとか夕飯に食ってたし…
スランプってやつなんだろうか?
264名無し調教中。:2009/07/15(水) 21:57:11 ID:RL2Xelv4
>>263
そのうち気持ちよくて止められなくなるかもしれないけど
なんにしても揉んでおいて損はないでしょう。
せっかく太ったんだし。

1回の食事量を増やすより、
回数増やしたり間食したりするといいと思いますよ。
深夜のテスト対策やレポートのお供にお菓子はどうですか?
265名無し調教中。:2009/07/15(水) 22:01:52 ID:N/kK+F34
263です

>>264
間食最近し全くしてませんでした^^;
今日は夜食にラーメンを食べようw
やっぱり間食のほうが太りやすいのですか?
266名無し調教中。:2009/07/15(水) 22:57:01 ID:ftaYT5qi
>>265
夜中に食うラーメンは最強だな(AA略

相撲取りのようなドカ食い生活をするならともかく、
普通に生活するならちょこちょこ食べてるほうがカロリー稼ぎやすいし、
ポテトチップや菓子パンみたいなおやつは単価が安い。
そして夜0時以降に食ったものは確実に肉になる。
267恋のリサーチ:2009/07/15(水) 23:38:04 ID:bwe+Fg3W
次の日、昨日のドタバタ劇が尾を引いて少し起床時間が遅くなったこともあり、原田は少々慌てていた。
昨日の夜の事は鮮明に覚えていたが、きっと吉田は酔っぱらっていたに違いないという事で原田の頭では整理が付いていた。
自分の朝食は昨日の食事情もあって食べる気がしなかったので野菜ジュースとヨーグルトで軽くすませて吉田の部屋へ急いだ。

市村主任は今日は出社10時でいいと言っていたが・・・

ガチャッ

どうせ起きちゃいないだろう・・・、そう思い今朝は呼び鈴も押さずにドアを開ける。
ドアを開けて初めに驚いたのは、昨日は散らかっていた廊下がすっかりキレイになっていたことだった。
更にドアを開けた瞬間、油で何かを炒めたような良い臭いがしてきた。

起きているのか?

テレビの音も聞こえる。どうやら珍しいことにあの吉田が既に起きているらしい。

「・・めずらしいな・・、お前がこんな時間におきているなん・・っ・・!?」
268恋のリサーチ:2009/07/15(水) 23:40:13 ID:bwe+Fg3W
リビングへのドアを開けるとやはり昨日とは違い整理整頓されていた。しかし、そんなことよりもダイニングのテーブルに並べられた料理の数々に驚いた。
流石に料理自体はやはり今日までの生活を思わせるような手抜きぶりだったが・・・、その支離滅裂ぶりと言ったら・・・朝っぱらからお目にかかりたくない品々ばかりだ。

近くのスーパーで買ってきたものだろう紙の小分け袋に5個づつ入ったコロッケが3種類、先ほどの匂いの元であろう大皿一杯のベーコン(おそらく5袋分位・・)、焼そば、
マクド○ルドのハンバーガー(好物なのかWチーズばかり5つ)、冷凍食品のラザニア、ナポリタン、五目チャーハン・・・

そして、テレビを見ながら丼ぶり飯片手にそれらを交互に食べ続ける・・吉田・・。
どうでもいいけどチャーハンと白米を交互に食べる意味は・・・うっぷ・・

「んがっ、んぐっ・・、大っちゃんおはよーう。」
流石にこぼしたらシミになりそうなものばかりだと言う常識は働いたらしく、身支度はほぼ整っているが上着はタンクトップ、下はイージーパンツという出で立ちだが、ス
タイリッシュな絞りのあるタンクトップは昨日よりもパンパンにせり出した腹によって押し上げられ気味だ・・・。
269恋のリサーチ:2009/07/15(水) 23:42:19 ID:bwe+Fg3W
「・・・・。ハッ!! い・・いい一体何事だコレは!?!?」

呆気にとられて(゚д゚)ポカーン としていた原田だったが正気を取り戻して何とかそれだけ口にした。

「やっだなぁー、大っちゃん。んぐっ、忘れちゃったの―?昨日約束したじゃーん。んぐ。」

俺お前好みの男になる!・・・俺っ頑張る!・・・原田の脳裏で昨日の記憶がフラッシュバックする。

「ばっ・・馬鹿かお前はっ・・、こんな食い方したら体壊すだろうがっ。」

叱責された当人は何食わぬ顔で・・・

「あー、大丈夫、大丈夫―、んがっ、俺基本的に胃袋強い人だからぁー。てかうちの家族全員そうなんだけど。んぐっ。昨日もあの後アイスとか食ったし。」

あ・・アイス・・ああ、アイスね・・この台所に転がってる業務用の?・・あはは・・バニラとチョコが・・いやストロベリーまであるよ・・アは・・・どこで買ったのよ・・

「でぇぇぇぇい。コンだけ食ったら普通凍え死ぬわぁぁぁっ。」

「半分食ったら震えがきたんで。んぐっ。コーンスープと交互に食った。んがっ。から大丈夫。」

その組み合わせもー、どうなんですかぁー・・・?
最早何も言う気力がおきなかった。脱力。これがホントの暖簾に手押しである。

「むぐっ、んぐっ・・ぷはー。ふぃー、ごっそさん・・。んぷぅふー・・」

タパンッ、タパンッとパッツンパツンのタンクトップの腹周りを叩いて終了のゴングに代える吉田。
270恋のリサーチ:2009/07/16(木) 00:00:40 ID:bwe+Fg3W
粗方の食べ物を食いつくした吉田を信じられないものを見たような眼で改めて見る。
んんっ? そこで原田はあることに気づき、目を眇めて凝視する。

食っている間は口内に食い物が詰まってると思い気にも留めなかったが・・・、心なしか頬の辺りがふっくらと・・、顎も心なし丸みを帯びているような・・少なくとも昨日まで程のシャープさはない・・ような。

「あーー、どっこら、しょー。うー腹おもてー・・。」

吉田が椅子から立ち上がると、タンクトップとパンツの隙間があいてヘソ周りまでがあらわになった。思った以上にドンっと突き出ている・・・が・・

原田はあるものを見咎めて、衝動的に手を伸ばす。脇腹の辺りを指でつつくと・・、ムチリと固めの、しかし明らかに贅肉の弾力があった。
原田の心の中で何かのスイッチが入った。

「うわ、くすぐってぇー。何何?どーした。」

そう言って、原田がのばした手をとると、胸元(腹がせり出てるので先に腹元?)に引き寄せる。

「お前・・、たった1日で、ふ・・・太ったんじゃ・・ないか?信じられんが・・」

考えてみれば、この暴食ぶりは前人未到の快挙ではなかろうか?人間苦しい思いをしてまで限界を超えてここまでは食うまい・・。よく考えたら業務用アイスだけでも100グラム200calあるのだ。1.5?を三つも食えば9000cal・・そりゃムチッと脂肪もつくだろう。

「ん・・、それが目的だし、いーんじゃねーの。むしろ俺歓迎。」

抱き寄せられた胸元(腹元←しつこい・・)で原田の中で何かが疼く、世間一般的に見れば吉田は文句なしの男前である。その男がこうまでして原田の心をつかむために・・
271恋のリサーチ:2009/07/16(木) 00:02:25 ID:lJRyCbHN
吉田が、この雰囲気・・このままもっと遠いとこまでいけんじゃねー?と邪な考えを巡らせた時だった。

ピピピピピピピヒ・・

「むぅぅっ、時間だ早く着替えろ。3分だ。」

コロッと切り替わって、ゴルゴの様な冷徹さで着替えを指示する原田。

そう、原田は時間に厳し(すぎる)いのである。

その後釈然としない吉田はしぶしぶ着替え始めるが、パンパンに膨れ上がった腹周りからしてタイトなスーツにスンナリ収まりきる筈もなく・・、「でるっ、でちゃう!!」と叫びながら、
原田の手を借りて何とか出社するというドタバタ劇を繰り広げるのだが、ここでは割愛しておこう・・・
272名無し調教中。:2009/07/16(木) 00:25:39 ID:YE8K14uF
ss超乙です!
やべー、続きが楽しみで仕方が無いww
273恋のリサーチ:2009/07/16(木) 01:27:58 ID:lJRyCbHN
出社の道すがら腹が重いと連呼する吉田を公衆の面前で腹を押すぞと脅しながら何とか時間通りに出社した2人を待っていたものは、原田30冊・吉田23冊からなるファイルの山だった。
無言のまま佇む(あたりまえだが・・)ファイルの山を呆然と見つめながら原田は放心した。
吉田はと言えば、さっさと状況に適応してファイルを開きつつ、「これリサーチファイルじゃん。」とか「担当者の写真添付すんだなー」とか「うわねこれ主任かよ。やべー若い頃の室伏にクリソツー、うを、去年の写真かよ。別人すぎだろー」とか言っている。
余りに落ち着いて見えたので原田が吉田に何故そのリサーチファイルが自分達の机の上に積まれているのか訪ねたが、「さっぱり。」との事だったので何も言わずに殴っておいた。
どうやら別のチームのファイルも混じっている。というか三分の二が別のチームのものだった。更にどれも未完である。疑問は深まるばかりだった。

取りあえず市村に尋ねようと考え、席をたったところに、当の市村が満面の笑みで現れた。

「よう、昨日はよく眠れたか?ておいどうした吉田腹からはれてるぞ?顔もむくんでるし・・・、昨日のアレがまだ消化できてないのか?」

原田は、吉田が正直に答えそうな挙動を見せたので蹴りをくれて黙らせ、素早くファイルの件を問いただす。
274恋のリサーチ:2009/07/16(木) 01:34:21 ID:lJRyCbHN
ううう・・・242改めリサーチです・・。
誤字脱字がちらほら・・勢いで書いているので・・許して下さい。
因みに上の市村の「腹からはれてるぞ」は「腹がはれてるぞ」です・・。

つづきです・・。

「ああ。それな・・喜べ。お前ら見習い期間終了。試用給与額からいきなり昇給の特典付
き!」

思いがけない発言に原田は言葉を失う。研修2日目にしてこの発言では無理もないことだ
った。
市村が言うには、昨日の2人の舌の確かさや呑み込みの早さ、吉田の直観力と原田の事務
処理能力を見て、これ以上の研修は必要ないと判断した。更に言えば、2人の特色を活か
す最適な業務として、モデルケース店舗の主体的な成功の秘訣を探る、早い話が飲食店の
主題である旨いものをの旨さの秘密を暴く仕事をしてもらいたいという事だった。
つまり、昨日の様な店舗のモデルケースリサーチを53件分やれということだ。

「ラッキー(死語)。ただ飯・ただ酒大量GET!やぁーりー。」

喜ぶ吉田に対し、原田の表情は微妙だった。何しろ自分も暴飲暴食の日々にさらされるの
である。53件・・・控えて食するにも限度があると思われた。しかし・・・

「頼む! お前の能力を見込んでの話なんだ。この業務を完遂することができればかなりの実
績・経験にもなる。できる奴を遊ばせておくわけにいかんだろう?」

と、市村に言われると否とは言えなかった。考えてみれば会社としては当然の判断だし、
決まり事だといって無駄だと判断した研修を続ける会社より信用できる感じがした。
275名無し調教中。:2009/07/16(木) 03:34:01 ID:/uIj5HON
SS乙! 執筆ペース速いなぁ
未完にせざるをえなかった別チームも気になるぜ
276恋のリサーチ:2009/07/16(木) 10:57:35 ID:rpxHr08Y
それから一週間がたった土曜日の朝。

ドッドッドッドッ・・

軽快なリズムと共に、テレビ画面に合わせて体を動かす原田の姿があった。
毎朝5時から7時までを黒人のブートキャンプに捧げるのは1週間前からの原田の日課である。

あの後2日で3件ファイルを完成させたところで(消化した状態で)3kg体重が増えていたことが原因だった。
その甲斐あってかあれから1週間たった現在の体重は70kg・・・1kgの微増となっている。まあ、この世間様でもメジャーになったダイエットビデオは筋肉を鍛えるのが主題だから後か
ら増えた分は筋肉に違いない・・・原田はそう信じていた。
が、裸になって鏡に向かえばやはり以前よりもムチムチした感がある。顔のラインも少し丸みを帯びている様に見えるし、実際普段着のジーパン類はかなりキツメになっていた。

画面からの終了の合図に、動きを止め、予め用意してあったタオルで汗をぬぐう。10日間で完成させたファイルは10件、残り43件もあった。
単純に計算して7.8倍である。・・・・、頭の中でザッと計算してみると、1件400g太ったとして17.2kg太る計算だ。
更に言えば、その間この過酷な運動を朝晩合計3時間こなして初めてそこまで抑えられるということだった。
277恋のリサーチ:2009/07/16(木) 10:58:43 ID:rpxHr08Y
無理があるのでは?そう考えていた矢先、何者かに不意に後ろから抱きすくめられる。

「んー、今日も良い汗かいてんなー。くんくん・・俺大っちゃんの匂い大好き・・赤ちゃんの匂いつーか、陽だまりの香りつーか・・んー。」

吉田である。5pちょっと高い上背を利用して髪に顔を埋めて匂いを嗅いでいる姿はかなり・・デレデレだった。

先の原田なら振りほどいて蹴りをくれる位のことをしても可笑しくないのだが、最近は振りほどくことができない理由があった。
タプンッ・・

背中のあたりに軟らかい感触を感じて原田の下半身が疼く、めちゃくちゃ心地良い感触、原田はもう我慢できなかった。

振り返り様、吉田に思い切り抱きつく、ムチリと張り詰めた肉の感触を味わう。吉田の体からも原田にとっての陽だまりの香りがするかの様だった。

吉田の方も最近の原田のこのデレ状態に、息を切らす犬さながら、毎度の如く興奮して強く抱き返すのだった。

10〜15分この抱きつき抱き返しを繰り返した後、吉田が更に邪な行為にでようとしたところで・・・

ピピピピピピピ・・・

アラームが鳴り響く。原田は態勢を戻すと

「時間だ。飯の用意をしなければ。」

そう、原田は時間に厳し(過ぎる!)いのである。
278恋のリサーチ:2009/07/16(木) 11:00:50 ID:rpxHr08Y
が、身を放した処ではたと動きが止まる。
お預けをくらっての、不満げなうらみがましい表情も最近可愛く見える吉田の姿に見とれてしまったのだ。原田もやはり欲望多い雄の性を持っているのだった。

髪はウザくなってきたと言って昨日切りに行ったらしく10日前よりも短く整えられている。シャープなラインを描いていた輪郭は、丸々と、ふっくらムッチリ、あごのラインもかなり丸みを帯びている。
全体的にドッシリとした感のある体は、垂れてはいないが、胸にもタップリとパッツリとして、張り詰めたような肉感の贅肉が付いていた。
が、目を引くのはやはり腹である。絞られたウエストラインは何処へやら、括れていた名残の様にウエストラインで肉の段が出来ており、全体的にタプンとした肉感の贅肉で、丸い、丸いラインを模っていた。

ごめんなさい。謝りたくなるほど10日前と比較した時の現在の姿は、原田耽溺の一語に尽きる有様だった。

しかも、元の造りが良い所為もあって、男前、おっとこまえ、このポイントは外せない。そりゃ極度のツンである原田だってデレようというものだ。
279恋のリサーチ:2009/07/16(木) 16:18:10 ID:rpxHr08Y
グゥゥゥ〜〜〜

緊張感のない音が響いた。吉田の腹の虫だ。原田はハッとして直ぐにキッチンへと向かう。

午前7時40分、いつもならとっくに飯を食べている時間だ。
最近の2人の急接近は何も自然現象の様にいきなり雲行きを変えて現れたものではない。
これもやはり1週間前になるが、吉田が腹を壊したのが原因で原田が飯の世話を申し出たのがきっかけだった。
あんなものをあんな食い方をして更にモデルケース店舗で大量の食事をとる生活、よく3日もったものだ。普通の人間なら腹が破裂しているか、体を壊すかしている筈である。
原田などは、吉田はもしかしたら人間ではないのでは?と疑ったものだが、腹を壊したといっても翌日には復活してモリモリ原田の作った料理を美味しそうに平らげるのだから、やはりその疑いは正しいのかもしれなかった。

などと考えながらも、恐ろしく慣れた手つきで、次々と手際良く料理を作る原田もかなり不思議な男である。

30分〜40分程でダイニングテーブルに山と並べられた料理はどれも食欲をそそる良い匂いで、見た目も申し分なかった。
しかし、何より驚くべくはそのメニューの内容である。

中華だった・・・
280恋のリサーチ:2009/07/16(木) 17:22:06 ID:rpxHr08Y
えーと、リサーチです。

この後の展開は、ある意味スレ主旨ド真ん中っぽいのですが・・・

描写が生々しいです・・。

ちょっと、住人の方々のご意見を聞きながら書き込みたいと思います。

えと・・、生々しくても・・いいですかぁー?
281名無し調教中。:2009/07/16(木) 18:26:10 ID:K0UR7TnA
さあ、存分にやってくれ
282名無し調教中。:2009/07/16(木) 18:45:39 ID:MkmyzJTd
俺も同意!
283名無し調教中。:2009/07/16(木) 19:17:52 ID:x9AAjxXE
淫らな表現は歓迎。
ただ、個人的な感覚だと断りをいれるが、
ここがSM板だけど、過食嘔吐系は俺は苦手。
284恋のリサーチ:2009/07/16(木) 21:58:53 ID:7VTBzLvu
朝からテーブル一杯の中華。はたして原田が飯の世話を申し出た意味はあったのだろうか・・・?
が、この点には原田も良い分があった。何しろ自分は昨日3回も聞き直したのである。

「なぁ、じゅ・・純・・いや、吉田。朝飯は何が良い?」

「んー。大っちゃんが作るもんならなんでもいーけど・・・チューカ!」

ふりだしに戻る。これを3回・・・。

だが、まあ、ここからが原田の腕の見せ所だ。消化を助けるキャベツ・大根・山芋・梅等の食材に気を使ったメニューにする。
もちろん加熱すると消化酵素がなくなる大根は、すり汁と身を分けて、身はミゾレアンを作る時に、すり汁は冷たいソースを
作る時のべースとして使う工夫までしてある。
また、肝機能を高めるクコの実も主張しすぎない程度に多めに使われていた。

メニューは大皿で、リクエストがあったホイコーロウ、チンジャオロース、カニ玉ミゾレあんかけ、黒酢の酢豚揚山芋添、ト
ンポーロウ、鶏肉とカシューナッツのXОジャン炒め、海老とナッツのマヨネーズ炒め、大海老のチリソース、ユーリンチー、
梅肉入大根餅の10品だ。白米は炊き立て4合抱きである。

・・・・・。作った本人もちょっと作り過ぎたのでは?と反省するような量だった。だが、2人を急接近させた朝食の内容は
エスカレートの一途をたどっていた。昨日よりも今日、今日よりも明日、確実に量を増やしていた。

原田はこれから行われることで欲情する自分に時々羞恥心を覚えることがある。
しかし、気持ちよくてやめられない・・・、これが無ければもう生きられない、そう思って諦めてもいた。
285恋のリサーチ:2009/07/16(木) 22:01:51 ID:7VTBzLvu
「今日もアレ・・・、やる?」

吉田が悪戯っぽい笑みを浮かべて言う。毎日しているのに態々聞くのはこれが開始の合図だからだ。

原田は、ゴクリと固唾を飲むと、浮かされたように熱を宿した瞳でコクリと頷いた。

2人の間で自然と作られたルールはシンプルなものだった。
先ず吉田がタンクトップを脱ぐ、先程想像した通りの胸と腹があらわになった。
白くもなく、かといって黒くもない。綺麗な肌色の肌は少し艶めいてみえる(単に栄養の取り過ぎでテカっているとも言う・・・)。

胸も腹も弛んではいない。パッツリと張り詰めた肉感の贅肉に覆われた腹周りは、だがやはり椅子に座るとタプンッと搗きたての餅の
風情で、股開いた太ももに乗った。
10日前70kg(やはり、前日のアイスと食事で2kg増えていた。11日前は68kgだったということだ。)だった体重は、現
在91kg。21kgという大量の重石を、ほぼ贅肉だけで蓄えた体は、ドッシリとして数字以上の量感が見て取れた。
286恋のリサーチ:2009/07/16(木) 22:04:37 ID:7VTBzLvu
椅子に横座りになって、吉田は原田に、おいでおいでをする。
原田はオズオズと吉田に近づくと、吉田の前で屈み、床を這って吉田の腹周りに抱きつく、贅肉でタップリとした腹に頬擦りをする。
心なしシットリとして吸いつくような肌の感触、それでいて、撫で擦ればすべらかに流れるような質感、原田は恍惚として、ただ夢中にその感触を貪る。

吉田は、そんな原田の様子に心疼きながら、この後のことを考えて更に興奮しながら、横のテーブルから手の平大の大根餅が積まれた大皿一皿を取ると、ガツガツと食べ始めた。

一皿、また一皿と大量の料理を平らげていく、その度に原田は吉田の腹を撫で擦り、頬擦りをして、腹に落ちてくる食べ物の音を聞きながら、吉田の膨らんでゆく腹の触感を貪った。

6皿も食べ終えると、吉田の腹は、ウエストラインで段になっていた部分が消えて、デップリと張り出た太鼓腹になっていた。
頬を押しつければムッチリと張り詰めたしっかりした贅肉の弾力と、適度の軟らかさをもって原田を翻弄する。原田の手が自らの猛ったものに伸ばされるが、寸でのところで止まる。
一人で果てたらそこでお終い・・・、それが2人のルールの一つだった。
触りたい、解き放ちたい、でも・・でももっと貪りたい。焦れる心と体が更なる高みへと快感を押し上げる。
287恋のリサーチ:2009/07/16(木) 22:06:48 ID:7VTBzLvu
「あっ・・はっ・・ああ・・、じゅ・・純一ぃ・・、速く・・速くぅ・・」

普段の原田からは信じられないような、切ない甘えた声が漏れる。

吉田の下半身が原田の甘えた声に反応してドクンと脈打つ。が・・、吉田は事更に鷹揚に構えると、ゆっくりと次の皿に手を伸ばし、噛みしめる様に緩慢な動作で箸を進めていく。

何故だろう、こんな時吉田は堪らなく原田を苛めたくなってしまうのだった。

「お・・お願・・い、だからっく・・、速く・・して・・・・」

しばらく我慢していたが、直ぐに泣きそうな切ない声で懇願する原田。焦らす吉田は早くも限界だ。
それ程吉田は原田に惚れぬいていた。
288恋のリサーチ:2009/07/16(木) 23:05:36 ID:7VTBzLvu
吉田はその触れもせず解き放ちたくなるような衝動を振りほどくように、最後の皿に手を伸ばし、一気にかっ込む。

ガッガッガッ・・・

既に膨らみきった胃袋に限界を試すかのような食物が流れ込む。

「んぐむっ・・んぐっっ・・・、ふっぱぁー・・。 ぐぷぅっ・・」

吉田は最後の一口を頬張り、冷茶で流し込むと、大きなゲップをして、原田の両脇を抱え込んで持ち上げ、膝の上にのせる。

自然と原田は恍惚としたまま、限界まで張りつめられ、しかし、贅肉の弾力を失わない大きく膨らんだ吉田の腹を抱え込む様に抱きつく姿勢になった。
恥かしげもなく自分のものを押しつけ擦りつけながら・・・

「んぷぅー・・、大っちゃん。約束、覚えてる?」

少し悪戯っぽい笑みを浮かべて吉田が原田に問いかける。

原田はもはや、親に従う子供のように従順な態度で、それでいて、オズオズと遠慮がちに、そして何より、興奮のるつぼで激しく上がった息遣いで応える。

「・・あっはぁ・・はぁっ・・う・ん・・。」

吉田は満足げに頷くと先を促す。

「じゃあ、言ってごらん。俺達のルールを・・さ・・。」

焦らす吉田の言葉に、いつもの牙をむくような原田の態度はなりを潜め、焦れた、更に激しい息遣いで応える。

「んっ・・・はっ・・はぁぁっ・・、3・・皿につ・・き、一つ・・どんなことでも・・言う事・・を・・はっぁ・・聞くぅ・・。」
289恋のリサーチ:2009/07/16(木) 23:19:45 ID:7VTBzLvu
もう、早く命令して欲しかった。吉田はきっと自分を解放してくれる。この無意味な枷を取り除けと、きっと、一番に命令してくれる。
原田は逸る気持ちを抑え、必死に衝動と戦いながら吉田の命令を待つ。
が・・・、吉田は無言のまま、悪戯な笑みを浮かべて原田を見つめるばかりだ。

「あ・っ・・あ。」

原田は、2人のルールを反芻してあることに気が付いた。

命令を聞く時は、体を離して直立で聞くこと・・・・

原田は、このままずっと離れたくない様な、引力を放つ吉田の体からためらいがちに離れると、何とか態勢を整えて直立する。

「ん。じゃあさ、先ず上着、脱ごうか?」

えっ・・・、原田は吉田の命令を信じられないような思いで聞いた。
上着だけ? 服を脱げ、そう命じて欲しかった。

が・・・、やはり吉田は原田を面白そうに見つめるばかりだ・・、どうやら命令を変更する気はないようである。
290恋のリサーチ:2009/07/16(木) 23:41:47 ID:7VTBzLvu
原田は、仕方ないという風情で上着に手をかけ、激しく脱ぎ散らかした。

吉田よりも幾分色の濃い肌色の素肌があらわになる。触らなければ分からない程度だった余分な肉も、今では見て取れた。特に脇腹の辺りは顕著で、ムチッとズボンが食いこんで見える。
やはり、先に増えた3sはおろか、後に増えた1sすら筋肉ではなかったようである。

しかし、もう自分の体型がどうのと気にしている余裕は原田には無かった。
とにかく息遣いを激しくしながら次の命令を待つ。

吉田はそんな原田をしばらく見つめていたが、ゆっくりと次の命令を口にする。

「じゃ・・次、下着、脱ごっか?」

ああ、やっと、やっと解放される。原田はもう矢も盾もたまらず、迷いなく下着を脱ぐ、原田の下半身があらわとなった。もうそそり立った自分のものを隠す余裕さえ失っていた。

早く・・・、早く・・・、吉田には原田の心の声が聞こえるかのようだった。
291恋のリサーチ:2009/07/17(金) 00:22:54 ID:ku7JNURA
「あー、そかそか、何かみっともねーと思ったら、靴下さぁー、裸に靴下ってどうかなー。んー靴下?脱ごうよ。」

もう、原田は考える余裕を失っている。言われるがままに屈んで靴下を脱ぎ始める。半端な体育座りの状態になった原田の腹に三段か四段の肉の段々が現れては消えた。

早く・・・早く・・・

しかし、いつまで待っても吉田の次の命令はこない。命令は3つ、もう全てし終わっている。吉田は困ったように言った。

「あっれぇー?俺って馬鹿だなぁー、命令全部使っちゃったよぉー。もぉったいなぁー・・。」

おどけた風情でありながら、本当に困ったように言う吉田に、原田はもうベソをかきながら訴える。

「ぇっく・・、い・・いやだぁ・・、俺・・俺・・・も、我慢できな・・ぇく・・。」
292恋のリサーチ:2009/07/17(金) 00:25:11 ID:ku7JNURA
ついに泣き始める原田、この姿に激しく揺すぶられる吉田の心、「やり過ぎた」、そう思うより先に、文字通り重たい体を椅子から起こす。

ドスッ・・、タップゥン・・

重たい足音と共に、限界まで張りつめた腹が揺すれて脂肪が下腹の辺りで音をたてた。

そのまま、原田の元までドスドスと駆け寄ると、がっしりと抱きすくめ、背中の辺りを優しくポンポンしてやる。

「わり、俺やりすぎた・・。も、意地悪しないからさ・・、な?泣きやんでくれよ・・な?わりかった、わりかったからさぁ・・。」

吉田の優しい言葉に原田の嗚咽が止んだ。カッチリとまるで鍵が鍵穴におさまるように、抱きすくめられた原田は柔らかい肉に包まれて恍惚とした表情を浮かべ始め、欲望の限りを口ずさむ。

「も・・、お前の体で、俺を押しつぶしてぇっ・・めちゃくちゃにしてぇっ・・」

うおおおぉぉぉっ。吉田の雄の部分が原田の(特に最後の言葉に・・・)反応して猛り狂う。

もう吉田の方も何も考えられない。そのまま原田を押し倒し、激しく自分を押しつける。

「ぁっっ・・あっあぁっ・・」

原田は圧し掛かる吉田の体に、やはり自分のものをすりつけた。
丁度吉田の腹にそれが押し付けられる。柔らかな分厚い皮下脂肪の感触、そしてパンパンに詰め込まれて膨れ上がった腹の押し返すようなしっかりとした弾力と、ズッシリと重たく圧し掛かる
体・・・、2人はその本流の中で互いを貪りながら、吉田はその腹で、原田はその股で互いを受け入れた。

原田のものが吉田の深いへそに捻じ込まれた瞬間、2人は互いを解き放ち、そして果てた・・・。


・・・・・・・どうでもいいが、こいつらは、毎朝こんなヘビーなやり取りをしているのであろうか・・、世も末である。

が、果てても抱き合いながら寝そべっている2人を見れば、それもどうでも良いことなのかもしれない・・・。
293恋のリサーチ:2009/07/17(金) 00:31:20 ID:ku7JNURA
リサーチです・・・。やり過ぎたのは・・・俺の方ですね・・
勢いで書くって恐ろしい・・・
こういった文章自体初めて書くので、どうか許して下さい・・・

御不快に思われたらスルーというか。叩いて下さって結構です・・・

も、ホントゴメンナサ──・゚・(。>д<。)・゚・──イ
294名無し調教中。:2009/07/17(金) 00:50:02 ID:SwrHPQdh
乙です!
それにしても短期間で主任並みの体重とは……凄い成長ですな。
295名無し調教中。:2009/07/17(金) 00:56:39 ID:VvRC7Eyx
乙です
大食いいいですね。
膨れるお腹の表現が大好きです。

リアル、ギャグ、官能のメリハリがつきながら
しっかり肥満化も絡んでいろいろな面で楽しめますね。
続きも頑張ってください。
296名無し調教中。:2009/07/17(金) 08:08:16 ID:kAs9qX8o
おっきした
297恋のリサーチ:2009/07/17(金) 11:46:15 ID:/PeS1fDQ
ベンチャーゲイン、特に原田達の部署ではゴールデンウィークに休みがない。
これは連休日の店舗リサーチ、商圏地リサーチが、こういった日にしか行えないからだ。
代わりにこの連休の前後で3日程休みを割り振ることができた。
原田と吉田はそろって、この土・日に月・火・水と休みを取っていた。
既に原田好みの男になるとの目標は達せられたようなもので、2人は(特に吉田は)休みの過ごし方をあれやこれやと話し合い、蜜月予定表とでもいうべきものをこしらえていた。

が、土曜の午後に状況が一変する。原田は両親を早くに失い、祖父に育てられたのだが、その祖父が危篤だというのだ。
原田の家は仙台市地元の名家でもあり、祖父は原田を愛してはいたが、殊の外厳しい人物でもあった。
どう考えても、吉田が祖父を前に上手くやり過ごせるはずはない。
しかし、危篤の祖父をほったらかしにして休みを満喫するわけにもいかない。
原田が吉田に事情を話しすと、意外に男気のある答えが返ってきた。

「大っちゃん、気にしないでいってこいよ。休みはこれからいくらでも一緒に過ごせんじゃん。」

原田は知っていた。吉田がこの休みの為に色々な段取りをしてくれていることに、だから、何食わぬ風を装う吉田を、どうしようもなく愛しいと思った。
吉田の気持ちにこたえねば、原田は帰ってきたら吉田の言う事を何でも聞いて遣ろうと思った。そ・・そうだ、自分の口から「好きだ」とかいう言葉をいってやるのもいいかもしれない。
自分の想像にちょっとホンワカした表情で故郷へと帰っていく原田。
残された吉田は・・・・
298恋のリサーチ:2009/07/17(金) 11:49:35 ID:/PeS1fDQ
うちあげられたドドよろしく、不貞寝していた・・・。
大っちゃんとマーカーで書きなぐったデカイ抱き枕をムギューと抱きしめて、あっちへゴロゴロ、こっちへゴロゴロ・・・

「あーぅー・・・、大っちゃん・・・大っちゃぁーん・・・・」

カッコつけてあんな事をいったものの、吉田はもうズンドコ(どん底)だった・・・。

原田の名前を呟きながら、先程出発したばかりの原田がもう恋しい。
恋しくて、恋しくてどうしょうもなかった。
ひとしきりウダウダすると、すっくと立ち上がり、ドスドスと、ある場所に向かって歩いていく。
目の前に来るとドスンッと胡坐をかいて座り、ガチャリとそれを開ける。
中の物を片っ端から取り出し、パカリと開けては鷲掴み、口に運んだ。

ある場所、それはキッチン。ガチャリと開けたのは冷蔵庫だった・・・。

中にはギッシリと原田が不在中の為に用意した長持ちして、しかも美味しい料理が深底のタッパーに分けて詰め込まれ、普段から下ごしらえした冷菜や、自家製コンビーフ等がつまっていた。主夫の鏡である・・。

しかし、この際はこれが仇になった。
299恋のリサーチ:2009/07/17(金) 11:50:24 ID:/PeS1fDQ
吉田の口いっぱいに原田の味が広がる。

「んむっ・・大っちゃん・・ぐむっ・・大っちゃん・・はぐっ・・」

これは、俗に言う「自棄食い」というのでは?ちょっと違うか・・
とにかく、吉田はもっと原田を感じたい、その衝動で食物へと手を伸ばし続ける。
見る間に重ねられていく深底タッパー。
見る間にムクムクと膨らんでいく吉田の腹。
5日前に原田がくれた少し余裕のあったタンクトップは既にピッタリサイズになりつつあったが、食べて食べて食べまくる吉田の勢いに押されるように、膨らんでいく腹に押し上げられていく。
タッパーを20も重ねると、タンクトップはヘソの辺りまで押し上げられ、ヘソ周りの豊満な脂肪を、脇腹にタップリと蓄えられた分厚い贅肉をあらわにしていた。
膨らんでいく腹に原田を感じて愛しげに撫で擦り、軽く叩くと。

タパァゥン・・タップゥン・・タプッ・・

心地よい音が鳴り響く。

吉田はこうして、冷蔵・冷凍・チルド・果ては野菜室(大っちゃんが買った野菜・・・アホデスカ?)まで、原田が帰るまでの3日間で食べつくすことになる・・・。
300名無し調教中。:2009/07/18(土) 03:30:01 ID:+bzcUDVE
今週のジャンプのワンピの扉絵、今後に期待していいんだろうかww
301名無し調教中。:2009/07/18(土) 09:20:33 ID:vkAMMjtW
>>300
kwsk
302名無し調教中。:2009/07/18(土) 10:13:38 ID:XkJOog9Z
>>300
ワンピの太り方はギャグ型だからなぁ
303名無し調教中。:2009/07/18(土) 19:03:15 ID:+bzcUDVE
>>301
ワンピの扉絵サイドストーリーシリーズが、今回からウソップ編に入ったんだが、ウソップは暴食の森という場所にいるらしい。

>>302
俺は『ウソップが(公式で)太る』っていう事実が要点になると思うなぁ。あくまで俺の価値観だが。
不都合なところは妄想でどうとでもなるし、『もしもウソップじゃなくてゾロだったら』とか、脳内で勝手にバリエーション補完して萌えられるw
304名無し調教中。:2009/07/18(土) 19:25:43 ID:QKdttLpV
探検肥満化か
お菓子の森みたいなのか
食欲増進させるような空気なのか
305名無し調教中。:2009/07/18(土) 21:21:57 ID:D44dQUDk
やたら食う巨大な化け物が一匹いるだけな気がする
住民が困っててそいつ懲らしめるって展開で
306名無し調教中。:2009/07/19(日) 03:35:18 ID:yMDk54xS
生贄とか捧げてたエセ神様を退治とかか
呪いつらみで住人が肥満化フラグだな
307名無し調教中。:2009/07/19(日) 19:52:01 ID:/5RBAI+S
太るための自然な口実ってないかな
お菓子作りにはまったとかいいかもしれないけど
俺不器用なんだよな
308名無し調教中。:2009/07/19(日) 21:48:38 ID:vCJWwW/v
・最近食事が上手くて〜
・恋人に太れといわれて〜
・栄養がいきわたらない体質らしくて、人より食べないといけない
etc

料理・お菓子作りにはまっては十分自然だと思うよ
器用不器用で好き嫌いは変わらないもんだし
練習で失敗したぶんだけ自分で食べているといえばいい気がする
309名無し調教中。:2009/07/19(日) 23:43:20 ID:gB0HxF48
モンゴリアンは糖尿病のブレーキがあるから
欧米人みたいな巨デブにはならないらしいね。
310名無し調教中。:2009/07/20(月) 02:54:37 ID:/bEQZJpQ
>>308
やっぱり料理はできた方がいいよな。
彼氏ができたら食べさせてあげられるし
手料理で仲良く太れたら幸せだろうな。
311名無し調教中。:2009/07/20(月) 07:44:45 ID:Cc4fNsiH
>>307
・最近かわいいコがいるラーメン屋を見つけて、日参してる
・連れが大食いで、付き合わされちゃって...
312名無し調教中。:2009/07/20(月) 22:06:19 ID:hntZH9yD
俺みたいにマンガ的な太り方に萌える人って少数派なの?
人間ラグビーボール化したら上に乗ったり転がしたりして弄びたいw
313名無し調教中。:2009/07/20(月) 23:15:49 ID:pqZ22kG4
>>312
あまりにも極端すぎるのは嫌だけど漫画的太り方も好きだな
314名無し調教中。:2009/07/20(月) 23:17:25 ID:AwgfVEI6
トトロ状態も憧れるよな。

エレベーターみたいな狭い空間にデブ男と一緒に閉じ込められて
デブ男がムクムクと膨れていったら…なんて妄想も俺はよくするな
315名無し調教中。:2009/07/21(火) 00:18:32 ID:iNojC50U
ワンピの太り方はただ単に風船膨らましたような手抜きだから萎える
第四の黙示録のカレンみたいに脂肪太りでないとだめ男ならもっといいがな
316名無し調教中。:2009/07/21(火) 00:31:38 ID:IIJx3Can
アニメオリジナルのネルソン提督はなかなかいい腹だった
手足のバランスおかしかったけど
317名無し調教中。:2009/07/21(火) 01:05:56 ID:LcIoWnPd
>>314
エレベーターボーイ
階の移動が多いほど体重が増えたり減ったり
一度乗ったが最後、次は自分がその役割をしなくちゃならない交代制
318名無し調教中。:2009/07/22(水) 12:03:11 ID:0sdC00Mn
ほしゅ
319名無し調教中。:2009/07/22(水) 20:18:32 ID:leY72UCI
下に降りる時には食べて太り、上に上がる時には運動して痩せるのか
上下するたびに太ったり痩せたりを繰り返し、リバウンドでドンドンエレベータが狭くなって行くとw
320名無し調教中。:2009/07/22(水) 21:00:59 ID:SWwmiFK+
人間の脂肪って黄色でキモいよな
豚やトドみたいに真っ白だったらいいのだが
321名無し調教中。:2009/07/22(水) 22:01:32 ID:SlVFro9K
>>319
瞬間肥満型でもいいんじゃないかな
乗客が一対一でEBが肥満していく様が見られる
もちろん痩せた時はリバウンドカウントかつ胃袋はそのままで

食べ放題会場の高層ビルに設置されてたら大変かもな
移動手段がそのエレベーターだけだと希望の階に降りられなさそうだ
322名無し調教中。:2009/07/22(水) 22:06:44 ID:9Ak/UDgZ
エレベーターの扉が開くと、一人の男が先に入っていた。
降りるのかなと、一瞬男が動き出すのを待ったが、
彼は動く気配もなく、一瞬俺の方をちらりと見た。
少し気になったが俺もエレベーターに乗り込む。
男と一歩距離を置くようにして斜め後ろの位置に立つと、
やがてエレベーターの扉が閉まった。

このエレベーターはずいぶん狭い。
スペースとしては5、6人入るのが精一杯といったところだ。
今は彼と二人だけだし気にするほどのことでもないが。

「…何階までですか?」

男がエレベーターの操作盤を見たまま、俺に聞いてきた。
どういうわけか声に力がない。

「あ、20階まで。」

俺が答えた瞬間、男が驚いたように俺のほうを振り返った。
俺と彼の目が合う。

「にじゅう…、ですか…。」

「…はい、お願いします。」

彼は何か失望したように少し暗い声でつぶやきながら、
再び前方を向くと操作盤の20のボタンを押した。
やがて一瞬がたんと音を立てエレベーターが動き出した。
323名無し調教中。:2009/07/22(水) 22:08:40 ID:9Ak/UDgZ
どうしてそんなに驚くんだろう?
彼も同じ階に用事があるのだろうか。
男の表情や声の調子を少し不審に思いながらも、
俺は扉の上の階数表示に目を向けて、別の考え事を始めていた。

それにしても、ずいぶん動きの遅いエレベーターだ。
1階上がるのに5秒以上かかっている。

階段で上がるよりずっとましだが、狭さといい遅さといい、
こんな高い建物についているエレベーターとは思えない。
俺は心の中で不満の声を漏らしながら、
男の立っているほうと反対の隅の方を眺めていた。

ミシ、ミシ。

5階まで上がったところで男の立っている方から奇妙な音が聞こえてきた。
不思議に思い、男の方をちらっと見てみた。

俺は小さくはっと叫んだ。

この人…、こんなに大きかったか?
いや、俺の思い違いではない。
男とは初対面だったが、さっき見た男の後姿と比べて横幅が確実に広がっている。
後ろからでも膨れた体が汗ばんだシャツを
引き伸ばしているのがはっきり分かった。
324名無し調教中。:2009/07/22(水) 22:11:52 ID:9Ak/UDgZ
何なんだ、この人…?
俺が戸惑っているうちにエレベーターが6階を通り過ぎた。

ばつん。

破裂するような音とともに、男の体から前方に何かが飛び、
扉に跳ね返って男の後ろに落ちた。

「ああ、ボタンが飛んじゃった。」

男がそう言って弾け飛んだボタンを拾おうと屈むと、
今度はビリっという音が聞こえてきた。
どうやらズボンの尻の部分が裂けたらしい。

男は頭をかきながら顔を上げ、呆然としている俺の方を向いた。
顔はさっきと比べてふっくらとした丸顔になり、
シャツの残りのボタンも、丸く大きく膨れた腹に押し出され、
今にも弾け飛びそうなくらいパンパンに張り詰めている。

「いや、お恥ずかしいところをお見せしてしまって…。
 でも、まだこんなものじゃ収まらないらしいんです。」

「え、い、一体どうなって…。」
325名無し調教中。:2009/07/22(水) 22:15:32 ID:SlVFro9K
まさかの即ssとは
支援必要かな?
326名無し調教中。:2009/07/22(水) 22:19:45 ID:9Ak/UDgZ
ばつん。

痛っ。音が聞こえるとともに俺の顔に何かが当たった。
7階を通過し、どうやら彼のボタンがまた一つ弾け飛んだようだ。

「ああ、すみません。
 …飛んだら危ないし、もう取ってしまいましょう。
 男同士ですし、構いませんよね?」

男はそう言い、自分で残りのボタンを全部取った。
すっかり大きくなった腹をアンダーシャツが隠し切れず、
腹が半分ほど見えてしまっている。

「ど、どうなってるんですか?」

「ああ、もうお分かりかと思いますが、
 私の体はエレベーターが上るほど太っていくんです。
 こんな風に。」

男がそう言うと、両手を当てて腹を強調して見せた。
すると俺の見ている目の前でその太鼓腹がみるみるうちい前へ突き出し始め、
黒いアンダーシャツがさらに上を引き上げられた。
とっさに階数表示を見ると8階を通過していた。

「見苦しくて申し訳ないんですが、ズボンを脱いでもいいですか?
 さっきから腹が苦しくて死にそうなんです。
 これ以上太ったら、自力で脱げなくなりそうだ。」

男はそう言うとすばやくズボンを脱ぎ始めた。
そしてその両足があらわになった瞬間、ムクリと両方の太ももが膨れた。
また太ったらしい。
327名無し調教中。:2009/07/22(水) 23:02:11 ID:leY72UCI
支援
328名無し調教中。:2009/07/22(水) 23:43:28 ID:5Dmm95L4
>>320
つまりデブは豚かトドになりやがれと?
329名無し調教中。:2009/07/23(木) 00:08:56 ID:9efTw32L
人間の脂肪って黄色いのか
初めて知った
皮下脂肪たっぷりのお腹って白いイメージあるけど
皮膚の色なのかな
330名無し調教中。:2009/07/23(木) 00:17:46 ID:E+tsgfCs
黄色っつーかプリン色だよ
331名無し調教中。:2009/07/23(木) 00:40:01 ID:jeVuVTev
プリン色
ぷるぷるの肉質といい
やわらかくておいしそうじゃないか
332名無し調教中。:2009/07/23(木) 02:08:55 ID:OqQJ+dOP
最近は太っている運動部員に萌えて仕方が無い
333名無し調教中。:2009/07/23(木) 02:18:00 ID:Q0G8g6k3
アフリカ行ったとき河馬狩りしてる原住民見たことあるが河馬の脂肪は純白できれかったな
334名無し調教中。:2009/07/23(木) 03:24:15 ID:OGTXT/vu
>>326
SSGJ!
20階でどこまでいくんだろうな
そして今乗った男も……
335名無し調教中。:2009/07/23(木) 07:19:09 ID:XJ19VMwS
>>331]
商品名「むちむちプリン」
一口食べたら最後、どんなガリでもマッチョでもたっぷたぷでブヨンブヨンに太り、全部食べるとプルンプルンしたプリン状態に。
むしろ人間プリンの出来あがりで、店頭のショーケースに全裸でサンプルとして展示。
336名無し調教中。:2009/07/23(木) 21:08:22 ID:qgZD/YX5
そこはかとなくデブケモスレ臭
337名無し調教中。:2009/07/23(木) 21:28:30 ID:tvMpvNWj
265です

おいしそうですねぇむちむちプリン一つくださいw
展示ってのがなんか面白そうw
338名無し調教中。:2009/07/23(木) 22:14:33 ID:+LS7eOQw
「ふぅ。こんなに太るとさすがに暑いな。
 ついでにシャツもとらせてもらいますよ。」

男はもう俺が見ているのも気にせず、羽織っていたシャツを脱ぎ捨て、
ピチピチの肌着にパンツ1枚という姿になってしまった。
丸い太鼓腹がすっかりアンダーシャツからはみ出していて、
まるで子供用のTシャツを無理やり着ているようだ。

「なんだか苦しいな。
 もう下着も脱いでしまうか。
 あ、あれ?」

男は汗でじっとりと濡れたアンダーシャツにも手を掛けたが、
生地が肌にぴったりと吸い付いて思うように脱げないようだ。
そうして悪戦苦闘している間にもどんどん体は膨れていき、
さらに締め付けがきつくなってきているようだ。
縫い目のある部分からはミチミチという繊維の悲鳴が聞こえてくる。

「う〜苦しい。全く、いらいらするな。
 えぇい、どうせもう着てられないんだ。」

男はえり元に両手を掛けると、太い腕に力を込めて引っ張り、
一気にアンダーシャツを引きちぎった。
腹の上に圧し掛かるように垂れていた胸の肉が
弾けるようにブルンと震え、その姿を現す。
その胸は、彼の荒い息遣いに合わせて
高くなったり低くなったりしながらも、確実に肉を付けていく。
遮るものがなくなったため、乳房がより大きく垂れ下がりながら、
胸周りが徐々に太くなっていくのがはっきり観察できるようになった。
339名無し調教中。:2009/07/23(木) 22:15:57 ID:+LS7eOQw
上半身を押さえつけるものがなくなったためか、
その体は一層大きくなったように見える。
いや、実際こうしている間にも男は大きく膨れ続けているんだろう。

男はぴっちりとした袖の部分も同じように引きちぎり、
汗でぴったりと肌に張り付いた生地を剥がして床に捨てると、
もうゴムの伸びきったパンツ1枚の姿になった。

「ふぅ〜、だいぶ楽になりましたよ。
 でも、我ながら情けない格好ですね。
 ははははっ。」

男が大きな笑い声を立てている間にも、彼の体は膨張し続ける。
笑い声にあわせて腹の肉は小刻みにブルブルと震えていたが、
そのたびに肉が付きすぎた下腹は
ひざを目指してでろんと垂れ下がっていった。

ぶちっ。べりべりっべりべり。

「おっと、とうとう全部破けちゃったようです。
 まあ、今更気にしませんよね。」 

男が両手で垂れ下がった腹を持ち上げると、
彼がはいていたパンツだった布がぱらっと床に落ちた。
彼の腹回りは俺が両手を回しても一周できなさそうなほどになっていた。
横幅はすでにエレベーターの扉を通過できるかも怪しい。
340名無し調教中。:2009/07/23(木) 22:17:33 ID:+LS7eOQw
俺は男の体に圧倒され、一歩後ろに後ずさりしたが、
すぐに靴のかかとが壁についてしまった。
無意識のうちにすぐ壁際まで追い詰められてしまったようだ。
一体いつの間に?俺と男の距離はほとんど変わっていないのに。

階数表示に目をやるとようやく13階を通過したところだ。
もしかして、男が膨れるペースが…、早くなっている…?

俺は急に不安になった。
そして、俺の考えていることが正しいことを示すように、
男の体は大量の水でも吸っているかのごとく前へ横へとむくむく膨張する。
お互いに一歩も動いていないにも関わらず、
俺と男との距離がどんどん近づいていく。
彼の体との間隔はもう半歩ほどもない。

「ずいぶん狭くなっちゃいましたね。
 ははははっ。」

こんな異常な事態だというのに、男はなぜか楽しそうに笑っている。
これ以上膨れ続けたら自分もどうなるのか分かってるのか?

「くそ、ふざけるな。」

俺は男の体を押し返そうと手を伸ばして、
もはや胸か腹かの区別などほとんどない胴体に手を掛けた
やわらかな肉は、俺の手に押されたグニュっと大きくへこんだ。
341名無し調教中。:2009/07/23(木) 22:18:53 ID:+LS7eOQw
俺はそのまま力を込めてその肉の塊を押していったが、
押し戻そうとする俺の意思とは裏腹に、
彼の体の肉が押し返す力がどんどん強くなっていく。
体が膨れるペースはどんどん速くなっているらしい。
そして、軟質な肉が手首から先をほとんど包み込んでしまい、
肉が膨張していく奇妙な感覚が手の平全体で感じられた。

「くすぐったいですよ。ふふふっ。」

必死になっている俺をあざ笑うように、
男は肉にまみれた頬を緩ませ、にやにやと笑みを浮かべた。

俺の腕はそのまま押し戻され、
とうとう迫ってきた彼の体と俺の体にくっついてしまった。
体の前面に全体にぶよぶよとした感触と人肌の温かさを感じながらも、
壁に押し付けられ、俺の体は肉に包み込まれて圧迫されていく。
男の体はエレベーター内部を覆いつくすばかりに膨れていた。

く、苦しい。
もうだめだ。俺はこのままこの男に押しつぶされる。
342名無し調教中。:2009/07/23(木) 22:20:03 ID:+LS7eOQw
そう思った時、俺の目にまぶしい光が差し込んできた。
エレベーターのドアが開かれたのだ。

「ああ、着いたみたいです。
 ギリギリでしたね。」

男がそう言った瞬間、急に体を圧迫される間隔がふっと消え、
目の前の肉の塊が少しずつ前方へ引いていった。
何が起こったか一瞬理解できなかったが、
男の体全体が扉の方へずずっと移動しているのを見て、
彼がエレベーターを降り始めたのだと分かった。

俺は目を疑った。
扉よりも大きな肉体を持つ彼が、ずるずると扉の向こうに這い出て行く。
まるで体に骨がないように支えた大量の肉が
ゆっくりと扉の向こうに吸い込まれていく。

やがて、男が完全に外へ出た。
彼の体はもはや人の形をしておらず、
腹だけでなく、体中の垂れ下がった肉が床についていた。
その大きさはエレベーターに収まっていたのが不思議なほど巨大だった。

「ふぅ。やっと出られた。
 あなたもがんばってくださいね。」

男はそう言い残すと扉がゆっくりとしまった。
俺はエレベーターから降りることも忘れ、しばらく呆然としてしまった。
343名無し調教中。:2009/07/23(木) 22:23:06 ID:AphNP6PH
「な、何だったんだ…。
 でも、助かったみたいだな。」

俺はもう20階に降りる気にはなれなかった。
用事なんてどうでもいい。とにかく早く帰って頭を冷やそう。
俺は操作盤の1階のボタンを押すと、
先ほどと違って驚くほど早く階数表示のランプが進んでいった。

やがてエレベーターは1階にたどり着くと、
俺はなんだかほっとして、ため息をついてしまった。
男の身に着けていた服もいつの間にかなくなっていて、
もう先ほどのことは夢だったのではないかとも思い始めている。

俺はとにかく早く外へ出たいと思い、扉をじっとにらんでいたが、
なぜかいつまで経っても扉が開かない。
不思議に思い開閉ボタンを押してみたが反応がない。

故障か?
非常用連絡ボタンも押してみたが、やはり反応がない。
俺はだんだん不安になってきた。

「だれか〜。エレベーターに閉じ込められたんです。
 だれか〜。」

しばらく扉を叩きながら助けを求めてみたが、
返事が返ってくることはなかった。
344名無し調教中。:2009/07/23(木) 22:24:31 ID:AphNP6PH
3時間ほど経っただろうか。
何を試しても結局無駄に終わり、俺はぐったりと壁にもたれかかっていた。

そして、開かない扉を眺めてぼんやりとしているうちに、
なぜかさっきの男の言葉を思い出した。

『あなたもがんばってくださいね。』

どういう意味だ?
あの男は俺がこうなることがわかってたのか?

俺が考え込んでいると突然ガタンという音がして、
扉がゆっくりと動き出した。
やった。故障が直ったんだ。

扉が開くと、一人の男が立っていた。
この人が外からボタンを押したのがよかったのか?
とにかく外に出ようと俺は足を一歩前に出そうとした。
しかし、なぜか足が動かない。
疲れではなく、足が硬直して全く動かないのである。

俺がもたもたしていると、男が乗り込んできた。
待ってください、と声を掛けようとしたが声も出ない。
無常にも扉は閉まっていくが、見ていることしかできない。
いや、それどころか…。

「何階までですか?」

口が勝手に動き出し、男に話しかけてしまった。
345名無し調教中。:2009/07/23(木) 22:27:17 ID:AphNP6PH
「ああ、25階まで。」

男が俺に向かって目的の階を告げた。
嫌な予感を頭によぎる。

俺は目の前の操作盤を見た。
とにかく、少しでも早く降りなければと思い、
2や3を押すが、全く反応しない。
小さな数字から試していったが、やはり反応しない。

そんな…。まさか…。

俺の様子を男が不審そうに見ている。
俺は諦めて、25のボタンを押した。
今度はランプがしっかり点灯し、
やがてガタンと音を立ててエレベーターが動き出した。

俺はうつむいて、ため息をついた。
エレベーターいっぱいに膨らんだ男の姿が脳裏に浮かぶ。

俺も…?
いや、今度の目的地は25階だ。
一体俺の体はどうなってしまうんだ?

やがて、エレベーターが2階を通過した時、
俺の腹がわずかに膨れ始めた…。
346名無し調教中。:2009/07/23(木) 22:30:27 ID:zqjItS1v
支援
347名無し調教中。:2009/07/23(木) 22:33:36 ID:AphNP6PH
終わりです。

減量設定以外はほとんどそのまま使わせてもらいました。
ありがとうございました。

>>337
じゃあ俺はプリン状態になった337さんを…。
348名無し調教中。:2009/07/23(木) 22:40:38 ID:zqjItS1v
あ、完結なのね。乙でしたー
20階でアレなら、25階とか肉羊羹になるんじゃね?w
つか、20階で下りた彼がどうなったか気になる…下りる時にもなんか有りそうでw
349名無し調教中。:2009/07/23(木) 23:43:50 ID:tvMpvNWj
337です

未だにスランプだから頑張らなくては
>>347
347さんは俺をどうするつもりなんだろw
350347:2009/07/23(木) 23:50:25 ID:EBLWdyTA
俺は337さんと結婚したいだけですよ。

早くスランプを抜け出せるように
頑張ってください。
351名無し調教中。:2009/07/24(金) 00:15:20 ID:NgDsJZdf
349です
>>350
おお、ならば頑張らなくては!
352名無し調教中。:2009/07/24(金) 00:33:21 ID:fywK8KSl
SSGJ!
雰囲気が世にも奇妙な物語っぽいな
肥満化して全裸なのに降りてこの先どうなるのか気になるぜ
どんな建物なんだろうな
353名無し調教中。:2009/07/24(金) 07:56:55 ID:NSSH5qV+
>>352
たぶん、デブがビルにみっちりと詰まってるんだろw

>むちむちプリン
テイスティング可能ですので存分に舐めまわしてください。齧ったりスプーン差し込むのは禁止です。
やっぱ人間プリンになっちゃうとは知らずに食べちゃうんだろうなぁ
ぶくぶくブヨブヨたぷんたぷんプリンプリン太っていくけどもがいても止まらないんだろうなぁ
むしろ、もがく>全身の肉がたっぷんたっぷん波打つ>波打つ肉の感触が快感で脱力>脱力した分肉がたっぷたっぷんに、でどんどんプリン化が進行しちゃうんだろうなぁ
354名無し調教中。:2009/07/24(金) 22:42:27 ID:xkH7QMpa
プリン人間か
ホイップクリームとチョコレートシロップでデコレーションしてあげたいね
がまんできずに自分の体をぺろぺろ舐め始めたりして
355名無し調教中。:2009/07/24(金) 23:20:57 ID:B40wMs6s
パティシエ「プリンを作ってると思ったら、プリンは自分でしたぁ!?」


よくわからんなw
356名無し調教中。:2009/07/25(土) 00:52:50 ID:G8lfRvny
>>355
なんかスタンド攻撃受けてるみたいだ

殴った分がカロリーに変換されてどんどん太っていくとか?
357名無し調教中。:2009/07/25(土) 03:37:57 ID:tGrzaS+L
相手をお菓子にするスタンド
擬音であらわしたような状態にするスタンドか……

普通に肥満化でいいだろw
プリン作りに協力していたが試食をしているうちにとか
実は相方の隠し審査でどれだけ見栄えよく飾り付け(太らせるれるかとか
358名無し調教中。:2009/07/25(土) 08:30:07 ID:+GOxGCCH
最後にはほぼ半球体に体型が近づき、全身がプリンプリン柔らかく…
プリン化進行の自覚があるけどなすすべ無くて涙目とかw
359名無し調教中。:2009/07/25(土) 13:31:03 ID:No6oziQL
>>356見て思ったんだが、殴られたダメージ分太っていく格闘試合とかどうだろう。
殴られる→体が重くなって避けにくくなる→更にry
といった具合で。
鍛えられて引き締まった体も、終わった頃にはぶよぶよになるという。
360名無し調教中。:2009/07/25(土) 16:13:07 ID:a0AemC1b
>>353
入ったら肥満化する建物とかきついなw
一部屋一部屋が規定人数になるまでむりやり詰め込まれるのか
肥満化した後も汗だくヌルヌルで拷問だ

>>359
引退後や闇試合でか
試合形式で肥満化はいいね
しかし一方的な試合展開もなんだから、優勢になった方が肥満化でもいいかも
接戦が続いて両者ともぶよぶよに
もちろん攻める意思がないと判定されたらペナルティ
361名無し調教中。:2009/07/25(土) 22:21:28 ID:7S0xLD4S
わんぱく相撲は8月2日らしいね。
362名無し調教中。:2009/07/25(土) 22:43:22 ID:602KxYam
今日体脂肪率計れる体重計買ってきた
さっき晩ごはん食べて計ったら体脂肪率3%増えてた
この調子なら50%超えも近いな
363名無し調教中。:2009/07/25(土) 23:24:19 ID:cNZbXH/s
>>プリン
発想がすごく・・・・ケモいです・・・
364名無し調教中。:2009/07/25(土) 23:54:06 ID:aaU0wpB9
非現実的な体型シチュになると
ファンタジーよりな空気になってしまうね
デブケモスレのように見えるのも住人が重複してるだろうし仕方がない

男の肥満化を主題にしてればそんな目くじら立てるほどじゃないさ
365名無し調教中。:2009/07/26(日) 17:00:39 ID:UbYAOj7x
ケモノのほうが暴食がサマになるんだよな
二次前提だから極端な膨張表現も自然と受け入れやすいし
366名無し調教中。:2009/07/26(日) 19:26:38 ID:oGoxMB4C
マンガ的にデブらしても違和感無いよね、デブケモの場合は
367名無し調教中。:2009/07/26(日) 21:18:17 ID:jCQn8ruJ
同性愛表現有り


 暗い洞窟の中、1人の男が鎖に繋がれていた。筋骨隆々なその体は男が戦士であると教えていた。
 だが戦士の証である鎧や武器はどこにもなく、下着一枚だけである。
「くそっ!」
 誰もいない洞窟の中に男の悪態が響く。それは魔物に捕まった自身に対してのものであった。
 少しして洞窟のどこかから足音がし、松明の明かりが灯りが足音と共に男に近づいていく。
 暗闇に慣れた男の目には明かりが眩しかったがそれでも顔を上げ見上げる。
 自分を捕まえた魔物。オークと呼ばれる人の姿をした豚、姿の通りにでっぷりと太っていて人間を遥かに超える力を持つ魔物である。
「ここから出せ!」
 男が二人のオークの片方を睨みながら叫ぶ、しかしオークはにやついたままだ。
「出すわけ無いだろ、お前も貴重なキングの奴隷なんだからな」
「ど……奴隷だと! ふざけるな! 魔物の奴隷なんかになるものか!」
 男だって戦士である。魔物の奴隷にされるくらいなら死ぬ、その程度のプライドは持ち合わせていた。
「最初は誰だってそう言うのさ、特にお前見たいなのは」
「でも最後には『お願いします! 俺を奴隷にして下さい! 何でもしますから!』ってな。
 それに……」
 そう言うと二人のオークは顔を見合わせ。
「俺達の言う奴隷はお前の考えてる奴隷とは少し意味が違う」
 男はどういう意味だ、と言ったがにやけたままオーク達は答えなかった。
368名無し調教中。:2009/07/26(日) 21:19:00 ID:jCQn8ruJ
「そんな事はどうでもいいじゃねえか。それよりも、お前腹減ってるか?」
「は……?」
 男は訝しげにオークを見つめる。
「ずっと飯も食ってなかっただろ? だから優しい俺達がな」
 おい、とオークが言うともう1人のオークが持っていた袋から何かを取り出した。
「お前の飯のオーク特製植物肉を持ってきてやったぞ」
 そう言ってオークは植物肉を男に突きつける。
 植物肉は文字通り植物から生まれる肉で味も良く栄養価も高く、更に生でも食べられるが欠点もある。
 冒険者向けに作られた為高カロリーであり、太りやすい。引退した冒険者が植物肉を食べ続け肥満するという事がよくあった。
「お前達の出した物なんか食べるものか!」
「じゃあ餓死するか? 俺はそれでもいいぞ?」
 男に選択肢は無かった。ここは素直に食べて逃げるチャンスを探そう、そう男は考えた。
 悔しさを感じながら男は口を開く、そこへオークは植物肉を近づけた。
369名無し調教中。:2009/07/26(日) 21:20:12 ID:jCQn8ruJ
 前前から好物だった植物肉を食べる事に抵抗は無く、あっさりと肉を食い千切り租借する。
(中々上手いな……特製なだけあるか、少し味が変だけど)
 そう思いながら肉を飲み込む。
 『オーク』特製植物肉が美味なだけで終わるはずが無いという事を男は予想しなかった。
「あ……な?」
 男はすぐ自身の異変に気付いた。頭がクラクラして思考が鈍くなる。
「ほら、もっと食うか? 美味いぞ?」
 オークが肉を差し出すと男はそれを貪りだした。
「んぐっ……美味い……腹減った……」
 変化は体にも現れ始めた。腹が少しづつせり出し腕や足も丸くなっていく。
 肉を食べれば食べるほど男の体に贅肉がつく、男はそれに気付かず食欲の赴くまま肉を食べる。
 そしてもう一つ、男は鈍くなった頭で妙な火照りを感じていた。
 肉を飲み込む度胸が熱くなり、何も考えられなくなる。そしてもう一箇所。
370名無し調教中。:2009/07/26(日) 21:21:37 ID:jCQn8ruJ
「うあっ……チンポがあつい……」
 男は下半身の疼きに耐え切れず手を伸ばし性器を扱こうとするがオークが止めた。
「俺がやってやるからお前は肉を食え。いいな?」
 オークは楽しそうに言い、ぶっくりとした手を伸ばし、男の性器に触れる。
 それだけで男は嬌声を上げ性器からは先走りが溢れる。
「ほら、口が止まってるぞ? 食わなきゃ続きはやらないからな」
「ひっ……あっ……はぐっ、んうぅ」
 男はすぐに肉をさっきより早いペースで口に入れる。また男の体が太りだした。
「よしよしいい子だ。ほら御褒美だ」
 オークが男の性器を扱き上げ、刺激する。先走りで濡れた性器はぐちゅぐちゅと音を出している。
「だ……だめ……でちゃ……イっちゃう……」
 たどたどしく男が言う。あまりの快感に鈍い頭ではパンクしそうになる。
「ほら、気持ちいいんだろ? 出しちまえ」
 オークがそう言うと男は安堵した表情を浮かべ、オークの言葉を受け入れた。
 男が一際大きく嬌声を上げると射精した。精液は男の腹や胸、オークの手を汚す。
 気持ちいい。と男は一言呟くと倒れるように寝転がり寝息をたてはじめだ。
「こいつは結構上玉だな。前の奴よりも好みだ」
 自分の手と男の体についた精液を舐め上げ、オークは立ち上がる。
「俺は前の奴の方がいいな、あの反抗的なのが従順になるまでが最高だ」
「よし、じゃあ今日はあいつを犯すか」
 二匹のオークは先走りを垂らす勃起した巨根を晒しながら歩き出す。
 オーク達の言う奴隷とはこういう奴隷であった。
371名無し調教中。:2009/07/26(日) 21:22:51 ID:jCQn8ruJ
規制くらう前に投稿、でも書き溜めはここまでだから続きは未定
372名無し調教中。:2009/07/26(日) 22:02:18 ID:RNIzhtRO
SS乙!
なんという肉奴隷
前の奴隷がどこまで成り下がったかも気になるな
373名無し調教中。:2009/07/26(日) 23:02:55 ID:lu9p1hlL
ss乙
意外と優しいオークに好感
そして親玉はもっとでかいんだろうな
374名無し調教中。:2009/07/26(日) 23:35:08 ID:GE8Qji+H
SS乙です
こんなオークなら奴隷にされてもいいな

続きがあるならもうこの戦士は肉奴隷になってるのか
375藍色茜色:2009/07/27(月) 05:07:50 ID:k6kNgiQv
「ああああああかっ、あかねっ、赤音っ!?」
寮の入り口から伸びる廊下を、健太が駆け抜ける。
呼ばれた当の本人は、オープンフロアで何気ない話をしながらテレビを見ていた。
「おーなんだ。泳げたか?英語のテストで満点でも出たか?」
「ちゅーされた…っ!!!!」
ざわっ、と一瞬空気が揺れると、その場にはテレビから流れ出る音だけが残った。
「…あ、えと…ちゅ、ちゅーっていうのは…」
「いやいやいやそうじゃねぇだろ」
「お前女友達居たのかー!」
「なに?万能さ極まってんの?しぬの?」
がやがや騒ぎ立てるギャラリーを押さえながら、赤音が健太の手を引いた。
「お前バカ、とりあえず部屋来い」
「おまっ、赤音やっぱお前そーゆー…」
「いやーん里中先輩っ、俺、俺も相手してっ!なんちてっ!」
「バカかお前ら。バカばっかかお前らは!」
ふざけて茶化す面々にばしっ、ばしっ、と掌底を加えつつ、赤音は健太を先に部屋に向かわせた。
健太は健太で、赤音の部屋に入るなり、先走った事をしたと反省して、顔が火照りだした。
「よ、お待ち。」
「あ、ご、ごめんっ、変なこと言っちゃってっ」
「いや、いいけど」
口に出す言葉とは裏腹に、赤音はそわそわと落ち着かない様子で健太を見やった。
「…悪いけど、男?」
「えっ!あっ、う、うん…そ、そうだよ。」
「そっか…藤谷か…」
「なっ、なんでわかったのっ!?」
半ば想像通りのリアクションに、赤音は複雑なため息をもらした。
「…そうじゃないかなぁ。とは常々。で、今確信。」
「ど、どうしよう…」
「どうって、断れよ。」
「断るって…な、何を?」
「…経緯はしらんけど、要するに告られてんだろ?それってよ」
376藍色茜色:2009/07/27(月) 05:08:31 ID:k6kNgiQv
「里中先輩」
「…なんだよ」
「そんなに食ってんと、もっと太るっすよ。」
「…あっそ。」
いつもと同じ夕食時、いつもと変わらぬペースで、赤音はガツガツと食事を口に掻き込んでいた。
いつもと違う点があるとすれば、今日は誰よりも早く食堂に居たのに、誰よりも遅く食堂に残っている事だった。
延々と同じペースで食べ続ける赤音のお腹は、ぽこっと膨れ上がっていた。
夏休みに太りだしてからぐんぐん成長を続け、『動けるデブ』になった体が、今日は一際大きく見えた。
「…用無いなら、健太んトコ行ってろっつの。」
「『転校生』じゃないんすか?」
ぴくっ、と赤音のこめかみが震え、箸が止まると、周囲の空気も同時に凍りついた。
「…いや、すんません。部屋戻ってますね。」
「…そーしろ。」
お互いに周囲の空気を察すると、表面上は穏やかに会話を済ませた。
そんな気遣いを知ってか知らずか、赤音の肩にぽんっ、と手が置かれる。
「…おつ。」
「お前…全部知ってたろ。」
「いやぁ、たまたま旅行ん時に藤谷と話す機会があってな。」
そういいながら部長は赤音の隣に座ると、赤音から箸を取り上げた。
「超びっくりしたけど、まぁ男ばっかだし。そういうのもアリなんかと。」
「箸、返せよ。」
「ごちそうさまでした。はい、終わり。お前次の計測で100kgあったら罰ゲームな。」
「意味わかんねっつの。俺が太ったって別に迷惑かけてねーだろ。」
「部員の士気がなぁ…あと何故か他の部に俺が怒られるしなぁ…」
そういいながら、部長は赤音のわき腹をぎゅっとつまんだ。指ではなく、手でがっちりと。
「大丈夫か。行き着く先はデ部に落ち着く予定だな。」
「いや意味わかんねーし。つか太ったの俺だけじゃないだろ」
「今はそんなことよりも」
そう言って真っ直ぐ見据えてくる部長の目線を、赤音はすっと逸らした。
「ごっそさん。寝るわ、俺。」
そう言って赤音は、すっと立ち上がると、そのままさっさと部屋に戻ってしまった。
「素直じゃないねぇ」
377藍色茜色:2009/07/27(月) 05:09:48 ID:k6kNgiQv
ばさっ、と脱ぎ捨てたシャツをベッドに放りながら、猿太彦は声を出して笑い出した。
「あんなん、ちゅーに入るわけねーだろーっ」
「だ、だって、びっくりしたんだってばっ」
「俺もまさかプールサイド掴みながら溺れる奴が居るとは思わなかった。」
「〜っ…も、もういいからっ。赤音にも勘違いされるたっ。」
真っ赤になった顔を隠しながら、健太は部屋着に着替えた。
「部活無い日にプールって、使っていいのか?」
「…ううん、こっそり。ていうか、なんで猿くんプールサイドに居たのさ」
「部活無いっつってたのに、お前教室にいねーんだもん。うちも今日無かったしな。」
「うーん…あ、でも、えっと、助けてくれてありがとっ」
もごつきながら放たれた笑顔の一撃に、猿太彦は硬直した。
「お…おおうっ、まぁなっ」
意識しないように、意識しないようにと心の中で繰り返しながら、猿太彦の股間は徐々に盛り上がりを見せていた。
「?どーしたの?」
「な、なんでもっ。じろじろ見んなっつのっ。」
慌てて後ろを向き、肝心の股間を隠すようにしていると、健太から思わぬ方向からの突っ込みが入る。
「なんか…猿くんも太ったねぇ」
「んなっ」
「なんかほら、むちっ、としてる」
筋肉の上に薄く脂肪が乗ったような、言うとおりむっちりしたわき腹を、健太がさする。
「ちょっ、なっ、お、俺は別にそんなっ、お、お前こそっ!!」
不意に触られてどうしようもなくテンパった勢いを、そのまま健太に返した。
「二学期入ってから太ったって、言ってたじゃんかっ」
「うん…やっぱり食欲が満期になって返ってきちゃったからかなぁ」
そういいながら、健太は少しぽこっと膨らんだ自分のお腹をさする。
「なんか、格段にご飯がおいしい気がする。これまずいよねー?」
「そ、そんなこと…ないと、思う、ぞ。」
「そっかなーっ」
首を傾げる健太に向かって、猿太彦はただただ頷いた。
378藍色茜色:2009/07/27(月) 05:10:29 ID:k6kNgiQv
「…太った…か…」
一人部屋でぼそっと呟く声が聞こえる。次の瞬間、暗い部屋の中にケータイの画面の光が浮かび上がった。
−−−−−
Title:☆★☆欲望銀行からのお知らせ☆★☆
−−−−−
藤谷猿太彦 様から 里中赤音 様に【貸し付け】が行われていました『食欲』ががこの度満期になりました。
規約に則りまして、こちらは貸し付け元のご本人様のもとにそのまま御返却となります。
今後も欲望銀行の正しいご利用をお待ちしております。
−−−−−
「…やっぱ、これだよなぁーっ。」
ベッドに寝転がりながら、猿太彦はお腹をぽりぽりと掻いた。
軽く文面を読み直すと、パチッ、と勢いよくケータイを閉じた。
「ま、ちょっとしたリバウンドってとこだろ。おかげさまでライバルはぶくぶく太ってくれたしなっ」
にひひっ、と笑いながら、赤音の移り変わる姿を思い返した。
夏休みに入り、明け、二学期の半ばに至るまでに、赤音の姿には変化が顕著に現れていた。
夏を迎える前のスマートな筋肉質の体が、旅行を境に急に肉付きだし、むっちりという期間は瞬く間に過ぎ去り、今はどう見てもデブ、という体つきになっているのだ。
せり出した腹や丸々とした腿のせいで何度もパンツを買い換えている所も見たし、シャツが汗染みでぴっちりと張り付いているのも見かけられた。
夏休みデブー、と言われて同学年や方々の部活の面々にいじられていたのは、猿太彦の目にはそれなりに愉快に映っていた。
「健太の理想の先輩像を壊したのは、ちょっと悪かったけどな」
まぁそれでも、自分がそうなればいいんだし、と都合の良いように自分に言い聞かせた。
「今日はいいことあったしなっ、もう寝よかなっ。…と、その前に。」
そう言うと猿太彦は、最近癖になっている夜食をつまむために体を起こした。
部屋の隅においてあるポットでカップラーメンにお湯を注ぐと、待っている間にあんぱんを1つ、2つ、軽くつまんだ。
379名無し調教中。:2009/07/27(月) 05:11:09 ID:k6kNgiQv
長らく間が空いてすみません。
次の更新もいつになるかはわからないです…;スパン長すぎて設定とか忘れちゃいそうですね;
SS投稿なさっている皆さん乙です…!ここはホントにいいところですねw

ところで、ウソップ太りましたねw
380名無し調教中。:2009/07/27(月) 08:02:25 ID:mIrQ3F7S
>>379
なん…だと…?<ウソップ
そしてSSGJ!
全員デブになってしまうがイイさ!w
381名無し調教中。:2009/07/27(月) 18:30:48 ID:G1SX2eAE
ss乙
猿太彦に肥満フラグが立ったな

赤音は別のフラグが立ってるっぽいけど
食欲返したしこれから痩せ始めるのかな?
382名無し調教中。:2009/07/27(月) 19:10:58 ID:/A6IDKKY
SS乙!
肥満フラグ立ってるねぇ
赤音はむしろ現状の食欲のままで鍛えた力士体型でも?

ウソップ肥満化の顛末をkwsk
383名無し調教中。:2009/07/27(月) 22:31:44 ID:tcNnqhNF
脂肪そのものを預けたらスゴい事になるwww
384名無し調教中。:2009/07/27(月) 23:28:10 ID:25SbbpjK
ウソップ、意外とちゃんとした太り方だったなw
ただ相変わらず下半身は細い
385名無し調教中。:2009/07/28(火) 01:17:24 ID:IWe0UaRJ
>>380
毎度ながらわかりやすい展開になりますwすみませんw

>>381
僕の小話はフラグがわかりやすいのが目印です。(…)

>>382
先週のジャンプのワンピ扉絵が、『ウソップの一人じゃ死ぬ病Vol.1 ボーイン列島は暴食の森』という一枚絵で、涎垂らしてるウソップ。
今週のジャンプが、『ウソップの一人じゃ死ぬ病Vol.最終回 ウソップ太った』になってて、ガチでウソップが太ってました。

関係ないんですけど、既存の肥満化ネタってここで書くよりも直接Wikiに書いた方がいいんでしょうか…?
団地ともお(漫画)とかサンレッド(漫画)とかにもちょろっとあったりするんですが、こっちでレス消費しない方がいいんですかね?
386名無し調教中。:2009/07/28(火) 01:36:37 ID:Ky4vColb
過程とばしすぎだしもう終わりかww >ウソップ
もったいないのぅ

wikiに書くのでもこちらにレスするのでどちらでもいいと思う
「レス消費しないほうがいい」とかは全然気にしないでいいかと
387名無し調教中。:2009/07/28(火) 01:40:31 ID:GIfXpSQQ
まとめwikiはあくまでスレの内容のまとめだから
スレに出てないことは控えた方がいいと思う。

もし作品を知ってるなら、あらすじとか感想もまじえて
ここで紹介してくれた方がスレも賑わうし、
有益な情報ならスレを多少消費してもいいんじゃないかな。
388名無し調教中。:2009/07/28(火) 02:00:07 ID:yOe7CuZX
>>384
ワンピースの肥満体キャラって基本的に足細いよな。
389名無し調教中。:2009/07/28(火) 03:05:34 ID:KYOeWNc9
>>387
ゲームの項目作って勝手に色々追加しちゃったわ…
紹介だけでもしておきます

つっぱり大相撲 Wii部屋
メインとなる育成モードにて、ちゃんこを食べると太っていく
こんなにもボヨンボヨン揺れる腹が見れるのはこのゲームぐらいだと思う
Miiに対応してるんで、顔は自分好みに出来る

グランド・セフト・オート・サンアンドレアス
食事をすると太り、ある一線を越えるとモーションがデブ専用モーションになる
走りまくってスタミナ切れになった時、
ヒザに手をついてゼェゼェハァハァ言うのが個人的にツボ
服の種類が豊富なんで着せ替えが楽しい
ただ、服を全種類出すには、難易度の高いメインストーリーを進めないといけない

Fable 2
肉やパイなどを食べると太る
服や髪などのバリエーションが多く、更には自分好みに着色出来る
「サラダドジャー(野菜嫌い)」という称号にすると町の人からデブネタでからかわれる
中世ファンタジーの世界観なので鎧とかもある
余談だけど、このゲームは痩せる要素が少ないんで、
普通にプレイしてると大体デブる

The Sims 2・3
食事をしすぎると太る
生活シミュレータソフトなんで、gdgdと堕落した生活をさせて太らせるなど、
妄想と組み合わせると楽しいと思う
390名無し調教中。:2009/07/28(火) 03:10:37 ID:KYOeWNc9
天外魔境 第四の黙示録は自分が追加してない&プレイしてないので、
ちょっとしか知りません

確か道中のボスの親玉がデブ至上主義で、
町の人々を太らせてく…みたいな内容だったかな
391藍色茜色:2009/07/28(火) 03:29:27 ID:IWe0UaRJ
がらっ…とんっ。教室の引き戸が、粗雑に閉められる。
「…で、だ…」
発せられる言葉の前後に、少し重いため息が混じる。
「お前ら、何か言い訳あるか?」
「別に。」
「すんません。」
「ご、ご飯が美味しくて…っ」
「…くくっ、ご飯てお前、ねーわーっ」
重々しい空気の中、素っ頓狂な健太の答えに、思わず部長は噴出してしまった。
「まあそうだな、大した言い訳なんかないだろうし、あろうがなかろうが今どうこう言っても仕方ない。」
「よっ、部長っ、わかってるーっ」
ふざけて囃し立てる赤音を静止するように、軽く部長の睨みが入る。
「まったく…目に余るってんで、なんで部長だからって理由で、お前らが太った事を俺が怒られにゃならんのだ」
「ご、ごめんなさいっ」
「すんません。」
「太ったの俺らだけじゃねーじゃん。」
「お前らは目立つのっ。つか、ナチュラルに藤谷まで俺が受け持ってるのなんなんだよっ」
「俺、部員より水泳部の方が仲良いっすから。」
ねーっ、と浮かれる健太と顔をあわせながら、猿太彦はにやけている。
その様子を面白くなさそうに、赤音が舌打ちをした。
「つーかなんなんだ、ホント。大なり小なりあちこちでよぉ。病気かなんかか?」
そういいながら、部長は小さく肩を竦めた。最近身の回りで起きている体重増加現象に、首を傾げていた。
「部長、俺その病気しってる。」
「はい赤音君。」
「ご飯が美味しい病」
「あ、それだねっ」
なーっ、とハイタッチをする二人を尻目に、今度は猿太彦が舌打ちを鳴らした。
「アホな事言ってないで、お前らちっとは痩せろよ。な?」
部長がそう注意を促したところで、廊下に最終下校のチャイムが鳴り響いた。
392藍色茜色:2009/07/28(火) 03:30:20 ID:IWe0UaRJ
「太った太ったって、そんなに太ってねーっつのっ」
そう言いながら、猿太彦は勢いよくベッドに腰掛けた。
ぼわんっ、と体が弾むより一瞬早く、ぎしぃっ、とベッドが軋む音が聞こえた気がした。
「そっかなぁ」
「う…ほ、ほらっ」
猿太彦がシャツを脱いで、上半身をアピールする。
過度にむっちりした肉付きが見て取れるが、肥満体、という感じは全然なかった。
「はい、おなかの力抜いてーっ」
「…むぅ」
ふぅっ、と息を吐くのと同時に、猿太彦のお腹がぼよっと前に出た。
腹筋のシルエットも消えたるんだお腹や、脇に引っ張られて位置が下がり、楕円形になった乳輪が、以前に比べて太っている事をはっきり示していた。
「むっちりぽよぽよ、だねっ」
「う、うっせっ。健太も同じだろっ。」
「えへへ、まぁね」
そういうと健太はシャツを捲り上げ、お腹をぺちっと叩いた。
「さすがにまずいよねぇ、66kgって」
「えっ!?」
健太の口から具体的な数字が出ると、猿太彦は驚愕の声をあげた。
「?猿くんは?」
「な…ななじゅう、ちょうど…」
「わっ、僕より重いんだ」
「…この間まで二人とも60kgで同じだったのにな…」
そう考えると、ぱっとお互いの体を見比べただけでも、はっきりと違いがわかった。
「や、やばっ、これデブになる…っ」
「ねーっ、あれはあれでふかふかして気持ちよかったけど、自分でなるのはなぁ…」
「…あ、あれって?」
「赤音。クッションみたいで、あれはあれでアリかもって。」
そこまで聞くなり、猿太彦は「今日はもう戻るわっ」と言い残して、健太の部屋を飛び出してしまった。
393藍色茜色:2009/07/28(火) 03:31:04 ID:IWe0UaRJ
「逆☆効☆果…」
部屋に戻った猿太彦は、机に突っ伏していた。
「どーせぇっちゅーんじゃい…手強いな先輩…」
パチッ、パチッ、とケータイを開け閉めして鳴らしながら、今後の対策を考え込む。
しばらく考え込んだ後、猿太彦は何かを思いついたように、勢いよく立ち上がった。
「おおおおおっ、そうだよ、俺あったまいーっ!」
指先が手馴れた動作で、ケータイを弄る。素早い操作の後閉じられたケータイは、直後の着信音で再度開かれた。
−−−−−
Title:☆★☆欲望銀行からのお知らせ☆★☆
−−−−−
藤谷猿太彦 様への『食欲』の【借り入れ】が行われます。
また、こちらは以前満期までの【貸し付け】が行われていましたので、余剰分は【借り入れ】対象とは別に譲与されます。
今後も欲望銀行の正しいご利用をお待ちしております。
−−−−−
メールの画面を確認し終わると、猿太彦は不敵な笑みを浮かべた。
「フフフ。そーだよ、そーだよ。どうせ痩せるつもりなんだし、それならいっそ一回太りゃいいんだよ。」
机の上に『本日の夜食』を並べながら、猿太彦はにやけていた。
「あのデブ並みに太れば、ふかふかで気持ちいいってことだろ?
 好都合な事に、なんかオマケもついてきてるし。ま、今だけ、今だけ。」
気がつけば、机の上にあったパンが二つ、空袋だけになっている。
口の端についたクリームを舐め取りながら、猿太彦は再びケータイを開いた。
「なんか他にいいのねっかなー。痩身欲ってのがあるんだから、肥満欲とかあったってイイんじゃねーの?」
欲望銀行のページを漁る猿太彦の手は、いつの間にか翌日分の夜食用にしておいたカップラーメンに伸びていた。
394名無し調教中。:2009/07/28(火) 07:31:20 ID:exa6yri8
>>390
マダム・アペティだな
太ろうとしない相手には深夜に押しかけて特製チョコクッキーを無理矢理口に突っ込むと、
食ったら見る見るうちにデブになった。
デブになるの♀だけど。しかもデブ化ムービーもカレンだけだし。
リンダなんか、アペティの城に侵入したら謎のクッキーの原料があって、一目見たら我慢できなくて一口だけ食べたら、みるみるうちに百貫デブになったんだぜ?
普通そこらへん絡めてちゃんとやるだろJK
395名無し調教中。:2009/07/28(火) 09:20:21 ID:A71sIvyp
肉助とアペティは天外魔境屈指の良フィーダー。
ま、片方はデブじゃなくてブタにするんだけど。 
396名無し調教中。:2009/07/28(火) 19:33:53 ID:5aGfQcRD
>>389
レビュー乙
やっぱりシミュレーションが多いな
プレイするなら一回はわざと思い切り太らせたいな
397名無し調教中。:2009/07/28(火) 23:48:48 ID:yUByTdRp
>>393
SS乙!
策士策に溺れるで半端なくなりそうだなぁ

ゲーム内容が現実に反映とかでもネタになりそうか
398名無し調教中。:2009/07/29(水) 03:28:00 ID:2xpZI2BA
・部活動もの
・マイライフもの
・料理・大食い競技もの

色々ありそうだ
399名無し調教中。:2009/07/29(水) 04:51:49 ID:tEtcVoou
デブ専の恋人の気を引く恋愛シミュレーションってないかな?
太ったりたくさん食べたりするとイベント発生とか
ライバルと肥満化競争するとか
400名無し調教中。:2009/07/29(水) 08:01:01 ID:crA7V7V6
今回借りた食欲と、前回預けた食欲のダブルパンチで巨デブになりそうwww
401名無し調教中。:2009/07/29(水) 08:21:25 ID:9IaX5y8c
俺も食欲預けてえw
402名無し調教中。:2009/07/29(水) 18:56:57 ID:ZGcTSan6
>>399
女視点彼氏肥満化ゲームとかか
裏技でできるモードがやけに体重増加イベント大目の設定になったりなー
403名無し調教中。:2009/07/29(水) 21:55:03 ID:sVqTYyif
たぶん慌てて解約しようとしても指が太くなりすぎてメール打てないんだぜwww
404名無し調教中。:2009/07/29(水) 22:09:34 ID:GrGd9PrA
今日の世界仰天ニュースで
寝ながら過食をしてしまう
病気があるようで
もし起きてる最中にも
飯たくさん食べてたら
どうなるんだろう…
405名無し調教中。:2009/07/30(木) 03:30:38 ID:F99Pr7Pe
>>402
女視点て今まで意外とないよな
スレでの男性人口の方が多いというのもあるんだろうけど

>>403
携帯が壊れたら契約解除とかどうなるんだろうな?
やめられない止まらないになってしまうんだろうか

>>404
知らない間に食ってるより
「こんなに食べちゃあまた服が……ゲフ」と自覚しながらも
我慢できず肥満化していくのもいいもんだぜ?
406名無し調教中。:2009/07/30(木) 07:59:34 ID:XZALHObo
>405
停止メール打とうとして指が太くなりすぎて打ち間違って逆に増加メール打っちゃって、
あれよあれよと太って太い指で携帯持ちにくくなる上に慌てて携帯取り落として拾おうとするんだけど、
太るに合わせて身体の動く範囲が狭まって目の前に携帯があるのに拾えずに太り続けるとか
407名無し調教中。:2009/07/30(木) 08:22:24 ID:tDJHK4Zu
たしかに機種にもよるけどデブは携帯のキーが打ちにくい。
実際に体験してるからわかる。

あと、太っていくにつれて声がデブ声になるのっていいよな。
408名無し調教中。:2009/07/30(木) 15:31:22 ID:Z7JzxN3c
351です

しばらく見ないうちにSSが^^
お疲れ様です。
確かに声が変わるのもいいですよねぇ
太る過程はおいしいw
409名無し調教中。:2009/07/30(木) 21:27:36 ID:u8rxmfPS
携帯のボタンがうまく押せないって、
クリームパンみたいな手なのか。
きっと手をつないだらふかふかで気持ちいいだろうな。

>>408
太って声が変わったっていう自覚ありますか?
410名無し調教中。:2009/07/30(木) 21:46:56 ID:Z7JzxN3c
408です。
>>409
うーん、一番太ったのが声変りの時でしたし、特に声の変化には気づきませんでしたね。
ただ、体重の増加とともに羞恥心がなくなっていくのは感じましたよ!
だんだん行動が大胆になってきて…
まぁ周り気にしないから高校時代とかは行動が割と早かったけどね。体育の授業とかw

そうそう、デブ専のお絵かき掲示板見つけたけどはりつけた方がいい?
411名無し調教中。:2009/07/30(木) 22:15:34 ID:2BejlFps
あんまり晒しとかはよくないと思うよ
それでそこが荒らされたら迷惑がかかる
ここで新しく作るならともかくね

まして男の肥満化が主題じゃないないだろうし
412名無し調教中。:2009/07/30(木) 22:24:00 ID:Z7JzxN3c
410です

分かりました。
やめておきます。
事前に聞いてよかった^^;
413名無し調教中。:2009/07/31(金) 03:34:21 ID:aep6jctt
少しでもネタができやすいように女スレみたいにアンケでもとってみようか
どんなシチュがあるか見直すのにも使えると思うし


まぁ今からアンケ内容を考えるんだが
414名無し調教中。:2009/07/31(金) 15:15:45 ID:YrW/xdiH
やはり学校ネタとか。
415名無し調教中。:2009/07/31(金) 22:17:40 ID:go3UlR7z
Q1.なに(手段)・だれが肥満化させる?
例:男が、女が、超常現象・呪いが、環境が

Q2.肥満化人数は?
例:1、2、3、大人数

Q3.肥満化後の体の大部分は?
例:脂肪、筋肉、水、謎の液体

Q4.太らせるならどの体型から
例:痩せ、普通、モデルイケメン体型、大柄、マッチョ、並デブ

Q5.体重や身長、スリーサイズの変わり具合は?
例:ぽっちゃりの2桁体重、ボリュームがある3桁体重、小デブ、大デブ、肉塊

Q6.変貌振りを実感させる上手い表現は?
例:服のボタンとばし、服破ける、汗だらだら、いままでできた運動をさせる

Q7.肥満化につけられるようなアクセントは?
例:豚鼻耳、剛毛化、多汗症、体臭

アンケなるならこれぐらいかな? Q7は無理やり感が多少あるかも
416名無し調教中。:2009/07/31(金) 23:01:21 ID:QvWm0rSE
>>415
Q1.なに(手段)・だれが肥満化させる?
医学的実験
〜満腹中枢の破壊、摂食欲の増大など。
Q2.肥満化人数は?
比較実験できる人数
Q3.肥満化後の体の大部分は?
脂肪&巨大な胃袋

Q4.太らせるならどの体型から
貧弱な坊や
Q5.体重や身長、スリーサイズの変わり具合は?非現実的なまでの膨張
Q6.変貌振りを実感させる上手い表現は?
腹の重さで物を破壊
一歩間違うと凶器と化す贅肉
Q7.肥満化につけられるようなアクセントは?
限度を知らない大食い

病弱な痩せ形人間が、肥満すればするほど健康体になる。
...現在、肥満による医療費の増大が社会問題化しているので、逆転の発想で、
「いくら太っても絶対死なない方法」を研究する科学者がいてもいい。
その人体実験の模様をssにしてみたらどうだろう?
夏だし、少しばかりホラーな要素とかもあっていいと思う。
417名無し調教中。:2009/07/31(金) 23:27:39 ID:T0wp9hqx
Q1.なに(手段)・だれが肥満化させる?
超常現象・呪いで肥満化させるのが好き。

Q2.肥満化人数は?
何人でも構わないけど、大人数肥満化だと書くのは難しそう。

Q3.肥満化後の体の大部分は?
脂肪 全体的に肉がつきつつ、お腹がボヨンとしてるのがいい。

Q4.太らせるならどの体型から
最終的にデブるならどんな体型でもいいけど、小太りかデブがいいかな。
デブ専なもんで最初からそこそこ肉付きが良いほうが好き。

Q5.体重や身長、スリーサイズの変わり具合は?
ボリュームがある3桁体重、大デブ。

Q6.変貌振りを実感させる上手い表現は?
ボタンとばし、とまらない汗、チンコサイズの変化を確認など。

Q7.肥満化につけられるようなアクセントは?
豚鼻耳などのデブ獣人化、体臭のきつさUP、性格の変化。


例題に頼った回答になってしまった
418名無し調教中。:2009/08/01(土) 00:03:53 ID:LnfgooLW
ちなみにアンケ項目考えた>>415本人は
Q1
環境の変化で〜系。村とか秘境とか閉鎖空間いいね
ラブラブで肥育なら女性が肥満化させるのもあり

Q2
何人でもばっちこい。だけどやっぱりssにするのは難しそう
ラブラブならじっくり1で

Q3
がっちり筋肉の上に厚みの脂肪。脂肪が多めで

Q4
やせ〜普通体型から。落差を楽しみたい

Q5
3桁。大デブ。 多少身長が伸びるとかもありかな

Q6
以前の服(水着なども)着用。移動に困ったりとか

Q7
毛深くなって雄らしく、だけど性欲増やして欲望に弱くさせたり
419名無し調教中。:2009/08/01(土) 11:33:20 ID:6RuJo5KF
>>416
>貧弱な坊や
同意同意

前スレの頭にあったSSには萌えましたよ
420415:2009/08/02(日) 04:05:38 ID:5KY8qC2D
あんまりアンケ人気ないのね……
項目が多すぎたかな?
答えられるとこ一部でもいいので活気だしていこうぜー
421名無し調教中。:2009/08/02(日) 05:13:07 ID:bQssx5Gm
答えようと思ったんだが
上で出た回答でほとんど俺の好みがカバーされてるんだよな
特に>>416とか

逆に項目増やしてみる
一部だけでも答えてもらえればいいと思う

Q8 好きな年齢層は?
例、高校生ぐらい、20代前半

Q9 好きな体の部位は?
例、腹、胸、二の腕

Q10 無理やり太らせるのと本人の意志で太るのどっちがいい?

Q11 どうやってかわいがる、もしくはいじめる?
例、食べ物を口に突っ込む、マッサージしてあげる
422名無し調教中。:2009/08/02(日) 12:33:02 ID:+lBCLABt
>>421
Q8 好きな年齢層は?
二十歳位まで(脂肪細胞が増える年齢まで)
Q9 好きな体の部位は?
腹、首筋(うなじ)
Q10 無理やり太らせるのと本人の意志で太るのどっちがいい?
本人の合意の上で。苦痛はあっても良いが虐待は嫌。
Q11 どうやってかわいがる、もしくはいじめる?
軟禁。全裸で羞恥プレイ的なのも萌える。
423名無し調教中。:2009/08/02(日) 15:30:18 ID:w9IYPp86
他と被ろうが
表現の仕方や受け取り方の一言の違いからネタ出るかもしれないし
レスにしてもいいんじゃないかな

>>421
Q8
大学生以上壮年ぐらいまで
ナイスミドルや万能執事が中年太りとかもいいね
Q9
胸、腹、尻
ボリュームも欲しいけど、質も大事だと思う
Q10
本人の意思で
環境変化やいつのまにか〜も好みなんだが無理やりに入るのかな? 
Q11
運動させたり無理やり汗をかかせたり
狭いところで窮屈な思いをさせたり
この時期なら小さい水着で人前に出したりとか羞恥プレイもいいね
424名無し調教中。:2009/08/02(日) 17:14:15 ID:MDQtiJCi
>>423
了解。
Q10補足:本人が太りたがっているかどうか

Q1 男同士
環境変化とかで自発的に太ろうとするよりは、太らせ役がいたほうがいい。

Q4 最初からある程度太ってる
でもそれだと話は書きにくいかもしれない。

Q5 大げさなぐらいの表現が好き

Q6 お腹の肉をつまんで肉が増えたのを実感

Q8 若者〜中年

Q9 500円玉が隠せるくらい深いへそ

Q10 最初は強制、だんだん太る喜びに目覚める

Q11 お腹で遊ばせてもらう
オイルマッサージとか
425名無し調教中。:2009/08/02(日) 20:39:30 ID:g+pVYgJf
Q10、本人が太りたがってるかどうか だとNoなのかな
太ってきている、太ったことを悩んでいる ほうがいいや
426名無し調教中。:2009/08/02(日) 23:31:45 ID:Uec61KJM
上のレスと多少かぶるとこはあるけど、回答してみますた

Q1.なに(手段)・だれが肥満化させる?
→運動不足や大食、あるいは薬や呪いのファンタジー的な要因……、だいたいなんでもイケる 人物はどちらかと言えば男同士のが好き
Q2.肥満化人数は?
→人数と萌えは比例ww
Q3.肥満化後の体の大部分は?
→言わずもがな脂肪
 大部分ではないが、筋肉がちょこっとあっても可
Q4.太らせるならどの体型から
→小太りも良いが、やっぱり痩せや細マッチョなどの脂肪とは無縁そうな体型からがなお良し
Q5.体重や身長、スリーサイズの変わり具合は?
→体重はスタート時の2倍以上とかまで増えてると激しく萌える
Q6.変貌振りを実感させる上手い表現は?
→肉が波打ち揺れ動く様
Q7.肥満化につけられるようなアクセントは?
→息切れ、怠惰
Q8.好きな年齢層は?
→高校生〜アラサー
Q9.好きな体の部位は?
→腹と胸はマスト
Q10.無理やり太らせるのと本人の意志で太るのどっちがいい?→無理矢理
 身体の肉を気にしてたり、屈辱を感じさせたりしつつも、ある時点で開き直ってさらに太れば良いと思うよ
Q11.どうやってかわいがる、もしくはいじめる?
→後ろからハグ
 そこからの胸・腹肉わしわし
427名無し調教中。:2009/08/02(日) 23:39:50 ID:DyCHRWg8
来週の日曜NHKでわんぱく相撲あるよ
428名無し調教中。:2009/08/03(月) 03:00:16 ID:t11npIzC
>>426
>体重はスタート時の2倍以上とかまで増えてると激しく萌える
それならどんな痩せでもさすがに3桁到達するなw
3桁が色々な区切りだよな
「ここまで来たか……」とか「……うわー」とか思っちゃう

>>427
子どもの頃は細めでも
あとあと相撲の魅力に取り付かれてとかあるのかなー

大学相撲部のHPとかみて
大学はいってからここまで……とか妄想してるわ
429名無し調教中。:2009/08/03(月) 15:51:55 ID:kdllWK85
>>387
自分が確認したものを書いておきます

アニメのうえきの法則
ケーキを100グラム食べると、相手の体重を1kg増やせるフィールドで戦うことになった植木
相手が甘い物好き(?)でケーキを食べるスピードが速く植木がどんどん太らされていく。

ゴーゴーゴジラマツイくん
マツイの大リーグ行きで事故に会い、
無人島に来てしまったメンバーが毒キノコを食べて太ってしまうお話
他にもマツイが牛を丸ごと食べてでぶってたりしてた。

超魔神英雄伝ワタル アナザーステップ
主人公と男1人と女1人(名前が思い出せない・・・)が気持ち良さそうな温泉に釣られて入ってしまい
溺れたのか分からないが太ってしまう・・・

星獣戦隊ギンガマン
敵が人を太らせる弾でギンガマンのメンバーを太らせてしまう
レッドが演技を頑張ってた
430名無し調教中。:2009/08/03(月) 18:26:27 ID:r2NLOtpr
>>428
なんとなくだけど130kgが一つの区切りだと思うな
もちろん身長とか太り方にもよるけど、そこまで到達すると
横幅とか体の厚みが普通体型と明らかに変わってくる
デブと大デブの区切りって感じ
431名無し調教中。:2009/08/03(月) 18:41:34 ID:BwwJY5OC
今日のまる見え、スレのテーマと正反対なのにすごくわくわくする。
どんな巨体を築き上げても、いつか痩せなくちゃならない運命なのか?
432名無し調教中。:2009/08/04(火) 03:51:50 ID:VgZjEFIl
>>429
レビュー乙
戦対物って微妙に肥満化あるよなカーレンジャーとか
顔がもっと太くなってたら良かったんだが
433名無し調教中。:2009/08/04(火) 04:29:39 ID:4wkNyjPg
ゴエモンのアニメにも肥満化あったよな
434名無し調教中。:2009/08/04(火) 10:21:35 ID:6oocJP+r
サムライがきたなら次ぐらいは力士だな! .戦隊物
しかしそれだと肥満化じゃなくて最初からデブぽいという……

肥満化した状態がしばらく続けばいいのに
肥満化が手段というのがもったいない
435名無し調教中。:2009/08/04(火) 20:18:20 ID:btGc0Vui
全員イエロー
というか戦闘服がまわし
毎回敵の罠(おいしそうな食べ物)にかかる

なんかケモ板で見たような…
436名無し調教中。:2009/08/04(火) 20:44:33 ID:xQIxx6PX
メタボな考える人ワラタw
437名無し調教中。:2009/08/04(火) 21:00:17 ID:MH7nzKOP
スタミナ太郎で肉食ってきた412ですw
戦闘服がまわしって上半身がら空きじゃないかw
でも敵の罠にはまって…っていいねぇ
まわしはリアルでつけてみたいw
438名無し調教中。:2009/08/04(火) 22:09:10 ID:yhVSFi7p
>>437
もちろんSサイズのTシャツ着ていって、思いっきり食べて、
お腹が膨らみすぎでへそのあたりまで丸見えになって、
シャツのすそ引っ張って何とかお腹を隠しつつも、
店員の視線が恥ずかしくて、顔真っ赤にしながら会計済ませて、
店を出た後も周囲の目が気になって、変な体勢で小走りしたもんだから
転んじゃって、ピチピチのシャツがビリッといっちゃって、
もう半泣きになりながら帰ってきたんだよな?
439名無し調教中。:2009/08/05(水) 00:18:19 ID:FSE02c8z
437です
>>438
友達と一緒でしたからねぇ…さすがにそれやる勇気はなかったです(汗
普通に3L着てた…
440名無し調教中。:2009/08/05(水) 03:40:06 ID:ffGMlfba
>>436
ググったらでてきたがメタボの域超えてるw

>>438
食べ放題と思いきや逆に色々強制しちゃう
「注文の多い焼肉屋」  これだね!
441名無し調教中。:2009/08/05(水) 16:41:31 ID:WMxtNOY2
http://imagepot.net/view/124945771044.jpg

http://imagepot.net/view/124945753041.jpg


部活でばりばりのころは腹筋割れてて、それが普通だと思ってたけど
ここ何年運動しなくなってからあの自信満々だった体が緩みだした気がする・・。
まだ自覚が甘いのか、まだ自分はスタイルいいと思ってしまってて気にせず食べまくってる
442名無し調教中。:2009/08/05(水) 18:23:51 ID:IDMIr92a
 男は目を覚ました。今日はいつなのか、朝なのか夜なのかは分からないが腹の減り具合から相当時間は経っていると男は予想した。
「随分疲れてたんだな……」
 昨日何かあったのか、はっきりしない頭で男は思い出す。
 オークが来て、会話し、そして。
「うわ……!」
 その後の光景を鮮明に思い出し絶句する、それと同時に男はゆっくりと下を向いた。
 そこには見たことも無いぷくっと突き出た腹があり、二の腕も摘める程脂肪が付いている。
 まだデブでは無いが確実にぽっちゃりとした体型になっていた。
「あの肉のせいか! 太りやすくなってるだなんて!」
 あれを食べていてはとんでもない事になる、そう考えた。
 だが植物肉の味とあの感覚を思い出すとはっきりと食べない。そうは言えなかった。
 濃厚な味と異常な快感、麻薬の様な快楽は確実に男を蝕んでいた。
 思い出すだけで喉を鳴らし興奮しそうになる、男は頭を振り思い直した。
(何を考えてるんだ俺は! 魔物に太らされて犯されたんだぞ! それに興奮するだなんて……!)
 男は鋼のような意思を胸に宿らした。
443名無し調教中。:2009/08/05(水) 18:24:47 ID:IDMIr92a
 意思を持ってすぐ、またオークが1匹やってきた。
「よぉ、戦士。いや、元戦士か? まぁこんな腹じゃ戦士とは言えないよな」
 ぽちゃっとした男の腹を指で押しながらオークは笑う。
「お……おまえ……っ!」
「元気だな、それじゃあまた食べるか。今日はいっぱい食えよ」
 そう言って突き出した植物肉を男は一向に食べなかった。
 だがオークは気にせず、ただ肉を男の鼻先でぶらぶらさせる。
 前は匂わなかった植物肉の強烈な匂いを嗅いだ男は徐々に緩んでいく。
「食べればまた気持ち良くしてやるぞ?」
「また……また……」
 肉の味と快楽に犯された男はもう耐える事は出来なかった。
 手の鎖が外されて、男は手づかみで肉を食べ始める。
 腹はぶくぶくと脂肪が流れこむように膨れ、へそは横に伸び、丸く太鼓腹になる。
 その上に乗る胸は肥大化して前に突き出て、たわわと実っている。
 尻も肥満する体に合わせて大きくなり前より二周り肥大した。
 二の腕も柔らかくたぷたぷと震え、指にも肉がつく。
 贅肉のついた太ももは太った体に合う程に丸く太い。
 勃起した性器のある股間も贅肉のせいで性器が少し短くなったように見える。 
「ああ……美味い! もっと! もっと喰わせてくれぇ!」
 ひとしきり肉を食べ終えたがまだ男の食欲は満たされていなかった。
 さっきまでの態度が嘘のように男はオークへと懇願する。
「食べたいか? なら……」
 オークは男の前で仁王立ちになる、勃起した性器を見せつけるように。
444名無し調教中。:2009/08/05(水) 18:27:08 ID:IDMIr92a
「咥えろ」
 オークが命令する。男はそれに絶句し断ろうとした。だがその前に。
 オークが男の性器を足で弄くる、それだけで男の体に快感が走りまともな言葉が言えなくなる。
「分かってるよな? 喰えなくても、気持ち良くなくてもいいのか?」
「ぅぁ……そ、それだけはいや……」
「なら、咥えろ。早くしろ」
 男はオークの性器を咥える、不思議と嫌悪感は無かった。
 肉により頭と心が緩くなり太らされ雄臭いオーク達に犯され、性器を咥えさせられている。
 そんな事でさえ男には興奮する一要因にしかならない程に染まっていた。
「あ……はぁっ……ううっ……」
 あまりに太く長い性器をなんとか口に入れ、不器用に舐めながら竿から亀頭、亀頭から竿へと何度も頭を前後させる。
 不意に男は嬌声を上げた、オークが足で男の性器を刺激していた。男は腰を振り更に快感を得ようとしている。
 出てくる先走りを飲み、オークに命令されながら男はオークの性器を咥え続けた。
 少し肉がついた頬はオークに適度な快感を与え、やがて。
「よ、よし! 出すぞ! 全部飲めよ!」
 オークが叫ぶのと同時に男の口内の性器は震え射精した。
 それと同時に男の性器も跳ね上がり精液を吐き出した。
「ふっ! ううっぐぅっ!」
 そのあまりの量に男は吐き出しそうになるがオークは全部飲めと言った。
 男はゆっくりと精液を飲み干しオークの性器についた精液も舐め取った。
「自分の精液も飲めよ」
 命令されるがまま、男は自分の精液を手で取り指を咥えた。
「どうだ?」
「おれのはにがい……けどおまえのはすごくこい……おいし……」
 恍惚とした表情で言う男を見てオークは満足げな顔になる。
「それじゃあ御褒美の肉を……っと、これじゃまた今度だな」
 男の様子を見たオークは肉の入った袋を持ってその場を去った。
 そこに残ったのは解放された手で自分の性器を扱き、射精する快楽の虜になった太った男だけだった。
445名無し調教中。:2009/08/05(水) 20:06:33 ID:rsIzrkjY
SSGJ!
どんどん堕ちていくなー
446名無し調教中。:2009/08/05(水) 20:18:35 ID:O6UpQbIW
>>441
おお、デブ専じゃなきゃ憧れたであろう見事な腹筋
数年かけてじっくり脂肪で覆われていったんだな
これからの加速に期待

ビフォーアフターセットでの画像ってスレ史上初じゃないか?

>>444
ss乙
分かってるのにやめられない
気持ちいいことに耐えるのって拷問だよな
447名無し調教中。:2009/08/05(水) 23:55:45 ID:FSE02c8z
439です
>>446
確かに初なきがします。
いいですよね、ビフォーアフターw
逞しい腹筋が徐々に隠れて…
やってみたいけど腹筋出すのは大変そうだ…
448名無し調教中。:2009/08/06(木) 02:41:45 ID:ySEWn9dU
>自信満々だった体
その体が徐々に肉に包まれていくのが……
449空蝉:2009/08/06(木) 13:26:55 ID:2HO9I+IV
世の中は何て理不尽にできているんだ。
今まで何十回と繰り返した疑問が今日も脳裏に浮かぶ。
牧田雄大19才の夏は、やはり惨憺たるものになりそうだった。
牧田は、大学に通いながらバイトで学費を稼いでいるそれなりに苦学生だ。
しかしバイト先での仕事ぶりも、勉学に対する姿勢も真面目で雇い主や教師からの信頼は厚い。
ただ、高校に上がった頃からいじめに会い、それを切っ掛けにして、今日に至
るまで同年代の人間からいわれのない迫害を受け続けていた。
一体どんな因果があるのか、凶運としか言いようがない。
が、迫害を受ける原因とされるのはいつもある一点が切っ掛けだった。

体型の問題である。牧田は所謂「デブ」だった。

志望校に受かる為に、受験のストレスから中学3年の頃太り始め、高校に上が
った時には、171p60kgだった体が71kgになっていた。
全体的に丸々として、ところどころ肉が余ってはいたが、デブという程ではなかったが、夏服に変
わった時に腰回りの肉がベルトにのっかっている処を弄られたのが始まりだった。
『デブ牛乳買ってこい』『デブあんパン買ってこい』最初はパシリ程度だったものが『デブ椅子にな
れ』『デブ靴なめろ』陰湿なものに、そして『デブサンドバックになれ』暴力的なものへと、牧田はス
トレスを感じると食べてしまう癖ができており、いじめがエスカレートするにつけブクブクと太り、
それが原因でいじめがエスカレートするという負のスパイラルに陥った。

結局いじめは卒業するまで続き、大学生となった時、牧田は112kgの堂々のデブになっていた。
いじめから解放され、少しづつ体重も減り始めたところで、今度はバイト先でのいじめが始まった。
廃棄物を大量に食べ続けた結果、少し減った体重は再び増え、今や127kg。

最近体が重い、腹が重たい、息が切れる、自分は死ぬんじゃないのだろうか?
バイトからの帰り道にそうなことを考えながら歩き、自宅に着く。

いつものように自宅の賃貸アパートの扉を開け中に入ると・・・
450空蝉:2009/08/06(木) 13:34:57 ID:2HO9I+IV
そこは緑に覆われた社だった。

余りの事に言葉もなく立ち竦む。一瞬の後に入ってきた扉から外にでようと考えたが、扉は跡形もなく消えていた。
代わりに緑はいよいよ濃くなり、蝉の音が世界を覆う。
茫然自失の牧田。すると、何処からともなく無機質な女性の声が木霊した。

『千の苦しみを受け入れた者よ』

声の方向をみると社の中心にいつの間にか古式の着物に身を包み、オウナ(老婆)の面を被った黒髪の女性がたっていた。

『千の苦しみを受け入れた者よ、我は牧田の氏神である。』

千の苦しみを受け入れた者?牧田の氏神?どうやら自分の事を指している様だった。

「・・・え・・あ・・か・・神様?・・。」

『その通りだ。この世には等しく辛苦と幸運がある。が、人にこれらが訪れる時、偏りが生じる。時に呪わしく思うほどの辛苦が重なる事も・・・』

牧田は自分におこった4年間の出来事を思う。

『本来等しく味わうべき辛苦を千受け入れた者は、それだけで大きな徳を収めたことになる。我は、そなたの氏神として徳に見合った神通力を授ける為に降臨した。』
451空蝉:2009/08/06(木) 13:36:07 ID:2HO9I+IV
氏神の言葉を噛みしめるように理解し、牧田は声を絞り出す。

「じ・・じゃあ、これから俺は理不尽ないじめから解放されるんですね?」

『そうではない。我は幸運をもたらしに来たのではなく、徳を積んだそなたに徳に見合った力を授けるために来たのだ。』

「そ・・それじゃあ、これからも苛められるのは変わらないんですか・・」

細く哀しみを含んだ牧田の問いかけに、今まで無機質だった氏神の声が憐みを含んだ声音に変わる。

『確かに、虐げられる運命から直接解放することはできないが、我が授ける力がそなたの道を切り開く助けにはなろう。』

『我は蝉の化身。我がそなたに授ける力は『空蝉』の力、蝉の抜け殻を触媒として日が沈み、再び日が昇るまでの間、触れた相手に自らの魂を移す力である。』

『そなたの魂が移った者は、そなたの魂が出るまでの間魂を眠らせる。魂の抜け殻であるそなたの体もまた眠りにつき、再び魂が戻るまで目覚めることはない。』

そう言って衣のすそから白く美しい手を差し出すと、消え入るような青白い光が牧田の体めがけて飛び立つ。青白く輝く光の主は蝉のようだ。
蝉は牧田の体に溶ける様にして消え、次の瞬間ぐにゃりと世界が歪んだかと思うと、もうそこはいつものアパートの一室だった。
452名無し調教中。:2009/08/06(木) 14:02:14 ID:i4HeJJFj
SS乙!
これからの展開が楽しみだ
453名無し調教中。:2009/08/06(木) 14:04:42 ID:SXtP3wsk
支援
454空蝉:2009/08/06(木) 14:38:30 ID:2HO9I+IV
次の日バイトへの道すがら、牧田は昨日の事を考えていた。
白昼夢を見たとしか思えない。牧田は自分の体を改めて見る。
タプタプの二の腕、タップリと脂肪を蓄えた胸、デップリタプタプの腹・・・何一つ昨日と変わらない自分。
やはり夢だったのか、そう思えた。

それを肯定するかのように牧田はその日も、バイトの先輩である長瀬から苛めを受けた。
長瀬は今年で27才になる。
上背は178p程あり、染めた髪、少し意地が悪そうな顔つきは同時にそれなりに整っており、体もワザとらしくない程度に作りこまれている。
所謂細マッチョという奴だ。
牧田を目の敵にする様な態度は27にもなってフリーターをしている自分の焦りをぶつけているのだと仲間内でも噂になっていた。

「オラ、このブタァッ!邪魔なんだよ、テメーの幅考えて品出しろや!」

「す・・すいません・・でも、今お客さんいませんし、早めに終わらせようと思って・・あの・・」
何時もは口答えせず謝るだけだったが、品出は長瀬の担当だった。何もしないで控室でマンガを読んでいるだけなので、仕方なく牧田が行ったことだった。
一体どんな精神構造であればこんな苛め方ができるのか・・・

「ああーん?何ナマ言ってんだコラ、ブタ!ブクブクブクブク太りやがって!テメーの脂肪まみれの体が邪魔で仕事できねーから控室で待機してるしかねー俺の身にもなれヤ!!」
そういって、長瀬は力一杯牧田の腹の肉を掴みあげる。
作りこまれた体から発せられる力は思いのほか強く、痛みが脳天をつき、「ヒッッ!」と悲鳴をあげるが、長瀬は力を緩めない。

「ぷっ、ブタの鳴き声はブヒィだろうが、てかお前また太ったんじゃねーの?ホントどうしようもねーデブだな!俺がお前なら恥ずかしくて外でれねーぜ?」
ギリギリと腹の肉を掴みあげながら詰る長瀬に、牧田は目が赤くなる様な憎しみを抱いた。
455空蝉:2009/08/06(木) 14:43:06 ID:2HO9I+IV
バイトからの帰り道、牧田はトボトボと歩きながら今日の出来事を反芻し、いよいよ抑えきれない怒りがこみ上げてきた。
そのまま近道の公園に足を踏み入れると、ベンチの横に小山になった蝉の抜け殻を見つけ、ハタと足を止める。子供が集めて置いていったのだろう蝉の抜け殻は牧田には薄く光が灯って見えた。

『我は蝉の化身。我がそなたに授ける力は『空蝉』の力、蝉の抜け殻を触媒として日が沈み、再び日が昇るまでの間、触れた相手に自らの魂を移す力である。』

昨日の氏神の言葉が脳裏をかすめる。夢でも何でもよかった。単なる夢であれば『空蝉』の力が発言する筈も無く、自分はひどく殴られるだろう。
だがそれでも良かった。そうなったとして今の自分と何も変わらない、ならば一か八かやってみよう。
牧田はそう決心して蝉の抜け殻を拾い集めると大事にショルダーバックにしまい、もと来た道を戻るように歩き始めた。
456空蝉:2009/08/06(木) 17:25:15 ID:zIacTEu5
忘れ物をしたフリをして控室に行き、総務関係の書類を出すと、長瀬の履歴書を探す。
長瀬は一番の古株だ。履歴書もすぐに見つかった。
牧田は素早く長瀬の住所を控えると、店長に挨拶して直ぐに長瀬の自宅に向かった。

例えようもない高揚感が牧田の体を支配し、重たい体に羽が生えたように普段とは比べ物にならない早足で歩みを進める。

長瀬の自宅は、ワンルームマンションだった。息切れしながら長瀬の部屋の前まで来ると、直ぐにインターフォンを鳴らす。
しばらくするとインターフォンから面倒臭そうな声が発せられた。

『・・はい・・どちら?』

「ま・・牧田です。先日お借りしたお金を返したくて・・」

『はぁっ?お前に金なんか貸すかよ・・てかお前なんで家知ってんだよ?』

「と・・とにかく、お金渡したくて・・その・・今日みたいなこと・・もう」

『はっはぁーん。ナルホドネ、お詫びの金を渡したいってことか?』

そうです。と応えると、直ぐに扉が開く。
何時になく上機嫌な様子だった。

「牧田くんも話わかるようになったねぇ、最初からそういう礼儀正しい態度なら俺も注意したりしないんだぜ。ま、あがれよ。」
457空蝉:2009/08/06(木) 17:37:52 ID:zIacTEu5
上機嫌な態度のまま長瀬は屋内へとうながすと、ペットボトルのお茶まで出す始末、本当に現金な奴だった。
沸々と怒りがこみ上げるが、これからの事を考えて抑える牧田。

「で?いくら払ってくれるのかなぁ?」

「ご・・五千円です・・」

この言葉に態度が豹変する長瀬。

「はあっ?おいブタテメ頭わいてんのか?んなハシタガネで許されると思ってんの?」

「お・・俺・・日雇いのバイトをやってるんで、そ・・そう、あの毎日五千円お届けします。そ・・それでも駄目でしょうか?」

思いがけない回答に、長瀬は目を見張る。

「毎日五千円を?これから毎日?ずーと?」

問いかけに一々頷く、頷くたびに長瀬の機嫌が良くなっていくのがわかった。

「ナルホド、お前も考えるねぇ。一気に渡したら先の保証もないモンなぁ。OKそれで行こうぜ。」

長瀬はそう言って手を差し出した。

今だ!牧田は金を取りだすのと同時に蝉の抜け殻を一つ掴み、差し出された手に金を置く時に長瀬の手に触れた。

牧田の視界がグニャリと歪む。

長瀬には見えない青白い光が迸り、手もとの抜け殻に収束していく。
抜け殻の背から青白い光に包まれた蝉が殻を破り出るようにして抜け殻から飛び立つ。牧田の魂が窶した姿だった。
蝉は一気に長瀬目掛けて飛び、長瀬の体に溶けて消えた。
458名無し調教中。:2009/08/06(木) 17:38:35 ID:X43pRxKc
これはいいフラグwktk
459空蝉:2009/08/06(木) 18:26:06 ID:zIacTEu5
歪んだ視界が元に戻ると、牧田の視線の先に牧田自身の姿があった。
『空蝉』の力が発現したのだ。昨日の出来事は夢ではなかった。

良い目覚めを得た朝を迎えたような感覚が全身を包んでいた。
体が軽い。
目の前の鏡で見た時よりも格段に太ってみえる自分を見れば当然のことだった。
視界にヘルスメーターが入ったので乗って見る。
はじき出された数字は65s。
127sの体から一気に65s細マッチョの体になったのだから体が軽く感じない筈がない。

「さてと・・・。これからどうしようかな・・・」

顔に落書き、体を傷つける、このまま万引き、このままその他の犯罪を犯す・・・数々のアイデアが浮かんでは消えた。

やはり一度で終わらせるには罪が重すぎる。

自分は既にどうしてやりたいか考えてことを起こしたのではなかったか?
牧田は意地悪そうな笑みを浮かべ、手持ちの五千円を持って外へとでていった。それは長瀬の顔に相応しい表情に思えた。
460空蝉:2009/08/06(木) 18:31:18 ID:zIacTEu5
吉野家で牛丼並盛5つ、マクドで最安のハンバーガーポテトセットを5つ、コンビニで菓子パンを15個、スナック菓子やサラミ等のツマミ類をしこたま、そして最安の焼酎を一瓶買って長瀬の自宅に戻った牧田は、テーブルにそれらをズラリと並べて片っ端から食べ始めた。

「はぐっ、長瀬の奴め、むぐっ、今日はよくも、もぐっ、自分は仕事さぼりまくって、はぐっ、俺が全部やってるのに、むぐぐっ、感謝するどころか、はぐっ、馬鹿にした上に、むぐっ、暴力までふるいやがって、むぐぐっ・・」

いつものストレス食いの要領で食べて食べて食べまくる。
腹筋が割れキュッとしまった長瀬のウエストが食べ物の詰め込まれる量に悲鳴を上げるかのように、みるみる内に膨らんで、30分もしない内にポッコリと胃が突き出た腹になった。

「ふ・・ふぅぅぅ・・ぐぇぷっ・・いつもと勝手が違うや・・・」

ポウンッ ポウンッ

ギッシリと食べ物が詰まった腹を優しく叩くと、鼓の様な良い音が響く、食べ物はまだ半分以上残っていた。

元々こんなに食べるのは初めてであろう体だ。これから少しづつ慣らしていけばいい。
そう考えて牧田はくちくなった腹を抱えて横になる。

3時間程休んで再び食べまくり、何とか全ての食べ物を腹に収め、またしばらく休む。すると既に時計は午前4時を回ろうとしていた。

そろそろ日が昇る頃だ。最後の仕事をするべく牧田は苦しい腹を抱えるようにして焼酎瓶をつかみ、栓を開けると、流し台にぶちまける。
少しだけ残した焼酎をコップに移し、少し口をつけてテーブルに置いた。

午前四時。空が明るんだように見えたその時、再び牧田の視界がぐにゃりと歪んだ。
461空蝉:2009/08/06(木) 19:01:41 ID:zIacTEu5
ジリリリリリリリリッ

毎朝午前9時に鳴るようにセットされている目覚ましが鳴り響く。

「んっ・・くぅっ・・あー・・」

長瀬は、最悪の目ざめを迎えていた。
頭が痛い、胸焼けがする、体中がところどころ痛かった。
どうやらテーブルの横で床に直に寝てしまったようだ。

「昨日、牧田が来て、金を受け取って・・・んん?それからどしたっけなぁ?」
少々目がさえてきて周りの状況を確認する余裕が生まれる。
「あったま痛えのは、この所為かぁ・・・」
大量のスナック菓子とツマミの包装が散らばる中、空の焼酎瓶と少しだけ残った焼酎の液体が入ったコップが置かれていた。
どうやら飲み過ぎて記憶がクラッシュしているらしい・・、それにこのスナック菓子とツマミの残骸、こんなものをこれだけ食えば胸焼けもしようというものだ。
どうやらこれらのものを買うのに牧田からもらった金は使ってしまったらしい。

「まあ、いいか・・・今日もあのデブ貢にくんだろ・・」
こなけりゃこないで、分捕るまでだ。そう考えて外出すべく着替えにかかる。

「うっ、くっ・・」
いつものようにタイトなパンツに足を通してウエストのボタンをしめようとしたが、きつくてしまらない。

「うっそだろう・・・おい・・・」
ポッコリと膨れた腹が邪魔でボタンが閉まらない。やはり食い過ぎたようだった。

「チッ・・」

長瀬は、ボタンをそのままにして上着を羽織り、イラつく頭でドカドカと周りに当たり散らしながら外へと出ていった。
462名無し調教中。:2009/08/06(木) 19:36:44 ID:gEH16V2W
ss乙です
ありそうで無かった復讐系。
人を呪わばなんとやら…続きが楽しみです。
463名無し調教中。:2009/08/07(金) 03:07:08 ID:jXcC68JL
SSGJ!
そういや復讐系は初だね
理不尽系とかはそこそこあったけど
ハッピーエンドが多めぽい
464空蝉:2009/08/07(金) 03:52:47 ID:gl05+3N8
代わって牧田は何時になくスッキリとした朝を迎えていた。
昨夜は『空蝉』が発動している間体が眠っていた為か、長瀬の体でも食べて休んでを繰り返していたからなのかは分からなかったが、とにかくも不規則な起床からくるダルさのようなものは一切感じなかった。

「ふぅー・・何か食おうかな・・・」

口に出してみたものの何時になく余り食欲がなかった。
昨夜長瀬の体で暴食の限りをつくした所為だろうか、この体は昨夜から何も食べていない筈なのに・・・
牛乳を少し飲んで、テレビをつけながら課題を片付けてからバイトに出かけた。心なしか足取りも軽く感じるのだった。


午前11から店長とバイトの後輩の前野が店を出で、代わりに牧田と長瀬が交代する。
長瀬の機嫌はすごぶる悪そうだった。
今日もドッカリと控室に陣取ってポータルテレビをつけながらマンガを読んでいる。
しかし、そんな姿も今日は全く気にならなかった。
いつも以上にテキパキと仕事をこなし、仕事の合間に長瀬に話しかける余裕まであった位だ。

「長瀬さん、お疲れのようですね・・・大丈夫ですか?」

「ん・・ああ、昨日飲み過ぎたみたいでよぉ、胃がムカムカするんだわ。」

そして、牧野は殊更に気づかわしげに言うのだった。

「これでも飲んで、安静にしていてくださいね。仕事は俺が全部やっておきますから。後昨日考えたんですけど、毎日っていっても五千円は少なすぎますよね・・、やっぱり一万円にしようかと思うんです・・・。」

長瀬の表情がみるみる満面の笑みに代わり、わりぃなといいつつ牧野がさしだした栄養ドリンクを受け取る。

そこにはこう書かれていた。

『食欲不振 肉体疲労時の栄養補給に エスカップ』
465空蝉:2009/08/07(金) 05:05:42 ID:gl05+3N8
それから毎日、バイトが終わると長瀬の家に金を届ける理由で訪問し、『空蝉』を使って長瀬の体で暴食の限りをつくし、瞬く間に10日間がたった。
牧野は、実質昼しかまともに食べていないからか、見た目にもスッキリしたように見える。今朝久しぶりに体重計に乗って驚いた。119s・・・10日間で8sも減っていたのだ。
毎日長瀬の分も働いて、燃費が良くなったせいもあるのかもしれない。
今日も足取りも軽くバイトへとでかける。
控室には珍しく先に来ていた長瀬と店長が話をしていた。
「あれぇっ?長瀬君最近ちょっと太ったんじゃないの?」

店長が話の脈絡なく、ふと気付いたと言う風に指摘する。
指摘された長瀬の体をみれば、客観的に見ても確かに10日前と比べてかなりフックラしたように見える。
少しこけている風だった頬もこけたラインが肉で埋まったばかりか、更に少し丸みがかっている。腕も胸も足も一回り太くなった様だ。先程着替えるところを眼の端でとらえた店長は少し気になったのかもしれない。
その時、汗でピッタリと張り付いたTシャツが描き出したウエストラインは、もはや以前の腹筋が割れ、くびれた細マッチョ体型ではなかった。
くびれていた部分が贅肉で埋まり、日々の暴食の証に前方には内臓脂肪でややなだらかな丸みを帯び、全体的に、また特に側面を強調するかのように皮下脂肪のおまけつきだ。つまり脇腹に肉がついてしまっていた。

「んぐつ・・、て・・店長。何言ってんすか、ふ・・太ってなんかいませんよっ・・ぜ・・・全然!」

店長の指摘に瞬時に反応して否定する長瀬だが、ジーパンの形も10日前に好んで履いていたタイトなものでなくユッタリしたモノな上に、制服のしたに隠れたボタンは止まっていない、どころかジッパーも半端までしか上がっていなかった。

「そ・・・そうかい?ま・・まあ20代も後半になるとメッキリ太りやすくなるから気をつけた方がいいよ・・・」

店長は、即否定する長瀬の勢いに押されてか、元々それ程重要な会話というわけでもなかったからか、あっさりと引いて帰り支度を始める。
466名無し調教中。:2009/08/07(金) 05:05:44 ID:Dn+FLA/x
ssの中書かせていいただくが
Q1何(手段)だれを肥満化させる?
 基本食べさせるだけ ヨーロッパ系イケメン男子
Q2何人肥満化?
 俺以外でおk
Q3肥満化後の大部分は?
 腹。ぷよぷよ感がたまらん
Q4どの体系から?
 モデルイケメン体系
Q5変化
 50から120ぐらい?
Q6変貌ぶりを実現させる上手い表現は?
 やっぱ顔かな・・目は太目がいいけど
Q7アクセントは?
 天使の羽をつけたらかっこいいじゃない
Q8好きな年齢層
 高校生から大学生ぐらいまでそれ以外ぜんぜんだめ 
Q9好きな部分
 腹オンリー
Q10無理やりか?本人から?
 本人の方がいい
Q11どうやってかわいがる?
 食べ物をあげたり、腹を揉む
というかピクシブはみんな昔の系しか、書かないだよね
リボーン、テニプリ、銀魂、アクエリオン系書いてほしいよね
自分かけないから言えないんだけど・・・
みなさんは昔、現代、どっちが好きですか?
467空蝉:2009/08/07(金) 05:11:40 ID:gl05+3N8
「ほ・・ホントに太ってないですって・・オレ、太ってないっすから!」

え?ああ、わかったわかったと、もう全く興味が無い店長は気もそぞろに適当な相槌をうった。
牧野は心ひそかにほくそ笑み、心の中で意地の悪い言葉を発する。

『うそつけ!』

昨日10日間の成果を改めて確認する為にジックリと確認してみたのだから間違いない。
長瀬は確実に太っていた。

体重にして9s増加し、74s。12%だった体脂肪率は23%になっていた。公的な適正値を超えて軽肥満である。

「て・・・店長もどこ見てんだよ・・・。とにっ・・・俺がふ・・太るわけ・・・太るわけ・・・。」

店長は既にいなかったが、控室の鏡に向かって体のあちこちを擦りつつ、ボディラインを確認する長瀬。

確かに少し、ホンの少しだけ、太ったのかもしれない。
ここの処ずっと、仕事は牧田に任せきりで岩のように動かず、帰れば牧野から分捕った金で記憶が飛ぶほど飲み明かす毎日だった。

も・・・元々がやせ過ぎだったんだ。そ・・そうだよ、まだまだ・・・

自分目線はどこまでも自分に甘く、自慢の細マッチョ体型はまだまだ健在だと言い聞かせる。

その日は、真面目に仕事をしようと最初の1時間は頑張っていたが、牧田に任せきりで全く動かなかった間に鈍りきった運動不足の体はスグに悲鳴をあげ、2時間後にはいつものようにポータルテレビにマンガを読みつつダラダラモードに切り替わっていた。

まあ、多少体を動かしたところで、『空蝉』の暴食の前では誤差の範囲だっただろうが・・・、兎に角も長瀬は身も心も太りつつあった。


【SS外】
現代がいいです・・・アクエリオン・・・いいな・・アポロ・・あの食欲なら太らせがいありそ・・・
468空蝉:2009/08/07(金) 11:43:05 ID:eWRameoX
今日も、金を届ける名目で『空蝉』を発動し、ケンタのパーティーバーレルを2つと、久しぶりに食べたくなったモスのホットチキンバーガーとタブルモスチーズ
バーガーを3つづつ、サイドオーダーにオニオンフライを、デザートに菓子パンを8つ買って戻った牧田は、いつものようにそれらをテーブルに並べて食べていた。

「モスの、はぐっ・・ハラペーニョソースは、むぐっ、別売になったんだなぁ・・はぐっ・・知らなかった・・むぐぐっ。」

長瀬の体にも随分となれ、ストレス発散の大食いも胃袋が拡張されたのか途中に小休止を挟まずに食べきれるようになっていた。

最後の菓子パンを頬張りながら手持無沙汰に周囲を物色する。いくつかの同系雑誌が散らばっていた。

『TARZAN 完全保存版腹を凹ませろ まったなし!言いわけなし!』

「ふーん・・・そろそろ自分を誤魔化すのも難しくなってきたわけね・・ぷっ・・くく・・。」

『腹凹食事学の最大のカギは、糖質のコントロールにあり!』

パラリとめくった雑誌のページの見出しに笑いがこみ上げた。自分が長瀬の体で今頬張っている菓子パン『ヤマザキのおおきなシュガーパン』を見比べる。
これが笑わずにいられるだろうか。
469空蝉:2009/08/07(金) 11:48:09 ID:eWRameoX
自慢の細マッチョ体型を映して悦に入っていたであろう大きめの姿見はレース地のカーテンで隠されている。なるべく見たくないのだろう。

「まあ・・この腹じゃなぁ・・・ぷっ・・」

ダブンとつき出た腹を擦って嘲笑う。以前と違い食べ物でバンバンに張ってはいたが、それだけでなく、押せば分厚い皮下脂肪の弾力がブニュリと押し返す。

あれから更に10日間がたち、長瀬の体重は更に9kg増えて83kgに達していた。
体脂肪率は31%を数え、ウエストと言うより腹周りと評したくなるようなムッチリダブダブの腹は94p、1mも目前に思えた。

20日目だし、恒例のボディチェックでもするか。

そう思って姿見のカーテンを除けると、もう世間一般では十分『デブ』と言われても文句が言えない豊かな贅肉をつけた体が現れた。
顔は丸々として栄養過多のテカリを見せ、顎にもパッツリとした贅肉が余り始めている。
腕も脚もポッチャリとしてムチムチと、元々はタイトだった皮を今にも破りそうな感じだ。
胸にも贅肉がついて乳輪が楕円形を示し始め、尻もドッシリとボリュームを増している。
そして、極めつけは、腹だ。
立ち姿でも、大食いによる急激な肥満の証として、十分な内臓脂肪の土台に、ムッチリ、タップリと皮下脂肪がまとわりついている。
試しにヘソの横辺りをまさぐり肉を掴んでみると、少年週刊誌と月刊誌の丁度中頃程度の厚さでムニュリと贅肉がつかめた。
470空蝉:2009/08/07(金) 12:04:12 ID:eWRameoX
しかし・・・

最近牧田より早く来て素早く着替えてコンビニのレジに待機するようになった長瀬だが、一つ納得できない事があった。
これだけ無残な体形変化を大きめのコンビニの制服に隠れているとはいえ、そうそう隠せるものだろうか?
丸々とした顔と、ボリュームを増してはいるが、今目の前にしている体型より随分締まって見えるあのシルエット・・・、着やせでは説明がつかない。

牧田は、気になって、あちこちを物色し始める。
すると目当ての物は脱衣所で直ぐに見つかった。それ以外にも色々面白いものがみつかったが。

そこには、最近購入したのか、男の補正下着が散らばっていた。そう言えば、昨日は久しぶりにジーパンでバイトに来ていた。
もうジッパーが壊れてどうしようもなかった筈なのに買い換えたのかと思ったら、これか・・・、棚に並べられていた所謂痩身剤の数々といい、楽な方向に流れすぎじゃないのかと他人事のように考えて、ハタと痺れたように動きを止める。
長瀬の止めをさすような、良いアイデアが頭に浮かんだのだ。

「ぷっ・・くくくくく・・・あはははは・・でも・・ぷっ・・まあ、折角だからもっと太らせてから実行するかな・・・ぷぷっ・・」

牧田と長瀬の物語は終幕に向けて加速していくのだった。
471名無し調教中。:2009/08/07(金) 12:28:51 ID:dQAfS/t3
447です
ss乙です。面白くなってきたー!
ん?体重も83か…俺と同じじゃんw
しかしウエストは俺のほうが太いとは…
これを機会にssの参考になると目論んで俺の値書いておきます
身長170 体重83
ウエスト102 胸囲107 尻103
体脂肪率はわからんがおそらく25%↑
472名無し調教中。:2009/08/07(金) 13:14:04 ID:ZVEZKk03
漏れは身長158 体重97
バスト126 ウエスト121 ヒップ125 だぜ
乳に肉つけたいから毎日片方100回ずつ揉んでる
揉むと肥満細胞が分裂しやすくなって太るからな 
473名無し調教中。:2009/08/07(金) 13:28:46 ID:dQAfS/t3
471です
>>472
揉むと脂肪細胞が分裂って本当ですか?@@
脂肪細胞は成長期の時によく分裂してそれ以降は細胞一つが一定以上の大きさにならないと分裂しないとは聞くけど。
それは初耳ですね。自分も試してみようw
474空蝉:2009/08/07(金) 13:45:59 ID:eWRameoX
>>473
大体同じですかね・・・
俺は、173p 84.5kg 腹周りが98p位でしょうか。
そこから逆算して178pある人だしこれくらいかなぁ・・とw
胸囲と尻は大体同じで、腹が2p位他の部位よりサイズが上くらいですね。
475名無し調教中。:2009/08/07(金) 14:08:22 ID:dQAfS/t3
473です
>>474
身長の影響は大きいですねぇ
体重とともに身長も欲しくなってきたw
小さいころ自分が痩せすぎで悩んでたのが信じられないぜ。
476空蝉:2009/08/07(金) 14:28:04 ID:eWRameoX
「・・・っ・・あったま・・いてぇ・・・」

『空蝉』により強制的に眠らされた後遺症が二日酔いの症状に酷似していたのは奇縁としか言いようがない。
とにかく長瀬は今日も何の疑問も無く、自分はもしかしたらアル中かもしれない、等と明後日の方向に心配を募らせるのだった。

「ふっ・・ぐっ・・!」
勢いを込めて仰向けの状態から起きあがろうとするが、ブニュュュと腹周りの肉の圧力で押し戻されて上手く起きあがれない。
「ふっ・・ぅぐっ・・て、う・・嘘だろ・・くっ・・」
4、5回起きようとして押し戻されるという行為を繰り返して、にわかに汗だくになりながら、結局諦めて横ばいになってから起きあがる。

「はぁ・・はぁっ・・だ・・・大体・・何で俺いっつもパンツ一丁で寝てんだよ・・くそっ・・はぁ・・」
吹きあがる汗と同時に息が上がる。自分の運動不足が思いやられた。
起きあがり、胡坐をかくと腿に感じる腹の贅肉の感触、上半身裸な上に、丁度目の前にある姿見に自分の姿が映る。
477空蝉:2009/08/07(金) 14:32:26 ID:eWRameoX
姿見はカーテンで隠していた筈なのに・・・

最近目をそらすようにしている所為か、改めて見る自分の体の太さに焦燥を感じると同時に溜息が洩れた。

太っている。それもかなり太ってしまっている。

直ぐに目をそらすが、焼きついた無残な体形の変化は消えてくれない。
何故だ。自分は10日前83kgという信じられない数値を叩き出したあの日から、人生で初めてのダイエットを行っている筈だ。
さして効果を得られなかったことから、今では朝昼とコンビニのパックサラダ1個しか食していない。
痩身剤もドバドバ飲んでいるし、黒烏龍やらヘルシア緑茶やらもガブガブ飲んでいる。
もう一度姿見の方を見る。
顔はテカテカと血色良く、まるで減量中の人間には見えない。10日前少し余っている程度だった顎の肉が更に厚みを増したように見える。いや・・増している。もしかしたら・・怖くてできないが、少し顎を引けば・・二重・・にじゅ・・いや、そんな筈はない。
二の腕が一回り・・太く・・、いやいや、そんな筈ない。
胸の贅肉の厚みがかなり増し、これは所謂おっぱ・・そんな馬鹿な・・あ・・ありえない。
そして・・、腹・・もう目をそらしたい。が、少しは現実を見据えなくては、脇腹の辺りで左右に大きく分厚い肉の段ができると同時に丸々とデップリ・・・そうこれが俗に言うデップリとした太鼓腹というのだろう・・たいこ・・たい・・・そんな・・いや・・そんなはず・・・。

478空蝉:2009/08/07(金) 15:06:10 ID:eWRameoX
客観的に見れば、長瀬のダイエットは全くの逆効果を生んでいた。朝昼と完全な飢餓状態になった身体が深夜の驚異の暴食の効果を最大限に高めてしまったのである。
更に、以前作りこんだ筋肉が、その不規則にしても不規則すぎる食生活と、牧田に任せきりで全く動かない日中の運動量・『空蝉』によって食っちゃ寝しかしてない
日没以降の運動量という極小の運動量から、すっかり貯金を使い果たし、代謝が下がりに下がりまくってしまったのだ。
今の長瀬の身体機能なら『空蝉』がなくても少しづつその肥満度を増していくであろう。

そんなわけで、この10日間で長瀬の体は今までにない増量を見せていた。
牧田の方がびっくりした程である。これ以上太ると牧田の計画自体破綻しかねない。

今や長瀬の体重は96kgに達していた。
腹周りは1kg1p+αの容量で増加し112p、胸囲108p、ヒップ109p、体脂肪は増量分が全て脂肪とでも言うように40%ジャスト、もはや堂々のアンコ形肥満体型である。
寧ろ体脂肪の充実ぶりから体重以上のボリュームを感じる程だった。

ジリリリリリリリリ

時計のアラームがバイトに出かける時間を知らせる。

出かける40分前にアラームが鳴るようにセットされていた。理由は簡単である。
長瀬の体が贅肉で覆われる程に、補正下着で体を締め付けるために要する時間が増していった為だった。
何しろ元々が自信家・ナルシスト・見栄っ張りという嫌な性質三重苦を背負った人間である。
3種類の補正下着を上手く使い、体の主要な部分のボリュームを極力抑えていた。

まあ・・、顔がデブ顔になりつつある(ある意味既になっている)現在では、牧田にとって一層滑稽に見え、笑いを堪えるのに注意しなければならない程なのだが。
479空蝉:2009/08/07(金) 15:26:35 ID:eWRameoX
「ふんっ・・!ふぐっ!・・くあっ!」
気合を入れつつ腹を力の限り引っ込めながら腹周りの補正下着をつけていく、薄くて丈夫なコルセットの様なものだった。
左右の紐をミリミリとしめ上げていく、ギチギチ・・ミリミリ・・と腹に圧力が加わり、少しづつ腹周りのボリュームが抑えつけてられていく。
タップリ20分かけて何とか、太いには太いが大分マシな太さ、ムッチリ・ポッチャリ体型に見えない事もない太さまで補正された。

「ぜぇひぃ・・ぶっはぁっ・・ぐ・・苦じ・・やっぱ・・、す・・少し・・ふ・・太った・・」

尻腿腕胸とそれぞれに時間をかけながら出来上がった長瀬の姿はやはり、全体的にはムッチリ・ポッチャリ、顔だけポッチャリを通りこしているという。牧田ならずとも滑稽に見えてしまいそうな姿であった。

ミチッ・・ムチッ・・・ムリムリッ・・

下着の留め具が怪しい音を響かせる。その上動きがかなりぎこちない。
まあ、普段は牧田が仕事を全部こなしてくれるので問題なかったのだが・・・・。
480空蝉:2009/08/07(金) 15:32:49 ID:eWRameoX
>>475
痩せすぎで悩んでいたんですか・・、そこからの変化に興味ありですw
俺は、痩せすぎでは悩んでませんでしたけど、4〜5年前に68kgから一気に半年かそこらで今位まで太って、
その後3ヶ月位で93kgまでいきました。

今ではちょっと落ち着いてここら辺を行ったり来たりしてます。
481名無し調教中。:2009/08/07(金) 15:56:07 ID:dQAfS/t3
475です
矯正下着…使ってみたいかもw
これからどうなるかわくわく

>>480
半年で一気にですか…一気に増えるのもまたいいんだよね
じわじわもいいけど
俺は今大学生だけど、小学校の時は給食毎回残してた。
飯よりサッカーが好きで、飯食わずに走り回ってたのでガリガリでしたよ。
中学生の時は水泳に寝返ってましたが。
水泳部がなくて他の部に入ってたんだけど三年で引退した後の夏休みで10kg太って(55→65)…
それからかなぁ太り始めたのはw
高校は水泳部でしたがさすがに泳ぎながら激増はしなかったけどね
482空蝉:2009/08/07(金) 17:21:47 ID:eWRameoX
その日も、長瀬は牧田よりも早くコンビニに着いていた。今日のシフトは午後6時からである。
午後5時30分に着いた長瀬は交代前のスパートで忙しく動き回る店長とバイト唯一の女性の早川さんとをしり目に、余裕を以って制服を着替え、牧田の出勤を待つ。
何時になく牧田の出勤が遅くイライラとし始めた辺りで、ガチャリと控室のドアが開き、入ってきたのは、牧田の後輩の前野だった。
以前の長瀬を9つ若返らせて上背を足して、顔から険を抜いた様な感じの奴である。
以前から長瀬が苦手とするタイプだった。
自分にとって価値があると思っているものを自分よりも多く持っているタイプが苦手な長瀬には天敵とも言えたし、以前は別として現在の自分では比較の対象にもなりそうにないことが長瀬の自尊心を大いに傷つけた。
「ちぃース。ヨロシクお願いしまッス。」

え・・・!?
「あれ?聞いてねッスカ?牧田先輩から昨日連絡あってシフト代わってもらいてーって。」

聞いてない!それじゃあ俺はどうなる!?こんなギチギチの体でマトモに仕事が出来る筈がない!
「っかしぃーなー・・・牧田先輩昨日の内に直接伝えたって言ってタンスけどねぇ・・」
ハッとする長瀬。そう言えば今日の朝も二日酔いだった。何時ものように記憶が飛んでいても不思議ではない。

「まっ・・いいや。別にすることカワンネッスもんね?」

当然のことのように(実際当然のことだが)相槌を求められた長瀬は、あっ・・ああ・・と答えたが、内心はパニック寸前だった。
「しっかし・・長袖で暑くないんスか?てか少し見ない間にカナリでぶりましたね・・長瀬さん。夏太りッスカ?」

グサリッ

現役イケメンの前野に言われたことが更に言葉の刃を鋭くし、長瀬の胸を突き刺す。
前野の無造作に伸びた手が長瀬の腹を叩く。
バンッと軽く固めの音がした。
「うおっ・・なあんだ、やっぱ鍛えてるんスね。ガッチリ太マッチョ目指してるんスか?」
ホッと、胸をなでおろす長瀬。どうやら勝手に勘違いしてくれたらしい。
「ま・・まあな・・・。」

>>481
大学生か・・・いいなぁ・・戻りたい・・何年か前のことなのに切実に・・
そして481さん、おいしいです。太らせてみたーいw
483名無し調教中。:2009/08/07(金) 17:26:55 ID:HvIikCWy
運動の習慣がなくなる、しかし食生活は同じように男のドカ食い
そして実り育つ体

運動部を推奨するしかないな
もちろん色々手を加えさせてもらいますが……
484名無し調教中。:2009/08/07(金) 17:42:53 ID:dQAfS/t3
481です
ss乙です。
天敵現る!自分の予想していなかった展開で興奮が止まらないw


自分の思っていたより好評でうれしいですね
太らされたーいw
いろいろ手を加えるってなんだろう…ワクワク
485空蝉:2009/08/07(金) 17:52:01 ID:eWRameoX
適当な相槌をうった長瀬だったが、混乱は今だおさまらない。

「・・ぷっ・・くくっ・・・」

後方で含み笑いが聞こえる。後ろにいるのは着替えている前野だけだ。
カッとなって振り返り様に怒鳴る。
「なっ・・何が可笑しいんだよっ!」

そこには、Tシャツを着替える為に上半身裸になり、ポカーンとした視線を向ける前野がいた。
逞しい胸、割れた腹筋、引き絞られたウエストライン、そしてキュッとしまったヒップライン・・・、ゴクリと喉を鳴らしたくなるほど理想的なボディだった。

現在の自分のあの惨憺たるデブンデブンの体が脳裏をチラついて直ぐに目をそらす。

「は・・はぁ・・単なる思い出し笑いッスけど?何か気に障りました?」

・・・・。更に自分の勘違いに気がつき赤面しつつ謝る。

「い・・いや・・別に・・その勘違いみたいだ・・。」

控室のマジックミラーから向こうを覗いた前野が慌てて着替えを済ましながら言った。

「うお・・レジやべーな。俺レジりますね?」 
そして、タイトな体に見合った素早さで控室を出ていく。

そ・・そんな・・それじゃあ、俺が品出するのか?このミチミチの体で、屈むのも一苦労するこの状態で?

しかし、午後6時の忙しさで早川さんは上がろうとしているが、店長はまだレジを続けるつもりらしい。長瀬もまさか店長の前で堂々とサボる程の度胸はもっていなかった。


>>484
はうう・・美味しいものを沢山食べさせて幸せの内に理想的なデブに育ててみたいぜーww
486名無し調教中。:2009/08/07(金) 17:55:56 ID:ZVEZKk03
ssおつ!
http://www.youtube.com/watch?v=3i2ZCHM7AdM&feature=channel_page
こんな感じに急激に太ってみたい
487名無し調教中。:2009/08/07(金) 17:57:19 ID:dQAfS/t3
484です
ssおつです。そのぴちぴちの体でようやくう労働をw

一人暮らしだとどうしてもおいしい料理が恋しくなるんですよね。
お腹減ってきたw食べるだけの仕事があればいいのに…
488空蝉:2009/08/07(金) 18:37:39 ID:eWRameoX
品出のケースをギチギチの体で何とか運ぶ。しかし、そのスピードはノソノソとまるでやる気が無いかのように見えるスピードだった。

「長瀬くん!レジがこんなに混んでるんだからテキパキ済ませてくれないと!お客さんの導線切っちゃってるよ!?」

その姿を見た店長から檄が飛ぶ。

『好きでもたついているわけじゃねーよ!この中年太りのブオトコが!』
内心で毒つきながらも一生懸命体を動かすが、拘束されている上に鈍りきった体は思うように動かない。焦りからか、はたまた気温からか、汗が滝の様に浮き出してきた。

「ちょっと!どいてくれます!?」
太めの女性が長瀬を邪魔臭そうに蔑む様な視線で問いかける。

『うるせぇ!デブ女!てめーが向こうに回り込みやがれ!ブタが!』
内心で怒鳴り散らすが、太めと言っても現在の長瀬に比べれば月とスッポン程に長瀬の方が太いのだ。内心の声さえ一層滑稽に思えた。

一生懸命身を縮こませてスペースを作ろうとするが、既にギュウギュウに押し込めた体がこれ以上縮こまる筈もない。

「ちょっと!それでスペース開けたつもり!?もういいわ!」
そう言って太めの女性が無理やり身をねじりこんで突き進む。
拍子に長瀬はにわかにバランスを崩して転倒しそうになるが、寸でのところで前屈みの状態でこらえる。

その時だった。

ブッ

脇腹の辺りで何かが千切れる様な音がする。

『やばいっ!!』

長瀬はそのままの状態で固まった。
489名無し調教中。:2009/08/07(金) 20:53:35 ID:woIf/j2N
>>486
>再生回数 792,359 回
HAHAHAHAHAHAHA
490名無し調教中。:2009/08/07(金) 21:47:11 ID:lSege7FJ
揉むと太るのかw
俺もやってみよう
491名無し調教中。:2009/08/07(金) 23:39:25 ID:B5ORM6l6
マッサージの新たな効果だな
食欲増加、消化吸収促進も備わって
評判のいいマッサージ業に紛れ込んだらデブ量産できそうだw
492名無し調教中。:2009/08/08(土) 17:07:06 ID:ui8KoXT2
誰か明日のわんぱく相撲撮ってくれぇー
録画しようとしたのに、既にほかの番組を予約されてたorz
493名無し調教中。:2009/08/08(土) 21:02:21 ID:i8FIf1Ro
ss乙です。いい展開だ・・・w
494名無し調教中。:2009/08/08(土) 22:07:12 ID:9Tg9vO9j
ttp://journal.mycom.co.jp/news/2009/08/07/030/
>並盛の6倍の肉を使用
>同商品が若い男性を中心に好評を得てたとして、
>さらに食欲旺盛な消費者の需要に応えるため
若年層肥満化フラグktkr
基本は大食いだよな
495空蝉(自重):2009/08/09(日) 00:33:01 ID:K+qd1847
アクセス規制されちゃいましたm(__)m
いやー、初めてに近いので加減もわからず(:_;)

勢いよく投稿してしまい申し訳ありません。
496名無し調教中。:2009/08/09(日) 00:56:00 ID:zMDXcXq1
487です
アクセス規制…自分も加減分からないけど
みんな楽しみにしてるから謝る必要はないかと
ss楽しみにしてますね
497名無し調教中。:2009/08/09(日) 01:41:27 ID:CTVPvHW8
俺は勢いあるのは歓迎です
復讐もクライマックスのようですごくわくわくしてます
498名無し調教中。:2009/08/09(日) 02:03:57 ID:zMDXcXq1
496です。書き忘れ追記^^;
わんぱく相撲かぁ…みたいけどTV自体ない;;
>>494
並の六倍…ジュルル
是非食べてみたいですねぇ^^
牛丼は大好きです!でもすき家も吉野家もあまり行かないなぁ…
おごってやるぜとか一緒に行こうぜと誘われたら喜んでいくのだが、
一人だとどうしても自炊しちゃう。

中3の夏休みに何故10kg増えたのかって言うとおそらく…
食って自慰して疲れて寝て、食って…(以下繰り返し)
のせいみたいです。結局食っちゃ寝なんですね…
499名無し調教中。:2009/08/09(日) 03:03:23 ID:iOVmb+oJ
>>498
俺が友達だったらぜひ一緒に食事に行きたいな
お腹がだんだん膨れる様子を見てみたい
500名無し調教中。:2009/08/09(日) 04:11:17 ID:I4KW/Du5
勢いがあるのはいいことなのに規制とは……
次投稿待ってるぜー

>>494
お試し無料券を大量にばら撒いてですね
たらふく食わせてですね
忙しい従業員は美味いまかないでカバー
501名無し調教中。:2009/08/09(日) 07:21:45 ID:4bDUiETw
ここの住人で来週のイベント行く奴いるのかな?
502名無し調教中。:2009/08/09(日) 10:18:49 ID:vdLjUImt
>>501
初めてだけど行ってみる
503名無し調教中。:2009/08/09(日) 10:21:09 ID:JANGcmfp
きょうのおかず

わんぱく相撲全国大会
http://www.youtube.com/watch?v=8JCiCuWlhJ4&feature=channel_page
体重100キロハァハァ(;´Д`) かける君は今年も出るのかな?
504名無し調教中。:2009/08/09(日) 11:15:53 ID:6qfzTuUF
>>503
去年はもっとすごい子が居たよ
140kgくらいあったんじゃないかな。
505名無し調教中。:2009/08/09(日) 11:17:02 ID:JANGcmfp
>>504 MJK!!
これは今日の放送が楽しみになってきた
506名無し調教中。:2009/08/09(日) 11:17:16 ID:6qfzTuUF
>>503
ちなみに去年の大会にもかける君?出てたけど、かなりバージョンアップしてたよ
507名無し調教中。:2009/08/09(日) 13:01:57 ID:FOCSYCdx
ふぅふぅ、食べ過ぎた。う、動けない
わんぱく相撲今日やるんだね。それまで休んでよう
508名無し調教中。:2009/08/09(日) 13:48:51 ID:6qfzTuUF
去年のは泣く泣くワンセグで録画したなぁ
今でも携帯のSDに入ってるけど
509名無し調教中。:2009/08/09(日) 15:29:08 ID:8rnUt6Jz
録画できたあああ
510名無し調教中。:2009/08/09(日) 15:47:35 ID:JANGcmfp
ガリガリばっかりだな・・・
511名無し調教中。:2009/08/09(日) 15:57:39 ID:6qfzTuUF
今年は消化不良…
去年のワンセグデータがあるから見せてあげたいけどPCでは見れない…
512名無し調教中。:2009/08/09(日) 20:13:58 ID:4bDUiETw
>>502
肥満化テーマの本てあるのかな?やっぱイベントだとエロメインとかってイメージがあるけど…とりあえず日記の人は本じゃなくてCG集みたいだけど。
まぁ、普通に見てもデブオンリーイベントだから、充分なのかなぁ。
513502:2009/08/09(日) 21:00:29 ID:i2WCTeEJ
>>512
イベントの存在自体最近知ったので
詳しいことはよく知らないです。
肥満化あるかもわからないけど、楽しめればいいかなぁと思って。
514名無し調教中。:2009/08/09(日) 22:21:16 ID:OCRSJ+Ej
>>510
来年にはいい肉付きで帰ってくると思えばいい
まだビフォアー段階だと



肥満化イベントだと?
515名無し調教中。:2009/08/10(月) 00:15:57 ID:gkLNQlSn
>>514
正確にはデブ専イベント、かな。だから肥満化もないだろうかと期待して、行ってみるつもり。コミケはあんま興味ないしな。
516名無し調教中。:2009/08/10(月) 01:36:31 ID:vdxFwdDc
お久しぶりです。
終わらない夏休み、拉致、投薬実験の者です。
また暇を見つけて書こうかと思います。

Q1.なに(手段)・だれが肥満化させる?
投薬、呪い。
Q2.肥満化人数は?
大人数。書くときは一人。
Q3.肥満化後の体の大部分は?
胸と腹。
Q4.太らせるならどの体型から
筋肉質や大柄マッチョを巨デブに。
Q5.体重や身長、スリーサイズの変わり具合は?
3桁いかせたい。
Q6.変貌振りを実感させる上手い表現は?
服が破ける、走れなくなる等の運動制限。
ち○こに手が届かなくなる。
Q7.肥満化につけられるようなアクセントは?
鼻息が荒くなる。異常なまでの食欲旺盛化。
08 好きな年齢層は?
20代後半〜30代後半。
09 好きな体の部位は?
太鼓腹。その上に垂れる胸。顎髭の生えた二重顎。
10 無理やり太らせるのと本人の意志で太るのどっちがいい?
無理矢理。太ることを嫌がるのは最高。
11 どうやってかわいがる、もしくはいじめる?
・無理矢理喰わせる。
・以前着ていた服を着せて太ったことを実感させて更に太らせる。
517D-β計画 1:2009/08/10(月) 02:28:05 ID:vdxFwdDc
その製薬会社の研究所にある「D-β薬」という薬のサンプルと企画書を持ち出す、そういう依頼だった。

予め調べておいた侵入ルート、俺の鍛え上げた身体能力なら
なんてことのない簡単な仕事だった。

依頼者にサンプルと企画書を渡し、
料金の入った鞄を受けとった瞬間、依頼者にスプレーを吹き付けられ気を失った。


気がつくと、侵入した研究所とは違う、病室の様な所のベッドに寝かされていた。
起き上がろうとしたが、体が言うことを聞かない。

不意に扉の開く音がして、依頼者だった男がカルテの様な物を手にして入って来た。
「サンプル、ありがとう。」とても落ち着いた声でそういった。
「口封じ…、か。俺は誰にも喋らない。」
「そうかもしれないね。私達はこれが本物かどうか確かめたいだけなんだ。」
そういって依頼者はカルテの中から企画書を取り出した。
「今、精製したところなんだ。」
そういいながらポケットから取り出した注射器を俺の腕に向けた。
518D-β計画 2:2009/08/10(月) 02:28:48 ID:vdxFwdDc
腕に黄色い薬を注射される。

「さて、どうなるのか…。記録を取らせてもらうね。」

しばらくして異変に気が付いた。
体が…熱い…、鼓動が早鐘を打つ…。
そう感じた時に
六つに割れた腹筋が膨らみ、胸板が更に厚くなる。
腕の筋肉が膨らみ、丸太のような太い腕になる。
太股も閉じれなくなるほど太くなる。
天井が鏡になっていて、まるでゴリラのような体になった俺の姿が映る。

「はぁ…はぁ…」と荒い息をしていると
依頼者がモニターを見つめてカルテに書き込みはじめた。
「筋肉量が三倍か。これが第一段階、と。」
そう聞こえた時、更に体の熱が強くなった。

一気に腹が膨らむ。
まるで大きなボールではないかと思えるほどの太鼓腹だ。
次に胸。大振りのスイカを二つ並べたような胸は腹の方に向かって垂れ始める。
そのあたりのぽっちゃりした男の腹のような太い腕。
顎の下にも脂肪が付きはじめた。
ボコボコッと音がして肉がつき、筋肉質な太い首は見えなくなった。
顔が熱くなり、視界が狭まる。
天井の鏡には、有り得ないほど太った男が映る。

「この薬で世界中の男を太らす、それがD-β計画なんだよ。」
依頼者はそう呟いた。


おわり
519516:2009/08/10(月) 02:40:05 ID:vdxFwdDc
と、久しぶりに書けた感じです。

どうみてもワンパターンです。
本当にありがとうございました。
520名無し調教中。:2009/08/10(月) 02:55:54 ID:xMq337n9
>>515
あれか
ちょっと期待してしまったではないかw
参加者漏れなくなんらかの形で肥満化するとか

>>519
SSGJ!
ゴリラのような筋肉に肉盛とかどんだけごんぶとなんだw
そんなんが街中氾濫したら……

夏といえば肝試しとかあるし呪いシチュは色々あるよね
肝だめしでの罰当たりや退魔もの、あとはアイテムとか
521空蝉:2009/08/10(月) 10:36:28 ID:iSz0UbHl
のっぴきならないとは今の長瀬の為にある様な言葉だった。
今の音は確実に補正下着の留め具の一部が千切れた音だ。
このまま状態を起こせば生地が伸びるのと腹周りの贅肉の圧力でどうなるかわからない。
かといってこれ以上屈めば生地は別にして更に腹の贅肉の圧力が増すだろう。
その結果起こることは考えたくもなかった。

・・・・・。

無言のまま前屈みの状態で止まっている長瀬に数人の客が訝しそうに見ながらレジへと進む。

ミリミリ・・・ブッ
今度は尻の脇の方から何かが千切れる音がする。

『そ・・そんな!?何で!?』

どうやら連鎖的に留め具が千切れたらしい、本当ににっちもさっちもいかなくなったところで、後方から前野の声が聞こえてきた。
客の誰かが前野に長瀬の事を伝えたようだ。

「長瀬さん。どうしたんすか?も・・・もしかして・・・ぎっくり腰とか!?」

ぎっくり腰!?そうか、その線があった。

コクコクと頭の上下だけで肯定の意を伝える。

「あー・・・何か無理っぽソウッスネ・・、俺におぶさって下さい。控室まで運びますから・・・」

地獄に仏とはこのことだった。長瀬はこの時ほど人に感謝したことはなかった。
そのままの状態で前野の背に寄り掛かり、体を預ける。
その時小さな声でぼそりと呟いた前野の言葉が一瞬にして長瀬の頭を真っ白にした。

「・・ふー、危なかった。うつ伏せじゃ面白さ半減だもんなぁ。」
522空蝉:2009/08/10(月) 10:49:10 ID:iSz0UbHl
長瀬を背負いグッと力を込めて立ち上がろうとして見えた前野が大声を上げた。
「ぐわっっ!っぉおもてっ・・うわっ!!」

如何にも思いの他重すぎて思わず手を離してしまったという感じだった。
しかし、直前のつぶやきを聞いていた長瀬だけにはわかった。
わざとだ。

ドッスゥゥン・・

長瀬は尻から思い切り床に落とされた。その拍子に、体のアチコチから聞きたくない音が聞こえてくる。

ブツッ ブツブツッ ブツッブツッブツッン・・

デップリダブダブの腹の贅肉を、タップリボヨボヨの胸の脂肪を、ドッシリムチムチの尻の肉を、ギュウギュウに押し込めていた補正下着が留め具から音をたてて千切れる。
523空蝉:2009/08/10(月) 10:56:31 ID:iSz0UbHl
次の瞬間、信じられない勢いで長瀬の体がブクブクと膨張を始めた。
少なくとも周囲にはそう見えた。
実際のところ、押し込められた贅肉という贅肉が、まるで別の生き物であるかのように、服の下で肉の雪崩となって外へ外へと流れ出ていく。

直ぐにズボンが悲鳴を上げた。

ムリミリミリ・・・バツンッ ジッ・・ビーッ

耐えかねたズボンのボタンが吹き飛ぶ。ジッパーが裂ける。太ももの肉の圧力に負けて腿の一番太い部分の左右の縫い目が裂けてブニュリ
と裂け目から脂肪分タップリの贅肉があらわになる。
何故自分は肉を押し籠めた体にピッタリのズボンを履いてきてしまったのか?

ミチッ ムチッ ミリリッ ビッ・・ビィー・・ ビッビー・・

もう頭は真っ白だが、何かが裂ける音に更なる羞恥の渦にまきこまれ、見たくもないものを見せつけられる。
胸元と二の腕をカバーしていた部分から解放された贅肉の圧力に耐えかね、見栄を張って着てきた制服の下の(2サイズ下のL)シャツの脇
から胸と腹の間の縫い目と、二の腕の脇の縫い目が裂け、裂け目からムッチリとタップリの贅肉があふれ出た事により、更に制服の半そでが
破れ、ブニュリと、栄養過多のテカリを見せるムッチリパツパツの贅肉が破れ目からあふれた。

ミチッ ミチミチッ ボンッ ボンボンボンッ

そして最後に何かが破裂するような音が響く、極度の焦燥と羞恥の嵐の中しばらく何の音か理解できなかったが、ブクブクと膨らみ溢れる贅
肉に圧迫されて、ボタンを留めた部分から横に引っ張られ、段々に食い込んでいた部分、つまり、上から羽織っている制服のボタンが圧力に
耐えかねて胸下からヘソ下までの3つ、ほぼ同時に弾け飛んだ音だった。
当然制服の下のシャツは制服の中で既にボタンが弾けており、解放された腹の肉がブクブク、ブデンッと前に横に膨らみ溢れてゆくのに合わ
せて、カランコロンと床下に落ちていく。
やはり栄養過多のデップリ、テカテカの腹の贅肉が胸元からヘソ下にかけて溢れ、あらわになった。
524空蝉:2009/08/10(月) 12:25:01 ID:iSz0UbHl
シー・・・・ン

数瞬の間音もなく静寂につつまれる周囲、羞恥に火照った体、胸元辺りから一筋の汗が伝い、深いヘソの穴に吸い込まれる。

瞬間、ドッと周囲が嘲笑と爆笑の二重奏につつまれた。
やはりきっかけを作ったのは前野だ。
「ぶっ・・くくっ・・ブアハハハハハハッ!」
前野の耐えかねたような大爆笑。

「ぶははははははっ・・・何だよアレ!?」
「うけるー!てかきめー!」
「ちょ・・悪いよぉ・・ぷっ、で・・でも、どこどーやったらあーなるのかしらね・・ぶっ・・。」
「きもちわるぅい・・、何あの体ぁ、人間あーなったらおわりよね・・ぷぶっ。」
現在の状況の切っ掛けを作った太めの女性にまでこんなことを言われる。

茫然自失の体であった長瀬だが、この嘲笑の嵐に、一瞬にしてカァーと羞恥心の導火線に火がつき、半分以上あらわになったタプタプの肥満体
を所々朱色に染め、人知れず、別の部分にも熱を灯す。

「ぅっうっうううううぁぁぁ!みぃーみっみみみ見るなっ見るなぁぁぁぁぁぁぁぁっ」

主要な贅肉過多の部分が解放され、楽になったとはいえ、今だ破れ弾ける程でない部分に拘束されて思うように動けない体で、奇声を発して這
うように控室の方に逃げようとする長瀬。
もたついて中々前に進めず、無駄に上下に動く体に、あふれ出た贅肉がタップタップと揺れ動き、更に嘲笑が漏れる。

「ちがっちがちが・・こんなの俺じゃないっ・・俺じゃないんだ・・ちが・・ちがう・・」

うわごとの様にそう繰り返しながら、無様に腹の肉をタップンタップンと波立たせながら這う這うの体で逃げていく。

嘲笑の嵐に曝されながら、何とか控室に辿り着いたころには、脂汗と冷や汗でグショグショになり、肩と腹を上下させて荒い息を吐きながら、う
わ言と呟き続けるという状態に陥っていた。
525名無し調教中。:2009/08/10(月) 12:46:15 ID:KxhjviOI
続ききた!支援!
526空蝉:2009/08/10(月) 12:58:06 ID:iSz0UbHl
>>385
サンレッドの第6巻「フロシャイムの新たなる敵」見ました^^
怪人とヴァンプ様にはちょっち萌えなかったんですけど・・・
お約束のダイエットしないともう対決しないと言ったサンレッドの方が太っちゃうところなんか最高に萌えました。
でももうちょっと長ければなあ・・・アニメの第2期で映像化してほしい・・・

俺がちょっとだけお勧めするのは、阿仁谷ユイジ著 太田出版「DROPS」に登場する末っ子長男のデブ→スリムイケメン→リバウンドデブの変化のちょい萌えです。

お金に余裕があって、ちょっと見てみても良い人にだけお勧めw
527名無し調教中。:2009/08/10(月) 15:53:10 ID:/+htjvGI
待ってたぜ支援!
そして>>519もSSGJでした。やっぱ王道はいいな・・・
528空蝉:2009/08/10(月) 17:20:03 ID:iSz0UbHl
どれ位時間が経ったのか、長瀬には気にする余裕もなかったが、もしかしたら幾時間も経っていないのかもしれない。

ガチャ

控室のドアが開く。ビクリと肩を震わせる長瀬。入ってきたのは前野だった。
長瀬の静まりかけた動悸がまた高鳴る。怒りと羞恥に。
「おっおおっおま、お前!ななな・・何てこと・・何てことっ!」
入ってきた前野は涼しい顔で、どころか憐みを含んだ表情で口を開く。
「あっれぇー?俺長瀬さん助けようとしただけじゃないですかぁー?でもま、結局はあんな事になっちゃってー、悪かったっすねー・・ぷっ・・」
前野のふざけた態度に長瀬がいきりたつ。
「おま・・ワザとだろ!?しっ・・しし知ってんだぞ!」

長瀬の怒鳴り声を聞いた前野の表情と口調が豹変した。
「あー?サッキの呟きのことぉ?ぶァーカ!ありゃ聞こえる様に言ってやったんだよ!」
前野の以前の長瀬以上に整った本物のイケメンの顔が意地悪い、しかし長瀬にとっては魅力的な表情へと変化していく。
「大体よー、お前ズボンにシミ作って何言ってんの?気持ちよかったんだろ?あ?」

長瀬は自分の秘部の辺りに目をやる。確かに厭らしいシミができていた。カーッと羞恥に赤面しうつむきぎみになる。
「ちっ・・ちがっ・・これは、ちがっ・・」
トーンが下がり、弱弱しくなる長瀬の声。
「何が違うんだかなぁ、今も気持ちいーのか?たってんぞソレ、ブタ腹でわかりにきーけどよぉー。俺知ってんだぜぇー?自分エロビデオ?SM無修正ぇ?ナルシーとSM混ざってんのなぁ、ぷっ・・お前どんな顔してビデオまわしてんだアレ?」
長瀬は、あまりの衝撃に口をパクパクさせる。
引いてきた脂汗が再び溢れだし、露わになった征服したのシャツがビッタリとくっつき更に透ける。
タップリとした腹の肉の豊かな丸いラインを伝い流れる。

『何でだ!?アレは自宅の、それも隠して保管しているモノなのに・・・』
529名無し調教中。:2009/08/10(月) 18:15:29 ID:D44oxim1
SSGJ!
これはいいM豚ができそうだw


中途半端なタイミングですが
wikiの肥満化作品、テンプレを更新
肥満化作品紹介で感想つきのはレスそのまま写しました
あとはせっかくのアンケートなのでテンプレ化していいかなと思い追加
530502:2009/08/10(月) 19:08:36 ID:1Vw4T4Zh
>>519
ss乙です。
それだけ筋肉があればいくら太っても動けるだろうな。
早く商品化しないかな。

>>空蝉
乙です。
なんて矯正下着の有効活用。
牧田と長瀬はお互いに上っ面と本性が逆なんだな。
531名無し調教中。:2009/08/10(月) 21:49:35 ID:4b6lBcMP
>>529
まとめ乙
アンケのことだけど、単発のネタじゃなくて
次も再利用するならちょっと項目が寂しい気がする
どうせならもう少し質問増やして、
まとめ上に独立のコーナー作ってみるとかどうだろう?

賛成してくれる人は一緒に質問項目を考えてくれると助かる
532名無し調教中。:2009/08/10(月) 23:18:11 ID:D44oxim1
>>531
それはwiki上に解答してもらうページをつくるということ?
それとも質問項目を長々と書き込まないでそのコーナーへのリンクをはり、
解答はこのスレでってこと?

前者だとwikiの編集で解答に手間取る人もいるんじゃないかな
533名無し調教中。:2009/08/11(火) 00:21:54 ID:sZo4cRGU
>>532
やりかたとしては後者がいいと思うな。
wiki上で答えてもらうのはよくないだろうし。

テンプレってスレの概要とか案内とかルールとか書くのが基本だから
テンプレとして貼るとまず質問に答えるのが
スレのルールみたいな感じにならないかなと思って。
単に1つのコンテンツとして分類したらどうかなぁと。

このままの方が効率よさそうならそれでもいい。
534名無し調教中。:2009/08/11(火) 00:54:33 ID:wcZ5F2fN
それだとテンプレにアンケートのリンクをつけるか
次のレスでリンク書けばいいのかな
ゆっくりこたえていってね! とかつけて

2,3レス使うよりもそのほうが見やすいとは思うよ
でも結構質問内容は出尽くしてると思う
535名無し調教中。:2009/08/11(火) 03:09:05 ID:wcZ5F2fN
とりあえずwikiにアンケ内容ページはつくってみた
確認よろです

テンプレも修正。こうしたら? というところあったら遠慮なくどうぞ
自分はすぐには新しい質問項目は思いつかないかな
思いつきしだいスレで出して追加してみます
案があったら是非スレでだしてくださいな
536516:2009/08/11(火) 06:15:47 ID:7UV4vYjh
どうも。

夏なんでホラーチックに。
SSの「デブマン」を小ネタに挟んでみました。
537整体師 1:2009/08/11(火) 06:16:44 ID:7UV4vYjh
都内の寂れたビルの一室。
その扉に掛けられた「網曹出版」の看板。
唯一の発刊雑誌「アルア・ネーヨ」。
都市伝説だのUFOだのを取り上げるいわゆる「三流低俗雑誌」だ。

その編集部に呼びだされた。
またくだらない取材依頼だろう。
前回は「有名中華料理屋の地下に残飯処理をする豚男」、
その前は「製薬会社の人体実験を追え!」だったな…。
そんな事を考えながら扉のドアノブを掴んだ。

小さな応接室に通されると、
いつも通り弛んだ体の編集長がアホヅラを引っ提げて待っていた。
その隣には顔は可愛いが少し太めの女の子。
「で?今回はなんすか?」
目の前に置かれた味の薄いアイスコーヒーを飲みながら聞いてみた。

要約すると、「超能力を使って相手の要望に応える整体師」がいるのだと。
なんでも、美人アナウンサーや有名女優がこぞって、いっているらしい。
脂肪吸引やシミを消す、揚句の果てには感情をも操り、トラウマを消すことも出来ると。
馬鹿馬鹿しさに鼻で笑いそうになる。
「今回は協力者付きだ。」
そういって隣の女を指差す。
538整体師 2:2009/08/11(火) 06:17:37 ID:7UV4vYjh
閑静な住宅街の立派なマンションの一室の前に着いた。
編集長に紹介された女、恵美は手に持ったメモを見てからインターホンを押す。

「はい?」野太い男の声がした。
「えと、タブプロの山崎さんから紹介されてきたんですけど…。」
そういうとドアの鍵がガチッと音がして、扉が開いた。
ぬっ、と大柄な筋肉隆々の男が顔をだした。
「…、中へどうぞ。」
そういわれ、室内に通される。

だだっ広いリビングのソファに座ると、男が緑茶の入ったグラスを差し出した。
「そちらの方は…?」男が尋ねる。
「あ、私こういうものです」と名刺を取り出した。
「…、私は取材を受ける気はないのですが…。」
「そう言わないで下さい。なんでもしますから!」
「…、なんでも、ですか?」
「はい!」
そう言うと男はじろっと俺を見てから
「では、施行を始めます。」と、静かに立ち上がった。

すぐ隣の部屋に移動し、
恵美を部屋の中央の椅子に座らせ、その後ろに男が立つ。
男が恵美の両肩に大きくゴツゴツした手をのせると、
男の手が青白く光った。
その途端、恵美の出っ張っていた腹がスルスルと引っ込み、腕が細くなる。
太かった大根足も程よい細さになる。
539整体師 3:2009/08/11(火) 06:18:10 ID:7UV4vYjh
男が肩から手を離し、恵美を立ち上がらせる。

ついさっきまでのぽっちゃりした女ではなく、
まるでモデルのような体型になった恵美がいた。
近くの大きな姿見をみて、恵美も驚く。

「これで大丈夫でしょう。先に外に出てもらえますか?」
そういって男は恵美の頭に手を当てる。
当てた手がポウッと青白くひかると、恵美は外へでていった。
「さて、次はあなたです。」
そういって椅子に座れ、というジェスチャーをとる。
促されるままに椅子に座ると、男は俺の前に姿見を移動させた。
「みて解ったでしょう?私は、相手のものを奪うことが出来る。例えば…」
そういって俺の肩に手を置いた。
その置かれた手が青白く光った。
「もう、逃げられませんよ。出口までの記憶を奪いました。」
は?どういう事だ?
「奪うだけではなく、なすりつける事も出来るんです。」
そう言うとまた、手が光った。
その途端、体が熱くなり、腹が苦しくなった。
視線を下げてみると、パンパンに膨れ上がった腹がベルトに邪魔されている。
「な、なんなんだ!?」
さらに膨らむ腹。ついにはベルトを引きちぎり、シャツのボタンを弾き飛ばす。
丸く、弛んだ腹が目に映る。
540整体師 4:2009/08/11(火) 06:18:43 ID:7UV4vYjh
「大丈夫、死にはしません。」
男がそう言うとさらに体が熱くなる。
胸にも脂肪がつきはじめ、まるでおっぱいのように膨らんだ。
腕が自然に上がる。腋の下の脂肪が押し上げているのだ。
その押し上げられた腕も太くなっていく。
さっきまであった太股の隙間も今や無くなり、腹の肉の下敷きになっている。
「う、うわぁぁぁぁ!!!」
悲鳴をあげようとしたとき、男の左手が頭の上に当てられた。
声が出せなくなった。
驚きと恐怖で慌てていると、男がこういった。
「声、出したいですか?」
顎についた脂肪に邪魔されながらも縦に何度も頭を振る。
「仕方ないですね…。」
そういうと男の手が光る。
「ぶひっ!ぶ、ぶひっ!?」
まるで豚の鳴き声のような声しか出ない。
「人を呼ばれると厄介ですからね。」そういって男はニヤっと笑う。
段々と体の熱さが引いていく。
「どうです?150Kgの脂肪は?」
そういって目の前の姿見を指差す。
大人一人入りそうな大きな腹、その上に垂れた胸、電柱のように太い足、
だらし無く垂れた腕。
面影を残しているが、明らかに太った顔。
「ぶ、ぶひぃ…。」
541名無し調教中。:2009/08/11(火) 12:52:53 ID:tkgeK6Ey
アミバ様にデブになるヒコウ突かれたり 豚やサイトドとかデブ動物の遺伝子を細胞に組み込まれて
新しいデブ人間をつくる研究をするアミバ様のお話が見たいな
542空蝉:2009/08/11(火) 15:29:25 ID:QLULRcX6
「ち・・ちがっ・・あれは・・自分が好きとか・・そう言うんじゃ・・ちが・・」
更に弱弱しくなる長瀬、そして更に凄みを増す前野。
「あー、ナルホドぉ。確か自分みたいにイケてる奴にあーゆうことされたいのにぃー、自分の性癖を肯定する事も出来なくてぇー?しかたなくフラス
トレーション?発散してるんだっけ?難しい言葉知ってんなぁ?傍若無人に振る舞っといてセンチな日記つけてんじゃねーよ、高卒フリーターの崖っ
ぷちがよぉ?」

知っている。こいつは自分の秘密を全部知っている。何で・・何で・・何で・・

「おっと・・・。時間ねーわ。続きはお前んちな?早川さんにさー後頼んどいたから。店長と2人で乗り切ってくれるとさ。それともお前このままここに居るぅ?俺はそれでも構わないんだぜぇ?」

長瀬はその言葉を聞いて焦りだす。

「ぶっ・・お前まだ自尊心に傷つく余地あんの?心まで無駄肉ついてんねぇー?お前ブタだから理解できてないだろうけど、さっきのアレ防犯カメラにもろ映りだぜ!いい加減素直になれよ・・・」

そう言って前野が自分の制服を脱ぎ、片手でTシャツに手をかけて胸元までさらす。
意地の悪い笑みを浮かべながら、長瀬のボッテリした手に指を絡め、自分の胸元から腹筋の辺りをなぞらせる。
バクバクと長瀬の胸が高鳴り、ムクムクと秘部が肥大する。荒い息が漏れ、ムチムチポテッとした指がジットリと汗ばむ。
543空蝉:2009/08/11(火) 15:34:24 ID:QLULRcX6
「欲しいんだろ?『憎らしい、憎らしい、憎らしい嫌な奴、俺の心を捕らえて離さない。あの体に触れたい、あの唇に・・』、ポエミーだな、オイ・・
ぷっ・・叶えてやるよ。ただし俺の家畜になるならなぁ。」

前野の瞳が青白い炎が灯ったかのように、鈍く美しく輝いて見える。
視線は魔性を帯び、長瀬の心をわし掴みにする。
今の前野は明らかに普段の前野からは感じられない、しかし抗い難い魅力に満ちていた。
荒い息を吐きながら、朦朧とする頭で必至に抗おうとするが、
絡められた手がなぞらされる前野の、肌の、体の線の甘美な感触にどんどん抗う意識が摩耗し、ついに長瀬の反抗心を含んだ瞳が力を失う。
それを見て、満足げに頷く前野。

「よおし、いい子だ。言う通りすれば、褒美もやるし、可愛がってもやるぜ。ま、俺なりの可愛がり方で、だけどなぁ。」

優しげな声でそう言い、にやりと凶悪な笑みを浮かべると、うって変った口調で命令する。

「おら這いつくばれ、家畜が人間様と同じように2足歩行していいと思ってんのか?あー?」

前野は、屈み気味に立っていた長瀬を蹴り倒して仰向けにし、足で秘部を踏みつける。
長瀬は、荒い息に胸元から下、あらわになった腹を上下させ、脇腹の肉を震わせながら言う。

「い・・いた・・い・・やめ・・」

「あ?やめろ?良く言うぜ、こんな事されて硬くしやがって、わりー事したら何てんだオイ?いえねーならこのまま踏みつぶッゾ!」
長瀬の背筋が凍る。本能的恐怖が声を震わせる。

「・・ご・・ごごめん・・な・・さい・・」
最早、前野の全てに抗う意思がついえた長瀬は、従順に弱弱しい声で応える。
544空蝉:2009/08/11(火) 15:36:42 ID:QLULRcX6
「んじゃ、お前このままテメーん家まで這いつくばって帰れ。ただし30分でなぁ。それ以上俺の貴重な時間無駄にしたら仕置すっから、死に物狂いで手足動かせ。。」

そう言って長瀬の足の裏に白い布地のテーピングを張り。

「このテーピングが汚れてたら、どうなってもしんねーかんな。いいなぁ、ん?わかったなぁ?」

と、言い残し長瀬のバックを引っ掴んで、自分はさっさと出て行ってしまった。

残された長瀬は、羞恥に耐えながら、裏口を膝立ちで開け、自宅へと素直に這い歩き始める。
もう何も考えられない。ただもっと前野を感じたい、お仕置きされたい、可愛がられたい、そんな衝動が体中を支配していた。

裂け目、破れ目からあふれた肉が這い歩く度にタプンタプンと波うち、羞恥心を嫌がおうにも高める。
人と鉢合わせしながら、通報されなかったのは、まさに不幸中の幸いだった。
545名無し調教中。:2009/08/11(火) 16:14:03 ID:/VMrZi72
SSGJ!
SMショー始まったね
羞恥プレイもどんどん激しくなっていくのかな
546空蝉:2009/08/11(火) 16:20:24 ID:QLULRcX6
汗だくになり、手も膝も擦り切れながら自宅に到着した長瀬を待っていたのは意地悪い笑みを浮かべた前野の姿だった。
前野は不機嫌そうな声で長瀬を詰る。
「30分27秒。おいブタぁ、家畜の癖にご主人様の言う事もろくに聞けねーわけ?」

長瀬はここまでの道のりを思い息切れに途切れ途切れ不満を口にする。
「ぜひぃ・・ぶっはぃ・・い・・に・・27秒・・・・く・・位・・ぜは・・。」

スー・・・と細まる前野の瞳、息切れも吹き飛び背筋を凍らせる長瀬。

「は?お前今何つった?27秒く・ら・いぃ?言いたいことはそれだけかぁ?」

前野は、長瀬の汗に塗れたタップリとした腹の肉を鷲掴みにして、力一杯ムニュュュュッと、ギュウギュウ圧迫しながら言う。
「い・・いた・・いて・・いてぇ・・いや、痛いですぅ・・。すいません・・俺が悪かったですぅ・・。はひ・・」
控えめな抗議の声と謝罪の言葉を同時に上げる長瀬、ただ、長瀬の声には痛みとは別の物も混ざっていることがわかる。

「んー?テーピング真っ白じゃん。その格好でミッションコンプリートってか。おいおいホントどうしようもねーブタだな!俺がお前なら恥ずかしくて外でれねーぜ?」

更にどこかで聞いた様なフレーズで詰る前野。もう片方の手が脂肪でボヨンボヨンの胸を千切れんばかりにもみしだく。爪が食い込んでいくつかの痕から血が滲む。

「あっひ・・す・・すいません・・お・・俺は・・どうしようもない醜いブタですぅ・・。」

「よく言えたなぁー。それでいーんだよ、それでぇ。俺だって家畜を虐待する趣味はねーんだぜー?特別に今日は27秒分の俺の貴重な時間を浪費させた罪は問わないからさぁ。俺って優しいご主人様だロ?」
前野が上半身のシャツを脱いで、長瀬の涎を誘いそうな理想的なボディをさらけ出しながら、甘い吐息で耳元に語りかける。

「ご褒美をやるよ。ほら・・、脱げよ・・」
547空蝉:2009/08/11(火) 16:40:30 ID:QLULRcX6
長瀬は、もう矢も楯もいられずに、息を荒げて既に引きちぎれた服をボロぞうきんにする勢いで脱ぎ散らかし、しっぽを振る代わりに最近被り気味な秘部を振りながらご褒美を待つ。しかし、すり寄ろうとする長瀬を冷たく制止する前野。

長瀬が見栄を張って買ったリクライニングチェアーに鷹揚に腰をおろしながら、自分のボディラインを見せつける様に、片方の肘掛に寄りかかり気味に構えながら、明後日の方向に促す。

「ほうら、ご褒美に餌やるぜ。餌。デブでブタなお前が好きそーなモンテンコ盛りだぜー?残さず食えたら、可愛がってやんよ。」

今まで全く気付かなかったが、食べ物がテーブルの上に所狭しと並べられていた。
ケンタのバーレル3つ、マクドのハンバーガーばかり十数個、デリピザLサイズ5ケース、バーミ○ンのデリ中華海老チリ・酢豚・餃子・チャーハン3つ、ほか弁海苔カラ弁当ばっかり5つ。

以前の長瀬なら見ただけで胸やけがして吐き気を催す様な料理の量だった。脂っぱい匂いが、不思議とそんな感覚はおきない。それどころか腹の奥底からグゥー・・と腹の虫が鳴る。
自分でも信じられない事だが、食べたくて食べたくてしょうがない。我慢できない衝動が体を突き動かす。
548名無し調教中。:2009/08/11(火) 17:07:40 ID:Gi0l4oSI
>>536
GJ!
冷えるどころかむしろ下半身が熱くなりましたwww

なすりつける能力で豚の鳴き声になるってことは、もしかして豚から奪ったのかなw

出来れば続きも期待してます。
549空蝉:2009/08/11(火) 18:12:32 ID:QLULRcX6
オズオズと手をつけたかと思えば、直ぐに勢いがつき、ガツガツと貪り始める長瀬。

がっがっがっがっ・・カチャ・・くちゃ ぴちゃ・・ガツガツガツ・・

長瀬は口の周りを油まみれにして食べて食べて食べまくり、前野は、ムクムクと、胃袋に詰め込まれる食物に圧迫されて膨らんでいく長瀬の腹、食べる量が半端じゃない為か、別の生き物の様に膨らんでいく長瀬の腹を見て、満足げな表情を見せる。
前野の瞳が少し熱を帯び、微かに息が荒くなる。
料理が残り3分の1になったところで、長瀬の手が止まる。
「ぶふぅーっ・・ぐぅぇっぷ・・ぶー・・・ふーふー・・ふー。」
腹が苦しい。苦しすぎて息が上がる。大量の料理が詰まった長瀬の腹はドデンと丸々としたラインを描き、破裂しそうな膨らみをあらわしている。

「はぁ・・、おいブタ、どうしたよ・・まだ3分の1も残ってんゼ?はぁ・・ご褒美欲しくねーのお前?はぁはぁ・・」
近づいてきた前野が暑い吐息で問いかける。前野の火照り始めた体が汗ばみ微かに体臭が長瀬の鼻をつく。長瀬には至上の甘美さを感じさせる匂いに、もっと吸い込みたい、もっと嗅ぎ尽くしたい衝動が生まれ、再び前野にすり寄ろうとする長瀬。
その長瀬の鼻面を片手を広げて鷲掴みにし、性欲に翻弄される鈍い体で緩慢に押し返す。

「しょうがねー・・はぁっ・・ブタだなぁ。ご主人さまの手を煩わせやがって、オラつめろ、はぁ・・俺が・・食わしてやる・・。残したら放置すんゾ・・はぁはぁっ・・」
長瀬の肉でなだらかになった背中と仰け反らなければいられない程詰め込まれた腹の幅に押しやられ、壁との間のわずかな隙間に前野が滑り込む。
いつの間にか丸裸になった前野の少し汗ばんだ肌と、汗がダラダラ伝う長瀬の肌が密着して汗が混じり合う。
550空蝉:2009/08/11(火) 18:33:02 ID:QLULRcX6
むにゅぅぅ・・と硬い前野の体が長瀬の背中の肉に圧される。くちゅ・・ぴちゅ・・と肌が密着して汗で滑り擦れる音が響く。長瀬は前野の体を背中に感じて背筋を走る快感に意識が飛びかけた。

「が・・我慢・・できっ・・な・・お願いしますっ・・お願いしますからっ・・」
長瀬は情けない声で懇願するが、前野は少なくとも口では冷たくあしらう。
「我慢しろ!おあずけだ、おーあーずぅーけっ!家畜をペット扱いしてやってんだぞ、泣いて喜べ・・っはぁっ・・はぁはぁ・・」
そう言いながら更に自分の体を押し付け、2人羽織の様に後ろから手を伸ばして残りの食物を前野の口に運び、押しつける。
「むはっ・・も・・食えな・・」

「じゃ・・やめるかっ?もー2度と触らせてやらねーぞ?いいのかっ、いいのかぁっ、ん?オラ、胸弄ってやっから・・食え!食えオラ!!」

更に押しつけ、同時に前以上の荒々しさで胸をもみしだく前野。長瀬は、その快感と前野の感触を失いたくない一心で夢中でフライドチキンにかぶりつく。
限界まで膨らんでいたかに見えた腹が更に膨らみゆく、為に前野の体が更に圧迫され、長瀬は前野を更に強く感じる。ムチリ・・ピチャ・・ムチッ・・ムチィィ・・ピチャ
更に膨らみゆく腹に前野の胸を揉んでいた手が下がり、腹をまさぐる。ヌルリと汗と油で滑る肌の感触が心地いい。デップリとした腹のタップリとした贅肉を揉み、滑り擦りながら次第に前野の息遣いも激しくなり始めた。

「むはっ・・ぐぇぷ・・ぶふっ・・ふごっ・・ぶひぃぃ・・」

快感と咀嚼に家畜の鳴き声の様な声を漏れ出す長瀬。
それを聞いた前野がニタリと笑って、それを詰る。
「はぁはぁ・・いいね、・・はぁ・・いいねぇ。そうだよ、ブタの鳴き声はソレだろ?はぁっ・・ほらラストぉ。カスも油も舐めとれよぉ。はぁはぁ・・はぁ・・」

褒められたのがうれしかったのか、それとも媚びてもっと可愛がられたいのか、鳴き声を上げながらカスも油もキレイに舐めとる。
551空蝉:2009/08/11(火) 18:40:00 ID:QLULRcX6
「ぶひぃ・・ぺちゃ・・ぴちゃ・・ぶぅ・・ひぃ・・ぴちゃ・・」
長瀬の無様で、滑稽で、そして哀れな姿に反応して前野の秘部がそそり立つ、凶器の様な大きさに育ったソレを持て余すように、ヌルリと肉の重圧に圧迫されて
いた体を抜いてテレビの方に歩いて行き、以前長瀬の自作自演のソロエロビデオを撮影したであろうビデオのスイッチを入れる。

「はぁっ・・はぁはぁ・・む・・むこうに向かって・・はあ・・這いつくばれ・・、はぁ・・ご褒美を・・やるぜ・・。」
長瀬は、待ちに待った言葉にビデオが回っている事も眼中になく、夢中で四つん這いになる。拍子にドデンとパンパンに膨れた腹がタプンと音をたてた。
前野は、性急に、慣らしも何も関係なく、いきなりそそり立つ凶器を長瀬の穴にあてがい、ねじり込む。

ニヂュグチュ・・ミリリッ・・

「っっっっ!っっっっっぁぁっっぁ!」

余りの激痛に声にならない悲鳴を上げる長瀬。何とか意識を飛ばさないよう、この痛みを一瞬でも長く感じられるようにふみ留まる。

「はぁっはぁはぁ・・どうだオイ?いてーか?痛くて痛くて・・はぁはぁはぁ・・気持ちいーだロ?はぁっ・・っ、くっ・・」

パンッバンっパンっ

激しく容赦なく腰をふって突きまくり、タップリ15分も突いたところで前野が果てた。

「・・っぁ・・ぜぇ・・はぁはぁはぁ・・んぐっ・・はぁ・・」

暫くぐったりと長瀬のムチムチタプタプの背中に体を預け息を整える前野。
ズベリと長瀬の体が前のめりになる。息はしている。が、長瀬の意識は既に飛んでいた。

「ちっ・・・無様な奴・・・。」

前野は、興味をなくした玩具をほおる様に、ヌチャリと息子を抜き、ビデオの記憶媒体を抜き取ると、サッと着替えて長瀬の自宅を後にした。
552空蝉:2009/08/11(火) 19:19:51 ID:QLULRcX6
それから3週間程たったある日、牧田はポテチを頬張りながら宅配便の送り状を書いていた。既に小さな純正品の梱包材には何枚かのDVDが収められ封がされている。

送り状のあて名は『前野隆文』、梱包材の中身は今や200kgを超える巨デブになり果てた長瀬と前野とのめくるめく官能の日々を綴ったメモリアルだ。

「ぷっ・・くっ・・くっ・・。」

牧田は自分の幸運に改めて笑いを洩らした。
あの日、長瀬の自宅で長瀬の日記とソロエロビデオを見つけたあの日、長瀬の前野に対する想いを知ったあの日に、天啓を受けたように閃いた計画の全てが脳裏を駆け巡る。
前野は以前から大学で、バイト先で周囲の人々には外面良く、牧田に対しても先輩として対応している風に見せつけながら、その実、見えないところで、集り、脅し、殴り、搾取するという行為を繰り返していた。
言わばあからさまな長瀬以上に憎い相手だった。
憎い長瀬を、長瀬が一番苦しむ方法で復讐し、つまり、醜く肥え太らせて、更に憎い相手である前野の体を『空蝉』で乗っ取って、デブデブになった長瀬との官能の日々を綴らせる。最後はその映像を元に前野を苦しめる。
これから前野に対してどの様に復讐していこうかと考えると笑いを洩らさずにはいられない牧田であった。

ガサリ・・ガサガサ・・・

ながら食いの対象であるポテチが底をつく、何袋目だっただろうか?
在庫も無くなったこともあって宅急便を出そうと立ち上がろうとして力を込めたその時だった。
553空蝉:2009/08/11(火) 19:22:28 ID:QLULRcX6
ブチッ  カッツーン カラコロン・・

「ぐわっ・・・」

圧迫された腹の贅肉の圧力に負けてズボンのボタンが弾け飛んだのだ。
良く見ると、長瀬の体を太らせる為にスルスルと痩せていった筈の牧田の体は以前の肥満全盛期に頃に比べても2まわり以上太ってしまっていた。
最近、長瀬がセルフでブクブク太っていくし、前野の体をデブにしては計画が立ち行かない為に、自然と本体で食べ過ぎるようになっていたのが原因だった。
食事抜きダイエットをして痩せたのと変わらない牧田の体は砂漠が水を吸うようにブクブクブクブク太り続け、3週間たった今は、以前の体重を20kgも上回っている。

「さ・・・流石に・・・やばいなぁ・・これじゃ長瀬の奴みたいになっちゃうよ・・・」

デップリと突きでて、重力にボリューム一杯の贅肉が耐えきれず弛んだ腹を擦って、真剣に焦って呟く、しかし、数分後にはニヤリと笑みを浮かべて宅急便を出す為に家をていった。

そうだ、前野を苦しめるにはもう十分だし、今度は前野を肥え太らせよう。
もし前野が太りきって、巨デブになってしまったとしても、まだまだ、自分に苦しみを与えた相手は沢山いるのだから・・・・
そう考えながらコンビニへの道を歩いて行く。

が、牧田は坂の途中で歩みを止めて立ち止まった。
どこか遠くで声が聞こえた様な気がしたが?
少し迷っていた牧田だったが、気のせいかと考えて歩を進め・・・

ドスドスと重量感のある足取りで夕日に消えていく牧田。

『嘆かわしや・・・我ら空蝉の力得て、道を踏み外さぬ者の何と多いことか・・・』

憐みを含んだ声は、もう、牧田の耳には届かなかった。牧田自身が招いた因果をふくめられるその日まで、2度と再び、その声が語りかけることはなかった。

【終わり】
554空蝉:2009/08/11(火) 19:33:36 ID:QLULRcX6
はい、やっと終わりました。そして、ごめんなさい。
最後の最後で重大な誤字脱字発見(まだまだあるけどこれはひどい・・・)

『嘆かわしや・・・我ら空蝉の力得て、道を踏み外す者の何と多いことか・・・』

が正解でした。ホントごめんなさい。

とにかく、ダラダラーとしたSSに長々お付き合い頂いてありがとうごさいました。
今後の参考にするので批評頂けたら幸いです。(「なげーし、だりー」←自分批評)
今度はほのぼの系で(板の主旨は?←自分つっこみ)短い話が書ければいいなと思います。
555名無し調教中。:2009/08/11(火) 19:57:29 ID:lVljAnjy
>>554
ss乙でした。
更新も早いしお話のテンポもいいし
肥満化アイディアも面白くて
何より弾けるお肉の描写が素敵でした。

突然のお願いですが、
もしよかったら、合同でssを書きませんか?
もちろん一本仕上げてお疲れでしょうし、
まだ具体的なアイディアがあるわけではないので
今すぐというわけではないですが、
もし興味があればレスください。
556名無し調教中。:2009/08/11(火) 20:08:59 ID:OoPv+dWx
>>554
GJ
人って魅力的なチカラを手に入れると変わっちゃうんだよね
結局牧田自身も太って、他の嫌な奴も操って太らせて……、これまたデブ大量生産の予感w

長くてもそれ相応に充実してたし美味しく頂けたので、無問題だと思います
次回作にも期待してますぜ旦那
557名無し調教中。:2009/08/11(火) 20:12:00 ID:hd5/b6tH
むしろ牧田はコレから先、相手を堕デブに換える度にリバウンドを繰り返していくんだろうなw
558554:2009/08/11(火) 21:28:29 ID:wHhpZjpm
>>555
興味あります。
是非p(^^)q

しかし、整体師さんとかD-β計画さんとかショートでまとめられるようになりたい。

うしし…でも合作なら必然的に長くなるぜ←コスイ

>>556
ありがとうごぜーます。
精進しやすm(__)m

SSを、書きつ、菓子食い3キロも、太って自分に萌える夏かな…

をを…何だか七五調

でも、萌えてる場合じゃねえ…は…腹が…
559名無し調教中。:2009/08/11(火) 21:59:07 ID:kpq4acl5
>>535
乙です
俺も質問考えてみます

今まで出た質問は基本的なものだから
ちょっと突っ込んだ質問やシチュエーション限定的な質問
ならまだ出るんじゃないかな?

例えば
Q 最近太り気味なことを気にし出した男(シチュ自由)
 にどんなアドバイスをする?

Q 太ったことをごまかす言い訳は?

Q ある朝起きたら100kg太ってた。さてどうする?
 (回答者が女→太った男になったとしたら?)
560555:2009/08/11(火) 23:21:51 ID:Hg1lpmTi
>>558
ありがとうございます。

やり方ですが、テーマまたはシチュエーションを決めての
リレー形式でどうでしょうか?
テーマやシチュエーションの希望があれば教えてください。

2週間後くらいからのスタートでどうですか?
561名無し調教中。:2009/08/11(火) 23:26:38 ID:HYtrNUbM
どうか某板みたいな事にならないように・・・
562名無し調教中。:2009/08/12(水) 14:44:39 ID:/c4bQ+T/
某板は後半交換日記ならぬ交換ssになってたからねぇ
カートゥン?表現が入ってからほかの現実寄り表現のつじつま合わせが大変そうだったし
563整体師 5:2009/08/12(水) 14:53:13 ID:AYMOnTho
「じゃあ、豚さん。これをくわえてください。」
そういって男は自身のズボンを引き下げ、男根を突き出した。
絶対に男のなんかくわえたくない!そう思い、激しく左右に首を振る。
「仕方ないですね…。」
そういって俺の頭を掴む。
「とある女優の悩みでね、『男のチンポを見ると無性にくわえたくなる』らしいんですよ。
私がそれを除去したんですけど、それをあなたに植え付けます。」
頭が熱くなる。目の前のチンポ…。
ぶっとくて雄々しい…チンポ…。
くわえたい…しゃぶりつくしたい…。

気がつくと、俺は男のチンポにむしゃぶりついていた。
たまらなく美味く感じる…。
「あとは『極マゾ』な感情、『太りたくなる』感情も植え付けますね。」
くわえながら頭を縦に振る。
なんでもいい。チンポが欲しい。
「くっ…、出ますよ…?」
そういって出てきた汁をゴクッゴクッと喉を鳴らして飲み干す。
無理矢理チンポが引き抜かれ、男が近くの棚から服を取り出し、投げてよこす。
「それを着てください。」
564整体師 6:2009/08/12(水) 14:53:44 ID:AYMOnTho
渡された服を着てみた。
ぴっちぴちのワイシャツとチノパンだった。
なんとか体を収めてはみたが、腹のボタンは今にも弾けそうになり、
ズボンの上に腹がみっともなく垂れている。
「いいですね。似合ってますよ?」
そういわれたが、なんとも言えない羞恥心に股間が熱くなる…。
「では…。」
男の手が肩に当たった。

体が熱を帯びていく。
パツッとワイシャツのボタンが弾け飛ぶ。
パンパンパン、と次々に飛んだボタンとともに
裾から腹が垂れ出した。
ブチブチブチッと音を立ててワイシャツが裂けていく。
ズボンも縫い目から裂けていき、脂肪まみれの足があらわになる。
顎の下の肉もだるんだるんと垂れ、二重顎どころか三重顎になっている。
頬の肉も膨らみすぎて顔全体が真ん丸になった。
目はもう糸目のような細さになっている。
「ぶひっ!ぶひぃぃぃぃ!」
股間の熱に耐えられなくなり、まるでクリームパンのような手を伸ばすが、
大きくなりすぎた腹の肉に阻まれ、届かない。
「お腹の肉に埋もれてしまってますよ?」
男は蔑ますような表情でこちらを見る。
「四つん這いになりなさい。」
言われるがまま、四つん這いになる。
腹の肉が床にべったりと付くが、楽だ。
565整体師 7:2009/08/12(水) 14:54:12 ID:AYMOnTho
男が顔の前に立ち、チンポを突き出す。
「ただの淫らな淫乱豚に堕ちろ。」
目の前のチンポしか目に映らない。
くわえたい、しゃぶりたい。
くわえた瞬間、男の手が頭に触れた。

【数日後】
あれから、筋肉を付けて張りがでるようにし、
球体が連なった様な体にしてみた。
豚はブヒブヒいいながらチンポをくわえて来る。
ケツの穴には俺の腕が肘まで入るくらいに拡張してみた。
腕を突っ込むんでやると、雄叫びをあげながら
腹の肉の隙間から精液をダラダラと垂れ流す。
この豚もそろそろ「出荷時期」だろう。

【女子高生の会話】
「マジでちょー凄いマッサージ屋があるらしいんだけどー。」
「へー。」
「なんかー、『なんでもする』っていっちゃダメらしーんだー。」
「なんかあんのー?」
「記憶消されて売られちゃうらしーよ?」
「ふーん、それ都市伝説?」
「うん。都市伝説。」

おわり
566554:2009/08/12(水) 15:19:15 ID:GXAuUKsH
>>560
テーマでもシチュでもない漠然とした「好み」みたいなものですけど・・・
17才から32才位の年齢でー、太ること、太ってしまったことを気にしちゃう人とかに萌えます。
・・・はい、聞いてませんね・・・、560さんのテーマとか好みも知りたいし、2週間あるならちょっと考えてみようっとw

>>561
>>562
そ・・そんなことに・・・恐ろしい・・・
この板の萌え話がそんな事になったり、無くなったら・・・俺の息子がションボリするじゃんTT
助けてマイファザー・・・

整体師さんは、ショートにスッキリまとまりますなぁ・・・スゴイぜ・・
567名無し調教中。:2009/08/12(水) 16:22:43 ID:Q5z0Kxwj
アミバ様にデブになるヒコウ突かれたり 豚やサイトドとかデブ動物の遺伝子を細胞に組み込まれて 
新しいデブ人間をつくる研究をするアミバ様のお話が見たいな 
568560:2009/08/12(水) 19:35:05 ID:tm2PDq8R
>>566
俺の好みについてですが、
どちらかというとハッピーエンドの方が好きです。
肥満化の表現では、食べすぎでお腹が膨れる様子が特に好きです。
あと、ついお菓子がやめられなくて太っちゃう人も。

ネタに関しては、スレで出たシチュエーションから拾ってみようかと考えています。
今ちょっと気になってるのが>>152の「食べるバイト」。
料理を作る側も男にしてみたら面白いかなと。


>>561-562のような心配はあまりしていないけど、
失敗を少なくするために簡単な制限を提案してみます。

1.目標完結話数(レス数)の設定
 話の長さも決めやすいし、
 どこで話を終わらせるべきかも見えやすくなります。
 あくまで目標なので途中で様子を見て修正も考えます。
 合計20レスくらいでやってみたいと思います。

2.締め切りの設定
 お遊びですが、一応共同の作業なので。
 もちろん調子の悪いときもありますから、そういう時は無理せず
 期限を伸ばしても結構ですし、パスでもいいです。
 相手が書いてから1週間以内くらいでやってみたいと思います。

こちらからお願いしておいてここまで言うのも図々しいのですが、
緩くでも縛りはあった方がやりやすいと思います。どうでしょうか?
ご意見、ご提案、ご不満などありましたらお願いします。
569名無し調教中。:2009/08/12(水) 23:17:52 ID:2MLwPrnq
ss乙
ストレートに脂肪移植もいいけど
羞恥心と自制心を奪って食欲をなすりつけて
記憶を奪ってから自由に泳がせるのも面白そうだ
570566:2009/08/13(木) 11:17:49 ID:FigyUL6+
>>568
1&2 了解です(安請合)←大丈夫か!?

食べるバイト、いいですな(←ホントは何も考えつかなかったとか・・・)

男×男 どんなバイトにしますかねー?お菓子の食べすぎが好きならイートイン付のケーキ屋さんとか?
ボーイの制服がパッツリとか萌えるかもw・・・じゅるる・・

他に何か楽しそうなのありますか?

ネタとして以前からお店の男の子を太らせてお触りOKのメンキャパとかも考えてますが、これも食べるバイトと言えばバイトか・・
普通のお店はお酒でお金取りますけど、食べ物でお金とるお店で、カロリー高いメニュー程高額、客が頼んだものは食べきるのがルー
ルって言う設定なんですけど、ちょっと話の筋がたちすぎか・・・折角交換SSなんだし・・・
これは、また次の話にしよう・・・
571名無し調教中。:2009/08/13(木) 14:01:08 ID:BpBfAGvF
>>570

外野で申し訳ないんですが、食べるバイトで、
例えば、焼き肉バイキングは独りで行きにくいから同伴するバイトとか、
回転すしで、2周まわった皿を全部食べるバイトとか、
最近問題になった、売れ残りのコンビニ弁当を、
新しいものと入れ替えた古い弁当を回収して、
それをぜんぶ食べるとか...。
572570:2009/08/13(木) 14:19:39 ID:FigyUL6+
>>571
コンビニ弁当を胃袋に回収するお仕事とは、エコですな。
ロハでならあってもおかしくなさそう^^
573568:2009/08/13(木) 21:27:12 ID:oIo35gxo
>>570
ゴールがあったほうが完結させやすいと思ったので
数字の目標を作ってみただけです。
雑談の延長のつもりで気軽にやりましょう。

「バイト」っていうのは一つのアイディアで
それにこだわっているわけではないです。
もし、かなり漠然とした状態からバトンタッチになっても、
自由に展開してくれていいです。
他にネタというと、空蝉を読んでいて
二重人格の設定は面白いかもしれないと思いました。

>メンキャバ
クラブって行ったことないけど、面白そうですね。
数十万があっという間にお腹の中に消えていきそうで。
そのSSもぜひ見てみたいです。


お菓子っていうのは…
574名無し調教中。:2009/08/13(木) 22:09:16 ID:BpBfAGvF
>>573
お菓子は、ポテチとケーキだと、
食べ続ける必要に迫られる背景がまったく違いそう。
例えば、体重を毎日計って、
1kg増えるごとにお祝いにケーキ1ホールとか。
そうすれば加速度的に肥満するよね。

ポテチ系なら、監視カメラの映像を監視するガードマン、
持ち場を離れられず、ひたすら画面を見ながら、
飲み食いを続けるとか。
575名無し調教中。:2009/08/14(金) 16:58:55 ID:aF4S+SPr
廃棄を食べるアルバイトならコンビニに限らんでも
担当地区すべて回るなら各料理店やケーキ屋とかいろいろあるかもね

ゴール指針にするなら何日目とか
メンキャバなら売り上げや接客人数もありでは?

スレで何かしら企画が持ち上がるのはうれしいもんだね
両者がんばってください
576名無し調教中。:2009/08/14(金) 18:55:33 ID:vCkGkiHl
>>575
販売するつもりが売れ残って廃棄だと量が少ないから、
これから店員になる人が練習で作った、
販売できないものを、毎日処分する係ってのは
どうだろう?
577名無し調教中。:2009/08/15(土) 10:28:52 ID:3wqbKBVM
>>リレー
主人公を二人にして、それぞれ自分の主人公視点で書くっていうのはどうですか?
お互いをライバル、友人等の前提を出して、相手に極端な影響を与えすぎない体型の干渉まではオッケーにする。
例えば、「最近あいつも太った気がする、〜」とかはアリ、「〜こういう風に太りやがって」みたいな直接変化を決定付ける描写はナシ(事前に相手がそうなった事を示唆している場合に、蔑む目的で表現するのはアリ)
お互い納得のいく展開・成育が済んだところで、どちらかが(もしくはお互いに振り分けて)第三者視点で話をまとめて完結、とかなら仕上げがぐだぐだになる事もないかと思います。

と、最近足を運べてない文字書きがほざいてみますよ。
今日はイベント行ってきます!
578名無し調教中。:2009/08/15(土) 12:31:40 ID:QoZ2oz4P
肥満化イベントとかあればいいのに
○○人目を対象とか強制的に相撲部収監とか
579名無し調教中。:2009/08/15(土) 20:18:36 ID:7rtJfEuI
マダムアペティが独裁国家の総統になったら面白そうだな
たっぷり太らせてくれそうだし
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7496745
0:23〜0:48 9:40〜9:52 の台詞がいい
580名無し調教中。:2009/08/15(土) 21:14:51 ID:0b1D2+Jh
>>577
視点が変わるのは面白そうですね。

>>579
目的はともかく思想はいいな。肥満至上主義。
本人も雄だったらいいのに。
「マダム」なんだから、
丸々太った(太らせた)旦那さんとかいないのかな。
581名無し調教中。:2009/08/15(土) 23:26:50 ID:awYpghP2
肥育屋妻とな
恋人の段階でもできそうだが夫婦になってやるからには何かしらの理由が……

年の差夫婦で
いい年の旦那が痩せっぽちで貧相だから威厳を出させるためとかか
582名無し調教中。:2009/08/16(日) 01:53:53 ID:ujQXeDIr
>>581
結婚後もモテる旦那にやきもきした妻が、自分だけの旦那にするために太らす…とかどうだろう
583名無し調教中。:2009/08/16(日) 16:39:39 ID:P20bZmvX
イベント行った方、収穫はどうでしたか?
584名無し調教中。:2009/08/16(日) 17:37:05 ID:+76jjfI/
肥満化作品あったよー。
ソースとか貼った方がいい?
585名無し調教中。:2009/08/16(日) 17:42:00 ID:11rRgDmc
一案としては
作者側晒し、うpはなしで
概要と感想書いてもらうとかかなぁ
586名無し調教中。:2009/08/16(日) 19:45:06 ID:+76jjfI/
>>585
了解。

作者さんは日記の人。ブログでもここの話公言してたから、多分大丈夫だと思う…
CG集だった。肥満化絵+SS+コメントと出典元情報って形。
肥満化描写は無かった。というか、肥満化後の一枚絵って感じ?SSもイラストの背景描写っぽい。
出典元の原型を知ってれば萌えるかも。わかんなくてもググれば出てくる。
開場直後に売り切れたらしくて、暇だったらしい日記の人と少し話せたww他にも肥満化描写作品あったらしいけど、そっちは買えなかった上に作者さんの名前覚えてない…すまん。
587名無し調教中。:2009/08/16(日) 23:25:32 ID:11rRgDmc
報告乙
デブ専イベントとはいえ肥満化自体はやはりニッチか

それで会場での肥満化は(ry
588名無し調教中。:2009/08/17(月) 01:26:20 ID:QCojnwyR
>>587
今回初めて行ってきたけど思ったより太い方が多くて驚いた。
1回だけの参加じゃ気づかないけど、何回も行って顔覚えたり知り合いになったりすると
「あ、この人前より太ってる。」ってのがあるのかも?

このスレで肥満化目指してる人ってどのくらいいるんだろう?
イベントとは言わないが、顔合わせとかもやっぱり厳しいかな。
589名無し調教中。:2009/08/18(火) 03:51:01 ID:i/2ibzso
たまに会う人が肥満化してるというのもいいねぇ
お盆時期の里帰りであった幼馴染みとかが如実変わっていく様とか

肥満化目指してる人はたびたび出てた気がするけど
瞬間肥満化はないという現実……
上がって2,3kgとかだろうしねぇ
590570:2009/08/18(火) 10:58:45 ID:yCGpWxGt
>>580
ほぼ充電OKです。
ばっちこーい(え?受身!?)

>>589
たまに会う人が肥満化そう言えば、俺の大学時代の友人だけど・・・
この間5年ぶり位にあって、しばらく見ない間に、まあ立派なデブになっていて驚いた。
学生の頃はダラダラウダウダしながらメチャクチャ飲み食いしても太らない痩せの大食い
の典型って感じだったんだけど、20代後半で急にブクブク太りだしたということだった。
聞けば太りだしたのはつい1年か1年半位前らしく、67kg(学生の時は61kgだった
からそれでも少しづつ太ってた事を気にしていたみたい。)から98kgに増量。
31kgも贅肉がついちゃーもう笑うしかないとか言って腹をバインバイン叩いてた。
興味津津で聞きまくる俺にちょっとムッとして「お前も相当立派な腹じゃんか」と言われ
バレなくて良かった半面、そう言えば自分も元はコイツと変わらんなぁ・・・と思い返して
人体の神秘を感じた。
591570:2009/08/18(火) 11:46:07 ID:yCGpWxGt
それにしても、そういう場面に出くわすと(滅多にないけど)、もう以前とのギャップ
に萌え死にそうになる。かつては無かった腹の肉を両手で鷲掴みにしてムニュムニュ
した挙句、ギュムーっと抱きしめたくなったもん。
まあ、何とか抑制したけど、逆に拷問かと・・・
酔った勢いということでチョットだけ触り合う機会はあったけど、そのチョットがまた・・・
592580:2009/08/18(火) 18:24:24 ID:OlkG7Cs8
>>591
そんな友達がいるってだけでうらやましいです。
1年半で30kgか…。
その友達も人知れず同じ趣味に目覚めてたりして。

充電完了したようですね。
ssは予定通り来週の火曜からスタートしたいと思います。
他に特に希望がなければ、テーマは「アルバイト」で。

ところで、毎回数字で名乗ったり呼んだりも面倒だと思いませんか?
連絡のためだけでもお互い名前つけませんか?
それでよければ俺は「きのと」と名乗ります。
593591:2009/08/18(火) 20:11:54 ID:bYz1UXjj
きのとさんですね、じゃあ何となく相性よさ気な「ひのえ」でいきます^^
594名無し調教中。:2009/08/19(水) 03:58:20 ID:/X39qkfE
類は友をよぶの流れか

同窓会で軒並み肥満化してたら素晴らしいな
傍から見たら相撲部か何かの集まりかと思われそうだが
595名無し調教中。:2009/08/19(水) 04:20:51 ID:nTHD1Elj
「大海、いるか?」
コンコン、と丁寧なノック音が部屋の中と廊下に響く。
「大海?」
「転校生ならもう出たぜ」
「赤音」
健太を呼んでいた部長が声のした方に振り向くと、そこには赤音が立っていた。
「そっか、さすがに早いな。ついでにお前もな。」
「いや…は、え、ほっとけ。」
返事を予測して返そうと思った言葉を予測し返された部長の言葉に、赤音は言葉を詰まらせ、そっぽを向いた。
「悪いんだけど、いくつかお前に言っといてもいいか?」
「んだよ。言っとくけど体重の話は」
「一つめ。」
赤音の言葉を遮って、部長の人差し指がピッと立てられる。
「みんな知ってっから、いつまでも『転校生』って呼ばなくていいぞ。」
「…な、なにをだよっ」
「いや、つか、公然とハグとかされてる現場とか、みんな見てるし。」
逆に誰も何も言わないのが怖いところでもあったが、赤音はあえてそこは聞かずに小さく頷いた。
「あと、なんだよ。」
「二つめはな、あんま藤谷のことつっけんどんにすんなよ」
「そりゃ無理だ。みんな知ってんだろ?」
「うむ。いやでも、もはやお前らのケンカ、ギャグみたいなもんだし。客観的に。」
それぐらいなら仲良くしろよ、という部長の忠告にいまいち納得はいかなかったが、これにも赤音は頷いた。
「最後に、」
「まだあんのかよ、俺もう食堂戻るぜ?」
「痩せろデブ。」
今まさに戻ろうと、向けた背中に投げられた言葉に、赤音はぴくっと反応した。
「結局あれからぶくぶく太りやがって。このまま冬越す気かお前。」
そういいながら、部長は赤音の脇腹の肉をつかんだ。つまむのではなく、大きく手を広げてしっかりとつかんだ。
むぎゅむぎゅと揉むように動く手に合わせて、シャツの上から赤音の腹の揺れ動く様が見て取れた。
「…動けるデブに、オレはなる!」
「お前しばらく食堂通い禁止。ちょっと説教あっからオレの部屋来い。」
596藍色茜色:2009/08/19(水) 04:22:20 ID:nTHD1Elj
「えっと…ど、どれだろ…」
電光掲示板を見上げながら、健太の目がキョロキョロと動く。
ケータイの画面と照らし合わせながら、ふらふらと空港内をさまよっていた。
「んー…5ヶ月ぐらいなのかぁ…早いなぁ…」
健太がそうつぶやく様に、秋景色はあっという間に過ぎ、今は冬も終わりが見える頃。
「久しぶりだけど、僕ってわかるかなっ」
そう心配する健太の背中は、秋口の姿よりも一回り程大きくなっていた。言わずもがな、丸みを帯びた姿で。
日頃赤音居るうちにと少しずつ習慣づいた間食癖も後押しして、久々に体重計に乗ったときに出た数字は信じられなかったぐらいだった。
「…や、やっぱちゃんと準備…わうっ」
おどおどしながら上を向いて歩いていたせいで、健太は何か大きなものにぶつかり、どんっと尻餅をついた。
「えあっ、ご、ごめんなさっ」
「うっす。お迎えご苦労。」
「はい…ほえ?」
きょとんとしたまま健太が呆けていると、立ち上がるように促す手が差し出された。
「なんだ健太、お前太ったなー」
「…え、猿くん!?」
「おう。当たり前だろ。ま、こんなにデブっちゃわかるわけないよなーっ」
いまや80kg以上ある健太を弾き飛ばす猿太彦のその体は、でっぷりとした巨漢だった。
大きな笑い声が反響しているかのように、大きくなったお腹もぼよぼよと震えていた。
「ふ、太ったね…猿くん…」
健太の喉から、ごくりっ、と生唾を飲む音が聞こえる。
「やっぱそうだよなー…ホームステイ先だと、これでも普通な方なんだけどなぁ」
そういいながらも、猿太彦は満足気にお腹を揺すってみせた。
「とりあえずどっか飯行こうぜ。俺こんなんだし、腹減るんだって」
言うより早く歩き出す猿太彦を追うように、健太もお腹の虫を鳴らしながら、隣に並んだ。
597藍色茜色:2009/08/19(水) 04:23:53 ID:nTHD1Elj
「ふぅ…疲れた…」
そういいつつ倒れこむ事はせず、猿太彦はゆっくりとベッドに腰掛けた。
自分の体型を自覚しての事だったが、それでもベッドはゆっくりギシィっと軋んだ。
「ちっと太りすぎたかもと思ったけど、そんなことなかったな」
一日を振り返ると、思わず猿太彦の顔がにやけた。
帰ってきていく先々で驚かれる事も、毎度挙がる感想も、全ては予想済みだった。
さらに加えて、一応撮っておいた自分の太る経過のスライドを見て輝く目や、こっそりハグを求める健太の反応に、本人は大満足だった。
「もしかしたらって思ったけど、健太もホームステイ先の人と同じケがあるのかもな…」
598藍色茜色:2009/08/19(水) 04:26:56 ID:nTHD1Elj
太ろう、と決めたあの日から、猿太彦は『太りたがる出来事』を調べた。
その中で海外でのフィーディーという特殊性癖趣味の発見や、留学での単位取得は概ね都合のいいことだった。
早速留学するなり、ままならない英会話で「太りたい」事を告白すると、ホームの人達はとても協力的だった。
最初は増加した食欲でも食べ切れなかった食事も徐々に完食するようになり、品が増え、量が増え、猿太彦は見事に向こう基準の『大食い』になっていた。
その食事の量に見合うように、みるみるうちに猿太彦の体は太り、自他共に満足する環境ができていた。
最初に渡された2L規格の服も、「冗談かよ」と言っていたのは最初だけで、一ヶ月もすれば体にフィットし、いつの間にかキツくて着れたものではなくなっていた。
仕方なく自分で買ってきた服は『向こう規格の』4Lサイズの服だった。勿論、ポンチョを羽織るような大きすぎる服で、本人は冗談のつもりだった。
ところがそれを猿太彦の目標なのかととったホームの好意か、はたまた本人の意思なのか、猿太彦は食べた分だけぶくぶくと太った。
最初こそ戸惑いはしたものの、せり出してくるお腹やだらしなく膨らむ胸元を掴むと適度にやわらかく、変に興奮してしまって、なるべくそういう事をしないように注意するようになった。
経過を写真に残してはいたものの、自分で見るのは少し気が引けたのか、姿見を見たのは帰国する数週間前になってからだった。
大きく穴の開いたような深いへそや、大きくななめに広がって中心の埋まった乳輪、段々になりつつもどれもがみっちりと詰まった脇腹を見た時には、「すげぇデブ…」と自分でこぼしてから赤面していた。

「そう、しん。と」
仰向けに寝転がりながら、猿太彦はケータイをお腹の上に放った。
直後着信で震えるケータイを、パチッと勢いよく開く。
「不幸と痩身欲満期・返済、食欲再借り入れ開始、と…やっぱ日本だとメール出来るのな」
今回猿太彦は健太に会う事と、欲望銀行の手続きをしに一時帰国していた。
「里中先輩もデブってたけど、あれじゃ俺の敵じゃあないな」
そう言うと猿太彦は、まだゆったりとしたシャツの裾を捲ってお腹を掻きながら、眠りについた。
599名無し調教中。:2009/08/19(水) 04:27:28 ID:nTHD1Elj
久しぶりすぎて最初の書き込みタイトル入れ忘れました…
毎度間が空いて申し訳ないです。ついでにリレー開始の流れぶったぎってすみません…
リレー楽しみにしてます…!僕は某所で参加してたんですが、なんだか途中からなぁなぁになってしまって…><;

>>586
会場ではどうもでしたー。お話できて楽しかったです^^
マイナーもんばっか引っ張り出してたんで、わかりづらかったらすみません;

>>587
一応肥満化?要素っぽいのは僕の他に二つありました。
デブ→巨デブと筋肉→デブでした。ちょっとタイトルとか出していいものかどうか(本人様の属性的に)わからないので、詳細は伏せます。
600ひのえ:2009/08/19(水) 12:20:09 ID:90uV5s9I
>>599
俺「藍色茜色」大好き!
赤音先輩も猿くんも・・・増量経過を想像してムラムラ、ムラムラ・・・
部長が赤音のデブリメーターの役目をしててムラムラ、ムラムラ・・・
何て下半身に響く作品なんだ・・・

それとイベントには行けなかったのでイベント後の販売があるなら購入したいくらいだ・・・
601名無し調教中。:2009/08/19(水) 15:34:43 ID:T8X5YgRQ
SSGJ!
これは肥満化欲まで増えてるな、経過まで撮影してるとか狙いすぎだwww
しかも一時帰国とかまだ太るのか。向こうじゃ銀行利用できないとなると……

他2つの肥満化作品も気になるな
それぞれが何キロぐらいまでの肥満化かわかりますか?
602名無し調教中。:2009/08/19(水) 19:15:00 ID:jLrE2KlY
ss乙。
ホームステイ先がフィーダー家族とは運命的だ。
ぽっかり開いた深いへそはやっぱりいいな。

不幸(不幸欲?)って何だろう?
603名無し調教中。:2009/08/19(水) 20:16:27 ID:nTHD1Elj
>>ひのえさん
わー!ありがとうございます!
なんだかだらだら惰性してしまっていますが、もう少々お付き合いください。
主に自分用に書いてるようなものですが、誰かの股間の湿り気になれれば幸いです・v・

CG集ですが、>>586で紹介して頂いたような構成になっています。
CG+肥満化とは関係の無いss+ゲスト様作品で一個の商品になっています。
作品自体の今後の販売はまだ決めていませんが、僕の分のCGのみのzipでよければ用意出来ますよ。

>>601
一時帰国〜の下りは、今思案している中だとオチにもつながるかもしれないので、今後をお楽しみにということでw
何キロから何キロ〜というよりは、「前よりも太った」という表現が見て取れると思ってください。漫画なので、数字表現は必要ないですw

>>602
不幸とかは直接的に『〜欲』っていう形ではありませんが、僕は幸不幸は「〜なりたい」「〜なりたくない」という欲望の原型だと考えています。
痩身欲(痩せたい)x不幸(良い事にならない)という受け取り方をしてもらえると都合がいいです…w
マイナスxマイナス=プラスってことでw
604名無し調教中。:2009/08/19(水) 21:31:21 ID:T8X5YgRQ
その漫画での表現が目新しいものとかだったら
どんな感じか説明プリーズ
漫画的表現も気になる
605名無し調教中。:2009/08/20(木) 03:06:03 ID:uRuHTvYK
栄養がたっぷりつまったデブの金玉をすりこ木で潰して白いご飯の上にかけて食べたい
606ひのえ:2009/08/20(木) 15:28:10 ID:rdN80ioQ
>>603
あう・・・是非お譲りを・・・方法は解りませんがご指定頂ければ従います。

>>605
食人は・・・自分に置き換えると・・・微妙に凹む上に、吐き気が・・・ううう・・ドナドナ・・

件の友人と来週飲みに行くことに・・・、ダイエットするって意気込んでたけど、もう酒の誘い?
どうやら身も心も・・・(頑張った自分へのご褒美って可能性もあるので言わないでおこう・・・)
607名無し調教中。:2009/08/20(木) 18:33:58 ID:4Na6oG5+
>>603
作者とはいえ、誰でも落とせるようにするのはまずいかと。
お金出して買った人もいるんだし。
次回販売予定が決まったら教えるとか、
連絡手段考えて当人だけでやりとりするとかした方がいいと思います。

>>ひのえさん
フラグ?
今度はお腹をぎゅっと抱きしめられるといいですね。
飲みと友達の様子をレポートしてくれるとうれしいです。
608名無し調教中。:2009/08/21(金) 03:02:45 ID:Euz6Uh44
>>606
すこしスレの趣旨とは外れるかもだが誘われてるのかもねw
じゃんじゃん飲み食いさせたれw
609名無し調教中。:2009/08/21(金) 23:08:16 ID:+hIzZXgV
>>ひのえさん
ここのろだをお借りするか、うちんくのブログを介してのお渡しという形になると思われます。

>>607
ですよね…一応、ここの住人の方同士での共有は出来るように作品本文にも書いてあるんですが、公開する場合は差分無し劣化縮小版にしようかと考えています。
縮小・圧縮無し画像やゲスト様込みを希望される場合は製品版を…という形で。
もしくは購入された方用に追加分を用意するか、ですね。
正直デジケットの価格仕様から、デジタル販売はしにくいんですよね…
610名無し調教中。:2009/08/23(日) 18:36:07 ID:MCPqrUOR
水曜日に厨の相撲大会あるね
ちょっと楽しみ
611名無し調教中。:2009/08/23(日) 21:04:57 ID:DKSMX/nZ
498です。帰省しててしばらく見なかった間に素晴らしいssが!^^
親からは痩せろと言われたり、久しぶりに会った九からは腕ムニムニされたり…
でも世の中見てみると腹出た人って結構多い…w
612名無し調教中。:2009/08/23(日) 22:38:22 ID:73Ebj4UC
ヘルシア緑茶が売れる世の中だもの。
でも、夏はみんな薄着だし人通りの多い場所に行くとついお腹に目がいくな。

学生なら帰省中、実家の冷蔵庫にいつでも食べ物が入ってるうれしさで、
つい食べ過ぎたりしちゃうよな。
たっぷり食い溜めして帰ってきたのかな?
613名無し調教中。:2009/08/23(日) 23:52:32 ID:DKSMX/nZ
611です
>>612
いえ…強制減量されて帰ってきました…
でも全く体重落ちていないw
614名無し調教中。:2009/08/24(月) 00:34:27 ID:yclZ3GUw
>>613
その夏休みの間に10kg太ったときって、
休み明けの友人の反応が恐くて憂鬱になったりしなかったの?
615名無し調教中。:2009/08/24(月) 00:55:52 ID:oZlnpzom
613です
>>614
どちらかというとワクワクしてましたよ
どんな反応するのかなぁとか
腹なでられるのか、揉まれるのか、つねられるのか
考えたらわくわくw
616名無し調教中。:2009/08/24(月) 01:39:15 ID:A9nC2KkR
強制減量とか食事少な目とか?
それなら多少なりとも過吸収しやすくなってるんじゃないのかな
まったくの逆効果でリバウンドするという

実家だから肥満化となると
親戚一同が集合したから自然と出される料理が多くなるとかの感じか
617名無し調教中。:2009/08/24(月) 03:48:16 ID:hl/HD5mr
>>615
その心境に達したならもう怖いものなしだな。
家族にも友達にも遠慮せずぶくぶく太れるじゃないか。
俺もお腹なでたり揉んだりしたいな。
618ひのえ:2009/08/24(月) 08:50:37 ID:xp5/x6sK
>>609
基本お金払う方向で考えていたので無問題です〜
方法がわからないけど・・・Orz

>>613
ぬぅぅ・・・、ダメだよ親御さんてば、健康が気になるんだろうけど、ここは一つ豪勢に頼んますよぉ〜

>>617
そんなん、俺もしたい〜
その上、旨いもんをこれでもかと食べさせてあげたい〜
報酬はお肉のおさわりでw

619名無し調教中。:2009/08/24(月) 14:59:30 ID:oZlnpzom
615です
>>618
お肉のおさわりかぁーいいねぇ
揉まれながらがつがつと食いもんを…
気が付いたら服は…みたいな?
やってみたいかもww
620名無し調教中。:2009/08/25(火) 03:29:14 ID:wdOOr+RW
スレ人口が……
みんなして休暇を使った肥満化ツアーにでもいってるのか?
621ひのえ:2009/08/25(火) 09:07:48 ID:a/djF+aR
ふ・・・休暇どころか・・・いそがしす・・・

ツアー・・・どっか行きたい・・

昨日は夜中に腹減ってピザーラ注文し、ピザとパスタ両方食いたくて魚介のぺぺロンチーノとエビマヨクウォーター
を注文、余ったら冷凍庫にいれりゃいいやと考えて久しぶりのLサイズを頼んだら・・・
余りませんでしたとさ・・・うー・・・流石に今朝は胃がもたれてるっぽい・・・

619さんのお腹がお触りできないので、セルフで腹で遊びました。

空しいけど気持ちいい・・・無駄に立派に成長してるわ・・・こないだのSS作成菓子強化期間で増えた
3キロも1.2キロ程お肉になって元に戻らんし、今朝は腹も身の内とは言え4キロ増えて89.7キロ
多分3日前位から計ってないからピザとパスタの分だけじゃないけど、排泄しても2キロも減らないよう
な・・・、これってツアー行く余裕もないのに単純に肥満化成功(←ポジティブ、ホントは食べるにまか
せてデブっただけ)か!?
622名無し調教中。:2009/08/25(火) 10:28:48 ID:ZZDR7NPe
アイス毎日食べてたらけっこう来た
623名無し調教中。:2009/08/25(火) 15:05:40 ID:/Al4ILPG
619です
>>620
肥満化ツアーかぁ…参加したいw

>>621
揉まれたいw
って89.7kgなら俺より肉付きがいいのかな。俺未だに83kg…orz

番号で名乗るのもめんどくさくなってきた。何か名乗ろうかな…
624アルバイト(仮)1:2009/08/25(火) 18:56:41 ID:zLTsG6WO
「…暑い。」

炎天下の真っ只中、森谷はただとぼとぼと歩いていた。

後先考えず家を飛び出してからというもの、行く当てもなく遠くへ遠くへと歩き続けてきた。
誰かに頼ることはできなかった。大人に知られれば家に連絡されてしまうかもしれないし、
本当に自分の味方になってくれる人なんていると思えない。
まともな寝床もなく、夜は公園や神社の軒下で寝泊りしたりファーストフード店で夜を明かし、
気がつけばずっと見知らぬ町をさまよっている。
その間にも何とかアルバイトを探そうとはしたが、住所も連絡先も教えようとせず、
下手をすれば中学生に見られてしまうような森谷を雇ってくれる所があるはずもなく、
節約して少しずつ使ってきた貯金もとうとう底を突きかけてきた。
昨日、コンビニで買ったおにぎり1つを食ったきり、何も口にしていない。

そんな彼にも、太陽は容赦なくぎらぎらとした日差しを浴びせかける。

無意味とは分かっていても、文句の一つも言いたくなり、森谷はふと太陽を見上げた。
その瞬間、視界の一面に強い光の塊が飛び込んできたかと思うと、
今度は視界の隅から染みのように黒い闇がどっと湧き出し、視界が暗転した。
わけも分からぬまま、体中からは一気に力が抜け、
森谷はその場に倒れこんで、意識を失ってしまった。

***

森谷が目を覚ますと、見たこともない部屋のベッドの上に寝かされていた。
驚いて体を起こすと額から体の上へ何かがぽとりと落ちた。乾きかけた濡れタオルだった。
それを見て、誰かが気絶した自分をここへ運んで手当てしてくれたのだということを理解する。
タオルの水分がほとんど蒸発していることから、
結構長い間気を失っていたらしいことが覗うことができた。

気絶している間、何か夢でも見たんだろうか。
なぜか柔らかいものが体に当たる感触がぼんやり思い出せた。
625アルバイト2:2009/08/25(火) 18:57:41 ID:zLTsG6WO
森谷は少し落ち着いて周りを見回してみた。
窓にかかったブラインドカーテンの隙間からはオレンジ色の西日が差し込んでいる。
やはり4、5時間は気を失っていたようだ。
ベッド脇に置かれた小さなテーブルには、スポーツドリンクのボトルが用意されている。
自由に飲んでも構わないのだろうが、手をつけるのにはなんとなく気が引けた。

森谷がきょろきょろしていると、入り口のドアがコンコンとノックされた。
そして開いたドアの向こうに立っていた人物を見て森谷は目を丸くした。
それは今まで森谷が見たこともないような、でっぷりと太った大男だった。

「よかった。気がついたみたいだね。気分は?」

男は太い声で尋ねながら体の幅に少し気を遣うようにしながら部屋に入ると、
ベッドの側に歩み寄ってきた。近くで見るとその体の大きさに改めて驚く。
シャツを突き上げているお腹は大きなビーチボールを飲み込んだようだ。
しかし、その容姿からは想像しにくいくらいの優しい口調と瞳に森谷は少し安心感を覚えた。

「もう平気。俺、歩いてたら突然目の前が真っ暗になって…。」

「ああ、たぶん貧血だね。ちゃんとご飯は食べてる?」

「…昨日からおにぎり1個、…あっ。」

つい口を滑らせてしまい、森谷は心の中でしまったとつぶやいた。
こんなことを大人に言えば理由を追求されるに決まっている。

「君、…高校生?親御さんは?」

予想通りだった。心配そうに尋ねる男の視線を外すように森谷はうつむいた。
何と答えてよいか分からず、ぐっと唇を噛みしめながらも、
ただ心臓がものすごい早さで音を立てるのを感じていた。
626アルバイト3:2009/08/25(火) 18:58:18 ID:zLTsG6WO
「もしかして、…家出?」

ばれた。
一刻も早くここを出て行かないと、警察にでも連絡されたら厄介なことになる。

「助けてくれてありがとう。でも誰にも俺のこと言わないで。」

森谷はそう言ってベッドから立ち上がると、慌てて部屋から出て行こうとした。
すると横を通り抜けようとする森谷に男が「待って」と声を掛けた。

「言わないよ、誰にも。だから晩ご飯くらい食べていったらどうかな?
 お腹、空いてるんだろう?」

「え?」

落ち着かせるようにゆっくり喋る男の言葉に、森谷は間の抜けた声を出してしまった。

「でも、これ以上迷惑かけられない。」

「迷惑なんかじゃないよ。今日は定休日だし。すぐ用意するから少し待ってて。」

男はそういって森谷をもう一度ベッドに座らせると、部屋を出ていった。

森谷は一瞬、すぐにでも部屋を出て行くことを考えたが足を動かすことができなかった。
今出て行ったところで行く場所もないし、またどこかで倒れてしまうかもしれないと思った。
でも、初対面の男を信用してみようという気になりかけていたのは、
優しく掛けられた言葉を疑いぬくこともできないくらい、心も体もくたくただったからかもしれない。

森谷がスポーツドリンクを手にとって一口飲むと、腹の虫が大きく鳴いた。
627アルバイト4:2009/08/25(火) 18:59:44 ID:zLTsG6WO
「できたよ〜。下りておいで〜。」

しばらく待っていると大きな声が響いてきたので、森谷は部屋を出て階段を下りていった。

(ここ2階だったのか。あの人、ここまで俺を担いできたんだ…。)

どんな格好で自分が運ばれたかを想像すると、少し背中の辺りがくすぐったくなる。

森谷が階段を下りた先のドアを開けるとそこはやや小さめのレストランのホールだった。
壁際のテーブルに料理を並べている男が、笑顔で森谷をテーブルに招きよせている。
森谷は男に促されてテーブルの前に来ると、少し遠慮したようにゆっくり席に着く。
そう見えるのは並んだ料理に量に圧倒されたせいもあったかもしれない。

「すごい、こんなにたくさん。」

「うちの店はジャンボサイズと大盛りが自慢だからね。」

ごくりと喉を鳴らして目を輝かせる森谷に、男は少し得意そうに言うと、
壁側のソファ席にどっかりと腰掛けた。

「自己紹介が遅れたけど、俺は戸村。この店の店主をやってるんだ。」

「俺、森谷。」

「森谷君だね、よろしく。じゃあさっそく食べようか。いただきます。」

「いただきます。」

森谷は手を合わせるなり、目の前の料理を片っ端から口に詰め込みだした。
やはり相当腹が減っていたのだろう。
戸村はにこにこしながらその様子を見つめつつ、自分も箸を進めていった。
628アルバイト5:2009/08/25(火) 19:02:02 ID:zLTsG6WO
「食べながらでいいから、少し森谷君のことを聞かせてくれないかな?
 もちろん誰にも言わないから安心して。
 学校はどうしたの?今は夏休み?」

森谷の腹がだいぶ膨れ一息ついたのを見計らったように、戸村が話しかけてきた。
森谷は最初少しためらっていたが、やがて小さな声でつぶやくように話した。

「…辞めますって手紙、学校の郵便受けに出してきた。」

「生徒が勝手に出しても受け付けられないだろう。保護者に連絡がいくだろうし。」

「知らないよ、そんなこと。
 それにきっと親父だって俺のこと捜してないよ。」

「…それで、これからどうする気なの?」

「それもわからない。ただ、あの家には死んだって戻らない。」

森谷はそう言うと口を塞ぐように大きなハンバーグの塊をむぐっとほお張った。

「死んだって…か。
 ねぇ…、君さえよければ、この店で働く気はない?」

「んぐっ?」

森谷は慌てて喉に支えたハンバーグを水で流し込んだ。

「帰る気がないんだったら、ここに居てもいいってこと。
 部屋はさっき森谷君が寝てた部屋を使ってくれればいいから。
 もちろんアルバイト代も出すし、食事も付けるよ。」
629アルバイト6:2009/08/25(火) 19:06:45 ID:6+luyUOX
森谷はさすがに戸惑った。初対面のほとんど素性も知れない相手を置いてくれるなんて、
森谷の常識では考えられない申し出だった。
厄介なことにもなりかねないのは、戸村の方がよくわかっているだろう。

「なんで俺なんか?ほんとにいいの?」

「俺は構わないよ。ちょうど最近人手が欲しいと思ってたところだから。
 それに森谷君もそんな生活してたら、体壊しちゃうよ。
 俺は、前途ある若者がお腹を空かせて道端で倒れるなんて見てられないな。
 ちょっと失礼かもしれないけど、森谷君、かなり軽かったよ。」

「(むっ。)戸村さんに比べたら誰だって、」

森谷は慌てて口をふさいだ。せっかく自分のことを心配してくれてるのに、
こんなこと言ったら気を悪くするんじゃないだろうかと。

「ははは、その通りだ。…それで、これからよろしく頼めるかな?」

戸村は気にする様子もなく、笑いながら大きな手をテーブル越しに差し出してきた。
森谷は少しためらったが、思い切って差し出された手をぎゅっと握り返した。
指の一本一本が太く肉厚な手の平は、握り返した森谷の手を優しく包み込むようで、
温かくて気持ちのいい握手だった。

「よろしく、お願いします。」

***

森谷と戸村は、お互いのことを話しながら、テーブルの料理を全部平らげた。
やはりその大半は戸村が片付けたものの、森谷も釣られて自分の限界以上の量を食っていた。
おかげで森谷は腹が苦しくなり、その日はすぐ横にならせてもらうことになったが、
膨れた腹を抱えてながら、これが幸せなことなんだと初めて感じ眠りについた。
630きのと:2009/08/25(火) 19:08:13 ID:6+luyUOX
>>ひのえさん
始めさせてもらいました。

スレを通してでしか相談ができないので、あまり細かいところまで詰められず、
俺が勝手に大筋の設定を考える形になってしまいました。
それに設定の説明をしようとして、思ったよりもレスを割いてしまいました。
いろいろとすみません。
まだ漠然としている部分も多いので設定を掘り下げてもらえると助かります。
タイトルは仮称なので、ある程度進んでから考えてもいいと思います。

俺の不手際が多いと思いますが、改めてよろしくお願いします。

>お腹遊び
短期間でかなり体重が増えましたね。
できることなら俺もお腹を触らせてもらいたいくらいです。
631名無し調教中。:2009/08/25(火) 23:21:20 ID:ksIrLvKx
夏休み期間に6キロ太った。
筋肉もつけながらだが腹がやばくなってきたww
がっつりつかめるなんて人生で初めてだけど快感。
632名無し調教中。:2009/08/26(水) 00:02:00 ID:tDFXb3iU
6キロですか
羨ましいですねw
俺もそれぐらい太りたかった…
633名無し調教中。:2009/08/26(水) 03:28:47 ID:jo/fRoxR
筋肉もつけながらなんて理想的ではないか
張りが良い腹をシャツで包ませたいね
めざせ力士
634名無し調教中。:2009/08/26(水) 09:07:25 ID:wEZaS4bb
623です。
>>631
スランプに陥ってる俺とは大違いだ^^
是非力士めざしてください

え?俺?俺は丸っこいスイマー目指そうかな…
水泳してたし^^;
脂肪たっぷりもいいけど脂肪の奥に筋肉がある方が好みだったり^^;
飯いっぱい食べるのもそうだけど筋トレも必要だね

ちなみに、以前痩せすぎで困ってて転換期は>>481で説明したけど…
肥満化に目覚めたのは小学生の頃、海外にホームステイしたときだったり^^;
ただ小学生のころはぽちゃ止まりでしたね
635名無し調教中。:2009/08/26(水) 12:26:03 ID:y7kvm/mL
>>631
俺もまだ半分休みあるのに3キロ太ったww
636名無し調教中。:2009/08/26(水) 16:09:08 ID:cirvi65C
637ひのえ:2009/08/26(水) 16:48:29 ID:h2fUuGf+
コナレテきたら1.5キロ程元に戻ったひのえです。
88キロってのがホントのトコロッぽいですね・・・あ、でも結構太ってるな・・・

>>きのとさん
おおう、かなり読みやすい文章で・・・、不手際俺のが多かったりして・・・
取りあえず読み込んで続き書きます。しばしお待ちを^^

>>636
エエ体や・・・
しかし、あっしゃぁー、痩せ・普通→ぽちゃ→デブ→デブデブ・・・と変化に欲情するタイプ故に
ビフォー・アフター系の再現映像のが萌えたり・・・ふふ・・

今日は件の友人と飲みに行くので明日位からボチボチ書いてきます。
ダイエット頑張ったご褒美とかじゃないことを祈って、腹肉鷲掴む気で行ってきます!
638名無し調教中。:2009/08/26(水) 17:40:33 ID:cirvi65C
>>637
178の168kgだそうです
最高でしたよ…
639名無し調教中。:2009/08/26(水) 18:50:42 ID:vvAnE4LA
631です
>>632
今現在は太れないんですか?

>>633
力士レべレだと数十キロ肉をつけないと・・^^;;

>>635
夏休みがあと半分ってことは大学生ですか?
自分も大学生です。夏休み後半も体重増加の予定?
640名無し調教中。:2009/08/26(水) 19:29:23 ID:wEZaS4bb
634です
>>639
大学生さんですか。僕もですよ^^
こちらも夏休み半ばくらいですが、もう一回帰省するかも^^;
強制減量いやだなぁ;;
641名無し調教中。:2009/08/26(水) 19:39:46 ID:tDFXb3iU
632です
>>639
今現在太れないというか
太ったことないんですよ
だから太りたいなぁとか
思ったりしちゃうんですよ
642名無し調教中。:2009/08/26(水) 19:50:13 ID:vvAnE4LA
631です
>>640
下宿生さんですか^^自分も下宿してお盆に実家に帰りました。
やっぱ帰った時に親に少し太ったことを指摘されました^^;;
強制減量されるんですか><厳しいですね。
結構お肉がのってるかんじで?

>>641
なるほど・・・
643名無し調教中。:2009/08/26(水) 20:50:36 ID:wEZaS4bb
640です。
そろそろ何か名乗らないとと思いつついい名前が思い付かない^^;
>>642
スリーサイズ全部100cmちょっとだし、割と肉が付いている方かな
普段は服は3L着て体型隠したがっているようにふるまってる。
うちの家系に太めの人は他にいないからねぇ。俺だけ異色…

いろんなssみて肥満化が出てくる度に自分も…という願望がw
この前会った中学時代の同級生はスリムになっててがっかりしたけどね…
ちなみに、俺の友達も丸っこいのが多い。
644名無し調教中。:2009/08/26(水) 21:02:15 ID:vvAnE4LA
642です
>>643
友達が丸っこいのが多いなんてうらやましぃ・・・
やっぱり大学生なんでまだみんな引き締まっている割合がおおいですね。残念^^;
これが25ぐらいになるとまた徐々にお腹がたぷつくらしいですが・・・
もっとみんな肉を付けるべきと思うのは自分だけかな?
645名無し調教中。:2009/08/26(水) 21:20:14 ID:wEZaS4bb
643です
>>644
というか丸っこい奴が友達になっていく…
時々めっちゃいやなデブもいるがwww
個人的には、中年太りで腹だけでるより、
体が全体的に丸っこく、皮下脂肪でむちむちしているのがいいですね。
内臓脂肪だとつまめないし…
それとへそを大きめに…
646名無し調教中。:2009/08/26(水) 21:44:20 ID:vvAnE4LA
644です
>>645
自分もとにかく皮下脂肪たっぷりのほうが好きですね。
毛深くなくて座ったときお腹が段になっていると萌えますww
サウナとかはいるときついお腹をちらちらみてしまいますね。

647名無し調教中。:2009/08/26(水) 21:55:33 ID:wEZaS4bb
645です
>>646
一緒にサウナ行く?(ぇ

むっちりした体を揉んで弄ぶのがいい
そして自分もされるのさ…

胸やへそを大きくする方法ってあるんだろうか?
648名無し調教中。:2009/08/26(水) 22:13:19 ID:vvAnE4LA
>>646
残念ながら自分ようやく肉がついてきたところなんで
むっちり度がものたりないですね^^;;

胸は筋肉を付ければ外見上ボリュームがアップするけど
脂肪をつける場合は体質によってつきやすい部分が異なるから厳しいかも

へそも同様では?
649名無し調教中。:2009/08/26(水) 22:40:40 ID:wEZaS4bb
647です
>>648
素質も必要かぁ確かにそうだよね。
胸のボリュームは筋肉で…筋トレするかな…

今ssで登場する猿君は非常にうらやましく思ってますw
欧米サイズの4Lってでっかい…
ほっぺたにも肉がある程度ついてると可愛いな
650名無し調教中。:2009/08/27(木) 15:53:41 ID:1BmDC3yU
>>636 この相撲大会の動画誰かupしてくれる神様はいらっしゃいませんか?
651名無し調教中。:2009/08/27(木) 18:09:15 ID:I3zR94v5
腹回りの肉はすぐつくけど、胸とか二の腕に肉がつかないんだよなぁ
二の腕とか胸がぷよぷよするのに憧れる
652名無し調教中。:2009/08/27(木) 19:49:17 ID:orWlETD6
相撲大会なんてものがあったのかおわた
653名無し調教中。:2009/08/27(木) 21:04:33 ID:M8fNtLCW
>>651
お肉たっぷりのぶよぶよのお腹も魅力的じゃないか。
体の他のどの部位にも優先してお腹が大きくなっていくのが男の肥満化のいい所だと思うな。
654名無し調教中。:2009/08/28(金) 02:34:47 ID:SDgnj+jE
どすこい!ってシコったらオッパイがプルンと震えるのがいいな
655名無し調教中。:2009/08/28(金) 03:58:52 ID:ck24/kiF
相撲はじめたころは不恰好なまわし姿だが
肉がついていくにつれて様になってくるとかいいな
656名無し調教中。:2009/08/28(金) 11:30:12 ID:p4SX7uRZ
有効期限が9月30日のマックの株主優待無料引換券をたくさんもらった。

っこ…これはもっと太れという事なのか!?
657名無し調教中。:2009/08/28(金) 13:12:33 ID:wtKQt36F
649です
>>655
確かにそれいいね
俺も小学生のことは相撲にあこがれたこともあったが、
そのあと興味は水泳に向かった…相撲のままだったら人生ガラッと変わっていただろうな
でも丸っこい水泳部員もいいでしょ?w

>>656
マックの優待券は6枚綴りになってたんだっけ?
いっぱいというと5冊?
四季報には5冊が最大のように書いてあるが…
五冊で…30枚かw
うらやましい…それ使って丸くなってください^^
てか俺も欲しい…

最近マック行ってないなぁ…てか学食と自炊ばかりw

658にき:2009/08/28(金) 22:53:58 ID:y4i5Bra/
日記の人です。
あんまつけるべきではないかもですが…今後必要な時はこのコテで書かせていただきますね。読み物は今まで通り作品名で書き込みます。

>>ひのえさん
えと、ここで公開とかはすべきじゃないと思いますので、うちのブログで問い合わせて頂ければ…ということにしておきましょうか^^;
きのとさんもですが、お2人ともリレー頑張ってください!

>>649
巨デブとかは才というか、適応力あってこそですもんねー。難しいものですよね。

今日は思わぬところでここの住人の方とオフでお会いしました。
世間って意外と狭いですね^^;
やっぱり積もる話とかすると創作意欲湧きますね…ということで、今夜にでもss更新します。毎度間が空いてすみません。
659名無し調教中。:2009/08/28(金) 23:00:28 ID:jhol7iZN
>>656
1ヶ月毎日通わなくちゃならないな。
スーパーサイズミーみたいだ。

>>657
金欠?それとも安くてもそれなりの量は食べてる?
ハンバーガーぐらいならお腹いっぱい食べさせてあげたいな。
660名無し調教中。:2009/08/28(金) 23:07:00 ID:wtKQt36F
657です
>>658
適応力…俺にはなさそうだ^^;
オフで会ったんですか?@@
世間は狭いですねぇ…俺もオフで一人くらい会ってみたいかも
ss楽しみにしてますよ

>>659
そうですね、ちょっと金欠ぎみですね。
でも今日は頑張ってハンバーグ作ってみたw
ちょっと焦げたけど三つほど…
和風にして食べてみたけどお肉はやっぱり美味しいね。
でもやっぱり満腹にはならない…
最近、¥の問題もあって満腹感味わってないぞorz
661名無し調教中。:2009/08/28(金) 23:36:13 ID:q9ChCQeB
寝る前にアイス食べるようにしたけど、結構いいかも。
662名無し調教中。:2009/08/29(土) 00:13:31 ID:UnclOYfK
寝る前とか深夜に食うものは大概3割増しうまいよな。

それで、どのくらい太ったんだ?
663アルバイト:2009/08/29(土) 00:18:39 ID:N9Z/Pty1
翌朝布団の中で目を覚ました森谷は、しばらく自分のおかれている状況を把握できなかった。
何しろ昨日まで公園やら神社の軒下やらで夜明かしする生活だったのだから無理もない。
寝床はフカフカだし、布団は陽だまりの香りがするし、もしかして天国か?とまで思考を暴走させたところで、
粗く扉をノックする音と共に記憶が甦ってきた。

『あ・・・、俺、昨日倒れて、戸村さんに助けられて、飯食って、幸せで、バイトしないかって・・・バイ・・・。』

「っとーーー!?」

思考を引き継いで出た声と共にガバリと身を起こした森谷に、扉を開けて入ってきた男が驚きの声を上げる。

「どわわっ!」

今何時?住みこみのバイトが寝こけてていい時間?俺は何処?ここは・・・、ていうか・・・

「誰?」

突拍子もない森谷のリアクションに驚いていた男が、テンポをずらしたタイミングの質問にガクリとコケ気味になる。

しかし、森谷の反応も決して不思議な反応ではなかった。何しろ目の前の男は見知らぬ男だったからだ。
年の頃なら自分と同じか(自分が年相応に見えたとしてだが・・・)少し上、上背は高すぎない程度に高く、筋肉が適度
についたややガッシリした体つき、日に焼けた小麦色の肌にサッパリと短めの髪、人懐っこい少年っぽさを残した男らし
い顔立ち、どう転んでも、どこをどうこねくり回しても戸村でないことは明らかだった。
が、何か言おうとする男に対して森谷の口から出た言葉は、またも調子っぱずれな発言だった。

「まさか、戸村さん!?」
664アルバイト:2009/08/29(土) 00:23:32 ID:N9Z/Pty1
男は今度こそスッテーンと盛大にこけた後、もの凄い勢いで起きあがり森谷の鼻面まで自分の顔を近づけるとマシンガンの様にまくしたてる。

「どっからどーみたら俺が店長に見えんだよ!おま、そのデカイ目は節穴か!宇宙の果てまでアウトオブ眼中か!?」

「そ・・そんなムキにならなくても・・じゃ・・じゃあ、誰っ?」

「あー、もーお前が悉くテンポづらした会話を展開すっからだろーが・・、俺は武智、この店の住みこみバイト1号、お前の3ヶ月先輩で年
は18、そんで現在時刻12時、店長は留守、店は臨時休業、飯できたから俺はお前を起こしにきた。オーバー?」

「お・・おー・・ばぁー・・」

勢いに押されてコクコクと頷きながら返事をすると、武智はニカッと笑って言った。

「ま、色々聞きたい事もあんだろーけど、今は飯!店長からも店の事、家の事、色々教える様に言われてっから、後で疑問質問何でも教えたる。
あ、難問はパスの方向で!あーとにかく飯飯、俺腹へって死にそう、お前もそうだろ、うん、そーだよな?よっしゃスタンドアップ!んでも
ってGO!」

口をはさむ余地なく勢いに押された森谷は掛け声にシャキーンと立ち上がると、うながす武智に引っ張られるように店の方へと降りていくのだった。

昨日は良く見る余裕もなかったが、ジャンボサイズと大盛りが自慢の店と言うわりに清潔感のあるシックな佇まいの店内、どちらかと言うと洋食の雰囲気だ
が座敷席がある。
厨房を抜かせば40〜50坪程度の広さだろうか、結構広いし席幅も十分とってあった。(同時に森谷は戸村の横幅を思い出して一人納得した。)
665アルバイト:2009/08/29(土) 00:31:57 ID:N9Z/Pty1
「ほらほら、座った座った。」

店内をじっくり眺める間もなく座敷席に座らされ、「はい、ドーン」の掛け声と共に出されたメニューは、キュウリと蕪の漬物、茄子とミョウ
ガの味噌汁、丼飯、そして、小さなバケツをひっくり返して山を作ったかの様な特大皿一杯の唐揚だった。

「え・・・えーと、コレ・・・」

「唐揚」

「いや・・そうじゃなくてコレ・・」

「唐揚」

「・・・・・・・・・・」

そうじゃない、そうじゃないのだ。
バケツ(じゃないけど)で唐揚を2人で食べきるのかとか、何でバケツ(じゃないんだけど)で唐揚なのかとか、そういう・・・

「OK、言いたいことはビビッと解った。四の五の言わずに取りあえず食う!」

武智は、ホントに解ってんの?ねぇ?との心をあからさまに表情に刻んだ森谷に箸と丼ぶりをズズイと押し付けると、自分はさっさと「いただ
きます」をしてワシワシ食べ始める。
しばし、唐揚の山を見ながらゲンナリとしていた森谷だったが、男らしい旺盛な食欲を見せる武智の口元から、立て続けにサクリと軽い衣に歯
をいれる音が響くと、森谷の方も何だかむず痒いような食欲が湧いてきて自然と箸を動かし始めた。
サクリと衣に歯をいれるとジュワッと肉汁が口いっぱいに広がる。
パリッと揚がって軽い口当たり、ニンニクとこがし醤油の風味と香り、たっぷりの肉汁、旨い、旨すぎる。てか、いくらでも入る。
ニヤリと得意げに口元を綻ばせる武智(でも箸は止めない)。
森谷は、何時しか武智に負けない箸使いでガツガツと飯をかきこんでいた。

***
666アルバイト:2009/08/29(土) 00:37:26 ID:N9Z/Pty1
「・・・うぷ、ところでお前動ける?」

自分の方こそ動けなさそうな、釦外してチャック全開&ピッチリフィットなランニングシャツのウエストがなだらかなカーブを描き、仰け反る
程に詰め込んだ腹の武智の問いに、森谷はフルフルと頭だけ振って応える。
動けません。絶対に。動いたら何か色々ヤバイです。苦しいです。でも幸せです。しゃべるのもヤバイ森谷の心境を読んでか読まずか、武智は
当然の如くグータラ宣言を発令した。

「だよなー・・・・よし!横になって3時間程QK!!」

神業の早さで手早く座布団を二枚折にすると、ひょいと森谷に投げてよこし、自分も座布団を枕に横になる。

しかし、神業の昼寝態勢に入った武智の頭に絶妙なタイミングで週刊誌の殴打が入った。

ドべシッ

「よし!じゃない、よし!じゃ・・・良いわけないでしょ3時間とか!」

当店の店長戸村である。
一体何時の間に!?と思ったのは2人だけで、何の事はない、いつものようにノシノシとただ歩いてきただけなのだが、偶々食べ過ぎて動けな
い2人の死角になっていただけだった。

「ってぇぇぇぇ・・ひでぇ・・暴力反対・・」

武智が自分の頭をナデナデしつつ呟く、森谷は森谷で居住いを正して硬直気味だ。(だって昨日から食って寝てしかしてないし・・・)
667アルバイト:2009/08/29(土) 00:39:08 ID:N9Z/Pty1
「それにねぇ、確かに今日の限定ランチに使うはずだった鶏肉を使いきる様に言ったけど、全部唐揚って・・・森谷くんが家の店誤解したらどう
すんの・・・、確かに武智くんの唐揚は評判良いけど、限度ってもんがあるでしょ、限度ってもんが・・・」

森谷も内心「確かに・・・」と思ったが、勿論口には出さなかった。すると、すかさず武智が反論する。

「得意料理でもてなしたんじゃねっすか!旨かったよな?旨かっただろ?旨かったと言え!」

森谷は、最後の方はメンチ切られてる感じがしたが、確かに物凄く旨かったのでコクコクと頷いた。
すると、後輩を脅すなとばかりに月刊誌の突っ込みを入れつつ戸村がジト目で武智を見て言う。

「それに、そのお腹・・・、今日からダイエットするとか言ってなかったっけ?」

武智はグッと詰まって、隠せる筈もない満腹ボディを隠しつつ、あからさまにバツの悪い顔になる。

「俺につられて食べ過ぎたとか、俺みたいになったら終わりだとか、言ってなかったっけ・・・ねえっ!?」

戸村の語尾が強まると共に、武智の勢いが弱まり、ボソボソと「だから・・・その・・ダイエットは明日からって言うか・・・」というダメ発言に変わる。
668名無し調教中。:2009/08/29(土) 00:40:25 ID:2iSdYbf2
660です
ssおつです
面白い展開になってきたw
俺も唐揚腹一杯食べたいよー><
669アルバイト:2009/08/29(土) 00:42:04 ID:N9Z/Pty1
「何で?武智さん別に太ってないのに・・・」

森谷は、疑問がつい口に出てしまったのだが、何気ない一言に武智の表情がみるみるご機嫌な雰囲気に変わる。

「だっ・・だよなぁ?俺太ってないよなぁ?わかってくれるか、心の友よー!」

武智は、芝居がかった声でそう言うと、大袈裟にガッチリと森谷に抱きついてきた。
何故かドキリとしながら、森谷は内心「その発言は某ネコ型ロボット出演アニメの特に太い人の発言じゃあ?」と思った。
憂い奴めウリウリーと、更に強く抱きつかれた感触に違和感を覚え、武智の脇腹の辺りをまさぐってみると、上背の足らない森谷に抱きつくのに屈み気味になった武智の脇腹には確かなボリュームの贅肉が存在を主張していた。

「あ・・・やっぱ結構キテルかも・・・」
ビシッ

森谷以外の人間には、何かに亀裂の入る様な音が聞こえた気がした。
ガクリと力なく森谷に圧し掛かる武智、やっぱり結構重たいなとナチュラルに顔に出る森谷を見て戸村が声をたてて笑う。

「ぷっ・・あははははは、良い、良いよ森谷くん。自然体で上げて落とすとか、ぶくくく、あ、改めてヨロシクね。ようこそ『アットホーム』へ。」

森谷は、戸村が体中の肉をタップタップと揺すりつつ告げた言葉が、店の名前であること、自分を歓迎してくれていることを感じて、ジンワリと
心が暖かくなるのを感じた。
ふと見ると身を起こした武智と目が合う。
ニッと笑った少年の匂いを残す武智の目が優しく語りかけている気がした。

ようこそ、『アットホーム』へ!
670ひのえ:2009/08/29(土) 01:11:36 ID:N9Z/Pty1
何だが、夢みたような一夜が明けて、朝を迎えて本当の意味での始まりを迎える的な導入の感じで書いたんですけど・・・
導入の部分にページさき過ぎましたかね・・・許して「きのと」さん┏○ペコ

武智みたいなキャラも出したくて3人位までならと思い登場させてしまいました。
あと、空蝉がSМ板らしい感じだったから、真逆の雰囲気になってしまった・・・

武智も3ヵ月前に戸村に拾われたっぽく、経緯も入れようかと考えてたんですけど、武智が勝手にズンズン行っちゃって・・・

ははは・・・こりゃ難破しない様に気を引き締めねば・・・(腹回りは緩める方向で・・・)

>>にきさん
ワーイ♪ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ♪ まってましたー(o^―^o)

ところで・・・ブログは何処( ´Д⊂


ハンバーガーも良いけど、お肉を育てる為なら金は惜しまないぜベイべー><b

はあ・・・誰か肥育させてくれないかなぁ・・・(←本気!?)

とか言いつつ、ジャンボフランク4本とランプ亭の牛丼(大)を夜食で食べてるあたり、セルフ肥育はいってるかも・・・
671藍色茜色:2009/08/29(土) 03:34:31 ID:Ab3doyYn
ばたばた、どたどたと、大勢で廊下を駆ける音が響く。
駆け付いて足並みが止まると、廊下に掲げられた掲示板に視線が集まる。
「はい、こら、今貼るから待てっつのっ。」
「待てなーい」
「なーいっ」
「じゃ、貼らん。」
「ちょ、せんぱーい」
がやがやと騒ぐ声を受けて、焦らす手が開かれる。
「…はい。これが新学年・新クラスでーっす。」
広げられた紙には、上の方に大きく二年、三年と区分けがしてあり、その下にそれぞれクラス毎に緑、赤、青と名前の隣に色分けがしてあった。
「えーっと、えっと、えーっと…」
「…自分の名前ぐらいとっとと探せっつの。健太は」
「健太っ、また同じクラスだっ」
掲示板を指差す赤音の言葉を遮って、猿太彦が健太に飛びついた。
「…だ、そうだ。タックルかましてんなよ猿。健太壊れちまうだろ。」
「これはスキンシップっす。なんなら先輩混ぜてあげたっていいんすよ…?」
「むっ…お前、調子に」
スパンッ、と勢いよく振り下ろされたチョップをもろにくらって、赤音の言葉が止まる。
「喧嘩御法度。スキンシップは構わないけど、やるならよそでやれ3デブ。」
「さん、えあっ、ぶちょううううう」
「俺ちゃんとダイエットしてるじゃないすかっ」
「俺はデブじゃなくてイケデ」
「はい外っ。あと俺卒業したんだからもう部長じゃないって。」
そう言い放ちながら、三人は手際よく開示場から放り出された。
「…何、まともに喋らせてくれって…せめてさ…」
「ぼ、僕ちゃんと聞いてたから、ねっ?」
「…へぇへぇ、俺も悪かったっすよ。」
「…おうおう。俺も先輩だからな。」
「…喧嘩するなら自分の部屋行ってよ?」
その言葉を聞くなり、猿太彦と赤音は慌ててお互いに頭を下げた。
むすっとした顔でお互いの顔を見合うと、仕方なく三人は来た道を戻り、健太の部屋に向かった。
672藍色茜色:2009/08/29(土) 03:35:06 ID:Ab3doyYn
「は、85」
「115」
「99。勝ったっ。」
ぐっ、とガッツポーズを掲げながら、猿太彦は健太に抱きついた。
「んは、猿くんがんばってるもんねぇ」
「ぐっ…だ、だからどーしたってんだよっ」
結果を聞くなりがっくりとしながら、赤音は強気に言葉を返した。
「ほら、俺ってばちゃんと痩せようと思えば痩せられるんすよ。今は体験的に太ってみてるんすけどね?」
そういいながら、猿太彦は自分のお腹を小さく揺らした。帰国直後に比べて、そのシルエットははっきりと小さくなっていた。
やはり再会直後のインパクトのせいか、方々から太りすぎだ、とか、痩せろ、などと猿太彦は注意を受けていた。
健太に太った体を印象付ける事もし、特に痩せる事に抵抗があるわけもなく、そこは素直にダイエットを受け入れる事にしたのだ。
「んーでも、赤音はちょっとむっちりした感じだよねぇ。触った感じ。」
ぽろっとこぼれる健太のコメントに、二人の視線がキッと交差する。
「おおお、俺は?俺は?」
「んと、ぶよぶよしてて柔らかい感じ?気持ちいいよねー」
前半部分を聞くまで勝ち誇っていた赤音の顔が、添えられた一言でサッと青ざめた。
「…さとなかせんぱい。」
ぽんっ、と肩に手を置いた猿太彦の顔は、健太の前とはいえ隠すのが困難なぐらいに、ニヤけて見えた。
くっ、と息を堪えたまま、赤音は立ち上がり、「次に戻ってきた時は覚えてろよ!」と言い残し部屋を出た。
「…なんの話??」
「んや、なんでもない。それより…」
お腹をむにむにと揉んでいた健太を向き直らせ、猿太彦は背中からぎゅっと健太を抱き寄せた。
「そっかー、お前はこれが気持ちいいかーっ」
「う、うんっ。赤音よりは猿くんの方が好きな感触かなぁっ。」
「…お、お前がそんなこと言うと、俺またぶくぶく太っちゃうぜーっ?」
「えええっ、折角頑張ってダイエットしてるのに…」
「へへ。つか、お前こそダイエットいいのか?」
「ぅぐっ」
猿太彦が健太のお腹の肉をわしっ、と掴むと、健太は猿太彦を見上げながら、いつも通りこう言った。
「こ、今度、まとめてやるっ。」
673藍色茜色:2009/08/29(土) 03:36:21 ID:Ab3doyYn
パチッ、パタンッ、パチッ、パタンッ。
ケータイが勢いよく開き、閉じる音が繰り返される。
「荷物整理した。申請出した。冷蔵庫の中身も無い。あとは…」
猿太彦が指差し点検をしていると、机の上の紙きれに目が留まった。
二つに折りたたまれたそれを開くと、見たことのある字面で短文の手紙が書かれていた。
「同じクラス&英語特進おめでとう!留学終わるまで頑張ってね!今年も、これからもよろしく!…って…メールで済ませよなぁ〜もーっ」
声に出して読みながら、差出人の書いてない手紙を書いているところを想像して、猿太彦は思わずにやけた。
「先輩には勝ったし、健太ともラブラブ出来た。万々歳の一時帰国だったな…」
どこか勘違いを通り越した遠い目をしながら、猿太彦の両拳は小さく握り締められた。
と、その拳を緩めるように、ぐきゅるるっと短く腹の虫が鳴る。
方々への、そして健太や赤音への見栄の為のダイエットの食事制限で、猿太彦はたびたび空腹感が表に溢れ出ていた。
「が…がま、ん…明日からまた、思いっきり食えるし、がまんっ…」
帰国早々借り入れた食欲が仇になったことの後悔もしたが、それでも猿太彦はきっちりとダイエットを続け、帰国直後から見違えるような痩せ方をした。
一気に太った分一気に痩せた、という事でもあるが、それでも内心、猿太彦は自分の体型保持に対して自信を持っていた。
「健太のハートも掴んだし、まぁ別に元通りぐらいまで太ったって大丈夫だろ。なんてったって、その気になれば簡単に痩せれるもんな、俺っ。」
そう言いながら、帰国直後はとても着れたものでは無かった留学前のシャツを取り出すと、おもむろに袖を通し始めた。
「んっ、ふっ、ほら、これもまた着れるしな…ま、こんなの、一生に一度の体験だもんなっ」
みっちりと中身が詰まって、柄が引き伸ばされたシャツの裾を下まで引っ張りながら、猿太彦はそう言った。
着る時に苦労したように、同じ苦労をしながら脱ぎ捨てられたシャツは、猿太彦の体を通る前よりも若干ゆるいサイズになっていた。
そんなことをしていると、ベッドの上に放ってあったケータイがブルブルと震えだした。
「お、きたきた。」
674藍色茜色:2009/08/29(土) 03:36:57 ID:Ab3doyYn
−−−−−
Title:☆★☆欲望銀行からのお知らせ☆★☆
−−−−−
藤谷猿太彦 様に『食欲』の【貸し付け】が行われました。
メニュー一覧からこちらの【貸し付け】の認可設定を行ってください。
−−−−−
「…って、俺がやったのと違うじゃん。つか、貸し付け?」
そういいつつも、猿太彦は手馴れた操作で貸し付けを受理した。
「ま、特にマイナス要素ないもんな。食欲だったら。」
そうこうする間にも鳴り続ける腹の虫を抑える為、猿太彦は水をがぶ飲みしてから、ベッドに横になった。
675にき:2009/08/29(土) 03:37:29 ID:Ab3doyYn
なんだか最近猿視点多くてすみません…割と赤音視点は出ないかもです。
あんまりフラグ残しすぎると自分で収拾つかなくなるので適度なとこで区切っちゃおうかと思います。

>>660
たまたま偶然、会った人が住人だったってだけなんですけどね。
やっぱり直接色々聞いたりすると参考になりますね。

>>ひのえさん
武智さんにwkwkします…!
ええと、セルフ晒しになってしまうので、ブログの詳細は言えませんが…w;
多分たどり着いたらそれとなくわかると思いますので、が、頑張ってください><;
676きのと:2009/08/29(土) 08:36:25 ID:UnclOYfK
>>ひのえさん
乙です。友達との飲みはいかがでしたか?
アットホーム、いい名前ですね。ほのぼのとした空気も俺は好きですよ。
武智みたいなキャラクターがいると会話が弾みそうでこれからが楽しみです。
>心の
武智というかたけしですね。

現在12レス。
20レス完結は厳しいかもしれませんね。
とりあえず10レスくらい延長しますか。

>肥育
俺でよければ肥育したいです。(←本気)
俺もお金持ってるわけじゃないから、食事内容的にはセルフと変わらないかもしれないけど。
マッサージも付けます。

>>にきさん
SS乙です。
猿太彦にフラグが立ちすぎで、わくわくが止まらない。
677名無し調教中。:2009/08/29(土) 20:17:42 ID:bLZ643Nb
訳あって一週間ほど野菜だけのダイエットした後(結果1kg程落ちただけだったけれど)
開放されて一気にドカってたら1ヶ月もしないうちに10kg増えたw

体が少ないカロリーでなんとかしようと変化してた所に
急激に食べ物が入ってきたからだろうか

と、バスターズクォーターLサイズ&ナポリタンパスタ&ポテト
を食べながら書き込んでみる。
678名無し調教中。:2009/08/29(土) 20:49:39 ID:3q29AacU
>>677
もしかしてリバウンド狙ってたダイエットしてた人?
一月で10kgはすごいな。
どこまで勢いが続くか試してほしい。
679ひのえ:2009/08/29(土) 22:50:07 ID:EgDEAj1h
にきさーん
みつけたよー(^O^)/

赤音先輩も、猿くんも良い感じー
はー、にきさんの作品は好みど真ん中だー(>_<)b

きのとさん
武智をヨロシクお願いしますm(._.)m
680名無し調教中。:2009/08/30(日) 00:04:09 ID:iTzxmxYm
>>662
今のところ+4kgくらい
わき腹にけっこう北
681名無し調教中。:2009/08/30(日) 00:41:21 ID:9PF/JrE9
668です
>>677
一ヶ月に10kgとはすごいw
俺もそれくらいに増えたらなぁ
体にどのような変化が出ましたか?
>>680
おおー俺も夜にアイス食べるようにしてみようかな
682強欲ポイント 1:2009/08/30(日) 01:52:33 ID:DXo+IX3r
「……いってん」

 何気なく手に取ったコロッケパン。その袋に、オレンジの丸いシールが張り付いていた。
 中央に大きく数字の『1』、傍らには小さく漢字の『点』。何かの点数らしい。



 遠くで犬の悲しそうな遠吠えが聞こえる、そんな真夜中。
 二度と開かないであろうシャッターが続く商店街で一カ所だけ、こうこうと光を放つ場所がある。
 表の看板に掲げられた『ディー・ショップ』の文字。あまりこの近辺では聞かない名のコンビニエンスストアであった。

 吉澤はここの常連客である。仕事の帰りにふらっと立ち寄っては、酒やつまみ、マンガ雑誌などを適当に買っていくのが習慣となっていた。
 今日もいつもと同じように、店内をぶらぶらと巡回しながら酒のアテとなる物を物色していた。そして、気まぐれに手にしたパンの包装を眺めていると、そのシールの存在に気付いた、という次第である。



「……1点」

 吉澤は再びその印字を読んだ。特に意味はない。単純に気になっただけ。
 ふと、パンコーナー一帯を眺めてみると、それ以外のパンの袋にも同じシールが張ってあった。吉澤の頭には、真っ先に某大手企業の『なんちゃらパン祭り』が思い浮かんだ。
683強欲ポイント 2:2009/08/30(日) 01:53:15 ID:DXo+IX3r
 ずっと食べ物が視界に入っているせいか何となく腹が減ってきた吉澤は、先程のコロッケパンを買い物カゴに放り込んだ。中にはその他にも、缶チューハイや柿の種などの先客が居る。それを片手に彼は、足早にレジへと向かった。

「いらっしゃいませー」

 レジの男性店員は重そうなまぶたをぱちぱちとさせ、静かに吉澤のカゴを受け取った。毛先を無造作に散らせたヘアスタイルや、耳の小さなピアスが、いかにもイマドキの若者の空気を放っている。胸元のネームプレートには『モリヤマ』とあった。
 カゴから商品を取り出し、バーコードをなぞってゆく。そして、ちょうど店員がパンに手を掛けたところで、

「あの、すいません」

 それを制止するように吉澤は声を発した。と、店員の半開きの目と視線がぶつかる。

「はい」

「このシール、集めると何かあるんですか?」

「あぁ、これですか」

 吉澤の質問に、店員は特に表情も変えず返事をする。そして、カウンターの下に片腕を滑らせ、がさごそと何かをまさぐるしぐさを見せた。間もなく、そこから引き抜かれた手には、一枚の紙がつままれていた。

「今、プレゼントキャンペーンを実施中なんです。詳細は台紙の裏面にあるので、よろしければどうぞ」

 意外にも、ルックスとは裏腹にデキた言葉遣いで、モリヤマはその紙を差し出してきた。



*******
684強欲ポイント 3:2009/08/30(日) 01:54:35 ID:DXo+IX3r
「『集めて貰おう! プレゼントキャンペーン』……ねぇ」

 シャワーで軽く汗を洗い流し、寝間着に着替えた吉澤は、部屋のテレビを横目にチューハイをすすっていた。ちゃぶ台の上に置かれた先程の台紙をひっくり返すと、キャンペーンの詳細らしき文面が並んでいる。



*******
 ただいま、ディー・ショップのプライベートブランド『D‐VALUE(ディーヴァリュー)』の対象商品に付いているシールを集めて頂きますと、点数に応じた景品が貰えます!
 店頭で配布しているこの台紙の表面にシールを張って、レジまでお持ち下さい。

 10pt.:オリジナルマグカップ
 20pt.:オリジナル文具セット
 30pt.:音楽ギフトカード5000円分
 50pt.:特製スウィーツ詰め合わせ
 100pt.:全国ご当地グルメ詰め合わせ

 たくさん買って、豪華プレゼントをゲットしちゃおう!
*******



 ……プレゼントキャンペーンと言えば聞こえは良いが、結局は、消費者の購買意欲をかき立てて利益を上げようという売り手の魂胆の表れである。最後の一文はまさに、その常套句だ。
 果たして最終的にこちら側は得するのか損するのか、少し考えればわかる事である。わかる事なのだが。

「やめられないんだよなぁーっ」

 大袈裟に声を上げつつ、吉澤は先のシールを包装から綺麗に剥がし、ぺたっと台紙に貼り付けた。
685強欲ポイント 4:2009/08/30(日) 01:56:35 ID:DXo+IX3r
 吉澤は、自他共に認める“ポイントマニア”である。

 これといった趣味もなく、ひたすらに仕事に追われる毎日を暮らしている吉澤にとっては、買い物をし、ポイントが貯まってゆくカードを眺めている事が、もはや生き甲斐とまでなっていた。
 カフェや靴屋などの、ありとあらゆる種類の店のスタンプカード。ポイントサービスで優遇されるからという理由で入会した、本来の使い道では利用される事もないクレジットカード。あろう事か、台紙に貼る事すら忘れ去られたままのシール。
 数的にも色彩的にも豊富なカード達が、彼の財布の大部分を占拠している。おそらくその半数は、旅先で立ち寄ったりしたような、今後二度と使われる事もないであろう店の物だ。

 形はどうあれ、カードに加算されてゆくポイントの重みこそが、彼の心にずっしりと貯まってゆく幸福の重みでもあった。
 そんな充足感を抱きつつ、その後しばらくして吉澤は酔いに任せて眠りに就いた。コロッケパンは翌朝しっかりと食した。



*******
686名無し調教中。:2009/08/30(日) 02:05:57 ID:DXo+IX3r
こんばんは名無しです

最近どうもssがスランプ気味だったので、導入部だけでも思い切ってうpしてみました
後戻り出来ないぞ、必ず完結させるぞというプレッシャーを自らに課してみるというセルフSMプレイです生きててごめんなさい

つか最近他の作者さんのssがクオリティ高過ぎてもう……
毎晩悶えておりますご馳走様でございます
687名無し調教中。:2009/08/30(日) 02:33:31 ID:423Qu3gK
SS職人さん方GJ!
むくむく肉を蓄えていくのはいいねぇ

蓄積型が多いみたいだし瞬間肥満型で少し考えてみよう
688名無し調教中。:2009/08/30(日) 03:12:10 ID:Jwxwxrix
揉めば揉むほど揉んだ場所に肉が付く とかおもしろそうだな
689名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 04:39:27 ID:bLPdTQAK
>>688
面白いID
690藍色茜色:2009/08/30(日) 07:06:56 ID:6/QG1/tY
「ふぁ…」
薄く広がった雲の隙間から、強すぎない日差しが降り注ぐ。
仰向けの姿でその空を見上げながら、健太は欠伸を漏らした。
夏の陽気に触れながらも涼しげに。たゆたうように。
健太は今、水面に浮いていた。

「俺の勝ち。」
「うー、でもそんなの、あっ、ちょっ」
健太が伸ばした手は空振りに終わり、さっきまでそこにあった一本の団子は、串を離れて赤音の口の中に転がった。
「…ほれ。」
んべ、と赤音が舌を出すと、その上には無傷の団子が一つ乗っていた。
「いいいい、いらなっ、ちゅちゅ、ちゅーになっちゃうじゃんっ」
「ん。んら。」
健太の言うことを聞いているのか聞いていないのか、赤音はぐっと首根っこを掴んで、口移しで団子を移した。
が、健太は、特に嫌がるでもなく、その後の展開を予測してすっと身を引いた。
「ふぎっ!」
そこには見事に、健太の予測通り、振り下ろされた拳に歪む赤音の顔があった。
「いつ、いっつ…」
「いくらホモに寛容なメンツだからって公然とやっていいことだと思うな ボ ケ !!」
じんわりと涙を浮かべる赤音に同情するものは誰も無く、一同はうんうんと頷いていた。
「僕の勝ち。だねっ」
「論点違ぇっ」
「…そもそも、ホントただ単に太ったから浮いただけなんだろ?泳げてねーじゃん。」
元部長の正論に、二人はしゅんと肩を落とした。
「…な、なんだよ…俺ワルモノかよ…」
「ていうかアドバイス無関係に太った赤音どーなんだよ」
「でも大海もホントに太るとはなぁ」
「そーいや、去年の夏ぐらいから急にデブった奴増えたよなぁ」
がやがやと声が上がる中で、空いたグラスに麦茶を注ぎながら、健太は何かが頭の中で引っ掛かるのに気付いた。
「そーいや、今朝の寮長先生の朝礼だけどさ」
もやもやとした何かに対して考え事をしていると、元部長が別の話題を切り出していた。
691藍色茜色:2009/08/30(日) 07:07:32 ID:6/QG1/tY
ギ、シッ…と、何かが軋む音が静かな部屋にこだまする。
たちすくむ影と、その足元に寄り添う影は、再び静まり返った部屋で会話を始めた。
「…どうだ?」
「…間違いない。」
「そうか…」
ギシッ、どんっ、と続けて音を立てると、次いでため息交じりの声が発せられた。
「125kgって。ガチ大台って。」
そう言いながら、両手でぎゅーっ…っと大きく張り出た腹の肉が掴まれる。
「いだいいだいっ、バカっ、痛ぇっ!」
「どっちがバカだアホっ!どいつもこいつもぶくぶく太ったり退部したり好き放題やらかしやがってからに…」
そう文句をこぼしながら、元部長はいそいそと体重計を片付けた。
「全く…特にお前、と、藤谷もか。…大海も大変だな。」
「俺んだっつの。あんな豚猿に負けるか。」
「お前のでもねーし、お前こそ豚だろ…」
とんっ、と額を小突くと、改めてため息がこぼれた。
「俺がここ引き継ぐなり、さながら相撲部屋みたいにならんでくれよ。マジで。頼むから。」
「新寮長先生はいちいちうるさいなぁ…」
「シメる」
あーだこーだとどたどた騒いでいると、がらがらっと部屋の扉が開かれた。
「あ、ぶちょ…じゃない、先輩…じゃない、寮長先生、何してるんですか?」
「ダメな後輩に説教」
「おま」
きょとんとする健太も、さすがに流れが読めたのか、無言で頷いた。
「何か用事か?」
「あ、はい、えと、その、やっぱり考えたんですけど、僕も行こうと思って…」
「む…おい。俺も今そう思ってたところだ。」
二人が同じ視線を自分に向けているのだとわかると、元部長は小さく首を縦に振った。
「もう好きにしてくれ」
692藍色茜色:2009/08/30(日) 07:08:09 ID:6/QG1/tY
「っは、やったっ」
パソコンのモニタを見ながら、太ましい腕からガッツポーズが繰り出される。
思わず発した勢いでモニタに飛び散ってしまったスナック菓子の食べかすを指ですくい、舐めとりながら、猿太彦はキーボードを弾き始めた。
「健太が来る、来る来るっ」
満面の笑みで見返す画面には、自分も留学する事にした、との旨のメールがあった。もちろん、健太本人からの。
「こっちのメシの話とかしまくったかいあったかもな…うらやましそうにしてたもんなっ」
どこに連れて行こう、とか、好き嫌いあるのか、とか、そういった事を指折り考えていると、別のことに気がついた。
「こっち来るなら、迎えに行かなきゃだな。」
そう言うと、猿太彦は大きなベッドの上に、自分のもてるお洒落な服を広げた。
健太が来るその時を考えて、今からちょっとしたおめかしシュミレーションをしようとしたのだ。
が、どれもこれも、その手にとって広げてみると、少し今の自分には小さいように思えた。
「…あ、あれっ、どう見てもこれより小さい、よな…あれ…」
着替えるために脱いだシャツと見比べると一目瞭然で、並べられた服は二周りは小さいサイズだった。
そのシャツですら猿太彦の身に付けられているうちはパツパツに張り詰め、広い汗染みや前後に膨らみ引き伸ばされた胸元や裾周りが痛んでいた。
「ま、また太ったかな…健太が来るまでにもっと大きい服、買っといてもらわないと…」
机の上に積まれたスナック菓子を頬張りながら、猿太彦は無意識に自分の胸を揉んでいた。
再留学してからみるみるうちにリバウンドを起こしぶくぶくと膨らんだその体は、大きなお腹や胸や腕に付いた肉のせいで、股間に触れる自慰が困難になっていた。
初めは少し抵抗があったが、埋まってしまった乳首を起こそうと、ぷっくり膨らんだ乳輪を摘んだり、指先で引っ掻いたりしているうちに癖付いてしまったのだ。
今もなんの気なしに摘んだり、擦ったりしながら、「健太もこの家に来るんだから、自分の服を着ることになるのかもしれない」などと考えていると、肉で埋もれた股間に汗ではないぬめりが生まれるのがわかった。
そんなことをしていると、スナック菓子の袋の中で指先が空振るのに気付き、猿太彦はごく自然に、次の菓子の袋を開けた。
693藍色茜色:2009/08/30(日) 07:08:53 ID:6/QG1/tY
「エアメールだと」
パソコンのメールの方が断然早いのに、わざわざこんな事をするのは大海だろう、と考えながら、手紙の封を切る。
−−−−−
寮長先輩へ。
こっちのご飯、やっぱり美味しいです!勿論寮のご飯も美味しいですけど。
英語、やっぱり難しいです。でもなんとか会話になるようになりました。
えっと、僕も猿くんも赤音も、三人とも元気です。
猿くんは元々太っちゃってたみたいなんだけど、最近赤音もすっごい太ったので、ちょっと日本に帰るのが心配です…
それから…
−−−−−
そこまで読んで、手紙より先に視界に入っていた写真を手にとった。
写真には三人の男…真ん中の笑顔の男を挟んで、にらみ合う二人の男と、大きな牧場らしき背景、脇には車が写っていた。
「赤音はなんとなくわかる。じゃ、こっち藤谷だ。なら…」
中心に写る男は、比較物になる車が少し小さく見えるような、大きなシルエットだった。
「…自分のことは書いてないだけで、一番太ったのはお前なわけね…」
半ば呆れた様な顔をしながら、写真と手紙を脇に置く。
「そんなわけで、デブ三人組は向こうでも変わらずのようです…と。」
さらさらと筆を走らせると、ぱたんっ、と本が閉じられた。
「先代寮長先生から引き継いだ日記も、これで終わりか…新しいの買ってこないとな。」
そういいながらページをぱらぱらとめくると、反対の端のページで手を止めた。
「『みんな、太く大きく健やかに、怪我無く元気よく。』…確かに元気余りまくってるけどなぁ…この目標はなぁ…」
はぁ、と溜息を漏らしながら本を閉じ、本棚にしまう。
椅子に座ったまま大きく伸びをすると、ひょこっとシャツの裾から飛び出た下っ腹を擦りながら、ふぅっ、と息を吐く。
「…俺も気をつけよう。」
そう言って部屋を出て、室内にはカチャリ、と鍵のかかる音が響く。
誰も居ない部屋の中、おぼろげに青く光る本の背表紙は、誰の目に留まることも無かった。
694にき:2009/08/30(日) 07:09:17 ID:6/QG1/tY
というわけで、無理矢理完結です。
急でしたけど、多分これ以上だらだらやってもよくはならないので…^^;
長い時間がかかってしまい、すみませんでした。多分説明不足な部分等あると思いますので、何か質問等ございましたらお気軽にどぞー。

>>きのとさん
猿のフラグはきっちり消化しつつ、いきなり仕上げてみました。
僕も参加したことあるんで難しいのはよく知っていますが、リレー頑張ってください…!お二人の活躍に期待です><

>>ひのえさん
それでは、細かい事は向こうで連絡取り合う感じでお願いします。
なんか毎度オチというか展開が似たような感じになってしまうんですが、そう言って頂ければ幸いです…!

>>686
不可抗力で太る系もいいですよね…楽しみにしてます^^

>>687
ちょっとファンタジー?入っちゃうかもですが、体重を乗せた賭博とかどうでしょうか。
単純に太る、痩せる、だけではなく、+レートだと筋肉や筋肉+脂肪の理想の混合比率で好きな部位に増やせるけど、−レートだと純粋に脂肪が勝手な部位につく、とか。
マッチョとかガチムチになりたくて張ったはずが、理想とはかけ離れた駄デブに…とか萌えます><
695名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 09:27:38 ID:IYiwmcNY
にきさん
SSお疲れさまでしたぁ!
最後に光った日記は
前回の「一年日記」の日記に似たようなものでしょうか?
後みんなの最終的な
体重も知りたいですw
696名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 14:44:56 ID:9PF/JrE9
681です
ssおつです
一番太ったのは…猿君というわけではなかったのか
予想外れたwそこがまた面白いんだよね
続編が読みたい…

俺もTシャツからはみ出るようなお腹が欲しいなぁw
697ひのえ:2009/08/30(日) 23:40:39 ID:MOpdCv3V
にきさんSS_| ̄|○))オツカレサマデス

部長と赤音のやりとりに興奮したです^^

部長みたいにちょっと太ってきた・・・気をつけよう・・・て感じも好きです。

件の友人との飲み会ですが、やっぱりダイエットは明日からなお誘いでした。
計ってないって言ってたけど増えてるねありゃあ・・・
ふふふ・・・やっぱり元々痩せてたとか(特に痩せの大食いって言われてた人)が太り始めると
痩せるの難しいのかもなあ・・・と健康を害さない限り痩せようと思わないけど、痩せようと
したら痩せ方わからない自分に気付いて納得したひのえでした。

いやぁ・・・それにしても今回は掴ませて頂きました。(掴み返されたけど)
急激に太った所為か破れて飛び出そうなほどパツパツでタブタブ、何故かニクワレも無、結構
おいしく太ったものだ・・・と、趣味は違うだろうけど、何か感づいたかも・・・
今回アカラサマ過ぎたから・・・
698強欲ポイント 5:2009/08/31(月) 00:26:50 ID:NW5mndif
 快速電車は駅を発ち、ビル群のど真ん中へと吸い込まれるように走ってゆく。ホームにひとり残った吉澤は、ゆるいS字カーブを描く身体を何とか動かし、改札口へと向かわせた。
 ここしばらくは会社での残業が続き、定時で上れる日は滅多にない。鬼のような忙しさに追われ、心身共に疲弊しきった彼の足取りは重い。
 そんな中でのささやかな癒しと言えば、就寝前の一杯であった。

 今日もまるで明かりに誘われる夜光虫のごとく、吉澤の足はディー・ショップの入口へと吸い込まれていった。



「いらっしゃいませ、こんばんはー」

 若い男性店員の挨拶が、店内に響く。カウンター内には、以前シールの台紙をくれたモリヤマのたたずむ姿があった。

 BGMには、最近の流行りと言えば聞こえは良いが、ありふれたような曲調のポップスが。客は自分以外に誰も居ない。
 四六時中人間で溢れ返り喧騒に包まれた街の中で、このコンビニはいつ訪れても、それらとは無縁の穏やかな時間が流れている。日々の慌ただしさに嫌気がさし始めていた吉澤は、いつしかこの平和な場所を好きになった。

 いつものようにカゴを片手にぶら下げ、酒のつまみと翌朝食する弁当を適当に放り込んでゆく。勿論、ポイントシール付きの商品が主である。
699強欲ポイント 6:2009/08/31(月) 00:28:29 ID:NW5mndif
 ピッ、ピッ、ピッ――

 リーダーがバーコードを読む、甲高い電子音。モリヤマの華麗な手さばきによって、リズミカルに鳴るその音も小気味良い。

(そういえば)

 吉澤はふと、頭の中に引っ掛かるものを感じた。
 彼はこのコンビニで、モリヤマ以外の店員を見た事がなかった。さすがに毎日ではないが、仕事帰りには必ずといっていい程の頻度で、ここに立ち寄っている。時間帯も、夕方頃から深夜までまちまちだ。
 にもかかわらず、必ずモリヤマは居る。まるで吉澤を待ち構えているかのように。

(学生にしては働き過ぎだよな。フリーターか?
 それとも実は店長です、とか……いやいや、それはさすがに)

「ありがとうごさいます。お会計、1219円お願い致します」

 モリヤマの声で、はっと我に返る。吉澤は慌てて財布の口を開き、中をまさぐり始めた。
 別に知人でも何でもない一店員が、週にどれくらいのペースで働いていようが、吉澤には関係のない事である。

(ま、どーでもいいや。気にすべきはポイントのほうだ)

 千円札一枚と小銭類でちょうど支払い、商品の入ったレジ袋を受け取る。と、モリヤマのチカラの抜けていた口角が、微妙に動いた。

「ありがとうございます、またお越しくださいませー」

 ……初めて見る彼の微笑に送り出されながら、吉澤は店をあとにした。
700強欲ポイント 7:2009/08/31(月) 00:32:02 ID:NW5mndif
「何か気味悪ィよな、急に笑顔になるって」

 ちびちびとすすっていた梅サワーの缶から口を離し、吉澤は小さくひとりごちた。
 普段は、丁寧ながらも少し眠そうな様子で対応するモリヤマである。たいていの人間は、相手がイレギュラーなしぐさを見せると、いぶかしく思ってしまうものだ。
 しかし、彼はその不審を頭からすぐに拭い去った。

「いや、店員は笑顔で接客するモンだもんな、そうだそうだ」

 それまでの考え事を自己解決させると、彼はちゃぶ台に向き直り、その上に広げられた食べ物に目を向けた。

 小さな椀一杯に入った柿の種。アルミ箔に包まれた直方体のプロセスチーズ。透明なトレイに乗ったスルメ。
 それらのほとんどが、ディー・ショップで調達した物である。他のコンビニより若干安い値段のわりに、味や量は満足のいく物であった。

 一人分としては少々多めと思われる量のつまみ達。吉澤はそれらをちょこっと口に運んでは、そしゃくし、酒で胃に押し流してゆく。口内の余韻が消えゆくのが惜しく、さらに食する。
 アルコールが身体を火照らせ始めた頃、気が付けばちゃぶ台の缶と皿はすっからかんになっていた。
701強欲ポイント 8:2009/08/31(月) 00:32:41 ID:NW5mndif
 ふと、吉澤はとろんとしていた目を開く。

「おっと、忘れてた」

 そうつぶやくと、彼はおもむろに上半身を反らし、すぐ側の冷蔵庫へと腕を伸ばした。その手は取っ手ではなく、扉にマグネットで挟んであった紙を掴んでいた。

「ポイント、ポイントっと」

 その台紙には、既に『1点』のシールが7枚貼られている。吉澤はちゃぶ台に積み重なったゴミ――彼いわく、“宝の山”らしい――から目的の物をサルベージし、それらを台紙にぺたりと貼り付けた。

「これで、遂に合計10点、だな」

 この瞬間、数日間ディー・ショップに通い詰めた結果が実を結んだ。
 天井に向かって高々と掲げられたその紙には、『1』の数字が綺麗に10個並んでいる。マグカップとの引換券となった台紙を、吉澤はまじまじと見つめ、高揚感に顔をほころばせた。



 その反面で、吉澤の身体はひどい倦怠感に襲われていた。今はアルコールのチカラで紛れているが、全身がだるく、疲労が蓄積している事は自身も感じている。

 ……明日も会社だ。どうにかして早めに退勤出来るよう頑張らねば。
 来る日をいかにしてやり過ごすか考えながら、吉澤はベッドに重たい身を沈め、静かに眠りに就いた。



*******
702名無し調教中。:2009/08/31(月) 00:47:55 ID:NW5mndif
肥満化を絡めるのは次ぐらいになるかも……

>>にきさん
GJでした!
銀行以外でもメンバーの欲望がそこかしこに垣間見えましたな
健太争奪戦(という名の肥満化)はまだまだ続くんだろうなw
部長などのサイドもキャラが立ってて好きです。部長もっと太れば良いよ

>>ひのえさん、きのとさん
ss乙です
こーゆうまさにアットホームな空気感大好きw
ふたりがどこまで進む(?)のかが楽しみで仕方ありません
リレーは大変でしょうけど、無理なく続くと良いですね!



しかしうらまやしい話だ……
一度で良いから他人の肉をたぷたぷしてみてぇもんだぜ
703名無し調教中。:2009/08/31(月) 01:31:27 ID:SYxC9B0g
今年高校のころの友人と自分4人で1泊2日の旅行にいったんだけど
数年あわないうちに1人を除いてみんなぽっこり腹で出て肉がだぶついていた。
(お風呂の時に確認)やっぱり大学以上になるとこんなもんなのかな・・
704名無し調教中。:2009/08/31(月) 03:09:33 ID:kzNAQ9nB
696です
ssおつです

>>702
俺でよかったら触らせてあげるよ!って無理か^^;

>>703
大学で一人生活すると太る人は結構いますよね。
俺もその一人かな…
でもこの前の中学の同窓会で太ってた奴(一人)が痩せててがっかりした><

俺もまぁるいお腹に抱きついてみたいw
705名無し調教中。:2009/08/31(月) 03:57:05 ID:ksioUR6l
痩せてた太ってた個々で色々あるんだろうけど
同窓会で軒並み全員太ってたとなるとすさまじい話だよな
706名無し調教中。:2009/08/31(月) 07:35:26 ID:qvoX01iw
笑ゥせぇるすまんの第26話 狸のオナカの出原奈也巳は最後の後、どうなったんだろーなー
707名無し調教中。:2009/08/31(月) 08:09:15 ID:fMC9nnBA
ダイエットして、太る予定だった人です。
ダイエットできなかったけど、太りました。
順調にお腹の子?!は大きくなっています。

いまだに、にきさんのブログを見つけられない…

オフ会あれば参加してみたいなぁ。
708名無し調教中。:2009/08/31(月) 18:49:48 ID:EnvLBioW
>>702
ss乙です。
何かに夢中になっているうちにいつの間にか…。
そして気づいたときにどんな表情をするのか。
楽しみにしています。


>>707
待ってました。
ダイエットは失敗ですか。でも結果オーライ。
できることなら大きくなったお腹を見てみたいです。

オフ会いいですね。
ある程度参加希望があれば本当にやってもいいと思います。
参加したい人って他にいるかな?
709名無し調教中。:2009/08/31(月) 23:47:52 ID:nt32+PYB
寝る前の炭酸ってうめぇよなぁ…
710アットホーム 13:2009/09/01(火) 19:38:17 ID:FbJy3dZX
「そういえばお前、料理できんの?つーか、バイトとかしたことある?」

武智はさらりと尋ねたが、年の近い武智が料理をしっかりこなしているのを見て、
森谷は少し気後れしたように小さな声で答えた。

「アルバイトは全く初めて。料理は…、目玉焼きとかは料理に入る?」

「入んねぇ。
 おっし、今日から俺がみっちり叩き込んでやるから覚悟しとけ。
 へへへ、俺にもようやくアシができるぜ。ひゃっほう。」

一人で浮かれている武智の頭に三度飛んできた雑誌がぽこっと音を立てた。

「こらこら勝手に話を進めないの。森谷君にはまず運びとお客さんの案内をやってもらうよ。
 厨房の仕事は様子を見ながらおいおいだね。」

「え〜、俺教育係じゃねぇの?」

「好き勝手に教えるように言った覚えはないから。
 森谷君はまずこれを覚えてもらうよ。」

戸村は森谷の方に向き直ると、席に備え付けてあった「アットホーム」のメニューを手渡した。
森谷が表紙をめくって中を見てみると、全ての料理に小さな写真と手書きのコメントが添えられており
戸村の料理一つ一つへの愛情が伝わってくるようだった。
どれもおいしそうだなと思いながらぱらぱらとめくって見ていると、
赤マジックででかでかと「オススメ」と書かれた妙に自己主張の強いコメントが目に付いた。
定食のページの「唐揚定食」だった。
711アットホーム 14:2009/09/01(火) 19:38:56 ID:FbJy3dZX
「まずは商品を覚えてもらわないとね。
 だいたい1週間でここに載ってる料理は一通り食べてもらうよ。
 実際に食べてもらうほうがちゃんと覚えられるし、お客さんにもお勧めしやすいからね。」

「い、一週間?」

森谷は驚きのあまりつい叫んでしまった。
一日3食を7日間と単純に考えれば消化できるメニューは20品そこそこだが、
メニューに載っている料理の数はざっと見るだけでも50を軽く超えている。
不安な表情を見せる森谷だったが、戸村は「大丈夫、大丈夫。」と気楽に笑って見せた。

(そりゃ、戸村さんなら楽勝だろうけど。)

5、6人前くらい余裕で収めてしまいそうな戸村のお腹と比べるようにして、
森谷は唐揚で膨れた自分の腹に手を当ててみた。やはりこれ以上の量は詰め込む自信はない。
二人のやり取りに、武智が少し不満そうな顔で割り込む。

「ずりぃ〜。俺には〜?」

「君は用がなくても遠慮なしに食べてるでしょ。
 っていうかダイエットは?」

武智は「う、だからそれは…、そのうち…」とかつぶやきながらすごすご引き下がった。
よくこんなお腹で食い意地の張ったことが言えるなと少しあきれながら、
森谷が再びメニューに目を戻すと、料理のいくつかに「?」のマークがついていることに気づいた。
どうやら少し値段の高めの商品についていることが多いようである。

「戸村さん。このハテナマークは?」

「ああ、チャレンジメニューだよ。
 それは、え〜と…、まあ、そのうち説明するよ。」
712アットホーム 15:2009/09/01(火) 19:40:12 ID:FbJy3dZX
戸村は疑問に答えるのを保留にすると、森谷の手からからメニューを預かった。

「さて、メニューは少しずつ覚えてもらうとして、森谷君はちょっとこっちに来て。
 武智君は裏口に野菜が届いてるから検品して片付けておいて。
 それが終わったらまた一仕事あるからホールに集合。」

「え〜、俺今腹いっぱいで動けねぇ。」

武智がランニングシャツをめくり上げ、ぽっこりと膨れた腹を出してぽんぽん叩いてみせた。
その体はシャツの上からだと単にがっしりとした体格としか感じないのだが、
実際に見てみると森谷が触れて感じたとおり、しっかりと贅肉が乗り始めているのがわかる。

「あっそう。そんなにお腹がいっぱいなら、晩ご飯はいらないね。」

戸村の少し意地悪な言葉に、武智の体が即座にぴくっと反応した。
やはり家主には敵わない。

「わかった、やるよ。やりますよ。
 …ったく、俺は店長の奴隷じゃないっつーの。」

「こんなにお腹の膨れた奴隷はいないよ。
 じゃよろしくね。」

武智は腹をしまうと、少し苦しそうに裏口のほうへ向かっていった。
多少面倒臭そうにしていたものの、戸村の言うことは割と素直に聞く武智を見て、
森谷は自分も武智も従業員なのだと改めて実感する。
戸村の好意で置いてもらっているとはいえ、やることはやらないといけない。

武智を見届けると、戸村は森谷を連れて厨房のさらに奥へ向かった。
713アットホーム 16:2009/09/01(火) 19:40:52 ID:FbJy3dZX
森谷が連れて行かれたのは休憩室兼更衣室だった。
戸村はロッカーからズボンとワイシャツとエプロンを取り出すと、森谷に手渡した。

「ホールに入るときはこれを着て。
 サイズは多分あってると思うけど、一応着てみて。」

戸村に言われ、森谷は渡された制服に着替え始めた。
すると、ワイシャツを着るところまでは問題無かったのだが、
どう頑張っても丸く膨れた腹に阻まれてズボンのボタンを止めることができなかった。
それ以上無理に押し込もうとすると詰め込んだ腹の中身が出てしまいそうになり、
少し不本意だったが、森谷は諦めることにした。

「食べ過ぎたせいでお腹が…。」

「ごめん、きつかった?
 じゃあ、余裕を持ってもう2サイズ上のにしてみようか。」

戸村はロッカーから別のズボンを取り出して森谷のズボンと取り替えた。
森谷が足を通してみると、今度は簡単にボタンが止まり、
腰周りにはさらに握りこぶしが一つ入るくらいのゆとりがあった。
少し大きすぎるくらいではあるが、普段の状態でもベルトを締めれば問題ないだろう。
森谷は最後にエプロンを身に付けると、その場でくるりと一周まわって見せた。

「うん、似合う似合う。
 武智君の方もそろそろ片付く頃だろうし、戻ろうか。」

森谷と戸村がホールに向かうと、武智はすでに座敷席で昼寝体勢に入っていたため、
本日4度目となる雑誌殴打を受けることになった。
それから森谷は武智に教わりながら料理を運んだり、注文を取ったりするを練習した。
慣れない手つきで必死に皿やトレイを運ぶ森谷に、武智が面白がってちょっかいを出そうとするのだが、
その度に「他の仕事あげようか?」と、厨房から様子を覗う戸村にたしなめられるのだった。
714きのと:2009/09/01(火) 19:42:05 ID:FbJy3dZX
>>ひのえさん
気に入ったのでタイトルにひのえさんのアイディアをいただきました。
いまだにアルバイトの仕事には取り掛かっていない状態ですが、
いくつか肥満化の仕掛けは作りました。ご自由にどうぞ。

飲み会は楽しめたようですね。
お腹を触ったり触られたり。そんな関係がうらやましいです。
715名無し調教中。:2009/09/01(火) 22:12:52 ID:+nOgzibo
704です
ssおつです
ダイエットは明日からw
武智のダメ発言いいですねぇw
俺も飲食関係の倍として丸くなりたいなぁ
でも、バイト自体やってないや…
今日はカレーw
スパイスは食欲増進効果があっていいねぇ
ぶよぶよのお腹さらして踊ったりするのもいいかも…
増えた贅肉がよくわかる…
716名無し調教中。:2009/09/01(火) 22:59:07 ID:GVmwuSJN
おふ会…やはり戸籍上男でないといかんのだろうか(´・ω・`)
717名無し調教中。:2009/09/01(火) 23:21:27 ID:axQb3VqJ
オフ会ですか…
男でも太ってなければ
出れないのかなぁ
(´・ω・)
718名無し調教中。:2009/09/01(火) 23:48:21 ID:+nOgzibo
715です
オフ会やるんですか?
情報全く仕入れられてない><
俺も参加したいかもw
719708:2009/09/02(水) 00:01:29 ID:L8ElCnkw
>>716-717
いいんじゃないかな?
俺もあんまり太ってないけど、ここの人と会ってみたい

希望者いるなら少し具体的に検討してみてもいいかも。
やるとしたら9月の5連休とかどうだろう?
場所は希望の多いところかな?
720にき:2009/09/02(水) 01:55:56 ID:IuGelStJ
>>695
一応、同じ物です。最後だけちょっとクロスオーバー。
体重ですが、一応おおまかにしか考えてませんでした。
健太:55kg→170kg程
猿太彦:55kg→152kg程
赤音:62kg→150kg程
個人的におおよそ二倍・三倍の節目を描写としてよく使いますね。

>>696
無理矢理最後裏を抜きにいったので、その他の設定色々置き去りのままですが…><;
楽しんで頂ければ幸いですw

>>ひのえさん
僕基本ギャグとかのアップテンポの方が描きやすいので、ぎゃーぎゃー騒ぐ感じが伝わればいいなぁ、とw

>>702
愛こそが最も厄介な欲求ですよねー。それこそ努力やなんかで必ず叶うわけではないですもんね。
脇役が印象に残ればうれしいです^^日記でもおかんを褒められると嬉しかったのでw

>>オフ会
実際に行うんだとしたら、前提としていくつかのルールを設けた上でセッティングしたほうがいいと思います。
・同じ趣味の人と話してみたいのか、がっつり語るまでしたいのか(個室の様な場所を設けるかどうか)
・あくまでオフ会は話したり、趣味を共有する程度に留める
・(おそらく住人の属性上)個人間で接触したい場合はオフ会後、または別の機会に
デブ専スレではなく肥満化萌えスレなので、男性で細かろうが女性だろうが参加に支障は無い、と僕は思います…他の方の意見次第だとも思いますが。
721名無し調教中。:2009/09/02(水) 02:33:16 ID:VSMWFscB
718です
>>にきさん
体重は二倍三倍ですか!すげぇ
リアルでやりたい…

>>オフ会
確かにこのスレはデブ専じゃなくて肥満化ですので参加者は必ず太ってなくてはいけないとか男でなくてはいけないって言うことはないと思いますね。
九月の五連休は個人的には都合がつきそうです。でも他の方の都合もあるから他の日も検討した方が良いかな…?
722名無し調教中。:2009/09/02(水) 06:31:33 ID:1lOd4tmm
9月の五連休・・・
僕は仕事ですorz

行ってみたかった
(ノω・`)
723名無し調教中。:2009/09/02(水) 11:59:11 ID:JaehzCQj
萌えるシチュ

ケンシロウに太るヒコウを突かれて太る

ドラクエでモンスターに捕まり人間を魔族に変える為強制的に太らされる
最終的にデブモンスター(トドマン、ダンビラムーチョ、おにこんぼう)にされる

724名無し調教中。:2009/09/02(水) 12:05:28 ID:JaehzCQj
丸々太ったアンコ型力士の金玉を狸の置物並みに肥大化させ
一回の射精で出る精液の量を増やし回復も早くし
普通体型の奴をその力士のチンポ汁を毎日毎日胃一杯になるまで飲ませて精液の栄養分だけで太るとかいよな
725名無し調教中。:2009/09/02(水) 15:26:51 ID:yOwHDHG/
695です
>>720
一番太ったのは健太でしたか…
そこまで太った過程が読みたい!(>_<)
726ひのえ:2009/09/02(水) 18:14:32 ID:s0sWcXqK
>>きのとさん
うーみゅ・・・スッキリとまとまってますな・・・今書き進めてるんですけど・・・
何か1シーン1シーンが長くなりがちで・・・ちっとも先進まないと思われちゃうかもしれないので・・・
今まで見て直ぐ勢いだけで書いてましたけど、今回は書き終わってから整理してみます・・・。
そうじゃないと、既に細切れ3シーンで6ページ使い、まだ夕飯になってないって・・・やばいですよね?

オフ会ですか・・・にきさんの言う通りの様に思います。
あ・・・でも美味しそうな素材があったら食事に誘っちゃうかも、お腹みせっことかしたいかも・・・
いやいやいやいや・・・それはどうなんだ?にきさんの言う通りとか言っておいて、欲望ががが・・・

後、個人的にはいざオフ会に行ったら自分が一番年上でしたとかキツイかも・・・と、葛城三佐と同い
年という微妙なお年頃故に考えてしまうのでした・・・
727きのと:2009/09/02(水) 18:55:04 ID:orcKjn/H
>>ひのえさん
長くなったら長くなったでいいです。自由に書いてください。
目標レス数は完結するために設定しているだけなので
必要ならいくらでも延長すればいいと思います。
俺はひのえさんの肥満化描写も楽しみにしてますよ。

>オフ会
俺はひのえさんとも会ってみたいです。
公共の場でのロコツなトークはなるべく自重して、
トラブルがないようにすればいいんじゃないかと。
お腹のみせっこくらいなら場所を選んでもらえれば
大目に見てもいいんじゃないでしょうか?
728強欲ポイント 9:2009/09/03(木) 00:35:38 ID:U22xFwW9
 洗面所のカゴの中に脱ぎ捨てられたびしょ濡れの衣類が、昨夜の蒸し暑さを物語っている。吉澤は洗面台の鏡の前にて、ボクサーパンツ一枚の自分と瓜二つの男とにらめっこをしていた。

 すっきりと締まったウエストライン。固く盛り上がった胸板。美しく浮き出た鎖骨による首元の窪み。
 太りにくい体質も手伝って作り上げられた肉体美だが、一時よりも筋肉が少し痩せてきている事を、吉澤は気にしていた。さらに、脇腹に手をやると、何となく柔らかい感触が指を伝って感じ取れた。

「む……、ここんとこジムにも通えてないもんなぁ」

 口をすぼめつぶやく吉澤。仕事に忙殺される毎日とはいえ、ここ最近の自らの生活を反省した。



 傍らの棚から体重計を引っ張り出し、電源を付ける。黒いデジタルが『0』を示したところで、吉澤はそっと足を乗せた。
 音もなく膨れ上がってゆく数字。一抹の恐怖を抱いたが、それはすぐに杞憂(きゆう)に終わった。

「……69キロ、か」

 1ヶ月前の計測から1キロ強の増。どのタイミングで増えたのかは定かではないが、おそらくはここしばらくの“夜食”が原因であろう。
 筋肉量こそわずかに減ってはいたが、今後のトレーニング次第でまだまだ取り返しがつく。吉澤はほっと溜め息をついて、体重計を降りた。
729強欲ポイント 10:2009/09/03(木) 00:36:00 ID:U22xFwW9
 細身のスーツに身を包み、いつもの駅への道を歩く。普段なら多くの学生やサラリーマン達と進行を共にするのだが、今日はいつもより早い時間に家を出たせいか、この道も人通りはまばらだ。

 あの寂れた商店街に差し掛かると、辺りは一気に静寂に包まれる。アーケードが朝陽を完全に遮り、快晴にもかかわらず薄暗く、ひんやりとした空気が漂う。

「お化け屋敷かよ」

 本当に異世界にでも迷い込んでしまったかのような感覚を覚え、吉澤はつぶやいた。一部のマニアなどでなければ、好き好んでは近寄らないであろう雰囲気を纏っている。
 あのコンビニは何故、こんな場所に店を構えるのか。そんな疑問がふと頭を過ぎったが、それもすぐ霧のように消えていった。自分が利用しやすいと思っているから、それで良いのだ。

 どうでもよい事を考えているうちに、吉澤はディー・ショップの入口をくぐり抜けていた。

「いらっしゃいませ、こんにちは」

 やはり、あの声だ。モリヤマは今回はカウンターではなく、雑誌コーナー付近にて床のモップ掛けをしていた。
 吉澤はドリンクのコーナーで缶コーヒーを手に取り、足早にレジへと向かう。モリヤマもその様子を伺いながら、カウンターの中へと入った。
730強欲ポイント 11:2009/09/03(木) 00:37:02 ID:U22xFwW9
「あ……、ポイント、集まりました」

 会計を済ませたところで、吉澤はここへ来た一番の目的を思い出した。鞄を開け、ポイントシールの台紙を取り出し、モリヤマに差し出す。

「お預かり致します。……10ポイント分ですので、オリジナルマグカップと交換致します」

 台紙を受け取り、ポイント数を確認するモリヤマ。吉澤にそう告げると、真後ろにある棚から小さな白い箱を4つ程取り出し、彼の前に並べた。

 箱にプリントアウトされた絵柄は、どれもパステルカラーを基調とした、シンプルで可愛らしいものであった。
 青い海を泳ぐ魚。緑の牧場を駆ける馬。ピンクの花畑を散歩する豚。黄色い空を飛ぶ鳥。

 吉澤は凛々しいルックスに似合わず、こういうファンシーなグッズも好きな人間である。あれも良いな、でもこれも可愛い……。などと、即決出来ずに20秒悩んだ末、

「じゃあ……これっ、貰います」

 ピンクの豚の箱に指を置いた。実際には選んだというよりも、適当に腕を振り下ろした結果がそれだった、というだけである。



「よろしければ、またご利用下さい」

 マグカップの箱と共に、モリヤマはまた新しいシールの台紙を差し出してきた。何とも言えぬ幸福感を噛み締め、表情が緩みそうになるのを堪えつつ、吉澤はそれらを受け取った。
 店を出た後、スキップで駆けてしまいたくなる程の足取りの軽さで、会社へと向かったのであった。



*******
731強欲ポイント 12:2009/09/03(木) 00:39:25 ID:U22xFwW9
「せんぱぁーい、助けてぇーっ」

 次の会議に使われる書類を整理していた吉澤のもとへ、後輩の白石が間延びした声を上げながら向かってきた。その手には、複数のクリアファイルを抱えている。
 吉澤は見向きもせず、口を開く。

「だが断る」

「即答っスか! ひっどいなぁ、可愛い後輩の話くらい聞いて下さいよぉ」

「可愛い要素が見当たらんから却下。話聞いて欲しいなら、まずその喋り方何とかしてくれ。語尾を延ばすな」

 そう毒づきながら、ようやく吉澤は椅子を回転させ、白石のほうへ向き直った。

「わかりましたよぅ」

 とは言うものの、正されない口調からは聞き入れた様子はまったく感じられない。白石はむくれたような顔で、勝手に吉澤の隣の空席に座った。

「企画書の件なんですけどね、このリストをどう纏めたら良いのか、イマイチわかんなくて」

「ふむ、これは……」



 誰にでも“甘えた”な顔をする白石には、吉澤も悪態を付きがちである。しかし、彼への同僚としての評価は決して悪いものではなかった。
 おまけに、顔立ち、スタイルも良い。本人は多くを語らないが、その甘いマスクでどれだけの女をいかにして落としてきたのか、想像に難くない。
 そんな白石が、吉澤は少し羨ましくもあった。
732強欲ポイント 13:2009/09/03(木) 00:49:36 ID:U22xFwW9
 書類に次々と吉澤の赤ペンが入る中、白石の視線は別の場所に注がれた。デスクの上ではピンク色のマグカップが、口からもわもわと湯気を放っている。吉澤は、出社前に店で貰ったマグカップを早速開封していた。

「あれっ? 先輩、それってもしかして」

「ん、コーヒー」

「いや中身じゃなくて。そのマグ、もしかしてディー・ショップで貰ったんスか?」

「……知ってんの?」

「知ってるも何も。オレもポイント集めてんスよぉ」

 マジでか、と吉澤が言うと同時に、白石は上着のポケットから財布を取り出し、そこから紙幣くらいの大きさの紙を抜き取ってみせた。

「テレレレッテレー! 音楽ギフトカードぉー」

「おっ、イイなぁ」

 掲げられた証拠を目の当たりにし、吉澤は思わず声を上げた。
733強欲ポイント 14:2009/09/03(木) 01:00:38 ID:U22xFwW9
「オレ結構あそこ使うんで、ポイントもすぐたまるんスよ。パンとか弁当とか、値段のわりに旨いっスからねぇ、ついつい買い過ぎちゃって……。
 ただ、近頃は腹回りにもたまるモンが……」

 白石は苦笑し、シャツの上から脇腹を軽くさすった。たくさん購入した分それだけ食する事になるので、腹の肉が気になり始めている、という事らしい。
 元々から白石は線の細い印象があったが、多少肉が付いたといっても、はた目にはまったくわからなかった。実は脱いだらスゴイんです系なのだろうか、と服の下を想像しかけて、中断された。

「まっ、先輩なら自己管理しっかりしてるから、そんな心配ないんでしょーけどね」

「うぇっ!?」

 思わず、声が裏返る。吉澤は、今朝の鏡の前にたたずむ自身の姿を思い出した。
 屈託のない笑顔の白石を前に吉澤は、あぁ、うん、と曖昧な返事を口にするだけであった。
 動揺を隠そうと、彼は再びデスク上の書類に意識を集中し始める。



*******
734名無し調教中。:2009/09/03(木) 01:16:05 ID:U22xFwW9
本格的に本題っつーか核心に触れる頃には、じっくりねっとりでっぷりと描写する予定なんですが……
もしかして焦らし過ぎてる?w



>>704
すごいたぷんたぷんしてて……
気持ちいいですハァハァ(妄想にて萌え補完中

>>707
お父さんは(ry

>>708
乙サンクスです
まぁ気が付いちゃいましたけどねw
ですがポイントの罠はこれだけじゃない、はず

>>714
ss乙です
いまんところ自分は武智にギザ萌えっスww
森谷くんにも可愛く変身してもらいたいものですね

>>オフ会
地方の自分には縁遠い話ですなww
もし実現するなら、是非とも自分の分まで楽しんできてくらはい!
735アットホーム17:2009/09/03(木) 13:59:21 ID:/zSZ9J7l
やや不器用ではあるが、根が真面目な性格なため、教えられた事を(数少ない所有物である)B6ノートに書き留めたり、反復したり、進んで質問した
りしていた所為で、指導に沿って一通りの作業をトレースし終える頃にはもう7時近くになっていた。
ふと見ると、ぽっこりと張っていたお腹も落ち着いてほぼいつも通りに戻っている。
森谷は、心地良い疲労と空腹の中で、時間を忘れるほど夢中になった時間を思い起こして幸せを感じた。

「うん、予行練習としては上出来、後は実地あるのみだね。」

戸村が森谷の様子を見て言う。そうしてみて初めて森谷は、戸村と武智が、森谷が理解して納得するまで待ってくれていたことを悟った。
すまないという気持ちになって開きかけた森谷の口を塞ぐように武智が言う。

「おっし!終了。くぅぅぅっ!はぁーら減ったぁーっ!!」

ガシリと片方の腕で肩を抱いて、「な?」と問いかける武智の顔から、『他人行儀な事は言うな』という心を受け取った気がした。

「はいはい、心配しなくても俺も減ってるって、用意しとくから2人はお風呂にでも入ってきなよ。」

2人を微笑ましく見ていた戸村が優しく言う。

戸村より先に入ることに気が引けて返事ができない森谷だったが、戸村に再び促され、気にするなと諭されると、武智について風呂場へと向かった。

・・・因みに武智が、「そーそー、気にするなって。お前、テンチョの後だと風邪引くゼ!?ぶっちゃけ、ねぇーから、湯〜!!」と言って、スパコンッと戸
村にひっ叩かれ、「ひでえ・・・便所スリッパはナイッショ!便所スリッパは!」と涙目で訴える一幕があったのだが、ホンワカとした幸せを反芻していた
森谷の目には入らなかった(まさに、「アウト・オブ・眼中」)。
736アットホーム18:2009/09/03(木) 14:03:47 ID:/zSZ9J7l
脱衣所兼洗面所に入ると、武智は男らしい脱ぎっぷりで『スッポンポーン』と、あっという間に真っパになる(どうでもいいけど、せめて脱衣所の扉閉めよ
うよ・・・)。
森谷は、「2人(で)←」とは理解していなかったので、しばし呆然と見つめる形になってしまった。
それにしても、武智は、かなり良い体つきをしていた。
シルエットに見合った適度に筋肉がついた均整のとれた(ように見える)体、厚めの胸板、締まった腹筋、キュッとした尻、森谷的には恥ずかしいけど、ぶ
っちゃけアソコも逞しい・・・と、ここまでは完璧だったが、先程森谷がキテルと言った脇腹の辺りと、ヘソの周り、下腹の辺りがムチムチしている(これ
が屈むとボリュームアップするのか・・・)。
「良い体つき」ではなく「かなり良い体つき」と表現しなければならない所以だ。
いずれにしても森谷には逞しく、男らしく感じられ、羨ましいと思わずにはいられない体ではあったが・・・。

その視線を感じてか、一向に服を脱ごうとしない森谷にいぶかしんでか、武智が不思議そうに問いかける。

「んあ?お前早く脱げよ、風呂目前にして一人真っパでいつまでも突っ立ってたら、俺、馬鹿見てージャン。」

「あ・・えと、他の人と一緒に入ることとかなかったから・・。」

「何だよ、男同士だろ。裸の付き合いってヤツだよ。背中の流しっことかしよーぜ!」

そう言われても、マゴマゴしている森谷に、武智は悪戯っぽい笑みを浮かべた。

「はっはぁぁん。恥いのか?気になるのはアレですか?ふふ〜ん?どれどれ・・・」

そうじゃない・・・そうじゃないけど・・・(どうでもいいけどオヤジっポイ・・)、そう思って更にまごつく森谷に、「いやぁー、気にすんなって、俺並に立
派な相棒には中々お目にかかんねーんだからさー」と言いつつ森谷のユルユルのズボンに手をかけると「いって、Q!」の掛け声と共にスットーンと下着ご
とずり下げる。
737アットホーム19:2009/09/03(木) 14:08:23 ID:/zSZ9J7l
次の瞬間、リアクションに窮したのは悲鳴らしき声を上げた森谷よりも、寧ろ武智の方だった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

沈黙する世界。キッカリ5分沈黙した後「ベクシッ」と言うくしゃみと共に、武智は、ようやく我に返る(いつまでも真っパでいるから・・・)。
「・・・・・・・・・・コレ、縮尺おかしくね?」

武智の言う通り、森谷のアレは貧弱という程ではないがやや細めの体から見ると縮尺を疑う程に・・・・・・・・・・・・・デカかった。
「お・・・おかしい・・・?」
森谷が、ちょっと不安になって問う。
「おっかしぃーよ、お前!俺のゴンザレス(息子らしい)が縮んだわ!」
武智はそう答えると、いやいやいやいや、待て待て〜と呟きながら、おもむろに森谷のブツを片手でつかむ。
「ひゃっ、ちょ!」
抗議を無視してもう片方の手で素早く自分のブツもつかむ。どうやら太さと長さを確かめているようだ。
やがて我が意を得たりと口を開く。
「フッ・・・、良い勝負だった。だが、しかぁーし!俺のが太さも長さもかっ・・」

スパコーン

「へぶっ!?」

この上もなく良い音と共に、不自然な形で言葉が切れる。
便所スリッパが火を吹いたのだ。
見れば開けっ放しの脱衣所の扉の方に、笑顔を凍りつかせた戸村が立っていた。
「馬鹿やってないで、早くお風呂に入る。いい?ハヤク・オフロニ・ハイル。大事な事だから2回言ったよ?」

ニゴッ

『こっ・・・こええ(こわい)・・・・』
戸村の壮絶な笑みに、得体のしれない恐怖を感じた森谷と武智は、コクコクと力いっぱい頭だけで応えると、そそくさと風呂場に消えていった。
738名無し調教中。:2009/09/03(木) 14:09:03 ID:4JhAf5xy
 
739アットホーム20:2009/09/03(木) 14:12:02 ID:/zSZ9J7l
浴室は薄紺と薄茶の大きめのタイルとクリーム色のタイルがチェスボードの様に敷き詰められた広めの空間だった。
洗い場も177pある武智が大の字で寝っ転がっても頭一つ分残りそうだ。
浴室は流石に武智と森谷が2人でユッタリと入るには(片っぽがガタイが良い所為もあって)少々狭いかもしれないが、かなり広い。
森谷にはちょっと恥ずかしかったが、背中の洗いっこをして、2人で浴室に入る。
「ぷあー、風呂は心の洗濯だなぁ、おい!」
武智が、気持ち良さそうに顔を両手でぬぐいながら言う。
「う・・うん、気持ち・・いいね・・。」
森谷は、少し恥ずかしそうに、しかしちょっと嬉しそうに応えた。
「んあ?何縮こまってんだよ、ホレ、足のばせ、足。」
武智は、森谷が浴室の側面ギリギリまで縮こまって武智のスペースを空けていることに気づいて言う。
しかし、いくら森谷が170p有るか無いかの身長だろうと足を延ばしてユッタリ入るのには武智の陣地を侵さずにはおれない。ちょっと無理な相談だった。

「む・・無理だよぅ・・。」

「んなこたねぇーって、よっと、俺も足のばすしホレ、足をこーやって俺の脇腹の脇に通して、なっ?。」

武智は森谷の両脇を両手で掴んでひょいと持ち上げ自分の足を延ばすと、その上に森谷を乗せて今度は自分の脇腹の脇に森谷の足の平をつける。
確かにユッタリというか、伸び伸びとはできたが、何だかアレだった。
正直恥ずかしい、森谷はその恥ずかしさを紛らわすために、今朝(正確には昼だが)から気になっていたことを聞いた。

「武智さんここで働きだして3ヶ月しかたってないのに、何であんなに上手に料理作れるの?」

すると、武智はちょっとだけ困った顔になって言う。

「あー・・、話せば長くなる上にたいして面白れー話でもないぜ?それでも聞きたいか?」

森谷は少し迷ったがコクリと頷いた。しかし、十数分後森谷はこのことを少なからず後悔することになる。
武智の話は次の様なものだった。

*********************
740アットホーム21:2009/09/03(木) 14:14:17 ID:/zSZ9J7l
武智は5才の時に両親と弟妹を事故で亡くした。
偶々家族で出かけるその日、両親と喧嘩してとび出した武智だけが事故から免れたということだった。
その後、他に身寄りのない武智は、当時すでに独り身だった祖母に育てられる。
武智は祖母が大好きだった。
物心がつくと、老齢で体の不自由な祖母に代わって家事を少しづつこなす様になった。
祖母も何時まで自分が一緒にいられるかわからないという思いもあったのか、『男子厨房に立ちいらず』とは縁遠く、教えられることは何でも教えてくれた。
しかし、武智が16才の時、今まで元気だった祖母が脳溢血で倒れた。
処置が早かったのと、血流剤が効果的に働いた為一命は取り留めたが、他に身寄りのない武智には、バイトをしながら祖母の年金と合わせて生活費と入院費を稼ぐしかなかった。
ガテン系のバイトから何から兎に角、悪いこと以外は何でもやった。
しかし、その甲斐も無く4ヶ月前に祖母が亡くなる。
葬式は互助会の助けも有り、簡素ではあったが気持ちのこもった葬式をだすことができたが、墓の問題が残った。
永代供養費のことも考えると相当な金額がかかる。
そこで武智は自宅を売ることに決めた。
相続のことで協力してくれた祖母の友達の引退した弁護士の爺さんが相続税を貸してくれ、唯一の財産である持家を売って祖母を無事墓に入れることが出来た。
爺さんは断ったが、武智は借りた相続税を返し、自分のところに来いという爺さんの勧めも断って一文無しで外の世界に彷徨いでた。
2年間ただ祖母が元気になることだけを考えて暮らしてきた。
しかし、その祖母も今はもういない。
自分は本当にもう天涯孤独の身の上になってしまった。
何もする気が起きなかった。
生きているのも厭わしかった。
糸が切れたように、武智は町々をただ彷徨歩き・・・

*********************
741名無し調教中。:2009/09/03(木) 14:17:56 ID:HNArJhPE
721です
>>740
武智君の話泣ける;;

742アットホーム22:2009/09/03(木) 14:21:05 ID:/zSZ9J7l
「んで、行倒れてたところをテンチョに拾われたと・・・まあ、そんな感じ?」
森谷は何も言えなかった。つらい記憶を思い出させてしまったのかもしれない。
そう思うと数分前の自分を殴りたい気分になった。
「だから、俺には素地があったってこと!お前も慣れれば上手く出来るようになるってことだよ!」
森谷は、そう言ってニッと笑顔を向ける武智に、自分にない強さを感じて少し涙ぐむ。
武智は自分に辛い過去を聞かせてくれた。
なのに、自分は武智に自分のことを、こんな風には話せないだろう。
そのことが悔しくて、悲しかった。

「うおお、おい、ちょっ、泣くなよ・・おい。」

「だって・・だって・・・」

焦ってなだめる武智だったが、涙の方は一向にひいてくれない。
しばらく(武智にしては珍しく)、ガシガシ頭をなでたり(逆効果)オロオロと宥めたりしていたが、やがて意を決したように武智が優しく森谷に語りかける。
「お前さあ、年いくつ?」
突拍子もない問いかけに一瞬キョトンとする森谷だったが、素直に応えた。
「・・・・16。」
武智は少し驚いた様な顔になり、そして一層優しい顔になって、少し恥ずかしそうに、ぶっきらぼうに言った。

「だったらさ、お前が良かったらで良いんだけどよ・・・その、お前俺の弟になってくれよ。」
今度は森谷が驚く番だった。しかし、武智は構わず先を続ける。
「死んださ、弟がさ、生きてたら同い年なんだよ・・・、そんでさ、いつか、いつかだぜ?いつか話す気になったらお前のこと聞かせてくれよ。それでお相子っ
てことでさ、・・・どうだ?」
森谷は自分でも不思議なことに「どうだ?」と問われて直ぐにコクリと頷いていた。
武智の願いが、本当に自然に、ストンと胸に降りてきて、自分を頷かせたような気がした。

気がつくと、2人ともすっかり逆上せてしまっていた。
肩を組みながらヘロヘロと食堂についた2人に『パコパコーン』と、戸村のオタマが火を吹いた。
743アットホーム23:2009/09/03(木) 14:26:11 ID:/zSZ9J7l
戸村が腕によりをかけた今夜の夕飯メニューは、『大海老フライの自家製タルタルソース添え』、『タスマニアンビーフのジャンボステーキ(500g)』、『特製
ビックポークチャップ(500g)』のメインメニューに、大きいサラダボウル一杯のグリーンサラダ、マカロニとポテトの2色サラダ、後はお決まりの丼ぶ
り飯と葱と油揚の味噌汁というメニューだった(因みに業務用ジャーが戸村の後ろに控えている)。

『アットホーム』のメインメニューが3種類、8種類あるサラダから2種類がチョイスされており、驚きのサイズとボリュームである。
森谷の前にはアットホームサイズで3人前(通常6人前【当社比】)の料理が並んでいることになる。
『どひー!』
森谷と武智が驚きの声を上げる。しかし、声はそろえど、驚きは異なっていた。
武智の席に目をやると、オチョコに盛られた白飯と『ゴマ塩』がのっかっている。
『ちょ!これ!えー!?多くないですか(少なくネ、ていうか殆ど虐めじゃネ)!?』

「さっきも言ったでしょ、森谷君はメニューの味・量・セールスポイント・値段を頭と体で覚えてもらわなきゃね。」

戸村は、森谷に向かって何食わぬ顔でニコニコしながら言い、次に武智に向かって同じように(?)ニゴニゴしながら言う。

「武智君は、俺につられて太った上に、俺みたいになったら終わりみたいだから?ダイエットに協力してあげようと思って。ふふふ・・モチロン・ケッシテ
・マッタク・コレッポッチモ、他意は無いから!親心だから!仏心だからッ!!」
744アットホーム24:2009/09/03(木) 14:29:06 ID:/zSZ9J7l
壮絶な笑みを浮かべて言い重ねる戸村にタジタジの武智だったが焦りつつ何とか口を開く。

「そ・・そんなぁ・・・、いや、僕言ったかなぁ?そんなこと言ったかなぁ??いやー、言ってないよなー。こんな男前・・かどうかはわかんねーけど、スリム
・・じゃないな、スレンダー・・いや違う、逞しい・・ぐわ口が曲がる。あー、とにかく言ってねッスヨ!?」

ゴッ!

戸村の擂り粉木が火を吹いた。

「君はナチュラルに失敬だな・・・、まったく・・、人が気にしてる事は言わない。わかった?後、やる気が無いことも言わない。いい?」

武智は内心『気にしてたのか!?』『俺はダイエット王になる!』と思ったが、今はボケても突っ込んでもいけないことを悟ったのか、コクコクと頭を振って応える。

「よし。まったく、本気でこんな苛めみたいなこと、するわけないでしょ?」

戸村は、カウンターの内側から武智の分をとってきてテーブルに並べる。武智は鈍痛に涙を浮かべて頭を撫でつつ、満面の笑みで感謝の意を表す。

「よっしゃぁー!好き好き大好き、テー・ンー・チョー!よっ!デブっ腹〜・・っと、イケネ。太っ腹ー〜!」

失言はあったが、今度は擂り粉木が火を吹くことも無く、苦笑しながら戸村が「いただきます」と言うのに合わせて、武智も戸村も関を切ったようにワシワシ食べ始めた。
森谷も、「こんなに食べられないよ・・・」とは思ったが、先程の2人の遣り取りを見た後では、流石に口に出す勇気もなく、チャレンジ精神を働かせて箸を動かし始める。
食べ始めてみると、随分とお腹が減っていたらしく、少しづつ食べる勢いが増していき、いつの間にか2人に負けない勢いでガツガツ食べていた。
それにしても、とにかく美味しい。
安価に仕上げる為に素材は輸入物を使っている筈だが、肉は柔らかでジューシー、臭みも無く、海老の身は弾ける様な弾力で、衣はザックリとして歯切れも良く油の切れも良く軽く揚がっている。
その上ソースの味も香りも絶品と、並んででも食べたい味とはこういうものだと思えた。
745名無し調教中。:2009/09/03(木) 14:39:43 ID:HNArJhPE
741です
俺も一緒に混ざった食べたいw
大海老フライの自家製タルタルソース添え』、『タスマニアンビーフのジャンボステーキ(500g)』、『特製
ビックポークチャップ(500g)』…おいしそう…マカロニサラダも大好物だったり^^;
746ひのえ:2009/09/03(木) 14:48:37 ID:/zSZ9J7l
>>741
肥満化と関係ないんですけど、どーしても書きたくて・・・

きのとさん
ゴメンナサイ、文章の切り方とかわからなくて8つも進めてしまいました。
どんな感じで切って書き込むと良い感じになるのか、自分なりに考えてはいるんですけど・・・

書いてから整理するつもりだったんですけど、ふふふ・・・整理・・・
余の辞書に『整理』という文字はなかった・・・Orz
なので、やっぱり勢いです。
実はもうちょっと(ひのえの文章の切り方だと2つ分位)書いちゃったんですけど・・・
ちょっとリレー的にひのえ分長すぎネ?と思いまして・・・
勢いが切れて誤字脱字も増えてきたし、この位で(このバトンの渡すポイントはどーよ?)

強欲ポイント
細い2人が・・・ハアハアハア・・・
747ひのえ:2009/09/03(木) 14:51:01 ID:/zSZ9J7l
>>745
何度も言うけど食べさせて(太らせて)あげたい><b
748名無し調教中。:2009/09/03(木) 15:00:40 ID:vQCUZN/x
最近金欠で食糧があまりかえない・・・

すっかり体重がふえなくなってしまったよ



オフかー。たしかに自分も地方だから無理っすね
749名無し調教中。:2009/09/03(木) 17:18:25 ID:Blw6KK5C
休みが終わるまでに何kg増えるかなー
ここのところスナックやらアイスやら食べまくってるけど
750名無し調教中。:2009/09/03(木) 18:12:46 ID:OlAo9QwN
地方だとオフ会は
叶わぬ夢なのですね
(´・ω・`)
751名無し調教中。:2009/09/03(木) 18:40:17 ID:QeBOYr6m
地方からだけど行きたい。

オフ会するとしたら、やはり関東?
何人くらい希望者がいるんだろ。
752名無し調教中。:2009/09/03(木) 18:44:52 ID:HNArJhPE
745です
俺も地方だけど行きたいですw
関東を予想しているけどもしそうだとしたら俺は高速バスかな…
753きのと:2009/09/03(木) 18:52:13 ID:dKio5ynj
>>734
ss乙です。
情景描写の粒度がちょうどよくて読みやすいです。
じっくりねっとりでっぷりを楽しみにしています。

>>ひのえさん
勢いでいいと思いますよ。
まさにアットホームな雰囲気で読んでいて楽しいです。
武智も苦労したんですね。
でもおかげさまでお話に深みが出ました。
それにしても書くのが早いですね。発想が豊かでうらやましい。

>>オフ
地方住まいの方が多いようですね。俺もです。
まだ場所が決まってないので希望を書いてもらえれば、
その近くでやることも検討できるかもしれません。
俺は関東でもいいし、東海圏あたりだと参加しやすいです。
日時は土日ならだいたい参加できます。
他の方はどうでしょう?
754にき:2009/09/03(木) 19:15:48 ID:FQ3vrreX
>>725
機会があればぽろっと書く…かも、ですw
ほとんどないと思っててください><;

>>アットホーム
やばいぐらい武智好きです…!芯のあるお調子者っていいですよね…!

>>オフ会
僕も東京よりなので、参加するとしたらその辺りでの機会にということになります。
あらかじめある程度期間をおいて開催されるようでしたら、ある程度地方へ行く場合でも都合つきます。
とりあえず一回オフ開いてみて、どうなるかの様子を見てみるっていうのもありだと思います。オフ会って言っても、グループ規模になるのか3,4人ぐらいで済んでしまうのか全然わかりませんしね^^;
前回自分で擁護しておいてなんですが、僕も細い部類に入るのでちょっと気後れはしますが…^^;
755名無し調教中。:2009/09/03(木) 19:42:57 ID:tp5uWmrV
オフ会行きたいですねぇ
自分は東海の上にまだ学生なので
いける範囲は限られるちゃうんですよ
756名無し調教中。:2009/09/03(木) 20:27:23 ID:HNArJhPE
752です
俺は北陸なので、近畿が一番近いけど、
バスで行けば東海も関東も似たり寄ったりかな^^;
757名無し調教中。:2009/09/03(木) 21:42:05 ID:OlAo9QwN
僕も東海です。
仕事上休みが無く、
あまり遠くに行ける時間がないですorz
758名無し調教中。:2009/09/03(木) 21:59:52 ID:/kEYoFNF
とここで大阪在住の俺参上
関東勢多すぎワロタ
759ひのえ:2009/09/03(木) 22:12:05 ID:6H/4sWel
きのとさん
ありがとうございます┏○ペコ
誤字脱字王なのにもー頭あがりませんw
お風呂のシーンはどうしても書きたくて、だってあの体勢が太ったら・・・(*pωq*)

にきさん
俺も自分で書いて何ですが武智好きですw
ただ、元気に走り回って、ちっとも言うこと聞いてくれない癖にページをガツガツ喰っていくのががが・・・w

オフ会
何か実現しちゃいそうw行けたら行きたいなあ、俺ってば勇気無しなので人の腹に触れたのは件の友人以外数人だけたったりしてw
ヾ(-ε-o)ォィォィ 触りっことか、見せっこ、触りたければ触ってくれwとか、そういう会じゃないだろw
イカンイカンw
760名無し調教中。:2009/09/03(木) 22:18:06 ID:77wSvrB9
755です
東海の方以外といるんですね
地方ごとに集まるのも
手かもしれませんね

今日図書室で
ギリシア神話の本を借りて来て読んでみると
面白い話があったので
紹介します

神を信仰しない金持ちの男が
神の大木を切るという大罪を犯し
神の怒りにふれ毒を飲まされたそうです
毒の名は「飢餓」
男はある日を境に
食べても食べても腹が満たされることは
ない体になってしまい
財産もなくなり
自分の館もなくなり
さらには娘も売ってしまい
その金で食べ物を買うが
当然腹は満たされることはない
最後には動くことができないまでに
巨大に肥満してしまいます
最後は自らの体を食べてしまう
そんな神話です
761名無し調教中。:2009/09/04(金) 08:02:25 ID:/Fa9NRES
オフ会、リアルに何人くらい集まるんだろう?
762:2009/09/04(金) 09:02:15 ID:xeni0sIC
ダイエットに失敗した…です。
とりあえず名前「ぽ」にしますね。
お邪魔かもしれないけど、http://enq-maker.com/guiexD9ということで、オフについてのアンケート作ってみました。
集計結果も見れるので、活用してみては?と思い作成しました。
自分も早速回答しておきます。
763名無し調教中。:2009/09/04(金) 11:55:00 ID:/Fa9NRES
>>ぽさん
移動可能地域に
僕が移動可能な場所がなかったでつ(´;ω;`)…
764名無し調教中。:2009/09/04(金) 18:42:30 ID:/jcfmiv9
>>ぽさん
アンケート乙です。(こんなツールがあったんだ。)
おかげで一気に実現に近づいたように思います。

俺が答えた時点で結構人数がいるみたいだしかなり期待できそうだ。

>>763
どこなら参加できますか?
765:2009/09/04(金) 18:53:49 ID:PxZ9TbaA
>>763
すみません。ぜひ、参加できる場所をご連絡ください。

>>764
いえいえ。
自分も楽しみですから
766名無し調教中。:2009/09/04(金) 20:18:50 ID:NpbnIu08
>>755
ナカーマww自分も東海(名古屋)で学生です。

>>762
アンケートに名古屋がなかったんだけど
これは大阪に含まれているととらえていいのかな?
東海圏の人って少ない?
767名無し調教中。:2009/09/04(金) 21:41:35 ID:/Fa9NRES
763です(´・ω・`)

僕は名古屋辺りなら
移動可能です
768名無し調教中。:2009/09/04(金) 23:20:42 ID:zuuhcaV7
私も名古屋が行きやすいです。
SMスレだし、マウンテンとかマジョリとかでのオフはどうかな?
食べ過ぎて苦しい状態が快感と思える人に、ぜひ参加してほしいです。
769名無し調教中。:2009/09/04(金) 23:47:52 ID:bTqoyLRO
756です
>>768
食い過ぎて苦しい状態が快感…
俺、快感感じることあるw

ロイターがこんな記事載せてた
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-11354820090904
それに対するヤフーの掲示板の反応
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090904-00000548-reu-int

これネタにできないかなぁ?
ちなみに俺の太もものサイズは左が59cm、右が57cmくらいでした…
770367.442:2009/09/05(土) 00:00:42 ID:qerf/roK
 いびきをかいて寝ている男がいた。戦士であったと思えないような丸い体でその腹や股間、手も自身の精液で所々白くなっている。
 あのあと何度も自分の性器を扱き上げ、大きな嬌声をあげながら射精し続け、疲れてそのまま眠ってしまっていた。
「うん……あ、はぁ〜」
 欠伸をしながら体を伸ばし溜息をついて自分の体を見回す。
 まん丸としてぶくぶくの腹、その上の贅肉で平たく大きく乳輪しか見えない胸、肥満した男の体重を支える肥大したぶよぶよの尻。
 腕や足、脇に至るまで贅肉がついて丸太のように太い。顔も前の面影が見えない程に首が肉に埋もれ頬はぷっくりと顔を丸くする。
「すっかり太っちまった……まるで豚じゃないか。俺」
 想像する。
 太った体を四つん這いにして豚のような声を上げて主人に媚び餌を強請る。だが主人は聞かない。
 自分の肉に埋もれた性器を晒し、オナニーを見せ主人に命令されフェラをする。嬉々として咥え、精液を飲み干し、精液を出してやっと餌を貪る。
 食欲と性欲だけの豚の生活。。
771367.442:2009/09/05(土) 00:01:37 ID:qerf/roK
「っ! 何考えてるんだ……豚なんて!
 ああ……でも……もうそれでいいのかもしれない……」
 こんな体じゃどうしようもない。オークに肥満化された無様な姿を晒すくらいならこのままいっそ食欲と性欲に身を任せれるのもいいのかもしれない。
「そうだ。奴隷でいい。俺はもうぶくぶくに肥えたヤりたいだけの豚の奴隷でいいや……」
 そう呟くと性器を摘み自慰を始めようとする。
 そこへオークが数匹やってきた。手には皮袋があり中には液体が入っている。
 男は嬉しそうにオークを見つめている、それを見てオークは三日月のような笑みを浮かべた。
「よぉ元戦士。どうした? 何か様子が変だが」
「もう俺は戦士じゃなくていい……お前達の奴隷でいい……。
 それよりも早くしてくれ。犯してくれぇ……」
 男の変わりように大して驚きもせずオークは頷く。そして皮袋を男に突きつけ中身を飲むように言う、男は素直に喉を鳴らし飲み干した。
「それはな、太らすのと楽にする為に俺達の精液から作られたもんでな。
 俺達の精液を飲むとそれだけで太るような体にするんだ。それとどんな巨デブになっても充分な筋肉が残る。
 贅肉が垂れずにオークみたいな張りのある巨デブになれるって事だ」
 精液を飲めばどんどん太る。その様子を考えるだけで男の性器は勃起していた。
「それともう一つ。精力絶倫になる。嬉しいだろ? 奴隷にはお似合いだ」
 男はもう待ちきれなかった。早く犯して欲しくてしょうがなかった。
「は……早くしてくれぇ……お願いだから……」
 自分の贅肉だらけの肥満化した肉体を見せつけながら懇願する。新たな奴隷が生まれた瞬間だった。

772名無し調教中。:2009/09/05(土) 00:02:49 ID:qerf/roK
蛇足
「は……ひ……し、尻は……ああっ!」
 男は尻穴への刺激に嬌声を上げた。さっきから数人のオークが男の体を抑えその体を貪っていた。
 開発された乳首は今では勃起し胸を揉まれ乳首を摘まれれば男は涎を垂らし、もっと、もっととねだるようになった。
「ひぃっ! ああっ! 気持ち……いい!」
 別のオークが男の性器を咥え嘗め回している。何度も射精し溢れる精液をオークは飲みながら更に刺激を与え更に射精させる。
 やがてアナルは指を数本入れても痛みを感じなくなり、求めるようにヒクつくようになる。
 男はオーク達の性器を恍惚とした表情で咥え、その精液を飲み干していた。
「ふぁ……おいひ……もっと、もっとください……」
 男が精液を飲む度少しづつその体は太っていく、腹や尻は大きく丸く脂肪を蓄え太鼓腹と巨尻となっていき、ぶっくりと太る腕、巨体を支える脂肪の柱の足が一段と太くなる。
 股間も脂肪がしっかりついて性器は自分で扱く事が出来ない。脇に溜まった贅肉は腕を押し上げ背中の段になった贅肉と繋がる。
 たっぷりとした二重顎の顔は頬の肉で目は細められていく。全身が太っていくのを男は感じている。
 全身がオークのように太く大きくなっていく。自分がどんどん肥満していく事すら男を興奮させている。
 太れば太る程体が快感を感じる。オークに肉を揉まれるだけで涎を垂らし発情する程に。
「も、もっと太らせて……豚みたいにぶくぶくと太らせてぇ!」
「そ、そうか。もっと欲しいか! ならケツに出してやるよ! 四つん這いになれ!」
 男はフェラしながら四つん這いになり、誘うように尻を突き出す。オークは後ろに回り勃起した性器を挿入した。
「あっ! はぁっ! ケツ気持ちいいっ! イ、イクっ!」
 堪らず叫んだ男の口はすぐにオークの性器を塞がれる。男の性器からは突かれる度精液を出していた。
 男は自分で腰を振る程犯される快感に溺れていた。何度もオークに中で出され絶頂し射精する。
 男の全身は精液で濡れ、足元は自身の精液が溜まっている。
「ああっ! こわれちゃう! 気持ちいい! ケツいい! もっとぉ! もっとしてぇぇ!」
773名無し調教中。:2009/09/05(土) 00:03:10 ID:qerf/roK
 この快楽が男の全てになっていく、頭も心も犯される快感で塗りつぶされる。
 快楽を求めて日夜男はオークを求め犯され、肥えた奴隷同士でも犯し犯され合う。
 今日も男はオークのように肥満した体を揺らし快感を求め淫らに誘い快楽に堕ちていく。
774名無し調教中。:2009/09/05(土) 00:07:49 ID:qerf/roK
ただのデブエロSS
途中で肥満化描写尽きる、中途半端にエロいれてグダグダ

最後の三行を別に書き込まなきゃいけないのには悲しくなった
775名無し調教中。:2009/09/05(土) 00:13:16 ID:hVjTT9zS
アンケート結果見たら
自分以外に女の子いて
安心した(´ω`)
776名無し調教中。:2009/09/05(土) 00:33:51 ID:VGEnqtAG
>>774
SS乙でした。
1.屈強な戦士が無様に太らされてただのデブになり
2.M豚奴隷に堕ちていく

1があっての2だから自分は萌えました!
自分はデブエロ大好きってのが大きいのかもしれないけどw
777強欲ポイント 15:2009/09/05(土) 01:22:28 ID:EW1L5VSF
 この日、吉澤の仕事は流れに棹さす勢いで次々と片付いていった。
 あらゆる物事が思うようにはかどり、気が付いた時には既に、終業のベルがオフィスに鳴り響いていた。空がまだ明るいうちに退社出来たのは、彼にとって数週間振りの快挙である。



 帰宅後、吉澤は汗ばんだ身体をリフレッシュさせるべく、風呂の準備を始めた。浴槽に湯を張り終えたところで、彼の頭にふと、職場での苦笑する白石の姿がよぎった。

 ――先輩なら自己管理しっかりしてるから、そんな心配ないんでしょーけどね。

(……嫌味にしか聞こえねっつーの)

 吉澤は胸の中で毒づいた。
 勿論、彼に悪意があっての発言とは到底思えなかった。ただ、まさに今朝“そんな心配”をしていただけに、ぎくりとさせられたのは確かだ。

 身に付けていた衣服を脱ぎ、洗濯機に放り込む。素肌をあらわにした吉澤は、再び棚から体重計を引っ張り出した。今一度、現状を確認しておこうと思っての事だ。
 天板に乗せる右脚に、冷たい汗が伝う。ぎしっ、という音が嫌に耳につく。そして、吉澤の両の脚を乗せた体重計は、その重みを彼に向けて提示した。

「あれっ……?」

 68。デジタルは、今朝よりひとつ少ない数値を示していた。
778強欲ポイント 16:2009/09/05(土) 01:23:11 ID:EW1L5VSF
 洗面所を出、濡れた髪をタオルでくしゃくしゃと揉みながら、短い廊下を経て居間へ歩いていく。ボクサー一枚のその背中は、無駄な肉のない整ったフォルムを誇示している。
 火照った身体を冷ます為か着衣はせず、そのままの姿で吉澤は冷蔵庫へ向かった。

 一日でまさかの1キロ減。
 いくら仕事に没頭したとはいえ、それだけで身体の脂肪を消費しきれるものか。そう自身に問うてみたが、専門的な情報の乏しい頭では答えを導き出せはしなかった。
 しかし、今の吉澤にとっては、どうでもよい事である。

 ポイントで手に入れたマグカップ。順調に片付いた仕事。そして元通りの体重。
 文字通り身も心も軽くなった吉澤は、ふんふんと鼻唄さえ出るくらい上機嫌になっていた。そんなラッキー続きの一日を締めくくる食事が、これから始まろうとしている。

「……まぁ、ね。今日ぐらい、良いよな」

 吉澤は若干の後ろめたさを感じつつも、くちびるから唾液が溢れ出そうになるのを堪える事で必死であった。
 目の前のちゃぶ台一面は、ロング缶のビールを中心に、プラスチックのトレイに入った惣菜類に占拠されている。そのすべてが、今日の帰宅途中でディー・ショップに立ち寄って購入した物であった。

「では、今日一日頑張った自分へ、乾杯っ」

 ひとり缶を小さく掲げ、早速口を付ける。傾けた缶から流れ込んでくるビールはぎんぎんに冷えており、口内をじんわりと潤してゆく。
779強欲ポイント 17:2009/09/05(土) 01:24:04 ID:EW1L5VSF
 ぷはぁーっ……、と大袈裟なまでの吐息が、狭い部屋に響く。もはや癒しというレベルではなく、天にも昇るかのような恍惚感が、吉澤の身体の隅から隅までを駆け巡っていた。
 一息で飲み干した缶を置くと、彼の右腕は早々とちゃぶ台の惣菜のほうへと伸びていった。



 噛む度に旨味と肉汁が溢れる鶏の唐揚げ。甘味が程良いダシ巻き玉子。ジャガイモの味と食感がしっかり活きているフライドポテト。とろけるホワイトソースの舌触りが絶妙なカニクリームコロッケ。濃厚なあんが堪らない豚の角煮。

 見栄えの良い皿に移し替えて出せば、多くの人間がどこかのレストランの料理と見紛うかも知れない。しかしこの惣菜類は、すべてディー・ヴァリューの商品である。
 それだけ、見た目にも味にもこだわりが現れた品々であった。一般のコンビニの惣菜コーナーに置いておくには、あまりに勿体なさ過ぎるのでは。吉澤はつくづく、ディー・ショップの思惑がわからなかった。
 その考え事も、次から次へと口へ運ばれる食べ物と共に、胃袋へと落ちて消化されてしまうのだが。



「ふぅー……っ、ごっそーさん。ダメだ、もう食えね」

 ちゃぶ台のど真ん中にうず高く積み上げられる、食い散らかされた容器達。それに負けないくらい、吉澤の腹も山のように、どんと張り出していた。
 自分でも見た事がない程に真ん丸に盛り上がった腹を、優しく撫でていると、満腹感からか次第に眠気が襲い来る。吉澤はベッドに這っていこうとするも、すぐに面倒臭くなり、その場で身体を横たえた。

 静かにまぶたを閉じたその顔は、心の底から幸せを感じているかのように、安らかな表情を浮かべていた。



*******
780強欲ポイント 18:2009/09/05(土) 01:24:52 ID:EW1L5VSF
 ぼんやりとした光が、暗闇の中に現れ、はっとする。

(やべ、あのまま寝ちまったみたいだ)

 眠りから覚めた吉澤は、目を開き、腹筋にチカラを込め仰向けの上体を起こそうとする。

「よっ……と」

 が、起きられない。異常の原因はその腹にあった。
 昨夜のご馳走を詰め込むだけ詰め込んで未だ消化しきれていないのか、先程ではないにしろ、腹部はなだらかな曲線を描いてこんもりと突き出ていた。それが邪魔をして、上手く起き上がれなかったようだ。
 吉澤は、寝返りを打つように一旦身体を横に向け、両手を畳に突いてようやく起き上がった。

 部屋の明かりとちゃぶ台の上のゴミ山は、昨夜のまま。
 と、そのゴミ山が目に入った時、吉澤は思い出したように口を開いた。

「あ、ポイントポイントっと」

 その辺に打ち捨てられていたレジ袋から、真新しいシールの台紙を手にすると、彼はゴミ――もとい、宝の山をあさりだした。容器を包装していたフィルムが、次々と掘り出される。ちゃんと丸いオレンジのシールが付いていた。
 シールを剥がし、丁寧に台紙に貼り直してゆく。パンなどよりも比較的値段の高い惣菜には、『2点』のシールも貼られている事がある。
 そのおかげで、この一度の買い物で合計ポイントは20点を超していた。

 台紙を眺めながらにやつく吉澤。と、その瞬間。

 チカッ――

「んっ!?」

 真っ白な閃光が両目をつんざくように放たれた、ような気がした。

 光沢がある材質のシールだから、照明の光を反射したのかも知れない。吉澤は深く考える事なく、台紙を冷蔵庫の扉にマグネットで挟んでおいた。
781強欲ポイント 19:2009/09/05(土) 01:26:26 ID:EW1L5VSF
 閉めきったカーテンは、外の光を受け淡く発光している。時計が示す時間は、朝の6時半。

「あぁ、今日も仕事だったっけ」

 いつもの時間に目覚められた事が救い、といったところか。吉澤は、出勤の準備をすべくのっそりと立ち上がった。



 ふんっ、と力強い鼻息と共に、吉澤の顔が赤く染まる。両腕に全神経を集中させるが、思うように動いてくれない。

「こりゃ、さすがにヤリ過ぎたかね……」

 ぽんっ、と丸く張った腹を叩き、吉澤はつぶやいた。
 いつも着ているパンツのホックが閉まらないのである。未だ膨れたその腹のせいで、細めに作られたパンツのウエストが足りず届かないのだ。
 腹を引っ込ませ、何度か挑戦するものの、失敗。ようやく成功した頃には、吉澤の額にはうっすらと汗が滲んでいた。ワイシャツも腹部がぴっちりと張っていたが、上着を纏えば目立たなくはなりそうであった。

 なんだかんだで身支度は整い、朝食はゼリーか何かで済ませようと考えていた、その時。

 ぐうぅぅーっ――

 吉澤の腹の虫が騒ぎ始めた。

「ゆうべあんなにたらふく食ったのに……」

 しかし、食料を欲する胃袋は段々と熱を帯び、むずがゆい感触に吉澤は堪えられなくなってきた。結局、昨日買っておいた鮭の塩焼き弁当をまるまる一折食して、家を出たのであった。



*******
782名無し調教中。:2009/09/05(土) 01:44:06 ID:EW1L5VSF
レス数めっちゃ消費してんな俺
大丈夫なのか……

>>746
ss乙です
森谷の照れがカワユスなぁ
今後肥満化したふたりが一緒に入浴するとなれば、狭い浴槽で肉と肉が密着してハァハァハァ

>>753
ふおおおそう言って頂けると非常に有り難いです!
ついつい細かいとこまで描写を盛り込んでしまいがちで、やり過ぎかなって思ってたので……

>>774
GJですた
やはり筋骨隆々の男が駄デブへと堕ちてゆくのも良いですな
しかしオークのソレにそんなすごい効能があるとはww

というかここの職人さん方、文章力もネタもレベルが高過ぎてヒヤヒヤしてしまいますな
783名無し調教中。:2009/09/05(土) 01:49:34 ID:q1+ifajK
>>774
ss乙です。
最後は自分から奴隷にしてくれと頼むようになるとは。
ある意味幸せそうだけど。

>>781
ss乙です。
空腹状態でズボンがきつくなってるってことは…。
784名無し調教中。:2009/09/05(土) 11:13:13 ID:dqVKI7RI
そろそろ容量がまずいですね
SSが豊作だったおかげなのですけど
785:2009/09/05(土) 16:52:05 ID:8y5t/n5h
えっとアンケートですが6日、日付変わるまででいかがですか?
一応、予想では関西と関東の2カ所の決戦になりそうな予感。
次のアンケートで、場所と日程決めちゃいたいと思いますが、いかがでしょうか?
日程は参加人数の多い日で。場所は数が同じなら2カ所かな?
名古屋のみなさんごめんなさい。大阪と名古屋って一緒ってイメージがあったんです。次は入れますのでそのときはお願いします。
どんなお店・どこまでってとこも、詰めますね。
786名無し調教中。:2009/09/05(土) 18:11:20 ID:hVjTT9zS
>>ぽさん
今の時点のアンケートに答えたいのですが、
移動可能地域が名古屋な場合どれを選択しとけばいいですか?
(´・ω・`)
787名無し調教中。:2009/09/05(土) 19:03:09 ID:q1+ifajK
>>ぽさん
乙です。
アンケの期限、場所日程の決定はそれでいいと思います。
場所もほぼ東京、大阪に集中しているようなので、
東京、大阪、中間の名古屋の3つの決戦でいいと思います。
788:2009/09/05(土) 19:04:09 ID:8y5t/n5h
みなさんごめんなさい。
大失敗!地域に関しての質問を消去してしまいました。が、一応アンケートサイトに書いた通り、ある程度加算をしますね。

それと、名古屋はとりあえず大阪と一緒でお願いします。
789名無し調教中。:2009/09/05(土) 20:10:19 ID:g9V23GAg
>>ぽさん
もし、次回のアンケートをやるなら、
参加者の年齢層も尋ねてはいかがでしょうか?
10〜20代の集まりに、40代の人間が参加すると、
場が白けちゃうだろうし、
逆に、おやぢ達の少年虐待妄想?の集いに、
18才のぴちぴち美少年が一人だけ参加しても、
固まっちゃうだろうし。
790名無し調教中。:2009/09/06(日) 04:01:57 ID:h8VnMfsF
スレでSとMどれだけいるんだろうな
S(肥満化させて弄りたい責めたい)
M(肥満化して弄られたい責められたい)で
醜悪化も含まれそうだけど
791言ノ葉:2009/09/06(日) 12:44:12 ID:zYZ0f67a
ジリリリリリリリリリリ・・・
何度目かの目覚ましのベルで俺はやっと目を覚ました。
昨日同僚の東堂と深酒した所為で何となく頭が重い。
時計を見ると時刻は8時10分、自宅から会社までは40分ちょっとの距離だから、急げば間に合わないこともない。
しかし、俺は殊更に急ぐつもりはなかった。
10分前行動を推奨する伊久保課長のことだ。正攻法でいったら、滑り込んで間に合ったとしても文句をつけられかねない。
『まあ、どうにでもなるか・・・。』
俺は、いつもの様に身支度を整え始めた。
服を着替える時に姿見に映った自分の姿が、ふと目が留まる。
自慢の締まった細身の体、175p60sと数字の上では少し痩型だが、数字から感じる様な脆弱な印象は受けない。
寧ろ適度に筋肉がついて引き締まって見える程だ。
顔も悪くない。いや、寧ろ良い分類に入るだろう。
髪はバックにすればフォーマルに対応できるギリギリの長さで整え、普段は余程のことがない限りカジュアルに無造作ヘアと決めている。
眉は元々は少し濃いめだが、良く手入れをして丁度良く整えられているし、鼻梁もとおっている方だ。
眼は吊れても垂れてもおらず、アーモンド型のクッキリ二重。
そこまで視認した処で、得意気な良い気分になっていた俺だったが、流石に時間が気になり始め、やや急ぎめに身支度を整えて会社に向かった。
792言ノ葉2:2009/09/06(日) 12:44:57 ID:zYZ0f67a
電車は幸運なことに少々遅れているらしい、これは使えると思い、ほくそ笑んだ俺だったが、直ぐに辟易とする現象に見舞われた。
遅延電車にありがちな話だが、車中はかなり混んでおり、それだけなら未だしも、人の群に押しやられ、最悪な事に両隣がデブに占領されてしまったのである。
俺はデブが嫌いだ。
脂肪まみれの醜い体で、ヘラヘラと好きなものを好きなだけ食べ、食べるに任せて太り続けて、痩せようともしない怠惰な奴等には吐き気さえ催す程だ。
中でも、痩せたくても痩せられないと公言するデブの厚かましさには辟易する。
人間体型を整えようと本気で思えば出来ない筈はない。
『くそ・・、イライラする。湿った二の腕をどけろ!デブ!』
俺はイライラしてそう思いつつも、謝るデブに愛想笑いを浮かべ、「気にしないで下さい。」と言ってやる。
ふふん、どうだ、俺は素晴らしい人間だろうが!
そう皆に喧伝するかのように、この積み重ねが俺の『良い人』的な偶像を確立してきたのだ、今更この程度で地がでることはない。
俺は、30分もその不快な電車に揺られ、何とか会社に到着した。
793言ノ葉3:2009/09/06(日) 12:49:06 ID:zYZ0f67a
途中改札で駅員を舌先三寸で丸め込み、20分の遅延証明を取得することにも怠りない。

『チョロいもんだ。』

決して居丈高にせず、下手に出て本当に困ったように話せば、奴等の腹が痛むわけでもなし、この位のことはいくらでもしてくれるものだ。
同じ様にして伊久保課長も丸め込んでやった。何しろこちらには遅延証明(証拠)があるのだ。
普段の素行も、成績も良い俺に課長が文句を言える筈がない。
俺はと言えば、「災難だったね、上田君。」と優しく同情の言葉までかける課長に笑いださないのが精いっぱいだった。
そんなこんなで席に着いた俺に東堂健太郎が話しかけてくる。

「よう!勇。電車遅れたんだって?」

昨日深酒を共にした俺の同僚である。年齢は俺と同じく27才、180p、体育会系のガタイの良さを残した人懐っこい男の魅力を秘めた男だった。
794言ノ葉4:2009/09/06(日) 12:49:44 ID:zYZ0f67a
入社当時、いや少なくとも2年前までは、『坂口憲二』にちょっと似ていると言われて持て囃されていたが、ここ2年ばかりの間に15sも体重を増やしていた。
春の検診では90sをマークしたらしい。
本人は、「最近運動不足かなぁ?あと酒がさ・・・25過ぎるとイキナリ来るってホントだな。」と何食わぬ顔で笑ってムッチリした腹周りを擦っていたが・・・。
俺に言わせれば、コイツはもう唯のデブだ。
しかし、周囲は東堂の変化をものともせず、東堂は依然俺同様か俺以上に周囲から好かれている。
そこが内心、気に食わない俺だった。そう言えば、昨日の酒もどこ吹く風で元気一杯な処も気に食わない、が、勿論そんなことはおくびにもださない。
「ん?ああ・・災難だったよ。混み混みでさ、昨日の酒も抜けてないし、家をでるのもギリギリだったのに電車が20分も遅れて・・・。」
俺は心底困った様に言ってやる。すると東堂は申し訳なさそうに言った。
「悪かったな・・、付き合わせちまって。お前酒強いだろ?ダチん中で誰?つったらどうしてもお前誘っちゃうんだよなぁ。」
最後の方は照れ笑いを含んでいる。この男臭い処がグッとくるらしいが、俺には気持ち悪いばかりだ。
「悪いわけないよ。俺も健太郎と飲むの楽しいし、昨日も凄く楽しかった。そんなこと言わないで、また誘ってよ?」
俺が、東堂の他人行儀な態度にチョット腹をたてたぞ、と言う風に少し眉をよせて上目使いに言ってやる。
すると、東堂は顔を赤くして「あっ・・当たり前だろ!誘うよ!うん、誘う誘う!」と言って力一杯頷くと、後ろを向いてグッとガッツポーズをとる。
そしてギクシャクと自分の席に戻っていった。
わかりやすい奴・・・、本当に気色悪いな・・・。
795名無し調教中。:2009/09/06(日) 17:46:07 ID:fOLiWTno
ss乙です。
肥満体型が大嫌いな上田は
自分が太ったらどんな言い訳をするんだろう。

>>オフ
人数かなり増えましたね。
一度に集まるなら座敷貸切とかになるのかな?
796:2009/09/06(日) 19:57:09 ID:UBhN+4mj
@@@@@@@@@@@@@@@@

第2段アンケートです。
http://enq-maker.com/3XG0lZ4
予定では0時で閉めるということだったんですが、体力的に起きてられなそうなので作っちゃいました。
第1段アンケートは20時ですみません。締めさせていただきます。
それと、今回のアンケートは途中経過は伏せておきたいと思います。

締め切り ⇒ 9日 20:00ぐらい
早く締めることはありませんが、(遅れることはあるかも)このくらいを目安にしてください
結果もこの時に出したいと思います。

@@@@@@@@@@@@@@@@
797名無し調教中。:2009/09/07(月) 01:20:23 ID:vZQEDlLB
>>796
お疲れ様です。アンケート答えました。

作ってもらったばっかりで失礼かと思われますが

アンケート結果は見ることができないのでしょうか?
798名無し調教中。:2009/09/07(月) 01:48:14 ID:EVZM7SXS
>>797
>>796をよく読んで!
今回は結果は伏せるんだってさ
799名無し調教中。:2009/09/07(月) 02:59:25 ID:vZQEDlLB
>>798
申し訳ない。早とちりしてしまったΣΣ(゚д゚lll)
「ぽ」さんすみません。
800名無し調教中。:2009/09/07(月) 12:12:22 ID:JqK94TsZ
非公開にしたほうがいいっていうぽさんの判断ならもちろんそれでいいと思うけど
確かに途中経過は気になるな
801名無し調教中。:2009/09/07(月) 12:44:12 ID:dN35eCD7
769です
確かに途中経過は気になるけど、
まぁ結果出たときのお楽しみというふうに考えよう

俺の隣に住んでいる後輩がいるんですが、
丸っこいのでそれとなく話を聞いてみたら
92→78kgに減量したそうです…
それを聞いて、減量した後のリバウンドもいいなぁと思った==;
802言ノ葉5:2009/09/07(月) 16:19:06 ID:CNOlVg5X
俺は今日も契約を3本程成立させて帰宅の途に就いた。
人畜無害な顔で真剣さを装いつつ適当に説明し、相手のリスクも提示した上、メリットを3割増し程度に吹いてやる。
後はお世辞の二つ三つ取って付けてやれば保険の契約位ペラペラとれてしまうものだ。
全く、世の中俺にしてみればチョロくてしょうがない。
まあ、とにかくも俺は、早速飲みに誘ってきた東堂を母が田舎から出てくると言って断り、自宅近くのジムで汗を流して食事をした後、ゆったりと帰宅した。
そして、いつものように、2DKの賃貸マンションの扉を開けて自宅に入る。
しかし、電気をつけようと伸ばした手は空を掴んで行き場を失った。
『お・・おかしいな・・・。』
俺は光のない空間で何も掴むものとてない浮遊感に襲われて急に不安になる。
そう言えば、何て真っ暗なんだろう。
いつもであれば、それでも薄暗い程度で何がどこにあるか位は判る筈なのに・・・。
俺は一旦玄関の扉を開けて光を呼び込もうと考えて背後を探る。
しかし、たった今入ってきた俺の後ろに直ぐある筈の扉は無く、代わりに吸い込まれるような闇が広がっていた。
『ど・・どどど・・どういうことだ!?』
俺は、声こそ上げなかったもののすっかりパニックに陥っていた。
もう、後ろを向いているのか前を向いているのかもわからない。
確かなものは何一つない暗闇の中で、次第に息を荒げて、ただジッとしている他はなかった。
803言ノ葉6:2009/09/07(月) 16:20:11 ID:CNOlVg5X
永遠に続くかと思われた沈黙は、しかし、玄関の扉がある筈の方向にボゥ、ボゥと仄暗い明りが規則的に灯っていき、淡い光の道ができたことにより破られた。
仄暗い明かりに照らされた道は神社の境内の様な石畳に覆われていた。
馬鹿な。光の途切れる先は果てしなく遠い、俺が立っている場所は俺の自宅である筈だ。
だが、現実を受け入れぬわけにはいかなかった。
そよぐ風、清涼なる空気、虫の音一つせず、空には月はおろか星の瞬き、雲の行き交いもないが、確かにここは外界に違いない、そう感じる何かが確かにここにはあった。
俺は、確かに混乱には陥ってはいたが、不思議と恐怖を感じていないことに気付いた。
この先に何者が待ち受けているのであれ、悪いものではない、そう思えるのだ。
奇妙に落ち着いた気持ちを胸に、俺は、誘われるように仄暗く照らされた道を進んでいく。
15分も歩いたところで大きな鳥居が現れた。
永遠に続くかと思われた仄暗い光の道、最早時間の感覚も距離の感覚も消え失せたかのようだ。
更にその先へ進むと、左右に金色に光る実をたわわに実らせた2本の橘の木が生えており、淡くありながら強い光が立ち込めていた。
俺はもう朦朧とした頭で、何故そうしたのか自分でもわからなかったが金色に光る実に手を伸ばした。
俺の手が実に触れた瞬間、実は大きく震えてシャランシャランと幾重にも重なる音を奏でる。
実のように見えたそれは全て金色の鈴であったのだ。
何処からともなくサァーッと一陣の風が吹いて、双方の橘の実がまた幾重にも音を奏でる。
重なり合う音という音が俺の思考を奪おうとしたその時、風も音も全てが突然と沈黙に支配され、気がつくと俺の前には水干袴着で翁の面を被った童が佇んでいた。
804言ノ葉(SS外):2009/09/07(月) 16:25:52 ID:CNOlVg5X
もう・・・お分かりですね?
・・・・・そう、ひのえです。

リレーの外でこちらも進めていきます・・・思い立ったが吉日、勢いで書いてるので温めてると・・・
忘れちゃうんですwww

一人称(?)に挑戦です。挫折しないよう頑張ります。
805名無し調教中。:2009/09/07(月) 19:28:45 ID:QOaBIn44
ss乙です。
今度はどんな能力が?それとも…。
ソロの方もがんばってください。
806れ。:2009/09/07(月) 22:24:11 ID:yv+y9Q0B
お久しぶりです。
覚えていらっしゃる方が居るのか甚だ疑問なのですが、れ。です
本業である学生業や腐の方の原稿とか忙しくて中々続きが書き進められず、やっとほんのちょっとですが書けたので投下しに来ました〜
自分の遅筆さにはほとほと嫌気がさしますorz
エピローグは出来てるけど本編のオチが書けないんだ…
そいや此処ってBL的な表現での絡みって書いても大丈夫なんですかね…?

そして来てない間にリレー小説とかオフ会企画とか立ち上がっててビックリしました
盛況なようで何よりです
オフ会…うちも参加できたらしたいなぁ…

>ぽさん
アンケ乙です
うちも答えさせていただきました
途中経過気になりますが…、楽しみにしとります
807魔王の花嫁:2009/09/07(月) 22:26:08 ID:yv+y9Q0B
なんか、自分で言うと恥ずかしいけど…でも、バアルの愛は本物だってわかってきたから。
触れられるたび、微笑みかけられるたび、話しかけられるたび、優しく抱き上げられるたび、ちゃんと俺を見て、俺を愛してくれてるってのがバアルからすごく伝わってくる。
そんなバアルに俺は…何時しか惹かれているのに気づいた。
でも、俺はまだ何処か踏ん切りがつかなくて…バアルに対して素直になれないでいた。実は、未だにまともに名前を呼んだことさえなかったりする。
流石に少しは素直にならなきゃ…とは思うんだけど……今さら無理だよ…。

そんな俺の心中を知ってか知らずかバアルは俺を優しく抱き締め…手は、俺の胸を揉んだり腹肉を揉んだりセクハラしてるけど…すごく嬉しそうににやけてる。
何かいいことあったのかな?

「あー…ホントさらに可愛くなったねシセルは。このおっぱいとか揉み心地最高…」
「あ、ゃ…なんか、いいこと…んぁっ…あっ、た…?」

肉を揉まれる度、なんとも言えない感覚が体をめぐる。あ、あんまりやられると…その…た、勃っちゃうからやめてほしいんだけど…。

808魔王の花嫁:2009/09/07(月) 22:26:51 ID:yv+y9Q0B
そんな俺の状況に気づいていないのかそれともわざとなのか、バアルは柔らかいながらも弾力を持つ俺の腹の感触を楽しむように両手で揉んでくる。
ホント…ヤバい…って…!

「ん〜?今日はね、ちょっと特別な日だからね」
「あ、ぁ…と、く…べつ…?」
「そ。特別」
「んっ…」

そういいながらバアルはやっと俺を解放してくれた。
…ベ、別に残念になんか思ってないんだからな!

「特別って…ふぅ…何かあんのか…?」

荒くなった息を整えながら額に滲んだ汗をタオルで拭きつつ問い掛けた。
俺の周囲は、バアルの特殊な魔法のおかげで適温に保たれているが動いたり、か…感じたり…したらやはり汗が滲んでしまう。

「うん。すぐに解ると思うよ。っていうか…シセルもエッチな体になってきたね。さっきも感じてたでしょ…?」
「はっ!?な、ば、ばっかじゃねぇの?!だ、だれが感じて…」

ニヤニヤしながら俺の身体を見ている相手の言葉に思わずぶっとくなった腕で乳輪の透けてる胸元を隠しつつ言い返した。
こいつ…ホントいい男なのに超がつくほどのド変態なのが玉に傷だ。
…まぁ、そんなこいつも嫌いになれない辺り俺も末期かな…
809名無し調教中。:2009/09/08(火) 01:16:01 ID:quGhTGXn
ss乙です。
続き待ってました。
810名無し調教中。:2009/09/08(火) 01:16:47 ID:NcaOYfsU
>>れ。さん
待ってましたw
何だか素朴な疑問で申し訳ないですが、
れ。さんは女の方ですか?
811れ。:2009/09/08(火) 12:16:42 ID:DCG0EtCJ
>>809
有難うございます〜
少しでも早く続きを提供できるようがんばります

>>810
待ってていただいたようで有難うございます!
えっと…隠すことでもない…と思うので正直に…
はい。うちは女です
や、やっぱり女がこんなの書いてたら変…ですかね…??
812名無し調教中。:2009/09/08(火) 12:28:15 ID:NcaOYfsU
>>れ。さん

810です。

やっぱり…!w
表現が女の子らしいなと
思いながらハァハァして読ませていただいてます笑
仲間な香りが致しましたww
813言ノ葉7:2009/09/08(火) 12:50:08 ID:m0CvS8WM
俺は、只ならぬ威圧感を感じてか寸とも口を開く事が出来ない、どころか、体の自由を奪われた様に指一本動かすことが出来なかった。
冷や汗がジットリと頬を伝う。
汗の雫が落ちるかと思われた刹那、童の陰から金襴の輿が頭を現した。
童は腰の辺りまで達したそれに緩やかに腰を下ろすと、俄かに輿は持ち上がる速度を増し、輿を担ぐ無貌の木面を被った水干姿の逞しい力者が陰から恭しく足を抜いて現れる。
翁面の童は、しばらく悠然と俺を見降ろしていたが、やがて厳かに語りかけてきた。

“我は、上田の誓約神、名を『言ノ葉』と申す者、なれは上田の氏に連なる者か?”

セイヤクシン?ウエダノウジ?俺が上田の性かを聞いている?その様に理解し、応えようとしたが俺の口は動いてくれない。
814言ノ葉8:2009/09/08(火) 12:50:46 ID:m0CvS8WM
俺の沈黙に何かに気付いた様に翁面の童が言った。
“おお、済まぬ。直答なさるがよい。”
すると、スッと俺を抑えつけていた全てが消え、口も指も自由になった。
「こっ・・ここはどこだ?セイヤクシンて何のことだよ?俺を元の場所に戻せ!」
俺は、自分でも我慢をして押さえていた不安も手伝って、関を切った様に疑問と希望が口を出てしまう。
“これこれ、そういきりたつでない。我は上田の氏、つまり、なれの氏族と誓約を交せし神である。名を『言ノ葉』と申す。”
神?誓約って・・・約束ってことか?氏神とか守り神とか・・・まさか疫病神ってことはないだろうな・・・。
一瞬にしてそう頭を巡らせた俺だったが、その心を読み取ったかのように『言ノ葉』が俺の疑問に応える。
“これこれ疫病神とは何事か、うむ、然れども常の氏神とは異なり、無条件に恩恵を与える関係でないのも確か、しかし、さればこそ、なれと我は一種同等の関係と言えるのだぞ?”
同等?どういうことだ?まさか俺の願いを何でも叶えてくれるとか?ならば俺はどう動くべきだろうか・・・?
“これこれ、益体も無い。手前勝手に考えるでない。なれは欲深いの・・、我は誓約神、我が誓約は果たされている。それはある事を条件として上田姓の者に三徳を与えること。”
三徳・・、その言葉を聞いて俺の頭にはある風習が浮かんだ。
俺の田舎では『三徳誓願の儀』と呼ばれる古い風習がある。
家に子供が生まれると、生まれて七日後に葉隠神社に生まれた子供に3つの徳を与えてくれる様にお願いしに行くとか、そんなものだった筈だ。
815言ノ葉9:2009/09/08(火) 12:55:23 ID:m0CvS8WM
“なれの母御は、『人に恵まれるよう・才智に恵まれるよう・健康に恵まれるよう』との願いをかけた。”

俺はハッとして懐を探る。田舎を出る時に母から渡された守り袋、その中に入っていた紙縒りを開いた時に見た言葉と一言一句違わない。
俺は愈々『言ノ葉』が正真正銘の神であることを確信した。
“故に、なれはどの様に振る舞おうと人からは好かれ、勤勉に業を積まずとも才智に長け、不摂生を行おうと健やかに生きることができる。”
・・・・・。
“ま、人の身ゆえ限りはあろうがな。しかし、どうか?覚えがあろう?”
そうだ。俺はそうとは知らなかったが、確かに勉強等真剣にしたことは無かったし、運動もさして努めてしたことは無い。
最近のジム通いも見た目に気を使っての事である。
にも関わらず、俺は常に成績はトップクラス、一流大学を出て、なみいる合格通知から自分が楽そうな企業を選んで現在の職場に就職と、順風満帆な人生を歩んできている。

“覚えがあるようだな?では本題に入ろう。我は誓約を果たしておる。にも拘らず我がこの様な遽にでざるを得なかった。・・・然様、なれが誓約を果たしておらぬのだ。”
816言ノ葉10:2009/09/08(火) 13:04:03 ID:m0CvS8WM
そんなこといわれても・・・。
話の流れとしては理解できる。
だが俺は『言ノ葉』と今初めて会ったのだ。誓約を守りたくても内容を知らねば守ること等できない道理だ。
俺は努めて丁寧な口調で言った。何しろ相手は神なのだから・・・。
「お話は判りましたが・・・、俺には誓約の内容が判りません。守りたくてもそれを知らないことには・・・。」
すると心外な事に『言ノ葉』は驚ろき、怒りを覚えたかのようだった。
俺は、辺りの気温2、3度下がった様に感じ、同時に『言ノ葉』に先程の威圧感が戻ってきたように感じた。

“なれは誠に知らぬと申すか?そんな筈はない。そなたの氏族には家訓とでも申すものがある筈。他の氏族はこれを守りおる故、伝わっておらぬという筈はない。”

あっ!

俺は、稲妻に撃たれたようにある家訓を思い出した。
いや、しかし・・・あれは、仰々しく家訓等と言って良い代物だろうか?
あれはいくら何でも違うのではないか・・・?
応えて違ったら余計に怒りを買わないだろうか?

「えー・・・と・・、まさかとは思いますが・・・もしかして、『嘘をついてはならない』って言うあの?幼稚園の先生が言いそうなあの?」
817言ノ葉11:2009/09/08(火) 15:41:03 ID:m0CvS8WM
俺は、まさかと思いつつも、それ以外思いつくことも無いので言ってみた。
すると『言ノ葉』は、今度は一転して晴れやかに、喜ばしいという様な様で応えた。

“おお、それよ!それ!やれ、安堵した。したが、なれがこれを守らなんだは稚拙な教訓ととったが為か?はは、然もあろう。”

“知らぬ者にはその様にも思えるであろうな。よいか?よく聞くのだ。これは、なれの始祖にも話して聞かせた事。なれは始祖を除いて初めて真実の一端を知ることとなる−”

『言ノ葉』の語った話は次のようなものだった。

*******************
818言ノ葉12:2009/09/08(火) 15:43:07 ID:m0CvS8WM
この世界で生じる言葉には限りがある。
人が言葉を口にし、人がその言葉の意を解する。
このやり取りには、言葉が力を持つことが必要だった。
しかし、言葉を言葉たらしめているその力は、無限ではない。
その力を『言霊』という。
ごくありふれた言葉の数々も、小なりとはいえこの力を持ち、世界に満ちた有限な『言霊』の力を消費してしまう。
人が何気も無く無尽蔵に言葉を紡げば、いつか言霊の力は底をつき、言葉は言霊の力を失う。
その世界では、水は水でなく、木は木でなく、火は火でなく、万象一切がその働きを止める(万象は、言霊の力に縛られることによって、つまり、名付けられることによって、その働きを与えられているのだから。)。
最早、水が渇きを癒すことは無く、火が温もりを与えてくれることは無い。
それは即ち世界が、そうではなくても、人の世が、滅びるに等しいことだった。
とはいえ、世界に満ちる言霊の力は膨大だ。
そう生半なことで底をつくことはない。
しかし、その備えを行うのが、『言ノ葉』の役目なのだという。
どのような役目かと言えば、言霊の力を再生させるという役目だった。
そして、言霊の再生には一つの律が存在している。
悪しき言葉、即ち虚言や妄言、暴言、甘言といったものは腐れて消え、2度と再生することはなく、逆に正しき言葉は、枯葉が風に散れる様に、世を漂うが、再び芽吹いて言霊を為すことができた。
また、同じ言葉でも神の口より出ずるものと、人の口より出ずるものとは違った。
一言を発する時、この世界に満ちる言霊の力から消費される言霊の量は同じだが、その口から出ずる言霊は神気を帯びて、その力を増す。
神の口より言葉が紡がれれば、言霊の力は減るどころか寧ろ増えるのだ。
しかし、神はこの世に直接干渉することができない。
自らの口となるものが必要だった。
そして、口となるべき資格を持つ人の存在も不可欠だ。
上田の始祖は言霊を使う力ある巫覡だった。
神の口としてこれ以上のものはない。
始祖は神の口となってその生涯を捧げ、ついに命果てる時には、その子孫の口をも神に捧げた。
神はその行為に酬い、始祖の子の続く限り、始祖の子等を神の口として、その繁栄を約束することを自らに課し、始祖の子に申し伝えたのだという。
819言ノ葉13:2009/09/08(火) 16:28:12 ID:m0CvS8WM
“さて、然るに、なれは虚言を吐きすぎる。神の口たるなれの口より汚れた言葉を生じるとは、さても耐えがたき事。即刻虚言を吐くのを止められよ。”

『言ノ葉』は、諭すように、しかし、厳しさを含んでそう言った。
そう言われれば、大学進学の為に俺は田舎から出てきてこっち、都会で暮らすようになってから心にもないことを口にすることが習慣化している自分を思い返して黙るしかなかった。
しかも、考えてもみろ、世辞の一言も言えずにこの世の中を渡っていけるとも思えない。
嫌いな奴に「俺お前嫌い」と言ってまわれとでも言うのか?
しかし、断れば三徳の恩恵はどうなる?

「あのぅ・・例えばですけど、例えば、俺がそれを断ったとしたらどうなるんですか?えと・・三徳の恩恵とかは・・?」

俺は、スーと背筋が寒くなったように感じたが、今度は気の所為だったようだ。
応える『言ノ葉』の口調は穏やかだった。

“うむ、断ればどうなるか?そうよな、三徳の恩恵は奪えぬ。あれは始祖に誓いし誓約の証、されど咎めぬ訳にもいくまい。悪しき言葉を紡ぐ度、罰を受ける身となろう。”

その応えに俺は、愛想笑いが凍りつく。冗談じゃない。嘘ついたら針千本飲ますってか?
しかし、俺は憤る心を押さえ、冷静に損得を考える必要に迫られていることに気付いて心を落ち着かせた。
先ずは、メリット・デメリットを明らかにせねば!
820言ノ葉14:2009/09/08(火) 16:29:24 ID:m0CvS8WM
「え・・えーとぉ・・、罰と言うとどのような・・?」

そう聞いた俺に、しばらく推し量る様な視線を向けていたが(不思議なことに面ごしでもわかる)、やがて無機質な声で応えた。

“それは、そうよな、なれの心のあり方によって異なる・・・としか言えぬな。”

そして続けざまにこう言った。

“さて、我となれに残された時間は僅かだ。さあ、そうそう返答を聞こう。万一返答の無きにおいては断りしものと判ずるが?”

俺は心底焦っていた。とても冷静な判断を下せるとは思えない。
せめて時間がほしい、しかし、『言ノ葉』は待ってくれそうもなかった。
承諾の有無に関わらず三徳はそのまま、しかし、断れば罰を受け、その罰の内容も判然としない。
しかし、頷けばどうなる?世辞の一つ、色恋の駆け引き一つできなくなってしまう。
どうしよう、どうしよう、どうすれば・・・どうすればいいんだぁぁぁぁぁ・・・・
悩みに悩んだ末に俺は・・・

1.承諾した(嘘をつくのを止めることにした)。→『戒めと罪の値 編』へ
2.断った(嘘をつかないなんてできっこない)。→『罰、その重さ 編』へ
3.とにかく時間を稼ぐことにした。→『???編』へ

次に書き込む方が選んだ選択肢でお話が進めます。
821名無し調教中。
ドラゴンの一回の射精量は10リットル出ると言われています。
これを利用しゴクゴク飲めるように蜂蜜を少量入れて
強制的に腹いっぱいになるまで毎日飲ませて太らせます
ドラゴンの精液は人間の精液より約100倍の栄養があり太るにはもってこいです

デブドラ印の人間肥育用濃いミルクとかあったらすぐに飲みたい